
「冬が終わってやっと暖かくなったと思ったら、急にニキビが増えてしまった」という経験はありませんか?春は新生活のスタートや気候の変化が重なり、大人の肌にとって非常にストレスのかかりやすい季節です。思春期のニキビとは異なり、大人ニキビは顎や口まわり、頬などに繰り返し現れることが多く、なかなか改善しないと感じている方も少なくありません。この記事では、大人ニキビが春に増えやすい原因を丁寧に解説し、日常生活で実践できるケアのポイントまで詳しくご紹介します。
目次
- 大人ニキビとは?思春期ニキビとの違い
- 春に大人ニキビが増える主な原因
- 春特有の環境変化が肌に与える影響
- ホルモンバランスの乱れとニキビの関係
- 花粉・紫外線・乾燥が引き起こす肌トラブル
- 生活習慣の乱れとニキビの悪化
- 春の大人ニキビを防ぐためのスキンケア
- 食事・睡眠・ストレス管理でニキビを改善する方法
- 市販薬やセルフケアで改善しない場合は
- まとめ
この記事のポイント
春の大人ニキビは、気温・湿度の急変、花粉・紫外線、新生活のストレスによるホルモンバランスの乱れが複合的に重なり発症しやすい。適切なスキンケア・生活習慣改善でも繰り返す場合は皮膚科への受診が推奨される。
🎯 大人ニキビとは?思春期ニキビとの違い
大人ニキビとは、一般的に20代以降に発症・再発するニキビのことを指します。医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」の一種であり、毛穴に皮脂や角質が詰まってアクネ菌が繁殖することで炎症が起きるという基本的なメカニズムは思春期ニキビと同じです。しかし、発症する原因や現れやすい部位、治りにくさなどの点で大きく異なります。
思春期ニキビは、成長ホルモンや性ホルモンの急激な分泌増加によって皮脂の分泌量が増えることが主な原因です。そのため、皮脂腺が多くて脂っぽくなりやすいTゾーン(額や鼻まわり)に集中して現れるのが特徴です。適切なケアをしながら成長とともにホルモンバランスが安定すると、自然に落ち着いていくことが多い傾向があります。
一方、大人ニキビはUゾーンと呼ばれる顎・口まわり・頬の下部・首まわりに多く出現します。原因も複合的で、ホルモンバランスの乱れだけでなく、慢性的な睡眠不足、ストレス、食生活の偏り、スキンケアの誤り、紫外線ダメージ、乾燥など様々な要因が絡み合っています。また、皮膚のターンオーバーの乱れによって角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすい状態になっていることも多いです。その結果、同じ場所に繰り返し現れたり、炎症が深くなって赤みや痛みを伴うニキビになったりと、思春期ニキビより治りにくい特徴があります。
Q. 大人ニキビと思春期ニキビの違いは何ですか?
思春期ニキビは額や鼻まわりのTゾーンに現れ、ホルモン安定とともに自然に落ち着くことが多いです。一方、大人ニキビは顎・口まわり・頬などUゾーンに繰り返し現れ、ストレス・睡眠不足・乾燥・スキンケアの誤りなど複合的な原因が絡み、治りにくい特徴があります。
📋 春に大人ニキビが増える主な原因
春は一年の中でも特にニキビが増えやすい季節です。その背景には、気候・環境・生活の変化が複雑に絡み合っており、肌にとってはさまざまなストレスが集中しやすい時期といえます。春に大人ニキビが増える主な原因を大きく分けると、以下のようになります。
まず、気温と湿度の急激な変化が挙げられます。冬から春にかけての気温差は大きく、日によって10度以上の差があることも珍しくありません。この温度差は自律神経を乱し、皮脂分泌のコントロールを難しくします。また、冬の間に乾燥でダメージを受けた肌が、春になって皮脂を過剰に分泌し始めるケースも多く見られます。
