
春になると目がかゆくなる、鼻水が止まらないといった花粉症の症状に悩まされる方は多いですが、目の周りの皮膚が赤くなる、ヒリヒリする、皮がむけるといった症状に気づいていない方も少なくありません。花粉症というと耳鼻科や眼科に相談するイメージが強いですが、目の周りの皮膚トラブルは皮膚科で診てもらうことが大切です。この記事では、花粉症によって目の周りの皮膚に起こるトラブルの原因や種類、皮膚科での治療法、日常生活でのケア方法について詳しく解説します。
目次
- 花粉症で目の周りの皮膚にトラブルが起きる理由
- 花粉症による目の周りの皮膚症状の種類と特徴
- 花粉症と目の周りの皮膚炎を見分けるポイント
- なぜ眼科ではなく皮膚科に相談するべきなのか
- 皮膚科での診察・治療の流れ
- 目の周りの皮膚炎に使われる主な治療薬
- 市販薬でのセルフケアの限界と注意点
- 花粉症シーズンにできる目の周りのスキンケア
- 花粉対策グッズの活用と日常生活の工夫
- まとめ
花粉症で目の周りが赤くなる・かゆい原因と皮膚科での治療法 | アイシークリニック新宿院
花粉症による目の周りの赤みやかゆみでお悩みの方へ。原因から皮膚科での治療法、日常のケア方法まで詳しく解説します。
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この記事のポイント
花粉症による目の周りの赤み・かゆみ・皮むけは皮膚科が専門。原因は花粉の直接接触・摩擦刺激・バリア破壊の3つで、ステロイド外用薬や保湿剤による治療と適切なスキンケアが有効。市販薬の長期使用は眼圧上昇リスクがあり、2週間以上改善しない場合は早めに皮膚科を受診することが重要。
花粉症で目の周りが赤くなる・かゆい原因と皮膚科での治療法 | アイシークリニック新宿院
花粉症による目の周りの赤みやかゆみでお悩みの方へ。原因から皮膚科での治療法、日常のケア方法まで詳しく解説します。
🎯 1. 花粉症で目の周りの皮膚にトラブルが起きる理由
花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が体内に侵入することで免疫が過剰反応するアレルギー疾患です。一般的にはくしゃみ、鼻水、目のかゆみが三大症状として知られていますが、目の周りの皮膚にもさまざまなトラブルが生じることがあります。なぜ皮膚にまで症状が出るのか、主な理由をいくつか見ていきましょう。
まず、花粉が皮膚に直接付着することで、皮膚の表面にある免疫細胞がアレルゲンを認識し、炎症反応を起こします。目の周りは皮膚が薄く、バリア機能が他の部位より低いため、花粉の刺激を受けやすい部位です。また、花粉の中には「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素が含まれており、この酵素が皮膚のバリアを壊すことで炎症をさらに引き起こすことがわかっています。
次に、目のかゆみを感じた際に目をこすったり、目の周りを手で触ったりする行為が皮膚への刺激になります。繰り返しこすることで皮膚のバリア機能が低下し、赤みや腫れ、皮むけなどが起きやすくなります。この摩擦刺激による皮膚炎は「機械的刺激皮膚炎」とも呼ばれ、アレルギー反応とは別のメカニズムで炎症が起こります。
さらに、花粉症の治療や目のかゆみを和らげるために点眼薬を使用した場合、薬液が目の周りの皮膚に流れることで、薬の成分が皮膚刺激になることもあります。また、ティッシュや洗顔などの刺激が重なると、皮膚の負担が増してしまいます。アトピー性皮膚炎や乾燥肌のベースがある方は、花粉によってより強い皮膚反応が出やすいという特徴もあります。
