繰り返すニキビに悩んでいませんか?市販薬を試しても改善しない、ニキビ跡が残りそうで不安、そんな方には皮膚科での専門的な治療がおすすめです。新宿エリアは交通アクセスが良く、平日はもちろん日曜日にも診療を行っている皮膚科が充実しています。本記事では、ニキビの原因やメカニズム、皮膚科で受けられる治療法、日曜診療のメリットなどを詳しく解説します。正しい知識を身につけて、ニキビのない健やかな肌を目指しましょう。

目次
- ニキビとは?医学的な定義と基礎知識
- ニキビができる原因とメカニズム
- ニキビの種類と進行段階
- 思春期ニキビと大人ニキビの違い
- 皮膚科でのニキビ治療の基本
- 保険診療で処方される主なニキビ治療薬
- 日曜診療の皮膚科を選ぶメリット
- ニキビ治療中の生活習慣とセルフケア
- ニキビを悪化させないための注意点
- ニキビ跡を残さないために大切なこと
- 新宿でニキビ治療を受けるならアイシークリニック新宿院へ
- まとめ
- 参考文献
1. ニキビとは?医学的な定義と基礎知識
ニキビは医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患です。思春期以降に顔や胸、背中などの皮脂腺が多い部位に発生する、毛穴(毛包脂腺系)を中心とした慢性的な炎症性疾患として定義されています。
日本人の約90%以上が一生のうちに一度は経験するといわれており、思春期の13歳頃から発症し、高校生にかけて悪化のピークを迎えることが多いです。男女差はほとんどないとされていますが、成人以降も症状が継続する方や、20代・30代になってから発症する「大人ニキビ」に悩む方も少なくありません。
かつて日本では「ニキビは青春のシンボル」「生理的な現象」として軽視される傾向がありました。そのため、ニキビで医療機関を受診する方は約10%程度に過ぎなかったといわれています。しかし現在では、ニキビを放置して炎症が長引くと「ニキビ跡(瘢痕)」として残ってしまう可能性があることが明らかになっており、早期の治療が重要であると考えられています。
2008年には日本皮膚科学会から「尋常性痤瘡治療ガイドライン」が策定され、2017年、2023年と改訂が重ねられてきました。これにより、日本でもエビデンスに基づいた標準的なニキビ治療を受けられるようになり、治療の選択肢が大幅に広がっています。
2. ニキビができる原因とメカニズム
ニキビの発生には主に「皮脂の過剰分泌」「毛穴の詰まり」「アクネ菌の増殖」という3つの要因が関係しています。これらの要因が複雑に絡み合うことでニキビが発生し、進行していきます。
2-1. 皮脂の過剰分泌
皮脂は本来、肌を乾燥や外部刺激から守るために分泌される大切な成分です。しかし、思春期に性ホルモンの分泌が活発になったり、ストレスや生活習慣の乱れでホルモンバランスが崩れたりすると、皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されるようになります。
特に男性ホルモン(アンドロゲン)には皮脂の分泌を促進する作用があります。女性でも、生理前に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えると、男性ホルモンに似た働きによって皮脂分泌が増加し、ニキビができやすくなります。
2-2. 毛穴の詰まり(角化異常)
皮膚の一番外側にある角質層は、通常であれば一定の周期で古い角質が剥がれ落ち、新しい角質と入れ替わる「ターンオーバー」を繰り返しています。しかし、さまざまな原因でターンオーバーのリズムが乱れると、毛穴の出口付近の角質が厚く硬くなり、毛穴が詰まりやすい状態になります。
毛穴の詰まりの原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- ホルモンバランスの乱れ
- 乾燥による肌のバリア機能低下
- 紫外線などの外部刺激
- 睡眠不足やストレス
- 不適切なスキンケア
- メイク汚れや洗顔料のすすぎ残し
2-3. アクネ菌の増殖
アクネ菌(Cutibacterium acnes)は、私たちの皮膚に存在する常在菌の一種です。健康な肌にも存在しており、本来は皮膚を弱酸性に保って病原菌の増殖を防いだり、皮脂を分解して肌に潤いを与えたりする役割を担っています。人間とアクネ菌は共生関係にあるといえます。
しかし、毛穴が詰まって酸素が乏しい環境になると、嫌気性菌であるアクネ菌にとって絶好の増殖環境が整います。増殖したアクネ菌は「リパーゼ」という酵素を分泌して皮脂を分解し、遊離脂肪酸を産生します。この遊離脂肪酸が毛穴に刺激を与え、炎症を引き起こすことでニキビが悪化していきます。
