イボ除去に液体窒素は何回必要?治療回数と効果を徹底解説

💡 イボの液体窒素治療、「何回通えば治るの?」と気になっていませんか?

実は、1回で終わる治療ではありません。平均で3〜10回以上の通院が必要になるケースがほとんどです。

この記事を読めば、治療回数が増える本当の理由と、少ない回数で効果を出すためのポイントがわかります。

⚠️ 知らないまま通い続けると、時間もお金もムダになるかもしれません。まずは正しい知識を確認しましょう。


目次

  1. 📌 イボとはどんな皮膚疾患なのか
  2. 📌 液体窒素によるイボ除去の仕組み
  3. 📌 液体窒素治療は何回必要?平均的な回数の目安
  4. 📌 治療回数が増える主な要因
  5. 📌 イボの種類別に見る治療回数の違い
  6. 📌 液体窒素治療の流れと1回あたりの処置内容
  7. 📌 治療中・治療後に起こる反応と対処法
  8. 📌 液体窒素治療で効果が出にくいケースとその対応策
  9. 📌 液体窒素以外のイボ除去方法との比較
  10. 📌 治療回数を減らすために知っておきたいポイント
  11. 📌 まとめ

⚡ この記事のポイント

液体窒素によるイボ除去は1回では完結せず、2週間に1回のペースで平均3〜10回以上の通院が必要。足底疣贅など難治例ではさらに多くの回数がかかるため、アイシークリニックでは併用療法を含めた個別の治療計画を提案している。

💡 イボとはどんな皮膚疾患なのか

イボは、皮膚の表面に生じる小さな隆起状の病変です。一般的にイボと呼ばれるものには、ウイルス性のものと非ウイルス性のものがあり、それぞれ性質や治療方針が異なります。

最も多く見られるのが「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれるタイプで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされます。手の指や足の裏、爪周囲などに発生しやすく、表面がザラザラとした硬い隆起が特徴です。特に足の裏にできるものは「足底疣贅(そくていゆうぜい)」と呼ばれ、歩行時に痛みを伴うことがあります。

子どもに多く見られる「水イボ(伝染性軟属腫)」は、伝染性軟属腫ウイルスによるものです。光沢のある小さなドーム状の隆起が特徴で、皮膚が薄い子どもに多く発生します。

一方、中高年以降に多い「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」は、老人性疣贅とも呼ばれる非ウイルス性の良性腫瘍です。加齢による皮膚の変化が主な原因で、顔や体幹に茶色や黒色のザラザラとした隆起として現れます。

また「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」は、HPVの中でも別のタイプによって生じる平らなイボで、顔や手の甲に多く見られます。引っかいたり触ったりすることで広がりやすいのが特徴です。

イボの種類によって、液体窒素治療への反応や必要な治療回数が大きく異なります。そのため、まず自分のイボがどのタイプなのかをきちんと診断してもらうことが、適切な治療への第一歩となります。

Q. 液体窒素によるイボ除去は平均何回必要ですか?

液体窒素によるイボ除去は、2週間に1回のペースで平均3回〜10回程度の通院が必要です。小さなイボは3〜5回、中程度は5〜10回が目安で、足の裏にできる足底疣贅などの難治例では10回以上かかることも珍しくありません。

📌 液体窒素によるイボ除去の仕組み

液体窒素を用いた治療法は「冷凍凝固療法」とも呼ばれ、マイナス196度という極低温の液体窒素をイボに直接接触させることで、組織を破壊する方法です。

この治療が効果を発揮するメカニズムは、主に二つあります。一つ目は「凍結による細胞死」です。液体窒素が触れた組織は急激に冷却され、細胞内外に氷晶が形成されます。この氷晶が細胞膜を物理的に傷つけ、細胞を死滅させます。二つ目は「血行障害による壊死」で、血管が損傷されることで患部への血流が途絶え、組織が壊死していきます。

ウイルス性イボの場合、この処置によってウイルスに感染した組織が破壊されることで除去が進みます。ただし、1回の処置で組織の深部にいるウイルスまで完全に破壊することは難しく、表面から少しずつ取り除いていくアプローチが必要になります。これが、液体窒素治療に複数回の通院が必要な理由です。