次に、春特有の環境要因として花粉と紫外線の影響があります。花粉が肌に付着すると、敏感になった皮膚がかゆみや赤みなどの炎症反応を起こしやすくなり、これがニキビの悪化につながることがあります。また、春は日差しが強くなり始める時期でもあり、紫外線量が冬に比べて急増します。紫外線は肌のバリア機能を低下させ、毛穴の角質を厚くする原因にもなるため、ニキビができやすい肌環境を作ってしまいます。
さらに、新生活のスタートに伴う生活リズムの変化やストレスも大きな要因です。進学・就職・異動・引越しなど、春は環境が大きく変わるタイミングです。新しい環境への適応によって精神的なストレスが高まり、ホルモンバランスが乱れることでニキビが増えるという流れは非常によく見られます。
💊 春特有の環境変化が肌に与える影響
春の環境変化が肌に与える影響について、もう少し詳しく見ていきましょう。
冬から春への移行期は、気温の変化が激しいだけでなく、湿度の変動も大きくなります。冬の間は空気が乾燥していたのに対し、春になると湿度が上がる日もあれば、まだ乾燥した風が吹く日もあるなど、肌が適応しにくい状況が続きます。この湿度変化に対して肌が適切に対応できないと、皮脂バランスが崩れてニキビの原因になります。
また、冬の間に乾燥によってダメージを受けた肌は、バリア機能が低下した状態にあることが多いです。バリア機能が弱まると、外部からの刺激(花粉・紫外線・摩擦など)をうまく防げなくなり、炎症が起きやすくなります。さらに、乾燥が続くと肌は皮脂を余分に分泌して水分の蒸発を防ごうとするため、毛穴が詰まりやすくなります。これが大人ニキビの発生につながるのです。
春は花粉症の季節でもあり、花粉が肌に付着することで肌の免疫反応が活性化します。これにより、皮膚の炎症が悪化してニキビが増えることがあります。特に花粉症の方は、花粉が肌に接触することでかゆみや赤みが出やすくなるため、無意識に肌を触ったり掻いたりして刺激を与えてしまうことも多く、これがニキビの悪化要因になります。
紫外線に関しても注意が必要です。春の紫外線量は冬と比べて大幅に増加し、3月〜5月にかけて急激に強くなります。紫外線はメラニン生成を促すだけでなく、皮膚の角質を厚くする作用があります。角質が厚くなると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの温床を作ることになります。また、紫外線による酸化ストレスは炎症を悪化させる原因にもなります。
Q. 春に大人ニキビが増えやすい理由を教えてください。
春は気温・湿度の急激な変化で皮脂バランスが乱れやすく、花粉や増加する紫外線が肌のバリア機能を低下させます。さらに進学・就職・異動など新生活のストレスがホルモンバランスを乱し、これらの要因が同時に重なることで大人ニキビが発生・悪化しやすい季節です。
🏥 ホルモンバランスの乱れとニキビの関係
大人ニキビの主要な原因のひとつが、ホルモンバランスの乱れです。特に女性の場合、月経周期に合わせてホルモンバランスが大きく変動するため、ニキビが増えやすいタイミングが繰り返し訪れます。
女性ホルモンのひとつである黄体ホルモン(プロゲステロン)は、月経の1〜2週間前になると分泌量が増加します。このホルモンには皮脂の分泌を促す作用があるため、月経前になると肌が脂っぽくなり、ニキビができやすくなります。これは「月経前ニキビ」とも呼ばれ、多くの女性が経験する症状です。
春はストレスや生活リズムの乱れによって自律神経のバランスが崩れやすく、これがホルモン分泌にも影響を与えます。自律神経とホルモン分泌は密接に連動しており、ストレスが高まると男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が増加する傾向があります。男性ホルモンは皮脂腺を活性化させて皮脂分泌を増やすため、ニキビができやすい肌環境につながります。これは女性にも当てはまります。
