はじめに
鏡を見るたびに気になる小鼻の赤み。メイクで隠そうとしても、時間が経つと目立ってしまう。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。小鼻は顔の中心にあり、赤みがあると顔全体の印象にも影響を与えてしまいます。
近年、こうした小鼻の赤みに対して、レーザー治療が注目を集めています。塗り薬やスキンケアだけでは改善しにくかった赤みが、レーザー治療によって目に見えて改善するケースが増えているのです。
本記事では、小鼻の赤みの原因から、レーザー治療の種類、治療の流れ、費用まで、詳しく解説していきます。新宿エリアでのクリニック選びのポイントについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

小鼻の赤みの主な原因
小鼻の赤みには、さまざまな原因があります。適切な治療を選ぶためにも、まずは自分の赤みがどのタイプなのかを知ることが大切です。
毛細血管拡張症
小鼻の赤みの原因として最も多いのが、毛細血管拡張症です。皮膚の表面近くにある毛細血管が広がって、血管が透けて見えることで赤く見える状態を指します。
毛細血管拡張症は、遺伝的な要因のほか、紫外線、寒暖差、アルコール、香辛料などの刺激によって引き起こされることがあります。特に小鼻は皮膚が薄く、毛細血管が透けやすい部位であるため、赤みが目立ちやすいのです。
この症状は日本皮膚科学会でも一般的な皮膚疾患として認識されており、適切な治療によって改善が期待できます。
酒さ(しゅさ)
酒さは、顔面の赤みやほてり、ときにニキビのような膿疱を伴う慢性的な皮膚疾患です。特に鼻や頬、額、あごなどに症状が現れやすく、小鼻の赤みの原因となることもあります。
酒さの発症メカニズムは完全には解明されていませんが、血管の異常な反応、皮膚の免疫反応、ニキビダニ(デモデックス)の関与などが指摘されています。症状の悪化要因としては、紫外線、アルコール、辛い食べ物、温度変化、ストレスなどが挙げられます。
酒さは欧米人に多く見られる疾患ですが、日本人でも決して珍しくありません。適切な診断と治療が必要な疾患です。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こりやすい皮膚炎で、小鼻の周りは特に発症しやすい場所です。赤みとともに、細かいフケのような鱗屑(りんせつ)が見られることが特徴です。
この疾患は、マラセチアという真菌(カビの一種)が関与していると考えられています。皮脂をエサにして増殖したマラセチアが、皮膚に炎症を引き起こすのです。ストレス、睡眠不足、ビタミンB群の不足なども発症や悪化の要因となります。
脂漏性皮膚炎による赤みは、抗真菌薬やステロイド外用薬による治療と並行して、レーザー治療を行うことで、より効果的な改善が期待できます。
ニキビ・ニキビ跡
小鼻の周りは皮脂の分泌が盛んで、ニキビができやすい部位です。繰り返すニキビや、ニキビが治った後の炎症後紅斑(炎症後に残る赤み)が、小鼻の赤みの原因となることもあります。
ニキビによる赤みは、炎症が続いている状態と、炎症が治まった後に残る赤みの2種類があります。前者は抗炎症治療が優先されますが、後者はレーザー治療が有効です。
その他の原因
上記以外にも、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎(化粧品かぶれなど)、物理的な刺激(鼻をかむ、触る癖など)なども小鼻の赤みの原因となることがあります。
また、複数の原因が重なっているケースも少なくありません。例えば、毛細血管拡張症と脂漏性皮膚炎が同時に存在する場合などです。
レーザー治療が小鼻の赤みに効果的な理由
レーザー治療は、小鼻の赤みに対して高い改善効果が期待できる治療法です。その理由を詳しく見ていきましょう。
レーザーの選択的光熱作用
レーザー治療が赤みに効果的なのは、「選択的光熱作用」という原理によるものです。特定の波長のレーザー光は、血液中のヘモグロビン(赤い色素)に選択的に吸収されます。
レーザー光がヘモグロビンに吸収されると熱エネルギーに変換され、拡張した毛細血管を収縮させたり、破壊したりします。これにより、赤みの原因となっている血管が目立たなくなり、肌の赤みが改善されるのです。
重要なのは、周囲の正常な組織にはダメージを与えず、ターゲットとなる血管だけに作用する点です。これにより、効果的かつ安全な治療が可能になります。
