首やわきの下、胸元などに気づいたらできている小さなイボ。それはアクロコルドンかもしれません。30代以降の多くの方が悩むこの皮膚トラブルは、見た目の問題だけでなく、衣類やアクセサリーに引っかかって不快感を生じることもあります。
本記事では、アクロコルドンの原因から最新の治療法、予防のためのセルフケアまで、専門医の視点から詳しく解説します。新宿エリアで首イボ治療をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

目次
- アクロコルドンとは?基本的な特徴と他のイボとの違い
- アクロコルドンができる原因とメカニズム
- アクロコルドンと糖尿病・代謝疾患との関連性
- 自己診断の危険性と医療機関受診の重要性
- アクロコルドンの治療法を徹底比較
- 治療後のダウンタイムとアフターケア
- アクロコルドンの予防法と日常的なスキンケア
- 新宿でアクロコルドン治療を受ける際のポイント
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1. アクロコルドンとは?基本的な特徴と他のイボとの違い
アクロコルドンの定義と医学的分類
アクロコルドンは、医学的には軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。英語では「skin tag(スキンタッグ)」とも呼ばれ、首や脇の下、胸元、まぶたなど、皮膚が薄くて柔らかい部位に好発します。
一般的な特徴として、大きさは1~3mm程度のものが多く、皮膚から少し盛り上がった状態で現れます。色調は肌色から淡褐色、茶色までさまざまで、触ると柔らかい感触があります。初期には平坦に近い形状ですが、時間の経過とともに徐々に大きくなり、皮膚からぶら下がるような有茎性の形状に変化することもあります。
軟性線維腫の分類
軟性線維腫は大きさや形状によって、以下のように分類されることがあります。
アクロコルドンは直径2mm程度までの小さなもので、盛り上がりが少なく円形に近い形状が特徴です。スキンタッグはアクロコルドンよりやや大きく、直径が2~5mm程度で、皮膚から飛び出した有茎性の形態をとります。狭義の軟性線維腫はさらに大きく、直径5mm以上のものを指し、懸垂性線維腫と呼ばれる1cm以上の大型のものも存在します。
これらの分類は臨床上の目安であり、本質的にはすべて同じ良性腫瘍に属します。
ウイルス性イボとの違い
首にできるイボには、アクロコルドン以外にもウイルス性イボ(尋常性疣贅)があります。両者を正確に区別することは、適切な治療法を選択するうえで非常に重要です。
アクロコルドンはウイルスとは無関係であり、人から人へ感染することはありません。一方、尋常性疣贅はヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症で、接触によって他の部位や他者に広がる可能性があります。
外見上の違いとして、アクロコルドンは表面が滑らかで柔らかいのに対し、ウイルス性イボは表面がざらざらしており、やや硬い傾向があります。また、ウイルス性イボは削ると点状出血(血管の点々)が見られることが特徴的です。
脂漏性角化症との違い
脂漏性角化症(老人性イボ)も首や顔に好発する良性腫瘍ですが、アクロコルドンとは異なる特徴を持ちます。
脂漏性角化症は表面がやや盛り上がり、ザラザラした質感があります。色調は茶色から黒褐色が多く、いわゆる「シミが隆起したような」外観を呈します。これに対してアクロコルドンは、より滑らかで柔らかく、肌色に近いものが多いです。
ただし、同じ患者さんの首に両方の病変が混在していることも珍しくありません。正確な診断のためには、皮膚科専門医による診察が推奨されます。
2. アクロコルドンができる原因とメカニズム
発症の要因
アクロコルドンの正確な発症メカニズムは完全には解明されていませんが、複数の要因が関与していると考えられています。
加齢は最も重要な要因の一つです。30代頃から発症し始め、年齢とともに増加する傾向があります。50歳以上の成人では約46%に見られるという疫学データもあり、皮膚の老化現象の一つと位置づけられています。
