ワキガ手術後のケア方法を徹底解説|傷跡を残さず早く回復するためのポイント

ワキガ手術を受けた後、「どのようにケアすればいいのだろう」「傷跡が残らないか心配」と不安を感じる方は少なくありません。ワキガ手術は根本的な治療として効果的ですが、術後の適切なケアを怠ると、傷の治りが遅くなったり、感染を起こしたり、傷跡が目立ってしまったりする可能性があります。逆に、正しいケアを行うことで、傷跡を最小限に抑え、より早い回復が期待できます。この記事では、ワキガ手術後のケア方法について、傷跡を残さないためのポイントや日常生活での注意点、トラブル発生時の対処法まで詳しく解説します。これからワキガ手術を受ける方、すでに手術を受けた方の両方に役立つ情報をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。


📋 目次

  1. 📌 ワキガ手術後のケアが重要な理由
  2. 📌 ワキガ手術の種類と術後経過の違い
  3. 📌 術後当日〜1週間のケア方法
  4. 📌 術後1週間〜1ヶ月のケア方法
  5. 📌 術後1ヶ月以降の傷跡ケア
  6. 📌 日常生活での注意点
  7. 📌 術後に起こりうるトラブルと対処法
  8. 📌 傷跡を残さないための重要ポイント
  9. 📌 よくある質問

この記事のポイント

ワキガ手術後は、圧迫固定・傷口の清潔保持・保湿・紫外線対策を段階的に実施することが重要で、適切なケアにより傷跡は半年〜1年で目立たなくなる。当院では個別状態に応じた術後指導を行っている。

🎯 ワキガ手術後のケアが重要な理由

術後ケアが成功の鍵を握る! ワキガ手術は、臭いの原因となるアポクリン汗腺を除去または破壊する治療法です。手術によってアポクリン汗腺を取り除くことで、根本的なワキガの改善が期待できます。しかし、手術そのものが成功しても、術後のケアが不十分だと、さまざまな問題が生じる可能性があります。

✨ 術後ケアが傷の治癒に与える影響

ワキガ手術後の傷は、適切なケアによって治癒が促進されます。傷が治る過程では、まず止血と炎症反応が起こり、その後、新しい組織が形成されていきます。この過程で傷口が清潔に保たれていないと、細菌感染を起こし、治癒が遅れるだけでなく、傷跡が目立つ原因にもなります。また、術後に無理な動きをすると、傷口が開いたり、内出血を起こしたりする可能性があります。特に脇の下は日常生活で動かすことが多い部位であるため、意識的に安静を保つことが大切です。

✨ 傷跡の仕上がりを左右する要因

ワキガ手術後の傷跡がどの程度目立つかは、いくつかの要因によって決まります。まず、手術方法によって傷の大きさや深さが異なります。切開を伴う手術では、傷口が大きくなる傾向がありますが、適切なケアを行うことで傷跡を最小限に抑えることができます。また、個人の体質も傷跡の仕上がりに影響します。ケロイド体質の方は傷跡が盛り上がりやすい傾向があり、より慎重なケアが必要です。さらに、術後の紫外線対策や保湿ケアも、傷跡の色素沈着を防ぐために重要な役割を果たします。

✨ 再発予防とケアの関係

ワキガ手術後に適切なケアを行うことは、再発予防にもつながります。手術でアポクリン汗腺を除去しても、わずかに残った汗腺が再び活性化する可能性があります。術後の経過観察を怠らず、医師の指示に従ってケアを続けることで、再発のリスクを低減できます。また、術後に感染や炎症が起こると、治療が長引き、追加の処置が必要になることもあります。こうした事態を避けるためにも、術後のケアは非常に重要です。

Q. ワキガ手術後の圧迫固定はなぜ必要ですか?

ワキガ手術後の圧迫固定には、術後の出血や血腫の形成を防ぐ目的があります。特に剪除法では皮膚を剥離して汗腺を除去するため、皮膚が元の位置に定着するまで圧迫を続ける必要があります。圧迫固定の期間は手術方法により異なりますが、通常3〜7日程度です。

