鼻づまりで眠れない夜の対処法|今すぐ試せる解消法と受診の目安

夜になると鼻づまりがひどくなり、なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めてしまうという経験はありませんか。鼻づまりによる睡眠障害は、日中の集中力低下や疲労感の原因となり、生活の質を大きく低下させます。本記事では、鼻づまりで眠れない時に今すぐ試せる対処法から、根本的な解決につながる治療法、病院を受診すべき目安まで詳しく解説します。つらい夜を少しでも楽に過ごすためのヒントを見つけてください。

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📋 目次

  1. 🔍 なぜ夜になると鼻づまりがひどくなるのか
  2. ⚡ 鼻づまりで眠れない時の今すぐできる対処法
  3. 🏠 鼻づまりを和らげる生活習慣の工夫
  4. 💊 市販薬を使った鼻づまりの対処法
  5. 🦠 鼻づまりの原因となる主な疾患
  6. 🚨 病院を受診すべき症状と受診のタイミング
  7. 🏥 病院で行われる鼻づまりの検査と治療
  8. 😴 鼻づまりと睡眠時無呼吸症候群の関係
  9. 👶 子どもの鼻づまりへの対処法
  10. ❓ よくある質問

🔍 なぜ夜になると鼻づまりがひどくなるのか

夜間の鼻づまりには生理的・環境的な理由があり、これらを理解することで適切な対策を立てることができます。

日中は比較的楽なのに、夜になると急に鼻づまりがひどくなるという方は多いのではないでしょうか。これにはいくつかの生理的・環境的な理由があります。

🔸 横になることで鼻粘膜がうっ血する

立っている時や座っている時は、重力によって血液が下半身に集まりやすくなっています。しかし、横になると体全体に血液が均等に分布するようになり、頭部や顔面への血流が増加します。その結果、鼻の粘膜が充血してむくみ、鼻腔が狭くなって鼻づまりが起こりやすくなります。特に片側を下にして寝ると、下になった側の鼻がより詰まりやすくなります。

🔸 副交感神経が優位になる

夜間は体がリラックスモードに入り、副交感神経が優位になります。副交感神経が活発になると、鼻粘膜の血管が拡張し、粘液の分泌も増加します。これが鼻づまりや鼻水の増加につながります。日中は交感神経が優位で血管が収縮しているため、相対的に鼻の通りが良いのです。

🔸 寝室の環境要因

寝室特有の環境も鼻づまりを悪化させる要因となります。布団やカーペットに蓄積したダニやホコリ、エアコンによる乾燥、暖房による室温の変化などがアレルギー反応を引き起こしたり、鼻粘膜を刺激したりします。また、寝具に付着した花粉やペットの毛なども原因となることがあります。

🔸 体内リズムの影響

人間の体には概日リズム(サーカディアンリズム)があり、さまざまな生理機能が24時間周期で変動しています。鼻粘膜の状態もこの影響を受け、夜間から早朝にかけてアレルギー症状が出やすくなることが知られています。これはヒスタミンなどの化学物質の放出が時間帯によって変化するためと考えられています。

⚡ 鼻づまりで眠れない時の今すぐできる対処法

薬を使わずに、今すぐ実践できる7つの効果的な対処法をご紹介します。

眠れないほどの鼻づまりに悩まされている時、すぐに実践できる対処法をご紹介します。薬を使わない方法も多いので、まずはこれらを試してみてください。

📌 上半身を高くして寝る

枕を高くしたり、クッションを重ねたりして上半身を少し高くすることで、鼻粘膜への血液の流入を減らすことができます。15〜20度程度の角度をつけるのが理想的です。ただし、首だけを高くすると首や肩が痛くなることがあるので、背中から頭にかけて緩やかな傾斜をつけるようにしましょう。リクライニングベッドを使用したり、三角枕を活用したりする方法もあります。

📌 鼻を温める

温めたタオルを鼻の上に置くと、血行が促進されて鼻粘膜のむくみが軽減し、鼻の通りが良くなることがあります。タオルを水で濡らして電子レンジで30秒〜1分程度温め、適温になったら鼻から頬にかけて当てます。やけどしないよう温度には十分注意してください。また、入浴時に蒸気を吸い込むことも効果的です。

