子供のわきが治療にミラドライは有効?新宿で受けられる最新治療法を徹底解説

はじめに:お子様のわきがに悩む保護者の方へ

「最近、子供の洗濯物から独特のにおいがする」「制服のわきの部分が黄ばんでいる」「もしかして、うちの子はわきがなのでは?」

このような心配を抱えている保護者の方は、決して少なくありません。わきが(腋臭症)は思春期を迎える頃から発症することが多く、特に多感な時期のお子様にとっては大きな悩みの種となりかねません。学校でのいじめや人間関係のトラブルにつながることもあり、早期の対策と適切な治療が求められます。

本記事では、子供のわきがの原因やメカニズムから、近年注目を集めている「ミラドライ」による治療法まで、保護者の方が知っておくべき情報を詳しく解説いたします。新宿エリアでの治療をご検討の方にも参考になる内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。


わきが(腋臭症)とは?基本的なメカニズムを理解する

わきがの原因となるアポクリン腺

わきがを理解するためには、まず人間の汗腺について知る必要があります。人間の身体には主に2種類の汗腺が存在します。

1つ目は「エクリン腺」です。エクリン腺はほぼ全身の皮膚に分布しており、体温調節を主な目的として汗を分泌します。エクリン腺から出る汗は約99%が水分で構成されており、基本的には無臭です。

2つ目が「アポクリン腺」です。アポクリン腺は、わきの下、耳の穴、乳輪、陰部など、身体の特定の部位にのみ存在する汗腺です。アポクリン腺から分泌される汗には、たんぱく質や脂質、アンモニアなどの成分が含まれており、この汗が皮膚の表面に存在する常在菌によって分解されることで、わきが特有の独特なにおいが発生します。

日本皮膚科学会によると、わきがの人はアポクリン腺が大きく、その数も多い傾向があり、分泌量も多くなるとされています。

においが発生するメカニズム

わきがのにおいは、以下のプロセスで発生します。

まず、アポクリン腺から汗が分泌されます。この汗には、脂肪酸やたんぱく質、鉄分などの成分が含まれています。次に、皮膚表面に存在するブドウ球菌やコリネバクテリウム属の細菌が、これらの成分を分解します。この分解過程で、3-メチル-2-ヘキセノイン酸などの揮発性物質が生成され、これがわきが特有のにおいとなります。

また、エクリン腺から分泌される汗がアポクリン腺からの汗と混ざり合うことで、においがさらに拡散しやすくなることもあります。


子供のわきがはなぜ起こる?発症時期と遺伝の関係

第二次性徴とわきがの発症

わきがは一般的に、第二次性徴(思春期)を迎える10歳~12歳頃から症状が現れ始めます。これは、アポクリン腺が性ホルモンの影響を受けて発達・活性化するためです。

女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)や男性ホルモン(テストステロン)の分泌が活発になると、アポクリン腺の働きも活発になります。アポクリン腺はもともとフェロモンの役割を担っていたと考えられており、思春期に活性化する性ホルモンの影響を受けやすい性質を持っています。

第二次性徴は女性の方が男性よりも早く始まる傾向があり、最近では食生活や生活習慣の変化により、7~8歳から始まるお子様も増えてきています。そのため、小学校低学年でわきがの症状が現れるケースも珍しくなくなっています。

遺伝的要因:ABCC11遺伝子との関係

わきが体質は、遺伝によって親から子へ受け継がれることが科学的に証明されています。

科学技術振興機構(JST)の研究によると、わきが体質と深く関連しているのは、16番染色体上に存在するABCC11遺伝子です。この遺伝子の特定の塩基配列の違いによって、耳垢のタイプ(湿型・乾型)が決まり、これがわきが体質とも強く相関しています。

具体的には、ABCC11遺伝子のrs17822931という一塩基多型(SNP)の部位が関係しています。

  • GG型またはGA型(グアニンを持つ):湿った耳垢、わきが体質になりやすい
  • AA型(アデニンのみ):乾いた耳垢、わきが体質になりにくい

この遺伝形式は優性遺伝であるため、以下のような確率で子供に遺伝します。

  • 両親のどちらか一方がわきが体質の場合:約50%の確率で遺伝
  • 両親の両方がわきが体質の場合:約75~80%の確率で遺伝

日本人を含む東アジア地域に住むモンゴロイド系の人種は、乾型耳垢(AA型)の割合が70~80%と高く、わきが体質の人は少数派です。一方、ヨーロッパやアフリカでは湿型耳垢(GG型またはGA型)の人が大多数を占めるため、わきが体質が一般的とされています。

