
夏のレジャーや屋外での作業の後、肌がヒリヒリと痛むという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。日焼けによるヒリヒリ感は、単なる「肌が赤くなる」という見た目の変化にとどまらず、皮膚が受けたダメージのサインです。適切なケアをせずに放置すると、肌荒れや色素沈着、さらには長期的なエイジングや皮膚へのダメージが蓄積されてしまう可能性があります。この記事では、日焼けでヒリヒリする原因から、正しいアフターケアの方法、やってはいけないNG行動、そして繰り返さないための予防策まで、皮膚科学に基づいた情報をわかりやすく解説します。ヒリヒリした肌を早く落ち着かせたい方、日焼け後のケアに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 日焼けでヒリヒリするのはなぜ?そのメカニズムを解説
- 日焼けのヒリヒリはどのくらい続く?症状の段階と経過
- ヒリヒリを和らげる正しいアフターケアの方法
- 日焼け後にやってはいけないNG行動
- ヒリヒリが強い場合はどう対処する?
- 日焼けを繰り返さないための紫外線対策
- 日焼けが肌に与える長期的な影響
- まとめ
この記事のポイント
日焼けのヒリヒリはUVBによる炎症反応であり、冷却・保湿・安静・紫外線回避が基本ケア。水ぶくれや全身症状がある場合は皮膚科受診が必要。繰り返す日焼けはシミ・光老化・皮膚がんリスクを高めるため、日焼け止めと物理的対策を組み合わせた予防習慣が重要。
🎯 日焼けでヒリヒリするのはなぜ?そのメカニズムを解説
日焼けでヒリヒリとした痛みや灼熱感が起きる理由を理解するためには、まず「日焼け」がどのような状態なのかを知ることが大切です。私たちが一般的に「日焼け」と呼んでいる現象には、大きく分けて二種類あります。一つは「サンタン」と呼ばれる黒化反応、もう一つは「サンバーン」と呼ばれる炎症反応です。ヒリヒリという症状をもたらすのは、このサンバーン、つまり日焼けによる炎症です。
太陽から降り注ぐ紫外線には、主にUVAとUVBという二種類があります。UVBは波長が短く、皮膚の表面に強いダメージを与えます。このUVBが皮膚に過剰に当たると、皮膚細胞のDNAが傷つき、細胞がダメージを受けます。これを感知した体は、修復のために免疫反応を活性化させます。その結果として、炎症を引き起こすプロスタグランジンやヒスタミンなどの化学物質が放出されます。これらの物質が皮膚の神経を刺激することで、ヒリヒリとした痛みや熱感が生まれるのです。
見た目が赤くなる「発赤」や、触れると痛い「圧痛」、そして皮膚が熱くなる「熱感」も、すべてこの炎症反応の一部です。つまり、日焼けによるヒリヒリは、皮膚が紫外線によるダメージを受けて起こした「炎症」のサインであると理解することが大切です。軽いやけどに近い状態とも言え、皮膚科の観点からは「日光皮膚炎」とも呼ばれます。
なお、UVAは波長が長く、皮膚の深部(真皮層)まで到達します。UVAによる影響はすぐに症状として現れることは少ないですが、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみなどのいわゆる「光老化」を引き起こす原因となります。UVBのダメージが即時的なヒリヒリや赤みをもたらすのに対し、UVAは長期的な肌へのダメージとして蓄積されていく点が特徴的です。