🔍 ワキガ手術の種類と術後経過の違い

手術方法によってケアが変わる! ワキガ手術にはいくつかの方法があり、それぞれ術後の経過やケア方法が異なります。自分が受けた手術の特徴を理解し、それに合ったケアを行うことが大切です。

🔸 剪除法(せんじょほう)

剪除法は、脇の下を3〜5cm程度切開し、皮膚を裏返してアポクリン汗腺を直接目で確認しながら除去する方法です。最も確実にアポクリン汗腺を取り除けるため、効果が高い手術法として知られています。しかし、切開範囲が大きいため、術後のダウンタイムも比較的長くなります。術後は3〜7日程度の圧迫固定が必要で、傷が完全に治るまでには1〜2ヶ月程度かかります。傷跡は最初は赤みを帯びていますが、適切なケアを続けることで徐々に薄くなっていきます。

🔸 吸引法

吸引法は、脇の下に小さな穴を開け、カニューレと呼ばれる細い管を挿入してアポクリン汗腺を吸引除去する方法です。切開が小さいため傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムも短いのが特徴です。ただし、剪除法に比べるとアポクリン汗腺の除去率がやや低くなる可能性があります。術後の圧迫固定は1〜3日程度で、日常生活への復帰も比較的早くなります。傷は小さいですが、内出血や腫れが生じることがあるため、術後のケアは欠かせません。

🔸 ミラドライ・ビューホット

ミラドライやビューホットは、マイクロ波や高周波を用いてアポクリン汗腺を破壊する非切開の治療法です。切開を伴わないため傷跡が残りにくく、ダウンタイムも短いのが最大のメリットです。術後は腫れや赤み、むくみが生じることがありますが、通常1〜2週間程度で落ち着きます。切開手術と比べると術後のケアは比較的シンプルですが、治療部位の冷却や圧迫を適切に行うことで、より早い回復が期待できます。

🔸 ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌストキシンを脇の下に注射し、汗腺の働きを抑制する治療法です。手術ではないため傷跡は残りませんが、効果は一時的で、通常4〜6ヶ月程度で効果が薄れてきます。術後のケアとしては、注射部位を強く押さえない、激しい運動を避けるといった注意点があります。根本的な治療ではないため、定期的な施術が必要になります。


🔸 ボトックス注射

Q. ワキガ手術後の傷跡はどのように変化しますか?

ワキガ手術後の傷跡は、術後1〜2ヶ月は赤みを帯びていることが多いです。その後3〜6ヶ月程度で赤みが徐々に薄くなり、最終的に白っぽい線状の傷跡になります。完全に目立たなくなるまでには半年から1年以上かかる場合もあり、適切な保湿ケアと紫外線対策を継続することが重要です。

💊 術後当日〜1週間のケア方法

最初の1週間が勝負! ワキガ手術後、最初の1週間は傷の治癒において最も重要な時期です。この期間に適切なケアを行うことで、合併症を予防し、傷跡を最小限に抑えることができます。

🏥 術後当日の過ごし方

手術当日は安静を第一に心がけましょう。帰宅後は横になって休み、腕を大きく動かす動作は避けてください。切開を伴う手術の場合、圧迫固定のためのガーゼやバンデージが巻かれていますが、これは医師の指示があるまで外さないでください。術後は痛みや違和感を感じることがありますが、処方された痛み止めを服用することで対処できます。痛みが強い場合は、無理をせず安静にしていることが大切です。また、手術当日は入浴やシャワーは控え、清潔を保つようにしましょう。

⚡ 圧迫固定の重要性

切開を伴うワキガ手術後は、圧迫固定が非常に重要です。圧迫固定には、以下のような目的があります。
✅ まず、術後の出血や血腫の形成を防ぎます。手術で組織を傷つけているため、適切な圧迫がないと内出血が広がり、治癒が遅れる原因になります。
✅ 次に、皮膚と下の組織の癒着を促進します。剪除法では皮膚を剥離して汗腺を除去するため、皮膚が元の位置に戻って定着するまで圧迫を続ける必要があります。
圧迫固定の期間は手術方法によって異なりますが、通常3〜7日程度です。この期間は腕を上げる動作や重い物を持つことを避け、圧迫が緩まないように注意しましょう。