また、アクネ菌が増殖すると、私たちの体の免疫システムがこれを異物として認識し、排除しようとして免疫反応を起こします。白血球などの免疫細胞が集まり、活性酸素やサイトカインといった炎症物質を放出することで、赤みや腫れといったニキビの症状が現れるのです。
3. ニキビの種類と進行段階
ニキビはその状態によっていくつかの種類に分類されます。一般的には白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの順に進行していきますが、必ずしもこの順番通りに進むわけではなく、途中で治ったり、同じ人の肌にさまざまな段階のニキビが混在したりすることもあります。
3-1. 微小面皰(びしょうめんぽう)
ニキビの最も初期の段階で、肉眼ではほとんど確認できない状態です。毛穴の出口が狭くなり始め、皮脂が詰まり始めていますが、まだ症状としては目立ちません。この段階で適切なケアを行うことで、本格的なニキビへの進行を防ぐことができます。
3-2. 白ニキビ(閉鎖面皰)
毛穴の出口が角質で塞がれ、内部に皮脂が溜まった状態です。皮膚表面に小さな白いポツポツとした盛り上がりが見られます。毛穴の出口が閉じているため、医学的には「閉鎖面皰(へいさめんぽう)」や「コメド」と呼ばれます。
この段階ではまだ炎症は起きておらず、痛みや赤みはありません。しかし、毛穴内部ではアクネ菌が増殖し始めており、放置すると炎症を伴う赤ニキビへと進行する可能性があります。
3-3. 黒ニキビ(開放面皰)
白ニキビが進行し、毛穴の出口が開いて内部の皮脂が空気に触れることで酸化し、黒く変色した状態です。毛穴が開いているため「開放面皰(かいほうめんぽう)」とも呼ばれます。
黒ニキビも炎症は起きていませんが、白ニキビよりも毛穴に詰まった皮脂や角栓が硬くなっているため、肌を触るとザラザラとした感触があります。黒く目立つため気になって無理に押し出そうとする方もいますが、これは毛穴や周囲の組織を傷つけ、炎症を引き起こす原因となるため避けましょう。
3-4. 赤ニキビ(紅色丘疹)
白ニキビや黒ニキビの状態が改善されず、毛穴内でアクネ菌が増殖して炎症が起きた状態です。医学的には「紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)」や「炎症性丘疹」と呼ばれます。
毛穴周辺の血管が拡張し、赤く腫れ上がった状態になります。痛みやかゆみを感じることもあります。この段階まで進行すると、ニキビ跡として残るリスクが高まります。
3-5. 黄ニキビ(膿疱)
赤ニキビがさらに悪化し、毛穴内に膿が溜まった状態です。医学的には「膿疱(のうほう)」や「膿疱性面皰」と呼ばれます。ニキビの中心部に黄色や白色の膿が透けて見えるのが特徴です。
膿はアクネ菌と白血球が戦った結果生じた残骸です。黄ニキビは「ニキビの最終段階」ともいえる重篤な状態であり、炎症が皮膚の深い層(真皮層)にまで達すると、クレーター状の凹みや色素沈着、ケロイドなどのニキビ跡として残る可能性が非常に高くなります。
3-6. 嚢腫性ざ瘡・硬結
黄ニキビがさらに悪化し、皮膚の奥深くで膿が溜まった袋状の構造(嚢腫)ができたり、慢性的な炎症によって硬いしこり(硬結・結節)が形成されたりすることがあります。このような重症のニキビは、周囲の組織を大きく傷つけるため、深刻なニキビ跡を残すことがあります。
4. 思春期ニキビと大人ニキビの違い
ニキビは発症時期によって「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」に分けられます。両者は根本的な発生メカニズムは共通していますが、主な原因やできやすい部位、治療へのアプローチが異なる場合があります。
4-1. 思春期ニキビの特徴
思春期ニキビは10代前半から後半にかけて発症します。主な原因は、思春期に伴う性ホルモンの分泌増加による皮脂の過剰分泌です。成長期には男女ともに男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂腺が発達して皮脂量が増加します。
できやすい部位は額や鼻などの「Tゾーン」が中心です。皮脂腺が多く集まっている部位であり、過剰な皮脂が毛穴に詰まりやすいためです。
思春期ニキビは成長とともにホルモンバランスが安定し、皮脂分泌が落ち着いてくると自然に治まっていくことが多いです。ただし、炎症を繰り返すとニキビ跡が残ってしまう可能性があるため、早めの治療が大切です。
4-2. 大人ニキビの特徴