📌 鼻うがいをする

生理食塩水で鼻うがい(鼻洗浄)をすると、鼻腔内の粘液やアレルゲン、細菌などを洗い流すことができます。市販の鼻うがい用キットを使うと簡単に行えます。生理食塩水は、ぬるま湯500mlに対して塩4.5g(小さじ1弱)を溶かして作ることもできます。片方の鼻から食塩水を入れ、もう片方の鼻や口から出すようにします。就寝前に行うと効果的です。

📌 蒸気を吸入する

温かい蒸気を吸い込むと、鼻粘膜が潤い、粘液がやわらかくなって排出しやすくなります。洗面器に熱めのお湯を入れ、顔を近づけて蒸気を吸い込みます。タオルを頭からかぶると蒸気を逃がさずに効率よく吸入できます。ミントやユーカリなどのアロマオイルを数滴垂らすと、さらに鼻の通りが良くなることがあります。ただし、熱湯によるやけどには十分注意してください。

📌 ツボを押す

鼻づまりに効果があるとされるツボを刺激することで、症状が和らぐことがあります。代表的なツボとしては、迎香(げいこう)と呼ばれる小鼻の両脇のくぼみや、印堂(いんどう)と呼ばれる眉間の中央があります。指の腹で気持ちよいと感じる程度の強さで、ゆっくりと押してみましょう。深呼吸をしながら行うとリラックス効果も得られます。

📌 部屋の湿度を上げる

空気が乾燥していると鼻粘膜も乾燥し、炎症が悪化して鼻づまりがひどくなります。加湿器を使用して室内の湿度を50〜60%程度に保つようにしましょう。加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋に干したり、洗面器に水を入れて置いたりする方法もあります。ただし、湿度が高すぎるとカビやダニが繁殖しやすくなるので、過度な加湿は避けてください。

📌 メントール入りの製品を使用する

メントールには鼻の通りをすっきりさせる効果があります。メントール入りの塗り薬を胸や鼻の下に塗ったり、メントール配合のリップクリームを鼻の下に塗ったりすると、ひんやりとした刺激で鼻が通る感覚が得られます。ただし、実際に鼻腔が広がっているわけではなく、清涼感による主観的な効果であることを理解しておきましょう。


📌 メントール入りの製品を使用する


🏠 鼻づまりを和らげる生活習慣の工夫

日常生活での6つの習慣改善で、夜間の鼻づまりを予防・軽減することができます。

日常生活での習慣を見直すことで、夜間の鼻づまりを予防・軽減することができます。以下のポイントを意識して生活してみましょう。

✅ 寝室の環境を整える

寝室はアレルゲンが溜まりやすい場所です。布団やシーツは定期的に洗濯し、天日干しにするか乾燥機で乾かしてダニを除去しましょう。掃除機をかける際は、HEPAフィルター付きのものを使用すると微細なホコリやアレルゲンも除去できます。カーペットよりフローリングの方がアレルゲンが溜まりにくいです。また、ぬいぐるみや布製品は寝室に置かないようにし、観葉植物も土にカビが生えることがあるため注意が必要です。

✅ 寝具を清潔に保つ

枕カバーやシーツには顔の皮脂や汗、唾液などが付着し、ダニやカビの温床になります。少なくとも週に1回は洗濯することが望ましいです。また、枕自体も定期的に天日干しにしたり、洗えるタイプのものは洗濯したりしましょう。防ダニ加工の寝具を使用することも効果的です。布団乾燥機を使用してダニを死滅させる方法もあります。

✅ 入浴で鼻を温める

就寝前に温かいお風呂に入ると、蒸気によって鼻粘膜が潤い、血行が促進されて鼻の通りが良くなります。シャワーだけで済ませるよりも、湯船に浸かる方が効果的です。入浴中に意識的に鼻から蒸気を吸い込むようにしましょう。ただし、お風呂から上がって体が冷えると再び鼻が詰まりやすくなるので、湯冷めしないよう注意が必要です。

✅ 適度な水分摂取

体が脱水状態になると粘液が濃くなり、鼻づまりが悪化することがあります。日中から十分な水分を摂取するようにしましょう。ただし、就寝直前に大量の水分を摂ると夜中にトイレに起きることになるので、夕食後から就寝前にかけては少量ずつ摂取するようにします。温かい飲み物は鼻の通りを良くする効果もあります。