処置は、綿棒や専用の器具に液体窒素を含ませてイボに押し当てる方法や、液体窒素をスプレー状に吹き付けるスプレー法などがあります。凍結と解凍を繰り返すことで、より深い組織まで破壊できるとされています。

治療後は患部に炎症が起き、水ぶくれや血豆ができることがあります。その後かさぶたになり、皮膚が新しく再生されていきます。このサイクルを繰り返すことで、イボが徐々に小さくなっていきます。

✨ 液体窒素治療は何回必要?平均的な回数の目安

液体窒素によるイボ除去の治療回数は、イボの種類・大きさ・深さ・発生部位・患者の免疫状態などによって大きく異なります。一般的な目安として、最低でも3回から5回の通院が必要なケースが多く、難治性のものでは10回以上かかることも珍しくありません。

通院の間隔としては、2週間に1回程度が標準的です。1回の処置でイボ組織を破壊し、その後の2週間で新しい皮膚が再生されるのを待ち、次の処置を行うというサイクルを繰り返します。つまり、5回の治療でも約2か月半の期間が必要になる計算です。

尋常性疣贅(手や足のイボ)の場合、小さくて浅いものであれば数回の治療で改善が見込めます。一方で、足の裏にできた足底疣贅は皮膚が厚く、角質層が深いため除去が難しく、10回以上の治療が必要になることがよくあります。

また、複数のイボが同時に存在する場合や、広い範囲に広がっている場合も、治療回数・期間ともに長くなる傾向があります。子どもの場合、大人と比較して皮膚の免疫機能が活発なため、比較的早く反応が出ることがありますが、個人差が大きいため一概には言えません。

一般的な目安として以下を参考にしてください。

小さいイボ(直径3mm未満):3回から5回程度
中程度のイボ(直径3mm〜10mm):5回から10回程度
大きいイボまたは足底疣贅:10回以上になることも

ただし、これはあくまで目安であり、実際の治療回数は診察を受けた担当医師の判断によります。治療開始前に「どれくらいの回数が必要そうか」を主治医に確認しておくと、通院計画を立てやすくなります。

Q. 液体窒素治療でイボ除去に複数回かかる理由は?

液体窒素はマイナス196度の極低温で細胞を凍結・壊死させますが、1回の処置で皮膚深部のウイルスを完全に破壊するには限界があります。そのため表面から少しずつ除去するアプローチが必要となり、複数回の処置を繰り返すことでイボを徐々に取り除いていきます。

🔍 治療回数が増える主な要因

液体窒素治療の回数が多くなる背景には、いくつかの要因があります。それぞれを理解しておくことで、治療がなぜ長引くのかを納得した上で続けることができます。

まず「イボの深さと大きさ」です。イボは皮膚の表面だけでなく、真皮層の深部にウイルスが潜伏していることがあります。液体窒素は1回の処置で届く深さに限界があるため、深いイボほど繰り返しの処置が必要です。また大きなイボは破壊すべき組織量が多く、それだけ多くの処置が必要になります。

次に「発生部位の皮膚の厚さ」も重要な要因です。足の裏や手のひらは角質が厚く、液体窒素の冷気がウイルスのいる組織まで届きにくい環境です。そのため他の部位に比べて治療回数が増えやすい傾向があります。

「免疫機能の低下」も治療回数に影響します。ウイルス性イボの除去においては、液体窒素による物理的な破壊に加えて、免疫細胞がウイルスを排除するプロセスも重要です。ストレスの多い生活、睡眠不足、持病(糖尿病、アトピー性皮膚炎など)による免疫機能の低下がある場合、治療への反応が悪くなることがあります。

「イボの再発」も回数が増える要因の一つです。液体窒素で見た目上イボがなくなったように見えても、皮膚の深部にウイルスが残存していると再び増殖して戻ってきます。この場合、治療を最初からやり直す必要があります。

「処置の間隔が空きすぎる」場合も、治療効率が下がることがあります。2週間程度の間隔で定期的に通院することが推奨されていますが、仕事や生活の都合で間隔が長くなると、ウイルスが再増殖する時間を与えてしまうことがあります。

