
花粉症の季節になると、鼻水や鼻づまりに悩まされるだけでなく、鼻の下がヒリヒリと赤くなってしまうという経験はありませんか。何度も鼻をかむことで皮膚への摩擦が生じ、気づけば真っ赤になってしまう──これは花粉症をもつ多くの方が経験する悩みのひとつです。この症状は単なる「かみすぎ」だと思って放置してしまいがちですが、適切なケアをしなければ炎症が長引いたり、皮膚トラブルが慢性化したりするリスクもあります。この記事では、花粉症によって鼻の下が赤くなるメカニズムから、日常でできるスキンケア、そして皮膚科を受診すべき状況まで、丁寧に解説していきます。
目次
- 花粉症で鼻の下が赤くなる原因とメカニズム
- 鼻の下の赤みを悪化させる日常のNG行動
- 鼻の下の赤みに対するセルフケアの方法
- 市販薬や保湿アイテムの選び方
- 皮膚科を受診すべき症状のサイン
- 皮膚科での診断と治療法
- 花粉症そのもののコントロールが肌荒れ改善の近道
- 鼻の下の赤みを繰り返さないための予防策
- まとめ
この記事のポイント
花粉症による鼻の下の赤みは、繰り返しの摩擦と鼻水中の炎症物質による皮膚バリア低下が主因。ワセリン保湿・柔らかいティッシュ使用・花粉症治療による鼻水抑制が基本対策で、1週間以上赤みが続く場合や水疱・膿が生じた場合は皮膚科受診が必要。
🎯 花粉症で鼻の下が赤くなる原因とメカニズム
花粉症シーズンに鼻の下が赤くなるのには、主にいくつかの原因が重なっています。それぞれの仕組みを理解することで、適切な対応策が見えてきます。
🦠 繰り返す鼻かみによる摩擦
最も直接的な原因が、ティッシュペーパーを使った頻繁な鼻かみによる皮膚への摩擦です。花粉症では、鼻水が止まらない状態が何日も、時には何週間も続きます。一日に何十回と鼻をかむことが当たり前になると、鼻の下の皮膚は繰り返しの摩擦にさらされ続けます。
皮膚の表面には角質層があり、外からの刺激を防ぐバリアとして機能しています。しかし、ティッシュで繰り返し擦ることでこの角質層が傷つき、バリア機能が低下します。バリアが壊れた皮膚は水分を保てなくなり、乾燥・炎症・赤みが生じやすくなります。
👴 鼻水に含まれる成分による刺激
花粉症による鼻水は、単純な水分ではありません。アレルギー反応の過程で放出されるヒスタミンや炎症を引き起こすサイトカインなどの物質が含まれており、これらが皮膚に繰り返し触れることで炎症を起こしやすくなります。鼻水が垂れたまま拭き取るのを繰り返すことで、炎症を起こす物質が皮膚を刺激し続けることになるのです。
🔸 皮膚のバリア機能の低下
花粉症を持つ方の中には、アトピー性皮膚炎や乾燥肌など、もともと皮膚のバリア機能が弱い体質の方も少なくありません。バリア機能がもともと低い皮膚は外部刺激に対して敏感に反応しやすく、少しの摩擦でも赤みや炎症が生じやすい状態にあります。また、花粉症の時期は空気が乾燥していることも多く、乾燥自体が皮膚バリアをさらに弱める要因になります。
💧 擦ることによる接触性皮膚炎
強く鼻をかんだり、ティッシュで激しく拭き取る行為は、接触性皮膚炎(かぶれ)を引き起こすことがあります。ティッシュペーパーに含まれる薬品成分(香料、漂白剤、保湿剤など)がアレルゲンとなり、皮膚への反応を起こすケースも考えられます。接触性皮膚炎では、赤みだけでなく、ブツブツや小さな水疱が生じることもあります。
✨ 口唇ヘルペスや二次感染のリスク
皮膚バリアが壊れた状態では、細菌やウイルスが侵入しやすくなります。特に口唇ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルス1型)はストレスや疲労、免疫力の低下時に再活性化しやすく、花粉症シーズンの体の疲れと相まって発症するケースもあります。また、黄色ブドウ球菌などの細菌感染(伝染性膿痂疹=とびひ)が重なることもあり、単なる赤みと区別することが重要です。
