顔の赤みや血管腫、ニキビ跡の赤みにお悩みではありませんか。こうした肌トラブルは、メイクでも隠しきれず、日常生活に支障をきたすこともあります。アイシークリニック新宿院では、肌の赤みに特化した最新のレーザー機器「Vビームプリマ」を導入し、赤ら顔や毛細血管拡張症、血管腫、ニキビ跡の赤みなど、さまざまな症状に対応しています。本記事では、Vビームプリマの仕組みや治療効果、適応症状、保険適用の条件、施術の流れ、ダウンタイムまで詳しく解説します。新宿エリアで赤み治療をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- Vビームプリマとは何か
- Vビームプリマの作用メカニズム
- Vビームプリマが有効な症状
- 毛細血管拡張症と赤ら顔について
- 血管腫（赤あざ）の種類と治療
- ニキビ跡の赤みとVビームプリマ
- 従来機種との違いと進化したポイント
- 保険適用と自費診療の違い
- 治療の流れと施術時間
- ダウンタイムと副作用
- 治療回数と効果の目安
- 施術を受ける際の注意点
- 新宿でVビームプリマ治療を受けるメリット
- まとめ
- 参考文献
1. Vビームプリマとは何か
Vビームプリマは、アメリカのシネロン・キャンデラ社が開発した皮膚良性血管病変治療用のレーザー機器です。日本では厚生労働省の薬事承認を取得しており、医療機器としての安全性と有効性が公的に認められています。また、米国FDA（食品医薬品局）の承認も得ている信頼性の高い機器です。
このレーザーは、波長595nmのロングパルスダイレーザー（色素レーザー）を使用しています。この波長は、血液中のヘモグロビン（赤血球に含まれる赤い色素）に効率よく吸収される特性があります。そのため、肌の赤みの原因となっている異常な血管に選択的に反応し、周囲の正常な組織へのダメージを最小限に抑えながら治療を行うことができます。
Vビームプリマは、1992年に国内販売が開始されたSPTL-1から始まり、VビームII（Vbeam II）を経て、2020年に登場した最新モデルです。これまでの臨床データと技術革新を集約した、パルスダイレーザーの進化形といえます。
2. Vビームプリマの作用メカニズム
Vビームプリマがどのようにして肌の赤みを改善するのか、そのメカニズムを解説します。
レーザーを照射すると、波長595nmの光は皮膚を透過し、真皮層にある毛細血管に到達します。この波長の光は、血管内を流れる赤血球に含まれるヘモグロビン（酸化ヘモグロビン）に選択的に吸収されます。光エネルギーを吸収したヘモグロビンは熱エネルギーに変換され、血管内で温度が上昇します。
この熱によって血管壁がダメージを受け、血管が閉塞したり収縮したりします。破壊された血管は体内で自然に吸収され、新しい正常な血管が形成されていきます。この過程を繰り返すことで、皮膚表面から見えていた赤みが徐々に薄くなっていくのです。
重要なのは、この治療が「選択的光熱融解理論」に基づいているという点です。特定の波長の光は特定の色素にのみ反応するため、ヘモグロビンをターゲットとした595nmの波長は、メラニン（黒い色素）や周囲の正常組織にはほとんど影響を与えません。これにより、安全性の高い治療が実現しています。
さらに、Vビームプリマのレーザー照射は、血管周囲の線維芽細胞を刺激する効果もあります。線維芽細胞は皮膚のハリや弾力に関わるコラーゲンやエラスチンを産生する細胞です。この刺激により、コラーゲン合成が活発になり、肌のハリやツヤの改善、小じわの軽減といった美肌効果も期待できます。
3. Vビームプリマが有効な症状
Vビームプリマは、血管に関連するさまざまな肌トラブルに効果を発揮します。主な適応症状を以下に挙げます。
まず保険適用となる疾患として、毛細血管拡張症、単純性血管腫（ポートワイン母斑）、乳児血管腫（いちご状血管腫）があります。これらは医師の診断により保険診療で治療を受けることができます。
