眉毛にできるアテローム(粉瘤)の原因と治療法を徹底解説

眉毛の腫れや盛り上がりが気になる方へ

眉毛の部分にできた小さな盛り上がりやしこりに気づいたことはありませんか。痛みがなくても徐々に大きくなったり、時には赤く腫れて痛みを伴ったりすることもあります。このような症状の多くは、アテローム(粉瘤)と呼ばれる皮膚の良性腫瘍である可能性があります。

眉毛は顔の中でも目立つ部位であり、アテロームができると見た目の印象に影響を与えるだけでなく、炎症を起こした場合には日常生活にも支障をきたすことがあります。また、眉毛周辺は皮脂腺が多く分布しており、アテロームが発生しやすい部位の一つとされています。

本記事では、眉毛にできるアテロームについて、その特徴や原因、症状、診断方法、治療法まで詳しく解説していきます。適切な知識を持つことで、早期発見・早期治療につながり、より良い治療結果を得ることができます。

アテローム(粉瘤)とは

アテロームの基本的な特徴

アテローム(atheroma)は、粉瘤(ふんりゅう)または表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれる、皮膚の良性腫瘍です。皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まることで形成されます。

アテロームは全身のどこにでもできる可能性がありますが、特に皮脂腺が多い部位に発生しやすい傾向があります。顔面、首、背中、耳の後ろなどは好発部位として知られており、眉毛周辺もその一つです。

通常は直径数ミリメートルから数センチメートル程度の大きさで、触ると柔らかく、可動性があることが特徴です。表面には小さな開口部(黒点)が見られることがあり、これは嚢腫が皮膚表面とつながっている部分です。

アテロームと他の皮膚病変との違い

眉毛周辺にできる腫瘤性病変には、アテローム以外にもいくつかの種類があります。正確な診断のためには、これらの違いを理解することが重要です。

脂肪腫は皮下脂肪組織から発生する良性腫瘍で、アテロームよりも深い層に位置し、より柔らかい触感が特徴です。また、開口部がないことも鑑別点となります。

毛包炎やニキビは炎症性疾患であり、アテロームと混同されることがありますが、通常は数日から1週間程度で自然に治癒します。一方、アテロームは自然に消失することはほとんどありません。

石灰化上皮腫は小児に多く見られる良性腫瘍で、硬い触感が特徴です。眉毛周辺にできることもありますが、アテロームとは組織学的に異なります。

眉毛にアテロームができやすい理由

眉毛周辺の皮膚構造

眉毛周辺は、顔面の中でも特殊な皮膚構造を持つ部位です。この領域には多数の毛包が密集しており、それに付随する皮脂腺も豊富に分布しています。

皮脂腺は毛包に付属する器官で、皮脂を分泌することで皮膚の保湿やバリア機能を維持しています。しかし、何らかの原因で毛包の出口が塞がると、皮脂や角質が排出されずに蓄積し、アテロームの形成につながることがあります。

眉毛部分の皮膚は、他の顔面部位と比較して厚みがあり、皮下組織も発達しています。このため、アテロームができた際に比較的大きく成長しやすい特徴があります。

眉毛周辺特有のリスク因子

眉毛周辺は、日常的に様々な刺激を受けやすい部位です。眉毛の手入れとして行う毛抜きや剃毛、眉毛カットなどの処理は、皮膚に微小な傷をつける可能性があります。

化粧品の使用も影響要因の一つです。アイブロウペンシルやアイシャドウ、コンシーラーなどの化粧品が毛包に入り込むと、毛穴を塞ぐ原因となることがあります。特に、しっかりとメイクを落とさずに就寝してしまうと、このリスクが高まります。

また、眉毛周辺は顔面の中でも皮脂分泌が活発な部位であり、思春期や成人期には特にアテロームが発生しやすくなります。ホルモンバランスの変化によって皮脂分泌が増加すると、毛包が詰まりやすくなるためです。

外傷の既往も重要な要因です。眉毛部分をぶつけたり、擦過傷を負ったりした経験がある場合、その部位にアテロームが発生しやすくなることが知られています。

アテロームの発生メカニズム

嚢腫形成のプロセス

アテロームの発生には、表皮の一部が真皮内に迷入することが関与していると考えられています。正常な状態では、表皮は皮膚の最外層に位置し、真皮との境界が明確に保たれています。