摩擦による物理的刺激も重要な要因です。首、脇の下、鼠径部など、衣類や肌同士がこすれやすい部位に好発することから、慢性的な摩擦刺激が発症に関与していると推測されています。ネックレスなどのアクセサリーによる刺激も一因となる可能性があります。
紫外線の影響も指摘されています。首は露出部位であり、長年にわたる紫外線曝露が皮膚のダメージを蓄積させ、アクロコルドンの発症リスクを高める可能性があります。
好発年齢と性差
アクロコルドンは20代後半から徐々に出現し始め、30代以降に目立つようになります。中年以降に急増し、高齢者ではきわめて一般的に見られます。
性差については、女性が男性の約1.5倍の発症率を示すという報告があります。これには、ホルモンバランスの変化が関与している可能性があります。実際に、妊娠中にアクロコルドンが急増するケースも報告されており、エストロゲンなどの女性ホルモンが発症に影響を与えている可能性が示唆されています。
遺伝的素因
アクロコルドンには家族内集積性が認められており、遺伝的な体質が発症リスクに影響することが知られています。ご両親や近親者にアクロコルドンが多い場合、同様に発症しやすい傾向があります。
ただし、遺伝的素因があっても、後述する予防策を講じることで、発症を抑制したり進行を遅らせたりすることは可能です。
肥満との関連
肥満はアクロコルドンの重要なリスク因子です。肥満者では発症リスクが2~3倍高くなるとされています。これには複数の要因が関与していると考えられます。
まず、肥満によって皮膚のひだが増え、摩擦が生じやすくなります。また、肥満に伴うインスリン抵抗性や代謝異常が、皮膚細胞の増殖に影響を与える可能性があります。
3. アクロコルドンと糖尿病・代謝疾患との関連性
皮膚症状としてのアクロコルドン
近年の研究により、アクロコルドンは単なる加齢現象ではなく、糖尿病やインスリン抵抗性などの代謝疾患と強い関連があることが明らかになってきました。
複数の軟性線維腫を有する患者さんでは、糖尿病の有病率が健常人の3~4倍高いことが報告されています。また、脂質異常症の併存率も約2倍高いとされています。
このため、多発性のアクロコルドンは、糖尿病を含む代謝疾患の皮膚症状(デルマドローム)として重要視されるようになっています。
インスリン抵抗性との関係
アクロコルドンの発症には、インスリン様成長因子(IGF-1、IGF-2)が関与していると考えられています。
高インスリン血症やIGF-1レベルの上昇は、上皮細胞や線維芽細胞の増殖を促進します。糖尿病やインスリン抵抗性のある方では、慢性的な高インスリン血症が持続するため、これが皮膚細胞の異常増殖につながり、アクロコルドンが形成されやすくなると推測されています。
黒色表皮腫(首や脇の下などの皮膚が黒ずんでビロード状になる状態)とアクロコルドンが併存している場合は、インスリン抵抗性の存在を強く示唆する所見とされています。
内科的スクリーニングの重要性
上記の関連性から、多発性のアクロコルドンが認められる患者さんには、糖尿病や脂質異常症のスクリーニング検査が推奨されています。
皮膚科を受診して首イボの治療を希望される際に、必要に応じて血糖値やHbA1c、脂質プロファイルなどの検査をご提案することがあります。これは、見た目の問題だけでなく、全身的な健康管理の観点からも重要な意味を持ちます。
「たかがイボ」と軽視せず、アクロコルドンを全身の健康状態を見直すきっかけとして捉えることも大切です。
4. 自己診断の危険性と医療機関受診の重要性
自己処置のリスク
インターネット上には「首イボは自分で取れる」という情報も見られますが、自己処置には多くのリスクが伴います。
爪切りやハサミで切除しようとすると、出血や感染のリスクがあります。皮膚を傷つけることで細菌感染を起こし、化膿してしまうこともあります。また、不適切な処置によって傷跡が残ったり、色素沈着を生じたりする可能性もあります。