Q. 花粉症で目の周りの皮膚が赤くなる原因は?
花粉症による目の周りの皮膚トラブルの原因は主に3つです。①花粉が皮膚に直接付着して免疫細胞がアレルギー反応を起こす、②目のかゆみで目の周りをこする機械的刺激、③花粉に含まれる「プロテアーゼ」という酵素が皮膚バリアを破壊する、です。目の周りは皮膚が特に薄く症状が出やすい部位です。
📋 2. 花粉症による目の周りの皮膚症状の種類と特徴
花粉症をきっかけに目の周りに現れる皮膚症状には、いくつかの種類があります。それぞれに原因や特徴があり、適切な治療法も異なります。
アレルギー性接触皮膚炎は、花粉が皮膚に直接触れることで起こるアレルギー反応です。花粉が皮膚のアレルゲンとなり、免疫細胞が過剰反応することで炎症が生じます。赤み、腫れ、かゆみ、水ぶくれなどの症状が現れることがあります。花粉が多く飛散している時期に悪化し、花粉シーズンが終わると改善する傾向があります。
刺激性接触皮膚炎は、花粉の物理的・化学的な刺激によって皮膚が傷ついて起こる炎症です。目をこする、花粉を含んだ空気に長時間さらされるなどの刺激が重なることで発症します。赤みやヒリヒリ感、乾燥、皮むけが主な症状で、アレルギー性とは異なりアレルゲンへの感作がなくても起こります。
アトピー性皮膚炎の悪化は、もともとアトピー性皮膚炎がある方が、花粉シーズンに症状が悪化するケースです。花粉が皮膚のバリアを破壊し、既存の炎症を強めることで起こります。目の周りだけでなく、顔全体や首周りにも広がることがあります。かゆみが非常に強く、搔き壊してしまうこともあります。
花粉皮膚炎(花粉による皮膚炎)は、花粉が直接皮膚に接触することで引き起こされる炎症の総称で、顔、特に目の周りや頬、額、首などの露出した部分に症状が出やすいです。かゆみ、赤み、腫れが花粉の飛散時期に一致して現れることが特徴です。
眼瞼炎は、まぶた(眼瞼)の皮膚や縁に炎症が起きる状態です。花粉のアレルギーや目薬の成分、まぶたへの刺激などが原因となることがあります。まぶたの赤み、腫れ、かゆみ、皮むけ、まつ毛の根元のかさぶたなどが見られます。
💊 3. 花粉症と目の周りの皮膚炎を見分けるポイント
目の周りのトラブルには、花粉症以外にもさまざまな原因が考えられます。正確な診断のためには皮膚科を受診することが大切ですが、受診前におおまかな状況を把握しておくと相談がスムーズです。
花粉症が関係していると考えられるケースとしては、毎年花粉の飛散時期(主に2〜5月)になると目の周りの症状が現れる、室内よりも屋外にいるときに症状が悪化する、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど他の花粉症症状も同時に出ている、花粉の量が多い日(晴れて風が強い日)に症状がひどくなるといった特徴があります。
一方、化粧品や洗顔料などが原因の接触皮膚炎は、新しいコスメを使い始めたタイミングで症状が出る、特定の製品を使った直後に悪化するなどの特徴があります。また、単純な乾燥肌が原因の場合は、季節を問わず乾燥する時期に症状が悪化し、保湿ケアで改善しやすい傾向があります。
いずれのケースでも、自己判断で市販薬を使い続けることはリスクがあります。特に目の周りはステロイド外用薬を長期間使用すると眼圧上昇などの副作用が起こることがあるため、専門家の指導のもとで治療を進めることが重要です。症状が2週間以上続く場合や悪化している場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