💧 痛みへの対処法

術後の痛みは個人差がありますが、通常は2〜3日をピークに徐々に軽減していきます。処方された痛み止めは、痛みを感じる前に定期的に服用することで、より効果的に痛みをコントロールできます。痛みが強い場合は冷却が有効ですが、直接氷を当てると凍傷の原因になるため、タオルで包んだ保冷剤を使用しましょう。ただし、過度の冷却は血行を悪くして治癒を遅らせる可能性があるため、15〜20分を目安に行い、長時間続けないようにしてください。

🦠 ガーゼ交換と消毒

術後のガーゼ交換は、医師の指示に従って行います。通常、術後翌日または数日後に最初のガーゼ交換を行い、その後は毎日または2〜3日ごとに交換します。ガーゼ交換の際は、清潔な手で行い、処方された消毒液を使用して傷口を清潔に保ちます。傷口に触れる際は、手をよく洗ってから行い、感染予防に努めましょう。滲出液や軽度の出血が見られることがありますが、これは正常な経過です。ただし、大量の出血や膿のような分泌物が見られる場合は、すぐに医師に連絡してください。

🚿 入浴・シャワーの再開時期

入浴やシャワーの再開時期は、手術方法や傷の状態によって異なります。一般的には、圧迫固定が外れてから医師の許可を得て再開します。シャワーは術後3〜7日程度で可能になることが多いですが、患部を強くこすったり、熱いお湯を直接かけたりすることは避けてください。入浴(湯船につかること)は、傷口が完全に閉じるまで控えるのが望ましく、通常は術後2週間以降に許可されます。傷口が水に浸かると感染リスクが高まるため、医師の指示を守ることが大切です。

📝 術後1週間〜1ヶ月のケア方法

徐々に回復へ向かう大切な時期! 術後1週間を過ぎると、傷は徐々に治癒に向かいますが、まだ完全に回復したわけではありません。この時期も適切なケアを続けることで、傷跡を最小限に抑え、合併症を予防できます。

✂️ 抜糸と傷の経過観察

切開を伴う手術の場合、術後7〜14日程度で抜糸を行います。抜糸後も傷はまだ完全には治っていないため、引き続き清潔を保ち、過度な刺激を避けることが大切です。抜糸後は傷口がやや開きやすい状態にあるため、腕を大きく振る動作や、重い物を持ち上げる動作は控えめにしましょう。また、この時期は傷の状態を定期的に確認し、異常がないかチェックすることが重要です。赤みや腫れが増している、痛みが強くなっている、分泌物の色や量に変化があるといった場合は、早めに医師に相談してください。

💧 保湿ケアの開始

傷口が閉じてきたら、保湿ケアを開始します。傷跡の保湿は、瘢痕(はんこん)組織が柔らかくなり、傷跡が目立ちにくくなる効果があります。保湿剤は、香料や刺激成分が含まれていない低刺激のものを選びましょう。医療用のシリコンシートやシリコンジェルは、傷跡のケアに特に効果的とされています。これらは傷跡を圧迫して平らにし、色素沈着を軽減する効果が期待できます。保湿ケアは、1日2〜3回程度、優しく塗布するようにしましょう。

🏃 運動の再開目安

術後1週間を過ぎると、日常生活の動作は徐々に再開できるようになります。ただし、激しい運動や上半身を使う運動は、傷が完全に治るまで控えることをおすすめします。
🔸 ウォーキングなどの軽い運動は術後2週間程度から可能
🔸 ジョギングや筋トレなど汗をかく運動は術後1ヶ月以降が目安
特に、腕を大きく動かす動作(テニス、バドミントン、水泳など)は、傷に負担がかかるため、医師の許可を得てから再開しましょう。運動を再開する際は、無理をせず、少しずつ強度を上げていくことが大切です。

