正月休み明けに「体がだるい」「やる気が出ない」と感じる方は多いのではないでしょうか。長期休暇後の倦怠感は、生活リズムの乱れや食生活の変化、運動不足などさまざまな要因が重なって起こります。この記事では、正月休み明けのだるさの原因を詳しく解説するとともに、すぐに実践できる対策方法をご紹介します。仕事始めをスムーズに迎えるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
目次
- 正月休み明けにだるさを感じる主な原因
- 正月休み明けのだるさを解消する対策
- 仕事始めを乗り切るための心構え
- 正月休み明けのだるさを予防する過ごし方
- だるさが続く場合に考えられる病気
- 医療機関を受診する目安
- よくある質問
- まとめ
この記事のポイント
正月休み明けのだるさは、生活リズムの乱れ・睡眠質低下・食べ過ぎ・運動不足が主因。朝の光を浴びる・朝食摂取・軽運動で数日〜1週間で改善可能。2週間以上続く場合は甲状腺疾患や貧血・うつ病の可能性があり医療機関受診を推奨。
🎯 正月休み明けにだるさを感じる主な原因
正月休み明けのだるさは、単なる「気のせい」ではありません。体と心の両面で起こるさまざまな変化が原因となっています。まずは、だるさを引き起こす主な要因について理解しましょう。
🔸 生活リズムの乱れによる体内時計の狂い
正月休み中は、夜更かしや朝寝坊が増えがちです。普段より2〜3時間遅く起きる生活を数日間続けるだけでも、体内時計は大きく乱れてしまいます。人間の体には約24時間周期で動く「サーカディアンリズム」と呼ばれる生体リズムがあり、睡眠・覚醒、ホルモン分泌、体温調節などを制御しています。このリズムが乱れると、日中に眠気やだるさを感じやすくなります。
特に問題となるのが、就寝時刻と起床時刻の後退です。休暇中に深夜まで起きていて昼近くまで寝る生活を続けると、いざ仕事が始まって早起きしなければならなくなったときに、体が適応できません。これは時差ボケと同じメカニズムで、「社会的時差ボケ」とも呼ばれています。
🔸 睡眠の質の低下
正月休み中は睡眠時間が長くなる一方で、睡眠の質が低下していることがあります。お酒を飲む機会が増えることも、睡眠の質を下げる大きな要因です。アルコールは寝付きを良くする作用がありますが、睡眠の後半で覚醒しやすくなり、深い睡眠が減少します。その結果、長時間寝ても疲れが取れない状態になります。
また、年末年始はテレビやスマートフォンを見る時間も増えがちです。画面から発せられるブルーライトはメラトニンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させます。寝る直前までスマートフォンを操作していると、なかなか寝付けなかったり、睡眠が浅くなったりします。
🔸 食べ過ぎ・飲み過ぎによる内臓疲労
おせち料理やお雑煮、お酒など、正月は普段より食べる量も飲む量も増えます。消化器官は休むことなく働き続けるため、胃腸が疲弊してしまいます。内臓が疲れると、全身のだるさや倦怠感につながります。
特に注意が必要なのが、糖質の過剰摂取です。お餅やおせち料理には糖質が多く含まれています。糖質を大量に摂取すると、血糖値が急激に上昇した後、急降下する「血糖値スパイク」が起こりやすくなります。血糖値が急降下すると、強い眠気やだるさ、集中力の低下を感じます。
また、塩分の多い食事も問題です。おせち料理には保存性を高めるために塩分が多く使われています。塩分を過剰に摂取すると体内に水分が溜まりやすくなり、むくみや体の重だるさの原因となります。
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🔸 運動不足による血行不良
寒い時期の長期休暇中は、外出を控えて家でゆっくり過ごす方が多いでしょう。こたつやソファでダラダラと過ごす時間が増えると、運動量が極端に減少します。体を動かさないと筋肉のポンプ作用が低下し、血液やリンパ液の循環が悪くなります。
血行不良になると、全身の細胞に酸素や栄養が十分に届かなくなり、老廃物の排出も滞ります。その結果、筋肉のこわばりや肩こり、腰痛、全身のだるさを感じやすくなります。また、長時間同じ姿勢でいると、筋肉が硬くなって血管を圧迫し、さらに血行が悪化するという悪循環に陥ります。
