
👀 ある日突然、皮膚に小さなイボのようなものができていた…そんな経験、ありませんか?
ひとくちに「イボ」といっても種類は7つ以上あり、放置すると悪化・拡大するリスクがあります。
この記事を読めば、自分のイボが何の種類か・どう対処すべきかがわかります。
治療が長引く
正しい治療法がわかる
目次
- イボとはどんなもの?基本的な知識
- イボの主な種類と特徴
- 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
- 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
- 足底疣贅(そくていゆうぜい)
- 尖圭コンジローマ
- 伝染性軟属腫(みずいぼ)
- 脂漏性角化症(老人性疣贅)
- 軟性線維腫(アクロコルドン)
- イボの種類別の治療法
- イボを放置するとどうなる?
- 病院を受診する目安
- まとめ
この記事のポイント
イボには尋常性疣贅・みずいぼ・脂漏性角化症など7種類があり、ウイルス・加齢・摩擦など原因が異なる。種類により治療法が異なるため、自己判断を避け専門医の正確な診断を受けることが重要。
💡 イボとはどんなもの?基本的な知識
イボとは、皮膚の一部が盛り上がった状態を指す総称です。医学的には「疣贅(ゆうぜい)」とも呼ばれ、ウイルスが原因のものから、加齢や摩擦などによって生じるものまで、発生メカニズムは多岐にわたります。
日本皮膚科学会のガイドラインによると、皮膚科を受診する患者さんのなかでもイボに関する相談は非常に多く、特にヒトパピローマウイルス(HPV)が原因のものは、子どもから大人まで幅広い年齢層に見られます。
イボという言葉は日常的に広く使われていますが、皮膚科学の観点では「イボのように見える皮膚の異常」にはさまざまな疾患が含まれています。種類によって感染性のあるものとないもの、自然に治るものと治療が必要なものがあるため、正確に見分けることがとても重要です。
また、イボのように見えても稀に皮膚がんである可能性もゼロではないため、形や色が急激に変化するイボ、出血するイボなどは早めに専門医に相談することが推奨されます。
Q. イボの主な種類と原因を教えてください
イボには大きく7種類あります。ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅・尖圭コンジローマ、別のウイルスによるみずいぼ、加齢が原因の脂漏性角化症、摩擦や肥満が原因の軟性線維腫(アクロコルドン)です。原因が異なるため、治療法もそれぞれ異なります。
📌 イボの主な種類と特徴
ここでは、一般的によく見られるイボの種類について、それぞれの外見的特徴、発症しやすい部位、原因を詳しく解説していきます。
✅ 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
尋常性疣贅は、一般的に「いぼ」と呼ばれる際に最もよくイメージされるタイプのイボです。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされます。特にHPVの2型や4型が原因となることが多いとされています。
外見的な特徴としては、表面がザラザラとしており、灰褐色や肌色の硬い盛り上がりが見られます。大きさは数ミリから1センチ程度までさまざまで、表面をよく見ると黒い点が見られることがあります。この黒い点は毛細血管が血栓を起こしたものであり、尋常性疣贅の特徴的なサインです。
発症しやすい部位は、手や指、足の甲などの末端部分です。皮膚に小さな傷ができやすい場所や、免疫が低下している場所に発症しやすい傾向があります。子どもに多く見られますが、大人でも発症します。