👔 仕事や日常生活への復帰

デスクワークなど、体を動かさない仕事であれば、術後3〜5日程度で復帰できることが多いです。ただし、重い物を持つ仕事や、腕を頻繁に動かす仕事は、術後2週間〜1ヶ月程度は控えた方がよいでしょう。日常生活では、高い場所の物を取る、重い買い物袋を持つといった動作を避け、傷に負担がかからないように心がけてください。また、きつい衣服は傷口を圧迫して刺激を与える可能性があるため、ゆったりとした服装を選ぶことをおすすめします。

Q. 術後の傷跡に紫外線対策が必要な理由は?

ワキガ手術後の傷跡が治る過程で紫外線を浴びると、色素沈着が起こり傷跡が茶色く変色して目立つ原因になります。そのため衣服で覆うか、SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。紫外線対策は傷跡が落ち着く術後1年程度まで継続することが理想です。

✨ 術後1ヶ月以降の傷跡ケア

美しい仕上がりを決める重要な時期! 術後1ヶ月を過ぎると、傷はほぼ閉じていますが、傷跡のケアはまだ続きます。この時期からのケアが、最終的な傷跡の仕上がりを左右します。

📅 傷跡の経過と変化

術後1ヶ月頃の傷跡は、まだ赤みを帯びていることが多いです。これは、傷を修復するために血管が増えているためで、正常な経過です。傷跡の赤みは、通常3〜6ヶ月程度で徐々に薄くなり、最終的には白っぽい線状の傷跡になります。ただし、傷跡が完全に目立たなくなるまでには、半年から1年以上かかることもあります。この間、適切なケアを続けることで、傷跡をより目立たなくすることができます。

☀️ 紫外線対策の重要性

傷跡のケアにおいて、紫外線対策は非常に重要です。傷跡が治る過程で紫外線を浴びると、色素沈着が起こり、傷跡が茶色く変色して目立つ原因になります。術後は、傷跡部分を衣服で覆うか、日焼け止めを塗って紫外線から保護しましょう。
🌟 日焼け止めは、SPF30以上、PA+++以上のものを選び、2〜3時間ごとに塗り直すことをおすすめします。
紫外線対策は、傷跡が完全に落ち着くまで(少なくとも術後1年程度)続けることが理想的です。

🧴 傷跡を目立たなくするケア製品

傷跡のケアには、さまざまな製品が市販されています。
🔸 シリコンシートやシリコンジェルは、傷跡の盛り上がりや赤みを軽減する効果があるとされ、医療現場でも使用されています。
🔸 ヘパリン類似物質を含む保湿剤は、傷跡の保湿と血行促進に効果的です。
🔸 ビタミンCやビタミンE配合の美容液は、色素沈着を軽減する効果が期待できます。
これらの製品を使用する際は、傷口が完全に閉じていることを確認し、刺激を感じた場合は使用を中止して医師に相談してください。

👐 マッサージの効果と注意点

傷跡が完全に閉じた後は、マッサージが傷跡を柔らかくし、目立たなくする効果があります。傷跡マッサージは、傷跡に対して円を描くように優しく指で押しながら行います。
🕐 1回あたり5〜10分程度、1日2〜3回行うのが目安です。
マッサージを行う際は、保湿剤やシリコンジェルを使用すると、滑りがよくなり効果的です。ただし、傷口がまだ完全に治っていない段階でマッサージを行うと、傷を傷つける原因になるため、開始時期は医師に確認しましょう。また、痛みや違和感がある場合は中止してください。

🏠 日常生活での注意点

日常のちょっとした配慮が傷の回復を左右! ワキガ手術後は、傷の回復を促すために日常生活でもいくつかの注意点があります。これらを守ることで、合併症を予防し、より良い結果を得ることができます。

