
「冬を乗り越えたのに、春になってからニキビが増えてきた」「季節の変わり目になると肌荒れが止まらない」と感じている方は、実はとても多くいらっしゃいます。春は新生活や環境の変化が多い季節ですが、肌にとっても大きな変化を迎える時期です。気温や湿度の変動、ホルモンバランスの乱れ、花粉や紫外線の増加など、春ならではのさまざまな要因が重なることで、ニキビができやすい状態が生まれやすくなります。このコラムでは、春にニキビができやすい具体的な原因と、その対処法について詳しく解説していきます。
目次
- 春はなぜニキビができやすいの?季節と肌の関係
- 原因① 気温と湿度の急激な変化による皮脂バランスの乱れ
- 原因② ホルモンバランスの変動が肌に与える影響
- 原因③ 花粉・黄砂・PM2.5などによる肌への刺激
- 原因④ 紫外線量の急増と肌のバリア機能低下
- 原因⑤ 新生活のストレスと睡眠不足
- 原因⑥ 冬のスキンケアのまま春を迎えてしまう習慣の問題
- 春のニキビの特徴と主な種類
- 春のニキビを防ぐためのスキンケア・生活習慣
- セルフケアで改善しない場合はクリニックへ
- まとめ
この記事のポイント
春のニキビは、皮脂バランスの乱れ・ホルモン変動・花粉・紫外線急増・新生活ストレスが複合的に重なり発生しやすい。セルフケアでは洗顔・保湿の見直しと日焼け止め使用が基本で、改善しない場合はアイシークリニック新宿院への早期受診が推奨される。
🎯 春はなぜニキビができやすいの?季節と肌の関係
ニキビは、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖などが複合的に絡み合って生じる皮膚のトラブルです。季節によって肌の状態は大きく変化しますが、中でも春は多くの方がニキビを経験しやすい時期として知られています。
冬は乾燥と寒さで肌が敏感になりがちですが、春になると気温が上昇して皮脂の分泌量が増えます。同時に、気温の寒暖差や花粉、紫外線の増加、生活環境の変化など、肌にとって多くのストレスが一度にかかる時期でもあります。こうした複数の要因が同時に重なることで、肌のバリア機能が低下し、ニキビが発生しやすい環境が整ってしまうのです。
特に「冬はそこまで肌トラブルがなかったのに、春になると途端に吹き出物が増える」というパターンは非常によく見られます。これは春特有の皮膚環境の変化が積み重なって起こる現象であり、季節性のニキビとして医療・美容の分野でも広く認識されています。次のセクションでは、その具体的な原因を一つひとつ詳しく見ていきましょう。
Q. 春に皮脂バランスが乱れやすい理由は?
春は気温上昇により皮脂腺が活発になり、冬の間抑えられていた皮脂が急増します。同時に、冬の乾燥で低下したバリア機能が回復しきれず「インナードライ」状態になりやすく、肌が不足した水分を補おうとさらに皮脂を過剰分泌し、毛穴詰まりとニキビを引き起こします。
📋 原因① 気温と湿度の急激な変化による皮脂バランスの乱れ
春は一日の中でも気温の変動が大きく、朝晩と日中で10℃以上差があることも珍しくありません。この寒暖差が、肌の皮脂バランスを大きく乱す原因のひとつとなっています。
気温が上がると、皮膚の皮脂腺が活発になり、皮脂の分泌量が増加します。冬の間は皮脂の分泌が少なかった肌が、春の温暖な気候によって急激に皮脂を分泌し始めるため、毛穴が詰まりやすくなります。皮脂が毛穴に詰まると、そこにアクネ菌(Cutibacterium acnes)が増殖し、炎症を引き起こすことでニキビへと発展します。
また、湿度の変化も見逃せないポイントです。冬の乾燥した空気によって肌のバリア機能が低下した状態で春を迎えると、気温が上がっても肌の保水力が回復していないケースが多くあります。皮脂は多く分泌されているのに、内側から水分が失われているという「インナードライ」の状態になることで、肌が乾燥を補おうとさらに皮脂を分泌し、悪循環に陥ることがあります。
この「外側は脂っぽいのに、内側は乾いている」という混合肌・インナードライの状態は、春のニキビを引き起こす大きな要因の一つです。皮脂が多いからといって洗いすぎてしまうと、ますます乾燥が進んでニキビが悪化するという負のサイクルが生まれてしまいます。