感染経路はウイルスの直接接触によるものが多く、プールや公共のシャワー施設など、素足で歩く場所での感染や、自分のイボを触った手で別の部位を触ることによる自己感染も起こります。免疫力が低下している状態では特に感染しやすくなるため、注意が必要です。
📝 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
扁平疣贅は、名前の通り扁平(平ら)な形をしたイボで、尋常性疣贅に比べて盛り上がりが少なく、肌色や淡褐色のやや光沢のある小さな丘疹が多数集まるように出現するのが特徴です。直径は1〜5ミリ程度の小さなものが多く、表面はなめらかです。
原因はHPVの3型や10型によるウイルス感染です。主に顔面(額、頬)、手の甲、腕などに発症することが多く、思春期の若者に多く見られます。剃毛(そのう)などの摩擦が引き金となって、線状に広がることがあるのも特徴の一つです。
扁平疣贅は自然消退することもありますが、顔に多発すると美容的に気になる方も多く、治療を希望されるケースがよくあります。ただし、顔への液体窒素治療は慎重に行う必要があります。
🔸 足底疣贅(そくていゆうぜい)
足底疣贅は、足の裏に発症するイボで、足底(足の裏)に体重がかかることで皮膚の内側へ向かって増殖する特徴があります。そのため、外見上はタコや魚の目と似ており、見た目だけでは区別が難しいことがあります。
足底疣贅とタコ・魚の目を見分けるポイントとして、疣贅の場合は表面を削ると黒い点(血栓を形成した毛細血管)が現れることが挙げられます。また、タコや魚の目は皮膚の紋様(皮紋)が保たれているのに対し、疣贅では皮紋が消えるという違いもあります。歩行時に痛みを感じることも多く、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。
原因はHPVの1型によるものが多く、素足で公共の場所を歩くことで感染するリスクがあります。足底への圧力や摩擦が加わると、単独のイボが多数のイボに広がる「モザイク疣贅」に進展することもあります。治療が難しいケースもあり、根気よく治療を続けることが重要です。
⚡ 尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、性行為を介して感染するHPV(主に6型・11型)によって引き起こされるイボです。性感染症の一種であり、外陰部、肛門周囲、会陰部などに多発することが多いとされています。
外見的な特徴は、カリフラワー状または鶏のとさかのような不規則な形をした、やわらかいピンク色から肌色の盛り上がりです。痒みや軽度の不快感を伴うこともありますが、多くの場合は無症状です。男性では亀頭や包皮内板、尿道口周辺に、女性では外陰部や腟内、子宮頸部に発症します。
尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型はがん化リスクが低い型ですが、同時に高リスク型のHPVに感染している可能性もあるため、婦人科や泌尿器科、皮膚科などでの検査が重要です。パートナーへの感染リスクがあることから、パートナーも一緒に受診することが推奨されます。
🌟 伝染性軟属腫(みずいぼ)
伝染性軟属腫は、一般的に「みずいぼ」と呼ばれるイボで、伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルスの一種)による感染症です。子どもに多く見られますが、免疫が低下した成人でも発症することがあります。
外見的な特徴は、表面が光沢のある半球状の小さな丘疹で、中央に小さなくぼみ(臍窩:さいか)があることです。大きさは1〜5ミリ程度で、肌色からやや白みがかった色をしています。内部に白いチーズ状の内容物(ウイルスを多く含んでいる)が詰まっています。
プールのビート板やタオルの共有、直接接触などによって感染が広がりやすいことから、かつては「プール禁止」の指導がなされていましたが、現在では日本皮膚科学会や日本小児科学会の指針により、プールを禁止する必要はないとされています。ただし、タオルや浮き輪などの共有は控えることが推奨されています。