Q. 日焼けでヒリヒリする原因は何ですか?
日焼けのヒリヒリは、紫外線(主にUVB)が皮膚細胞のDNAを傷つけることで起こる炎症反応です。体がダメージを修復しようとしてプロスタグランジンやヒスタミンを放出し、これらが皮膚の神経を刺激することで痛みや熱感が生じます。医学的には「日光皮膚炎」と呼ばれます。
📋 日焼けのヒリヒリはどのくらい続く?症状の段階と経過
日焼けによるヒリヒリの症状がどのくらい続くかは、紫外線を受けた量や皮膚のタイプによって異なりますが、一般的な経過を知っておくと適切なケアがしやすくなります。
紫外線を大量に浴びた後、最初に気づくのは皮膚の熱感や赤みです。これは紫外線を浴びてから数時間後、おおよそ3〜6時間後に始まることが多く、12〜24時間後にピークを迎えることが一般的です。このタイミングでヒリヒリ感や痛みが最も強くなります。
その後、軽度から中程度の日焼けであれば、2〜3日程度で炎症のピークが過ぎ、赤みやヒリヒリ感は徐々に落ち着いてきます。数日が経過すると皮膚がむけ始めることがあり、これは傷ついた細胞を体が取り除こうとしている正常な修復プロセスです。皮がむけ終わるまでには、通常7〜10日程度かかることが多いです。
ただし、強い日焼けをしてしまった場合は症状が長引くことがあります。水ぶくれ(水疱)が形成されるほどの日焼けは、医学的には「Ⅱ度熱傷」に相当するほどの皮膚ダメージとも考えられており、回復にはより長い時間がかかります。この場合、治癒後も色素沈着(シミ)として残ることがあるため、慎重な対応が必要です。
また、日焼けの症状には個人差があります。色白でメラニン色素が少ない肌のタイプほど紫外線の影響を受けやすく、ヒリヒリや赤みが強く出やすい傾向があります。逆に色が黒めの肌タイプはメラニンによる防御がはたらきやすいですが、だからといって日焼けのダメージがゼロになるわけではなく、適切なケアは誰にとっても必要です。
Q. 日焼け後のアフターケアの正しい手順を教えてください。
日焼け後のケアは、①冷たいシャワーや濡れタオルで10〜15分冷却する、②アルコール・香料不使用の低刺激保湿剤で保湿する、③水分を十分に補給する、④紫外線を避けて安静にする、の4ステップが基本です。ビタミンCやEを含む食事も皮膚の回復をサポートします。
💊 ヒリヒリを和らげる正しいアフターケアの方法
日焼けをしてしまった後、どのようにケアするかによって、その後の肌の回復速度や状態が大きく変わります。ヒリヒリを和らげるための正しいアフターケアの手順を、ステップごとに確認していきましょう。
🦠 ステップ1:まずは冷却する
日焼けしてヒリヒリを感じたら、最初に行うべきことは患部を冷やすことです。炎症の熱を取り除くことが、痛みを和らげる最初のアプローチになります。冷たいシャワーを弱めの水流でやさしく当てるか、清潔なタオルを冷水で濡らして患部に当てると良いでしょう。
氷や氷嚢を直接肌に当てることは避けてください。冷やしすぎると皮膚の血流が過度に低下して、かえって組織の修復を妨げることがあります。また、冷水シャワーを長時間浴びすぎることも、皮膚のバリア機能をさらに低下させる原因になります。10〜15分程度を目安に冷却するのが適切です。
👴 ステップ2:保湿でバリア機能を補う
冷却の後は、保湿が欠かせません。日焼けによって皮膚のバリア機能が低下しており、水分が蒸発しやすい状態になっています。放置すると乾燥がさらに進み、皮がむけやすくなったり、炎症が長引いたりする原因になります。
保湿には、アルコールや強い香料が含まれていない低刺激のローションやジェルを選ぶことが大切です。アロエベラ成分を含む製品は、炎症を鎮める作用があるとされており、日焼け後のケアに向いているとされています。また、セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤も、肌の水分保持に役立ちます。
なお、ヴァセリンなどの油性が高いものは、皮膚表面をふさいでしまうことがあるため、炎症がある段階では使用を控えるほうが無難です。炎症が落ち着いた回復期に使用するのであれば問題ありません。