室内でできる運動については、こちらの記事「正月の運動不足を室内で解消!自宅でできる効果的なエクササイズ10選」で詳しく解説しています。
🔸 自律神経の乱れ
生活リズムの乱れや不規則な食事、運動不足は、自律神経のバランスを崩す原因となります。自律神経は交感神経と副交感神経から成り、体のさまざまな機能を調節しています。休暇中にリラックスモードの副交感神経が優位な状態が続くと、仕事モードへの切り替えがうまくいかなくなります。
自律神経が乱れると、だるさだけでなく、頭痛、めまい、動悸、胃腸の不調、イライラ、不安感などさまざまな症状が現れることがあります。これらの症状は「自律神経失調症」と呼ばれる状態です。
🔸 精神的なストレスと「正月うつ」
正月休み明けのだるさには、心理的な要因も大きく関わっています。楽しかった休暇が終わり、再び仕事や日常に戻らなければならないという精神的なストレスが、体のだるさとして現れることがあります。
特に、年末年始は親戚付き合いや帰省などで気を遣うことも多く、知らず知らずのうちにストレスが溜まっている場合があります。また、新年を迎えて「今年こそは」というプレッシャーや、仕事への不安を感じる方も少なくありません。このような心理的な負担が「正月うつ」や「1月病」と呼ばれる状態を引き起こし、強い倦怠感や意欲の低下につながることがあります。
🔸 季節性の影響(冬季うつ)
冬は日照時間が短く、セロトニンの分泌が減少しやすい季節です。セロトニンは気分を安定させる働きがあるため、不足すると気分が落ち込みやすくなったり、だるさを感じやすくなったりします。これは「季節性感情障害(SAD)」や「冬季うつ」と呼ばれる状態で、特に冬場に症状が出やすくなります。
また、冬は寒さから体を守るためにエネルギー消費が増え、体が疲れやすい状態にあります。正月休み明けのだるさは、このような季節的な要因も重なって起こっている可能性があります。
Q. 正月休み明けにだるさを感じる主な原因は何ですか?
正月休み明けのだるさは、生活リズムの乱れによる体内時計の狂い、アルコールやブルーライトによる睡眠の質低下、食べ過ぎ・飲み過ぎによる内臓疲労、運動不足による血行不良、自律神経の乱れなど複数の要因が重なって引き起こされます。
💡 正月休み明けのだるさを解消する対策
正月休み明けのだるさは、適切な対策を取ることで改善できます。ここでは、すぐに実践できる具体的な方法をご紹介します。
✨ 生活リズムを早めに整える
仕事始めの2〜3日前から、普段の起床時間に近い時刻に起きるようにしましょう。いきなり普段の時間に起きるのが難しい場合は、30分〜1時間ずつ早めていくと体への負担が少なくなります。
朝起きたらすぐにカーテンを開けて、太陽の光を浴びることが重要です。朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、夜には自然と眠くなるリズムが整います。曇りの日でも屋外の光は室内より明るいため、窓際で過ごすだけでも効果があります。
夜は遅くとも日付が変わる前には布団に入る習慣をつけましょう。寝る1〜2時間前からはスマートフォンやパソコンの使用を控え、部屋の照明も少し暗めにすると、スムーズに入眠できます。
✨ 朝食をしっかり食べる
朝食は体内時計を整える重要な役割を果たします。休み中に朝食を抜いていた方も、仕事始めに向けて朝食を食べる習慣を取り戻しましょう。朝食を食べることで体温が上がり、頭と体が目覚めます。
朝食には、タンパク質と炭水化物をバランスよく含む食事がおすすめです。📌 卵、納豆、ヨーグルトなどのタンパク質源と、ご飯やパンなどの炭水化物を組み合わせましょう。タンパク質に含まれるトリプトファンは、日中のセロトニン、夜のメラトニンの材料となり、生活リズムの調整に役立ちます。
また、朝食を食べる時間を毎日同じにすることで、消化器官のリズムも整います。決まった時間に食事をすることは、体内時計を整える上で非常に効果的です。
✨ 軽い運動で血行を促進する
運動不足を解消するために、軽い運動を取り入れましょう。激しい運動をする必要はありません。📌 ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなど、気軽にできる運動で十分です。
