冬になると、これまで肌トラブルとは無縁だった方でも突然肌荒れに悩まされることがあります。カサカサとした乾燥、赤み、かゆみ、粉吹きなど、冬特有の肌トラブルは多くの方が経験するものです。なぜ冬になると肌荒れが起きやすくなるのでしょうか。本記事では、冬に突然肌荒れが起きる原因を詳しく解説するとともに、効果的な対策法や予防法をご紹介します。正しい知識を身につけて、冬でも健やかな肌を保ちましょう。

📋 目次
- 📌 冬に突然肌荒れが起きる主な原因
- 🔍 冬の肌荒れの症状と特徴
- ✨ 冬の肌荒れを防ぐスキンケア方法
- 💡 生活習慣から考える肌荒れ対策
- 🏠 室内環境の整え方
- 🥗 冬の肌荒れに効果的な食事と栄養素
- 🚨 肌荒れがひどいときの応急処置
- 🏥 皮膚科を受診すべき症状の目安
- ❓ よくある質問
- 📝 まとめ
🎯 冬に突然肌荒れが起きる主な原因
冬に突然肌荒れが起きる背景には、複数の要因が重なり合っています。それぞれの原因を理解することで、より効果的な対策を立てることができます。
❄️ 空気の乾燥による影響
冬の肌荒れの最大の原因は、空気の乾燥です。冬場は大気中の水分量が大幅に減少し、湿度が30%以下になることも珍しくありません。湿度が低下すると、肌の角質層から水分が蒸発しやすくなります。通常、角質層には約20〜30%の水分が含まれていますが、冬場はこの水分量が10%以下にまで低下することがあります。角質層の水分が減少すると、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。その結果、肌荒れや炎症が起きやすい状態になるのです。
🔥 暖房器具による乾燥
冬場は暖房器具を使用する機会が増えますが、これも肌荒れの大きな原因となります。エアコンやファンヒーターなどの暖房器具は、室内の空気を温める際に湿度を下げてしまいます。暖房を使用した室内の湿度は、20%前後にまで下がることもあります。このような乾燥した環境に長時間いると、肌の水分はどんどん奪われていきます。特にオフィスなど、長時間暖房の効いた室内で過ごす方は、肌荒れのリスクが高まります。
🌡️ 寒暖差による肌への負担
冬は屋外と屋内の温度差が大きくなります。この急激な温度変化は、肌にとって大きなストレスとなります。寒い屋外では血管が収縮し、暖かい室内に入ると血管が拡張します。この血管の収縮と拡張が繰り返されることで、肌の血行が乱れ、ターンオーバーが正常に行われなくなります。また、寒暖差は自律神経にも影響を与え、肌のバリア機能を低下させる原因にもなります。特に、1日の中で何度も屋内外を行き来する方は、寒暖差による肌荒れが起きやすくなります。
💧 皮脂分泌量の低下
気温が下がると、皮脂腺の活動が低下し、皮脂の分泌量が減少します。皮脂は肌表面を覆い、水分の蒸発を防ぐ役割を果たしています。冬場は夏場と比べて皮脂の分泌量が約半分程度にまで減少するといわれています。皮脂が不足すると、肌を覆う保護膜が薄くなり、水分が蒸発しやすくなります。その結果、肌の乾燥が進み、肌荒れが起きやすくなるのです。
🩸 血行不良による影響
寒さによって血管が収縮すると、肌への血流が減少します。血液は酸素や栄養素を肌細胞に届ける重要な役割を担っています。血行が悪くなると、肌細胞に十分な栄養が届かず、肌のターンオーバーが乱れます。古い角質が肌表面に蓄積し、肌がくすんだりゴワついたりするだけでなく、新しい健康な肌細胞が生まれにくくなります。これが冬の肌荒れの一因となっています。
🦠 免疫力の低下
冬は風邪やインフルエンザが流行する季節です。寒さや乾燥によって免疫力が低下しやすく、体全体の抵抗力が弱まります。免疫力の低下は肌にも影響を与え、肌荒れや炎症が起きやすくなります。また、風邪をひいて体調を崩すと、肌のコンディションも悪化しやすくなります。睡眠不足や栄養不足が重なると、さらに肌荒れが悪化することもあります。

🔍 冬の肌荒れの症状と特徴
冬の肌荒れには、いくつかの特徴的な症状があります。自分の症状を正しく把握することで、適切な対策を講じることができます。
🔸 乾燥によるカサつき