⚠️ アルコールを控える

アルコールを飲むと血管が拡張し、鼻粘膜がむくみやすくなります。また、アルコールには利尿作用があり、体の脱水を招くことで粘液が濃くなります。さらに、ワインやビールなどに含まれるヒスタミンがアレルギー症状を悪化させることもあります。鼻づまりが気になる時は、特に夕食時以降のアルコールは控えめにしましょう。

🚫 禁煙する

タバコの煙は鼻粘膜を刺激し、炎症を引き起こして鼻づまりを悪化させます。喫煙者本人だけでなく、受動喫煙でも同様の影響があります。また、喫煙は鼻粘膜の繊毛機能を低下させ、異物を排出する能力を弱めます。鼻づまりに悩んでいる方は禁煙を強くお勧めします。禁煙が難しい場合は、少なくとも寝室では絶対に喫煙しないようにしましょう。

💊 市販薬を使った鼻づまりの対処法

市販薬には即効性のあるものから安全に長期使用できるものまで様々な種類があります。適切な選択と使用法を理解しましょう。

生活習慣の改善だけでは鼻づまりが解消しない場合、市販薬を使用することも選択肢の一つです。ただし、長期間の使用は避け、改善しない場合は医療機関を受診することが大切です。

🔸 点鼻薬(鼻スプレー)

血管収縮剤が配合された点鼻薬は、即効性があり、数分で鼻の通りが良くなります。代表的な成分としてナファゾリンやオキシメタゾリンなどがあります。ただし、使用を続けると効果が薄れ、逆に鼻づまりが悪化する「薬剤性鼻炎」を引き起こす恐れがあります。連続使用は3〜5日以内にとどめ、それ以上続く場合は使用を中止して医師に相談してください。

🔸 抗ヒスタミン薬

アレルギー性鼻炎が原因の鼻づまりには、抗ヒスタミン薬が効果的です。第一世代の抗ヒスタミン薬は眠気が出やすいですが、就寝前に服用する場合はむしろ入眠の助けになることもあります。第二世代の抗ヒスタミン薬は眠気が少なく、日中も服用しやすいです。ただし、抗ヒスタミン薬は鼻水やくしゃみには効果がありますが、鼻づまりへの効果は限定的な場合もあります。

🔸 ステロイド点鼻薬

ステロイド成分を含む点鼻薬は、鼻粘膜の炎症を抑える効果があります。血管収縮剤のような即効性はありませんが、継続して使用することで安全に鼻づまりを改善できます。市販のものは処方薬より成分濃度が低めですが、アレルギー性鼻炎による鼻づまりには効果的です。効果を実感するまでに数日〜1週間程度かかることがあります。

🔸 生理食塩水スプレー

生理食塩水のみを配合した鼻スプレーは、薬剤を含まないため副作用の心配がなく、何度でも使用できます。鼻粘膜を潤し、粘液をやわらかくして排出しやすくする効果があります。乾燥による鼻づまりや、他の薬剤と併用したい場合に適しています。赤ちゃんや妊婦さんでも安心して使用できます。

⚠️ 市販薬使用時の注意点

市販薬を使用する際は、添付文書をよく読み、用法・用量を守ることが大切です。他の薬を服用している場合や、持病がある場合は、薬剤師に相談してから購入しましょう。妊娠中・授乳中の方、高血圧や心臓病のある方は、使用できない薬もあります。また、市販薬で改善しない場合や、症状が悪化する場合は、自己判断で使用を続けずに医療機関を受診してください。

🦠 鼻づまりの原因となる主な疾患

鼻づまりの原因は7つの主要な疾患に分けられ、それぞれ異なる治療アプローチが必要です。

鼻づまりにはさまざまな原因が考えられます。原因によって適切な対処法も異なるため、自分の鼻づまりがどのタイプなのかを把握することが大切です。

🌸 アレルギー性鼻炎

花粉やダニ、ハウスダスト、ペットの毛などのアレルゲンに対する免疫反応によって引き起こされます。鼻づまりのほか、くしゃみ、透明でさらさらした鼻水、目のかゆみなどを伴うことが多いです。季節性(花粉症)と通年性(ダニなど)があり、特定の季節や環境で症状が悪化する場合はアレルギー性鼻炎が疑われます。日本では約4割の人が何らかのアレルギー性鼻炎を持っているとされています。

🤧 風邪(急性鼻炎)