Q. 花粉症で鼻の下が赤くなる原因は何ですか?
花粉症による鼻の下の赤みは、主に二つの原因が重なって生じます。一つは頻繁な鼻かみによる摩擦で皮膚の角質層が傷つきバリア機能が低下すること、もう一つは花粉症の鼻水に含まれるヒスタミンや炎症性サイトカインが皮膚を繰り返し刺激することです。
📋 鼻の下の赤みを悪化させる日常のNG行動
鼻の下の赤みが一度始まると、無意識の行動が症状をさらに悪化させることがあります。以下のような行動には注意が必要です。
📌 ゴシゴシと強く拭く
鼻水が出るたびに、ティッシュでしっかりと拭き取ろうとして強く擦ってしまう方は多いでしょう。しかし強い摩擦は皮膚の角質層をどんどん削り取ってしまい、炎症を悪化させます。既に赤みが出ている状態での強い摩擦は特に注意が必要です。
▶️ 硬いティッシュや普通のトイレットペーパーの使用
硬い質感のティッシュペーパーやトイレットペーパーは、繰り返しの使用で皮膚をより傷つけます。花粉症シーズンには、柔らかい素材のティッシュを選ぶことが皮膚を守ることにつながります。
🔹 アルコール含有の消毒液や刺激の強いスキンケア製品の使用
赤くなった皮膚に「消毒しなければ」とアルコール消毒液を使う方がいますが、これは傷ついた皮膚にとって非常に強い刺激となります。また、香料や防腐剤を多く含む化粧品・スキンケア製品も、バリア機能が低下した皮膚には刺激になることがあります。
📍 ステロイド外用薬の自己判断による使用または使用の回避
市販のステロイド外用薬を炎症を抑えるために自己判断で使い続けたり、逆に「ステロイドは怖い」と全く使わないというケースがあります。ステロイドは適切に使えば非常に効果的ですが、顔への長期使用や過剰使用は皮膚が薄くなる「皮膚萎縮」などの副作用リスクもあります。使用する場合は医師の指示に従うことが重要です。
💫 触れる・かく行動
赤みやヒリヒリ感があると、無意識に手で触れたり掻いたりしてしまいます。手には多くの細菌が付着しており、傷ついた皮膚に触れることで二次感染のリスクが高まります。また、掻くことで皮膚への刺激が増し、炎症が悪化します。
💊 鼻の下の赤みに対するセルフケアの方法
花粉症シーズン中に鼻の下の赤みを防ぎ、症状を和らげるためにできるセルフケアをご紹介します。
🦠 優しく押さえるように拭く
鼻をかんだ後や鼻水を拭くときは、擦るのではなく「押さえるように」拭くことが大切です。ティッシュを折りたたみ、柔らかく皮膚に当てて水分を吸い取るイメージです。特に赤みが出始めているときは、この拭き方の意識が症状の悪化を防ぐのに役立ちます。
👴 保湿クリームやワセリンで皮膚を保護する
鼻の下に事前にワセリンや保湿クリームを薄く塗っておくことで、鼻水や摩擦から皮膚を守る効果があります。ワセリンは純度の高いものを選ぶと刺激が少なくおすすめです。花粉症シーズン前から習慣にしておくと予防効果が高まります。
既に赤みが出ている場合も、洗顔後や鼻をかんだ後に保湿を欠かさないことが回復を早めます。炎症が起きている皮膚は乾燥によってさらにバリア機能が低下するため、適切な保湿が治癒の基本となります。
🔸 洗顔は低刺激のものを選び、ぬるま湯で優しく
赤みや炎症が出ているときの洗顔は、刺激を最小限に抑えることが重要です。熱いお湯は皮膚の乾燥を促進するため、ぬるま湯(32〜35℃程度)を使い、泡立てた低刺激の洗顔料で優しく洗いましょう。洗顔後は清潔なタオルで押さえるように水分を取り、すぐに保湿を行います。
💧 冷やすことで炎症を和らげる
ヒリヒリとした炎症感が強い場合は、清潔な濡れタオルや冷却シートを軽く当てることで一時的な症状緩和が期待できます。ただし、長時間の冷却は逆に皮膚の循環を妨げることがあるため、5〜10分程度にとどめるとよいでしょう。
✨ 食事や生活習慣での免疫サポート