しかし、外傷や炎症、毛包の閉塞などによって、表皮細胞が真皮内に入り込むと、そこで袋状の構造が形成されます。この袋の内壁は正常な表皮と同様の構造を持ち、角質を産生し続けます。

産生された角質や皮脂は袋の外に排出されることができず、内部に蓄積していきます。時間の経過とともに内容物が増加し、嚢腫は徐々に大きくなっていきます。

遺伝的要因と体質

アテロームの発生には、遺伝的要因も関与している可能性が指摘されています。家族内で複数の人がアテロームを持っている場合や、若年期から多発する傾向がある場合は、遺伝的素因が影響している可能性があります。

特定の遺伝性疾患、例えばガードナー症候群などでは、多発性のアテロームが特徴的な症状の一つとして知られています。ただし、このような疾患は稀であり、大部分のアテロームは散発性に発生します。

皮膚のタイプも影響要因の一つです。脂性肌の人は皮脂分泌が多いため、毛包が詰まりやすく、アテロームが発生しやすい傾向があります。

眉毛にできるアテロームの症状

初期症状

眉毛にアテロームができた初期段階では、ほとんど自覚症状がないことが多いです。鏡を見た際や、眉毛の手入れをしている時に、偶然小さな盛り上がりに気づくことが典型的な発見のきっかけです。

初期のアテロームは、数ミリメートル程度の小さな皮下腫瘤として触知されます。触ると柔らかく、周囲の皮膚との境界は比較的明瞭です。皮膚表面には特に変化が見られないこともありますが、よく観察すると中央に小さな黒い点(開口部)が認められることがあります。

痛みやかゆみなどの不快な症状は通常ありません。そのため、気にならなければそのまま放置してしまうケースも少なくありません。

進行時の変化

アテロームは時間とともに徐々に大きくなる傾向があります。内容物が蓄積し続けることで、数年かけて1センチメートル以上のサイズになることもあります。

サイズが大きくなると、見た目にも明らかな膨らみとして認識されるようになります。眉毛の形が変わって見えたり、左右の眉毛の高さに違いが生じたりすることもあります。

大きなアテロームは、眼鏡のフレームに当たって気になったり、横になった時に枕に触れて不快感を覚えたりすることがあります。化粧の際に邪魔になることもあります。

炎症を起こした場合の症状

アテロームが炎症を起こすと、症状は劇的に変化します。この状態は「炎症性粉瘤」または「感染性粉瘤」と呼ばれ、緊急的な対応が必要になることがあります。

炎症が起こると、患部は赤く腫れ上がり、熱感を伴います。触ると痛みがあり、時には自発痛(何もしなくても痛む)を感じることもあります。

腫れが強くなると、眉毛周辺だけでなく、まぶたや額にまで及ぶことがあります。目が開けにくくなったり、視野が狭くなったりすることもあります。

炎症が進行すると、膿が形成され、皮膚が薄くなって破れそうになることがあります。実際に破れて膿が排出されると、悪臭を伴う粥状の内容物が出てきます。

発熱やリンパ節の腫れを伴う場合もあり、全身状態に影響を及ぼすこともあります。

診断方法

視診と触診

眉毛にできるアテロームの診断は、まず詳細な視診と触診から始まります。医師は腫瘤の大きさ、形状、色調、表面の性状などを丁寧に観察します。

触診では、腫瘤の硬さ、可動性、圧痛の有無などを確認します。アテロームは通常、比較的柔らかく、周囲組織との癒着がない場合は可動性があります。中央に開口部(黒点)が認められれば、アテロームの診断はほぼ確実となります。

炎症を起こしている場合は、発赤、腫脹、熱感、圧痛などの炎症徴候を評価します。周囲への炎症の広がりや、膿の形成の有無も重要な診察所見です。

画像診断

視診・触診だけで診断が困難な場合や、内部構造を詳しく評価する必要がある場合には、画像検査が行われることがあります。

超音波検査(エコー検査)は、皮膚の良性腫瘍の評価に有用な検査方法です。アテロームは超音波検査で特徴的な所見を示し、内部に液体や半固形物が貯留している嚢胞性病変として描出されます。腫瘤の大きさや深さ、周囲組織との関係を正確に把握することができます。

