睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック方法と症状を詳しく解説

🚨 夜中のいびき・日中の強い眠気・朝の疲労感でお困りではありませんか?💤

📌 これらは睡眠時無呼吸症候群の典型的なサインかもしれません!

⚠️ 放置すると危険!
高血圧・糖尿病・心疾患などの重篤な合併症リスクが急上昇⬆️

✅ この記事で分かること:
🔸 簡単セルフチェック方法
🔸 専門医への相談タイミング
🔸 早期発見で防げる合併症リスク

💡 たった3分のセルフチェックで、あなたの睡眠の質と将来の健康を守りましょう!

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📋 目次

  1. 💭 睡眠時無呼吸症候群とは
  2. ⚠️ 睡眠時無呼吸症候群の主な症状
  3. ✅ セルフチェック項目と判定方法
  4. 👨‍👩‍👧‍👦 家族や周囲の人による観察のポイント
  5. 🚨 セルフチェックで陽性の場合の対処法
  6. 🏥 専門医での検査について
  7. 💊 睡眠時無呼吸症候群の治療方法
  8. 📝 まとめ

💡 睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止したり、著しく浅くなったりする病気です。医学的には、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上発生する状態を指します。

この病気は大きく3つのタイプに分類されます。最も多いのが閉塞型睡眠時無呼吸症候群で、のどの筋肉がゆるんで気道が狭くなったり塞がったりすることで起こります。中枢型睡眠時無呼吸症候群は、脳からの呼吸指令が一時的に止まることで発症し、混合型は閉塞型と中枢型の両方の特徴を持ちます。

睡眠時無呼吸症候群の患者数は国内で約900万人と推定されていますが、実際に治療を受けている人はその10分の1程度とされており、多くの方が病気に気づかずに過ごしているのが現状です。この病気は男性に多く見られがちですが、女性でも閉経後にホルモンバランスの変化により発症リスクが高まります。

睡眠時無呼吸症候群が怖いのは、単に睡眠の質が悪くなるだけでなく、様々な合併症を引き起こす可能性があることです。血中の酸素濃度が低下することで、心臓や血管に負担がかかり、高血圧、心不全、不整脈、脳梗塞、糖尿病などのリスクが高まります。また、日中の眠気により交通事故や労働災害の危険性も増加します。

📌 睡眠時無呼吸症候群の主な症状

睡眠時無呼吸症候群の症状は、睡眠中に現れるものと日中に現れるものに分けられます。これらの症状を正しく理解することで、セルフチェックの精度を高めることができます。

✅ 睡眠中の症状

睡眠中の最も代表的な症状は大きないびきです。ただし、すべてのいびきが睡眠時無呼吸症候群を示すわけではありません。特に注意すべきは、いびきが一定ではなく、時々止まったり再開したりするパターンです。呼吸が止まった後に「ガッ」「ゴッ」といった大きな音とともに呼吸が再開することが特徴的です。

呼吸停止も重要な症状の一つです。家族などに指摘されることが多く、10秒以上呼吸が止まっているように見える状態が繰り返し起こります。この間、胸や腹部は呼吸しようとして動いているのに、実際には空気の流れが止まっているのが特徴です。

睡眠中の窒息感も見られることがあります。呼吸が苦しくて目が覚める、息苦しさで夜中に何度も目を覚ます、のどが渇いて目が覚めるといった症状です。また、寝返りを頻繁に打つ、手足をバタバタと動かす、歯ぎしりをするなどの症状も報告されています。

夜間頻尿も睡眠時無呼吸症候群の症状として現れることがあります。正常な睡眠では抗利尿ホルモンの分泌により尿量が減少しますが、睡眠の質が悪化するとこのホルモンの分泌が乱れ、夜中にトイレに起きる回数が増えます。

📝 日中の症状

日中の症状で最も多いのは強い眠気です。十分な睡眠時間を取っているにも関わらず、日中に耐え難い眠気を感じます。特に単調な作業中や会議中、運転中などに強い眠気に襲われることが多く、場合によっては気がつかないうちに数秒から数十秒眠ってしまう「マイクロスリープ」という現象も起こります。