大人ニキビは20歳以降に発症するニキビで、「吹き出物」と呼ばれることもあります。思春期ニキビと異なり、原因が単純ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。
大人ニキビの主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- ストレスや疲労
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ(生理前、排卵期など)
- 肌の乾燥によるバリア機能の低下
- 誤ったスキンケア
- メイク汚れの蓄積
- 外部刺激(紫外線、摩擦など)
できやすい部位は頬や顎、口周り、フェイスラインなど「Uゾーン」が中心です。これらの部位は乾燥しやすく、また頬杖やマスクの摩擦など外部刺激を受けやすい部位でもあります。女性の場合は生理前にニキビが悪化する傾向があります。
大人ニキビは思春期ニキビに比べて治りにくく、同じ場所に繰り返しできやすいという特徴があります。根本的な原因を特定して対処しないと、長期間にわたって悩まされ続けることになります。また、大人ニキビは色素沈着などのニキビ跡が残りやすいため、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
5. 皮膚科でのニキビ治療の基本
「たかがニキビ」と思って放置したり、自己流のケアで対処したりしていると、症状が悪化してニキビ跡が残ってしまうことがあります。ニキビは皮膚科で適切な治療を受けることで、多くの場合は大幅に改善することができます。
5-1. 皮膚科を受診するメリット
皮膚科でニキビ治療を受ける最大のメリットは、症状に合った適切な治療薬を処方してもらえることです。市販薬では対応できない中等度以上のニキビや、炎症を起こしているニキビに対しても、保険診療の範囲内で効果的な治療薬を使用できます。
また、皮膚科医はニキビの状態を正確に診断し、一人ひとりの肌質や症状に合わせた治療計画を立ててくれます。外用薬だけでなく、必要に応じて内服薬の処方や漢方薬の併用など、総合的な治療を受けることができます。
さらに、セルフケアのアドバイスや生活習慣の改善指導を受けられることも大きなメリットです。正しい洗顔方法や保湿の仕方、ニキビを悪化させない生活習慣など、専門家の視点からアドバイスをもらえます。
5-2. 日本皮膚科学会ガイドラインに基づく治療
日本皮膚科学会が策定した「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、ニキビの症状に応じた治療法が推奨度とともに示されています。皮膚科ではこのガイドラインに基づき、エビデンスに裏付けられた標準的な治療が行われます。
ガイドラインでは、ニキビ治療を「急性炎症期」と「維持期」に分けて考えます。急性炎症期には炎症を抑えてニキビを改善することを目標とし、維持期には再発を防いでニキビのできにくい肌を維持することを目標とします。
急性炎症期の治療は原則として3カ月を目安とし、炎症が治まったら維持療法に移行します。漫然と抗菌薬を使用し続けることは、薬剤耐性菌の出現を招く恐れがあるため避けるべきとされています。
5-3. 治療にかかる期間
ニキビ治療は数日で完了するものではなく、継続的に取り組む必要があります。毛穴の詰まりを改善する薬(アダパレンや過酸化ベンゾイルなど)は、使い始めてから効果を実感できるまでに2週間から1カ月程度かかることが一般的です。
急性炎症期の治療は3カ月を目安としていますが、症状が改善した後も維持療法を続けることで、ニキビの再発を防ぎ、長期的にニキビのできにくい肌を維持することができます。根気強く治療を続けることが、美しい肌を取り戻すための鍵となります。
6. 保険診療で処方される主なニキビ治療薬
2008年にアダパレン(ディフェリン)が日本で承認されて以降、ニキビ治療薬の選択肢は大幅に広がりました。現在では、毛穴の詰まりを改善する薬や抗菌作用を持つ薬など、さまざまなタイプの治療薬が保険診療で使用できます。
6-1. アダパレン(ディフェリンゲル、アダパレンゲル)
アダパレンはビタミンA誘導体の一種で、「レチノイド様作用」を持つ外用薬です。毛穴の出口付近の角質細胞の分化を抑制し、角質層を薄くすることで毛穴の詰まりを改善します。また、新しいニキビ(コメド)の形成を防ぐ効果もあります。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、炎症性皮疹(赤ニキビ)および面皰(コメド)に対して「強く推奨する」とされており、ニキビ治療の中心となる薬剤です。