💊 原因② ホルモンバランスの変動が肌に与える影響
春は卒業・入学・就職・転居など、生活が大きく変わるタイミングが多い季節です。こうした環境の変化は精神的なストレスを伴いやすく、体内のホルモンバランスに大きな影響を与えます。
特に関係が深いのが、男性ホルモン(アンドロゲン)です。男性ホルモンは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を促進する働きがあり、ストレスや睡眠不足によって分泌量が増えると、皮脂が過剰になってニキビができやすくなります。これは男性だけでなく、女性の体内にも男性ホルモンは存在するため、女性にも同様の影響が出ます。
女性の場合は、月経周期に関連したホルモン変動も大きく影響します。排卵後から月経前にかけて黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加すると、皮脂の分泌が促進されてニキビができやすくなります。春の環境変化によるストレスが加わると、このホルモンの乱れがさらに強くなり、ニキビが悪化することがあります。
さらに、春は日照時間が長くなることで、体内時計(サーカディアンリズム)にも変化が生じます。睡眠のリズムが乱れると、成長ホルモンの分泌にも影響が出て、肌の再生サイクルが乱れることがあります。夜間に活発に行われる肌の修復・再生が十分に機能しなくなると、古い角質が蓄積して毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。
Q. 花粉はニキビの悪化に影響しますか?
花粉が肌に付着すると免疫反応が起き、赤みやかゆみを伴う「花粉皮膚炎」が生じることがあります。この炎症により肌のバリア機能が低下し、ニキビができやすい状態になります。また、かゆみで肌を触ると手の雑菌が毛穴に入り込み、ニキビをさらに悪化させるリスクもあります。
🏥 原因③ 花粉・黄砂・PM2.5などによる肌への刺激
春に空気中に飛散する花粉、黄砂、PM2.5などの微粒子は、鼻や目の症状(アレルギー性鼻炎や結膜炎)だけでなく、肌にも大きなダメージを与えることが分かっています。
花粉が肌に付着すると、皮膚上で抗原として認識され、免疫反応が引き起こされることがあります。花粉皮膚炎とも呼ばれるこの反応は、顔やまぶた、首などに赤みやかゆみ、湿疹を引き起こすことがあります。肌に炎症が生じると、バリア機能がさらに低下し、ニキビができやすい状態になります。また、かゆくて肌を触ったり掻いたりすることで、手に付いた雑菌が毛穴に入り込み、ニキビを悪化させるケースもあります。
黄砂やPM2.5はさらに粒子が細かく、毛穴の中にまで侵入する可能性があります。これらの微粒子には重金属や化学物質が含まれていることがあり、毛穴内部で炎症を引き起こすことがあります。また、酸化ストレスを高めてコラーゲンの分解を促進するなど、肌全体に悪影響を及ぼすことも報告されています。
花粉の多い日や黄砂・PM2.5の飛散が予測される日は、外出後の洗顔を丁寧に行うことが重要です。ただし、必要以上に強くこすって洗うと肌を傷つけるため、適切な洗顔方法を心がけることが大切です。
⚠️ 原因④ 紫外線量の急増と肌のバリア機能低下
春になると、日差しが強くなり紫外線量が急増します。紫外線(UV)にはUVAとUVBがありますが、どちらも肌のバリア機能を低下させる原因となります。
特にUVBは表皮に作用し、皮膚の細胞(ケラチノサイト)にダメージを与えます。このダメージによって角質の正常なターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴に蓄積して詰まりが生じ、ニキビの原因となります。また、紫外線を浴びると肌は防御反応として角質を厚くしようとするため、さらに毛穴が詰まりやすくなるという面もあります。
一方、UVAは真皮にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊します。これが繰り返されると肌の弾力が失われ、毛穴が広がることでニキビができやすい肌質になることがあります。