朝の症状も特徴的です。朝起きた時に頭痛がする、口の中が乾燥している、のどが痛い、疲労感が残っているなどの症状が見られます。これは睡眠中の酸素不足や睡眠の質の低下が原因です。

集中力や記憶力の低下も重要な症状です。仕事や勉強に集中できない、物忘れが多くなった、判断力が鈍くなったなどの認知機能の低下が見られることがあります。これは脳への酸素供給が不十分になることや、深い睡眠が得られないことが原因です。

精神的な症状として、イライラしやすくなる、気分が沈みがちになる、やる気が起きないなどのうつ症状が現れることもあります。慢性的な睡眠不足状態が続くことで、精神的な不調をきたすケースは珍しくありません。

✨ セルフチェック項目と判定方法

睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックには、いくつかの標準化された質問票が使用されています。ここでは、最も広く使われているエプワース眠気スケール(ESS)と、その他の重要なチェック項目について詳しく説明します。

🔸 エプワース眠気スケール(ESS)

エプワース眠気スケールは、日中の眠気の程度を客観的に評価するための質問票です。以下の8つの状況で、どの程度眠くなるかを0から3の4段階で評価します。

評価基準:
0点:眠くなることはない
1点:時々眠くなる
2点:よく眠くなる
3点:大抵眠くなる

質問項目:

  1. 座って読書をしている時
  2. テレビを見ている時
  3. 公の場所で座って何もしない時(会議や映画館など)
  4. 1時間続けて車に乗せてもらっている時
  5. 午後に横になって休息をとる時
  6. 座って人と話をしている時
  7. 昼食後(お酒を飲まずに)静かに座っている時
  8. 車を運転中に、数分間止まっている時

合計点数による判定:
0-5点:正常範囲
6-10点:軽度の眠気
11-15点:中等度の眠気
16-24点:重度の眠気

11点以上の場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性が高く、医療機関での精密検査を受けることが推奨されます。ただし、点数が低くても他の症状がある場合は、専門医への相談を検討してください。

⚡ STOP-Bangスコア

STOP-Bangスコアは、睡眠時無呼吸症候群のリスクを評価するためのより包括的なチェック項目です。以下の8つの項目について「はい」または「いいえ」で答え、「はい」の数を数えます。

S(Snoring):大きないびきをかきますか(隣の部屋にも聞こえるほど、または肘でつつかれて起こされることがある)
T(Tiredness):日中よく疲れを感じたり、眠くなったりしますか
O(Observed):睡眠中に呼吸が止まっているところを見られたことがありますか
P(Pressure):高血圧の治療を受けていますか

B(BMI):BMIが35以上ですか
A(Age):50歳以上ですか
N(Neck):首回りが40cm以上ありますか(男性)、または38cm以上ありますか(女性)
G(Gender):男性ですか

判定:
0-2個:低リスク
3-4個:中リスク
5-8個:高リスク

3個以上該当する場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと考えられます。

🌟 その他の重要なチェック項目

上記の標準的なスコアに加えて、以下の症状についても確認してみてください:

  • 朝起きた時の口の渇き
  • 朝の頭痛
  • 夜間頻尿(夜中に2回以上トイレに起きる)
  • 集中力の低下
  • 記憶力の低下
  • イライラしやすさ
  • 性欲の減退
  • 体重増加
  • 胸やけや逆流性食道炎の症状

これらの症状が複数ある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性をより強く疑う必要があります。

🔍 家族や周囲の人による観察のポイント

睡眠時無呼吸症候群の診断において、本人の自覚症状だけでなく、家族や同居者による客観的な観察は非常に重要です。睡眠中の症状は本人には気づきにくいため、周囲の人の観察が診断の手がかりとなることが多くあります。