皮膚の健康は内側からも支えられています。ビタミンCやビタミンEは皮膚の修復と抗酸化作用に役立ちます。また、腸内環境が免疫系に影響することから、発酵食品や食物繊維を意識的に摂ることも体全体の炎症を抑えることに貢献します。十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないことも皮膚の回復力を高める上で大切です。
Q. 鼻の下の赤みを悪化させるNG行動を教えてください。
鼻の下の赤みを悪化させる代表的なNG行動には、ティッシュで強くゴシゴシ拭く摩擦行為、硬いティッシュやトイレットペーパーの使用、アルコール含有の消毒液を患部に使うこと、そして炎症中に手で触れたり掻いたりする行為が挙げられます。いずれも皮膚バリアのさらなる破壊や二次感染リスクを高めます。
🏥 市販薬や保湿アイテムの選び方
ドラッグストアなどで手に入る市販のアイテムを活用する際のポイントをまとめます。
📌 保湿剤の選び方
鼻の下の赤みには、シンプルな成分で構成された保湿剤が適しています。ワセリン(プロペト、白色ワセリンなど)はアレルギーを起こしにくく、皮膚の水分蒸発を防ぐ効果が高いためおすすめです。セラミド配合のクリームや、ヒアルロン酸・グリセリンを含むローションも皮膚のバリア機能をサポートするのに有効です。
一方で、香料・アルコール・防腐剤(パラベンなど)が多く含まれるものは刺激になる可能性があるため、炎症が起きている間は避けたほうが無難です。パッケージに「敏感肌向け」「低刺激」と記載されているものを選ぶと安心です。
▶️ ティッシュペーパーの選び方
花粉症シーズンには、保湿成分が配合された「鼻セレブ」などの柔らかいティッシュを使うことが皮膚への刺激を大幅に軽減します。厚みがあって柔らかい素材のものを選ぶと、繰り返し使っても皮膚へのダメージが少なくなります。
🔹 市販の抗炎症外用薬
軽度の赤みや炎症には、ノニル酸ワニリルアミドやグリチルリチン酸などの抗炎症成分を含むクリームが市販されています。また、ベタメタゾン吉草酸エステルなどの弱めのステロイドを含む市販薬(リンデロンVsなど)も存在しますが、顔への使用は短期間に限定し、自己判断での長期使用は避けるべきです。
市販薬で改善が見られない場合、または症状が悪化した場合は速やかに皮膚科を受診することが大切です。
⚠️ 皮膚科を受診すべき症状のサイン
セルフケアで対応できる範囲を超えていると思われる場合は、皮膚科への受診を検討しましょう。以下のような症状がある場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
📍 1週間以上赤みが続いている・悪化している
適切なセルフケアを行っても1週間以上赤みが引かない場合、または日に日に悪化しているような場合は、皮膚炎が慢性化している可能性があります。放置すると皮膚の状態がさらに悪化したり、色素沈着が残るリスクもあります。
💫 水疱や膿が生じている
赤みだけでなく、小さな水疱(水ぶくれ)や黄色い膿が出ている場合は、ウイルス感染(口唇ヘルペスなど)や細菌感染(とびひ)が疑われます。これらは放置すると周囲の皮膚や他の人への感染拡大につながることがあるため、早急な受診が必要です。
🦠 強いかゆみや痛みを伴う
通常の摩擦による赤みはヒリヒリとした感覚が主ですが、強いかゆみを伴う場合はアレルギー性接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎の関与が疑われます。また、ズキズキとした痛みや熱感が強い場合は細菌感染の可能性もあります。
👴 範囲が広がっている
鼻の下だけでなく、口の周りや頬、あごなど広い範囲に赤みや皮膚トラブルが広がっている場合は、接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎など、別の皮膚疾患が合併している可能性があります。
🔸 子どもに症状が出ている場合
子どもの皮膚は大人よりもデリケートであり、炎症が広がりやすい傾向があります。特に「とびひ」は子どもに多い感染症で、急速に広がることがあるため、早めの受診をおすすめします。