耳垢タイプで簡易チェック

お子様がわきが体質かどうかの簡易的なチェック方法として、耳垢のタイプを確認する方法があります。

耳垢が湿っている(ベタベタしている)場合は、外耳道のアポクリン腺が発達していることを示しており、わきの下のアポクリン腺も同様に発達している可能性が高いと考えられます。逆に、耳垢がカサカサと乾燥している場合は、わきが体質である可能性は低いといえます。


子供のわきがが引き起こす心理的影響

学校生活への影響

わきがは、単なる身体的な問題にとどまらず、お子様の心理面や社会生活に大きな影響を与える可能性があります。

思春期は自己意識が芽生え、周囲の目が特に気になる時期です。わきがのにおいを自覚している、あるいは友人から指摘された経験があるお子様は、以下のような行動を取ることがあります。

  • 制汗剤やデオドラント製品を頻繁に使用する
  • 汗染みを隠すために濃い色の服ばかり選ぶ
  • 夏場に何度も着替える
  • 人との距離を取るようになる
  • 体育の授業や部活動を嫌がる
  • 腕を上げることを避ける

いじめのリスク

残念ながら、わきがは学校でのいじめの原因となることがあります。特に日本では、わきが体質の人が少数派であるため、においに対する周囲の目が厳しくなりがちです。

「臭い」「近づきたくない」といった心ない言葉を受けることで、お子様の自尊心は大きく傷つき、不登校や引きこもりにつながるケースも報告されています。

済生会の解説によると、わきがに悩む患者さんは思春期~40代の女性が主で、症状のある親御さんが同様に症状の出た思春期の娘を連れて来院することも少なくないとされています。

保護者としての適切な対応

お子様のわきがに気づいた場合、保護者としてはまず冷静に受け止め、以下のような対応を心がけることが大切です。

  1. 責めない:わきがは本人の不衛生さが原因ではなく、遺伝による体質です。「ちゃんと洗っているの?」などと責めることは避けましょう。
  2. 正しい知識を伝える:わきがは病気ではなく体質であること、適切なケアや治療で改善できることをお子様に伝えて安心させてあげましょう。
  3. 一緒にケアを考える:制汗剤の使用方法や着替えのタイミングなど、日常的なケアを一緒に考えましょう。
  4. 専門家への相談を検討する:症状が強い場合や、お子様が精神的に辛そうな場合は、専門のクリニックへの相談を検討しましょう。

お子様のわきがセルフチェック方法

お子様がわきが体質かどうかを確認するために、以下のチェックリストを参考にしてください。当てはまる項目が多いほど、わきが体質の可能性が高くなります。

わきがチェックリスト

  1. 耳垢が湿っている(ベタベタしている)
  2. 両親または親戚にわきがの人がいる
  3. 洋服のわきの部分が黄ばみやすい
  4. わきの下の汗の量が多い
  5. わき毛が濃い(毛穴が多い)
  6. 自分自身でわきのにおいが気になる
  7. 白いTシャツのわき部分に黄色いシミができる
  8. 汗をかいた後、特有のにおいを感じる

これらのチェック項目のうち、3つ以上当てはまる場合は、わきが体質の可能性があります。ただし、セルフチェックはあくまでも目安であり、正確な診断は専門の医師による診察が必要です。


家庭でできるわきがケアと対策

日常的な衛生管理

わきがの根本的な改善は難しいものの、日常的なケアによってにおいを軽減することは可能です。

入浴の際は、わきの下を丁寧に洗浄することが基本です。ただし、強くこすりすぎると皮膚を傷つけ、かえって細菌が繁殖しやすくなることがあるため、優しく洗うようにしましょう。

汗をかいた後は、こまめに拭き取ることも効果的です。汗が皮膚表面に長時間残っていると、細菌による分解が進み、においが強くなります。

制汗剤・デオドラント製品の活用

市販の制汗剤やデオドラント製品を適切に使用することで、一時的ににおいを抑えることができます。

制汗剤には主に以下の成分が含まれています。

  • 制汗成分(クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウムなど):汗の分泌を抑制
  • 殺菌成分(イソプロピルメチルフェノール、ベンザルコニウム塩化物など):においの原因となる細菌を殺菌