1日1回、就寝前に洗顔後の肌に塗布します。使用開始後1〜2週間程度は、肌の乾燥や赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などの刺激症状が現れることがありますが、多くの場合は継続使用することで症状は落ち着いていきます。
なお、妊娠中や妊娠の可能性がある方、授乳中の方は使用できません。
6-2. 過酸化ベンゾイル(ベピオゲル、ベピオローション)
過酸化ベンゾイル(BPO)は、2015年から日本で保険診療に使用できるようになった比較的新しいニキビ治療薬です。「抗菌作用」と「角層剥離作用(ピーリング作用)」の2つの効果を持っています。
抗菌作用では、活性酸素の作用によってアクネ菌を殺菌します。従来の抗菌薬と異なり、耐性菌を作りにくいという大きなメリットがあります。角層剥離作用では、皮膚表面の古い角質を取り除き、毛穴の詰まりを改善します。
1日1回、洗顔後に塗布します。アダパレンと同様に、使い始めは乾燥や赤み、かゆみなどの刺激症状が出ることがありますが、少量から始めて徐々に塗布範囲を広げていくことで対処できます。
なお、ベピオは冷所保存が必要です。また、まれに過酸化ベンゾイルに対するアレルギー反応(接触皮膚炎)が起こることがあるため、顔全体や首に腫れや赤みが広がった場合は使用を中止して医師に相談してください。
6-3. 配合剤(エピデュオゲル、デュアック配合ゲル)
複数の有効成分を組み合わせた配合剤も使用されています。
エピデュオゲルは、アダパレンと過酸化ベンゾイルを配合した薬剤です。両成分の効果を1つの薬剤で得られるため、毛穴の詰まり改善と抗菌作用を同時に発揮します。海外臨床試験では、各単剤よりも高い効果が確認されており、国内の保険治療の中で最も有効性に優れた薬剤とされています。
デュアック配合ゲルは、クリンダマイシン(抗菌薬)と過酸化ベンゾイルを配合した薬剤です。抗菌薬による抗菌作用と過酸化ベンゾイルによる角層剥離作用・抗菌作用を同時に発揮します。
どちらも1日1回の塗布で済むため、毎日の使用を続けやすいというメリットがあります。
6-4. 外用抗菌薬
炎症を起こしている赤ニキビや黄ニキビには、外用抗菌薬が処方されることがあります。アクネ菌などの細菌を殺菌・増殖を抑制することで、炎症を鎮める効果があります。
主な外用抗菌薬としては、以下のようなものがあります。
- クリンダマイシン(ダラシンTゲル、ダラシンTローション)
- ナジフロキサシン(アクアチム軟膏、アクアチムクリーム、アクアチムローション)
- オゼノキサシン(ゼビアックスローション、ゼビアックス油性クリーム)
外用抗菌薬は単独で使用すると耐性菌が出現しやすいため、ガイドラインでは抗菌薬の単独使用は推奨されていません。アダパレンや過酸化ベンゾイルと併用することで、より効果的な治療が行えます。
6-5. 内服抗菌薬
中等度から重症のニキビで、外用薬だけでは十分な効果が得られない場合には、内服抗菌薬が処方されることがあります。体の内側からアクネ菌の増殖を抑え、炎症を鎮めます。
主な内服抗菌薬としては、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)、ミノサイクリン(ミノマイシン)、ロキシスロマイシン(ルリッド)、ファロペネム(ファロム)などがあります。
ガイドラインでは、炎症性皮疹に対する内服抗菌薬の使用期間は3カ月を目安としており、それ以上の長期使用は耐性菌出現のリスクがあるため避けるべきとされています。治療中は1カ月に1回程度の採血で肝機能などをチェックすることが推奨されています。
6-6. 漢方薬
体質改善やホルモンバランスの調整を目的として、漢方薬が処方されることもあります。特に、女性の生理前に悪化するニキビや、ストレス性のニキビに効果が期待できます。
ガイドラインで推奨されている主な漢方薬には、以下のようなものがあります。
- 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):抗炎症作用、抗酸化作用、皮脂分泌抑制作用があり、炎症性のニキビに適しています。
- 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう):慢性化した炎症性のニキビに効果が期待できます。
- 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう):赤くて勢いのある炎症性ニキビに適しています。
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん):血行障害に伴う炎症に効果があり、生理前のニキビや色素沈着にも有効とされています。
漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶ必要があるため、自己判断ではなく医師に相談して処方してもらうことが大切です。
7. 日曜診療の皮膚科を選ぶメリット
新宿エリアには、日曜日でも診療を行っている皮膚科が複数あります。平日は仕事や学校で忙しい方にとって、日曜診療に対応した皮膚科を選ぶことには大きなメリットがあります。
7-1. 忙しい方でも通いやすい
ニキビ治療は継続が重要です。しかし、平日は仕事や学校、部活動などで忙しく、なかなか通院の時間を確保できないという方も多いのではないでしょうか。
日曜診療に対応した皮膚科であれば、平日に休みを取る必要がなく、週末の時間を使って無理なく通院を続けることができます。特に、受験勉強で忙しい学生や、残業が多い社会人にとっては、日曜日に受診できることは大きなメリットです。
7-2. 症状が急に悪化したときも安心
ニキビは急に悪化することがあります。週末にニキビが悪化してしまったとき、日曜日に診療している皮膚科があれば、すぐに受診して適切な治療を受けることができます。
炎症を起こしたニキビは早めに治療を開始することで、ニキビ跡が残るリスクを減らすことができます。「月曜日まで待とう」と我慢しているうちに症状が進行してしまうこともあるため、日曜診療は早期治療の観点からも重要です。
7-3. 新宿駅からのアクセスが便利
新宿駅は複数の路線が乗り入れるターミナル駅であり、東京都内だけでなく、神奈川県や埼玉県、千葉県など近隣県からもアクセスしやすい立地です。
平日は仕事帰りに立ち寄りにくいという方でも、日曜日であれば新宿まで出かけるついでに皮膚科を受診することができます。買い物やレジャーの予定と組み合わせれば、通院の負担を軽減できます。
7-4. 継続治療がしやすい
ニキビ治療は数カ月単位で継続することが基本です。薬がなくなったときや、症状に変化があったときに定期的に受診する必要がありますが、平日しか診療していないクリニックだと通院が途絶えてしまうことがあります。
日曜診療に対応したクリニックを選ぶことで、生活スタイルに合わせた無理のない通院計画を立てられます。治療を中断せずに継続できることが、ニキビ改善への近道です。
8. ニキビ治療中の生活習慣とセルフケア
皮膚科での治療と並行して、日常生活での適切なセルフケアを行うことで、ニキビの改善をより効果的に進めることができます。
8-1. 正しい洗顔
洗顔はニキビケアの基本です。ガイドラインでは、1日2回の洗顔が推奨されています。過剰な洗顔は肌に必要な潤いまで奪ってしまい、乾燥を招いて逆にニキビを悪化させることがあります。
洗顔のポイントは以下の通りです。
- ぬるま湯(32〜34度程度)を使用する
- 洗顔料をしっかり泡立てる
- ゴシゴシこすらず、泡で優しく包み込むように洗う
- すすぎ残しがないよう、特に髪の生え際やフェイスラインは念入りにすすぐ
- 清潔なタオルで押さえるように水分を拭き取る
8-2. 保湿ケア
ニキビ肌は乾燥しやすい状態にあることが多く、また治療薬の副作用で乾燥が生じることもあります。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、かえってニキビができやすくなるため、適切な保湿ケアが大切です。
保湿剤は「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されている製品を選ぶとよいでしょう。これはニキビのもととなるコメドができにくい成分で作られていることを示しています。
治療薬を塗布する際は、化粧水や乳液などのスキンケアを先に行い、その後に治療薬を塗布するのが一般的な順序です。ただし、医師から別の指示がある場合はそちらに従ってください。
8-3. 十分な睡眠
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌の再生やターンオーバーが促進されます。睡眠不足が続くとターンオーバーが乱れ、古い角質が肌に残りやすくなり、ニキビの原因となります。
また、睡眠不足はストレスとなり、自律神経やホルモンバランスの乱れを招きます。できれば毎日同じ時間に就寝・起床する規則正しい生活リズムを心がけ、7〜8時間程度の睡眠を確保しましょう。
質の良い睡眠のためには、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控える、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってリラックスする、寝室の環境を整えるなどの工夫が効果的です。