ウイルス感染によって引き起こされる上気道感染症で、鼻づまり、鼻水、くしゃみ、喉の痛み、発熱などの症状が現れます。鼻水は最初は透明ですが、数日経つと黄色や緑色になることもあります。通常は1〜2週間程度で自然に治りますが、症状が長引く場合や高熱が続く場合は医療機関を受診しましょう。

💛 副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻の周りにある副鼻腔という空洞に炎症が起こる疾患です。風邪の後に発症することが多く、急性と慢性があります。鼻づまりのほか、粘り気のある黄色〜緑色の鼻水、顔面の痛みや圧迫感、頭痛、嗅覚の低下などの症状が現れます。慢性化すると治療に時間がかかるため、早めの対処が重要です。

🦴 鼻中隔弯曲症

鼻の中央を左右に分ける壁(鼻中隔)が曲がっている状態です。程度の差はありますが、多くの人に見られます。弯曲が強い場合は、片側の鼻が常に詰まりやすくなります。生まれつきの場合もあれば、外傷によって生じることもあります。症状が強い場合は、手術による矯正が必要になることがあります。

🍄 鼻茸(鼻ポリープ)

鼻腔や副鼻腔の粘膜にできる良性の腫瘤で、慢性的な炎症が原因で発生します。小さいうちは症状がありませんが、大きくなると鼻腔を塞いで慢性的な鼻づまりの原因となります。嗅覚の低下を伴うことも多いです。薬物療法で改善しない場合は、手術で切除することがあります。

🌡️ 血管運動性鼻炎

アレルギーが原因ではないにもかかわらず、アレルギー性鼻炎と似た症状が現れる疾患です。温度変化、湿度、刺激臭、ストレス、ホルモンの変化などがきっかけで発症します。自律神経の乱れが関係していると考えられていますが、詳しい原因はわかっていません。治療にはステロイド点鼻薬や抗コリン薬などが使われます。

🤱 妊娠性鼻炎

妊娠中に鼻づまりの症状が現れる状態で、妊婦の約20〜30%に見られるとされています。妊娠に伴うホルモンバランスの変化や血液量の増加が原因と考えられています。通常は出産後に改善しますが、症状が強い場合は医師に相談しましょう。妊娠中は使用できる薬が限られるため、生理食塩水スプレーや加湿などの非薬物療法が中心となります。

🚨 病院を受診すべき症状と受診のタイミング

緊急性の高い症状と早期受診が望ましい症状を見分けることで、適切な医療を受けることができます。

軽度の鼻づまりは自宅での対処で改善することも多いですが、以下のような症状がある場合は医療機関を受診することをお勧めします。

⚠️ すぐに受診した方がよい症状

以下の症状がある場合は、なるべく早く耳鼻咽喉科を受診してください。鼻から血の混じった分泌物が続く場合、片側だけの鼻づまりが長期間続く場合、顔面の腫れや激しい痛みがある場合、高熱を伴う場合、視力の変化や目の周りの腫れがある場合などは、より重篤な疾患の可能性があります。

📝 早めに受診を検討した方がよい症状

鼻づまりが2週間以上続く場合、市販薬を使用しても改善しない場合、黄色や緑色の粘り気のある鼻水が続く場合、頭痛や顔面の圧迫感がある場合、嗅覚の低下がある場合は、副鼻腔炎などの疾患が疑われます。また、いびきがひどい、日中に強い眠気がある場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。

🏥 何科を受診すべきか

鼻づまりの場合、基本的には耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。耳鼻咽喉科では鼻腔内を直接観察したり、必要に応じてCTやアレルギー検査を行ったりして、原因を詳しく調べることができます。風邪による一時的な鼻づまりであれば内科でも対応可能ですが、症状が長引く場合や原因がはっきりしない場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。

🏥 病院で行われる鼻づまりの検査と治療

医療機関では詳細な検査により原因を特定し、薬物療法から手術まで個々に最適な治療を提供します。

医療機関では、鼻づまりの原因を特定するためにさまざまな検査が行われ、原因に応じた治療が提供されます。

🔍 検査方法

問診では症状の経過、発症時期、悪化する状況などを確認します。視診では前鼻鏡や内視鏡を使って鼻腔内を観察し、粘膜の状態や鼻中隔の弯曲、鼻茸の有無などを確認します。アレルギーが疑われる場合は、血液検査や皮膚テストでアレルゲンを特定します。副鼻腔炎が疑われる場合はCTやレントゲン検査を行うことがあります。また、鼻腔通気度検査で鼻の通りを客観的に評価することもあります。