塗り薬では届かない深部へのアプローチ
塗り薬は皮膚の表面からのアプローチとなるため、深い部分にある血管までは届きにくいという限界があります。一方、レーザー光は皮膚の深部まで到達し、赤みの原因となっている血管に直接作用することができます。
そのため、外用薬だけでは改善しなかった頑固な赤みに対しても、レーザー治療は効果を発揮することができるのです。
コラーゲン産生の促進
一部のレーザーは、血管への作用だけでなく、真皮層のコラーゲン産生を促進する効果もあります。コラーゲンが増えることで皮膚が厚くなり、血管が透けて見えにくくなるという効果も期待できます。
また、肌のハリや質感の改善にもつながるため、赤みの改善と同時に美肌効果も得られるというメリットがあります。
小鼻の赤み治療に用いられるレーザーの種類
小鼻の赤み治療には、いくつかの種類のレーザーや光治療機器が使用されます。それぞれの特徴を理解して、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
ロングパルスYAGレーザー
ロングパルスYAGレーザーは、1064nmの波長を持つレーザーで、深部の血管まで到達することができます。太い血管や深い位置にある血管に対して効果的です。
このレーザーは、毛細血管拡張症だけでなく、酒さによる赤みにも有効です。照射時には輪ゴムで弾かれたような痛みを感じることがありますが、冷却装置を併用することで痛みを軽減することができます。
ダウンタイムは比較的少なく、治療直後から通常の生活が可能です。ただし、治療後に一時的に赤みが増すことや、内出血が生じることがあります。
Vビームレーザー(色素レーザー)
Vビームレーザーは、595nmの波長を持つパルス色素レーザーで、血管性病変の治療に特化した機器です。厚生労働省に承認されている医療機器で、安全性と効果が認められています。
この波長は、ヘモグロビンへの吸収率が高く、細かい毛細血管に対して非常に効果的です。小鼻の細かい赤みや、顔全体の赤ら顔の治療に適しています。
Vビームレーザーの特徴は、冷却ガスを噴射しながら照射することで、痛みを軽減し、表皮へのダメージを最小限に抑えられる点です。ただし、照射後に紫斑(内出血)が生じることがあり、これが消えるまでに1〜2週間程度かかる場合があります。
IPL(光治療)
IPL(Intense Pulsed Light)は、厳密にはレーザーではありませんが、複数の波長を含む光を照射する治療法です。レーザーよりも幅広い波長の光を使用するため、赤みだけでなく、シミやくすみ、毛穴など、複数の肌悩みに同時にアプローチできるのが特徴です。
IPLは、レーザーに比べて作用がマイルドで、ダウンタイムが少ないというメリットがあります。照射時の痛みも比較的軽く、ゴムで軽く弾かれる程度です。
ただし、1回の治療効果はレーザーよりも穏やかなため、複数回の治療が必要になることが多いです。軽度から中等度の赤みに適しており、定期的なメンテナンス治療としても人気があります。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、IPLの一種で、特に美容目的で開発された光治療機器です。赤みの改善だけでなく、肌質全体の改善を目指す総合的な治療として位置づけられます。
小鼻の赤みとともに、顔全体のトーンアップや毛穴の引き締めなども希望する場合に適しています。治療後すぐにメイクも可能で、日常生活への支障がほとんどないのが大きな魅力です。
ジェントルマックスプロなどの複合機
近年、複数の波長を切り替えて使用できる複合機も登場しています。例えば、ジェントルマックスプロは、アレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)の両方を搭載しており、患者さんの症状に合わせて最適な波長を選択できます。
小鼻の赤みだけでなく、シミや産毛など、複数の悩みがある場合に、一台の機器で総合的な治療が可能です。
レーザー治療の流れ
実際にレーザー治療を受ける際の流れを詳しく説明します。クリニックによって多少の違いはありますが、基本的な流れは以下の通りです。
カウンセリング・診察
まず、医師によるカウンセリングと診察が行われます。小鼻の赤みの状態を詳しく観察し、原因を特定します。毛細血管拡張症、酒さ、脂漏性皮膚炎など、どのタイプの赤みなのかを見極めることが重要です。