Q. 鼻の下の赤みに効果的なセルフケアは何ですか?
鼻の下の赤みには、摩擦を減らすことと保湿が基本ケアです。鼻をかむ際はティッシュを押さえるように優しく当て、擦らないようにします。事前にワセリンや低刺激の保湿クリームを薄く塗ることで皮膚を保護できます。洗顔はぬるま湯と低刺激洗顔料で行い、洗顔後はすぐに保湿するよう心がけましょう。
🔍 皮膚科での診断と治療法
皮膚科を受診した場合、どのような診断・治療が行われるのかを詳しく見ていきます。
💧 問診と視診による診断
皮膚科医はまず、いつから症状が出ているか、症状の変化、使用している薬やスキンケア製品、アレルギーの既往歴などを問診します。その上で皮膚を視診し、必要に応じて皮膚の一部を採取して検査(細菌培養検査・パッチテストなど)を行うこともあります。
✨ 接触性皮膚炎への対応
接触性皮膚炎と診断された場合は、原因となっている刺激物を特定して避けることが基本となります。治療にはステロイド外用薬が用いられることが多く、炎症の程度に合わせた強さのステロイドが処方されます。重症の場合は抗ヒスタミン薬の内服が追加されることもあります。
📌 アトピー性皮膚炎・湿疹への対応
アトピー性皮膚炎が関与している場合は、ステロイド外用薬やタクロリムス(プロトピック)などの免疫抑制外用薬、保湿剤の組み合わせで治療が行われます。近年では、デュピルマブ(デュピクセント)などの生物学的製剤も中等症以上のアトピー性皮膚炎に使用されています。
▶️ ヘルペスへの対応

口唇ヘルペスが疑われる場合は、抗ウイルス薬(アシクロビルやバラシクロビルなど)が処方されます。外用薬と内服薬があり、症状の程度や経過によって選択されます。ヘルペスは早めに治療を開始するほど回復が早いため、水疱が出たら速やかに受診することが大切です。
🔹 とびひ(伝染性膿痂疹)への対応
細菌感染によるとびひの場合は、抗菌薬の外用または内服が行われます。セフェム系やペニシリン系の抗菌薬が使われることが多く、重症の場合は入院治療が必要になることもあります。感染している間は他の人(特に子ども)への接触に注意が必要です。
📍 バリア機能を補う外用薬・保湿剤の処方
炎症が落ち着いた後も、皮膚のバリア機能を回復・維持するために、処方保湿剤(ヒルドイドなど)が処方されることがあります。処方保湿剤は市販品に比べて高い保湿力を持つものも多く、花粉症シーズン中の皮膚保護に継続的に使用することが効果的です。
📝 花粉症そのもののコントロールが肌荒れ改善の近道
鼻の下の赤みを根本的に解決するためには、皮膚のケアと同時に、花粉症そのものの症状をコントロールすることが非常に重要です。鼻水の量が減れば、必然的に鼻をかむ回数が減り、皮膚への刺激も少なくなります。
💫 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の服用
花粉症の治療薬として広く使われている抗ヒスタミン薬(セチリジン、フェキソフェナジンなど)は、鼻水・くしゃみ・かゆみなどのアレルギー症状を抑えます。眠気が少ない第二世代の抗ヒスタミン薬が日常使いに適しており、花粉シーズン前から予防的に服用することで効果が高まります。
🦠 点鼻薬の活用
ステロイド点鼻薬は鼻の炎症を局所的に抑える非常に効果的な治療法です。全身への影響が少なく、連続使用が可能なため、花粉症シーズンを通じて使用されます。抗ヒスタミン薬との併用でさらに効果的に鼻水をコントロールできます。
👴 アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)