💬 いびきの観察ポイント

いびきを観察する際は、その音の大きさだけでなく、パターンに注意を払うことが重要です。正常ないびきは比較的一定のリズムで続きますが、睡眠時無呼吸症候群のいびきは不規則で、突然止まったり大きくなったりします。

特に注目すべきは「いびきが止まる瞬間」です。10秒以上いびきが完全に止まり、その後「ガッ」「ゴッ」といった大きな音とともに再開するパターンは、睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状です。また、いびきの音が隣の部屋まで聞こえるほど大きい場合も要注意です。

寝姿勢による変化も観察してください。仰向けで寝ている時にいびきが大きくなり、横向きで寝ると軽減される場合は、気道の閉塞が起こりやすい状態にあることを示しています。

✅ 呼吸停止の確認方法

呼吸停止を観察する際は、胸や腹部の動きと実際の呼吸音の両方を確認する必要があります。睡眠時無呼吸症候群では、胸や腹部が呼吸しようとして動いているにも関わらず、実際には空気の流れが止まっている状態が見られます。

観察のポイントは以下の通りです:

  • 鼻や口からの呼吸音が10秒以上止まる
  • 胸や腹部は動いているが空気の出入りがない
  • 呼吸再開時に大きな音がする
  • 一晩に何度もこのような状態が繰り返される

呼吸停止の回数を数える際は、1時間程度観察して何回起こるかを記録すると、医師への報告時に有用な情報となります。

📝 睡眠中の行動の観察

睡眠時無呼吸症候群の患者は、呼吸困難により睡眠が浅くなり、様々な異常行動を示すことがあります。頻繁な寝返り、手足をバタバタと動かす、歯ぎしり、寝言が多いなどの症状が見られることがあります。

また、夜中に突然起き上がったり、息苦しそうに目を覚ましたりする様子も重要な観察ポイントです。トイレに起きる回数が増える、汗をかきやすくなるなどの変化も記録しておくと良いでしょう。

🔸 日中の変化の観察

家族や同僚は、本人が気づかない日中の症状の変化を客観的に観察できる立場にあります。会議中や運転中に居眠りをしている、集中力が続かない、イライラしやすくなった、物忘れが多くなったなどの変化に注目してください。

特に運転中の居眠りは重大な事故につながる可能性があるため、家族が気づいた場合は速やかに医療機関の受診を勧めることが大切です。

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💪 セルフチェックで陽性の場合の対処法

セルフチェックで睡眠時無呼吸症候群の可能性が示唆された場合、適切な対処を行うことが重要です。放置することで症状が悪化し、深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、段階的なアプローチで対応していきましょう。

⚡ まずは生活習慣の見直し

医療機関を受診する前に、まずは自分でできる生活習慣の改善から始めましょう。これらの改善は症状の軽減だけでなく、将来的な治療効果の向上にもつながります。

最も重要なのは減量です。肥満は睡眠時無呼吸症候群の最大のリスク要因の一つで、体重が10%減少すると無呼吸の回数が約20%減少するとされています。特に首回りの脂肪は気道を圧迫するため、首回りの減量は効果的です。

睡眠時の体位も重要です。仰向けで寝ると重力により舌や軟口蓋が落ち込み、気道が狭くなりやすくなります。横向きで寝ることで症状が軽減される場合が多いため、抱き枕を使用したり、背中にテニスボールを縫い付けた衣類を着用したりして、仰向けを避ける工夫をしてみてください。

アルコールの摂取制限も効果的です。アルコールは筋肉を弛緩させ、気道の閉塞を悪化させます。特に就寝前4時間以内のアルコール摂取は避けるようにしましょう。同様に、睡眠薬や精神安定剤も気道の筋肉を弛緩させるため、使用している場合は医師と相談してください。

🌟 睡眠環境の整備

良質な睡眠を得るための環境作りも重要です。寝室の温度は18-22度程度に保ち、湿度は40-60%に維持しましょう。乾燥した環境は気道の粘膜を刺激し、症状を悪化させる可能性があります。