特におすすめなのが、朝の散歩です。朝日を浴びながら15〜30分程度歩くことで、血行が促進されるとともに、体内時計も整います。寒い時期は億劫に感じるかもしれませんが、防寒対策をして外に出ると、清々しい気分で1日をスタートできます。
室内でできるストレッチも効果的です。📌 首や肩を回す、腕を伸ばす、体をひねるなどの簡単なストレッチを、朝起きたときや仕事の合間に行いましょう。筋肉がほぐれて血行が良くなり、だるさの解消につながります。
✨ 入浴で体を温める
入浴は血行促進と自律神経の調整に効果的です。38〜40度程度のぬるめのお湯に15〜20分程度浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。血行が促進されることで、筋肉のこりや疲労物質の排出も促されます。
入浴のタイミングは、就寝の1〜2時間前がベストです。入浴後、体温が下がるタイミングで眠りにつくと、質の良い睡眠が取れます。熱いお湯に長時間浸かると交感神経が刺激されて逆効果になるため、温度と時間には注意しましょう。
入浴が難しい場合は、足湯だけでも効果があります。足を温めることで全身の血行が促進され、冷えの改善やリラックス効果が期待できます。
✨ 食生活を見直す
正月の食べ過ぎ・飲み過ぎで疲れた胃腸を休めるために、しばらくは消化に良い食事を心がけましょう。📌 油っこいものや刺激の強いもの、アルコールは控えめにします。野菜や果物を意識的に摂取し、ビタミンやミネラルを補給することも大切です。
特に意識して摂りたいのがビタミンB群です。ビタミンB群はエネルギー代謝に関わる栄養素で、疲労回復に効果があります。📌 豚肉、玄米、納豆、卵、レバーなどに多く含まれています。
また、水分補給も重要です。冬は喉の渇きを感じにくいため、水分摂取量が不足しがちです。体内の水分が不足すると血液の流れが悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。1日1.5〜2リットル程度の水分を、こまめに摂取するようにしましょう。
暴飲暴食をリセットする方法については、こちらの記事「暴飲暴食をリセットする3日間プログラム|体を整える具体的な方法を解説」で詳しく解説しています。
✨ カフェインを適度に活用する
コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには、眠気を覚ます効果があります。仕事始めの朝や、午後の眠気を感じたときに適度に活用しましょう。カフェインは摂取後30分程度で効果が現れ、数時間持続します。
⚠️ ただし、カフェインの摂り過ぎには注意が必要です。1日400mg(コーヒー約4杯分)を超えないようにしましょう。また、午後3時以降のカフェイン摂取は夜の睡眠に影響する可能性があるため、控えめにするのがおすすめです。
✨ 昼寝を上手に活用する
日中どうしても眠気がひどい場合は、短時間の昼寝が効果的です。15〜20分程度の昼寝は、疲労回復と集中力の向上に効果があることが研究で示されています。
⚠️ ただし、30分以上の昼寝は逆効果になることがあります。深い睡眠に入ってしまうと、起きたときに強い眠気(睡眠慣性)を感じたり、夜の睡眠に悪影響を及ぼしたりします。昼寝をする場合は、アラームをセットして短時間で切り上げるようにしましょう。
昼寝の前にコーヒーを飲む「コーヒーナップ」もおすすめです。カフェインの効果が現れるのは摂取後30分程度なので、コーヒーを飲んでから20分程度昼寝をすると、目覚めたときにカフェインの覚醒効果でスッキリ起きられます。
✨ ツボ押しでリフレッシュする
眠気やだるさを感じたときに効果的なツボがあります。手軽に押せるツボを覚えておくと、仕事中でもリフレッシュできます。
「合谷(ごうこく)」は、親指と人差し指の骨が交わる部分にあるツボです。反対の手の親指で押すと、眠気覚ましや頭痛の緩和に効果があるとされています。「風池(ふうち)」は、後頭部の髪の生え際にあるくぼみにあるツボで、首こりや頭痛、だるさの改善に効果があります。
これらのツボを、気持ちよいと感じる程度の強さで5〜10秒ずつ数回押してみましょう。