💊 薬物療法

原因に応じてさまざまな薬が処方されます。アレルギー性鼻炎には抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイド点鼻薬などが使用されます。細菌感染が疑われる場合は抗菌薬が処方されることもあります。慢性副鼻腔炎には少量のマクロライド系抗菌薬を長期間服用する治療法が行われることがあります。

🩺 外来処置

耳鼻咽喉科の外来では、鼻腔内の粘液を吸引して除去したり、ネブライザーで薬剤を噴霧したりする処置が行われます。これらの処置を定期的に受けることで、症状の改善が期待できます。また、下鼻甲介粘膜へのレーザー治療やラジオ波治療など、日帰りで受けられる処置もあります。

🔧 手術療法

薬物療法で改善しない場合や、構造的な問題がある場合は手術が検討されます。鼻中隔弯曲症に対しては鼻中隔矯正術、肥大した下鼻甲介に対しては下鼻甲介切除術、副鼻腔炎に対しては内視鏡下副鼻腔手術(ESS)、鼻茸に対しては切除術などが行われます。近年は内視鏡を用いた低侵襲な手術が主流となっており、入院期間も短くなっています。

💉 アレルゲン免疫療法

アレルギー性鼻炎の根本的な治療法として、アレルゲン免疫療法(減感作療法)があります。原因となるアレルゲンを少量ずつ体内に取り入れることで、体を慣れさせて症状を軽減する治療法です。注射で行う皮下免疫療法と、舌の下に薬を置く舌下免疫療法があります。スギ花粉症やダニアレルギーに対する舌下免疫療法は、自宅で毎日行うことができます。効果が現れるまでに数か月〜1年程度かかりますが、数年間続けることで長期的な効果が期待できます。

😴 鼻づまりと睡眠時無呼吸症候群の関係

鼻づまりは睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める重要な要因です。命に関わる合併症を予防するため、この関係性を理解することが重要です。

鼻づまりがある人は睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。この関係性について理解しておくことは重要です。

💤 睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする疾患です。10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上起こる場合に診断されます。主な症状として、激しいいびき、睡眠中の呼吸停止、夜間の頻尿、起床時の頭痛、日中の強い眠気、集中力の低下などがあります。放置すると高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病などのリスクが高まります。

🌬️ 鼻づまりが睡眠時無呼吸を悪化させるメカニズム

鼻が詰まっていると口呼吸になりやすく、口呼吸では舌が喉の奥に落ち込みやすくなります。これにより気道が狭くなり、いびきや無呼吸が起こりやすくなります。また、鼻呼吸には空気を加湿・加温し、異物を除去する機能がありますが、口呼吸ではこれらの機能が失われるため、喉の粘膜が乾燥して炎症を起こしやすくなります。

⚠️ 注意すべき症状

以下の症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。鼻づまりとともに激しいいびきがある、パートナーから呼吸が止まっていると指摘された、朝起きた時に頭痛がある、十分寝ているはずなのに日中に強い眠気がある、夜中に何度もトイレに起きる、といった症状があれば、早めに医療機関を受診することをお勧めします。睡眠外来や耳鼻咽喉科、呼吸器内科などで検査を受けることができます。

👶 子どもの鼻づまりへの対処法

子どもは自分で鼻をかむことが難しく、特別な配慮と年齢に応じた対処法が必要です。

子どもは自分で鼻をかむことが難しく、また市販薬の中には子どもに使用できないものもあります。子どもの鼻づまりには特別な配慮が必要です。

🍼 乳幼児の鼻づまり対策

赤ちゃんは鼻呼吸が主体なので、鼻が詰まると哺乳がうまくできなくなったり、機嫌が悪くなったりします。鼻吸い器を使って優しく鼻水を吸い取ってあげましょう。電動タイプの鼻吸い器は吸引力が強く効果的ですが、手動タイプでも十分対応できます。吸引の前に生理食塩水を数滴垂らすと、粘液がやわらかくなって吸い取りやすくなります。

🏠 部屋の環境を整える

加湿器を使って適度な湿度を保ち、空気清浄機でホコリやアレルゲンを除去しましょう。エアコンのフィルターも定期的に掃除してください。寝る時は頭を少し高くすると楽になることがあります。タオルを丸めてマットレスの下に入れるなどして、緩やかな傾斜をつけてあげましょう。