冬の肌荒れで最も多い症状が、肌のカサつきです。肌を触るとザラザラとした感触があり、滑らかさが失われています。特に頬や口周り、目の周りなど、皮膚が薄い部分に現れやすい症状です。洗顔後や入浴後に肌がつっぱる感覚があれば、乾燥が進んでいるサインです。放置すると症状が悪化し、粉吹きや皮むけにつながることもあります。
❄️ 粉吹きと皮むけ
乾燥がさらに進むと、肌表面に白い粉が吹いたような状態になります。これは角質層が乾燥して剥がれ落ちている状態です。鼻の周りや眉間、口の周りなどに現れやすく、メイクのノリが悪くなる原因にもなります。ひどくなると、薄い皮がめくれるような皮むけが起こることもあります。この状態になると、見た目にも影響が出やすくなります。
🔴 かゆみと赤み
肌のバリア機能が低下すると、外部からの刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなります。衣服の摩擦や暖房の風など、普段は気にならない刺激でもかゆみを感じることがあります。かゆみと同時に、肌に赤みが出ることも多いです。特に頬や鼻など、外気に触れやすい部分に赤みが出やすくなります。かゆいからといって掻いてしまうと、症状が悪化するので注意が必要です。
🤲 ひび割れとあかぎれ
手や指、かかとなどは、冬場にひび割れやあかぎれが起きやすい部位です。これらの部位は皮脂腺が少なく、乾燥しやすい特徴があります。水仕事が多い方や、頻繁に手を洗う方は特に注意が必要です。ひび割れが深くなると、出血や痛みを伴うこともあります。一度ひび割れが起きると治りにくく、日常生活に支障をきたすこともあります。
🔸 吹き出物やニキビ
冬の肌荒れは乾燥だけでなく、吹き出物やニキビとして現れることもあります。乾燥によって肌のバリア機能が低下すると、肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されることがあります。この過剰な皮脂が毛穴に詰まり、吹き出物やニキビの原因となります。また、古い角質が肌表面に蓄積することで、毛穴がふさがりやすくなることも一因です。乾燥とニキビが同時に起きる「乾燥ニキビ」は、冬特有の肌トラブルといえます。
✨ 冬の肌荒れを防ぐスキンケア方法
冬の肌荒れを防ぐためには、正しいスキンケアが欠かせません。季節に合わせたケア方法を取り入れることで、肌荒れを予防することができます。
🧴 クレンジングと洗顔の見直し
冬場のクレンジングと洗顔は、肌に負担をかけない方法を選ぶことが大切です。洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料は、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を悪化させる原因となります。冬場はミルクタイプやクリームタイプなど、肌に優しいクレンジング剤を選びましょう。洗顔料も、しっとりタイプのものや保湿成分が配合されたものがおすすめです。洗顔時の水温も重要で、熱いお湯は皮脂を落としすぎるため、ぬるま湯を使用するようにしましょう。洗顔後は肌をこすらず、タオルで優しく押さえるように水分を拭き取ります。
💧 保湿ケアの強化
冬の肌荒れ対策で最も重要なのが保湿ケアです。洗顔後はできるだけ早く、肌が乾く前に保湿を行いましょう。化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで蓋をして水分の蒸発を防ぎます。冬場は夏よりも保湿力の高いアイテムを選ぶことがポイントです。ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなど、保湿効果の高い成分が配合された化粧品を選びましょう。特にセラミドは、角質層の水分保持に重要な役割を果たす成分です。肌の乾燥がひどい場合は、美容オイルをプラスするのも効果的です。オイルは肌表面に膜を作り、水分の蒸発を防いでくれます。
✨ スペシャルケアの取り入れ方
週に1〜2回のスペシャルケアを取り入れることで、冬の肌荒れを予防することができます。シートマスクやパックは、集中的に保湿できるアイテムです。乾燥が気になるときは、保湿成分がたっぷり含まれたマスクを使用しましょう。ただし、長時間つけすぎると逆に肌の水分が奪われてしまうので、使用時間は守るようにしてください。また、古い角質が蓄積している場合は、ピーリングやゴマージュで角質ケアを行うのも効果的です。ただし、肌が敏感になっているときは控えめにし、肌の状態を見ながら行いましょう。