Q. 正月休み明けのだるさを解消するにはどうすればよいですか?
正月休み明けのだるさを解消するには、仕事始めの2〜3日前から普段の起床時間に戻し、朝の太陽光を浴びて体内時計をリセットすることが最優先です。加えて、朝食摂取、15〜30分のウォーキング、38〜40度のぬるめの入浴を組み合わせることで、数日以内の改善が期待できます。
🎯 仕事始めを乗り切るための心構え
正月休み明けのだるさには、心理的な要因も大きく関わっています。仕事始めを乗り切るための心構えについてお伝えします。
💡 最初の数日は無理をしない
仕事始めから全力で働こうとすると、余計に疲れてしまいます。最初の数日は、体を仕事モードに戻す「慣らし期間」と考えましょう。📌 重要な仕事や難しいタスクは少し後回しにして、まずはルーティンワークから始めるのがおすすめです。
「今日は6〜7割の力で十分」と自分に言い聞かせることで、プレッシャーを軽減できます。数日経てば体も心も慣れてきて、普段どおりのパフォーマンスを発揮できるようになります。
💡 小さな目標を設定する
大きな目標や長期的な計画は、正月休み明けには重荷に感じることがあります。まずは「今日やるべきこと」「今週中にやるべきこと」など、小さな目標を設定しましょう。達成可能な目標を一つずつクリアしていくことで、達成感が得られ、モチベーションが上がります。
📝 ToDoリストを作成して、完了したタスクにチェックを入れていくのも効果的です。「今日はこれだけできた」と可視化することで、自己肯定感が高まります。
💡 楽しみな予定を入れておく
週末や仕事終わりに楽しみな予定を入れておくと、モチベーションを保ちやすくなります。「この仕事が終わったら○○をしよう」という楽しみがあると、目の前の作業にも前向きに取り組めます。
✨ 友人との食事、趣味の時間、好きな映画を見るなど、小さなことでも構いません。自分へのご褒美を設定しておくことで、正月休み明けの憂鬱な気分を和らげることができます。
💡 同僚とコミュニケーションを取る
正月休み明けのだるさは、多くの人が感じていることです。同僚と「休み明けはつらいね」と共感し合うだけでも、気持ちが楽になることがあります。休暇中の出来事を話したり、新年の抱負を語り合ったりすることで、職場の雰囲気も和やかになり、仕事への意欲も湧いてきます。
一人で黙々と仕事をするよりも、適度にコミュニケーションを取りながら過ごすことで、精神的な負担が軽減されます。
📝 正月休み明けのだるさを予防する過ごし方
次の年末年始に向けて、正月休み明けのだるさを最小限に抑える過ごし方をご紹介します。休暇中の過ごし方を少し工夫するだけで、仕事始めがぐっと楽になります。
📌 起床時間を大きくずらさない
休暇中でも、普段の起床時間から2時間以上ずらさないようにしましょう。平日が7時起きの方なら、休日でも9時までには起きるようにします。これだけで、体内時計の乱れを最小限に抑えることができます。
どうしても夜更かししたい日があっても、翌日の起床時間はできるだけ変えないようにしましょう。睡眠不足は昼寝で補うことで、夜の睡眠リズムを維持できます。
📌 食べ過ぎ・飲み過ぎを控える
年末年始はごちそうを食べる機会が多いですが、腹八分目を心がけましょう。特にお酒は、量と頻度を意識して控えめにすることが大切です。毎日飲むのではなく、飲まない日を設けることで、肝臓や胃腸を休ませることができます。
また、深夜の飲食は特に胃腸に負担をかけます。夜遅くの食事は控え、食後2〜3時間は起きていてから寝るようにすると、消化器官への負担を減らせます。
📌 適度に体を動かす
休暇中も意識的に体を動かす時間を作りましょう。📌 毎日のウォーキング、ストレッチ、初詣への徒歩参拝など、日常の中で体を動かす機会を見つけることが大切です。
家の中でできる運動として、📌 スクワットやもも上げ、踏み台昇降なども効果的です。1日10〜15分程度でも、運動習慣を維持することで、休み明けのだるさを予防できます。
📌 休暇の最終日を調整日にする
休暇の最終日は、仕事に向けた「調整日」として過ごすのがおすすめです。この日は普段どおりの時間に起きて、規則正しい食事を取り、早めに就寝するようにしましょう。
また、最終日に翌日の仕事の準備をしておくと、仕事始めのストレスが軽減されます。✅ 仕事着を準備する、翌日のスケジュールを確認する、持ち物をチェックするなど、簡単な準備をしておくだけで、気持ちに余裕が生まれます。