さらに重要なのは、自己診断の危険性です。アクロコルドンと思っていた病変が、実際には悪性腫瘍であったというケースも稀ながら報告されています。急速に増大する病変や、色調が不均一な病変、潰瘍や出血を伴う病変は、必ず医療機関で診察を受けるべきです。
市販薬の効果について
「イボコロリ」などの市販薬はサリチル酸を主成分としており、ウイルス性イボには一定の効果がありますが、アクロコルドンには基本的に効果がありません。
アクロコルドンは良性の皮膚腫瘍であり、外用薬で消失させることはできません。市販薬を使用しても効果が得られないばかりか、周囲の正常な皮膚を傷める可能性があるため、推奨されません。
ダーモスコピー検査の有用性
皮膚科専門医は、ダーモスコピー(皮膚鏡)という特殊な拡大鏡を用いて病変を詳細に観察します。この検査により、アクロコルドンの典型的な所見(均一な色調、樹枝状血管パターン、表面の平滑性など)を確認できます。
また、悪性黒色腫など、見た目が類似する悪性腫瘍との鑑別にも有用です。疑わしい病変では、組織を採取して病理検査(生検)を行い、確定診断を得ることもあります。
受診のタイミング
以下のような場合には、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。
病変が急速に増大している場合、色調に変化が見られる場合、出血や潰瘍を伴う場合、痛みやかゆみが強い場合には、悪性腫瘍の可能性を除外するために専門医の診察が必要です。
また、見た目が気になる場合、ネックレスや衣類に引っかかって不快な場合、数が増えてきて対処に困っている場合なども、治療の適応となりますので、お気軽にご相談ください。
5. アクロコルドンの治療法を徹底比較
アクロコルドンの治療法には複数の選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。患者さんの希望や病変の状態に応じて、最適な治療法を選択します。
液体窒素療法(冷凍凝固術)
液体窒素療法は、マイナス196℃の液体窒素を用いて病変を凍結させる治療法です。凍結した組織は壊死してかさぶたとなり、1~2週間程度で自然に脱落します。
この治療法の最大のメリットは、健康保険が適用される点です。保険診療で治療を受けられるため、経済的負担を抑えることができます。また、多くの皮膚科で実施されており、アクセスしやすい治療法といえます。
一方、デメリットとして、1回の治療で完全に除去できないことがあり、複数回の通院が必要になる場合があります。また、治療後に炎症後色素沈着(茶色いシミ)が残りやすいことが挙げられます。この色素沈着は数ヶ月から1年程度で徐々に薄くなりますが、首元など目立つ部位では気になる方も多いです。
液体窒素療法は、特に茎のある有茎性のスキンタッグに適しています。
ハサミによる切除
専用の医療用ハサミを用いて、病変の根元を切除する方法です。小さなアクロコルドンであれば、ほとんど出血なく切除することができます。
この方法は即効性があり、その場で確実に病変を除去できます。有茎性で茎が細いものに特に適しています。
ただし、すべての形態のアクロコルドンに適用できるわけではありません。平坦なタイプには不向きであり、また、大きな病変では出血のリスクがあります。
炭酸ガス(CO2)レーザー治療
炭酸ガスレーザーは、水分に吸収されやすい波長10,600nmのレーザー光を照射し、組織を蒸散(蒸発)させる治療法です。現在、アクロコルドンの治療において最も広く用いられているレーザー治療の一つです。
炭酸ガスレーザーのメリットとして、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えながら、病変のみを正確に除去できる点があります。出血がほとんどなく、液体窒素療法と比較して色素沈着のリスクが低いとされています。また、1回の治療で多くの病変を処理できるため、数が多い場合にも効率的です。
一方、デメリットとして、自費診療となるため費用がかかる点があります。また、治療後は1~2週間程度、軟膏塗布やテープ保護などのアフターケアが必要です。
炭酸ガスレーザーは、面積が広いイボ、厚みのあるイボ、平坦なタイプのアクロコルドンに特に適しています。