「ウイルスの感染力の強さ」も関係します。HPVにはさまざまな型があり、型によって液体窒素に対する反応が異なります。一部の型は難治性で、複数のアプローチを組み合わせる必要があります。

💪 イボの種類別に見る治療回数の違い

イボの種類によって、液体窒素治療への反応や必要な回数には大きな差があります。それぞれの特徴を把握しておくことは、治療の見通しを立てる上で役立ちます。

尋常性疣贅は最も多いウイルス性イボで、手の指や足の甲、爪周囲に発生しやすいタイプです。比較的治療に反応しやすいものが多く、定期的な通院を続ければ5回から10回程度で改善が見込めるケースが多いです。ただし、爪の下に入り込んだイボは処置が届きにくいため難治性になることがあります。

足底疣贅は、足の裏にできるイボで尋常性疣贅の一種です。足の裏は体重がかかるため皮膚が厚くなっており、液体窒素の効果が届きにくい環境です。また、圧迫によってイボが皮膚の内側に向かって成長するため、見た目以上に深いことがあります。10回以上の治療が必要になることが多く、難治例では20回を超えることもあります。

扁平疣贅は、顔や手の甲にできる平らなイボで、HPVの中でも刺激に弱いタイプのウイルスが関与しています。液体窒素の刺激によって逆に増悪(悪化)することがあるため、同治療が適さないケースもあります。医師が扁平疣贅と診断した場合、液体窒素以外の治療法を提案されることがあります。

水イボ(伝染性軟属腫)は、主に子どもに見られる水分を含んだ光沢あるイボです。液体窒素治療も選択肢の一つですが、子どもへの疼痛が強いため、専用のピンセットで内容物を取り出す摘除法が選ばれることも多くあります。自然消退することも多く、経過観察が勧められる場合もあります。

脂漏性角化症は非ウイルス性の良性腫瘍で、ウイルスを根絶する必要はありません。液体窒素で組織を破壊するだけで除去できるため、ウイルス性イボと比べると比較的少ない回数(1回から3回程度)で対応できることが多いです。ただし、大きなものや色素が深いものは回数がかかる場合があります。

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🎯 液体窒素治療の流れと1回あたりの処置内容

液体窒素治療は基本的に外来で行われ、特別な準備なく受けられます。治療の流れを事前に把握しておくと、初めての方も安心して臨むことができます。

受診当日は、まず医師によるイボの診察が行われます。皮膚の状態やイボの種類・大きさ・深さなどを確認し、液体窒素治療が適切かどうかを判断します。初診の場合は、治療回数の見通しや注意事項について説明を受けます。

処置に入ると、まず角質が厚い場合はメスや専用器具で表面を軽く削ることがあります。これはイボの中心にある「点状出血(しみ出る小さな血の点)」を確認し、液体窒素をより確実に届けるための前処置です。

次に、液体窒素を綿棒や専用器具に含ませ、数秒から十数秒間イボに押し当てます。この際、患部がジーンとするような痛みや灼熱感を感じる方が多いです。痛みの程度は部位や個人差によって異なり、足の裏などの感覚が鈍い部位では痛みが比較的少ない一方、指先などは敏感で強い痛みを感じることがあります。処置自体は短時間で終わります。

処置後は患部に赤みや腫れが生じ、数時間から1日以内に水ぶくれができることがあります。水ぶくれが大きい場合や破れた場合は、清潔に保ちガーゼなどで保護します。その後、かさぶたになって脱落し、新しい皮膚が再生されます。この過程が約2週間かかるため、次の処置まで間隔を空けます。

1回あたりの処置にかかる時間は、イボの数や大きさにもよりますが、処置自体は5分から15分程度のことが多く、受付から会計まで含めても30分から1時間程度で終わることがほとんどです。

Q. 液体窒素治療後に水ぶくれができたときの正しい対処法は?

液体窒素治療後の水ぶくれは、イボ組織の壊死が進んでいる正常な反応です。無理につぶさず自然に破れるのを待ち、破れた場合は清潔に保ちガーゼで覆って保護してください。膿が出る・痛みが増す・赤みが広がるといった症状があれば、次回予定を待たず早めに受診することが重要です。