次に、自費診療となりますが効果が期待できる症状として、酒さ（しゅさ）による赤ら顔、ニキビやニキビ跡の赤み、傷跡やケロイドの赤み、老人性血管腫（赤ほくろ）、静脈湖、小じわやくすみなどがあります。
特に顔の赤みは、寒暖差やストレス、アルコール摂取などで悪化しやすく、日常生活でのお悩みにつながりやすい症状です。Vビームプリマは、こうした赤みの根本原因である拡張した血管そのものにアプローチするため、外用薬やスキンケアでは改善が難しかった症状にも効果が期待できます。
4. 毛細血管拡張症と赤ら顔について
毛細血管拡張症は、皮膚の真皮浅層にある毛細血管が持続的に拡張し、皮膚表面から赤く透けて見える状態を指します。顔、特に鼻や頬に多くみられ、血管の太さや形状によってさまざまなパターンがあります。
毛細血管拡張症の原因は完全には解明されていませんが、いくつかの誘因が考えられています。遺伝的な要因で生まれつき皮膚が薄かったり血管が拡張しやすかったりする体質の方がいます。また、加齢によって皮膚が薄くなり血管が目立ちやすくなることもあります。
女性ホルモンの影響も大きく、妊娠中は胎盤形成に伴い毛細血管が増えやすくなります。このため妊娠中に毛細血管拡張症が現れることがありますが、通常は一時的で、出産後には改善することが多いです。
寒暖差の激しい環境も誘因のひとつです。気温の変化に合わせて血管が拡張と収縮を繰り返すうちに、徐々に拡張したまま戻らなくなることがあります。特に冬場の暖房と屋外の寒さの繰り返しは血管に負担をかけます。
飲酒による体温上昇や、紫外線による皮膚へのダメージも毛細血管拡張症を悪化させる要因として知られています。また、ステロイド外用薬を長期間使用することで皮膚が薄くなり、毛細血管が目立つようになる「酒さ様皮膚炎」というケースもあります。
こうした毛細血管拡張症は、炎症を伴わないため外用薬での改善が難しく、レーザー治療が最も効果的な治療法とされています。Vビームプリマは、拡張した毛細血管を選択的に破壊することで、赤みを目立たなくする効果があります。
赤ら顔の原因は毛細血管拡張症だけでなく、酒さ、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、ニキビ後の炎症性紅斑、接触皮膚炎など多岐にわたります。それぞれ治療法が異なるため、まずは皮膚科専門医の診断を受けることが大切です。
5. 血管腫（赤あざ）の種類と治療
血管腫は血管の異常によって生じる良性の腫瘍で、一般的に「赤あざ」と呼ばれています。血管腫にはいくつかの種類があり、それぞれ経過や治療方針が異なります。
単純性血管腫（毛細血管奇形）は、生まれたときから存在する境界がはっきりした赤あざです。真皮の毛細血管が先天的に拡張した状態で、自然に消えることはありません。むしろ年齢とともに色が濃くなったり、厚みが増したり、イボのような膨らみが出現したりすることがあります。そのため、皮膚の薄い乳児期からレーザー治療を始めることが推奨されています。乳児期は皮膚が薄くレーザー光が届きやすいため、治療効果が高いとされています。
正中部母斑は、額の真ん中、眉間、上まぶたの内側、鼻の下、うなじなどの体の中心線に生じる赤あざで、新生児の20から30パーセントにみられます。多くは生後1年半以内に自然に薄くなりますが、一部は成人になっても残ることがあります。額や眉間に生じたものをサーモンパッチ、うなじに生じたものをウンナ母斑と呼びます。
乳児血管腫（いちご状血管腫）は、生後数週間から現れ、1歳頃まで増大する赤あざです。未熟な毛細血管が増殖することで生じ、見た目がいちごに似ていることからこの名前がつきました。自然に消退する傾向がありますが、消退後も皮膚の萎縮やしわ、色むら、しこりなどの後遺症が残ることがあります。