Q. 目の周りの皮膚炎は眼科と皮膚科どちらに行くべき?
目の周りの皮膚炎は皮膚科が専門です。眼科は眼球や結膜など目そのものを診る科であり、まぶたや周囲の皮膚炎の診断・治療は皮膚科の領域となります。皮膚科ではアレルギー検査やパッチテストによる原因の鑑別に加え、症状の部位・程度に応じた適切な外用薬の処方とスキンケア指導が受けられます。
🏥 4. なぜ眼科ではなく皮膚科に相談するべきなのか
「目がかゆい」という症状を相談するなら眼科、「鼻水・くしゃみ」なら耳鼻科というイメージが一般的ですが、目の周りの皮膚症状については皮膚科が専門となります。眼科は眼球や結膜など目そのものを診る専門科であり、まぶたや目の周囲の皮膚炎を詳しく診断・治療するのは皮膚科の領域です。
皮膚科では、アレルギー検査やパッチテストを通じて、症状の原因がアレルゲンへの接触によるものか、刺激性のものかを鑑別することができます。また、アトピー性皮膚炎の合併がある場合や、複数の原因が絡んでいる複雑なケースでも、皮膚科専門医が包括的に対応することができます。
目の周りの皮膚炎に対して適切な外用薬(ステロイド外用薬、非ステロイド抗炎症薬、タクロリムス外用薬など)を選択・処方するのも皮膚科の役割です。市販のステロイド薬はランクが限定されていますが、皮膚科では症状の程度や部位に応じて最適なランクを選んで処方してもらえます。目の周りは特に繊細な部位であるため、専門家による適切な薬の選択が重要です。
なお、目のかゆみや充血など眼球に関する症状(アレルギー性結膜炎)は眼科、鼻症状は耳鼻科、皮膚症状は皮膚科と、複数の科を受診することが必要になる場合もあります。かかりつけ医に相談しながら適切な科を受診することが理想的です。
⚠️ 5. 皮膚科での診察・治療の流れ
皮膚科を初めて受診する際には、どのような診察が行われるのか気になる方も多いでしょう。一般的な診察・治療の流れを確認しておきましょう。
問診では、症状が始まった時期、悪化のタイミング、使用しているスキンケア製品や点眼薬、花粉症の既往やアレルギー歴、アトピー性皮膚炎の有無などを確認します。いつから、どのような症状が出ているかを具体的に伝えられると診断の助けになります。
視診では、医師が目の周りの皮膚の状態(赤み、腫れ、乾燥、皮むけ、水ぶくれなど)を直接観察します。皮膚の状態から、炎症の原因やタイプをある程度判断することができます。
アレルギー検査は、必要に応じて行われます。血液検査によるIgE抗体検査では、特定の花粉に対するアレルギーの有無を調べることができます。また、接触皮膚炎の原因を特定するためのパッチテストでは、疑わしい物質を皮膚に貼り付けてアレルギー反応を確認します。ただし、すべてのケースで検査が必要なわけではなく、症状の状況に応じて判断されます。
治療方針の決定として、診断をもとに外用薬の処方や内服薬の提案、スキンケア指導などが行われます。花粉症が根本原因の場合は、耳鼻科や眼科との連携や、アレルギー治療(抗アレルギー薬の内服など)についても相談することがあります。
経過観察として、治療開始後は定期的に受診し、症状の改善状況を確認します。外用薬の使用量や頻度、スキンケアの方法を細かく調整しながら治療を続けていきます。花粉症は毎年繰り返す疾患であるため、翌シーズンに向けた予防対策も含めて相談することが大切です。