8-4. バランスの良い食事
食事とニキビの直接的な因果関係についてはまだ明確なエビデンスが確立されていませんが、偏った食生活は肌の健康状態に影響を与えると考えられています。
ニキビケアのために意識したい栄養素と食品は以下の通りです。
- ビタミンB2・B6:脂質代謝を促進し、皮脂分泌をコントロールする。レバー、卵、納豆、バナナなど
- ビタミンC:抗酸化作用があり、肌の回復を助ける。野菜、果物など
- ビタミンE:血行を促進し、肌のターンオーバーを助ける。ナッツ類、植物油など
- 食物繊維:腸内環境を整える。野菜、海藻、きのこなど
- タンパク質:肌の材料となる。肉、魚、大豆製品など
一方、糖分や脂肪分の多い食事は皮脂分泌を増加させる可能性があるため、摂りすぎに注意しましょう。アルコールの過剰摂取も肌に悪影響を与えます。
8-5. ストレス管理
ストレスを感じると、体内でコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールは男性ホルモンの分泌を促進する作用があり、結果として皮脂分泌が増加してニキビができやすくなります。
完全にストレスをなくすことは難しいですが、上手に発散・緩和する方法を見つけることが大切です。
- 適度な運動(ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど)
- 趣味に没頭する時間を作る
- 信頼できる人と話す
- 深呼吸や瞑想でリラックスする
- 入浴でゆっくり体を温める
9. ニキビを悪化させないための注意点
せっかく治療を続けていても、日常生活の中でニキビを悪化させてしまう行動をとっていては効果が半減してしまいます。以下の点に注意しましょう。
9-1. ニキビを触らない・潰さない
ニキビができると気になって触ってしまいがちですが、手には多くの雑菌が付着しています。ニキビを触ることで雑菌が付着し、炎症を悪化させる原因となります。
また、ニキビを自分で潰すことは絶対に避けましょう。無理に潰すと毛穴周囲の組織を傷つけ、炎症が広がってしまいます。さらに、傷跡やクレーター状のニキビ跡が残る原因にもなります。
膿が溜まったニキビは、皮膚科で専門的な処置(面皰圧出)を受けることで、適切に内容物を排出してもらえます。自己判断での処置は避けてください。
9-2. 髪が顔にかからないようにする
前髪や顔周りの髪がニキビに触れると、髪についた汚れやホコリ、整髪料などがニキビを刺激し、悪化の原因となります。特におでこにニキビができている場合は、前髪をピンで留めるなどして顔にかからないようにしましょう。
また、シャンプーやトリートメント、整髪料のすすぎ残しがニキビの原因になることもあります。洗髪後は顔周りをしっかりすすぐことを心がけてください。
9-3. 清潔な寝具を使用する
枕カバーやシーツには、寝ている間に分泌された皮脂や汗、剥がれ落ちた角質などが付着しています。汚れた寝具を使い続けると、顔に雑菌が付着してニキビの原因となります。
枕カバーはこまめに交換し、少なくとも週に1〜2回は洗濯するようにしましょう。シーツも定期的に洗濯して清潔を保つことが大切です。
9-4. 紫外線対策を行う
紫外線は肌にダメージを与え、ターンオーバーの乱れや色素沈着の原因となります。また、ニキビ治療薬の中には紫外線に対する感受性を高めるものもあるため、治療中は特に紫外線対策が重要です。
日焼け止めは「ノンコメドジェニックテスト済み」のものを選び、外出前に塗布しましょう。帽子や日傘の使用も効果的です。
9-5. メイクは適切に
メイクそのものがニキビを悪化させるわけではありませんが、毛穴を塞ぐような厚塗りや、メイク汚れの落とし残しは避けるべきです。
ファンデーションやコンシーラーは「ノンコメドジェニックテスト済み」や「オイルフリー」の製品を選ぶと安心です。また、帰宅後は早めにメイクを落とし、肌を清潔に保ちましょう。クレンジングの際は肌をこすりすぎないよう注意してください。
10. ニキビ跡を残さないために大切なこと
ニキビ治療で最も重要な目標の一つは、ニキビ跡を残さないことです。一度できてしまったニキビ跡は、セルフケアだけで完全に消すことは難しく、専門的な治療でも改善には長い時間と費用がかかります。
10-1. ニキビ跡の種類
ニキビ跡には主に以下のような種類があります。
- 赤み(炎症後紅斑):炎症が治まった後に残る赤みで、時間とともに自然に薄くなることが多い
- 色素沈着(炎症後色素沈着):茶色や紫色のシミとして残る。ターンオーバーとともに徐々に改善する
- クレーター(萎縮性瘢痕):皮膚が凹んだ状態で残る。真皮層が傷つくことで生じ、自然治癒は困難