CT検査やMRI検査は、通常のアテロームでは必要ありませんが、腫瘤が非常に大きい場合や、周囲の重要な構造物(例えば眼窩など)との関係を評価する必要がある場合に実施されることがあります。

鑑別診断

眉毛周辺にできる腫瘤性病変は、アテローム以外にも様々なものがあります。正確な診断のために、以下のような疾患との鑑別が重要です。

脂肪腫は、軟らかい皮下腫瘤として触知され、アテロームと似ていますが、開口部がなく、より深い層に位置することが多いです。

類表皮嚢腫は、アテロームと非常に似た病変ですが、開口部を持たないことが特徴です。組織学的にも若干の違いがあります。

毛母腫は、毛包由来の良性腫瘍で、硬い結節として触知されます。主に小児や若年者に見られます。

悪性腫瘍との鑑別も重要です。急速に増大する腫瘤、硬い腫瘤、周囲組織に固定された腫瘤などは、悪性の可能性も考慮する必要があります。

治療方法

経過観察が適している場合

小さなアテロームで、症状がなく、見た目も特に気にならない場合は、経過観察を選択することも可能です。アテロームは良性腫瘍であり、悪性化することは極めて稀です。

ただし、経過観察を選択した場合でも、定期的にサイズや状態を確認することが推奨されます。明らかな増大傾向がある場合や、炎症の徴候が現れた場合は、治療を検討する必要があります。

外科的切除術

アテロームの根治的な治療方法は、外科的切除術です。嚢腫を袋ごと完全に摘出することで、再発を防ぐことができます。

眉毛にできたアテロームの切除は、通常、局所麻酔下で行われます。手術時間は腫瘤の大きさにもよりますが、通常15分から30分程度です。

手術では、皮膚を切開し、嚢腫を周囲組織から慎重に剥離して摘出します。眉毛部分は美容的に重要な部位であるため、傷跡が目立たないよう、可能な限り眉毛の生え際や自然な皺のラインに沿って切開を加えます。

嚢腫を完全に摘出した後、止血を確認し、皮膚を丁寧に縫合します。通常は吸収糸を使用するため、抜糸が不要な場合もあります。

術後は抗生物質の内服や、傷の消毒・処置が必要になります。約1週間から10日程度で傷は治癒し、その後は徐々に傷跡が目立たなくなっていきます。

くり抜き法(へそ抜き法)

小さなアテロームに対しては、くり抜き法と呼ばれる低侵襲な手術方法が選択されることがあります。この方法は、トレパンと呼ばれる円筒形のメスを使用して、小さな円形の穴を開け、そこから嚢腫を摘出する方法です。

くり抜き法の利点は、切開が小さく、傷跡が目立ちにくいことです。縫合が不要または最小限で済むため、術後の処置も簡便です。

ただし、この方法は比較的小さなアテローム(直径1センチメートル以下程度)に適しており、大きなものや炎症を起こしているものには適さない場合があります。

炎症性アテロームの治療

炎症を起こしているアテロームは、急性期の治療と根治的な治療の2段階で対応することが一般的です。

急性期には、まず炎症を抑えることが優先されます。抗生物質の内服や、局所の冷却、安静などが行われます。膿が形成されている場合は、切開して排膿することがあります。

炎症が落ち着いた後(通常2〜3ヶ月後)に、根治的な切除術を行います。急性期に無理に切除を行うと、組織の炎症や浮腫のために嚢腫の境界が不明瞭になり、完全摘出が困難になることがあります。また、創部の治癒不良や感染のリスクも高まります。