クリームタイプの制汗剤は肌に密着しやすく、効果が持続しやすいという利点があります。お子様の肌は敏感なため、低刺激タイプの製品を選ぶことをおすすめします。

また、就寝前に制汗剤を塗布すると、夜間は汗の分泌が少ないため成分が十分に作用し、翌日の効果が高まります。

ミョウバン水の活用

ミョウバンは古くから制汗・消臭効果があるとして知られており、お子様の肌にも比較的優しい成分です。

ミョウバン水の作り方は以下の通りです。

  1. 焼きミョウバン50gを水道水1.5Lに入れる
  2. 一晩かけて溶かす
  3. 使用時は10~20倍に薄める
  4. スプレーボトルに入れてわきに吹きかける、またはガーゼに含ませて拭く

ミョウバンは水に溶けると酸性を示すため殺菌作用があり、また収れん作用により汗の分泌を抑える効果も期待できます。

衣類の選び方

通気性の良い素材の衣類を選ぶことで、汗の蒸れを防ぎ、においの発生を軽減できます。

  • 綿やリネンなどの天然素材を選ぶ
  • ポリエステルなどの化学繊維はにおいがこもりやすいため避ける
  • 汗取りパッド付きのインナーを活用する
  • こまめに着替える

食生活の見直し

食事内容もわきがのにおいに影響を与えることがあります。

動物性脂肪やコレステロールの多い食事は、皮脂の分泌を増加させ、においを強くする原因となることがあります。バランスの取れた食事を心がけ、野菜や果物を多く摂取することが推奨されます。

ただし、成長期のお子様にとって、肉類などのたんぱく質は身体の発達に欠かせない栄養素です。体臭対策のために極端に食事制限をすることは避け、あくまでもバランスを重視しましょう。


わきが治療の選択肢

わきがの治療法にはいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を理解した上で、お子様の年齢や症状に適した方法を選ぶことが大切です。

外用薬(塗り薬)

塩化アルミニウム液やサリチル酸アルコール液などの外用薬は、比較的手軽に使用できる治療法です。これらは汗腺の出口を収縮させることで発汗を抑制します。

軽度のわきがには効果的ですが、皮膚刺激性があるため、敏感肌のお子様には使用しづらい場合があります。また、根本的な治療ではなく、継続的に使用する必要があります。

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)

ボツリヌストキシン由来の薬剤を注射することで、神経の働きに作用し、汗腺からの汗の分泌を一時的に抑制する治療法です。

手術と比較して身体への負担が少なく、お子様でも受けやすい治療といえます。ただし、効果の持続期間は6か月~1年程度であり、定期的に治療を繰り返す必要があります。また、においの原因となるアポクリン腺への効果は限定的であるため、多汗症の治療としては有効ですが、わきがのにおいに対する効果は弱いことがあります。

手術療法(剪除法)

剪除法(せんじょほう)は、わきの下のシワに沿って数cm切開し、アポクリン腺を直接目視下で除去する手術です。保険適用が可能な治療法であり、最も確実な効果が期待できます。

日本医科大学武蔵小杉病院によると、腋臭症(わきが)はABCC11遺伝子が関与する遺伝性疾患であり、手術による治療が行われています。

ただし、手術後は1週間程度の圧迫固定が必要であり、1か月以上の生活制限も伴います。傷跡が残るリスクもあるため、思春期以前のお子様への適用には慎重な検討が必要です。

また、成長期のお子様の場合、手術後にアポクリン腺が再び発達して症状が再発する可能性もあります。

ミラドライ

ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を照射することでわきがの原因となる汗腺を破壊する、「切らない」治療法です。米国FDA(食品医薬品局)および日本の厚生労働省の承認を受けた医療機器を使用します。

手術のような切開を伴わないため、傷跡が残らず、ダウンタイムも比較的短いという特徴があります。近年、子供のわきが治療の選択肢として急速に普及しています。


ミラドライとは?治療の原理と特徴

ミラドライの開発と承認状況

ミラドライは、2006年に米国のMiramar Labs社によって開発されたわきが・多汗症治療機器です。日本には2010年に導入され、2018年6月4日には厚生労働省より重度の原発性腋窩多汗症に対する治療機器として正式に薬事承認を取得しています(医療機器承認番号:23000BZX00161000)。