みずいぼは免疫力がつくと自然消退することが多く、通常6カ月〜2年程度で治癒するとされています。ただし、アトピー性皮膚炎のある子どもでは広がりやすいため注意が必要です。
💬 脂漏性角化症(老人性疣贅)
脂漏性角化症は、「老人性疣贅」や「シミのイボ」などとも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。ウイルスとは無関係で、加齢に伴い皮膚の老化が原因で生じると考えられています。40歳以降から発症し始め、年齢を重ねるとともに増えていく傾向があります。
外見的な特徴は、淡褐色から濃い黒褐色まで色の幅が広く、表面がざらつきコルクのような質感を持つ盛り上がりです。境界が比較的はっきりしており、表面に小さなくぼみや黒いブツブツ(角質栓)が見られることもあります。大きさは数ミリから数センチまでさまざまです。
発症しやすい部位は、顔、頭部、体幹などで、日光の当たりやすい部位に多く見られます。皮膚の老化のほかに、紫外線の影響も一因とされています。脂漏性角化症自体に悪性化リスクはほとんどありませんが、黒色腫(メラノーマ)などの悪性腫瘍と見た目が似ていることがあるため、急激に大きくなったり形が不規則になったりした場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
✅ 軟性線維腫(アクロコルドン)
軟性線維腫は「アクロコルドン」「スキンタグ」などとも呼ばれる良性の皮膚腫瘍で、皮膚が細い茎状になって垂れ下がるような形をしているのが特徴です。ウイルス感染とは無関係であり、皮膚の老化や摩擦、肥満などが原因となります。
外見的な特徴としては、肌色から淡褐色の柔らかいイボが、首の周囲、腋の下(わきの下)、鼠径部、まぶたなどに複数できることが多いです。大きさは数ミリ程度の小さなものが多いですが、まれに1センチ以上になるものもあります。痛みや痒みはほとんどなく、無症状なことがほとんどですが、衣服や装飾品に引っかかると摩擦で炎症を起こすことがあります。
中高年の女性に多く見られますが、妊娠中にホルモンバランスの変化によって増えることもあります。悪性化することはほぼないとされていますが、首周りに多数できると見た目が気になる方も多く、美容目的で治療を受けるケースも多いです。
Q. 足裏のイボとタコ・魚の目の見分け方は?
足底疣贅(足裏のイボ)とタコ・魚の目の見分け方として、イボは表面を削ると黒い点(血栓化した毛細血管)が現れる点が特徴です。またタコや魚の目では皮膚の紋様(皮紋)が保たれますが、イボでは皮紋が消えます。自己判断は難しいため、痛みが続く場合は皮膚科への受診が推奨されます。
✨ イボの種類別の治療法
イボの治療法はその種類によって異なります。ここでは代表的な治療方法について解説します。
📝 液体窒素による凍結療法
液体窒素による凍結療法は、マイナス196度の液体窒素を綿棒や専用のスプレーでイボに直接当てることで、組織を凍らせて壊死させる治療法です。尋常性疣贅、扁平疣贅、足底疣贅、みずいぼなど、HPVが原因のイボや脂漏性角化症などに幅広く用いられる、皮膚科での標準的な治療法です。
処置後は水疱(水ぶくれ)ができることがあり、治癒までに数週間〜数カ月かかります。1回の処置では取りきれないことも多く、1〜2週間おきに繰り返し通院することが必要です。治療中は多少の痛みを伴いますが、麻酔なしで行える処置であり、身体への負担は比較的少ないとされています。
🔸 外用薬(サリチル酸など)
サリチル酸を主成分とする外用薬は、角質を溶かす作用があり、イボの組織を徐々に除去する効果があります。市販薬としても入手可能なものがありますが、皮膚科では高濃度のものが処方されます。凍結療法と組み合わせて使用することで効果が高まるとされています。