枕の高さも調整してください。高すぎる枕は首が曲がって気道が狭くなる原因となります。首の自然なカーブを保てる高さの枕を選び、必要に応じて枕を2つ使用して調整するのも良いでしょう。

鼻づまりがある場合は、鼻腔拡張テープや鼻うがいなどで鼻通りを改善することも有効です。口呼吸は気道の乾燥を引き起こし、症状を悪化させるため、鼻呼吸を心がけましょう。

💬 症状の記録

医療機関を受診する際に有用な情報を提供するため、症状の記録をつけることをお勧めします。睡眠日記として、就寝時刻、起床時刻、夜中に目覚めた回数、日中の眠気の程度、いびきの有無などを記録してください。

家族がいる場合は、いびきや呼吸停止の様子を動画で記録してもらうことも診断の助けになります。ただし、プライバシーに配慮し、本人の同意を得た上で記録を行ってください。

✅ 緊急時の対応

以下のような症状がある場合は、緊急度が高いため速やかに医療機関を受診してください:

  • 運転中に居眠りをしそうになることが頻繁にある
  • 日常生活に支障をきたすほどの強い眠気
  • 心臓の症状(動悸、胸痛、息切れ)を伴う
  • 血圧が異常に高い
  • 夜中に息苦しくて目が覚める頻度が増加

これらの症状は、睡眠時無呼吸症候群が重症化している可能性を示しており、早急な治療が必要です。

🎯 専門医での検査について

セルフチェックで睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと判定された場合、専門医での精密検査を受けることが重要です。適切な診断により、最適な治療方法を選択できます。

📝 受診する診療科

睡眠時無呼吸症候群の診療は、主に呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠専門外来で行われています。最近では睡眠外来を設置している医療機関も増えており、より専門的な診療を受けることができます。

呼吸器内科では、主に呼吸機能の観点から診断・治療を行います。CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの内科的治療に詳しく、重症例の管理に長けています。耳鼻咽喉科では、鼻腔や咽頭の構造的問題に着目し、手術療法も含めた治療選択肢を提供します。

初診時は予約が必要な場合が多いため、事前に電話で確認することをお勧めします。また、紹介状がなくても受診は可能ですが、かかりつけ医からの紹介があると、より円滑に診療を受けることができます。

🔸 初診時の問診と診察

初診では詳細な問診が行われます。症状の詳細、発症時期、家族歴、既往歴、服用中の薬剤、生活習慣などについて質問されます。セルフチェックの結果や睡眠日記があれば持参すると、診断の参考になります。

身体診察では、BMI測定、首回りの測定、血圧測定が行われます。また、鼻腔、口腔、咽頭の診察により、気道の狭窄や閉塞の原因を調べます。舌の大きさ、扁桃腺の肥大、軟口蓋の長さなど、気道に影響を与える解剖学的要因を詳しく評価します。

⚡ 簡易検査(アプノモニター)

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合、まず簡易検査(アプノモニター)が行われることが多くあります。この検査は自宅で行うことができ、鼻や指にセンサーを装着して一晩過ごすだけです。

測定項目は、鼻や口の気流、血中酸素濃度、いびき音などです。これらのデータから、AHI(無呼吸低呼吸指数)と呼ばれる指標を算出し、睡眠時無呼吸症候群の重症度を判定します。

AHIの判定基準:
5未満:正常
5以上15未満:軽度
15以上30未満:中等度
30以上:重度

簡易検査は手軽に行える利点がありますが、睡眠の質や睡眠段階については詳しく評価できません。そのため、結果によってはより精密な検査が必要となる場合があります。

🌟 精密検査(PSG検査)

より詳細な評価が必要な場合は、PSG(終夜睡眠ポリグラフィー)検査が行われます。この検査は医療機関に一泊入院して行う検査で、睡眠時無呼吸症候群の診断において最も正確な方法とされています。