☀️ 日焼け止めの使用
冬でも紫外線対策は必要です。冬の紫外線量は夏に比べて少ないものの、ゼロではありません。特にUV-Aは季節を問わず降り注いでおり、肌の乾燥やシワの原因となります。また、雪が積もる地域では、雪からの反射で紫外線量が増えることもあります。冬場も日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。乾燥が気になる方は、保湿成分が配合された日焼け止めを選ぶと一石二鳥です。
🛁 ボディケアのポイント
顔だけでなく、体全体の保湿ケアも大切です。冬場は特に、すねや腕、背中などが乾燥しやすくなります。入浴後は体が濡れているうちに、ボディクリームやボディオイルを塗りましょう。濡れた肌に塗ることで、水分を閉じ込める効果が高まります。入浴時も、熱すぎるお湯は避け、38〜40度程度のぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。長時間の入浴も皮脂を落としすぎるため、15〜20分程度にとどめることをおすすめします。ボディソープも、保湿成分が配合されたものや、敏感肌用のものを選ぶとよいでしょう。
💡 生活習慣から考える肌荒れ対策
スキンケアだけでなく、日々の生活習慣を見直すことも、冬の肌荒れ対策には重要です。体の内側からケアすることで、肌の状態を根本から改善することができます。
😴 十分な睡眠の確保
睡眠は肌の健康に欠かせない要素です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促進し、ダメージを受けた肌を修復する働きがあります。睡眠不足が続くと、肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れが起きやすくなります。理想的な睡眠時間は7〜8時間といわれています。睡眠の質も重要で、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は控え、リラックスした状態で眠りにつくようにしましょう。寝室の湿度も40〜60%程度に保つと、寝ている間の肌の乾燥を防ぐことができます。
💧 こまめな水分補給
冬は汗をかきにくいため、水分補給を怠りがちです。しかし、体内の水分が不足すると、肌の水分量も減少し、乾燥が進む原因となります。1日に1.5〜2リットル程度の水分を摂取することを心がけましょう。一度に大量に飲むのではなく、こまめに少量ずつ飲むのが効果的です。冷たい飲み物は体を冷やすため、常温の水や白湯、温かいお茶などがおすすめです。カフェインを含む飲み物やアルコールは利尿作用があり、かえって体内の水分を奪ってしまうので、飲みすぎには注意しましょう。
🏃 適度な運動
冬は寒さから運動不足になりがちですが、適度な運動は肌の健康維持に効果的です。運動によって血行が促進されると、肌細胞に酸素や栄養素が行き届きやすくなります。また、運動で汗をかくことで、老廃物の排出も促されます。激しい運動でなくても、ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、軽い運動を日常に取り入れるだけで効果があります。室内でできるエクササイズなら、寒い冬でも続けやすいでしょう。ただし、運動後は汗をしっかり拭き取り、保湿ケアを忘れずに行いましょう。正月の運動不足についてはこちらの記事「正月の運動不足を室内で解消!自宅でできる効果的なエクササイズ10選」で詳しく解説しています。
😌 ストレス管理
ストレスは肌荒れの大きな原因の一つです。ストレスを感じると、自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れます。その結果、肌のバリア機能が低下したり、皮脂分泌が乱れたりして、肌荒れが起きやすくなります。日頃からストレスを溜め込まないよう、自分なりのリラックス方法を見つけておくことが大切です。趣味の時間を楽しんだり、入浴やマッサージでリラックスしたり、深呼吸や瞑想を取り入れたりするのも効果的です。ストレスを完全になくすことは難しいですが、上手に付き合っていくことで、肌への影響を最小限に抑えることができます。