また、これまでの治療歴、アレルギーの有無、服用中の薬、既往歴なども確認します。レーザー治療に適しているかどうかを総合的に判断し、最適な治療法を提案します。
この段階で、治療の効果、リスク、ダウンタイム、費用などについても詳しく説明があります。疑問点や不安なことがあれば、遠慮なく質問しましょう。
同意書の記入
治療内容やリスクについて十分に理解した上で、同意書に署名します。美容医療では、患者さん自身が治療内容を理解し、納得した上で治療を受けることが非常に重要です。
洗顔・メイクオフ
治療前には、顔の汚れやメイクをしっかりと落とします。クリニックで洗顔料が用意されていることが多いですが、自分の肌に合ったものを持参しても良いでしょう。
写真撮影
治療前の状態を記録するため、写真撮影が行われます。治療後の効果を客観的に評価するためにも重要なプロセスです。
麻酔(必要な場合)
治療の種類や患者さんの痛みの感じ方によっては、表面麻酔(麻酔クリーム)を使用することがあります。麻酔クリームを塗布してから20〜30分程度時間を置いてから治療を開始します。
YAGレーザーやVビームレーザーは、冷却機能が付いているため、麻酔なしで治療を受けられる場合も多いです。
レーザー照射
いよいよレーザーの照射です。目を保護するためのゴーグルやアイシールドを着用し、治療が始まります。
照射時間は、治療範囲や使用する機器によって異なりますが、小鼻のみの場合は5〜15分程度で終わることが多いです。照射中は、レーザーの種類によって、パチパチという音や、温かさ、輪ゴムで弾かれるような痛みを感じることがあります。
痛みに弱い方や不安が強い方は、事前に医師やスタッフに伝えておくと、照射の強さを調整したり、休憩を挟んだりしながら進めてもらえます。
クーリング・保湿
照射後は、肌のほてりを鎮めるため、冷却パックやジェルなどでクーリングを行います。その後、保湿剤を塗布して、肌を保護します。
アフターケアの説明
治療後の注意点について、詳しい説明があります。紫外線対策、スキンケアの方法、避けるべき行動、次回の治療時期などについて、しっかりと聞いておきましょう。
処方箋が出る場合もあります。抗炎症作用のある軟膏や、保湿剤などが処方されることがあります。
治療回数と治療間隔
レーザー治療は、多くの場合、1回だけでは完全な改善は難しく、複数回の治療が必要になります。
推奨される治療回数
小鼻の赤みの程度や原因によって異なりますが、一般的には以下のような治療回数が目安となります。
軽度の赤み: 3〜5回程度 中等度の赤み: 5〜8回程度 重度の赤み: 8回以上
ただし、個人差が大きいため、これはあくまでも目安です。1〜2回の治療で満足できる改善が得られる方もいれば、10回以上の治療が必要な方もいます。
治療間隔
治療と治療の間隔は、使用するレーザーの種類や肌の状態によって異なりますが、一般的には以下のような間隔が推奨されます。
Vビームレーザー: 4〜8週間間隔 YAGレーザー: 4〜6週間間隔 IPL・フォトフェイシャル: 3〜4週間間隔
この間隔は、肌のターンオーバーや治療後の回復期間を考慮して設定されています。間隔をあけすぎると効果が持続しにくく、逆に短すぎると肌への負担が大きくなる可能性があります。
効果の実感時期
治療の効果は、すぐに現れる場合と、時間をかけて徐々に現れる場合があります。
Vビームレーザーの場合、照射直後は紫斑が生じて赤みが増したように見えますが、これが消えた後(1〜2週間後)に赤みの改善を実感できます。
YAGレーザーやIPLの場合は、治療直後から徐々に赤みが薄くなっていくのを感じられることが多いです。
複数回の治療を重ねるごとに、徐々に赤みが薄くなり、4〜5回目あたりで明確な改善を実感される方が多いようです。
メンテナンス治療
目標とする改善度に達した後も、赤みが再発しないよう、定期的なメンテナンス治療を行うことが推奨される場合があります。
メンテナンスの頻度は、3〜6ヶ月に1回程度が一般的です。これにより、改善した状態を長く維持することができます。
ダウンタイムと治療後の注意点
レーザー治療後には、多少のダウンタイムがあります。日常生活への影響を最小限にするため、治療後の注意点をしっかりと守ることが大切です。
ダウンタイムの内容
レーザー治療後に起こりうる症状として、以下のようなものがあります。
