
👂 耳の後ろのしこり、放置していませんか?
「痛くないし大丈夫かな…」と思っていると、重大な病気を見逃すリスクがあります。
この記事を読めば、耳の後ろのしこりの原因・見分け方・受診すべきタイミングがすべてわかります。逆に読まないまま放置すると、悪性リンパ腫などの深刻な疾患の発見が遅れる可能性も。2〜4週間以上続くしこりは要注意です!
目次
- 耳の後ろにしこりができる主な原因
- リンパ節の腫れ(リンパ節腫脹)について
- 粉瘤(アテローム)とは
- 脂肪腫とは
- 石灰化上皮腫(毛包母斑)について
- 耳下腺・耳介周囲の嚢胞や腫瘍について
- 悪性リンパ腫・転移性リンパ節腫大の可能性
- しこりの特徴から原因を見分けるポイント
- こんな症状があればすぐに受診を
- 受診する診療科はどこ?
- アイシークリニック新宿院でできること
- まとめ
- ✅ 粉瘤・脂肪腫・リンパ節腫脹から悪性リンパ腫まで原因は多岐にわたる
- ✅ 「痛くないから安全」は大間違い!
- ✅ 2〜4週間以上続く・大きくなる場合は早期受診が重要
💡 1. 耳の後ろにしこりができる主な原因
耳の後ろ(耳介後部・乳様突起周辺)には、リンパ節・皮下脂肪・毛包・皮脂腺・耳下腺の一部・耳介の軟骨などさまざまな組織が密集しています。そのため、この部位にしこりができる原因は一種類に限らず、良性のものから注意が必要なものまで幅広く存在します。
特に「痛くないしこり」という点に注目すると、炎症を伴わない良性腫瘍や嚢胞性病変、あるいは初期段階の悪性病変が考えられます。痛みがないからといって安易に放置するのではなく、どのような性質のしこりなのかを正しく把握することが重要です。
以下に、耳の後ろにできる痛くないしこりの代表的な原因を挙げます。
- リンパ節の腫れ(リンパ節腫脹)
- 粉瘤(アテローム)
- 脂肪腫
- 石灰化上皮腫
- 耳下腺腫瘍・嚢胞
- 先天性耳瘻孔(じろうこう)に関連した嚢胞
- 悪性リンパ腫・転移性リンパ節腫大
それぞれの特徴を次のセクションで詳しく解説していきます。
Q. 耳の後ろにできる痛くないしこりの主な原因は何ですか?
耳の後ろに痛みのないしこりができる原因は多岐にわたります。代表的なものとして、粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫・リンパ節腫脹・耳下腺腫瘍などの良性疾患があります。まれに悪性リンパ腫や転移性リンパ節腫大の可能性もあるため、痛みがないからといって安易に放置することは禁物です。
📌 2. リンパ節の腫れ(リンパ節腫脹)について
耳の後ろには「耳介後リンパ節」と呼ばれるリンパ節が存在しており、頭皮・耳・顔面後部・頸部のリンパ液を集める役割を担っています。このリンパ節が何らかの原因で腫れることで、耳の後ろにしこりとして触れることがあります。
リンパ節が腫れる原因としては、風邪などのウイルス感染・細菌感染・アレルギー反応・虫歯や歯周病・頭皮の炎症(脂漏性皮膚炎など)が代表的です。感染症による反応性リンパ節腫脹の場合、感染が治まるとともに自然に縮小することがほとんどです。
ただし、リンパ節の腫れには良性のものだけでなく、悪性リンパ腫や転移性のリンパ節腫大という可能性もあります。両者を見分けるポイントについては後述しますが、腫れが2〜4週間以上続く場合や複数のリンパ節が同時に腫れている場合には、早めに医療機関を受診することが重要です。
反応性リンパ節腫脹の特徴としては以下が挙げられます。
- 大きさが1〜2cm程度
- やや弾力があり、触ると動く(可動性がある)
- 表面はなめらか
- 押すと多少痛みを感じることもある(完全に無痛の場合もある)
- 発熱・喉の痛みなど感染症の症状と同時に現れることが多い
- 数週間以内に自然縮小する