米国FDAからは、腋窩多汗症(わき汗)、腋臭症(わきが)、減毛の3つの適応で承認を取得しています。

世界40か国以上で導入されており、累計20万症例以上の治療実績があります。

マイクロ波による治療原理

ミラドライは、電子レンジと同じ原理のマイクロ波(周波数5.8GHz)を利用しています。マイクロ波には、水分に吸収されると熱を発生させるという性質があります。

わきがや多汗症の原因となる汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)は、水分を多く含む組織です。皮膚の表面からマイクロ波を照射すると、これらの汗腺に吸収されたエネルギーが熱に変換され、汗腺を焼灼(焼いて破壊)します。

照射されたマイクロ波は表皮を貫通して真皮に到達し、汗腺が多く存在する真皮深層から皮下組織浅層(皮膚表面から約2~5mm)に集中的に作用します。真皮と皮下脂肪は異なる誘電率を持つため、マイクロ波は皮下脂肪との境界で反射し、この境界付近に温度の高いヒートゾーン(約60~70℃)が形成されます。この熱によって汗腺が焼灼・凝固し、機能を失います。

冷却システムによる安全性

ミラドライには「ハイドロセラミック・クーリング」という特殊な冷却システムが搭載されています。マイクロ波照射中にこの冷却システムが作動し、皮膚の表面(表皮から真皮浅層)を冷却して熱損傷から保護します。

これにより、汗腺が存在する層を高温で加熱しながらも、皮膚表面に火傷などのダメージを与えることなく、安全に治療を行うことができます。脂肪層より深部への影響もありません。

ミラドライの主な特徴

  1. 切らない治療:皮膚を切開しないため、傷跡が残りません。
  2. 半永久的な効果:破壊された汗腺は再生しないため、一度の治療で長期的な効果が期待できます。70~80%程度の汗腺が破壊され、汗やにおいが施術前の20~30%程度にまで減少するとされています。
  3. ダウンタイムが短い:施術の翌日から日常生活に戻ることができ、入院の必要もありません。
  4. 即効性:治療直後から効果を実感できます。
  5. 減毛効果:汗腺と一緒に毛根の一部も焼灼されるため、わき毛の減少効果も期待できます。

子供のミラドライ治療:適応年齢と注意点

治療可能な年齢

ミラドライには特に年齢制限は設けられていません。第二次性徴が始まり、わきがの症状が発現していれば、小学生でも治療を受けることが可能です。

多くのクリニックでは、8歳~12歳頃から治療を行っています。第二次性徴が始まる時期を目安に、アポクリン腺がある程度発達した段階での治療が推奨されています。

子供にミラドライ治療を行うメリット

  1. 傷跡が残らない:成長期のお子様にとって、わきに傷跡が残ることは心理的な負担になりかねません。ミラドライは切開を伴わないため、この心配がありません。
  2. ダウンタイムが短い:手術のように長期間の固定や安静が必要なく、学校生活への影響を最小限に抑えられます。
  3. 心理的負担の軽減:早い段階でにおいの悩みを解消することで、いじめや人間関係のトラブルを未然に防ぎ、お子様の健全な成長をサポートできます。
  4. 身体への負担が少ない:切開手術と比較して身体への負担が格段に少なく、お子様でも安心して治療を受けられます。

再発の可能性について

成長期のお子様がミラドライ治療を受けた場合、治療後にアポクリン腺がさらに発達し、症状が再発する可能性があることは理解しておく必要があります。

ただし、一度ミラドライで破壊された汗腺は再生しないため、再発したとしても症状は治療前よりも軽度であることがほとんどです。また、ミラドライは切開を伴わない治療であるため、必要に応じて再治療を行うことも可能です。

臨床経験からは、適切に治療を行えば、大人と同様に良好な結果が得られるケースが多いことがわかっています。成長期に治療を行うことで、多感な時期の悩みから早期に解放されるというメリットは大きいといえます。

治療を検討すべきタイミング

お子様のわきが治療を検討するタイミングとしては、以下のような状況が挙げられます。

  • お子様自身がにおいを自覚し、悩んでいる
  • 制汗剤やデオドラント製品では効果が不十分
  • 学校生活や友人関係に支障が出ている
  • いじめや仲間外れの兆候がある
  • お子様が治療を受ける意思を持っている

重要なのは、保護者の判断だけでなく、お子様自身の意思を尊重することです。治療を強要することは避け、お子様の気持ちに寄り添いながら、一緒に最善の方法を考えましょう。