- 盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド):皮膚が盛り上がった状態で残る。体質による影響も大きい
10-2. ニキビ跡を防ぐためのポイント
ニキビ跡を残さないためには、以下のことが大切です。
第一に、ニキビを悪化させないことです。白ニキビや黒ニキビの段階で適切な治療を開始すれば、炎症を伴う赤ニキビや黄ニキビへの進行を防ぐことができます。炎症が深刻になるほど、ニキビ跡が残るリスクが高まります。
第二に、ニキビを触ったり潰したりしないことです。自分で潰すことで組織を傷つけ、ニキビ跡が残りやすくなります。
第三に、早期に皮膚科を受診することです。「ニキビくらいで…」と思わず、症状が軽いうちから専門医に相談することで、ニキビ跡を予防できます。皮膚科医は「20年後のお肌にニキビ跡を残さないこと」を目標に日々診療に取り組んでいます。
11. 新宿でニキビ治療を受けるならアイシークリニック新宿院へ
新宿エリアでニキビ治療をお考えの方は、ぜひアイシークリニック新宿院にご相談ください。
11-1. 日曜も診療
アイシークリニック新宿院は日曜日も診療を行っております。平日はお仕事や学校で忙しい方でも、週末を利用して無理なく通院を続けていただけます。
11-2. 新宿駅から好アクセス
新宿駅からアクセスしやすい好立地にあり、お買い物やお出かけのついでにも立ち寄りやすい環境です。東京都内はもちろん、神奈川県、埼玉県、千葉県など近隣県からも多くの患者様にご来院いただいております。
11-3. 保険診療に対応
アイシークリニック新宿院では、日本皮膚科学会のガイドラインに基づいた保険診療によるニキビ治療を行っております。アダパレン、過酸化ベンゾイル、外用抗菌薬、内服抗菌薬、漢方薬など、症状に合わせた適切な治療薬を処方いたします。
11-4. 一人ひとりに合わせた治療
ニキビの症状や肌質、生活習慣は一人ひとり異なります。当院では、患者様のお話を丁寧にお聞きし、症状を正確に診断した上で、最適な治療計画をご提案いたします。
また、スキンケアの方法や生活習慣の改善についてもアドバイスさせていただき、ニキビのない健やかな肌づくりを総合的にサポートいたします。
11-5. ご予約・お問い合わせ
ニキビにお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。当院では初めての方にも安心してご来院いただけるよう、丁寧な対応を心がけております。

12. まとめ
ニキビは「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患であり、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖が複雑に絡み合って発生します。日本人の約90%以上が経験するといわれており、思春期だけでなく大人になってから悩む方も少なくありません。
かつては「青春のシンボル」として軽視されがちでしたが、現在ではニキビを放置すると瘢痕(ニキビ跡)が残る可能性があることが明らかになっており、早期の治療が推奨されています。日本皮膚科学会のガイドラインに基づいた標準的な治療を受けることで、多くのニキビは改善が期待できます。
新宿エリアには日曜診療に対応した皮膚科が複数あり、平日に時間が取れない方でも無理なく通院を続けることができます。アイシークリニック新宿院でも、保険診療によるニキビ治療を行っております。
ニキビにお悩みの方は、自己流のケアで悪化させてしまう前に、ぜひ皮膚科を受診してください。専門医による適切な治療と、日常生活でのセルフケアを組み合わせることで、ニキビのない健やかな肌を取り戻しましょう。
参考文献
- 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 – Mindsガイドラインライブラリ
- 一般公開ガイドライン | 公益社団法人日本皮膚科学会
- ニキビの原因と種類|ニキビ一緒に治そうProject|製薬会社のマルホ
- ざ瘡(尋常性ざ瘡)【ニキビ】|気になる皮膚症状を調べる│マルホ株式会社
- 尋常性ざ瘡(にきび) (じんじょうせいざそう)とは | 済生会
- 『ニキビ』『ざ瘡』の症状・治療法【症例画像】|田辺ファーマ|ヒフノコトサイト
- ニキビの出来るメカニズム|スキンケア講座|持田ヘルスケア株式会社
- 特集 尋常性ざ瘡を知る | ファーマスタイルWEB
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務