以前は「自然に消えるから」と経過観察されることが多かった乳児血管腫ですが、現在では早期治療が推奨されています。レーザー治療や内服薬（ヘマンジオルシロップ）による治療を早期に開始することで、増大を抑え、後遺症を軽減できることがわかってきたからです。
Vビームプリマによるレーザー治療は、これらの血管腫すべてに対して効果が認められています。特に皮膚表面に近い「局面型」の乳児血管腫に対しては高い効果を発揮します。ただし、皮膚の下に病変がある「皮下型」にはレーザーが届きにくいため、内服治療が優先されることがあります。
6. ニキビ跡の赤みとVビームプリマ
ニキビが治った後も長く残る赤みは、「炎症後紅斑（ざ瘡後紅斑）」と呼ばれます。これは、ニキビの炎症によって毛細血管が増殖し、炎症が治まった後も血管が拡張したまま残っている状態です。
通常、ニキビによる炎症が治まると、修復のために増えた毛細血管は徐々に退縮していきます。しかし、炎症が長引いたり繰り返したりすると、毛細血管が退縮せずに残り、赤みが長期間続くことがあります。また、繰り返す炎症で皮膚がダメージを受けて薄くなり、血管が透けて見えやすくなるケースもあります。
ニキビ跡の赤みは、メイクでも隠しにくく、光の加減で目立つため、多くの方がお悩みを抱えています。外用薬やスキンケアでは改善が難しい場合が多く、レーザー治療が効果的です。
Vビームプリマは、赤みの原因となっている拡張した毛細血管を破壊することで、ニキビ跡の赤みを改善します。また、皮脂分泌を抑制する効果やアクネ菌を殺菌する効果もあるため、進行中のニキビにも有効です。定期的に施術を受けることで、ニキビのできにくい肌質へと改善していくことが期待できます。
ただし、Vビームプリマは赤みに特化したレーザーであるため、ニキビ跡の凹み（クレーター）や茶色い色素沈着には別の治療法が必要です。症状に応じて複数の治療を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。
7. 従来機種との違いと進化したポイント
Vビームプリマは、従来機種のVビームIIから大幅に進化しています。主な改良点を解説します。
まず照射スポットサイズの拡大が挙げられます。VビームIIでは最大12mmだったスポットサイズが、Vビームプリマでは最大15mmに拡大されました。3mmから15mmまで5mm単位で調整可能なため、病変の大きさに合わせた効率的な照射ができます。スポットサイズが大きくなることで、同じ面積を照射する際の回数が減り、施術時間の短縮につながります。
大きなスポットサイズには、もうひとつのメリットがあります。レーザー光は、スポットサイズが大きいほど皮膚の深い層まで到達しやすくなります。そのため、VビームIIでは届きにくかった深部の血管病変にもアプローチできるようになりました。
冷却システムも進化しています。Vビームプリマには「ダイナミッククーリングデバイス（DCD）」と呼ばれる冷却システムが内蔵されています。これは、レーザー照射の直前にマイナス26度の冷却ガスを皮膚表面に噴射し、表皮を保護するシステムです。従来機種より冷却効果が向上したことで、より高出力での照射が可能になり、治療効果の向上とダウンタイムの軽減を両立しています。
パルス幅（レーザー照射時間）の調整機能も搭載されています。血管の太さに応じて最適なパルス幅を設定することで、細い毛細血管から太い血管まで、さまざまなタイプの血管病変に対応できます。
起動時間も短縮されました。VビームIIでは電源を入れてから約20分かかっていた立ち上がりが、Vビームプリマでは約10から15分に短縮されています。クリニック側の運用効率が向上し、患者さまの待ち時間短縮にもつながります。
これらの進化により、Vビームプリマは従来機種と比べて、より効果的で効率的な治療が可能になりました。また、ダウンタイムや副作用のリスクも軽減されています。
8. 保険適用と自費診療の違い
Vビームプリマによる治療は、症状によって保険が適用される場合と自費診療になる場合があります。