また、睡眠不足や不規則な生活リズムも、ホルモンバランスの乱れに大きく影響します。成長ホルモンは睡眠中に多く分泌され、肌の再生や修復に深く関わっています。睡眠が不足すると成長ホルモンの分泌が減り、肌のターンオーバーが乱れます。ターンオーバーが乱れると古い角質がうまく剥がれ落ちず、毛穴を塞いでしまうことになります。新生活で生活リズムが変わりがちな春は、この睡眠の乱れが起きやすい時期でもあります。
さらに、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンなど、他のホルモンの乱れも肌に影響を与えることがあります。特に慢性的なストレス状態が続くと副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌が増加し、皮脂の過剰分泌や肌の炎症を促進することがわかっています。
⚠️ 花粉・紫外線・乾燥が引き起こす肌トラブル
春は花粉、紫外線、乾燥という三重苦が重なる時期です。それぞれが単独でも肌にダメージを与えますが、これらが重なることで肌のトラブルはより深刻になります。
花粉の影響について詳しく見てみましょう。スギやヒノキなどの花粉が皮膚に付着すると、花粉の持つタンパク質成分が皮膚内の免疫細胞を刺激します。これによってかゆみや赤みなどのアレルギー反応が起き、肌の炎症が悪化します。花粉症でない方でも、花粉が肌に刺激を与えることでバリア機能が低下し、ニキビができやすくなることがあります。また、花粉症の症状があってマスクを着用している場合、マスク内の蒸れや摩擦が口まわり・顎まわりのニキビを悪化させる原因にもなります。
紫外線は肌に多くのダメージを与えます。UVB波は皮膚の表面に炎症(日焼け)を引き起こし、UVA波は皮膚の深部まで到達してコラーゲンの破壊や色素沈着を促します。紫外線によって肌がダメージを受けると、バリア機能が低下して外部の刺激に対して敏感になります。また、紫外線は毛穴周囲の角質を厚くする作用があるため、毛穴の詰まりを悪化させます。さらに、紫外線によって発生する活性酸素は、皮脂を酸化させてコメド(白ニキビ・黒ニキビの原因となる毛穴の詰まり)の形成を促進することもわかっています。
乾燥については、冬から引き続き問題になりやすいです。冬の乾燥でダメージを受けた肌は、春になってもすぐにバリア機能が回復するわけではありません。乾燥が続くと、肌は自らを守るために皮脂を大量に分泌しようとします。この過剰な皮脂が毛穴に詰まり、ニキビの原因となります。また、乾燥によって肌のpH(酸性度)が変化し、アクネ菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうことも大人ニキビが増える一因です。
Q. 春の大人ニキビ予防に効果的なスキンケアは?
春は朝晩各1回、泡立てた低刺激洗顔料で優しく洗顔し、洗いすぎを避けることが基本です。保湿はヒアルロン酸配合の軽いテクスチャーの製品を選び、毎日SPF30以上の日焼け止めを使用しましょう。ノンコメドジェニック処方の製品を選ぶと毛穴の詰まり予防に効果的です。
🔍 生活習慣の乱れとニキビの悪化
大人ニキビは生活習慣と深く関わっています。特に春は環境の変化が激しく、生活習慣が乱れやすいタイミングです。
食生活の変化は大きな影響を与えます。春の新生活では外食が増えたり、食事の時間が不規則になったりすることがよくあります。糖質や脂質の多い食事は血糖値を急激に上昇させ、インスリンの過剰分泌を引き起こします。インスリンは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増やすため、ニキビの発生・悪化につながります。また、ファストフードや加工食品に多く含まれる飽和脂肪酸や添加物も、皮膚の炎症を促進することがあります。