🔸 ステップ3:水分補給を忘れずに
日焼けは皮膚だけでなく、体全体の水分バランスにも影響します。特に長時間屋外で過ごした場合、発汗による脱水も起きやすい状況です。体の内側からしっかりと水分を補給することで、皮膚の回復を内側からサポートすることができます。水や経口補水液などを意識的に飲むようにしましょう。
💧 ステップ4:紫外線を避けて安静にする
日焼けして炎症が起きている間は、さらなる紫外線を受けないようにすることが最優先です。炎症中の皮膚はバリア機能が低下しており、通常よりもダメージを受けやすい状態にあります。日焼け後3〜5日程度は、できるだけ室内で過ごすか、外出する場合は肌を露出しない服装をして日陰を利用するようにしましょう。
✨ ステップ5:肌の回復を助ける栄養補給
食事からとれる栄養素も、皮膚の回復をサポートします。ビタミンCは抗酸化作用を持ち、紫外線によって生じた活性酸素のダメージを軽減するのに役立つとされています。ビタミンEも抗酸化作用がある栄養素として知られており、皮膚細胞の修復に貢献すると考えられています。レモンやキウイ、パプリカ、ブロッコリーなどビタミンCが豊富な食材、アーモンドやアボカドなどビタミンEを含む食材を積極的にとるようにしましょう。
🏥 日焼け後にやってはいけないNG行動
正しいケアと同様に、やってはいけない行動を知っておくことも重要です。善意でやってしまいがちなNG行動を確認していきましょう。
📌 NG①:熱いお湯で入浴する
日焼け後は、熱いお湯での入浴やサウナは避けてください。熱は炎症を悪化させる原因になります。入浴する場合はぬるめのお湯(38℃程度)でさっと済ませ、湯船にゆっくり浸かるのは炎症が落ち着いてからにしましょう。シャワーも強い水圧で当てるのは避け、やさしく洗い流す程度にとどめるのが望ましいです。
▶️ NG②:ゴシゴシこすって洗う
炎症を起こしている皮膚は非常に敏感な状態です。タオルで力強く拭いたり、ボディタオルでこすって洗ったりすることは、皮膚への刺激となり炎症を悪化させてしまいます。洗顔や洗体の際は、手のひらでやさしく洗い、タオルで拭く際も押さえるように水気を取るようにしましょう。
🔹 NG③:水ぶくれを自分でつぶす
強い日焼けによって水ぶくれ(水疱)が生じた場合、自分でつぶすことは絶対に避けてください。水疱の中には組織液があり、これが皮膚の修復を助ける役割を果たしています。自分でつぶすと細菌感染のリスクが生まれ、傷痕が残ったり回復が遅れたりする可能性があります。水疱が生じた場合は、皮膚科を受診して適切な処置を受けることをおすすめします。
📍 NG④:皮をむく・はがす
日焼けの回復過程で皮がむけてくることがありますが、無理やりはがすのはやめましょう。皮がむけるタイミングより早くはがしてしまうと、まだ修復途中の皮膚が露出し、炎症が長引いたり色素沈着が残りやすくなったりします。自然にはがれるのを待つことが大切です。
💫 NG⑤:アルコールを含む化粧品や刺激の強いケア製品を使う
日焼け後の敏感になった皮膚に、アルコール配合の化粧水や強い成分(レチノール、AHAなど)を含むスキンケア製品を使用するのは控えましょう。通常時は問題なく使えるものでも、炎症中の皮膚にとっては強すぎる刺激になる場合があります。炎症が完全に治まってから通常のスキンケアルーティンに戻すようにしましょう。
🦠 NG⑥:飲酒をする
日焼け後のアルコール摂取は避けるほうが賢明です。アルコールは利尿作用があり、脱水を促進します。日焼けによる炎症からの回復には体内の水分が必要なので、脱水が進むと回復が遅れることがあります。また、アルコールは血管を拡張させるため、皮膚の赤みや熱感を悪化させる可能性もあります。
Q. 日焼け後にやってはいけない行動は何ですか?
日焼け後のNG行動には、熱いお湯での入浴、タオルでのゴシゴシこすり洗い、水ぶくれを自分でつぶすこと、皮を無理にはがすこと、アルコール配合スキンケアの使用、飲酒があります。これらは炎症悪化や回復遅延、細菌感染リスクにつながるため注意が必要です。
⚠️ ヒリヒリが強い場合はどう対処する?