スギ花粉症やダニアレルギーに対して、アレルゲンを少量ずつ体に慣らしていく「舌下免疫療法」も選択肢のひとつです。毎日少量の薬を舌の下に保持するだけで行える治療で、長期にわたって根本的な体質改善が期待できます。ただし効果が出るまでに数カ月〜1年以上かかる場合があり、継続的な治療が必要です。耳鼻科やアレルギー科での相談が一般的ですが、内科や皮膚科でも対応しているクリニックがあります。
🔸 マスクや花粉対策グッズの活用
外出時のマスク着用は花粉の吸入量を大幅に減らすことができます。花粉専用のマスクや、メガネ・ゴーグルの使用も効果的です。帰宅後は衣類を払い、洗顔・うがいをする習慣も花粉症症状の緩和につながります。
Q. 鼻の下の赤みで皮膚科を受診すべき症状は?
適切なセルフケアを続けても1週間以上赤みが改善しない場合、または小さな水疱や黄色い膿が生じている場合は、口唇ヘルペスやとびひなどの感染症が疑われるため早急な受診が必要です。強いかゆみや痛み、赤みが頬や口周りなど広範囲に広がっている場合も、皮膚科への相談をおすすめします。
💡 鼻の下の赤みを繰り返さないための予防策
毎年花粉シーズンになると同じ悩みが繰り返される方も多いと思います。赤みを繰り返さないために、シーズン前から実践できる予防策をご紹介します。
💧 花粉シーズン前からスキンケアを始める
皮膚のバリア機能を高めておくことで、シーズン中の肌荒れが起きにくくなります。花粉シーズンが始まる1〜2カ月前から、保湿を徹底し、敏感肌に優しいスキンケアルーティンを確立しておきましょう。特に乾燥しやすい冬の時期から保湿を意識しておくことが有効です。
✨ 花粉情報をチェックし外出を工夫する
花粉の飛散量が多い日は外出を控えたり、飛散のピーク時間帯(晴れた日の午後など)を避けるなど、花粉への接触を減らす工夫が大切です。花粉情報アプリや天気予報サービスを活用して、体への花粉負荷を最小化しましょう。
📌 花粉症治療を早期に開始する
花粉シーズンが始まる前に医療機関を受診し、抗アレルギー薬などの治療を早めに開始することで、鼻水の量自体を抑えることができます。特に「初期療法」として、花粉が飛散し始める2週間前から薬を開始することが効果的とされています。
▶️ 室内の花粉対策を徹底する
空気清浄機の使用や、帰宅後の着替え・洗顔、布団を外干ししないなど、室内に持ち込む花粉量を減らすことも症状緩和に有効です。花粉シーズン中は窓を閉め、換気は短時間にとどめることが推奨されます。
🔹 皮膚科への定期的な相談
毎年花粉シーズンに肌荒れが繰り返される方は、皮膚科で肌の状態を定期的にチェックしてもらうことをおすすめします。アトピー性皮膚炎などの基礎疾患がある場合は、シーズン前に治療計画を立てておくことで、重症化を防ぐことができます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「花粉シーズンになると、鼻の下の赤みや皮膚トラブルでご来院される患者様が増えており、当院でも「ただの鼻かみすぎだと思って放置していた」とおっしゃる方が多く見受けられます。鼻水に含まれる炎症性物質や繰り返しの摩擦によってバリア機能が低下した皮膚は、細菌やウイルスの二次感染を招くリスクもあるため、早めのケアや受診が大切です。ワセリンなどによる保湿で皮膚を守りながら、花粉症そのものを適切にコントロールすることが根本的な改善につながりますので、セルフケアで改善しない場合はどうぞお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