💡 治療中・治療後に起こる反応と対処法

液体窒素治療を受けると、処置後に様々な皮膚反応が生じます。これらは治療に伴う正常な反応であるケースが多いですが、適切に対処することで回復を助けることができます。

処置直後から数時間は、患部の赤みや腫れ、ヒリヒリとした灼熱感が続くことがあります。患部を冷やすことで症状を和らげることができますが、極端に冷やしすぎないよう注意が必要です。

翌日から2日ほどで水ぶくれや血豆ができることがあります。これはイボ組織の壊死が進んでいるサインであり、多くの場合、治療が進んでいることを示しています。水ぶくれは自然に破れるまで無理につぶさず、破れた場合は清潔に保つことが大切です。患部をガーゼで覆い、入浴時も清潔に保つようにしてください。

水ぶくれがかさぶたになった後は、無理に剥がさず自然に取れるのを待ちます。かさぶたの下では新しい皮膚が作られています。無理に剥がすと傷口から細菌感染を起こすリスクがあります。

治療中・治療後に特に注意が必要な状態としては、患部が化膿した場合(膿が出る、強い痛みが増す、発赤が広がる)や、水ぶくれがひどく日常生活に支障をきたす場合があります。こうした症状が現れたときは、次の通院予定を待たずに早めに受診することをおすすめします。

また、日焼けは患部の色素沈着を悪化させる可能性があるため、治療中は紫外線対策を意識することも大切です。患部が露出している場合は、日焼け止めを塗るか衣類で覆うなど工夫しましょう。

📌 液体窒素治療で効果が出にくいケースとその対応策

液体窒素治療を繰り返しているにもかかわらず、イボがなかなか小さくならないことがあります。こうした難治例への対応策を知っておくことは、治療方針を見直す上で重要です。

効果が出にくいケースとして、まず「角質が極端に厚い部位のイボ」があります。特に足の裏や手のひらは角質が厚く、液体窒素の冷気がウイルスのいる深部まで届かないことがあります。この場合、治療前にサリチル酸などの薬剤を塗って角質を軟らかくする前処置(角質軟化療法)を併用することで、液体窒素の効果が届きやすくなることがあります。

「免疫機能が著しく低下している方」も治療に反応しにくいことがあります。免疫抑制剤を使用している方や、基礎疾患によって免疫機能が低下している方は、通常の免疫機能を持つ方に比べてイボが増殖しやすく、液体窒素への反応も悪くなることがあります。このような場合、免疫賦活薬(イミキモドクリームなど)の塗布を併用することが検討されることがあります。

「イボが広範囲に複数存在する場合」も難治になりやすいです。多発性のイボは、一つを治療している間に別のイボからウイルスが再感染するリスクがあります。複数のイボを同時に治療することや、抗ウイルス的な作用を持つ補助療法を組み合わせることが対策として取られることがあります。

難治例への対応策としては、液体窒素との併用療法が選択肢となります。具体的には、モノクロロ酢酸(MCA)の塗布、ヨクイニン(薬用ハトムギエキス)の内服、レーザー治療(炭酸ガスレーザーなど)への切り替え、または外科的切除などが検討されます。いずれも医師との相談の上で方針を決めることが重要です。

何度治療を繰り返してもイボが改善しない場合は、「本当にイボなのか」の再確認も必要です。メラノーマ(悪性黒色腫)など皮膚の悪性疾患がイボに似た見た目を示すことがあるため、診断に疑問がある場合は皮膚生検(組織の一部を採取して顕微鏡で確認する検査)が行われることもあります。

Q. 液体窒素が効きにくいイボへの対応策は?

足の裏や手のひらなど角質の厚い部位のイボ、免疫機能が低下している方のイボは液体窒素の効果が届きにくい難治例です。アイシークリニックでは、サリチル酸製剤による角質軟化療法の併用やヨクイニン内服、炭酸ガスレーザーへの切り替えなど、個々の状態に合わせた治療計画を提案しています。