赤み・ほてり: 治療直後から数時間〜数日間、赤みやほてりが生じることがあります。通常は自然に治まります。
腫れ: 軽度の腫れが生じることがありますが、多くの場合、翌日には改善します。
紫斑(内出血): 特にVビームレーザーでは、紫斑が生じることがあります。1〜2週間で徐々に消えていきます。
かさぶた: 強めの出力で照射した場合、小さなかさぶたができることがあります。無理に剥がさず、自然に取れるまで待ちましょう。
乾燥: 治療後の肌は乾燥しやすい状態になります。十分な保湿が必要です。
治療後の注意点
紫外線対策の徹底: 治療後の肌は紫外線の影響を受けやすい状態です。外出時は日焼け止め(SPF30以上)を必ず使用し、帽子や日傘なども活用しましょう。紫外線対策を怠ると、色素沈着のリスクが高まります。
保湿の徹底: 治療後の肌は乾燥しやすいため、十分な保湿が必要です。低刺激の保湿剤を使用し、肌のバリア機能を守りましょう。
刺激を避ける: 治療後数日間は、ピーリング剤やレチノール配合化粧品など、刺激の強いスキンケアは避けましょう。洗顔も優しく行い、タオルでゴシゴシ拭くのは避けてください。
メイクについて: 軽めのメイクであれば、治療当日から可能な場合が多いです。ただし、クリニックの指示に従ってください。濃いメイクは数日間避けた方が良いでしょう。
入浴について: 治療当日は、長時間の入浴やサウナ、岩盤浴など、体温を上昇させる行為は避けましょう。シャワーは問題ありません。
運動について: 激しい運動は、治療後2〜3日は避けた方が良いでしょう。血行が良くなると、赤みや腫れが増す可能性があります。
飲酒について: アルコールも血行を促進するため、治療当日は控えることが推奨されます。
かさぶたを剥がさない: かさぶたができた場合、無理に剥がすと色素沈着のリスクが高まります。自然に取れるまで待ちましょう。
治療後に起こりうる副作用とその対処法
ほとんどの場合、レーザー治療は安全に行えますが、まれに以下のような副作用が起こることがあります。
炎症後色素沈着: 治療後の炎症が引き金となって、一時的に色素沈着が生じることがあります。通常は数ヶ月で自然に改善しますが、美白剤を使用することで改善を早めることができます。
火傷: 適切な出力設定がされていない場合や、肌の状態が治療に適していない場合、火傷のリスクがあります。信頼できるクリニックで治療を受けることが重要です。
瘢痕: 非常にまれですが、瘢痕(傷跡)が残ることがあります。
感染: ごくまれに、治療部位から感染症が起こることがあります。異常な痛み、腫れ、膿などが見られた場合は、すぐにクリニックに連絡しましょう。
これらのリスクを最小限にするためには、経験豊富な医師のもとで治療を受けること、治療後の指示をしっかり守ることが大切です。
費用について
レーザー治療の費用は、使用する機器の種類、治療範囲、クリニックによって異なります。また、多くの場合、美容目的の治療は保険適用外(自由診療)となります。
一般的な費用の目安
小鼻の赤み治療の費用は、以下のような範囲が一般的です。(あくまでも目安であり、クリニックによって異なります)
Vビームレーザー(顔全体): 1回あたり20,000〜50,000円程度 YAGレーザー(小鼻のみ): 1回あたり10,000〜30,000円程度 IPL・フォトフェイシャル(顔全体): 1回あたり15,000〜40,000円程度
小鼻のみのスポット照射の場合は、より安価に設定されていることが多いです。
コース料金
多くのクリニックでは、複数回のコース料金を設定しています。例えば、5回コースや10回コースなどで、単発で受けるよりも割安になることが一般的です。
複数回の治療が必要になることが予想される場合は、コース料金を検討すると良いでしょう。
保険適用について
一部の血管性病変(単純性血管腫、いちご状血管腫など)に対するVビームレーザー治療は、保険適用となる場合があります。ただし、一般的な毛細血管拡張症や美容目的の赤み治療は、保険適用外となることがほとんどです。
保険適用の可否については、診察時に医師に確認しましょう。
追加費用
初診料、再診料、処方薬代などが別途必要になる場合があります。カウンセリング時に、トータルでどのくらいの費用がかかるのかを確認しておくと安心です。
また、麻酔クリームを使用する場合は、追加料金がかかることがあります。