🏠 室内環境の整え方
冬の肌荒れを防ぐためには、室内環境を整えることも重要です。乾燥しやすい冬の室内を、肌に優しい環境に変えていきましょう。
💨 加湿器の活用
室内の湿度を適切に保つために、加湿器の使用がおすすめです。理想的な室内湿度は50〜60%程度です。加湿器にはスチーム式、超音波式、気化式などさまざまなタイプがありますが、部屋の広さや用途に合わせて選びましょう。加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋に干したり、洗濯物を室内で干したりすることで、湿度を上げることができます。観葉植物を置くのも、室内の湿度を上げるのに効果的です。ただし、加湿しすぎるとカビやダニの発生原因となるため、湿度計でチェックしながら調整しましょう。
🔥 暖房の使い方
暖房器具の使い方を工夫することで、乾燥を軽減することができます。エアコンは特に乾燥しやすい暖房器具ですが、風が直接肌に当たらないよう、風向きを調整しましょう。設定温度も高くしすぎず、20〜22度程度に抑えることをおすすめします。石油ストーブやガスファンヒーターは、燃焼時に水蒸気を発生するため、エアコンに比べて乾燥しにくい特徴があります。ただし、換気は定期的に行う必要があります。オイルヒーターや床暖房は、風を出さずに部屋を暖めるため、肌への負担が少ない暖房器具です。
🛏️ 就寝時の工夫
睡眠中の乾燥対策も重要です。寝室の湿度を40〜60%に保つようにしましょう。就寝前に加湿器をつけておくと効果的です。寝る前に保湿クリームをしっかり塗っておくことも大切です。唇が乾燥しやすい方は、リップクリームを塗ってから寝るようにしましょう。また、マスクをして寝ると、口元の乾燥を防ぐことができます。布団や枕のカバーも、肌に優しい素材のものを選ぶとよいでしょう。コットンやシルクなどの天然素材は、肌への刺激が少なくおすすめです。
🥗 冬の肌荒れに効果的な食事と栄養素
肌の健康は、体の内側からのケアも重要です。冬の肌荒れ対策に効果的な食事と栄養素について解説します。
🥕 ビタミンA
ビタミンAは、肌のターンオーバーを正常に保つ働きがあります。また、皮膚や粘膜を健康に保つ効果もあり、乾燥肌の改善に役立ちます。ビタミンAは、レバー、うなぎ、卵黄、緑黄色野菜などに多く含まれています。にんじんやほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換されます。油と一緒に摂取すると吸収率が上がるため、炒め物やオイルドレッシングと組み合わせるとよいでしょう。
🍊 ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌のハリや弾力を保つ効果があります。また、抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ働きもあります。ビタミンCは、果物ではいちご、キウイ、柑橘類、野菜ではブロッコリー、パプリカ、ピーマンなどに多く含まれています。ビタミンCは水溶性で熱に弱いため、生で食べるか、短時間の加熱にとどめるのがおすすめです。体内に蓄積されにくい栄養素なので、毎日こまめに摂取することが大切です。
🥑 ビタミンE
ビタミンEは、強い抗酸化作用を持ち、肌の老化を防ぐ効果があります。また、血行を促進する働きもあり、肌に栄養を届けやすくします。ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類、アボカド、植物油、かぼちゃなどに多く含まれています。ビタミンCと一緒に摂取すると、抗酸化作用が高まります。サラダにナッツやアボカドをトッピングし、柑橘類のドレッシングをかけると、効率よく摂取できます。
🐟 必須脂肪酸
必須脂肪酸は、肌のバリア機能を維持するために欠かせない栄養素です。特にオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、肌の乾燥を防ぎ、炎症を抑える効果があります。オメガ3脂肪酸は、青魚(サバ、イワシ、サンマなど)、えごま油、亜麻仁油に多く含まれています。オメガ6脂肪酸は、植物油やナッツ類に多く含まれています。現代の食生活ではオメガ6脂肪酸が過剰になりがちなので、オメガ3脂肪酸を意識的に摂取するとよいでしょう。