子どもに多くみられる感染症として、風疹・水痘・伝染性単核球症(EBウイルス感染症)などがあり、これらでも耳の後ろのリンパ節が腫れることが知られています。特に風疹では耳介後部リンパ節腫脹が特徴的な所見の一つとされており、発疹と同時にしこりに気づいた場合は医療機関への受診をお勧めします。
✨ 3. 粉瘤(アテローム)とは
粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に皮脂や角質などが蓄積した良性の嚢腫です。医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれており、アテロームとも言われます。耳の後ろを含む耳介周辺は粉瘤が非常に発生しやすい部位の一つです。
粉瘤の特徴的なポイントは、しこりの中央部分に小さな黒い点(毛孔開大)が見えることがある点です。これは皮膚の毛穴が詰まって袋状構造の入口になっている部分で、粉瘤の診断の参考になります。押すと白いクリーム状・チーズ状の内容物が出てくることがありますが、不衛生な状態で無理に絞り出すと細菌感染を引き起こし、炎症性粉瘤に変化して痛みや赤みが生じる原因になるため、自己処置は禁物です。
粉瘤の主な特徴をまとめると以下の通りです。
- 皮膚の表面近くにできる丸いしこり
- 表面の皮膚と一体化しているため動きにくい
- 中央に黒い点(開口部)が見えることがある
- 触っても通常は痛みがない
- 徐々に大きくなることがある
- 感染すると赤く腫れて痛みが生じる(炎症性粉瘤)
- 自然に治ることはなく、完全治癒には手術での摘出が必要
治療は手術による摘出が基本です。感染のない状態での手術は比較的簡単で、局所麻酔下で袋ごと切除する方法が一般的です。一方、炎症を起こしている状態では摘出が難しくなるため、まず切開排膿を行い、炎症が落ち着いた後に根治手術を行うことが多くなります。
また、粉瘤は基本的に良性ですが、ごくまれに粉瘤の壁から皮膚がんが発生するケースも報告されており、長期間放置することは望ましくありません。特に急速に大きくなる・表面の皮膚が変色するなどの変化がある場合は注意が必要です。
Q. 粉瘤を自分で潰してはいけない理由は何ですか?
粉瘤を自己処置で無理に潰すと、細菌感染を引き起こして炎症性粉瘤に変化し、痛みや赤みが生じる原因となります。また粉瘤は自然治癒しないため、完全な治癒には医療機関での手術による袋ごとの摘出が必要です。アイシークリニック新宿院では日帰り手術で対応しています。
🔍 4. 脂肪腫とは
脂肪腫(しぼうしゅ)は、皮下脂肪組織が過剰に増殖してできた良性の腫瘍です。全身のどこにでも発生しますが、耳の後ろから頸部にかけても比較的多くみられます。成人に多く、40〜60代に好発するとされています。
脂肪腫の最大の特徴は、触ると柔らかくブヨブヨとした感触があることです。皮膚の下に脂肪の塊があるようなイメージで、触ると左右に動く可動性があります。大きさはさまざまで、小指の先ほどの小さなものから直径数センチに及ぶものまであります。
脂肪腫の主な特徴は以下の通りです。
- 柔らかく、ゴムのような弾力がある
- 皮下にあり、よく動く(可動性が高い)
- 皮膚の色の変化はない(皮膚表面はほぼ正常)
- 基本的に痛みはない(大きくなって神経を圧迫すると痛むことも)
- ゆっくりと成長する
- 悪性化することは非常にまれ
脂肪腫は良性腫瘍であるため、症状がなければ経過観察することもあります。ただし、大きくなってきた場合・外見上気になる場合・神経や血管を圧迫している場合には手術による摘出が行われます。
なお、外見上は脂肪腫に見えても、実際には悪性腫瘍(脂肪肉腫など)であるケースがまれにあります。超音波検査やMRI検査で詳しく評価することが重要で、特に急速に増大しているしこりは専門医への相談が必要です。