冬の間は紫外線対策をほとんどしていなかったという方も多いですが、春になって急増する紫外線に無防備な状態で当たり続けると、肌へのダメージが蓄積されます。3月頃からすでにUV指数は上昇し始めているため、早めのUV対策が春のニキビ予防にもつながります。
ただし、ニキビがある状態では日焼け止めの選択にも注意が必要です。オイルフリーでノンコメドジェニックテスト済み(毛穴を詰まらせにくい処方でテストされた製品)の日焼け止めを選ぶことが推奨されます。
🔍 原因⑤ 新生活のストレスと睡眠不足
春は新しい環境への適応が求められる時期であり、精神的なストレスを感じやすい季節でもあります。ストレスと肌トラブルの関係は非常に深く、皮膚科学の観点からも多くの研究で関連性が示されています。
ストレスを感じると、体はコルチゾール(ストレスホルモン)を大量に分泌します。コルチゾールは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増加させるとともに、免疫機能を変化させて炎症が起きやすい状態をつくります。また、腸内環境にも影響を与えることがあり、腸内細菌のバランスが乱れると肌トラブルとして現れることも知られています(腸-皮膚軸と呼ばれる関係性)。
新生活が始まると、生活リズムが変わって睡眠不足になりやすい方も多いでしょう。睡眠中は成長ホルモンが分泌されて細胞の修復や再生が行われますが、睡眠不足ではこのプロセスが十分に機能しません。肌の修復が追いつかない状態では、ニキビが治りにくくなり、新しいニキビも発生しやすくなります。
さらに、ストレスや睡眠不足は食生活の乱れにもつながることがあります。甘いものや脂っこいものへの過食は皮脂の分泌を増加させるほか、高GI(血糖値の急激な上昇)の食事はインスリンを介して皮脂腺を刺激するため、ニキビを悪化させる要因になります。春の生活変化に伴う食生活の乱れも、ニキビ発生のリスクを高める要因の一つです。
Q. 春のニキビ予防に適したスキンケアは?
春には冬に使っていた重めの保湿アイテムを、ジェルや水系乳液など軽いテクスチャーのものに切り替えることが基本です。洗顔は1日2回を守り、泡立てて優しく洗います。また3月以降は毎日、オイルフリーでノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めを使用することが春のニキビ予防に有効です。
📝 原因⑥ 冬のスキンケアのまま春を迎えてしまう習慣の問題
ニキビができやすい春の原因として、意外と見落とされがちなのがスキンケアの切り替えを怠ることです。多くの方が、季節に合わせてスキンケアを変えることの重要性を意識していないままでいます。
冬は空気が乾燥しているため、保湿力の高いこってりとした乳液やクリームを使う方が多いと思います。しかし、春になって気温が上がり皮脂の分泌が増えてきたのに、同じ重めの保湿アイテムを使い続けると、肌の上に皮脂と保湿成分が重なって毛穴を詰まらせる原因になります。
また、冬場に使用していた洗顔料がマイルドすぎると、春に増加した皮脂をしっかり落とせないことがあります。一方で、油分を過剰に取り除くストリッピング系の洗顔料を使い続けると、肌が乾燥して防御反応として皮脂を増やし、かえってニキビが増えるという逆効果が起きることもあります。
春へのスキンケアの切り替えとしては、保湿アイテムを軽めのテクスチャーのものに変える、クレンジングや洗顔でしっかり汚れを落としながらも洗いすぎない、といった点が基本となります。季節の変化に合わせてスキンケアを見直すことが、春のニキビ予防の基本的なアプローチです。
💡 春のニキビの特徴と主な種類
春に発生するニキビには、いくつかの特徴的なパターンがあります。自分のニキビがどのタイプに当てはまるかを知ることで、適切なケアを選びやすくなります。
ニキビは一般的に、炎症の有無によって以下のように分類されます。
まず非炎症性ニキビとして、白ニキビ(閉鎖性面皰)と黒ニキビ(開放性面皰)があります。白ニキビは毛穴が皮脂や角質によって塞がれた状態で、小さな白や肌色のブツブツとして現れます。黒ニキビは毛穴が開いており、空気に触れた皮脂が酸化して黒く見える状態です。春は皮脂の分泌量が増えるため、この段階のニキビが顔全体に広がりやすくなります。特にTゾーン(額・鼻・あご)に多く発生する傾向があります。