Q. 正月休み明けのだるさはどのくらい続きますか?受診の目安は?
正月休み明けのだるさは通常、3日〜1週間程度で自然に改善します。ただし、2週間以上だるさが続く場合や、発熱・動悸・体重の急激な変化などを伴う場合は、甲状腺機能低下症・貧血・糖尿病・うつ病などの病気が隠れている可能性があるため、医療機関への受診が推奨されます。
🏥 だるさが続く場合に考えられる病気
正月休み明けのだるさは通常、数日〜1週間程度で改善します。しかし、だるさが長期間続く場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。ここでは、倦怠感を引き起こす可能性のある病気についてご紹介します。
🦠 甲状腺機能低下症
甲状腺は首の前側にある蝶のような形をした臓器で、代謝を調節するホルモンを分泌しています。甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気で、強い倦怠感や疲労感が特徴的な症状です。
その他の症状として、📌 体重増加、むくみ、寒がり、便秘、皮膚の乾燥、脱毛、集中力の低下などがあります。特に女性に多い病気で、40歳以上で発症リスクが高まります。血液検査で診断が可能で、治療は甲状腺ホルモンの補充療法が行われます。
🦠 貧血
貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少した状態です。赤血球は全身に酸素を運ぶ役割があるため、貧血になると細胞が酸素不足になり、だるさや疲労感を感じます。
特に女性は月経による出血で鉄分が失われやすく、鉄欠乏性貧血になりやすい傾向があります。その他の症状として、📌 めまい、動悸、息切れ、顔色の悪さ、爪の変形などが見られます。血液検査で診断でき、原因に応じた治療が行われます。
🦠 糖尿病
糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気です。血糖コントロールがうまくいかないと、細胞がエネルギーを十分に利用できず、だるさや疲労感を感じます。
糖尿病の初期症状として、📌 喉の渇き、頻尿、体重減少、傷の治りが遅い、感染症にかかりやすいなどがあります。正月の食べ過ぎで血糖値が高くなっている場合もあるため、気になる症状がある場合は医療機関で検査を受けましょう。
🦠 うつ病
うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下が続く心の病気です。体のだるさや疲労感も主要な症状の一つで、「何をしても疲れる」「体が鉛のように重い」と感じることがあります。
その他の症状として、📌 興味や喜びの喪失、睡眠障害(不眠または過眠)、食欲の変化、集中力の低下、自己評価の低下、自責の念などがあります。2週間以上これらの症状が続く場合は、精神科や心療内科を受診することをおすすめします。
うつ病の症状については、こちらの記事「微笑みうつ病とは?笑顔の裏に隠れた症状・原因・治療法を医師が解説」で詳しく解説しています。
🦠 慢性疲労症候群
慢性疲労症候群は、休息を取っても回復しない強い疲労が6か月以上続く病気です。原因は完全には解明されていませんが、ウイルス感染後や強いストレスをきっかけに発症することがあります。
日常生活に支障をきたすほどの強い疲労に加えて、📌 筋肉痛、関節痛、頭痛、睡眠障害、集中力の低下などの症状が見られます。診断には他の病気の除外が必要で、専門的な医療機関での診察が必要です。
🦠 睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。呼吸が止まるたびに脳が覚醒するため、睡眠の質が著しく低下し、日中の強い眠気やだるさを引き起こします。
特徴的な症状として、📌 大きないびき、睡眠中の呼吸停止(家族に指摘されることが多い)、起床時の頭痛、日中の眠気などがあります。肥満の方や、あごが小さい方に多く見られます。正月休み中に家族から「いびきがひどい」「息が止まっている」と指摘された場合は、睡眠専門の医療機関を受診しましょう。
⚠️ 医療機関を受診する目安
正月休み明けのだるさは自然に改善することが多いですが、以下のような場合は医療機関の受診を検討してください。
まず、だるさや倦怠感が2週間以上続く場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。生活習慣を改善しても症状が良くならない場合は、医師に相談しましょう。
また、だるさに加えて、🚨 発熱、体重の急激な変化、強い動悸、息切れ、むくみ、皮膚の変化などの症状がある場合も、早めの受診が必要です。これらの症状は、甲状腺疾患、心臓病、腎臓病などの重要な病気のサインである可能性があります。
気分の落ち込みや意欲の低下が続く場合は、うつ病などの心の病気の可能性があります。⚠️「死にたい」という考えが浮かぶ場合は、すぐに精神科や心療内科、または相談窓口に連絡してください。
日中の強い眠気で仕事や日常生活に支障が出ている場合、運転中に居眠りしそうになる場合も、睡眠障害の可能性があるため、医療機関を受診しましょう。
休み明けの症状については、こちらの記事「休み明けのだるさは病気のサイン?原因と対処法を医師が解説」でも詳しく解説しています。

👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
年明けには、「休み明けの体調不良」を主訴に来院される患者さんが増加する傾向にあります。多くの場合、生活リズムの乱れが原因ですが、中には血糖値の異常や甲状腺機能の問題が見つかるケースもあります。正月の不摂生による一時的な体調不良と深刻な病気を区別するため、症状が続く場合は早めにご相談いただければと思います。