使用にあたっては、正常な皮膚に薬剤が付着しないよう注意が必要であり、顔や粘膜周囲など繊細な部位への使用は避けるべき場合もあります。妊娠中の方や皮膚が敏感な方は、使用前に必ず医師に相談してください。
⚡ 電気焼灼法・レーザー治療
電気焼灼法(高周波電気メスによる焼却)やレーザー治療は、イボ組織を直接焼いて除去する方法です。液体窒素治療が効果を示しにくい難治性のイボや、凍結療法を繰り返しても改善が見られないケースに用いられることがあります。局所麻酔を使用して行うため、痛みはほとんどありません。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は脂漏性角化症や軟性線維腫の除去にも広く用いられており、美容皮膚科・形成外科領域でもよく行われる治療法です。傷跡が残るリスクや色素沈着のリスクがあるため、担当医とよく相談したうえで行うことが大切です。
🌟 外科的切除
大きくなったイボや、他の治療法で改善しない難治性のイボには、外科的にメスで切除する方法が選択されることがあります。切除後に縫合を行い、病理組織検査に提出することで、悪性腫瘍との鑑別が可能になるメリットもあります。
軟性線維腫などの形態のものはハサミで根元から切除するだけで対応できるシンプルなケースもありますが、部位やイボの性状によっては術後の経過観察が必要です。
💬 内服薬・注射による治療
難治性の疣贅に対しては、免疫応答を高めることを目的とした治療が行われることがあります。例えばヨクイニン(ハトムギエキス)の内服薬は、尋常性疣贅やみずいぼに対して補助的に用いられることがあります。免疫調節作用があるとされており、副作用が少ないことから小児にも使用しやすい治療法です。
また、難治性の疣贅に対してブレオマイシン(抗がん剤)の局所注射が行われることもありますが、副作用もあるため専門施設での慎重な判断のもとで実施されます。
✅ 尖圭コンジローマの治療
尖圭コンジローマの治療としては、液体窒素凍結療法のほか、外用薬(イミキモドクリームやポドフィロトキシン溶液)の塗布、電気焼灼法、レーザー治療などが選択肢となります。イミキモドクリームは免疫調節作用を持つ外用薬で、自宅で患者さん本人が塗布できるという利便性があります。再発しやすい疾患であるため、治癒確認後も定期的な経過観察が推奨されます。
🔍 イボを放置するとどうなる?

イボを放置した場合のリスクについても正しく理解しておくことが大切です。イボの種類によってリスクは大きく異なります。
HPVが原因のイボ(尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅など)は、放置することで数が増えたり、大きくなったりするリスクがあります。また、自分で触ったり引っかいたりすることで、ウイルスが他の部位や他の人へと広がる可能性があります。特に足底疣贅は歩行時の痛みが増すことがあるため、早期に治療を受けることが推奨されます。
みずいぼ(伝染性軟属腫)は自然治癒することが多いですが、アトピー性皮膚炎などの皮膚バリア機能が低下している場合には、急速に広がることがあります。数が増えれば増えるほど治療が大変になるため、早めに皮膚科に相談することをおすすめします。
脂漏性角化症や軟性線維腫は悪性化することはほぼありませんが、長期間放置して大きくなると除去に際しての傷跡が大きくなる可能性があります。また、見た目が気になる場合は早めに治療を受けることで、精神的なストレスの軽減にもつながります。
尖圭コンジローマは放置すると病変が拡大し、治療が難しくなります。また、パートナーへの感染リスクも継続するため、早期治療が非常に重要です。さらに、一部のHPV(高リスク型)は子宮頸がんなどの悪性腫瘍に関連するため、性感染症の検査を合わせて受診することが望ましいとされています。