ミラドライ治療の流れ

カウンセリング・診察

治療の前に、まず医師によるカウンセリングと診察が行われます。

カウンセリングでは、わきがの症状や悩み、治療への希望などを詳しくお聞きします。お子様の場合は保護者の方も同席し、治療について十分な説明を受けることが大切です。

診察では、わきの状態を確認し、わきが体質かどうかを判断します。必要に応じて、ガーゼテスト(わきにガーゼを挟んでにおいを確認する検査)や、発汗テスト(ヨードでんぷん法により汗の範囲を確認する検査)が行われることもあります。

治療が適切かどうか、また治療のメリット・デメリット、副作用、費用などについて詳しい説明を受け、納得した上で治療日を決定します。

未成年の方が治療を受ける場合は、保護者の同意書が必要です。

治療当日の準備

治療当日までに、わきの下の毛を剃っておく必要があります。治療前日~当日は、わきの下をきれいに洗浄し、デオドラントスプレーや制汗剤は使用しないでください。

当日は、ゆったりとした服装でお越しいただくと、施術後も快適に過ごせます。

施術の流れ

  1. マーキング:わきの発汗部位や有毛部の範囲を確認し、照射範囲をマーキングします。適切なサイズのテンプレートを選択し、打ち漏れがないよう広範囲をカバーします。
  2. 局所麻酔:照射範囲に局所麻酔(注射)を行います。お子様の場合は、注射の前に麻酔クリームを塗布して痛みを軽減する工夫が行われることもあります。麻酔が効くまで5~10分ほど待機します。
  3. マイクロ波照射:ミラドライのハンドピースを皮膚に当て、マイクロ波を照射します。皮膚が吸引されて固定され、冷却されながら照射が行われます。片側20~30分、両わきで合計約60分程度です。麻酔が効いているため、照射中に痛みを感じることはほとんどありません。
  4. クーリング:施術後、アイスパックでわきを15~20分程度冷却します。
  5. 終了:軟膏を塗布し、必要に応じてガーゼで保護して終了です。施術当日にお帰りいただけます。

施術後の注意点

  • 施術当日は入浴を避け、シャワー浴にしてください
  • 激しい運動や飲酒は数日間控えてください
  • わきを強くこすったり、過度に触れたりしないでください
  • アイスパックでこまめに冷却することで、腫れや痛みを軽減できます
  • 処方された痛み止めは、必要に応じて服用してください

ミラドライのダウンタイムと副作用

術後の経過

ミラドライは切開を伴わない治療のため、従来の手術と比較してダウンタイムが大幅に短いことが特徴です。ただし、一定期間は腫れや痛みなどの症状が現れます。

施術当日:麻酔が切れ始める術後数時間から、ヒリヒリとした痛みや皮膚のつっぱりを感じる方がいます。痛みや腫れのピークは施術当日の夜~翌日です。

1~3日後:わきの腫れが目立ちますが、徐々に軽減していきます。日常的な活動には支障ありませんが、激しい運動は避けてください。

1週間後:痛み、腫れ、内出血などの症状はほぼ落ち着きます。わきを触ったり腕を伸ばしたりした際に、皮膚の固さや軽い痛みを感じる程度です。

1か月後:ほとんどの症状が改善されます。一部の方では、しこりやしびれ、むくみなどが残ることがありますが、時間とともに解消されます。

半年後:治療効果が安定し、腫れや違和感もほぼ完全になくなります。

起こりうる副作用

ほとんどの方に生じる副作用:

  • わきの腫れ・痛み
  • わきのボコボコとした違和感
  • 麻酔注射による内出血・あざ
  • わき毛の減少

稀に生じる副作用:

  • 腕や胴への腫れの広がり
  • わきの色素沈着
  • わき部分の硬化(しこり)
  • 一時的な腕の力・握力の低下
  • 感覚の鈍麻(一時的に感覚がなくなる・鈍くなる)

感覚の鈍麻について補足すると、ミラドライは汗腺だけでなく、その周囲の感覚神経の末端も焼灼してしまうことがあります。ただし、末梢神経は再生するため、通常は3か月前後で感覚は戻ります。