👔 服装選びのポイント

術後は、脇の下を締め付けない、ゆったりとした服装を選びましょう。きつい衣服は傷口を圧迫して痛みの原因になるだけでなく、血行を悪くして治癒を遅らせる可能性があります。また、脇の下の通気性を確保するために、綿などの天然素材の衣服がおすすめです。前開きのシャツやカーディガンは、腕を上げる動作をせずに着脱できるため、術後の服装として適しています。

🧴 制汗剤・デオドラントの使用

術後は、傷口が完全に治るまで制汗剤やデオドラントの使用を控えましょう。これらの製品に含まれる成分が傷口を刺激し、炎症や感染の原因になる可能性があります。制汗剤の使用再開時期は、通常術後1ヶ月以降ですが、傷の状態によって異なるため、医師に確認してから使用を再開してください。使用を再開する際は、低刺激のものから始め、異常がないか様子を見ながら使用しましょう。

💇‍♀️ 脱毛処理の再開時期

脇の脱毛処理は、傷が完全に治るまで控える必要があります。カミソリでの処理は傷口を傷つける危険性があり、ワックス脱毛や除毛クリームは傷口に刺激を与える可能性があります。脱毛処理の再開時期は、通常術後1〜2ヶ月以降ですが、医師に確認してから再開しましょう。再開する際は、電気シェーバーなど肌への負担が少ない方法を選ぶことをおすすめします。

🍎 食事と栄養の工夫

傷の治癒を促すために、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、以下の栄養素は傷の回復に重要な役割を果たします。
🥩 タンパク質は、傷を修復する組織の材料となります。肉、魚、卵、大豆製品などから積極的に摂取しましょう。
🍊 ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要で、傷の修復を促進します。柑橘類、イチゴ、ブロッコリーなどに多く含まれています。
🦪 亜鉛は、細胞の再生に関与し、傷の治癒を促します。牡蠣、牛肉、ナッツ類などに多く含まれています。
逆に、アルコールや喫煙は血行を悪くし、傷の治癒を遅らせるため、術後は控えることをおすすめします。

🛏️ 睡眠時の姿勢

術後は、脇の下に負担がかからない姿勢で眠ることが大切です。仰向けで眠り、腕を体の横に自然に置く姿勢がおすすめです。横向きで眠ると、体重が脇にかかって傷口を圧迫する可能性があるため、術後1〜2週間は避けた方がよいでしょう。枕やクッションを使って腕を少し持ち上げると、むくみの軽減にも効果的です。

Q. ワキガ手術後に感染が起きた場合の症状は?

ワキガ手術後の感染症状としては、傷口周辺の発赤や腫れの増加、痛みの悪化、膿のような分泌物、発熱などが挙げられます。これらの症状が見られた場合はすぐに医師へ連絡することが必要です。感染が確認された場合、抗生物質の投与や傷口の洗浄、場合によっては切開排膿などの処置が行われます。

⚠️ 術後に起こりうるトラブルと対処法

早期発見が重要! ワキガ手術後は、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。早期に発見して適切に対処することで、重症化を防ぐことができます。

🦠 感染症状とその対処

術後の感染は、最も注意が必要な合併症の一つです。感染の兆候として、
🚨 傷口周辺の発赤や腫れの増加
🚨 痛みの悪化
🚨 膿のような分泌物
🚨 発熱
などがあります。これらの症状が見られた場合は、すぐに医師に連絡してください。感染が疑われる場合、抗生物質の投与や傷口の洗浄、場合によっては切開排膿などの処置が必要になることがあります。感染を予防するためには、傷口を清潔に保ち、処方された薬を指示通りに服用することが大切です。

🩸 血腫・血清腫への対応

血腫は、術後に血液が傷口の下にたまった状態です。血清腫は、血液ではなく透明な液体(血清)がたまった状態です。これらは、術後の圧迫が不十分な場合や、早期に動きすぎた場合に起こりやすくなります。症状としては、
⚡ 傷口周辺の腫れや膨らみ
⚡ 圧迫感
⚡ 痛み
などがあります。小さな血腫や血清腫は自然に吸収されることもありますが、大きなものは穿刺して液体を排出する処置が必要になることがあります。これらを予防するためには、医師の指示に従って圧迫固定を行い、術後は安静を保つことが重要です。