高周波メス(電気メス)治療
高周波の電流を用いて病変を焼灼・切除する方法です。中周波治療器(デルマトロン)なども同様の原理に基づいています。
液体窒素と比較して色素沈着を生じにくいのが大きなメリットです。施術時にはピリピリとした独特の痛みがありますが、多くの場合、麻酔なしでも耐えられる程度です。
施術直後は赤みが生じますが、その後小さなかさぶたになり、1~2週間で自然に取れて目立たなくなります。
外科的切除(手術)
局所麻酔下でメスを用いて病変を切除し、傷を縫合する方法です。大型の軟性線維腫(懸垂性線維腫)に適しています。
この方法のメリットは、確実に病変を除去できること、および切除した組織を病理検査に提出して確定診断を得られることです。悪性の可能性が否定できない病変では、外科的切除が選択されます。
デメリットとして、傷跡が線状に残ること、抜糸のための再診が必要なこと、縫合部位によっては傷跡が目立つ可能性があることが挙げられます。
健康保険が適用されるため、経済的負担は比較的軽く済みます。
治療法の比較一覧
各治療法を比較すると以下のようになります。
液体窒素療法は保険適用があり費用負担が軽いものの、複数回の通院が必要で色素沈着のリスクがあります。ハサミ切除は即効性がありますが、適応が限られます。炭酸ガスレーザーは仕上がりが美しく効率的ですが、自費診療のため費用がかかります。高周波メスは色素沈着リスクが低いですが、やはり自費診療となります。外科的切除は確実で保険適用がありますが、傷跡が残りやすいです。
最適な治療法は、病変の数、大きさ、形状、部位、患者さんのご希望や予算などを総合的に考慮して決定します。当院では、診察時にそれぞれの治療法のメリット・デメリットを丁寧にご説明し、患者さんと相談のうえで最善の方法を選択しています。
6. 治療後のダウンタイムとアフターケア
治療直後の状態
治療法によって異なりますが、一般的に治療直後は以下のような状態になります。
液体窒素療法後は、治療部位が赤く腫れ、場合によっては水疱や血疱ができることがあります。これらは低温やけどの反応であり、通常は自然に吸収されてかさぶたになります。
レーザー治療や電気メス治療後は、浅い擦り傷のような状態になります。軽度の赤みや腫れが見られますが、適切なケアを行えば徐々に回復します。
外科的切除後は、縫合部位に軽度の痛みや腫れが生じることがありますが、鎮痛薬でコントロール可能な範囲です。
傷の回復過程
治療部位は、通常1~2週間程度でかさぶたが形成され、その後自然に脱落します。かさぶたが取れた後の新しい皮膚は、最初はピンク色をしていますが、数週間から数ヶ月かけて周囲の皮膚となじんでいきます。
レーザー治療後は、上皮化(皮膚の再生)が完了するまでに7~14日程度かかります。この期間は傷を乾燥させないことが重要で、軟膏を塗布して保護します。
術後の注意点
治療後のアフターケアは、きれいな仕上がりのために非常に重要です。
まず、患部を清潔に保つことが大切です。1日1回程度、泡立てた石鹸で優しく洗浄し、その後指示された軟膏を塗布してください。
かさぶたは無理にはがさないでください。自然に脱落するのを待ちましょう。無理にはがすと、傷跡が残ったり色素沈着を生じたりする原因になります。
紫外線対策は必須です。治療後の皮膚は紫外線に敏感で、日焼けすると色素沈着が残りやすくなります。外出時は日焼け止めを塗布し、可能であればストールなどで首元を保護してください。
入浴は通常翌日から可能ですが、長時間の入浴やサウナは避けてください。また、治療部位をゴシゴシこすらないよう注意してください。
色素沈着への対処
治療後に一時的な色素沈着(茶色いシミ)が生じることがあります。これは炎症後色素沈着と呼ばれ、多くの場合は6ヶ月から1年程度で自然に薄くなります。
色素沈着の予防と改善には、徹底した紫外線対策が最も重要です。必要に応じて、ハイドロキノンやビタミンC誘導体などの美白外用薬、トラネキサム酸の内服などが処方されることもあります。
再発について