✨ 液体窒素以外のイボ除去方法との比較

液体窒素治療はイボ除去の代表的な方法ですが、唯一の選択肢ではありません。他の治療法との違いを知ることで、自分に合ったアプローチを選ぶ参考になります。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、イボ組織をレーザーのエネルギーで蒸散・除去する方法です。液体窒素よりも1回あたりの除去量が多く、数回(場合によっては1回から2回)で完了できるケースもあります。ただし、保険適用外となることが多く、治療費が高くなる傾向があります。また、処置後に凹みやへこみが残るリスクがあります。

電気焼灼法は、高周波電流でイボ組織を焼き切る方法です。小さなイボや表面の浅いイボには有効ですが、深部のウイルスには届きにくいことがあり、再発するケースもあります。

外科的切除は、メスでイボを切り取る根本的な方法です。1回の処置で確実に取り除けますが、切開・縫合が必要なため傷跡が残るリスクがあります。また、ウイルス性イボの場合、周囲にウイルスが残っていると再発することがあります。

サリチル酸ピーリング(外用薬療法)は、サリチル酸を含む薬剤をイボに塗布し、角質を軟らかくして溶かしていく方法です。自宅でも市販薬を使って行える手軽さがある一方、効果が出るまでに時間がかかることが多く、深いイボには不十分なこともあります。

ヨクイニン内服は、漢方薬の一種であるハトムギエキスを内服することで免疫機能を高め、ウイルスへの抵抗力を強化する補助的な治療法です。単独での効果には個人差が大きく、液体窒素などほかの治療との併用で用いられることが一般的です。

モノクロロ酢酸(MCA)療法は、液体窒素が効きにくい難治性のイボに対して用いられることのある治療で、酸によって組織を化学的に破壊します。専門的な扱いが必要で、すべてのクリニックで行われているわけではありません。

どの治療法が最適かは、イボの種類・大きさ・発生部位・患者の年齢・コスト面などを総合的に判断して決定します。複数の治療法を組み合わせることで相乗効果が期待できるケースもあるため、担当医と十分に相談することをおすすめします。

🔍 治療回数を減らすために知っておきたいポイント

液体窒素治療の回数をできるだけ少なく、かつ効果的に進めるためには、日常生活の中でいくつかのポイントを意識することが重要です。

まず、「定期的な通院を続けること」が最も重要です。治療効果を高めるためには、医師に指示された間隔(多くの場合2週間に1回程度)を守って通院することが大切です。途中でやめてしまったり、間隔を空けすぎたりすると、ウイルスが再増殖してしまい、それまでの治療の効果が薄れてしまうことがあります。

「免疫機能を高める生活習慣」も重要な要素です。体の免疫機能はウイルスの排除に直結します。十分な睡眠を確保すること、バランスの取れた食事を心がけること、適度な運動をすること、ストレスをためないことが、免疫機能を正常に保つための基本です。

「イボを触ったりかいたりしない」こともとても大切です。ウイルス性イボは接触によって感染が広がります。自分の他の皮膚部位に広がったり、同居する家族に感染したりするリスクがあるため、患部を触った後は必ず手洗いをする習慣をつけましょう。

足の裏のイボの場合、「角質を適度に除去する」ことが治療効果を高めます。自宅でのケアとして、入浴後に軽石や角質ケア用品で角質をやわらかくしておくと、次の液体窒素処置が届きやすくなります。ただし、削りすぎてイボ周囲の健康な皮膚を傷つけると感染のリスクがあるため、適度に行うことが重要です。

「早期に治療を開始する」ことも有効です。イボが小さいうちに治療を始めることで、組織の破壊量が少なくて済み、必要な回数も少なくなります。イボが大きくなってから治療を開始すると、それだけ多くの時間と回数がかかることになります。気になるイボに気づいた早い段階で受診することをおすすめします。

「処方された薬を指示通りに使用する」ことも見落とせません。液体窒素治療と並行して、サリチル酸製剤やその他の外用薬が処方されている場合は、指示通りに毎日使用することで相乗効果が期待できます。自己判断で使用を中止しないようにしてください。