⚡ 傷口の開き(創離開)

創離開は、縫合した傷口が開いてしまう状態です。術後早期に腕を大きく動かしたり、重い物を持ったりすると、傷口に負担がかかって起こりやすくなります。軽度の創離開であれば、再度の圧迫や消毒を続けることで自然に治癒することもありますが、程度によっては再縫合が必要になることがあります。創離開を予防するためには、術後の安静を守り、傷口に負担をかけないことが大切です。

🔴 ケロイド・肥厚性瘢痕

ケロイドや肥厚性瘢痕は、傷跡が盛り上がってしまう状態です。ケロイド体質の方や、傷口に過度な刺激が加わった場合に起こりやすくなります。傷跡が赤く盛り上がり、かゆみや痛みを伴うこともあります。治療としては、
💉 ステロイド注射
🩹 シリコンシートによる圧迫療法
✨ レーザー治療
などがあります。ケロイドや肥厚性瘢痕を予防するためには、傷口を清潔に保ち、紫外線を避け、適切な保湿ケアを行うことが重要です。ケロイド体質の方は、術前に医師に伝え、予防的な対策を相談しましょう。

🟤 皮膚の色素沈着

傷跡が茶色く変色する色素沈着は、紫外線の影響や炎症後に起こりやすい合併症です。一度色素沈着が起こると、改善するまでに時間がかかることがあります。色素沈着を予防するためには、傷跡を紫外線から守ることが最も重要です。日焼け止めの使用や、衣服で覆うなどの対策を行いましょう。
既に色素沈着が起こっている場合は、ビタミンC誘導体やハイドロキノンを含む美白製品が効果的なことがあります。ただし、これらの製品を使用する際は、傷口が完全に治っていることを確認し、医師に相談してから使用してください。

🤚 しびれや感覚異常

手術で皮膚の神経が傷つくと、術後にしびれや感覚異常が起こることがあります。これは一時的なもので、多くの場合、数週間から数ヶ月で改善します。ただし、完全に元に戻らないこともあります。感覚異常が気になる場合は、医師に相談してください。ビタミンB12などの神経の回復を助けるサプリメントが処方されることもあります。

💡 傷跡を残さないための重要ポイント

美しい仕上がりを実現するための秘訣! 最後に、ワキガ手術後の傷跡を最小限に抑えるための重要なポイントをまとめます。これらを実践することで、より良い結果を得ることができます。粉瘤手術後のケアについて詳しく知りたい方は、「粉瘤手術後のケア方法を医師が解説|傷跡を残さないためのポイント」も参考になります。

📋 医師の指示を守る

術後のケアにおいて最も重要なのは、医師の指示を守ることです。圧迫固定の期間、入浴や運動の再開時期、薬の服用方法など、医師から指示されたことは必ず守りましょう。自己判断で圧迫を外したり、早期に運動を再開したりすると、合併症のリスクが高まります。疑問や不安がある場合は、遠慮なく医師に相談してください。

📝 定期的な通院を欠かさない

術後の経過観察は、合併症の早期発見と適切な対応のために欠かせません。指示された通院日には必ず受診し、傷の状態を医師に確認してもらいましょう。また、通院日以外でも、気になる症状がある場合は早めに受診することが大切です。傷跡のケアに関するアドバイスも、通院時に医師から得ることができます。

⏰ 焦らず長期的にケアを続ける

傷跡が完全に落ち着くまでには、半年から1年以上かかることもあります。術後すぐに傷跡が目立たなくならないからといって焦る必要はありません。保湿ケアや紫外線対策を長期的に続けることで、傷跡は徐々に目立たなくなっていきます。途中で諦めずに、根気よくケアを続けることが、最終的な傷跡の仕上がりを左右します。