PSG検査では、脳波、眼球運動、筋電図、呼吸、心電図、血中酸素濃度など、睡眠に関する多くの生体信号を同時に記録します。これにより、睡眠の質、睡眠段階、無呼吸・低呼吸の詳細な分析が可能となります。

検査は夕方に入院し、翌朝退院する形で行われます。普段と異なる環境での睡眠となるため、多少の不安はありますが、検査技師が常時監視しており安全に実施されます。検査結果は後日外来で詳しく説明されます。

💬 その他の検査

睡眠時無呼吸症候群の原因や合併症の評価のため、追加の検査が行われることがあります。血液検査では、血糖値、HbA1c、脂質、肝機能などをチェックし、糖尿病や生活習慣病の合併を調べます。

心電図や心エコー検査により、心臓への影響を評価することもあります。また、鼻腔や咽頭の構造的問題が疑われる場合は、CT検査やMRI検査、内視鏡検査が行われることもあります。

💡 睡眠時無呼吸症候群の治療方法

睡眠時無呼吸症候群の治療は、重症度や原因、患者の生活スタイルに応じて選択されます。軽度から重度まで、様々な治療選択肢があり、多くの場合、複数の治療法を組み合わせることで効果的な治療が可能です。

✅ CPAP療法

CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群に対する第一選択の治療法です。睡眠中にマスクを装着し、専用の装置から送られる加圧された空気により気道を開いた状態に保ちます。

CPAP治療の効果は非常に高く、適切に使用すれば無呼吸をほぼ完全に防ぐことができます。治療開始後、多くの患者で日中の眠気の改善、集中力の回復、血圧の低下などの効果が見られます。また、長期的には心血管疾患のリスク低下も期待できます。

現在のCPAP装置は小型化が進み、騒音も大幅に減少しています。また、患者の呼吸パターンに合わせて自動的に圧を調整する機能や、加温加湿機能なども搭載され、使いやすさが向上しています。保険適用により、月額約5000円程度で治療を受けることができます。

ただし、CPAP治療には継続的な使用が必要で、マスクの装着感や音に慣れるまで時間がかかる場合があります。医療スタッフと相談しながら、自分に合ったマスクの選択や設定調整を行うことが重要です。

📝 口腔内装置(マウスピース)

軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群や、CPAP治療が困難な患者に対しては、口腔内装置(マウスピース)による治療が行われます。下顎を前方に突出させることで気道を広げ、無呼吸を防ぐ装置です。

口腔内装置の利点は、携帯性に優れ、電源も不要で、旅行時などでも使用しやすいことです。また、CPAPマスクに比べて装着感が良く、受け入れやすい患者が多いという特徴があります。

装置は歯科医師により個人の歯型に合わせて作製されます。保険適用の対象となっており、作製費用は約3万円程度です。効果的な治療のためには、定期的な調整とメンテナンスが必要です。

ただし、重度の無呼吸症候群では効果が限定的な場合があり、また歯や顎関節に問題がある患者では使用が困難な場合があります。治療前に歯科医師による詳細な検査が必要です。

🔸 手術療法

構造的な問題が原因で他の治療法が効果的でない場合、手術療法が検討されます。手術の目的は気道の閉塞部位を取り除いたり、気道を拡張したりすることです。

代表的な手術として、UPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)があります。肥大した扁桃腺や軟口蓋の一部を切除し、気道を拡張する手術です。また、鼻腔に問題がある場合は、鼻中隔矯正術や下鼻甲介手術が行われることもあります。

重度の症例では、上下顎前方移動術という大きな手術が行われることもあります。顎骨を前方に移動させることで、根本的に気道を拡張する方法です。

手術療法の選択は、詳細な画像検査により閉塞部位を特定し、患者の年齢、全身状態、治療に対する希望などを総合的に考慮して決定されます。手術には一定のリスクが伴うため、十分な説明と同意が必要です。

⚡ 生活指導

すべての治療において、生活習慣の改善は基本となります。減量は最も重要で、体重の10%減少により症状の大幅な改善が期待できます。食事療法と適度な運動を組み合わせた計画的な減量プログラムが推奨されます。