日焼けによるヒリヒリが非常に強い場合や、症状が重い場合には、セルフケアだけでは対応が難しいケースもあります。医療機関を受診することを検討すべき状況について知っておきましょう。
👴 市販薬が助けになるケース
軽度から中程度のヒリヒリや痛みには、市販の鎮痛剤(イブプロフェンやアセトアミノフェン)が炎症を抑え、痛みを緩和するのに役立つことがあります。イブプロフェンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類され、プロスタグランジンの産生を抑えることで炎症と痛みを軽減するはたらきがあります。使用する際は添付文書に従い、用法・用量を守って使用してください。
外用薬としては、炎症を抑えるためのステロイド成分を含む市販のクリームが使われることもありますが、日焼けした肌への使用については薬剤師に相談してから使用するのが安全です。
🔸 皮膚科を受診すべき状況
次のような症状がみられる場合は、セルフケアに頼らず皮膚科を受診することをおすすめします。
水ぶくれ(水疱)が広範囲にできている場合は、感染リスクがあるため医療機関での適切な処置が必要です。発熱・悪寒・頭痛・吐き気などの全身症状を伴う場合は、熱中症を合併しているか、日焼けが広範囲に及んで体への負担が大きくなっている可能性があります。また、目の周辺の日焼けで視野がぼやけたり痛みが出たりしている場合は、眼球にも影響が出ている可能性があります。さらに、数日たっても症状が改善しない、または悪化している場合も受診が必要です。
皮膚科では、症状の程度に応じてステロイド外用薬の処方や、感染予防のための処置などを行ってもらえます。重症の日焼けは一種の「やけど」に相当するため、専門家による適切な治療が回復を早め、合併症を防ぐことにつながります。
🔍 日焼けを繰り返さないための紫外線対策
日焼けによるヒリヒリを繰り返さないためには、日常的な紫外線対策が欠かせません。紫外線は天気に関係なく一年中降り注いでいますが、特に5月から9月にかけては紫外線量が多くなるため注意が必要です。
💧 日焼け止めの正しい使い方
日焼け止めは紫外線対策の基本ですが、選び方と使い方が重要です。日焼け止めのパッケージには「SPF」と「PA」という指標が記載されています。SPFはUVBを防ぐ効果の指標で、数字が大きいほどUVBへの防御力が高くなります。PAはUVAを防ぐ効果の指標で、「+」の数が多いほど防御力が強くなります。
日常的な外出であればSPF30・PA++程度のもので十分ですが、海水浴やスポーツなど長時間屋外で過ごす場面ではSPF50・PA++++のより高い防御力のものを選ぶとよいでしょう。
日焼け止めの効果を十分に発揮させるためには、外出の15〜30分前に十分な量を塗布することが重要です。多くの方が必要量の半分程度しか塗っていないという調査結果もあり、「たっぷり塗る」ことを意識することが大切です。また、汗や水で落ちやすいため、2〜3時間ごとに塗り直すことも必要です。ウォータープルーフタイプの製品でも、塗り直しは欠かせません。
✨ 物理的な紫外線対策

日焼け止めだけに頼らず、物理的な対策も組み合わせることで紫外線対策の効果が高まります。UVカット機能のある衣類や帽子の着用、日傘の使用、サングラスの着用などが有効です。なかでも衣類による遮蔽は非常に効果が高く、UV加工が施された素材は一般的な衣類よりも高い防護効果を発揮します。
紫外線が特に強い時間帯(おおむね10時〜14時)はできるだけ屋外での活動を避けるか、日陰を利用するように心がけましょう。ビーチや雪上は紫外線の反射が強くなるため、通常以上の対策が必要です。
📌 日常のスキンケアで肌を整える
肌のバリア機能を高めておくことも、日焼けのダメージを軽減する上で重要な要素です。毎日の洗顔・保湿を丁寧に行い、肌の状態を整えておくことが大切です。バリア機能が低下した乾燥肌は、紫外線のダメージを受けやすいとされています。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を活用して、肌の水分バランスを保つようにしましょう。