新宿でクリニックを選ぶ際のポイント
新宿エリアには、多くの美容皮膚科や美容クリニックがあります。その中から自分に合ったクリニックを選ぶためのポイントをご紹介します。
医師の専門性と経験
レーザー治療は、医師の技術と経験によって結果が大きく左右されます。皮膚科専門医や形成外科専門医など、専門の資格を持つ医師が在籍しているかを確認しましょう。
また、レーザー治療の経験が豊富な医師であることも重要です。クリニックのホームページや口コミなどで、医師の経歴や実績を確認することができます。
使用している機器
クリニックで使用しているレーザー機器の種類も重要なポイントです。最新の機器や、厚生労働省承認の機器を使用しているクリニックは、安全性が高いと言えます。
また、複数の種類のレーザーを取り揃えているクリニックであれば、患者さんの症状に合わせて最適な治療法を選択できます。
カウンセリングの充実度
治療前のカウンセリングで、医師がしっかりと時間をかけて診察し、説明してくれるかどうかも大切なポイントです。治療のメリットだけでなく、リスクやダウンタイムについても正直に説明してくれるクリニックを選びましょう。
質問に対して丁寧に答えてくれるか、無理に高額なコースを勧めてこないかなども、見極めのポイントです。
アフターケアの体制
治療後のフォロー体制が整っているかも重要です。治療後に何か問題が起きた場合、すぐに対応してもらえるクリニックが安心です。
診療時間や休診日、緊急時の連絡先なども確認しておきましょう。
立地とアクセス
複数回の通院が必要になるため、通いやすい立地であることも大切です。新宿駅から徒歩圏内、または主要駅から近いクリニックを選ぶと、継続しやすいでしょう。
新宿エリアは、JR、私鉄、地下鉄など多くの路線が乗り入れているため、アクセスは非常に便利です。勤務先や自宅からの通いやすさを考慮して選びましょう。
料金の透明性
料金体系が明確で、追加費用についてもしっかり説明してくれるクリニックを選びましょう。ホームページに料金が明記されているか、カウンセリング時に詳細な見積もりを出してくれるかなども確認ポイントです。
極端に安い料金を提示しているクリニックは、使用している機器や医師の経験に問題がある可能性もあるため、注意が必要です。
口コミや評判
インターネット上の口コミや評判も参考になりますが、すべてを鵜呑みにするのは避けましょう。良い口コミだけでなく、悪い口コミも含めて総合的に判断することが大切です。
また、友人や知人からの紹介があれば、信頼性が高いと言えるでしょう。

よくある質問
痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方が「輪ゴムで弾かれる程度」と表現します。最新のレーザー機器は冷却機能が付いているため、以前に比べて痛みは軽減されています。
痛みに弱い方は、表面麻酔(麻酔クリーム)を使用することもできますので、カウンセリング時に相談しましょう。
個人差がありますが、多くの場合、1回の治療だけで完全に赤みが消えることはありません。軽度の赤みであれば3〜5回、中等度以上の赤みであれば5〜10回程度の治療が必要になることが一般的です。
ただし、1回の治療でもある程度の改善を実感できることが多いです。
Q3. 治療後、すぐにメイクはできますか?
使用するレーザーの種類によって異なりますが、多くの場合、治療当日から軽いメイクは可能です。ただし、紫斑が出ている部分は避けるか、コンシーラーで優しくカバーする程度にしましょう。
詳しくは、治療後に医師やスタッフに確認してください。
Q4. 治療を受けられない人はいますか?
以下のような方は、レーザー治療を受けられない、または注意が必要な場合があります。
妊娠中・授乳中の方 光線過敏症の方 治療部位に炎症や感染がある方 ケロイド体質の方 日焼け直後の方 特定の薬剤(光感受性を高める薬など)を服用中の方
該当する場合は、必ずカウンセリング時に医師に伝えてください。
Q5. 治療後、赤みがかえって強くなったように感じます。大丈夫でしょうか?
Vビームレーザーの場合、治療直後は紫斑(内出血)によって一時的に赤みが増したように見えることがあります。これは正常な反応で、1〜2週間で徐々に消えていきます。
ただし、異常な痛みや腫れ、熱感などがある場合は、すぐにクリニックに連絡しましょう。
Q6. 自宅でできるセルフケアはありますか?
