ワキガ(腋臭症)の根本的な治療として手術を検討しているものの、「手術跡が目立つのでは」「傷跡が残って後悔しないか」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。特に夏場のノースリーブや水着を着る機会がある方にとって、脇の傷跡は大きな心配事となります。
💡 結論からお伝えすると、現在のワキガ手術では傷跡を最小限に抑える技術が大きく進歩しており、適切な手術法と術後ケアを行えば、傷跡が目立たないレベルまで回復することが十分に可能です。しかし、手術法によって傷跡の大きさや治り方が異なるため、事前に正しい知識を持っておくことが重要です。
この記事では、ワキガ手術の種類と傷跡の特徴、傷跡を目立たなくするための治療法や術後ケア、そして手術を受ける際の注意点について詳しく解説します。ワキガ手術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

🔍 目次
- 📌 ワキガ手術で傷跡は残るのか
- ⚡ ワキガ手術の種類と傷跡の特徴
- ✨ 傷跡が目立たない手術法の選び方
- 📊 ワキガ手術後の傷跡の経過
- 🔸 傷跡を目立たなくするための術後ケア
- 💊 傷跡が目立つ場合の対処法と治療
- 🏥 ワキガ手術で傷跡を残さないための医師選び
- 👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
- ❓ よくある質問
- 📚 参考文献
🔍 ワキガ手術で傷跡は残るのか
ワキガ手術を受ける際に多くの方が心配されるのが、手術後の傷跡です。まずは、ワキガ手術における傷跡の実態と、なぜ傷跡が生じるのかについて理解しておきましょう。
⚠️ ワキガ手術では必ず傷跡が残る
ワキガの手術治療では、皮膚を切開してアポクリン汗腺を除去する必要があるため、程度の差はあれ傷跡は必ず残ります。これは医学的な事実であり、「傷跡が全くできない手術」というものは存在しません。
しかし、傷跡の大きさや目立ち具合は、選択する手術法や医師の技術、そして術後のケアによって大きく異なります。適切な治療とケアを行えば、傷跡は時間の経過とともに薄くなり、日常生活で気にならないレベルまで改善することが多いです。
🧬 傷跡ができるメカニズム
皮膚を切開すると、体は傷を修復するために「創傷治癒」というプロセスを開始します。この過程で、線維芽細胞がコラーゲンを産生し、傷口を塞いでいきます。この修復組織が「瘢痕(はんこん)」と呼ばれる傷跡になります。
傷跡の形成には個人差があり、体質や年齢、傷の深さ、術後の管理状況などが影響します。特にケロイド体質の方は傷跡が盛り上がりやすい傾向があるため、事前に医師へ相談することが大切です。
📊 傷跡の目立ちやすさに影響する要因
ワキガ手術後の傷跡が目立つかどうかには、以下のような要因が関係しています。
まず、手術法の違いが最も大きな影響を与えます。切開の大きさが小さいほど、傷跡も小さくなります。次に、医師の技術力が重要です。丁寧な縫合や適切な手術手技により、傷跡の仕上がりは大きく変わります。
また、患者さん自身の体質も影響します。ケロイド体質や肥厚性瘢痕になりやすい体質の方は、傷跡が目立ちやすくなる傾向があります。さらに、術後のケアや安静度も傷跡の治り方に大きく関わってきます。
⚡ ワキガ手術の種類と傷跡の特徴
ワキガ手術にはいくつかの種類があり、それぞれ傷跡の大きさや特徴が異なります。ここでは、代表的な手術法と、それぞれの傷跡の特徴について詳しく解説します。
🔸 剪除法(せんじょほう)
剪除法は、ワキガ手術の中で最も効果が高いとされる方法です。脇のしわに沿って3〜5cm程度の切開を行い、皮膚を反転させてアポクリン汗腺を目視で直接除去します。
✅ この手術法のメリットは、アポクリン汗腺を確実に除去できるため、再発のリスクが低いことです。重度のワキガに対しても高い効果が期待でき、保険適用となる場合もあります。