睡眠衛生の改善も重要です。規則正しい睡眠時間の確保、アルコールや睡眠薬の制限、禁煙などが含まれます。また、側臥位での睡眠や、適切な枕の使用も症状改善に寄与します。

これらの生活指導は、他の治療法と併用することでより効果的になります。医師や栄養士、運動指導士などの専門家と連携して、個人に適したプログラムを作成することが重要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では睡眠時無呼吸症候群の患者様が増加傾向にあり、特にコロナ禍での在宅勤務による体重増加や生活リズムの乱れが影響していることを実感しています。記事で紹介されているセルフチェックは非常に有用で、約7割の患者様がエプワース眠気スケールで11点以上を示されますが、軽症の方でも適切な治療により大幅な症状改善が期待できます。気になる症状がございましたら、まずはお気軽にご相談いただき、一緒に最適な治療法を見つけていきましょう。」

睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックはどのように行えばよいですか?

エプワース眠気スケール(ESS)とSTOP-Bangスコアが有効です。ESSは8つの日常場面での眠気を0-3点で評価し、11点以上で受診推奨。STOP-Bangは8項目の「はい/いいえ」で答え、3個以上該当すると睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなります。

いびきをかくだけでも睡眠時無呼吸症候群の可能性はありますか?

すべてのいびきが睡眠時無呼吸症候群を示すわけではありません。注意すべきは不規則ないびきで、時々止まった後に「ガッ」「ゴッ」といった大きな音とともに再開するパターンです。隣の部屋まで聞こえるほど大きないびきも要注意です。

睡眠時無呼吸症候群の検査は痛みを伴いますか?

検査に痛みはありません。まず自宅でできる簡易検査(アプノモニター)を行い、鼻や指にセンサーを装着するだけです。必要に応じて医療機関での一泊入院検査(PSG検査)を行いますが、これも痛みはなく、睡眠中の様々な生体信号を記録するものです。

CPAP治療は一生続ける必要がありますか?

CPAP治療の継続期間は患者さんの状態により異なります。減量や生活習慣改善により症状が軽減すれば、治療を調整できる場合があります。ただし、根本的な解決には体重管理や原因治療が重要で、当院では患者さん一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。

軽度の睡眠時無呼吸症候群でも治療は必要ですか?

軽度でも症状や合併症のリスクがある場合は治療が推奨されます。まず減量、禁酒、側臥位睡眠などの生活習慣改善から始め、必要に応じて口腔内装置(マウスピース)などの治療を検討します。軽症でも適切な治療により大幅な症状改善が期待できます。

📌 まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、いびきや日中の眠気といった身近な症状から始まる病気ですが、放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性があります。セルフチェックは早期発見の重要な手段であり、エプワース眠気スケールやSTOP-Bangスコアなどの質問票を活用することで、客観的に症状を評価できます。

セルフチェックで陽性となった場合は、まず生活習慣の改善から始めつつ、専門医での精密検査を受けることが大切です。現在では簡易検査から精密なPSG検査まで、様々な検査方法が確立されており、正確な診断が可能です。

治療法も多様化しており、CPAP療法、口腔内装置、手術療法など、患者の状態や希望に応じて最適な治療を選択できます。重要なのは早期発見・早期治療であり、症状に気づいたら躊躇せず医療機関を受診することです。

アイシークリニック新宿院では、睡眠時無呼吸症候群の診断から治療まで、包括的な医療サービスを提供しています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。適切な診断と治療により、質の高い睡眠と健康的な生活を取り戻すことができます。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 睡眠時無呼吸症候群の基本的な情報、診断基準、治療法についての公式見解
  • PubMed – 睡眠時無呼吸症候群の診断・治療に関する最新の国際的な医学論文・研究データ
  • 厚生労働省 – 睡眠時無呼吸症候群の疫学データ、患者数統計、CPAP療法の保険適用に関する公的資料

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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