💪 5. 石灰化上皮腫(毛包母斑)について
石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)は、毛包(毛根を包む組織)の細胞由来の良性腫瘍で、「石灰化上皮腫」「ピラー腫瘤」などとも呼ばれます。硬い石のような質感が特徴的で、耳の後ろを含む頭頸部・上肢・体幹などに多く発生します。小児・若年者に比較的多くみられますが、成人にも発生します。
石灰化上皮腫の特徴を以下にまとめます。
- 皮下に硬い石のような感触のしこりがある
- 表面の皮膚は正常か、やや青みがかっていることがある
- 大きさは数ミリから2〜3cm程度
- 通常は痛みがない
- ゆっくりと成長することがある
- 良性腫瘍だが、自然に消えることはない
石灰化上皮腫は基本的に良性ですが、外見の問題や増大傾向がある場合には手術で摘出します。局所麻酔下での外来手術で対応できることが多く、日帰りでの治療が可能なケースも多いです。
🎯 6. 耳下腺・耳介周囲の嚢胞や腫瘍について
耳の後ろやその周辺には、耳下腺(唾液腺の一種)が一部かかっていることがあり、耳下腺に関連したしこりが生じることもあります。耳下腺腫瘍の多くは良性(多形腺腫やワルチン腫瘍など)ですが、悪性のものも存在するため注意が必要です。
また、先天性耳瘻孔(じろうこう)という先天性の疾患が原因で、耳介の前や後ろに嚢胞ができることがあります。耳瘻孔は耳の前方にできることが多いですが、感染を繰り返した場合には耳介後部に炎症性のしこりを形成することもあります。
さらに、ブランキアル嚢胞(鰓嚢胞:さいのうほう)と呼ばれる先天性の嚢胞が頸部〜耳後部にかけて発生することもあります。これは胎生期の鰓弓(さいきゅう)の組織が残存してできるもので、若年者に多くみられます。
耳下腺腫瘍の特徴としては以下が挙げられます。
- 耳の前方から後方・顎の下にかけて発生することが多い
- 表面は滑らかで境界がはっきりしていることが多い
- 初期は痛みがないことがほとんど
- 悪性の場合は顔面神経麻痺(顔のゆがみ)を伴うことがある
- 画像診断(超音波、CT、MRI)で詳しく評価する必要がある
耳下腺腫瘍が疑われる場合は、耳鼻咽喉科または頭頸部外科への受診が推奨されます。
Q. 悪性リンパ腫が疑われる耳後部しこりの特徴は何ですか?
悪性リンパ腫が疑われるしこりの特徴として、数週間以上たっても縮小しない・硬くゴム状の感触がある・首や腋の下・鼠径部など複数の部位に同時に腫れがある・発熱や寝汗・体重減少(B症状)を伴うなどが挙げられます。これらが見られる場合は速やかな医療機関の受診が必要です。

💡 7. 悪性リンパ腫・転移性リンパ節腫大の可能性
耳の後ろのしこりが「痛くない」「なかなか小さくならない」という場合、まれではありますが悪性疾患の可能性も考慮する必要があります。代表的なものとして悪性リンパ腫と転移性リンパ節腫大があります。
悪性リンパ腫はリンパ球ががん化する血液のがんで、首・腋の下・鼠径部などのリンパ節が腫れることで気づかれることが多いです。耳の後ろのリンパ節も同様に腫れることがあります。
悪性リンパ腫を疑う所見としては以下が挙げられます。
- しこりが数週間以上続いてもなかなか小さくならない
- 押しても痛みがなく、硬い(ゴム状)感触がある
- 複数のリンパ節が同時に腫れている
- 首だけでなく腋の下や鼠径部にもしこりがある
- 発熱・寝汗・体重減少(B症状)を伴う
- 全身のだるさ・倦怠感がある
転移性リンパ節腫大とは、頭頸部の悪性腫瘍(口腔がん・咽頭がん・喉頭がん・甲状腺がん・皮膚がんなど)ができた際に、がん細胞がリンパ流に乗って耳後部リンパ節に転移したものです。耳介・頭皮・顔面のがんが転移しやすい場所とされています。