アクロコルドンは、一度治療しても再発する可能性があります。これはウイルス性イボのように同じ場所に再発するというよりも、体質的に新しいアクロコルドンが発生しやすいためです。
ただし、治療した部位に同じものがすぐに再発することは通常ありません。年単位で少しずつ新たなアクロコルドンが出現することはありますが、その都度治療することで対処可能です。
定期的なメンテナンスとして、数年に一度治療を受ける方もいらっしゃいます。
7. アクロコルドンの予防法と日常的なスキンケア
アクロコルドンは加齢に伴う現象でもあり、完全に予防することは難しいですが、以下のようなセルフケアによって発症リスクを軽減したり、進行を遅らせたりすることが期待できます。
摩擦を避ける
アクロコルドンは摩擦刺激によって生じやすくなります。日常生活において、以下の点に気をつけましょう。
衣類の素材は、肌に優しい綿やシルクなどの天然素材を選ぶとよいでしょう。化学繊維やウールなど、チクチクする素材は首元の摩擦を増やす可能性があります。
首元がきつい服や、タートルネックなどは首への摩擦が強くなりやすいです。ゆったりとしたデザインの服を選ぶことをお勧めします。
ネックレスなどのアクセサリーも、長時間着用すると摩擦の原因になります。特に金属アレルギーがある方は、刺激がさらに強くなる可能性があるため注意が必要です。
紫外線対策
紫外線は皮膚の老化を促進し、アクロコルドンの発症リスクを高める要因の一つです。以下のような対策を心がけましょう。
日焼け止めは、顔だけでなく首やデコルテにも忘れずに塗りましょう。SPF30以上、PA+++以上のものを選び、2~3時間おきに塗り直すことが理想的です。
外出時は日傘や帽子を活用し、首元への直接的な紫外線照射を避けましょう。つばの広い帽子は首の後ろ側もカバーできるため効果的です。
ストールやスカーフで首元を覆うのも有効な紫外線対策です。UVカット素材のものを選ぶとさらに効果的です。
適切な保湿ケア
皮膚が乾燥していると、バリア機能が低下して外部刺激を受けやすくなります。適切な保湿ケアを行いましょう。
入浴後は皮膚から水分が蒸発しやすいため、なるべく早く保湿剤を塗布しましょう。化粧水で水分を補給した後、乳液やクリームで蓋をするのが基本です。
首やデコルテも顔と同様にスキンケアの対象と考え、丁寧にケアすることが大切です。特に秋から冬にかけては空気が乾燥するため、保湿を強化しましょう。
保湿剤は、セラミドやヒアルロン酸、スクワランなどの保湿成分を含むものがお勧めです。敏感肌用や乾燥肌用と記載された製品を選ぶのもよいでしょう。
体重管理
肥満はアクロコルドンのリスク因子であるため、適正体重を維持することが予防につながります。
バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、健康的な体重を維持しましょう。急激なダイエットではなく、継続可能な生活習慣の改善が重要です。
また、肥満はインスリン抵抗性とも関連するため、体重管理は糖尿病予防の観点からも重要です。
定期的な皮膚のチェック
アクロコルドンは自然に消失することはありませんが、定期的に皮膚の状態をチェックすることで、病変の変化や新たな発生を早期に発見できます。
鏡を使って首元やわきの下などを定期的に観察しましょう。病変が急に大きくなった、色が変わった、出血したなどの変化があれば、早めに皮膚科を受診してください。
8. 新宿でアクロコルドン治療を受ける際のポイント
クリニック選びの基準
新宿エリアには多くの皮膚科・美容皮膚科クリニックがありますが、アクロコルドン治療を受ける際には以下の点を考慮してクリニックを選ぶことをお勧めします。
皮膚科専門医が在籍しているかどうかは重要なポイントです。アクロコルドンの診断には、悪性腫瘍との鑑別が必要な場合もあるため、皮膚科専門医による診察を受けることで安心して治療に臨めます。
複数の治療法に対応しているかどうかも確認しましょう。液体窒素療法のみでなく、レーザー治療や外科的切除など、複数の選択肢があるクリニックでは、患者さんの状態やご希望に合わせた最適な治療を選択できます。