⚠️ 一方、傷跡に関しては、切開範囲が比較的大きいため、他の手術法と比べて傷跡が目立ちやすい傾向があります。ただし、脇のしわに沿って切開するため、傷跡は自然なしわに紛れて目立ちにくくなることも多いです。傷跡の長さは片側3〜5cm程度で、時間の経過とともに白っぽい線状の傷跡になっていきます。
💧 吸引法(皮下組織吸引法)
吸引法は、脇に数ミリ程度の小さな穴を開け、そこからカニューレ(細い管)を挿入してアポクリン汗腺を吸引除去する方法です。脂肪吸引と同様の原理を応用しています。
✨ この手術法の最大のメリットは、傷跡が非常に小さいことです。切開は数ミリ程度で済むため、傷跡はほとんど目立たなくなります。また、手術時間が短く、体への負担も少ないという特徴があります。
⚠️ デメリットとしては、アポクリン汗腺を目視で確認しながら除去するわけではないため、剪除法と比較して汗腺の取り残しが起こりやすく、効果が不十分になる場合があります。軽度から中等度のワキガに適した方法といえます。
🔊 超音波法
超音波法は、超音波を発生する機器を用いてアポクリン汗腺を破壊し、吸引除去する方法です。吸引法を発展させた手術法で、より効率的に汗腺を除去できます。
✨ 傷跡は吸引法と同様に小さく、数ミリ程度の切開で済みます。超音波の熱作用により汗腺を効率的に破壊できるため、吸引法よりも効果が高いとされています。
⚠️ ただし、超音波の熱により周囲の組織にダメージを与える可能性があり、やけどのリスクがある点には注意が必要です。また、剪除法と比較すると、汗腺の除去率はやや劣る場合があります。

✨ ミラドライ(切らない治療法)
ミラドライは、マイクロ波を照射してアポクリン汗腺を破壊する治療法です。皮膚を切開しないため、傷跡が残らないという大きな特徴があります。
✅ 傷跡の心配がないため、見た目を重視する方に人気があります。また、ダウンタイムが短く、治療後すぐに日常生活に復帰できることもメリットです。
⚠️ 一方で、手術と比較すると効果がやや劣る場合があり、重度のワキガには複数回の治療が必要になることがあります。また、保険適用外のため、費用が高額になる傾向があります。厳密には「手術」ではなく「治療」に分類されますが、ワキガの根本的な改善を目指す選択肢の一つとして挙げられます。
💉 ボトックス注射(非外科的治療)
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンを脇に注射することで、汗腺の働きを抑制する治療法です。注射のみで済むため、傷跡は残りません。
✅ 傷跡の心配がなく、治療時間も短いため、手軽に受けられる治療法です。ただし、効果は永続的ではなく、通常4〜6か月程度で効果が薄れてくるため、定期的な再治療が必要です。軽度のワキガや多汗症の方に向いている治療法といえます。
🎯 傷跡が目立たない手術法の選び方
ワキガ手術を受ける際、傷跡を最小限に抑えたいと考える方は多いでしょう。ここでは、傷跡が目立たない手術法を選ぶためのポイントを解説します。
📊 ワキガの重症度を考慮する
傷跡の小ささだけを重視して手術法を選ぶと、ワキガの症状が十分に改善されない可能性があります。まずは自分のワキガの重症度を正確に把握し、それに適した手術法を選ぶことが大切です。
📌 軽度から中等度のワキガであれば、吸引法や超音波法でも十分な効果が期待できる場合があります。これらの方法は傷跡が小さいため、傷跡を気にする方にも適しています。
🚨 一方、重度のワキガの場合は、傷跡が多少大きくなっても剪除法を選択したほうが、確実な効果を得られる可能性が高いです。効果が不十分で再手術が必要になると、かえって傷跡が増えてしまうリスクがあります。
🌟 ライフスタイルに合わせて選ぶ
手術法を選ぶ際には、自分のライフスタイルも考慮しましょう。仕事や日常生活への影響、ダウンタイムの長さなども重要な判断基準となります。
⚠️ 剪除法は効果が高い反面、術後の安静期間が長く、1〜2週間程度は腕の動きが制限されます。一方、吸引法やミラドライは回復が早く、数日で日常生活に戻れることが多いです。