レーザー治療

一部の施設では、レーザーを用いたアテロームの治療が行われることがあります。炭酸ガスレーザーを使用して小さな穴を開け、内容物を排出する方法です。

ただし、この方法では嚢腫の袋が残存するため、再発のリスクが比較的高いとされています。そのため、完全摘出を希望する場合は、従来の外科的切除が推奨されます。

手術後のケアと注意点

術後の経過

手術後は、創部の適切なケアが重要です。手術当日から翌日にかけては、多少の腫れや痛みを感じることがありますが、通常は数日で軽快します。

痛みが強い場合は、処方された鎮痛剤を服用します。冷却することで腫れや痛みを軽減できることもあります。

創部は清潔に保つことが大切です。医師の指示に従って、適切な頻度で消毒や軟膏の塗布を行います。

日常生活での制限

手術後数日間は、激しい運動や重いものを持つことは避けるべきです。また、長時間の入浴やサウナなども控えることが推奨されます。

飲酒は血行を促進し、出血や腫れを助長する可能性があるため、少なくとも数日間は控えることが望ましいです。

眉毛周辺の手術の場合、洗顔や化粧にも注意が必要です。創部が完全に治癒するまでは、強くこすったり、化粧品が直接触れたりしないよう気をつけます。

傷跡のケア

眉毛部分は顔面であり、美容的な配慮が重要です。傷跡を最小限にするために、以下のようなケアが推奨されます。

術後の傷跡は、最初は赤みを帯びていますが、時間とともに徐々に目立たなくなります。通常、3ヶ月から6ヶ月程度で、かなり薄くなります。

紫外線は傷跡の色素沈着を促進する可能性があるため、日焼け止めの使用や帽子の着用などで、傷跡を紫外線から保護することが重要です。

医師から許可が出れば、瘢痕を柔らかくするための軟膏やシリコンジェルシートなどを使用することもあります。

再発と予防

再発の可能性

アテロームの手術後の再発率は、嚢腫を完全に摘出できたかどうかに大きく依存します。袋ごと完全に摘出できた場合、再発の可能性は非常に低くなります。

しかし、炎症を起こしていたアテロームや、非常に大きなアテロームの場合、周囲組織との癒着により完全摘出が困難なことがあります。このような場合、嚢腫の一部が残存し、再発のリスクが高まります。

また、一度アテロームができた人は、体質的に他の部位にも新たにアテロームができやすい傾向があります。これは厳密には再発ではありませんが、注意が必要です。

予防方法

アテロームの発生を完全に予防することは困難ですが、以下のような対策でリスクを軽減できる可能性があります。

スキンケアの基本は、適切な洗顔です。皮脂や汚れをしっかり落とすことで、毛穴の詰まりを予防できます。ただし、過度な洗顔は皮膚を乾燥させ、かえって皮脂分泌を促進することがあるため、適度な洗顔を心がけます。

眉毛の手入れを行う際は、清潔な器具を使用し、皮膚に過度な刺激を与えないよう注意します。毛抜きを使用する際は、毛を引き抜く方向に気をつけ、皮膚を傷つけないようにします。

化粧品は、毛穴を詰まらせにくいノンコメドジェニック処方のものを選ぶことが推奨されます。また、メイクは必ず落とすようにし、毛穴に化粧品が残らないよう丁寧にクレンジングします。

外傷を避けることも重要です。眉毛周辺を強くこすったり、ぶつけたりしないよう注意します。

よくある質問

アテロームは自然に治りますか

アテロームが自然に消失することは、ほとんどありません。嚢腫の袋が存在する限り、内容物は蓄積し続けます。
ただし、炎症を起こして破裂し、内容物が排出された場合、一時的に縮小することはあります。しかし、袋が残っている限り、再び内容物が貯留し、同じことを繰り返す可能性が高いです。

アテロームを自分で潰しても大丈夫ですか

自分でアテロームを潰すことは、絶対に避けるべきです。無理に内容物を押し出そうとすると、以下のようなリスクがあります。
まず、感染のリスクが非常に高くなります。不潔な環境や器具で刺激を加えることで、細菌が侵入し、重篤な炎症を引き起こす可能性があります。
また、嚢腫が破れて内容物が周囲組織に漏れ出すと、激しい炎症反応が起こることがあります。これは無菌性炎症と呼ばれ、細菌感染がなくても強い炎症を引き起こします。
さらに、不完全な処置では嚢腫の袋が残り、再発は避けられません。むしろ、周囲組織との癒着が起こり、後の手術を困難にすることもあります。

眉毛の毛は生えてきますか

眉毛部分のアテローム切除後、眉毛の再生について心配される方は多いです。手術の際、眉毛の毛根を可能な限り温存するよう努めますが、腫瘤の位置や大きさによっては、一部の毛根を切除せざるを得ない場合があります。