Q. 目の周りへの市販ステロイド薬の使用は安全?
市販ステロイド外用薬の多くは「目の周りには使用しないこと」と添付文書に明記されており、自己判断での使用には注意が必要です。長期使用は眼圧上昇・皮膚萎縮・白内障などのリスクを伴います。2週間以上症状が改善しない場合や悪化している場合は、市販薬での対処を中止し、早めに皮膚科を受診することが重要です。
🔍 6. 目の周りの皮膚炎に使われる主な治療薬
皮膚科で処方される主な治療薬について解説します。使用する薬は症状の種類や程度によって異なるため、自己判断で薬を使うのではなく、医師の指示に従うことが大切です。
ステロイド外用薬は、皮膚の炎症を抑える最も一般的な外用薬です。炎症の程度に応じてステロイドの強さ(ランク)を使い分けます。目の周りはまぶたを通じて眼内に吸収されやすい部位であるため、弱いランクのステロイドを短期間使用するのが基本です。長期間使用すると皮膚が薄くなる萎縮、眼圧上昇、白内障などのリスクがあるため、医師の指示どおりに使用することが重要です。
タクロリムス外用薬(プロトピック)は、免疫調節作用を持つ非ステロイド系の外用薬で、アトピー性皮膚炎の治療に広く使われています。ステロイドと異なり皮膚萎縮や眼圧上昇のリスクが少なく、目の周りなどデリケートな部位にも使用しやすい薬です。ただし、使用開始時にヒリヒリ感や熱感を感じることがあります。
抗ヒスタミン薬(内服)は、アレルギー反応を抑制するために用いられます。かゆみを抑える効果があり、皮膚の搔き壊しを防ぐためにも有用です。花粉症の全身治療としても使用される薬であり、耳鼻科で処方された薬と重複しないよう医師に伝えましょう。
保湿外用薬は、皮膚のバリア機能を回復させるために重要です。炎症が落ち着いた後も保湿ケアを続けることで、再発を予防することができます。ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)やワセリン、セラミド配合の保湿剤などが処方されることがあります。
デルゴシチニブ外用薬(コレクチム)は、JAK阻害薬という新しいタイプの外用薬で、アトピー性皮膚炎の治療に使用されます。ステロイドとは異なるメカニズムで炎症を抑えるため、ステロイドが使いにくい部位や長期治療が必要なケースで有用です。
📝 7. 市販薬でのセルフケアの限界と注意点
目の周りの赤みやかゆみが出た際に、ドラッグストアで購入した市販薬を使用する方も多いでしょう。市販薬を使うこと自体は問題ありませんが、いくつかの重要な注意点があります。
市販のステロイド外用薬は、市販品として販売できるステロイドはランクが限られており(弱いランク)、処方薬と比べて効果が不十分なケースがあります。また、「目の周りには使用しないこと」と明記されている市販薬も多く、自己判断での使用は危険です。必ず添付文書を読み、使用可能な部位を確認してください。
市販の目薬(点眼薬)を使用した際に薬液が目の周りの皮膚に流れることがあります。点眼薬に含まれる防腐剤などの成分が皮膚刺激になることがあるため、点眼後はそっとティッシュで目頭を押さえて薬液が流れないようにする工夫が必要です。
市販の保湿クリームや乳液も、製品によっては目の周りの炎症に使用すると刺激になる成分を含むことがあります。香料、アルコール、防腐剤などのリスクとなりうる成分が少ない低刺激性の製品を選ぶことが大切です。
2週間以上改善しない場合や、症状が悪化している場合、皮むけや水ぶくれが広がっている場合、または初めてこのような症状が出た場合は、自己判断での対処を続けず、必ず皮膚科を受診してください。早期に適切な治療を受けることで、症状の長期化を防ぐことができます。
また、市販の抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)を服用する場合も、眠気が出るタイプの薬は車の運転などに影響することがあるほか、使用できない年齢や体の状態があるため、薬剤師に相談の上で選ぶようにしましょう。