悪性疾患の場合、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。「痛くないから大丈夫」とは思わず、しこりが長期間続く・大きくなるといった変化がある場合には、必ず医療機関を受診してください。
📌 8. しこりの特徴から原因を見分けるポイント
耳の後ろのしこりは、その性質や触感、経過などからある程度原因を推測することができます。ただし、自己判断だけで診断することは難しく、最終的には医療機関での診察・検査が必要です。ここでは、しこりの特徴と考えられる原因の目安を解説します。
しこりの硬さについて見てみると、柔らかくブヨブヨした感触のしこりは脂肪腫が疑われます。弾力があり少し動く感じのしこりはリンパ節腫脹(反応性)や粉瘤が考えられます。石のように硬いしこりは石灰化上皮腫や悪性病変の可能性があります。
しこりの可動性については、よく動く場合は脂肪腫やリンパ節腫脹が多く、動きにくい(皮膚と癒着している)場合は粉瘤や炎症性病変、悪性病変が疑われます。悪性腫瘍では周囲の組織に浸潤してしこりが固定されることがあります。
しこりの大きさと変化については、急速に大きくなるしこりは悪性を疑い、早めの受診が必要です。数週間でゆっくり大きくなる場合は脂肪腫・粉瘤・石灰化上皮腫が多く、感染症後に出現して数週間で縮小するものはリンパ節腫脹(反応性)が考えられます。
皮膚の外観については、しこりの中央に黒い点(小孔)がある場合は粉瘤の可能性が高く、表面の皮膚が赤く腫れている場合は炎症性粉瘤・感染リンパ節・皮膚感染症が疑われます。皮膚の色調変化がない場合は脂肪腫・石灰化上皮腫・リンパ節腫脹などが考えられます。
全身症状との関連については、発熱・のどの痛みなど感染症状がある場合はリンパ節腫脹(反応性)が多く、発熱・寝汗・体重減少がある場合は悪性リンパ腫を疑います。顔のゆがみ・感覚異常がある場合は耳下腺悪性腫瘍などの神経浸潤が考えられます。
これらの特徴はあくまでも参考情報です。しこりの正確な診断には、医師による触診・超音波検査・CT/MRI検査・病理検査などが必要となります。
✨ 9. こんな症状があればすぐに受診を
耳の後ろのしこりのなかには、早急に医療機関を受診すべき場合があります。以下の症状に当てはまる場合は、できるだけ早めに受診してください。
まず、しこりのサイズが急速に大きくなっている場合は要注意です。悪性腫瘍や感染症による急性リンパ節炎など、早急な対応が必要な疾患の可能性があります。
しこりが2〜4週間以上たっても縮小しない、あるいはさらに大きくなっている場合も注意が必要です。良性の反応性リンパ節腫脹であれば通常は数週間以内に改善しますが、それ以上続く場合は精密検査が必要です。
しこりの部分が赤く腫れ、熱感や強い痛みが出てきた場合は、炎症性粉瘤・感染性リンパ節炎・蜂窩織炎(ほうかしきえん)などが疑われます。抗菌薬治療や切開排膿が必要になることがあるため、放置は禁物です。
耳の後ろのしこりに加えて、首・腋の下・鼠径部など他の部位にも複数のしこりができている場合は悪性リンパ腫の可能性を考慮し、速やかに受診してください。
発熱・体重減少・寝汗(特に夜間の大量発汗)などの全身症状がある場合、悪性リンパ腫などの血液疾患が疑われます。これらの症状は「B症状」と呼ばれ、悪性度の高いリンパ腫に伴いやすい症状です。
顔面の感覚異常・顔の動きの左右差(顔面神経麻痺)などが現れた場合は、耳下腺悪性腫瘍が顔面神経に浸潤している可能性があり、緊急性が高いといえます。
のどの痛み・嚥下困難・声がれなどの症状が伴う場合は、頭頸部腫瘍に伴うリンパ節転移の可能性もあり、耳鼻咽喉科での診察が必要です。
いずれにしても、「痛くないから大丈夫」という判断は医学的には根拠がありません。痛みのないしこりでも、悪性疾患である場合は少なくないため、気になるしこりがある場合には早めに専門医を受診することをお勧めします。