アフターケアの体制も重要です。治療後の経過観察やトラブル対応がしっかりしているクリニックを選びましょう。
治療前の確認事項
治療を受ける前に、以下の点を確認しておくとスムーズです。
費用については、保険診療と自費診療で大きく異なります。保険診療の場合は初診料・再診料、検査料、処置料などが加算されます。自費診療の場合は、イボ1個あたりの料金や、複数個まとめての料金など、クリニックによって料金体系が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
通院回数の目安も確認しておくと良いでしょう。液体窒素療法の場合は複数回の通院が必要になることが多いですが、レーザー治療であれば1回で済むことが多いです。
治療後のダウンタイムについても質問しておきましょう。仕事やイベントの予定がある場合は、治療のタイミングを調整する必要があるかもしれません。
初診時の流れ
一般的な初診時の流れは以下のようになります。
まず受付で問診票を記入します。現在の症状、既往歴、アレルギーの有無、服用中の薬などを記載します。
診察では、医師が病変を視診・触診し、必要に応じてダーモスコピー検査を行います。アクロコルドンの診断を確定し、他の皮膚疾患との鑑別を行います。
診断後、治療法の選択肢についてご説明します。それぞれのメリット・デメリット、費用、通院回数などを詳しくお伝えし、患者さんのご希望を伺いながら治療方針を決定します。
同日に治療を希望される場合は、そのまま処置に移ることも可能です。ただし、予約状況や病変の数によっては、後日改めて予約を取っていただく場合もあります。
アイシークリニック新宿院について
アイシークリニック新宿院は、JR新宿駅南口から徒歩3分の好立地にあり、アクセスの良さが特徴です。お仕事帰りやお買い物のついでにもお立ち寄りいただけます。
当院には日本形成外科学会認定の形成外科専門医が在籍しており、皮膚腫瘍の診断と治療に豊富な経験を持っています。アクロコルドンはもちろん、さまざまな皮膚のできものに対応可能です。
治療においては、メスを使用した切除手術は健康保険適用で治療可能です。また、美容面を考慮した炭酸ガスレーザー治療など、複数の治療オプションをご用意しています。
患者さん一人ひとりのお悩みやご希望を丁寧にお聞きし、最適な治療法をご提案いたします。首イボでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

9. よくある質問(FAQ)
アクロコルドンは良性腫瘍であり、放置しても悪性化することはほとんどありません。医学的には必ずしも治療が必要というわけではありません。
ただし、放置すると徐々に大きくなったり、数が増えたりする傾向があります。また、衣類やアクセサリーに引っかかって炎症を起こしたり、見た目が気になって精神的なストレスになったりすることもあります。
治療を受けるかどうかは、ご本人の判断によりますが、気になる場合は早めに治療を検討されることをお勧めします。
治療法によって痛みの程度は異なります。
液体窒素療法では、凍結時にチクチクとした痛みや冷たさを感じますが、通常は我慢できる程度です。
レーザー治療や電気メス治療では、麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんどありません。小さな病変であれば麻酔なしでも対応可能な場合がありますが、その際は瞬間的な熱さや軽い痛みを感じることがあります。
外科的切除では局所麻酔を行うため、麻酔注射時に軽い痛みを感じますが、切除中は痛みはありません。
Q3. 治療後、すぐにメイクや入浴はできますか?
治療法や治療部位によって異なりますが、一般的には以下のようになります。
メイクについては、治療部位以外であれば当日から可能です。治療部位へのメイクは、かさぶたが取れて上皮化が完了してから(通常1~2週間後)となります。
入浴は、多くの場合翌日から可能です。ただし、治療部位を強くこすらないよう注意してください。また、長時間の入浴やサウナ、温泉などは1~2週間程度控えることをお勧めします。
Q4. 一度に何個まで治療できますか?