切除した部分の眉毛は生えてこない可能性がありますが、周囲の眉毛が伸びることで、ある程度カバーできることが多いです。また、アイブロウペンシルなどで描き足すことも可能です。

傷跡が目立たなくなれば、眉毛のアートメイクなどの美容的な処置を検討することもできます。

何科を受診すればよいですか

眉毛のアテロームは、皮膚科または形成外科で診療を受けることができます。一部の美容外科クリニックでも対応しています。

皮膚科は皮膚疾患全般の専門家であり、アテロームの診断と治療に精通しています。形成外科は、機能と整容の両面を考慮した治療を得意としており、顔面の手術に関しては特に美容面への配慮が期待できます。

アイシークリニック新宿院では、経験豊富な医師が、患者様一人ひとりの状態に応じた最適な治療を提供しています。

保険は適用されますか

アテロームの治療は、基本的に健康保険が適用されます。診察、検査、手術、術後の処置まで、保険診療で行うことができます。

ただし、美容的な目的での治療や、特殊な治療法を希望される場合は、自費診療となることがあります。治療を受ける前に、医療機関に確認することをお勧めします。

アイシークリニック新宿院での治療

当院の特徴

アイシークリニック新宿院では、皮膚・皮下腫瘍の診断と治療に豊富な経験を持つ医師が診療にあたっています。眉毛周辺のアテロームについても、多数の治療実績があります。

当院では、正確な診断のために必要な検査を適切に実施し、患者様の状態や希望に応じた治療方針を提案いたします。

手術が必要な場合は、日帰り手術で対応可能です。局所麻酔を使用するため、痛みを最小限に抑えた治療を受けることができます。

美容面への配慮

眉毛は顔面の印象を大きく左右する重要な部位です。当院では、機能的な治療だけでなく、美容面への配慮も重視しています。

手術の際は、できる限り傷跡が目立たないよう、切開の位置や方向、縫合の方法などを工夫しています。眉毛の生え際や自然な皺のラインを利用することで、術後の傷跡を最小限にします。

また、術後の傷跡ケアについても、丁寧に指導を行っています。適切なケアにより、より良い整容的結果を得ることができます。

受診の流れ

アテロームが疑われる症状がある場合は、まず診察の予約をお取りください。当院では、患者様の待ち時間を短縮するため、予約制を採用しています。

初診時には、詳しい問診と視診・触診を行い、必要に応じて検査を実施します。診断が確定したら、治療方針について詳しく説明いたします。

手術が必要な場合は、手術の内容、リスク、術後のケア方法などについて、十分に説明を行います。疑問や不安な点があれば、遠慮なくお尋ねください。

手術日は、患者様のご都合に合わせて調整いたします。手術後は、経過観察のための通院が必要になることがあります。

まとめ

眉毛にできるアテロームは、皮膚の良性腫瘍であり、適切な治療により根治が可能です。眉毛周辺は皮脂腺が多く分布し、日常的に刺激を受けやすい部位であるため、アテロームが発生しやすい特徴があります。

小さなアテロームで症状がない場合は経過観察も可能ですが、徐々に大きくなる傾向があること、炎症を起こすと痛みや腫れなどの症状が出ることを考慮すると、適切な時期に治療を受けることが推奨されます。

根治的な治療は外科的切除であり、嚢腫を袋ごと完全に摘出することで再発を防ぐことができます。眉毛部分の手術では、美容面への配慮が特に重要であり、経験豊富な医師による治療を受けることが望ましいです。

自己判断で内容物を押し出そうとすることは、感染や炎症の悪化につながるため、絶対に避けるべきです。気になる症状がある場合は、早めに皮膚科または形成外科を受診し、専門医の診断を受けることをお勧めします。

アイシークリニック新宿院では、眉毛周辺のアテロームに対して、正確な診断と適切な治療を提供しています。機能面だけでなく美容面にも配慮した治療を行っていますので、眉毛周辺の腫れや盛り上がりが気になる方は、お気軽にご相談ください。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A 粉瘤(アテローム)
  2. 日本形成外科学会. 一般の方へ – 病気や治療について
  3. 厚生労働省. 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
  4. 日本臨床皮膚科医会. 皮膚科疾患情報
  5. 最新皮膚科学大系編集委員会. 最新皮膚科学大系. 中山書店.

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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