保険適用となるのは、医師の診断により「単純性血管腫」「乳児血管腫（いちご状血管腫）」「毛細血管拡張症」と診断された場合です。これらの疾患は、厚生労働省によりVビームレーザーの保険適用が認められています。
保険適用での治療費は、照射面積によって決められており、クリニックによって料金が変わることはありません。3割負担の場合、10平方センチメートル以下であれば1回あたり約6,500円で、10平方センチメートルごとに約1,500円ずつ加算されていきます。保険で照射できる上限は180平方センチメートルで、その場合は約33,000円となります。
ただし、保険適用で治療を受けるにはいくつかの条件があります。まず、照射間隔を3ヶ月以上あける必要があります。この間隔を守らない場合は自費診療となります。また、照射範囲は保険適用対象の疾患がある部位に限られます。
一方、以下の症状に対するVビーム治療は自費診療（保険適用外）となります。酒さによる赤ら顔、ニキビやニキビ跡の赤み、老人性血管腫（赤ほくろ）、傷跡やケロイドの赤み、小じわやくすみの改善などです。これらは「美容目的」とみなされるためです。
自費診療の場合、料金設定はクリニックによって異なります。しかし、保険診療とは異なり、照射間隔の制限がなく、1ヶ月から2週間程度の間隔で施術を受けることが可能です。そのため、より短期間で集中的に治療を進めたい方には自費診療が向いている場合もあります。
また、症状によっては毛細血管拡張症と診断されても保険適用とならないケースがあります。例えば、顔全体や頬全体など広範囲にわたる場合は、保険者の見解により保険適用外となることがあります。保険適用の可否は医師の診断と地域の保険者の判断によって決まりますので、事前に確認することをおすすめします。
なお、お子さまの場合、居住地域によっては乳幼児医療証や子ども医療証を使って自己負担なく治療を受けられることがあります。日頃の医療費が無料の地域では、血管腫のレーザー治療も無料となる場合がありますので、お住まいの自治体の制度をご確認ください。
9. 治療の流れと施術時間
アイシークリニック新宿院でVビームプリマの治療を受ける場合の一般的な流れをご紹介します。
まず、医師による診察とカウンセリングを行います。症状を詳しく確認し、Vビームプリマによる治療が適しているかどうかを診断します。保険適用の可否についてもこの時点で判断し、治療計画や費用についてご説明します。疑問や不安があれば、遠慮なくご質問ください。
施術当日は、照射部位のメイクや汚れを落としていただきます。クレンジングや洗顔料はクリニックでご用意しています。
痛みに不安がある方には、麻酔クリームやテープを使用することがあります。麻酔を使用する場合は、効果が出るまで30分から60分ほどお待ちいただきます。
準備ができたら、レーザーを照射します。目を保護するためのゴーグルを装着し、皮膚に直接レーザー光を当てていきます。照射時は、輪ゴムで弾かれたような感覚がありますが、冷却システムにより痛みは軽減されています。
施術時間は照射範囲によって異なりますが、小さな範囲であれば数分、広範囲でも10分から15分程度で終了します。Vビームプリマはスポットサイズが大きいため、従来機種より短時間で施術が完了します。
施術後は、必要に応じてクーリングや保湿を行います。照射部位にワセリンなどの保護剤を塗布し、ご帰宅となります。当日からメイクや洗顔、入浴が可能ですが、照射部位を強くこすらないようご注意ください。
次回の施術は、保険診療の場合は3ヶ月後、自費診療の場合は2週間から1ヶ月後を目安にご予約いただきます。
10. ダウンタイムと副作用
Vビームプリマは比較的ダウンタイムが少ない治療ですが、施術後に以下のような反応が現れることがあります。
赤みとヒリヒリ感は、施術直後から2日間程度生じることがあります。照射によって血管に熱が加わるため、一時的に赤みが増したり、日焼け後のようなヒリヒリした感覚を感じたりすることがあります。保冷剤などで冷やすと症状が和らぎます。通常は数時間から数日で落ち着きます。