Q. 翌年の正月休み明けのだるさを予防するコツは何ですか?
正月休み明けのだるさを予防するには、休暇中も普段の起床時間から2時間以上ずらさないことが重要です。また、腹八分目を意識して食べ過ぎ・飲み過ぎを控え、毎日10〜15分程度の軽い運動を維持し、休暇最終日を仕事準備の「調整日」として規則正しく過ごすことが効果的です。
❓ よくある質問
通常は3日〜1週間程度で改善します。生活リズムが整い、体が日常のペースに戻れば、自然とだるさは解消されます。ただし、2週間以上だるさが続く場合は、他の病気の可能性があるため、医療機関を受診することをおすすめします。
多くの場合は病気ではなく、生活リズムの乱れや休暇明けの精神的なストレスによる一時的な状態です。ただし、やる気が出ない状態が2週間以上続き、仕事や日常生活に支障が出ている場合は、うつ病などの可能性があるため、医療機関への相談をおすすめします。
生活リズムを整えることが最も効果的です。朝は決まった時間に起きて太陽の光を浴び、朝食をしっかり食べましょう。軽い運動やストレッチで血行を促進し、夜は早めに就寝することで、数日で改善が期待できます。カフェインの適度な活用や短時間の昼寝も有効です。
朝起きたらすぐに太陽の光を浴びて体内時計をリセットしましょう。仕事中は適度にカフェインを摂取し、昼食後に15〜20分程度の短い昼寝を取ると効果的です。長時間座り続けず、こまめに立ち上がってストレッチをすることも眠気対策になります。
消化に良い食事を心がけましょう。白いご飯、うどん、温かいスープ、蒸した野菜、豆腐などがおすすめです。ビタミンB群を含む豚肉や納豆、卵は疲労回復に効果的です。油っこいものやアルコールは控え、水分をしっかり摂って胃腸を休ませましょう。
📝 まとめ
正月休み明けのだるさは、生活リズムの乱れ、睡眠の質の低下、食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足、自律神経の乱れなど、さまざまな要因が重なって起こります。このだるさは多くの人が経験する一時的な状態であり、適切な対策を取ることで改善できます。
だるさを解消するためには、まず生活リズムを整えることが重要です。📌 朝は決まった時間に起きて太陽の光を浴び、朝食をしっかり食べましょう。軽い運動やストレッチで血行を促進し、入浴で体を温めることも効果的です。仕事始めは無理をせず、徐々にペースを上げていく心構えも大切です。
通常、正月休み明けのだるさは数日〜1週間程度で改善します。しかし、だるさが2週間以上続く場合や、他の気になる症状がある場合は、⚠️ 甲状腺疾患、貧血、糖尿病、うつ病などの病気が隠れている可能性があります。そのような場合は、早めに医療機関を受診してください。
次の年末年始に向けては、📌 休暇中も起床時間を大きくずらさない、食べ過ぎ・飲み過ぎを控える、適度に体を動かすなど、だるさを予防する過ごし方を心がけましょう。少しの工夫で、休み明けの仕事始めがぐっと楽になります。
📚 参考文献
- 📋 厚生労働省 e-ヘルスネット「休養・こころの健康」
- 📋 厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病との深い関係」
- 📋 厚生労働省 e-ヘルスネット「栄養・食生活と高血圧」
- 📋 厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」
- 📋 国立精神・神経医療研究センター「睡眠障害」
- 📋 日本内科学会雑誌「疲労・倦怠感」
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