仕事や学校への影響

ミラドライは施術の翌日から日常生活に戻ることができます。デスクワークや通常の学校生活であれば問題なく過ごせるでしょう。

ただし、激しい運動や重いものを持つ作業は1週間程度控えることが推奨されます。体育の授業や部活動がある場合は、事前に担当教師に相談しておくとよいでしょう。

入浴は施術翌日から可能ですが、長時間湯船に浸かると腫れが悪化する可能性があるため、短時間で済ませることをおすすめします。


ミラドライの効果と持続性

期待できる効果

ミラドライによる治療では、一度の施術で約70~80%の汗腺が破壊されるとされています。これにより、以下のような効果が期待できます。

  • わきの汗の量が大幅に減少(施術前の20~30%程度に)
  • わきがのにおいが大幅に軽減
  • わき毛の減少

多くの方が施術直後から効果を実感しており、汗の量やにおいが明らかに減ったことを感じられます。

効果の持続性

ミラドライで破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的に持続します。これは、ボトックス注射のように定期的に治療を繰り返す必要がない大きなメリットです。

ただし、施術後1か月ほど経過すると、「汗やにおいが少し戻ってきた」と感じる方もいらっしゃいます。これは、ミラドライによってダメージを受けたものの完全には破壊されなかった汗腺が回復し、活動を再開することが原因です。

治療効果は約半年後に安定し、最終的には施術前と比較して7~8割の汗やにおいが軽減された状態が維持されます。

効果に個人差がある理由

ミラドライの効果には個人差があります。効果の出方に影響を与える要因としては、以下が挙げられます。

  • 汗腺の数や大きさ
  • 照射範囲の適切さ
  • 照射出力の設定
  • 術者の技術・経験

特に、照射範囲が狭いと辺縁部分に打ち漏れが生じ、全体としての効果が減弱してしまうことがあります。経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶことが、良好な治療結果を得るための重要なポイントです。

複数回治療の検討

1回の治療で満足な効果が得られなかった場合や、さらなる改善を希望する場合は、2回目の治療を検討することもできます。

1回目の治療で残存した汗腺に対して追加照射を行うことで、より高い効果を得られる可能性があります。2回目の治療は、1回目から3~6か月以上の間隔を空けて行うのが一般的です。


ミラドライ治療の費用

自由診療での治療

ミラドライは、現在のところ多くのクリニックで自由診療(保険適用外)として提供されています。そのため、費用は全額自己負担となります。

一般的な費用相場は、両わきで20万円~50万円程度です。クリニックによって価格設定は異なり、以下のような要素で費用が変動します。

  • 照射範囲の広さ
  • 照射出力の設定(ダブル照射など)
  • 使用するチップの種類
  • アフターケアの内容
  • クリニックの所在地や設備

費用に含まれる内容(カウンセリング料、麻酔料、薬代、フォロー診察料など)はクリニックによって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

子供向けの費用プラン

一部のクリニックでは、成長期のお子様向けに特別な保証制度を設けているところもあります。たとえば、第二次性徴による再発に備えて、一定期間内であれば追加治療を無料または割引価格で受けられるプランなどがあります。

費用面で不安がある場合は、分割払いやローンに対応しているクリニックもありますので、カウンセリング時に相談してみてください。


クリニック選びのポイント

重要な確認事項

お子様のわきが治療でクリニックを選ぶ際には、以下の点を確認することをおすすめします。

  1. ミラドライ認定医の在籍:ミラドライは機器を使用した治療ですが、医師の技術や経験によって効果に差が出ます。ミラドライの公式認定医が施術を担当するクリニックを選びましょう。
  2. 小児・未成年への治療実績:子供のわきが治療の経験が豊富なクリニックを選ぶことで、お子様に適した対応が期待できます。
  3. カウンセリングの充実度:治療前に十分な時間をかけて説明を行い、お子様や保護者の不安や疑問に丁寧に答えてくれるクリニックが望ましいです。
  4. アフターケア体制:術後のフォロー体制が整っているか確認しましょう。万が一、副作用や効果に不満があった場合の対応についても事前に確認しておくと安心です。
  5. 費用の透明性:治療費用に何が含まれているか、追加費用の有無などを明確に説明してくれるクリニックを選びましょう。

複数のクリニックでカウンセリングを受ける

可能であれば、複数のクリニックでカウンセリングを受けてから決定することをおすすめします。医師との相性やクリニックの雰囲気、説明の丁寧さなどを比較することで、より適切な選択ができます。


新宿でミラドライ治療を受けるメリット

交通アクセスの良さ

新宿は、JR各線(山手線、中央線、埼京線、湘南新宿ラインなど)、小田急線、京王線、東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄(大江戸線・新宿線)など、多数の路線が乗り入れる日本有数のターミナル駅です。