一方で、ビタミンB群は皮脂の代謝に重要な役割を果たしており、不足すると皮脂分泌が乱れてニキビができやすくなります。特にビタミンB2やB6は肌の健康維持に欠かせない栄養素です。春の食生活の乱れはこれらのビタミン不足も招きやすく、ニキビの悪化につながる可能性があります。
睡眠不足も見逃せない要因です。新生活の準備や環境変化への適応で忙しくなる春は、就寝時間が遅くなりがちです。前述のとおり、睡眠中に分泌される成長ホルモンは肌の修復と再生に不可欠です。睡眠が不足すると肌のターンオーバーが乱れ、毛穴の詰まりが増えてニキビの原因になります。また、睡眠不足はコルチゾールの分泌を増加させ、皮脂分泌を促進させる悪循環を生みます。
ストレスはニキビの天敵といっても過言ではありません。ストレスが高まると自律神経が乱れ、血行が悪化することで肌の栄養供給が減ります。同時に皮脂の過剰分泌が起こり、免疫機能の低下によってアクネ菌が繁殖しやすくなります。春の環境変化によるストレスは、これらの悪影響を複合的に引き起こします。
さらに、スキンケアの誤りもニキビ悪化の原因になります。冬に使っていた保湿重視のこってりしたクリームを春になってもそのまま使い続けると、気温が上がって皮脂分泌が増えた肌に必要以上の油分を与えてしまい、毛穴の詰まりを招くことがあります。逆に、皮脂が気になるからといって過剰な洗顔や強いクレンジングで皮脂を取り過ぎてしまうと、今度は肌が乾燥を補おうとして余計に皮脂を分泌し、ニキビが悪化するという逆効果になることもあります。
📝 春の大人ニキビを防ぐためのスキンケア
春に大人ニキビを防ぐためには、季節に合わせたスキンケアへの切り替えが大切です。
まず、洗顔について見直してみましょう。春は皮脂分泌が増えてくる時期ですが、皮脂が気になるからといって洗顔の回数を増やしたり、強力な洗浄力のクレンジング剤を使ったりするのは逆効果です。洗いすぎは肌のバリア機能を壊し、皮脂の過剰分泌を招きます。適切な洗顔の回数は朝晩1回ずつ、泡立てた低刺激の洗顔料を使って優しく洗い流すことが基本です。ぬるめのお湯で洗い、最後に冷水で毛穴を引き締めると効果的です。
保湿は大人ニキビの予防において非常に重要なステップです。「ニキビがあるから保湿しない」という考えは誤りで、肌の乾燥はニキビを悪化させます。ただし、春は油分の多いこってりしたクリームから、テクスチャーの軽い保湿液や美容液にシフトするとよいでしょう。ヒアルロン酸やグリセリンを含む水分補給系のアイテムを中心に使い、必要に応じて乳液を薄く重ねる程度にするのがおすすめです。ニキビ肌向けのノンコメドジェニック処方(毛穴を詰まらせにくい処方)の製品を選ぶとさらに安心です。
日焼け止めは春から必須アイテムです。春の紫外線はすでに真夏に近い強さになっている日もあります。毎日、外出前にSPF30以上の日焼け止めを顔全体に塗ることを習慣にしましょう。ニキビ肌には、石けんで落とせるタイプの日焼け止めや、ノンコメドジェニック処方の製品が適しています。日焼け止めを重ねて使うことを前提に、日中は定期的に塗り直しを行うと効果的です。
花粉対策としては、帰宅時に洗顔を行って花粉を洗い流すことが重要です。また、外出時はUVカット機能を持つ花粉対策マスクを着用することで、顔への花粉の付着を減らすことができます。ただし、マスク内は高温多湿になりやすいため、帰宅後はしっかり洗顔するようにしてください。
スキンケア製品の成分にも注意を払いましょう。ニキビ予防に効果が期待できる成分としては、ビタミンC誘導体(皮脂の酸化を防ぎ炎症を抑える)、ナイアシンアミド(皮脂分泌を調整し毛穴を目立たなくする)、サリチル酸(毛穴の詰まりを取り除く角質溶解作用)、レチノール(ターンオーバーを促進する)などがあります。これらの成分が配合されたスキンケア製品を選ぶと、大人ニキビへのアプローチができます。ただし、レチノールやサリチル酸は肌への刺激が強い場合もあるため、最初は少量から試すようにしてください。