治療法や患者さんの状態によって異なります。
液体窒素療法の場合、保険診療では1回に治療できる個数に制限があることが多いです。クリニックによって異なりますが、数個から10個程度が目安となります。
レーザー治療や電気メス治療(自費診療)の場合は、比較的多くの病変を一度に治療することが可能です。50個以上を一度に治療することも珍しくありません。
ただし、治療部位が広範囲にわたる場合や、患者さんの体調によっては、複数回に分けて治療することもあります。
Q5. 治療費用はどのくらいかかりますか?
保険診療と自費診療で大きく異なります。
保険診療(液体窒素療法など)の場合、3割負担で初診料を含めて1,000~2,000円程度が目安です。ただし、1回で完治しない場合は複数回の通院が必要になり、その分費用がかかります。
自費診療(レーザー治療など)の場合、クリニックによって料金設定が異なりますが、1個あたり数千円から、まとめて治療する場合は数万円程度が一般的です。事前にクリニックに確認されることをお勧めします。
Q6. 妊娠中や授乳中でも治療を受けられますか?
妊娠中や授乳中は、基本的に急ぎでない治療は避けることが推奨されます。
特に妊娠中は、ホルモンバランスの変化によってアクロコルドンが増えやすい時期でもあります。出産後に治療を検討されることをお勧めします。
ただし、炎症を起こして痛みがある場合など、治療が必要な状況では、安全な治療法を選択して対応することも可能です。担当医にご相談ください。
Q7. 子どもにもアクロコルドンはできますか?
アクロコルドンは主に30代以降に発症する疾患で、子どもに見られることは稀です。
もし子どもの首に「イボ」のようなものが見られる場合は、伝染性軟属腫(水いぼ)やウイルス性イボなど、別の疾患の可能性があります。お子さんの皮膚に気になる症状がある場合は、小児皮膚科を受診されることをお勧めします。
10. まとめ
アクロコルドンは、首やわきの下などに好発する良性の皮膚腫瘍です。30代以降に発症し、加齢とともに増加する傾向がありますが、適切な治療により除去することが可能です。
主なポイントをまとめると、以下のようになります。
アクロコルドンはウイルス性ではないため、人に感染することはありません。ただし、糖尿病やインスリン抵抗性との関連が指摘されており、多発している場合は内科的なスクリーニングが推奨されることがあります。
治療法には、液体窒素療法、ハサミ切除、炭酸ガスレーザー、高周波メス、外科的切除などがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。病変の状態やご希望に応じて最適な方法を選択します。
自己処置は感染や傷跡のリスクがあるため推奨されません。また、悪性腫瘍との鑑別も重要であるため、皮膚科専門医の診察を受けることをお勧めします。
予防としては、摩擦を避けること、紫外線対策、適切な保湿ケア、体重管理などが有効です。
アイシークリニック新宿院では、形成外科専門医が丁寧な診察と適切な治療をご提供しています。首イボでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。患者さん一人ひとりに最適な治療法をご提案し、お悩みの解決をサポートいたします。
参考文献
- 日本皮膚科学会:各種皮膚疾患の診療ガイドライン
https://www.dermatol.or.jp/modules/guideline/index.php?content_id=2 - マルホ株式会社:軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)(スキンタッグ、アクロコルドン)
https://www.maruho.co.jp/kanja/kininaru/nanseisenishu.php - 糖尿病サイト:「インスリン抵抗性」について
https://www.club-dm.jp/novocare_all_in/pen-club/pen-club13.html - MSDマニュアル プロフェッショナル版:糖尿病の薬物療法
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/10-内分泌疾患と代謝性疾患/糖尿病と糖代謝異常症/糖尿病の薬物療法 - 医学書院 医療情報サービス:糖尿病(デルマドロームとしての軟性線維腫に関する記載)
https://imis.igaku-shoin.co.jp/contents/reference/gir_05237-02/5237/gir_05237-02_a006z0004/
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務