👙 また、夏場に水着やノースリーブを着る機会が多い方は、傷跡の目立ちにくさを重視した手術法を選ぶことも一つの選択肢です。ただし、傷跡は時間とともに目立たなくなるため、長期的な視点で考えることも大切です。
🏥 医師と十分に相談する
最終的な手術法の決定は、必ず医師と十分に相談した上で行いましょう。医師は患者さんの症状や体質、希望を総合的に判断し、最適な手術法を提案してくれます。
💬 カウンセリングでは、傷跡への不安をしっかりと伝えることが大切です。傷跡を最小限に抑えるための工夫や、術後のケア方法についても詳しく説明を受けておきましょう。
📸 また、過去の症例写真を見せてもらうことで、実際の傷跡の状態をイメージしやすくなります。複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討することもおすすめです。
📊 ワキガ手術後の傷跡の経過
ワキガ手術を受けた後、傷跡はどのように変化していくのでしょうか。ここでは、手術後の傷跡の経過について、時期別に詳しく解説します。
🔸 手術直後〜1週間
🚨 手術直後は、切開部位に赤みや腫れが見られます。剪除法の場合は、皮膚を圧迫固定するためにガーゼやテープで固定されます。この時期は傷口がまだ治癒していないため、傷跡は最も目立つ状態です。
📌 術後数日間は、内出血により紫色や黄色っぽくなることもありますが、これは正常な経過です。痛みや違和感がある場合は、処方された鎮痛剤を服用して対応します。
⚠️ この時期は、傷口を濡らさないよう注意し、激しい運動や重いものを持つことは避けましょう。医師の指示に従って安静に過ごすことが、傷跡をきれいに治すための第一歩です。
🔸 1週間〜1か月
✂️ 術後1週間程度で抜糸を行います。抜糸後は傷口が閉じた状態になりますが、まだ赤みや硬さが残っています。この時期の傷跡は、ピンク色から赤色をしていることが多いです。
📌 傷口周辺に「拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる引きつれ感が生じることがあります。これは傷の治癒過程で起こる正常な反応で、時間とともに改善していきます。
🚿 シャワーは医師の許可が出てから可能になりますが、入浴や激しい運動はまだ控える必要があります。傷跡を強くこすったり、日光に長時間当てたりすることも避けましょう。
🔸 1か月〜3か月
💡 術後1か月を過ぎると、傷跡の赤みが徐々に薄くなり始めます。ただし、この時期はまだ傷跡が成熟していないため、傷跡が盛り上がったり、硬くなったりすることがあります。
⚠️ これは「肥厚性瘢痕」の初期段階である可能性がありますが、多くの場合は時間とともに平坦になっていきます。気になる場合は、早めに医師に相談しましょう。
🩹 この時期から、傷跡ケア用のテープやシリコンジェルシートの使用を開始する場合があります。適切なケアを続けることで、傷跡の改善を促進できます。
🔸 3か月〜6か月
✨ 術後3か月を過ぎると、傷跡は徐々に白っぽく変化し、目立たなくなってきます。硬さも徐々に軽減し、周囲の皮膚と馴染んでいきます。
🏃♀️ この時期になると、日常生活での制限はほとんどなくなり、運動や入浴も通常通り行えるようになります。ただし、傷跡への紫外線対策は継続して行うことが推奨されます。
😊 多くの方がこの時期には傷跡が気にならなくなってきたと感じるようになります。
🔸 6か月〜1年以上
🌟 術後6か月から1年にかけて、傷跡はさらに成熟し、最終的な状態に近づいていきます。白っぽい線状の傷跡となり、脇のしわに紛れて目立たなくなることが多いです。
⏰ 傷跡の完全な成熟には1〜2年程度かかることもあります。焦らず、長期的な視点で経過を見守ることが大切です。
🏥 1年以上経過しても傷跡が目立つ場合や、ケロイド状に盛り上がっている場合は、追加の治療が必要になることがあります。気になる症状がある場合は、医師に相談しましょう。
🔸 傷跡を目立たなくするための術後ケア