Q. 花粉症シーズンに目の周りを守るケア方法は?
花粉シーズンの目の周りのスキンケアには3つのポイントがあります。①帰宅後は泡立てた洗顔料でやさしく花粉を洗い流す、②洗顔後3分以内に香料・アルコールを含まない低刺激の保湿剤で保湿する、③かゆくても目の周りをこすらず冷たいタオルで緩和する、です。花粉対策メガネの着用も皮膚への花粉付着を大幅に減らす効果があります。
💡 8. 花粉症シーズンにできる目の周りのスキンケア
花粉症シーズンに目の周りの皮膚を守るためのスキンケアには、いくつかの重要なポイントがあります。皮膚のバリア機能を維持することが、花粉の侵入を防ぎ、炎症を起こりにくくするための基本です。
洗顔については、帰宅後は早めに洗顔して皮膚に付着した花粉を落とすことが大切です。ただし、こすりすぎは皮膚バリアを傷めます。泡立てた洗顔料を使い、やさしく洗い流すようにしましょう。ぬるま湯で洗い流し、タオルで強くこすらずに軽く押さえるようにして水分を取ります。
保湿ケアは、洗顔後はできるだけ早く(3分以内が理想とされています)保湿を行うことが重要です。目の周りはデリケートな部位であるため、アイクリームや低刺激の保湿剤を使いましょう。香料・アルコール・着色料などの刺激成分を含まない製品を選ぶことが望ましいです。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が含まれているものがバリア機能の補助になります。
メイクアップについては、アイメイクを控えめにすることで、クレンジングによる刺激を減らすことができます。クレンジングは摩擦の少ないオイルタイプやミルクタイプを使い、やさしく行いましょう。ウォータープルーフのアイライナーやマスカラは落とすのに力が必要になるため、花粉症シーズンは普通タイプに切り替えることを検討してください。
日焼け止めは紫外線による皮膚のダメージを防ぐためにも必要ですが、肌への刺激が少ないタイプを選びましょう。ノンケミカル(紫外線散乱剤使用)のタイプは刺激が少ない場合が多いですが、個人差があります。すでに皮膚炎がある場合は日焼け止めが刺激になることもあるため、皮膚科医に相談してください。
かゆみが出たときの対処として、目の周りをかいたり、こすったりしないようにすることが非常に重要です。かゆみを感じたら、清潔な手で軽く冷やす(冷たいタオルを当てる)ことで一時的に緩和できます。かゆみを我慢するのが難しい場合は、抗ヒスタミン薬の内服も有効です。
✨ 9. 花粉対策グッズの活用と日常生活の工夫

皮膚科での治療と並行して、日常生活での花粉対策も目の周りのトラブルを防ぐ上で重要です。花粉の侵入を物理的に防ぐことで、皮膚への負担を大きく減らすことができます。
マスクは飛散した花粉の吸入を防ぐだけでなく、顔の下半分に花粉が付着するのを防ぐ効果もあります。花粉用フィルター付きのマスクはさらに効果的です。ただし、マスクの着用によって顔の蒸れが起きると皮膚刺激になることもあるため、通気性の良いものを選びましょう。
メガネやゴーグルは、目の周りへの花粉の直接付着を防ぐのに非常に有効です。花粉対策用のラップアラウンド型のメガネや花粉カットレンズを使用すると、目のかゆみだけでなく目の周りの皮膚への花粉の付着も大幅に減らすことができます。コンタクトレンズを使用している方は、花粉シーズン中はメガネに切り替えると皮膚トラブルが起きにくくなることがあります。
花粉飛散情報の活用として、花粉予報を確認して飛散量が多い日は外出を控えたり、外出時間を短くしたりすることも有効です。晴れて風が強い日の昼前後は特に花粉量が多くなる傾向があります。洗濯物の外干しを避けることも、衣類への花粉付着を防ぐために有効です。
帰宅時の工夫として、外から帰宅したら玄関で衣服の花粉を払い落とし、すぐに洗顔・うがいを行うことが大切です。目の周りを洗う際は前述のようにやさしく行いましょう。洗面台に低刺激の洗顔料を常備しておくと習慣化しやすくなります。
室内環境の整備として、空気清浄機を使用することで室内の花粉量を減らすことができます。換気は花粉が少ない時間帯(朝方や雨の日など)を選んで行いましょう。花粉シーズン中は窓を完全に開けたままにせず、短時間の換気にとどめることも有効な対策です。
食事や生活習慣の観点からは、腸内環境を整えることがアレルギー反応の軽減に関係するという研究もあります。バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス管理も免疫バランスを保つうえで重要です。疲労が重なるとアレルギー症状が悪化しやすい傾向があるため、規則正しい生活を心がけましょう。