Q. セルフケアで改善しない大人ニキビはどうすればいい?
スキンケアや生活習慣の改善を続けても大人ニキビが繰り返す場合は、皮膚科や美容皮膚科への受診が推奨されます。アイシークリニックでは、外用薬・ケミカルピーリング・光治療などの専門的な治療に加え、肌の状態やライフスタイルに合わせた丁寧なカウンセリングを提供しています。
💡 食事・睡眠・ストレス管理でニキビを改善する方法
スキンケアと並んで、生活習慣の改善も大人ニキビの予防・改善には欠かせません。
食事については、ニキビに悪影響を与えやすい食品を控えながら、肌に必要な栄養素を意識して摂ることが大切です。糖質の多い食品(白米、パン、麺類、菓子類、砂糖入り飲料など)は血糖値を急激に上昇させ、皮脂分泌を促進するため過剰摂取は避けましょう。乳製品については、一部の研究でにきびとの関連が指摘されていますが、すべての人に当てはまるわけではありません。気になる方は摂取量を見直してみると良いでしょう。
一方、ニキビの改善に役立つ栄養素としては、ビタミンA(緑黄色野菜、レバー)、ビタミンB2・B6(卵、豚肉、魚、バナナ)、ビタミンC(柑橘類、ブロッコリー、パプリカ)、亜鉛(牡蠣、牛肉、ナッツ)、オメガ3脂肪酸(青背魚、亜麻仁油)などが挙げられます。これらをバランスよく摂ることで、皮脂バランスの調整や肌の炎症抑制に役立ちます。腸内環境を整える食物繊維や発酵食品も、肌荒れ改善に効果的とされています。
睡眠の質を高めることも大人ニキビ改善の重要なポイントです。理想的な睡眠時間は成人で7〜8時間とされており、22時〜2時の時間帯は成長ホルモンの分泌が盛んになると言われています。できるだけ規則正しい就寝・起床時間を維持し、就寝前にはスマートフォンやパソコンの使用を控えることで睡眠の質が向上します。また、就寝前の過食や飲酒は睡眠の質を低下させるため、控えるようにしましょう。
ストレス管理については、完全にストレスをなくすことは難しいですが、上手に発散する方法を見つけることが重要です。有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)はストレスホルモンを減少させ、血行を促進することで肌の代謝を高める効果があります。ただし、運動後は汗をかいた状態を放置すると雑菌が繁殖しやすいため、運動後は速やかに洗顔・シャワーを行うことが大切です。
呼吸法や瞑想、ヨガなどのリラクゼーション技法も自律神経を整える効果があります。深呼吸を意識的に行うだけでも副交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌を抑えることができます。趣味の時間を大切にすることや、信頼できる人との会話もストレス解消に有効です。
水分補給も忘れずに行いましょう。春は汗をかき始める時期ですが、気づかないうちに水分が不足していることがあります。水分不足は血行を悪化させ、肌の代謝を低下させます。1日に1.5〜2リットルを目安に、こまめに水や白湯を飲む習慣をつけましょう。
✨ 市販薬やセルフケアで改善しない場合は

スキンケアや生活習慣の改善を行っても、なかなかニキビが治らない場合や、繰り返しニキビができてしまう場合には、皮膚科や美容皮膚科を受診することを検討しましょう。
市販のニキビ薬には、イオウ、レゾルシン、サリチル酸などの成分が含まれているものが一般的です。これらは軽度のニキビには一定の効果がありますが、重症化したニキビや深部に炎症のあるニキビには十分な効果が得られないことがあります。また、市販薬を誤った方法で使い続けると、肌荒れを悪化させてしまうこともあります。
皮膚科や美容皮膚科では、ニキビの状態に合わせた適切な治療を受けることができます。主な治療方法としては、外用薬(抗菌薬、レチノイド、ベピオゲル等の過酸化ベンゾイル製剤など)の処方、内服薬(抗生物質、ビタミン剤)の処方、ケミカルピーリング(古い角質を除去して毛穴の詰まりを改善)、光治療(LED治療・IPL治療)、レーザー治療などがあります。
特に、ニキビ跡(色素沈着・瘢痕)が気になる場合は、美容皮膚科での専門的な治療が効果的です。フラクショナルレーザーやピコレーザーなどを使ったニキビ跡治療は、自然に改善を待つよりも早い効果が期待できます。また、ニキビと月経周期の関係が強い場合は、婦人科を受診してホルモンバランスを整えるアプローチをとることも選択肢のひとつです。
クリニックを受診する際のポイントとしては、ニキビがどのくらいの期間続いているか、どの部位に多いか、生理周期との関連があるか、使用しているスキンケア製品や薬などを事前にまとめておくと、より的確な診断と治療につながります。