Q. 日焼けが肌に与える長期的な影響は何ですか?
日焼けを繰り返すと、メラニン色素の蓄積によるシミ・色素沈着、UVAによるコラーゲン破壊で生じるしわ・たるみ(光老化)、さらに皮膚がんリスクの上昇などの長期的ダメージが蓄積します。アイシークリニックでは、こうした日焼けによる肌の悩みについて専門スタッフへの相談が可能です。
📝 日焼けが肌に与える長期的な影響
日焼けのヒリヒリや赤みは数日で治まることがほとんどですが、紫外線による肌へのダメージは見た目以上に深く、長期的な影響を与えることが知られています。紫外線ダメージが蓄積されることで生じる変化について理解しておきましょう。
▶️ 色素沈着(シミ)
日焼けをするたびに、メラノサイトと呼ばれる色素細胞が活性化され、メラニン色素が産生されます。メラニンは紫外線から皮膚を守るための自然な防御機構ですが、過剰に産生されたメラニンが均一に排出されず肌内に蓄積されると、シミや色素沈着として残ることがあります。日焼けを繰り返すほど、シミができやすくなります。
シミにはさまざまな種類があり、日光性色素斑(老人性色素斑)はその代表的なものです。紫外線を多く浴びてきた部位(顔・手の甲・腕など)に生じやすく、加齢とともに増えていく傾向があります。
🔹 光老化(しわ・たるみ・くすみ)
加齢による老化と区別して、紫外線による老化を「光老化」と呼びます。UVAは皮膚の真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞を傷つけます。これにより、皮膚のハリや弾力が失われ、しわやたるみが生じやすくなります。
皮膚科学の研究では、顔の老化の約80%は紫外線によるものだという報告もあります。年齢を重ねても紫外線対策を怠らなかった人と、そうでない人とでは、同年齢でも肌の状態に大きな差が出ることが多いとされています。
📍 皮膚がんのリスク
日焼けによる紫外線ダメージが皮膚細胞のDNAを繰り返し傷つけることで、皮膚がんのリスクが高まることが医学的に示されています。特に幼少期から若年期にかけての強い日焼けは、後年になってから皮膚がんの発症に影響する可能性があるとされています。
日本人に多い皮膚がんの一つである有棘細胞がんや、悪性黒色腫(メラノーマ)は、紫外線との関連が指摘されています。日焼けは「一時的なもの」と軽くみるのではなく、将来の皮膚の健康にも関わる問題として認識しておくことが大切です。
💫 乾燥・肌荒れ・毛穴の開き
日焼けによる炎症が繰り返されることで、皮膚のバリア機能が慢性的に低下してしまうことがあります。バリア機能が低下した肌は水分を保持しにくくなり、乾燥・肌荒れが起きやすくなります。また、皮脂分泌のバランスが乱れることで毛穴が目立ちやすくなるという報告もあります。
こうした長期的なダメージを防ぐためにも、日焼けをしないよう日頃から紫外線対策を徹底することが、美肌を維持するうえでの最も重要なアプローチの一つです。
🦠 気になるシミや肌の変化はクリニックへ
日焼けを繰り返した結果として生じたシミや色素沈着、光老化による肌の変化が気になる場合は、美容皮膚科やクリニックに相談することも選択肢の一つです。近年では、レーザー治療や光治療(IPL)、薬剤によるシミの改善など、さまざまな施術が提供されています。
アイシークリニック新宿院では、日焼けによるシミや肌悩みについての相談を受け付けています。専門のスタッフが肌の状態を確認し、一人ひとりの肌質や悩みに合った適切なアドバイスや治療プランを提案します。気になることがあれば、まずはお気軽に相談してみることをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、夏季を中心に日焼け後のヒリヒリや赤みを訴えて来院される患者様が増加する傾向があり、「少し日に当たっただけだから大丈夫」と思って受診が遅れてしまうケースが少なくありません。日焼けによる炎症は軽度のやけどに相当する皮膚ダメージであり、水ぶくれや全身症状を伴う場合はもちろん、数日経っても症状が改善しない場合には、早めに皮膚科へご相談いただくことをおすすめします。日焼けのダメージは将来のシミや光老化にもつながるため、適切なアフターケアと日頃からの紫外線対策を、ぜひ習慣として取り入れていただければ幸いです。」