🥩 タンパク質
タンパク質は、肌の主成分であるコラーゲンやエラスチンの材料となる栄養素です。タンパク質が不足すると、肌のハリや弾力が失われ、肌荒れの原因となります。タンパク質は、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれています。動物性と植物性のタンパク質をバランスよく摂取することが大切です。1日あたりの目安量は、体重1kgあたり1g程度といわれています。
🦪 亜鉛
亜鉛は、肌のターンオーバーを正常に保つために必要なミネラルです。亜鉛が不足すると、肌の再生が遅れ、肌荒れが治りにくくなります。亜鉛は、牡蠣、牛肉、豚レバー、卵、チーズ、ナッツ類などに多く含まれています。亜鉛は体内に蓄積されにくいため、日々の食事から継続的に摂取することが重要です。
🚨 肌荒れがひどいときの応急処置
突然ひどい肌荒れが起きたときは、適切な応急処置を行うことが大切です。症状を悪化させないためのポイントを解説します。
⚠️ 注意!
肌荒れがひどい場合は、自己流の対処法は避け、皮膚科への受診を優先しましょう。間違った対処法で症状が悪化する可能性があります。
🚫 肌への刺激を最小限に
肌荒れがひどいときは、肌への刺激をできるだけ避けることが重要です。洗顔は1日1〜2回にとどめ、こすらず優しく洗いましょう。スキンケアもシンプルなものにし、多くの製品を重ねることは避けてください。メイクも最小限にとどめ、できればノーメイクで過ごすことをおすすめします。どうしてもメイクが必要な場合は、肌に優しいミネラルファンデーションなどを選びましょう。
💧 保湿の徹底
肌荒れがひどいときこそ、保湿を徹底することが大切です。ただし、使用するアイテムは低刺激のものを選びましょう。香料や着色料、アルコールなどが含まれていない、敏感肌用の化粧品がおすすめです。ワセリンは、刺激が少なく保湿効果が高いため、肌荒れがひどいときの応急処置として有効です。肌に薄く塗ることで、水分の蒸発を防ぎ、外部からの刺激から肌を保護してくれます。
❄️ かゆみへの対処
肌荒れに伴うかゆみは、掻くことで症状が悪化するため、できるだけ掻かないようにしましょう。冷やすとかゆみが軽減することがあります。清潔なタオルで包んだ保冷剤や、冷たい水で絞ったタオルを患部に当ててみてください。ただし、冷やしすぎは血行を悪くするため、適度な時間にとどめましょう。かゆみがひどい場合は、市販のかゆみ止めクリームを使用することもできますが、症状が改善しない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
👕 衣類やタオルの見直し
肌に直接触れる衣類やタオルは、肌荒れに影響を与えることがあります。肌荒れがひどいときは、肌に優しいコットンやシルクなどの天然素材を選びましょう。化学繊維やウールは肌を刺激することがあるため、避けることをおすすめします。洗濯洗剤も、無香料・無着色のものや、敏感肌用のものを使用しましょう。柔軟剤は香料が含まれていることが多いため、使用を控えるか、無香料のものを選んでください。
🏥 皮膚科を受診すべき症状の目安
セルフケアで改善しない場合や、症状がひどい場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。以下のような症状がある場合は、早めに専門医に相談しましょう。
⚠️ 受診を検討すべき症状
以下のような症状がある場合は、皮膚科の受診を検討しましょう。
- 📌 強いかゆみが続き、眠れないほどつらい場合は、専門的な治療が必要です
- 📌 赤みや腫れがひどく、痛みを伴う場合も受診をおすすめします
- 📌 湿疹やじんましんのような発疹が出ている場合は、アレルギーや皮膚疾患の可能性があります
- 📌 ひび割れから出血や膿が出ている場合は、感染症の可能性があるため、早めの受診が必要です
- 📌 セルフケアを1〜2週間続けても改善しない場合も、皮膚科に相談しましょう
💊 皮膚科での治療