次に炎症性ニキビとして、赤ニキビ(丘疹)と黄ニキビ(膿疱)があります。赤ニキビはアクネ菌が増殖して炎症が起きた状態で、赤く腫れた状態になります。黄ニキビは炎症がさらに進んで膿がたまった状態です。春はホルモンバランスの乱れやストレスによって免疫機能が変化するため、炎症性のニキビに発展しやすい傾向があります。炎症が強いニキビは、放置するとニキビ跡(色素沈着や凹み)を残すリスクが高くなるため、早期に適切な対処が必要です。
春のニキビは特に、頬・あご・フェイスライン・額に発生しやすいと言われています。頬のニキビはホルモンバランスの乱れと関連していることが多く、あごやフェイスラインのニキビも月経周期やストレスとの関係が指摘されています。額のニキビは皮脂の過剰分泌や前髪による刺激、洗顔後のすすぎ残しなどが原因になりやすいです。
Q. セルフケアで春ニキビが改善しない場合は?
2週間以上セルフケアを続けても改善が見られない場合や、炎症が強く広範囲に広がっている場合、ニキビ跡が残っている場合は専門医への受診が推奨されます。アイシークリニックでは外用薬・内服薬・ケミカルピーリングやレーザー治療など、患者の肌状態に合わせた治療プランを提案しています。
✨ 春のニキビを防ぐためのスキンケア・生活習慣
春のニキビ予防には、スキンケアと生活習慣の両面からアプローチすることが大切です。以下に、具体的な対策をご紹介します。
🦠 洗顔の見直し
洗顔は1日2回(朝・夜)が基本です。朝は水か低刺激の洗顔料、夜はしっかりと皮脂や花粉・紫外線ケア用品の汚れを落とせる洗顔料を使いましょう。洗顔料はよく泡立てて、泡で肌を包むように優しく洗います。すすぎはぬるま湯(38℃以下)で十分に行い、洗顔料が残らないように注意しましょう。タオルで拭くときも、こすらずに軽く押さえるようにします。
洗顔のしすぎは肌の乾燥を招き、防御反応として皮脂の過剰分泌を引き起こすため、1日に何度も洗顔するのは避けてください。
👴 保湿ケアのアップデート
春になったら、保湿アイテムを軽めのテクスチャーに切り替えましょう。ジェルタイプや水系の乳液など、さっぱりとした使い心地のものが春の肌には適しています。ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなどの保湿成分が含まれており、ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶとニキビが悪化するリスクを抑えやすくなります。
「脂っぽいから保湿は不要」と考える方もいますが、皮脂が多い状態でも肌内部の水分が不足していることは多く、保湿ケアをやめるとさらに皮脂分泌が促進されてしまうことがあります。適切な保湿はニキビケアの基本です。
🔸 日焼け止めの使用
3月以降は毎日UV対策を行いましょう。ニキビがある肌には、オイルフリーでノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めが向いています。日焼け止めは紫外線を浴びる30分前に塗り、汗や皮脂で落ちた場合はこまめに塗り直します。ただし、塗り直しの際にこすらないよう注意してください。
💧 花粉や黄砂への対策
花粉が多い日は外出後の洗顔を丁寧に行い、肌についた花粉をしっかり除去しましょう。外出時はマスクの着用が顔への花粉付着を一定程度防ぐのに役立ちます。ただし、マスクによる蒸れがニキビの原因になることもあるため、通気性の高い素材を選ぶことや、帰宅後にマスク接触部分を丁寧に洗うことが大切です。
✨ 食生活の改善

ニキビと食事の関係については多くの研究が行われており、高GI食品(白米・白パン・砂糖を多く含む食品・炭酸飲料など)の過剰摂取がニキビを悪化させる可能性が指摘されています。乳製品(特に脱脂乳)もホルモンへの影響からニキビとの関連が報告されています。これらを完全に避ける必要はありませんが、摂りすぎには注意しましょう。