ワキガ手術後の傷跡を目立たなくするためには、適切な術後ケアが非常に重要です。ここでは、傷跡をきれいに治すための具体的なケア方法を紹介します。
📝 医師の指示を守る
✅ 傷跡をきれいに治すための最も基本的なことは、医師の指示をしっかりと守ることです。術後の安静期間、傷口の管理方法、服薬のタイミングなど、医師から説明された内容を忠実に実行しましょう。
⚠️ 特に術後1〜2週間は、傷口が安定するまでの重要な期間です。腕を大きく動かしたり、重いものを持ったりすると、傷口に負担がかかり、傷跡が広がる原因となります。
🏥 定期的な通院も忘れずに行い、傷の治り具合を医師にチェックしてもらいましょう。異常を早期に発見することで、適切な対処が可能になります。
🩹 傷跡ケア用テープの使用
傷跡ケア用のテープ(サージカルテープ)は、傷跡を目立たなくするために効果的なアイテムです。傷口を適度な圧迫状態に保つことで、傷跡が広がったり盛り上がったりするのを防ぎます。
📌 テープは医師の指示に従って、抜糸後から使用を開始します。通常、3〜6か月程度継続して使用することが推奨されます。テープは毎日交換するか、汚れたり剥がれてきたりしたら交換しましょう。
💡 テープを貼る際は、傷跡を引っ張らないように注意し、傷跡に沿ってしっかりと密着させます。かぶれやすい方は、肌に優しいタイプのテープを選ぶとよいでしょう。
✨ シリコンジェルシートの活用
シリコンジェルシートは、傷跡の治療に広く使われている医療用アイテムです。傷跡を覆うことで適度な湿潤環境を作り、傷跡の赤みや盛り上がりを軽減する効果があります。
📊 シリコンジェルシートは、傷口が完全に閉じてから使用を開始します。1日12時間以上装着することで効果が期待でき、洗って繰り返し使用できるタイプもあります。
⏰ テープと同様に、3〜6か月程度継続して使用することが推奨されます。特に肥厚性瘢痕やケロイドになりやすい体質の方には、積極的な使用が勧められます。
☀️ 紫外線対策を徹底する
⚠️ 傷跡への紫外線曝露は、色素沈着を引き起こし、傷跡を目立たせる原因となります。術後は傷跡への紫外線対策を徹底しましょう。
🧴 外出時は、衣服で傷跡を覆うか、日焼け止めを塗って保護します。日焼け止めは、傷口が完全に治癒してから使用を開始し、SPF30以上のものを選ぶとよいでしょう。
📅 紫外線対策は、術後最低でも6か月から1年程度は続けることが推奨されます。傷跡が成熟するまでの間、紫外線から守ることで、きれいな傷跡に仕上げることができます。
💧 保湿ケアを行う
傷跡周辺の皮膚を適度に保湿することも、傷跡ケアに効果的です。乾燥した状態では皮膚の再生が遅れ、傷跡が目立ちやすくなることがあります。
🧴 傷口が完全に閉じた後は、低刺激性の保湿剤やワセリンを使用して、傷跡周辺を保湿しましょう。香料や着色料が含まれていない製品を選ぶと、肌への刺激を抑えられます。
📝 保湿ケアは毎日継続して行うことが大切です。入浴後や就寝前など、習慣化しやすいタイミングでケアを行いましょう。
🚭 喫煙を控える
⚠️ 喫煙は傷の治癒を遅らせ、傷跡が目立ちやすくなる原因となります。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、傷口への血流を低下させるためです。
📌 手術を受ける場合は、術前から禁煙を開始し、術後も傷跡が安定するまでは喫煙を控えることが推奨されます。少なくとも術後1〜2か月は禁煙を継続しましょう。
✨ 禁煙は傷跡だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。これを機に禁煙を続けることを検討してみてはいかがでしょうか。
💊 傷跡が目立つ場合の対処法と治療
適切なケアを行っても、体質や術後の経過によっては傷跡が目立ってしまうことがあります。ここでは、傷跡が気になる場合の対処法と、利用できる治療法について解説します。
📊 肥厚性瘢痕とケロイドの違い