腫れは、照射翌日が最も強く、数日から1週間程度で軽快します。特に目のまわりは腫れやすい部位です。
内出血（紫斑）は、照射部位に紫色のあざのような跡が現れることがあります。これは血管が破壊された証拠であり、効果的な照射が行われていることを示しています。特に血管腫の治療では、あえて内出血が出るような設定で照射することがあります。内出血は1から2週間程度で自然に消えていきます。
かさぶたや水疱は、通常の設定ではほとんど生じませんが、非常に強い照射をした場合や肌の赤みが強い場合に生じることがあります。水疱ができた場合は、つぶさずに自然に治るのを待ちます。早期に破れると炎症後色素沈着が残りやすくなるため、丁寧なアフターケアが必要です。
炎症後色素沈着は、レーザー照射によって生じた炎症の後に、一時的に色素沈着が残ることがあります。日本人は欧米人と比べてこの色素沈着が生じやすい傾向があります。通常は数ヶ月で自然に薄くなりますが、紫外線対策を徹底することが大切です。
これらのダウンタイムは、照射の設定や症状、個人の肌質によって程度が異なります。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて出力やパルス幅を細かく調整し、効果とダウンタイムのバランスを考慮した治療を行っています。
11. 治療回数と効果の目安
Vビームプリマによる治療効果には個人差があり、症状によって必要な回数も異なります。一般的な目安を以下に示します。
毛細血管拡張症（赤ら顔）の場合、3から5回程度の施術で改善がみられることが多いです。ただし、拡張している血管が細く全体的に赤みがある場合は、より多くの回数が必要になることがあります。反対に、はっきりと線状の血管が見えているタイプは、比較的少ない回数で効果を実感しやすいです。
単純性血管腫（赤あざ）の場合、5回以上の施術が必要になることが一般的です。部位や範囲、色の濃さによって効果の出方が異なります。顔面や頸部にあるものは70から80パーセントの有効率とされていますが、四肢、特に下肢に生じたものは治療効果が低い傾向があります。
乳児血管腫の場合、増大を抑えながら消退を促すため、継続的な治療が必要です。生後早期から治療を開始し、増大期を過ぎるまで定期的に施術を行います。
ニキビ跡の赤みの場合、3から5回程度の施術で改善がみられることが多いです。1回で赤みがすべて消えるわけではなく、回数を重ねるごとに徐々に赤みが薄くなっていきます。
老人性血管腫（赤ほくろ）の場合、小さいものは1から2回で消失することもあります。やや大きいものは2から3回の施術が必要になることがあります。
傷跡やケロイドの赤みの場合、3から10回以上と幅があります。ケロイドの場合は、赤みだけでなく盛り上がりにも対応するため、ステロイド注射などの併用治療が効果的なことがあります。
効果を実感するタイミングも症状によって異なります。施術後2週間程度でダウンタイムが落ち着き、赤みの改善効果がわかり始める方が多いです。ただし、最初の数回はあまり効果を感じられなくても、4回目や5回目で急に改善を実感される方もいます。諦めずに継続することが大切です。
12. 施術を受ける際の注意点
Vビームプリマの施術を安全に受けるために、以下の点にご注意ください。
まず、施術前の注意点についてです。施術前は過度な日焼けを避けてください。日焼けした肌はメラニンが増えているため、レーザーがメラニンにも反応して火傷のリスクが高まります。また、皮膚のバリア機能が低下している状態での施術も避けるべきです。
トレチノインやレチノール配合の化粧品を使用している方は、治療期間中は使用を控えてください。これらの成分は皮膚を敏感にするため、治療効果を減弱させる可能性があります。