😌 ストレスを溜めない

ストレスは免疫機能を低下させ、傷の治癒を遅らせる原因になることがあります。術後は十分な睡眠を取り、リラックスして過ごすことを心がけましょう。傷の回復や傷跡について過度に心配しすぎることもストレスの原因になります。気になることがあれば医師に相談し、不安を解消しながらケアを続けていきましょう。

✨ 傷跡が気になる場合の追加治療

適切なケアを行っても傷跡が気になる場合は、追加の治療を検討することもできます。
🔸 レーザー治療は、傷跡の赤みや色素沈着を軽減する効果があります。
🔸 ステロイド注射は、盛り上がった傷跡(ケロイドや肥厚性瘢痕)を平らにする効果があります。
🔸 瘢痕形成術という手術で、目立つ傷跡を目立たない傷跡に置き換えることも可能です。
これらの治療については、傷跡が落ち着いてから医師に相談してみてください。傷跡を目立たなくする治療法については、「粉瘤の手術で傷跡は残らない?目立たない治療法と術後ケアを解説」でも詳しく解説しています。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太医師(当院治療責任者)より

ワキガ手術後のケアについて、当院では患者さんから多くのご質問をいただいています。特に多いのは『いつから運動できるか』『傷跡は目立たなくなるか』といった内容です。実際の診療では、術後の経過には個人差があり、同じ手術を受けても傷の治りやすさは人それぞれです。当院では術後の経過観察を丁寧に行い、患者さん一人ひとりの状態に合わせたケアの指導を心がけています。また、傷跡が気になるとおっしゃる患者さんの約7〜8割は、術後半年から1年程度で『思ったより目立たなくなった』と感じていらっしゃいます。焦らず、医師の指示に従ってケアを続けることが、最も大切なポイントです。ご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。」

❓ よくある質問

ワキガ手術後、いつからシャワーを浴びられますか?

手術方法や傷の状態によって異なりますが、一般的には術後3〜7日程度で医師の許可を得てシャワーを再開できます。ただし、患部を強くこすったり、熱いお湯を直接かけたりすることは避けてください。湯船につかる入浴は、傷口が完全に閉じるまで控え、通常は術後2週間以降に許可されます。

術後の痛みはどのくらい続きますか?

術後の痛みには個人差がありますが、通常は2〜3日をピークに徐々に軽減していきます。1週間程度で日常生活に支障がない程度になることが多いです。処方された痛み止めを適切に服用することで、痛みをコントロールできます。痛みが1週間以上続く場合や、日に日に悪化する場合は医師に相談してください。

術後、いつから仕事に復帰できますか?

デスクワークなど体を動かさない仕事であれば、術後3〜5日程度で復帰できることが多いです。ただし、重い物を持つ仕事や腕を頻繁に動かす仕事は、術後2週間〜1ヶ月程度は控えることをおすすめします。個人の回復状況や仕事内容によって異なるため、医師に相談して復帰時期を決めてください。

傷跡はどのくらいで目立たなくなりますか?

傷跡の経過には個人差がありますが、術後1〜2ヶ月は赤みを帯びていることが多いです。その後、3〜6ヶ月程度で徐々に赤みが薄くなり、最終的には白っぽい線状の傷跡になります。完全に目立たなくなるまでには半年から1年以上かかることもあります。適切な保湿ケアと紫外線対策を続けることで、傷跡をより目立たなくすることができます。

術後に制汗剤やデオドラントはいつから使えますか?

傷口が完全に治るまで、制汗剤やデオドラントの使用は控えてください。一般的には術後1ヶ月以降から使用を再開できますが、傷の状態によって異なるため、医師に確認してから使用を再開することをおすすめします。使用を再開する際は、低刺激のものから始め、異常がないか様子を見ながら使用してください。

術後、運動はいつから再開できますか?

ウォーキングなどの軽い運動は術後2週間程度から可能です。ジョギングや筋トレなど汗をかく運動は術後1ヶ月以降が目安です。特にテニス、バドミントン、水泳など腕を大きく動かす運動は、傷に負担がかかるため、医師の許可を得てから再開しましょう。運動を再開する際は、無理をせず少しずつ強度を上げていくことが大切です。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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