一方、ニキビ予防に役立つと考えられている栄養素には、ビタミンA(皮脂の分泌を抑える)、ビタミンB2・B6(皮膚の健康維持)、亜鉛(炎症を抑制・免疫機能のサポート)、オメガ3脂肪酸(抗炎症作用)などがあります。これらをバランスよく摂取できる食事を心がけましょう。野菜や魚を中心としたバランスの良い食事が、肌の健康にもつながります。
📌 睡眠と生活リズムの管理
肌の再生は主に夜間に行われるため、質の良い睡眠を確保することは肌のコンディションを整える上で非常に重要です。毎日できるだけ同じ時間に就寝・起床し、睡眠時間を6〜8時間確保することが理想です。就寝前のスマートフォンやパソコンの画面からのブルーライトは、睡眠を促すメラトニンの分泌を妨げるため、就寝1時間前からは画面から離れることをお勧めします。
また、適度な運動は血行を促進し、ストレス解消にもなります。ウォーキングや軽いジョギングなどを日課にすることで、ホルモンバランスの安定にもつながります。運動後は汗を放置せず、早めにシャワーや洗顔で清潔にすることも忘れずに。
▶️ ニキビを触らない・潰さない
ニキビが気になっても、手で触ったり自分で潰したりすることは絶対に避けましょう。手には多くの細菌が付着しており、触ることで炎症が悪化したり新たな菌が侵入して感染が広がったりする可能性があります。また、自己流でニキビを潰すと、毛穴周囲の組織が傷ついてニキビ跡(クレーター状の凹みや色素沈着)が残るリスクが高くなります。ニキビに触れたいと感じたら、清潔な状態を保つためにグッとこらえることが大切です。
📌 セルフケアで改善しない場合はクリニックへ
春のニキビは、上記のようなセルフケアで改善できることも多いですが、以下のような場合は皮膚科や美容皮膚科・美容クリニックへの受診をお勧めします。
ニキビが広範囲に広がっている、炎症が強く赤みや痛みがひどい、2週間以上セルフケアを続けても改善が見られない、ニキビ跡(色素沈着や凹み)が残っている、毎月同じ時期に繰り返しニキビが悪化する、といった状態が続いている場合は、専門的なアドバイスと治療が必要です。
医療機関では、ニキビの状態に合わせてさまざまな治療法が提供されています。
外用薬としては、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイルなどのレチノイド系・抗菌作用のある薬剤があります。これらは毛穴の詰まりを解消し、アクネ菌の増殖を抑制する効果があります。ニキビの状態によっては、外用抗菌薬も使用されます。
内服薬としては、抗生物質(ミノサイクリンなど)が炎症の強いニキビに処方されることがあります。また、女性の場合はホルモンバランスが原因のニキビに対してホルモン療法が選択されることもあります。
美容医療的なアプローチとしては、ケミカルピーリング、イオン導入、LED光線療法(フォトセラピー)、レーザー治療などがあります。ケミカルピーリングは古い角質を除去して毛穴詰まりを解消するとともに、皮脂の分泌を抑制する効果が期待できます。また、ニキビ跡の色素沈着や凹みにはレーザー治療やフラクショナルレーザーなどが用いられることがあります。
アイシークリニック新宿院では、患者さんの肌状態や生活環境に合わせた丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりに適した治療プランを提案しています。「春になると毎年ニキビが悪化する」「セルフケアを続けているのになかなか改善しない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。適切な治療と生活指導によって、ニキビのない健やかな肌を目指すことができます。
また、ニキビ治療は「治す」だけでなく「繰り返させない」ことも重要です。専門家のサポートを受けながら、自分の肌質や生活習慣に合ったケア方法を見つけていくことが、長期的なニキビ改善への近道となります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、春になると「冬は肌が落ち着いていたのに急にニキビが増えた」というご相談が多くなります。気温や湿度の変化、花粉、紫外線の増加、新生活のストレスなど、複数の要因が一度に重なりやすいのが春の特徴であり、当院ではこれらを丁寧に整理しながら一人ひとりの肌状態に合った治療プランをご提案しています。セルフケアだけでなかなか改善しない場合や、炎症の強いニキビが続く場合は、跡が残る前に早めにご相談いただくことで、より早期の回復が期待できます。」