以下に該当する方は、Vビーム治療を受けることができません。妊娠中の方、光線過敏症の方、過去に金製剤の抗リウマチ薬を内服したことがある方、イソトレチノイン内服中または内服終了から30日以内の方、てんかん発作の既往がある方（まぶしい光が発作の誘因になる可能性があるため）。
施術後の注意点としては、以下のことを心がけてください。施術当日は長時間の入浴やサウナを避けてください。施術部位を強くこすったり刺激を与えたりしないでください。紫外線対策を徹底し、日焼けを避けてください。肌が乾燥しやすくなるため、保湿をしっかり行ってください。赤みや腫れが気になる場合は、保冷剤などで冷やすと症状が和らぎます。
施術後に照射部位の異常な赤み、腫れ、痒み、痛みなど心配な症状がある場合は、速やかにクリニックにご連絡ください。
13. 新宿でVビームプリマ治療を受けるメリット
アイシークリニック新宿院でVビームプリマ治療を受けるメリットをご紹介します。
新宿駅からのアクセスの良さは大きな利点です。通院が必要な治療において、クリニックへのアクセスのしやすさは継続の鍵となります。新宿は都内各地や近県からもアクセスしやすく、お仕事帰りやお買い物のついでに通院いただくことが可能です。
当院では最新機種のVビームプリマを導入しており、従来機種より効率的で効果的な治療を提供しています。冷却システムの進化により痛みやダウンタイムも軽減されているため、初めてレーザー治療を受ける方も安心して施術を受けていただけます。
皮膚科専門医による診断と治療計画の立案も当院の強みです。赤ら顔ひとつとっても、毛細血管拡張症、酒さ、脂漏性皮膚炎など原因はさまざまです。正確な診断に基づいて最適な治療法を選択することが、効果的な改善への近道です。
保険診療と自費診療の両方に対応しているため、症状やご要望に応じた柔軟な治療が可能です。保険適用の疾患であれば費用を抑えた治療が受けられますし、より短期間で集中的に治療したい場合は自費診療をお選びいただくこともできます。
また、ニキビ跡やシミなど、赤み以外の肌悩みにも対応できる各種治療機器を取り揃えています。複合的な肌トラブルをお持ちの方には、複数の治療を組み合わせたトータルケアをご提案することも可能です。
14. まとめ
Vビームプリマは、肌の赤みに特化した最新のレーザー治療機器です。波長595nmのレーザー光が血液中のヘモグロビンに選択的に反応し、異常な血管を破壊することで、毛細血管拡張症、血管腫、ニキビ跡の赤み、酒さによる赤ら顔など、さまざまな赤みの症状を改善します。
従来機種から大幅に進化した冷却システムと照射機能により、効果の向上とダウンタイムの軽減を両立しています。日本の厚生労働省および米国FDAの承認を受けた安全性の高い医療機器であり、単純性血管腫、乳児血管腫、毛細血管拡張症に対しては保険適用で治療を受けることができます。
治療効果には個人差があり、複数回の施術が必要ですが、外用薬やスキンケアでは改善が難しかった赤みにも効果が期待できます。赤ら顔や血管腫、ニキビ跡の赤みでお悩みの方は、一度皮膚科専門医にご相談されることをおすすめします。
アイシークリニック新宿院では、最新のVビームプリマを導入し、患者さま一人ひとりの症状に合わせた治療を提供しています。新宿エリアで赤み治療をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献
- 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023（日本皮膚科学会）
- 血管腫・血管奇形・リンパ管奇形 診療ガイドライン2017
- 一般公開ガイドライン（公益社団法人日本皮膚科学会）
- アザとホクロ Q15（公益社団法人日本皮膚科学会）
- 令和6年度診療報酬改定の概要（厚生労働省保険局医療課）
- 酒さ（MSDマニュアル プロフェッショナル版）
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務