また、「プールや銭湯での注意」も必要です。足底疣贅はプールの足ふきマットや共有のスリッパを介して感染するリスクがあります。イボの治療中はプールや公衆浴場の利用に際して注意し、患部を絆創膏などで覆うか、主治医に使用可否を相談してみましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、液体窒素治療を始める際に「何回で治りますか?」とご不安そうにお尋ねになる患者さんが多くいらっしゃいますが、イボの種類や発生部位・深さによって治療回数は大きく異なるため、まず丁寧な診察で状態を見極めることを大切にしています。特に足底疣贅は角質が厚く難治性になりやすいことから、必要に応じてサリチル酸製剤の併用やヨクイニン内服も組み合わせながら、お一人おひとりに合った治療計画をご提案しています。途中で治療を中断してしまうと再発のリスクが高まりますので、焦らず定期的に通院を続けていただけるよう、治療の見通しをわかりやすくご説明しながら、患者さんと二人三脚で取り組んでいきたいと考えています。」

💪 よくある質問

液体窒素でイボを除去するには何回通院が必要ですか?

イボの種類・大きさ・発生部位によって異なりますが、一般的に3回〜10回程度の通院が目安です。2週間に1回のペースで通院するケースが標準的で、足の裏にできた足底疣贅など難治性のものでは10回以上かかることもあります。治療開始前に担当医へ見通しを確認しておくと安心です。

液体窒素治療後に水ぶくれができましたが、どう対処すればよいですか?

水ぶくれは治療によってイボ組織の壊死が進んでいるサインであり、正常な反応です。無理につぶさず、自然に破れるまで待ちましょう。破れた場合は清潔に保ち、ガーゼなどで覆って保護してください。膿が出たり痛みが強まったりした場合は、予定を待たず早めにご受診ください。

液体窒素治療で効果が出にくいイボはありますか?

足の裏や手のひらなど角質が厚い部位のイボ、免疫機能が低下している方のイボ、広範囲に複数存在するイボは効果が出にくい傾向があります。アイシークリニックでは、そのような難治例にはサリチル酸製剤の併用やヨクイニン内服、レーザー治療への切り替えなど、個別に最適な治療計画をご提案しています。

液体窒素治療の回数を減らすためにできることはありますか?

医師に指示された2週間に1回のペースで定期的に通院することが最も重要です。また、十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動で免疫機能を高めること、イボを触ったり掻いたりしないこと、処方された外用薬を指示通りに使用することも、治療を効率よく進める上で大切なポイントです。

液体窒素以外にイボを除去する治療法はありますか?

炭酸ガスレーザー・電気焼灼法・外科的切除・サリチル酸外用薬・ヨクイニン内服などの選択肢があります。レーザーは少ない回数で済む場合がありますが保険適用外になることが多く費用が高くなる傾向があります。どの方法が最適かはイボの種類や状態によって異なるため、担当医と十分に相談して決めることが重要です。

🎯 まとめ

イボ除去における液体窒素治療は、広く普及した安全性の高い治療法ですが、1回で完結する治療ではなく、複数回の通院が必要なのが基本です。平均的には2週間に1回のペースで3回から10回以上の処置が必要となり、特に足の裏のイボや大きなイボ、免疫機能が低下している方の場合は、さらに多くの回数がかかることがあります。

治療回数に影響する要因はイボの種類・大きさ・深さ・発生部位・免疫状態など多岐にわたります。それぞれの状況に応じて、液体窒素単独での治療に加え、ヨクイニン内服や角質軟化療法との併用、あるいはレーザー治療などへの切り替えが検討されることもあります。

液体窒素治療を受ける際に最も大切なのは、途中でやめずに定期的な通院を続けることです。「まだ残っているから」と焦らず、医師と連携しながら根気よく治療を続けることが、イボを完全に除去するための近道となります。治療の見通しや方針について不安がある場合は、遠慮せず担当医に相談するようにしましょう。

アイシークリニック新宿院では、イボの種類や状態に合わせた適切な治療を提案しています。なかなか治らないイボや複数のイボにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性疣贅(ウイルス性イボ)の診断基準および液体窒素冷凍凝固療法を含む治療ガイドラインの参照
  • 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染メカニズム・疫学・伝染性軟属腫ウイルスなどイボの原因ウイルスに関する情報の参照
  • PubMed – 液体窒素冷凍凝固療法の治療回数・有効性・難治例への対応策に関する国際的な臨床研究・エビデンスの参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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