Q. 耳の後ろのしこりはどのタイミングで受診すべきですか?
耳の後ろのしこりが2〜4週間以上続いても縮小しない場合や、急速に大きくなる場合は早期受診が必要です。また赤く腫れて熱感が出た場合・複数部位に同時にしこりが生じた場合・顔面神経麻痺などの神経症状が現れた場合も緊急性が高く、形成外科や耳鼻咽喉科への相談をお勧めします。
🔍 10. 受診する診療科はどこ?

耳の後ろのしこりをどの診療科で診てもらうべきか迷う方も多いと思います。しこりの種類や症状によって適切な診療科が異なりますので、以下を参考にしてください。
まず、しこりが皮膚の浅い部分にあり、粉瘤や脂肪腫・石灰化上皮腫などの皮膚・皮下腫瘍が疑われる場合は、形成外科・皮膚科が適しています。これらの科では皮膚・皮下腫瘍の診断と手術的治療を専門的に行っています。
リンパ節の腫れが疑われる場合(特に感染症に伴うもの)は、内科・耳鼻咽喉科・小児科(子どもの場合)が対応します。リンパ節腫脹の原因検索のための血液検査・画像検査なども行ってもらえます。
耳下腺腫瘍が疑われる場合(耳の前方〜後方にかけてのしこり)は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科が専門です。超音波検査やMRI検査での精密評価が行われます。
悪性リンパ腫が疑われる場合は、血液内科・腫瘍内科への受診が必要です。血液検査・骨髄検査・PET-CT検査などを用いた総合的な評価が行われます。
頭頸部悪性腫瘍からの転移が疑われる場合は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科・腫瘍外科が対応します。
最初にどこへ行くか迷う場合は、まずかかりつけ医(内科・家庭医)に相談するのも一つの方法です。初診での問診・触診・基本的な血液検査などをもとに、必要に応じて専門科への紹介を受けることができます。また、しこりの手術(切除)を検討している場合には形成外科への受診が適しています。
💪 11. アイシークリニック新宿院でできること
アイシークリニック新宿院では、耳の後ろを含む全身の皮膚・皮下腫瘍(粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫など)の診察・治療を行っています。形成外科の専門医が対応し、しこりの性質を丁寧に評価した上で、最適な治療方針をご提案します。
粉瘤の治療については、感染のない状態での摘出手術を日帰りで対応しています。局所麻酔を使用し、患者さんの痛みの負担を最小限にした手術を心がけています。粉瘤の摘出では、袋ごと確実に取り除くことが再発予防の観点から重要で、当院では丁寧な手術を行っています。
脂肪腫や石灰化上皮腫についても同様に、局所麻酔下での外来手術に対応しています。手術後の傷跡をできるだけ目立たなくするような縫合処置も行っており、耳の後ろという目立ちやすい部位でも審美的な配慮を忘れません。
また、触診だけでは診断が難しい場合には超音波検査(エコー検査)を活用し、しこりの深さ・性状・周囲組織との関係などをより詳しく評価することが可能です。悪性腫瘍が疑われる場合には、適切な専門医療機関へのご紹介も迅速に行います。
「耳の後ろのしこりが気になるけれど、どこに行けばいいかわからない」「痛くないから大丈夫かな」と思っている方も、まずはお気軽にご相談ください。早期の診断と適切な治療が、患者さんの不安解消と健康維持につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、耳の後ろのしこりを主訴にご来院される患者様の多くが「痛みがないから様子を見ていた」とおっしゃいます。しかし実際には、粉瘤や脂肪腫などの良性疾患であっても、放置することで炎症を起こし、治療がより複雑になるケースも少なくありません。痛みの有無にかかわらず、しこりが2〜4週間以上続く場合や気になる変化があれば、どうか一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。専門医が丁寧に評価し、患者様にとって最適な対応をご提案いたします。」