Q. みずいぼは自然に治りますか?プールは禁止ですか?
みずいぼ(伝染性軟属腫)は免疫力がつくと自然消退することが多く、通常6カ月〜2年程度で治癒します。かつてはプール禁止の指導もありましたが、現在は日本皮膚科学会などの指針によりプールを禁止する必要はないとされています。ただしタオルや浮き輪の共有は控え、アトピー性皮膚炎がある場合は早めに皮膚科へ相談することが大切です。
💪 病院を受診する目安
「このくらいのイボで病院に行ってもいいのか」と迷う方も多いかもしれません。以下のような状況がある場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
📝 このような場合は早めに受診を
まず、イボが急激に大きくなった場合や、形や色に急激な変化があった場合は要注意です。悪性腫瘍の可能性を否定するためにも、速やかに皮膚科を受診しましょう。特に黒色腫(メラノーマ)は、色がまだらで境界が不規則、非対称な形をしているなどの特徴があります。このような外見的特徴がある場合は必ず専門医に診てもらってください。
次に、イボから出血がある場合や、強い痛みや痒みを伴う場合も受診の目安となります。また、自分で市販薬を試しても一向に改善が見られない場合も、皮膚科での正確な診断と治療を受けることが効果的です。
性器周辺にイボができた場合は、性感染症の可能性があるため、放置せずに早期受診が必要です。パートナーとともに受診することを検討してください。
子どものみずいぼや疣贅については、親御さんが心配されることも多いかと思います。自然治癒を待つ選択肢もありますが、広がりが気になる場合や、アトピー性皮膚炎を合併している場合は、かかりつけの小児科や皮膚科に相談されることをおすすめします。
🔸 受診科の目安
イボの多くは皮膚科が最初の窓口となります。性器周辺のイボは、婦人科・産科(女性の場合)、泌尿器科または皮膚科(男性の場合)、肛門科(肛門周囲の場合)が対応しています。脂漏性角化症や軟性線維腫などの美容的な治療を希望する場合は、美容皮膚科や形成外科への受診が適していることもあります。
初診の際には、イボがいつからあるのか、どのように変化しているのか、どの部位にあるのか、痛みや痒みはあるか、などを正確に医師に伝えると診察がスムーズになります。スマートフォンで経過を写真に撮っておくと、変化の確認に役立ちます。
⚡ 自分でイボを取ろうとすることの危険性
インターネット上では、イボを糸で縛ったり、市販の液体窒素スプレーを使ったり、ハサミで切ったりするセルフケアの情報も見られます。しかし、これらの方法は感染リスクや出血リスク、傷跡が残るリスクがあるため、原則として医療機関で処置を受けることを強くおすすめします。
特に、自分でイボと思っていたものが実は悪性の腫瘍だったというケースもまれにあります。見た目だけで自己診断して処置を行うことは非常に危険であり、判断が難しいイボは必ず専門医に相談するようにしましょう。
Q. イボで早めに皮膚科を受診すべき状況は?
以下の場合は早めに皮膚科の受診が推奨されます。①イボが急激に大きくなった・色や形が急変した、②出血や強い痛み・痒みがある、③市販薬を使っても改善しない、④性器周辺にイボができた、⑤子どものイボが急速に広がっている。特に形や色の急激な変化は悪性腫瘍の可能性もあるため、自己判断せず専門医への相談が重要です。
🎯 イボの予防のために日常生活でできること
ウイルス性のイボ(HPV感染によるもの)については、完全に予防することは難しいですが、日常的なケアでリスクを下げることができます。
まず、皮膚への小さな傷を防ぐことが重要です。HPVは皮膚の小さな傷から侵入するため、プールや公共の場での素足歩行を避けることが感染リスクの低減につながります。また、他の人のタオルや靴下を共有しないことも基本的な予防策です。
日頃から免疫力を維持することも大切です。疲労や睡眠不足、偏った食生活によって免疫力が低下すると、ウイルス感染リスクが高まります。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけることが、イボの予防においても重要です。
すでにイボができている場合は、患部を触った後に十分に手を洗うことで、自己感染や他者への感染を防ぐことができます。また、患部を不必要に触ったり引っかいたりすることで悪化したり広がったりするため、できるだけ触れないようにすることが大切です。
脂漏性角化症や軟性線維腫などの加齢・摩擦が原因となるものについては、紫外線対策(日焼け止めの使用、帽子・衣服による遮光など)を行うことや、衣服のこすれが多い部位への刺激を減らすことが予防に役立つとされています。