アレルゲン免疫療法(減感作療法)は、スギ花粉などのアレルゲンを少量から徐々に体内に入れることで、アレルギー反応そのものを軽減させる治療法です。舌下免疫療法(舌の下に薬を置く方法)が広く行われており、数年間の継続治療が必要ですが、花粉症の症状全体(目・鼻・皮膚)を根本から改善することが期待できます。興味がある方は耳鼻科や皮膚科、アレルギー科に相談してみましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、花粉シーズンになると目の周りの赤みやかゆみを訴えて受診される患者様が増える傾向があり、「眼科に行ったが皮膚の症状は診られないと言われた」というケースも少なくありません。目の周りの皮膚は非常に薄くデリケートであるため、市販薬での自己対処を長く続けてしまうと症状が慢性化することもあり、早めに皮膚科へご相談いただくことが大切です。症状の原因を丁寧に見極めたうえで、お一人おひとりの肌状態に合った治療とスキンケアのご提案ができますので、気になる症状がある方はどうぞお気軽にご来院ください。」
📌 よくある質問
主な原因は3つあります。①花粉が皮膚に直接付着し免疫細胞がアレルギー反応を起こす、②目のかゆみで目の周りをこすることによる機械的な刺激、③花粉に含まれる「プロテアーゼ」という酵素が皮膚バリアを破壊することです。目の周りは皮膚が薄くバリア機能が低いため、特に症状が出やすい部位です。
はい、目の周りの皮膚症状は皮膚科が専門です。眼科は眼球や結膜など目そのものを診る科であり、まぶたや目の周囲の皮膚炎の診断・治療は皮膚科の領域となります。当院では、症状の原因に応じた外用薬の処方やアレルギー検査、スキンケア指導を行っています。
自己判断での使用には注意が必要です。市販のステロイド外用薬の多くは「目の周りには使用しないこと」と明記されており、長期使用は眼圧上昇や皮膚萎縮などのリスクがあります。2週間以上改善しない場合や症状が悪化している場合は、市販薬での対処を続けず、早めに皮膚科を受診してください。
主なポイントは3つです。①帰宅後は泡立てた洗顔料でやさしく花粉を洗い流す、②洗顔後3分以内に香料・アルコールを含まない低刺激の保湿剤で保湿する、③かゆくても目の周りをこすらず、冷たいタオルを当てて一時的に緩和する。花粉対策メガネの着用も、皮膚への花粉付着を大幅に減らす効果があります。
アレルゲン免疫療法(減感作療法)が根本的な治療法として有効です。スギ花粉などのアレルゲンを少量から体内に取り入れ、アレルギー反応自体を軽減させる治療で、舌下免疫療法が広く行われています。数年間の継続が必要ですが、目・鼻・皮膚など花粉症の症状全体の改善が期待できます。耳鼻科・皮膚科・アレルギー科にご相談ください。
🎯 まとめ
花粉症は鼻や目の症状だけでなく、目の周りの皮膚にもさまざまなトラブルを引き起こします。花粉が皮膚に直接触れることによるアレルギー反応、目をこすることによる機械的刺激、アトピー性皮膚炎の悪化など、症状の原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。
目の周りの皮膚症状は眼科ではなく皮膚科が専門となります。市販薬で対処できる場合もありますが、目の周りは特に繊細な部位であるため、自己判断での長期使用はリスクがあります。症状が続く場合や悪化している場合は、できるだけ早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
皮膚科では、症状の原因に応じた適切な外用薬の処方やアレルギー検査、スキンケア指導が受けられます。治療と並行して、花粉対策グッズの活用、正しいスキンケア、日常生活の工夫を組み合わせることで、花粉シーズンの目の周りのトラブルを最小限に抑えることができます。
毎年繰り返す花粉症の症状に悩まされている方は、一時的な対処療法だけでなく、アレルゲン免疫療法などの根本的な治療も選択肢の一つとして検討してみてください。アイシークリニック新宿院では、目の周りの皮膚トラブルに関するご相談も受け付けておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – アトピー性皮膚炎・接触皮膚炎の診療ガイドラインおよび外用薬(ステロイド・タクロリムス・JAK阻害薬)の使用指針に関する学会公式情報
- 厚生労働省 – 花粉症を含むアレルギー疾患対策の基本方針・患者向け情報および治療薬の適正使用に関する公式情報
- PubMed – 花粉による皮膚バリア破壊(プロテアーゼ活性)・眼瞼皮膚炎・アレルギー性接触皮膚炎に関する国際的な査読付き研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