傷跡が盛り上がる状態には、「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」の2種類があります。両者は似ていますが、特徴や治療法が異なるため、正しく理解しておくことが大切です。
📌 肥厚性瘢痕は、傷跡が赤く盛り上がりますが、元の傷の範囲内にとどまります。時間の経過とともに自然に平坦になっていくことが多く、通常1〜2年で改善します。
⚠️ 一方、ケロイドは傷の範囲を超えて周囲の正常な皮膚にまで広がります。自然に治ることは稀で、専門的な治療が必要になります。ケロイド体質の方は、事前に医師に相談しておくことが重要です。
💉 ステロイド注射
肥厚性瘢痕やケロイドに対する代表的な治療法の一つが、ステロイド注射です。傷跡に直接ステロイド剤を注射することで、炎症を抑え、傷跡を平坦にする効果があります。
📅 通常、1〜2か月おきに数回の注射を行います。効果には個人差がありますが、多くの方で傷跡の盛り上がりや赤みが軽減されます。
⚠️ ただし、ステロイド注射には皮膚が薄くなったり、色素脱失が起こったりする副作用のリスクがあります。医師と相談しながら、適切な回数と間隔で治療を受けることが大切です。
🔆 レーザー治療
傷跡の赤みや色素沈着に対しては、レーザー治療が効果的な場合があります。色素レーザーやフラクショナルレーザーなど、傷跡の状態に応じて適切なレーザーが選択されます。
✨ レーザー治療は、傷跡の赤みを軽減したり、皮膚の再生を促進したりする効果があります。複数回の治療が必要になることが多く、1〜2か月おきに数回の施術を行うのが一般的です。
💰 レーザー治療は保険適用外となる場合が多いため、費用についても事前に確認しておきましょう。
🔸 圧迫療法
肥厚性瘢痕やケロイドの予防・治療として、圧迫療法が行われることがあります。傷跡を持続的に圧迫することで、瘢痕組織の増殖を抑える効果があります。
⏰ シリコンジェルシートや専用の圧迫用具を使用して、1日12時間以上の圧迫を数か月間継続します。特に術後早期から開始することで、予防効果が期待できます。
🔄 圧迫療法は他の治療法と組み合わせて行うことで、より高い効果が得られることがあります。医師と相談しながら、適切な治療計画を立てましょう。
🔬 外科的切除
他の治療法で改善が見られない場合や、傷跡が非常に目立つ場合は、外科的に傷跡を切除して縫い直す方法が検討されることがあります。
⚠️ ただし、ケロイド体質の方は再発のリスクがあるため、切除後にステロイド注射や放射線療法を併用することが一般的です。手術の適応については、形成外科専門医に相談することをおすすめします。
粉瘤などの皮膚腫瘍の手術でも、傷跡を目立たなくする工夫が行われています。傷跡の治療に関心のある方は、粉瘤の手術で傷跡は残らない?目立たない治療法と術後ケアを解説の記事も参考にしてください。
🏥 ワキガ手術で傷跡を残さないための医師選び
ワキガ手術の傷跡を最小限に抑えるためには、医師選びが非常に重要です。ここでは、傷跡のことを考慮した医師・クリニックの選び方について解説します。
🎯 専門性と経験を確認する
ワキガ手術は、形成外科や美容外科、皮膚科などで行われています。傷跡を最小限に抑えたい場合は、形成外科専門医や、ワキガ手術の経験が豊富な医師を選ぶことが重要です。
🏆 形成外科専門医は、傷跡をきれいに治すための技術に長けています。医師のプロフィールや資格、専門分野を事前に確認しましょう。
📊 また、ワキガ手術の症例数も重要な指標です。経験豊富な医師であれば、様々な状況に対応でき、より良い結果が期待できます。
💬 カウンセリングで傷跡について質問する
手術前のカウンセリングでは、傷跡について積極的に質問しましょう。傷跡の予想される大きさや位置、目立ちにくくするための工夫などについて、詳しく説明を受けることが大切です。
❓ 具体的には、「傷跡はどのくらいの大きさになりますか」「傷跡を目立たなくするためにどのような工夫をしていますか」「術後のケア方法を教えてください」といった質問をしてみましょう。
✅ 患者さんの質問に対して丁寧に答えてくれる医師は、信頼できる可能性が高いです。傷跡への不安を正直に伝え、納得できるまで相談しましょう。