主な原因は、繰り返しの鼻かみによる摩擦で皮膚のバリア機能が低下することです。加えて、花粉症の鼻水にはヒスタミンや炎症性サイトカインが含まれており、これらが皮膚を刺激し続けることも赤みを悪化させます。複数の要因が重なって起こるケースが多いです。
ティッシュで強くゴシゴシ拭く行為や、硬いティッシュ・トイレットペーパーの使用は皮膚を傷つけるため避けましょう。また、アルコール含有の消毒液や刺激の強いスキンケア製品の使用、ステロイド外用薬の自己判断による長期使用も症状を悪化させる可能性があります。
鼻をかむ際はティッシュを押さえるように優しく当て、摩擦を最小限にしましょう。鼻の下にワセリンや低刺激の保湿クリームを事前に塗っておくと皮膚を保護できます。洗顔はぬるま湯と低刺激洗顔料を使い、洗顔後はすぐに保湿することが回復を早める基本です。
1週間以上赤みが続く・悪化している場合や、水疱・黄色い膿が生じている場合は早めの受診が必要です。また、強いかゆみや痛み、赤みが口周りや頬など広範囲に広がっている場合も、ウイルスや細菌感染、別の皮膚疾患が疑われるため、当院へお気軽にご相談ください。
深く関係しています。花粉症の症状そのものをコントロールして鼻水の量を減らすことが、鼻をかむ回数を減らし、皮膚への刺激を根本的に軽減します。抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬の活用、さらには舌下免疫療法による体質改善も、鼻の下の赤みの予防に有効な手段です。
📌 まとめ
花粉症シーズンに鼻の下が赤くなることは非常に多くの方が経験するトラブルですが、その原因は単純な「鼻かみすぎ」だけでなく、皮膚バリア機能の低下や炎症物質の刺激、細菌・ウイルス感染など複合的な要因によることが多いです。
対処の基本は「摩擦を減らす」「保湿でバリアを守る」「刺激成分を避ける」の3点です。柔らかいティッシュを使い、優しく押さえるように拭き、ワセリンや低刺激の保湿剤で皮膚を保護する習慣をつけましょう。また、花粉症そのものを適切にコントロールして鼻水の量を減らすことが、鼻の下の赤みの根本的な予防になります。
セルフケアで改善しない場合や、水疱・膿・強いかゆみ・広範囲の赤みなどが見られる場合は、早めに皮膚科を受診することが大切です。皮膚科では症状の種類に応じた外用薬や内服薬が処方されるほか、バリア機能を補う治療も受けることができます。
アイシークリニック新宿院では、花粉症による皮膚トラブルを含む様々な肌の悩みに対応しています。鼻の下の赤みが気になる方、セルフケアで改善しない方は、ぜひお気軽にご相談ください。適切な診断と治療によって、花粉シーズンを快適に乗り越えるためのサポートをいたします。
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- 花粉症で目の周りが赤くなる・かゆい原因と皮膚科での治療法
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎の診療ガイドラインに基づく、皮膚バリア機能の低下メカニズム、ステロイド外用薬の適切な使用方法、保湿剤の選択基準に関する情報
- 厚生労働省 – 花粉症の予防・治療に関する公式情報。抗ヒスタミン薬・点鼻ステロイド薬の使用方法や花粉症対策(マスク・室内環境整備)についての公的ガイダンス
- 国立感染症研究所 – 口唇ヘルペス(単純ヘルペスウイルス1型)および伝染性膿痂疹(とびひ)の感染メカニズム・症状・治療に関する信頼性の高い感染症情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