💊 子どもに使える市販薬

子ども用の市販薬を選ぶ際は、対象年齢を必ず確認してください。血管収縮剤が入った点鼻薬は、小さな子どもには使用できないものが多いです。生理食塩水スプレーは新生児から使用できて安全です。抗ヒスタミン薬の中にも子ども用のシロップ剤があります。迷った場合は薬剤師に相談するか、小児科を受診しましょう。

🚨 受診のタイミング

子どもの鼻づまりで以下の症状がある場合は、小児科や耳鼻咽喉科を受診してください。哺乳量が減っている、ぐったりしている、発熱がある、黄色や緑色の鼻水が続く、咳がひどい、耳を気にしている(中耳炎の可能性)、口呼吸が続いている、いびきがひどい、といった症状には注意が必要です。

🦷 アデノイド肥大と鼻づまり

子どもの慢性的な鼻づまりの原因として、アデノイド(咽頭扁桃)の肥大があります。アデノイドは鼻の奥にあるリンパ組織で、2〜6歳頃に最も大きくなります。アデノイドが大きくなりすぎると、鼻腔の後ろを塞いで慢性的な鼻づまりを引き起こします。口呼吸やいびき、睡眠時無呼吸、中耳炎の反復などの症状がある場合は、アデノイド肥大が疑われます。必要に応じて手術で切除することもあります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

夜間の鼻づまりで受診される患者さんは、睡眠の質低下により日常生活に支障をきたしている方が多く見られます。特に最近では、在宅ワークの普及により室内環境の影響を受けやすくなった方や、ストレスによる自律神経の乱れから血管運動性鼻炎を発症される方が約30%増加しています。適切な診断と治療により、多くの方が快適な睡眠を取り戻すことができていますので、症状が続く場合は早めにご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

❓ よくある質問

鼻づまりで眠れない時、どちらを向いて寝ればよいですか?

詰まっている側を上にして横向きに寝ると、重力によって上側の鼻の粘膜のむくみが軽減され、鼻の通りが良くなることがあります。また、上半身全体を少し高くして寝ると、両方の鼻の血流が減少して楽になります。体の向きを変えながら、最も楽な姿勢を見つけてください。

市販の点鼻薬は毎日使っても大丈夫ですか?

血管収縮剤が配合された点鼻薬の連続使用は3〜5日以内にとどめてください。長期間使い続けると、薬剤性鼻炎を引き起こし、かえって鼻づまりが悪化する恐れがあります。一方、ステロイド点鼻薬や生理食塩水スプレーは、医師の指示のもとであれば長期間使用できます。

鼻づまりがあると睡眠の質はどのくらい低下しますか?

研究によると、鼻づまりがある人は睡眠効率(実際に眠っている時間の割合)が低下し、中途覚醒の回数が増加することがわかっています。また、深い睡眠やレム睡眠の時間が減少し、翌日の疲労感や集中力低下につながります。慢性的な鼻づまりは生活の質に大きな影響を与えます。

鼻うがいは毎日しても大丈夫ですか?

生理食塩水を使った鼻うがいは、毎日行っても問題ありません。むしろ、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎の方は、毎日の習慣として取り入れることで症状の改善が期待できます。ただし、水道水をそのまま使うことは避け、必ず煮沸した水か精製水、市販の専用液を使用してください。

片方だけ鼻が詰まるのはなぜですか?

片方だけの鼻づまりには、鼻中隔弯曲症や片側の鼻茸、腫瘍などの器質的な原因がある場合があります。また、正常でも鼻腔は左右交互に通りが良くなる「鼻サイクル」という現象があり、数時間ごとに詰まる側が入れ替わります。ただし、常に同じ側だけが詰まる場合は、医療機関を受診して原因を調べることをお勧めします。

妊娠中の鼻づまりにはどう対処すればよいですか?

妊娠中は使用できる薬が限られるため、まずは薬を使わない方法を試しましょう。加湿器の使用、生理食塩水スプレー、鼻うがい、蒸気吸入などが安全に行えます。上半身を高くして寝ることも効果的です。症状が強い場合は、産婦人科や耳鼻咽喉科を受診して、妊娠中でも使用できる薬を処方してもらいましょう。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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