東京都内はもちろん、神奈川、埼玉、千葉などの近県からもアクセスしやすく、通院の負担を軽減できます。お子様の場合、学校帰りや休日を利用して通院することも容易です。

専門クリニックの集積

新宿エリアには、美容皮膚科や形成外科など、わきが治療を専門的に行うクリニックが多数集積しています。競争環境にあるため、最新の治療機器の導入や、サービスの質の向上が期待できます。

複数のクリニックを比較検討しやすい環境であることも、患者さまにとってのメリットといえるでしょう。


よくあるご質問(FAQ)

Q1. 子供でもミラドライを受けられますか?

A. はい、ミラドライには特に年齢制限はありません。第二次性徴が始まり、わきがの症状が発現していれば治療を受けることができます。一般的には8歳~12歳頃から治療が可能とされていますが、お子様の体格や症状によって判断が異なりますので、まずはカウンセリングでご相談ください。

Q2. 治療は痛いですか?

A. ミラドライの照射中は、事前に打った局所麻酔が効いているため、痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射時には痛みを伴いますが、お子様向けに麻酔クリームを事前に塗布するなどの工夫を行っているクリニックもあります。術後、麻酔が切れてくるとヒリヒリした痛みを感じることがありますが、痛み止めを服用し、患部を冷却することで対処できます。

Q3. 治療後、学校には行けますか?

A. 施術の翌日から日常生活に戻ることができますので、通常の学校生活は問題なく送れます。ただし、体育の授業や部活動など激しい運動は1週間程度控えることをおすすめします。プールの授業がある場合も、1週間程度は避けた方がよいでしょう。

Q4. 成長期に治療しても再発しませんか?

A. ミラドライで破壊された汗腺は再生しませんが、成長期のお子様の場合、残存したアポクリン腺がさらに発達して症状が戻る可能性は完全には否定できません。ただし、臨床経験からは、適切に治療を行えば大人と同様の良好な結果が得られるケースがほとんどです。万が一再発した場合でも、追加治療を受けることが可能です。

Q5. 傷跡は残りますか?

A. ミラドライは皮膚を切開しない治療法のため、傷跡は残りません。術後に一時的な腫れや内出血が見られることがありますが、これらは時間とともに消失します。

Q6. 効果はどのくらい持続しますか?

A. ミラドライで破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的に持続します。一般的に、70~80%程度の汗腺が破壊され、汗やにおいが施術前の20~30%程度にまで軽減されます。効果は約半年後に安定し、その後も維持されます。

Q7. 保険は適用されますか?

A. ミラドライは現在、多くのクリニックで自由診療として提供されており、保険適用外となります。ただし、保険適用の剪除法による手術など、他の治療法については保険が適用される場合があります。詳しくはクリニックでご相談ください。

Q8. 治療を受けるのに最適な時期はありますか?

A. 汗の量が多い夏場よりも、秋冬の汗をかきにくい時期に治療を受けることで、術後のケアがしやすくなります。また、お子様の場合は、春休みや夏休み、冬休みなどの長期休暇を利用して治療を受けると、学校生活への影響を最小限に抑えられます。


おわりに:お子様の笑顔のために

わきがは、本人の努力や衛生管理の問題ではなく、遺伝によって決まる体質です。しかし、特に日本ではわきが体質の人が少数派であるため、においに対する社会的なプレッシャーが大きく、お子様にとって大きな悩みの種となりかねません。

近年、ミラドライをはじめとする「切らない治療」の選択肢が増えたことで、成長期のお子様でも安心して治療を受けられるようになりました。傷跡を残さず、ダウンタイムも短いミラドライは、学校生活への影響を最小限に抑えながら、わきがの悩みを解消できる有効な治療法です。

お子様がわきがで悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、専門のクリニックに相談することをおすすめします。早期に適切な対策を講じることで、お子様が自信を持って毎日を過ごせるようになることを願っています。

当クリニックでは、お子様のわきが治療についても豊富な経験を持つ医師が丁寧にカウンセリングを行います。治療に関するご質問やご不安がございましたら、お気軽にご相談ください。


参考文献・情報源


※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的診断や治療を代替するものではありません。わきがの診断や治療については、必ず専門の医師にご相談ください。症状や効果には個人差があります。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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