美容皮膚科では、医師によるカウンセリングを通じてニキビの原因を丁寧に分析し、その方の肌の状態やライフスタイルに合わせた治療プランを提案してもらえます。自己流のケアでなかなか改善しない方は、ぜひ専門家の力を借りることを検討してみてください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、春になると大人ニキビのご相談が増える傾向があり、気温の変化や花粉、新生活のストレスが複合的に重なることで、冬の間は落ち着いていた肌が急に荒れてしまったというお声を多くいただきます。大人ニキビは原因が複合的であるため、スキンケアの見直しだけでなく、ホルモンバランスや生活習慣まで含めて丁寧に原因を探ることが改善への近道です。セルフケアを続けても繰り返しニキビが出てしまう場合は、どうか一人で悩まずにお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
思春期ニキビは主に額や鼻まわりなどTゾーンに現れるのに対し、大人ニキビは顎・口まわり・頬などUゾーンに多く現れます。原因も複合的で、ホルモンバランスの乱れ・睡眠不足・ストレス・乾燥など様々な要因が絡み合っており、同じ場所に繰り返し現れやすく治りにくい特徴があります。
気温・湿度の急激な変化による皮脂バランスの乱れ、花粉や紫外線によるバリア機能の低下、新生活のストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れなど、複数の要因が春に集中しやすいためです。これらが重なることで、肌が対応しきれなくなりニキビが増えやすくなります。
はい、保湿は大人ニキビの予防においても非常に重要です。乾燥すると肌が皮脂を過剰分泌し、毛穴の詰まりを悪化させてしまいます。春はこってりしたクリームより、ヒアルロン酸やグリセリンを含む軽いテクスチャーの保湿液を使い、ノンコメドジェニック処方の製品を選ぶと安心です。
食事・睡眠・ストレス管理が効果的です。糖質や脂質の多い食事を控えつつ、ビタミンB群・亜鉛・オメガ3脂肪酸などを意識して摂りましょう。睡眠は7〜8時間を目安に規則正しい生活を心がけ、ウォーキングや深呼吸などでストレスを上手に発散することも大切です。
スキンケアや生活習慣の改善を行っても繰り返しニキビが出る場合は、皮膚科や美容皮膚科への受診をおすすめします。アイシークリニックでは、患者さん一人ひとりの肌の状態やライフスタイルに合わせたカウンセリングと、外用薬・ピーリング・光治療などの専門的な治療を提供しています。
🎯 まとめ
春に大人ニキビが増えやすい主な原因は、気温・湿度の急激な変化による皮脂バランスの乱れ、花粉・紫外線・乾燥によるバリア機能の低下、新生活のストレスや生活リズムの変化によるホルモンバランスの乱れ、睡眠不足・食生活の変化・スキンケアの誤りなど、複数の要因が重なっていることが多いです。
大人ニキビは一朝一夕に改善するものではありませんが、正しい知識を持って継続的にケアを行うことで、着実に改善できます。季節の変わり目に合わせてスキンケアを見直すこと、日焼け止めを毎日塗る習慣をつけること、花粉対策を行うこと、バランスのよい食事・十分な睡眠・ストレス管理を心がけることが、春の大人ニキビ予防の基本です。
それでも改善しない場合や、ニキビが繰り返す場合は、自己判断でセルフケアを続けるよりも、皮膚科や美容皮膚科などの専門医に相談することをおすすめします。アイシークリニック新宿院では、患者さんひとりひとりの肌の状態や生活環境に合わせた丁寧なカウンセリングと、最新の治療を提供しています。春の季節に悩ましい大人ニキビでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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- 春の紫外線対策で肌を守る!正しいケア方法と注意点
- 肌バリア低下の原因と対策|乾燥・敏感肌を改善する方法
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡(ニキビ)の定義・病態・治療に関するガイドラインおよび一般向けQ&A。大人ニキビと思春期ニキビの違い、アクネ菌の役割、炎症メカニズムなどの医学的根拠として参照。
- 厚生労働省 – 睡眠と健康に関する公式情報ページ。成長ホルモンの分泌と睡眠の関係、睡眠不足がホルモンバランスや肌のターンオーバーに与える影響についての根拠として参照。
- PubMed – 成人ニキビとホルモンバランス・食事・生活習慣・紫外線・ストレスとの関連を示す国際的な査読済み研究論文群。皮脂分泌とアンドロゲン、インスリンシグナル、コルチゾール、花粉アレルギーと皮膚炎症などの科学的根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