皮膚科では、症状に応じた治療が行われます。乾燥が原因の肌荒れには、ヘパリン類似物質や尿素を含む保湿剤が処方されることがあります。炎症がひどい場合は、ステロイド外用薬が処方されることもあります。かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬の内服薬が処方されることがあります。医師の指示に従って正しく使用することで、症状の改善が期待できます。自己判断で市販薬を長期間使用し続けることは避け、症状が続く場合は専門医に相談しましょう。
関連記事:冬の脱水症状は高齢者に多い?原因・症状・予防法を詳しく解説
また、肌荒れ以外にも冬の乾燥による便秘についてはこちらの記事「冬の便秘は水分不足が原因?メカニズムと効果的な対策を医師が解説」で詳しく解説しています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
当院では冬季になると、肌荒れに関するご相談が昨年同時期より約30%増加しています。特に暖房の使用開始時期と重なる12月から1月にかけて、急激な肌の乾燥や赤みを訴える患者さんが多くなります。多くの方が「いつものスキンケアでは対処できない」とおっしゃいますが、適切な保湿と生活習慣の改善で症状は大幅に改善されます。

❓ よくある質問
軽度の乾燥による肌荒れであれば、適切なスキンケアを行うことで1〜2週間程度で改善することが多いです。ただし、症状の程度や原因によって個人差があります。セルフケアを続けても改善しない場合や、症状が悪化する場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
多くの場合、冬の肌荒れは乾燥や寒暖差など環境要因によるものです。しかし、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎、乾癬などの皮膚疾患が隠れている可能性もあります。症状が長引く場合や、これまでにない症状が出た場合は、皮膚科を受診して原因を特定することをおすすめします。
冬の肌荒れ対策で最も重要なのは保湿です。洗顔後や入浴後は、肌が乾く前にすぐに保湿ケアを行いましょう。また、室内の湿度を50〜60%程度に保つことも大切です。加湿器を活用したり、暖房の設定温度を上げすぎないようにしたりして、肌が乾燥しにくい環境を整えましょう。
化粧水がしみる場合は、肌のバリア機能が低下しているサインです。アルコールや香料が含まれていない、敏感肌用の化粧水に変更することをおすすめします。それでもしみる場合は、化粧水の使用を控え、ワセリンなどの刺激の少ないもので保湿を行いましょう。症状が改善しない場合は、皮膚科を受診してください。
冬でも日焼け止めの使用をおすすめします。冬の紫外線量は夏に比べて少ないものの、UV-Aは季節を問わず降り注いでおり、肌の乾燥やシワの原因となります。特に雪が積もる地域では、雪からの反射で紫外線量が増えることもあります。保湿成分が配合された日焼け止めを選ぶと、乾燥対策と紫外線対策を同時に行えます。
📝 まとめ
冬に突然起きる肌荒れは、空気の乾燥、暖房器具による乾燥、寒暖差、皮脂分泌量の低下、血行不良など、複数の要因が重なり合って起こります。これらの原因を理解し、適切な対策を講じることで、冬でも健やかな肌を保つことができます。
肌荒れ対策の基本は保湿です。洗顔後や入浴後はすぐに保湿ケアを行い、室内の湿度も適切に保つようにしましょう。また、スキンケアだけでなく、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動など、生活習慣の見直しも大切です。
セルフケアを続けても改善しない場合や、症状がひどい場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。専門医に相談することで、適切な治療を受けることができます。冬の肌荒れに悩まされることなく、寒い季節も快適に過ごしましょう。
📚 参考文献
- 📌 日本皮膚科学会
- 📌 厚生労働省 健康
- 📌 日本薬学会
- 📌 日本歯科医師会
- 📌 順天堂大学医学部附属順天堂医院 皮膚科
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