尖圭コンジローマの予防には、コンドームの使用が有効ですが、コンドームで覆われていない部分からの感染は防ぎきれない場合もあります。HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は一部のHPV型に対する感染予防効果があり、4価ワクチン・9価ワクチンは尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型にも効果があるとされています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「なんとなく気になっていたけれど、どこに相談すればいいかわからなかった」とおっしゃって来院される患者さまが多く、イボの種類や原因を正しく知ることが適切な治療への第一歩になると日々実感しています。一見すると似たような見た目でも、ウイルス性のものや加齢によるものなど原因がまったく異なるため、自己判断で市販薬を使い続けるよりも、まず専門医による正確な診断を受けていただくことが、結果的に早期解決につながります。気になるイボがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。」
💡 よくある質問
イボには主に、ウイルス(HPV)が原因の尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅・尖圭コンジローマ、別のウイルスが原因のみずいぼ、加齢が原因の脂漏性角化症、摩擦などが原因の軟性線維腫(アクロコルドン)があります。種類によって原因・治療法が異なるため、まず専門医による正確な診断を受けることが大切です。
足底疣贅(足裏のイボ)は、表面を削ると黒い点(血栓を形成した毛細血管)が現れるのが特徴です。また、タコや魚の目では皮膚の紋様(皮紋)が保たれているのに対し、疣贅では皮紋が消えます。見た目だけでの判断は難しいため、痛みが続く場合は皮膚科への受診をおすすめします。
みずいぼ(伝染性軟属腫)は免疫力がつくと自然消退することが多く、通常6カ月〜2年程度で治癒するとされています。ただし、アトピー性皮膚炎など皮膚バリア機能が低下している場合は急速に広がることがあります。数が増えると治療が大変になるため、気になる場合は早めに皮膚科へご相談ください。
イボの主な治療法には、液体窒素による凍結療法、サリチル酸などの外用薬、電気焼灼法・レーザー治療、外科的切除、内服薬(ヨクイニンなど)があります。種類や部位・状態によって適切な治療法が異なるため、当院では正確な診断をもとに患者さまお一人おひとりに合った治療方針をご提案しています。
以下の場合は早めの受診をおすすめします。①イボが急に大きくなった・色や形が急変した、②出血や強い痛み・痒みがある、③市販薬を使っても改善しない、④性器周辺にイボができた、⑤子どものイボが急速に広がっている。特に形や色の急激な変化は悪性腫瘍の可能性もあるため、自己判断せず専門医に相談することが重要です。
📌 まとめ
イボには多くの種類があり、ウイルスが原因のものから加齢・摩擦が原因のものまで、その成り立ちはさまざまです。主なイボの種類をまとめると、以下のように整理できます。
HPVが原因のイボには、尋常性疣贅(手や足に多いザラザラしたイボ)、扁平疣贅(顔や腕に多い平らなイボ)、足底疣贅(足の裏にできる圧力で内側に広がるイボ)、尖圭コンジローマ(性行為によって感染するイボ)があります。みずいぼは別のウイルス(伝染性軟属腫ウイルス)によるもので、子どもに多く自然治癒が期待できます。脂漏性角化症は加齢によるもので、軟性線維腫は摩擦などが原因となる良性の皮膚腫瘍です。
それぞれのイボに対して適切な治療法が異なるため、まずは正確な診断を受けることが最も大切です。「これはただのイボだから大丈夫」と自己判断で放置することで、悪化したり広がったりするリスクがあります。一方で、放置しても自然に治るものもあるため、専門医の判断を仰ぐことが最善の選択といえます。
アイシークリニック新宿院では、イボの種類に応じた適切な診断と治療を提供しています。イボが気になる方、自分のイボがどの種類かわからない方は、ぜひ一度ご相談ください。見た目だけでは判断が難しいケースも多いため、専門医による丁寧な診察を受けることで、適切な治療方針を立てることができます。皮膚のトラブルを放置せず、早めに専門家に相談することが、健康で美しい皮膚を保つためのいちばんの近道です。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅・伝染性軟属腫などHPV関連イボの診断基準・治療ガイドライン(液体窒素凍結療法・外用薬・ヨクイニン内服等の標準治療に関する記載)
- 国立感染症研究所 – 尖圭コンジローマおよびHPV感染症の感染経路・疫学・予防(HPVワクチンの効果・対象型を含む性感染症としての詳細情報)
- 厚生労働省 – HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)に関する公式情報(4価・9価ワクチンによるHPV6型・11型を含む予防効果および接種推奨に関する記載)
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