🎯 よくある質問
春は気温・湿度の変化による皮脂バランスの乱れ、ホルモンバランスの変動、花粉・黄砂・PM2.5による肌への刺激、紫外線量の急増、新生活によるストレスや睡眠不足など、複数の要因が同時に重なりやすい季節です。これらが複合的に作用することで、肌のバリア機能が低下しニキビができやすい状態になります。
春になったら、冬に使っていた重めの保湿アイテムをジェルタイプや水系の乳液など軽めのテクスチャーに切り替えましょう。洗顔は1日2回を基本とし、泡立てて優しく洗い、洗いすぎは避けてください。また、ノンコメドジェニックテスト済みのオイルフリー日焼け止めを3月以降は毎日使用することも重要です。
はい、影響します。花粉が肌に付着すると免疫反応が引き起こされ、赤みやかゆみが生じる「花粉皮膚炎」が起こることがあります。肌に炎症が生じるとバリア機能が低下しニキビができやすくなります。また、かゆくて肌を触ることで手の雑菌が毛穴に入り込み、ニキビを悪化させるケースもあるため注意が必要です。
はい、深く関係しています。ストレスを感じるとコルチゾール(ストレスホルモン)が分泌され、皮脂腺を刺激して皮脂が増加し炎症が起きやすくなります。また睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が減り、肌の修復・再生が十分に行われないため、ニキビが治りにくく新たなニキビも発生しやすくなります。
2週間以上セルフケアを続けても改善が見られない場合や、炎症が強く広範囲に広がっている場合、ニキビ跡が残っている場合は、早めに皮膚科や美容皮膚科への受診をお勧めします。アイシークリニック新宿院では、患者さんの肌状態に合わせた丁寧なカウンセリングのもと、外用薬・内服薬・美容医療など適切な治療プランをご提案しています。
📋 まとめ
春にニキビができやすい原因は、気温・湿度の変化による皮脂バランスの乱れ、ホルモンバランスの変動、花粉・黄砂・PM2.5による肌刺激、紫外線量の急増、新生活によるストレスと睡眠不足、冬のスキンケアのままでいることなど、複数の要因が複合的に絡み合っています。一つひとつの原因を意識して対策を講じることで、春のニキビを予防・改善することができます。
具体的な対策としては、季節に合わせた洗顔・保湿ケアの見直し、日焼け止めの活用、花粉対策、バランスの取れた食事、十分な睡眠、そしてニキビを触らないことが基本となります。これらのセルフケアを継続しても改善が見られない場合や、炎症が強いニキビが広がっている場合は、早めに皮膚科や美容皮膚科を受診することをお勧めします。
春は新しいことが始まる希望の季節。肌のコンディションを整えて、自信を持って新生活をスタートさせましょう。アイシークリニック新宿院は、ニキビでお悩みの方を全力でサポートいたします。お気軽にご相談ください。
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- ニキビ跡の赤みを皮膚科で治す方法|新宿で受けられる治療を解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の定義・原因・分類・治療法に関する公式情報。アクネ菌の増殖メカニズム、炎症性・非炎症性ニキビの種類、外用薬(アダパレン・過酸化ベンゾイル)や内服薬による治療指針の根拠として参照。
- PubMed – ニキビと皮脂分泌・ホルモンバランス・食事(高GI食品・乳製品)・ストレス(コルチゾール)・紫外線・腸-皮膚軸との関連を示す国際的な査読済み研究論文群。記事内の各原因に関する科学的根拠として参照。
- 厚生労働省 – 皮膚外用薬の適正使用・紫外線対策・花粉症対策(花粉による皮膚炎への言及を含む)に関する公式情報。日焼け止め選択の注意点、花粉・PM2.5への対策、スキンケアの見直しに関する公的根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