💡 よくある質問
日焼けによるヒリヒリは、紫外線(主にUVB)が皮膚細胞のDNAを傷つけたことで起こる炎症反応です。体がダメージを修復しようとしてプロスタグランジンやヒスタミンなどの化学物質を放出し、それが皮膚の神経を刺激することでヒリヒリとした痛みや熱感が生じます。医学的には「日光皮膚炎」とも呼ばれます。
一般的に、ヒリヒリや赤みは紫外線を浴びてから12〜24時間後にピークを迎え、軽度から中程度の日焼けであれば2〜3日程度で落ち着いてきます。その後、皮がむけ始め、完全に回復するまでは7〜10日程度かかることが多いです。ただし、水ぶくれができるほどの強い日焼けは回復により長い時間を要します。
まず患部を冷やすことが大切です。冷たいシャワーをやさしく当てるか、冷水で濡らしたタオルを患部に当てて、10〜15分程度を目安に冷却しましょう。ただし、氷を直接肌に当てることは避けてください。冷却後は、アルコール・香料不使用の低刺激な保湿剤でしっかり保湿することも重要です。
主なNG行動として、熱いお湯での入浴、タオルでゴシゴシこすること、水ぶくれを自分でつぶすこと、皮を無理にはがすこと、アルコール配合のスキンケア製品の使用、飲酒などが挙げられます。これらは炎症を悪化させたり、回復を遅らせたりする原因となるため注意が必要です。
水ぶくれが広範囲にできている場合、発熱・悪寒・頭痛・吐き気などの全身症状を伴う場合、目の痛みや視野の異常がある場合、数日たっても症状が改善しないまたは悪化している場合は、速やかに皮膚科を受診してください。アイシークリニック新宿院でも、日焼けによる肌の悩みについてご相談いただけます。
✨ まとめ
日焼けによるヒリヒリは、紫外線が皮膚細胞にダメージを与えたことで生じる炎症反応のサインです。単なる「肌が赤くなる」という現象ではなく、皮膚が傷ついているサインとして正しく理解し、適切に対処することが大切です。
日焼け後のケアの基本は、冷却・保湿・安静・紫外線の回避の4つです。熱いお風呂や強い摩擦、水ぶくれを自分でつぶすといったNG行動は避け、肌の自然な回復を助けるアプローチを心がけましょう。症状が重い場合や全身症状を伴う場合は、迷わず皮膚科を受診することが重要です。
また、日焼けのダメージは一時的なヒリヒリだけでなく、シミ・光老化・皮膚がんリスクの上昇など、長期的な影響も持ちます。日焼け止めの正しい使用、物理的な紫外線対策、日常的な保湿ケアを組み合わせて、紫外線から肌を守る習慣を身につけることが、将来の肌の健康を守るうえで最も大切なことと言えます。
日焼けをしてしまったとしても、正しいケアを行えば肌は回復します。焦らず、皮膚にやさしいアプローチで回復をサポートしながら、今後の紫外線対策にも取り組んでみてください。肌の悩みが続く場合や気になる変化があれば、専門のクリニックへの相談をぜひ検討してみましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日光皮膚炎(サンバーン)のメカニズム、UVB・UVAによる皮膚ダメージ、炎症反応、および日焼けの診断・治療に関する専門的な情報の参照
- 厚生労働省 – 紫外線による皮膚への影響、色素沈着・光老化・皮膚がんリスクに関する公式情報、および紫外線対策の推奨事項の参照
- WHO(世界保健機関) – 紫外線(UV)の種類と皮膚への影響、SPF・PA指標の意味、国際的な紫外線対策ガイドラインおよび皮膚がんリスクに関する情報の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