🎯 よくある質問
痛みがないからといって安全とは限りません。痛くないしこりでも、粉瘤・脂肪腫などの良性疾患から、悪性リンパ腫などの疾患まで幅広い原因が考えられます。特にしこりが2〜4週間以上続く場合や、大きくなっている場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
しこりの種類によって異なります。粉瘤・脂肪腫などの皮下腫瘍が疑われる場合は形成外科・皮膚科、リンパ節の腫れが疑われる場合は内科・耳鼻咽喉科、耳下腺腫瘍が疑われる場合は耳鼻咽喉科が適しています。迷う場合はかかりつけ医に相談し、専門科への紹介を受けるのも一つの方法です。
自己処置は禁物です。不衛生な状態で無理に内容物を絞り出すと細菌感染を引き起こし、炎症性粉瘤に変化して痛みや赤みが生じる原因になります。粉瘤は自然に治ることはなく、完全な治癒には医療機関での手術による摘出が必要です。気になる場合は専門医にご相談ください。
以下の症状がある場合は悪性リンパ腫の可能性を考慮し、速やかに受診してください。しこりが数週間以上続いても縮小しない、複数の部位(首・腋の下・鼠径部など)に同時にしこりがある、発熱・寝汗・体重減少(B症状)や全身のだるさを伴うなどのサインが主な目安です。
当院では、粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫などの皮膚・皮下腫瘍の診察と日帰り手術に対応しています。形成外科専門医が局所麻酔下で丁寧に対応し、耳の後ろという目立ちやすい部位でも審美的な配慮を行います。診断が難しい場合は超音波検査も活用し、悪性が疑われる場合は専門医療機関へ迅速に紹介します。
💡 まとめ
耳の後ろにできる痛くないしこりは、その原因が非常に多岐にわたります。日常的によくみられる良性疾患(粉瘤・脂肪腫・反応性リンパ節腫脹・石灰化上皮腫など)から、まれではありますが注意が必要な悪性疾患(悪性リンパ腫・転移性リンパ節腫大・悪性耳下腺腫瘍など)まで含まれています。
最も大切なことは「痛くないから大丈夫」という自己判断を避けることです。痛みの有無はしこりの良悪性とは必ずしも一致せず、痛みのない段階から適切に評価・治療することが重要です。特に以下のような状況では、早めの受診をお勧めします。
- しこりが2〜4週間以上続いて縮小しない、または大きくなっている
- しこりが急速に大きくなっている
- 複数の部位にしこりが同時に出現した
- 発熱・体重減少・寝汗など全身症状を伴っている
- 顔面神経麻痺や嚥下困難など神経症状が現れた
- 皮膚の変色・硬い固定したしこりがある
治療可能な疾患は早期に対応することで、より低侵襲・短期間での治療が可能です。アイシークリニック新宿院では、皮膚・皮下腫瘍の診察・治療を専門的に行っています。耳の後ろのしこりでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。専門医が丁寧に診察し、最適な治療方針をご提案いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)・脂肪腫・石灰化上皮腫などの皮膚・皮下腫瘍の診断基準および治療ガイドラインの参照
- 日本形成外科学会 – 耳の後ろを含む皮下腫瘍(粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫)の形成外科的診断・手術治療に関する情報の参照
- 国立感染症研究所 – 風疹・伝染性単核球症(EBウイルス感染症)などの感染症に伴う耳介後リンパ節腫脹に関する疫学・臨床情報の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