レーザー治療の効果を高め、赤みの再発を防ぐためには、日常的なスキンケアも重要です。
紫外線対策: 一年中、日焼け止めを使用しましょう。 刺激を避ける: ゴシゴシ洗顔、熱いお湯での洗顔、刺激の強い化粧品は避けましょう。 保湿: 十分な保湿で肌のバリア機能を守りましょう。 生活習慣: バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス管理も大切です。 アルコール・香辛料: 過度な摂取は赤みを悪化させることがあるため、控えめにしましょう。
Q7. 治療の効果はどのくらい持続しますか?
個人差や赤みの原因によって異なりますが、適切な回数の治療を行い、目標とする改善が得られた後は、その状態が長期間持続することが多いです。
ただし、紫外線、ストレス、生活習慣などの影響で、再び赤みが出てくることもあります。そのため、定期的なメンテナンス治療を行うことが推奨されます。
Q8. 他の治療と併用することはできますか?
レーザー治療と他の治療(内服薬、外用薬、他の美容治療など)を併用することで、より高い効果が得られる場合があります。
例えば、酒さの場合は、レーザー治療と並行して抗生物質の内服や外用を行うことがあります。脂漏性皮膚炎の場合は、抗真菌薬の外用と併用することがあります。
他の治療を受けている場合や、検討している場合は、必ず医師に伝えましょう。
治療を受ける前に知っておきたいこと
適切な期待値を持つこと
レーザー治療は非常に有効な治療法ですが、魔法のように一瞬で完璧な肌になるわけではありません。複数回の治療と適切なホームケアを組み合わせることで、徐々に改善していくものです。
また、完全に赤みをゼロにすることは難しい場合もあります。どの程度まで改善したいのか、現実的な目標を医師と共有することが大切です。
治療のタイミング
紫斑が生じる可能性がある治療の場合、大切なイベント(結婚式、写真撮影など)の直前は避けた方が良いでしょう。少なくとも2〜3週間前までには治療を済ませておくことをお勧めします。
また、夏場は紫外線が強く、治療後の色素沈着のリスクが高まるため、秋から冬にかけて治療を開始するのが理想的です。ただし、適切な紫外線対策を行えば、どの季節でも治療は可能です。
セカンドオピニオンの検討
高額な治療を勧められた場合や、治療方針に不安がある場合は、セカンドオピニオンを求めることも一つの方法です。複数のクリニックでカウンセリングを受けることで、より自分に合った治療法が見つかることもあります。
小鼻の赤みと向き合う心構え
小鼻の赤みは、見た目の問題だけでなく、心理的なストレスにもつながることがあります。「人から見られているのではないか」「メイクで隠しきれない」といった悩みは、生活の質(QOL)にも影響を与えます。
レーザー治療によって赤みが改善することで、多くの方が自信を取り戻し、前向きな気持ちになれたと報告しています。ただし、完璧な肌を求めすぎると、かえってストレスになることもあります。
治療を受けるかどうかは、あくまでも自分自身の意思で決めることが大切です。医師の説明をよく聞き、メリットとデメリットを理解した上で、納得できる選択をしましょう。
まとめ
小鼻の赤みは、毛細血管拡張症、酒さ、脂漏性皮膚炎など、さまざまな原因によって引き起こされます。長年の悩みであっても、レーザー治療によって改善できる可能性があります。
レーザー治療には、Vビームレーザー、YAGレーザー、IPLなど、複数の選択肢があり、それぞれに特徴があります。自分の症状や希望に合わせて、最適な治療法を選ぶことが重要です。
治療を受ける際は、信頼できるクリニックを選ぶこと、医師の説明をよく聞くこと、治療後のケアをしっかり行うことが、良い結果につながります。
新宿エリアには、経験豊富な医師や最新の機器を備えたクリニックが多数あります。アクセスの良さも相まって、通いやすい環境が整っています。
小鼻の赤みでお悩みの方は、まずは専門のクリニックでカウンセリングを受けてみることをお勧めします。適切な診断と治療によって、長年の悩みから解放される可能性があります。
アイシークリニック新宿院では、経験豊富な医師が患者さん一人ひとりの症状に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。小鼻の赤みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献
本記事の作成にあたり、以下の信頼できる情報源を参考にしています。
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務