📸 症例写真を確認する
多くのクリニックでは、過去の症例写真を公開しています。実際の手術結果や傷跡の状態を確認することで、そのクリニックの技術レベルをある程度把握できます。
📅 カウンセリング時に、傷跡の経過を示す写真を見せてもらうことも有効です。術後1か月、3か月、6か月、1年など、時期ごとの傷跡の変化を確認できると安心です。
⚠️ ただし、症例写真は良い結果のものが選ばれている可能性があることも念頭に置いておきましょう。あくまで参考として捉え、総合的に判断することが大切です。
🔧 術後のフォロー体制を確認する
手術後のフォロー体制も、医師・クリニック選びの重要なポイントです。定期的な経過観察や、傷跡が気になる場合のアフターケアが充実しているクリニックを選びましょう。
💡 術後に傷跡が目立つ場合の対応方法や、追加治療の選択肢についても事前に確認しておくと安心です。万が一の場合にも、適切な対応を受けられる体制があることが重要です。
手術後のケア方法についても、詳細な指導を行ってくれるクリニックが望ましいです。術後ケアの質は、傷跡の仕上がりに大きく影響します。手術後の適切なケア方法については、粉瘤手術後のケア方法を医師が解説|傷跡を残さないためのポイントの記事も参考になります。
🔍 複数のクリニックを比較検討する
ワキガ手術を受ける前に、複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。医師によって推奨する手術法や傷跡への考え方が異なることがあるためです。
📊 費用だけでなく、医師の説明の丁寧さ、傷跡に対する配慮、術後のフォロー体制など、総合的に比較検討しましょう。焦らず、信頼できる医師を見つけることが大切です。
🔄 セカンドオピニオンを求めることも有効です。別の医師の意見を聞くことで、より適切な判断ができるようになります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
🩺 高桑康太医師(当院治療責任者)より
「当院でワキガ治療のご相談にいらっしゃる患者さんの中で、『手術は受けたいけれど傷跡が心配』という方の割合は例年の約1.5倍に増加している印象です。特に20〜30代の女性を中心に、夏場のファッションや結婚式などのイベントを控えて傷跡への関心が高まっています。当院では、患者さんの症状の程度とライフスタイルを十分にお伺いした上で、最適な治療法をご提案しています。傷跡を目立たなくするためには、手術法の選択だけでなく、術後のケアを継続して行っていただくことが非常に重要です。ワキガでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。」
❓ よくある質問
ワキガ手術の傷跡が完全に消えることはありませんが、時間の経過とともに目立たなくなります。適切な手術法の選択と術後ケアを行うことで、傷跡は白っぽい線状になり、脇のしわに紛れて気にならないレベルまで改善することが多いです。ただし、個人差があり、ケロイド体質の方は傷跡が目立ちやすい傾向があります。
傷跡が最も目立たないのは、ミラドライなどの切らない治療法です。切開を行う手術の中では、吸引法や超音波法が傷跡が小さく、数ミリ程度の切開で済みます。ただし、これらの方法は重度のワキガには効果が不十分な場合があるため、症状に応じて適切な手術法を選択することが重要です。医師と相談の上、最適な方法を決めましょう。
剪除法の傷跡は、片側あたり3〜5cm程度の長さになることが一般的です。脇のしわに沿って切開するため、傷跡は自然なしわに紛れやすくなります。術後は赤みがありますが、6か月から1年程度で白っぽい線状の傷跡になり、徐々に目立たなくなっていきます。傷跡の最終的な状態は個人差があります。
傷跡ケア用テープは、抜糸後から使用を開始し、通常3〜6か月程度継続して使用することが推奨されます。傷跡が安定するまでの期間は個人差があるため、医師の指示に従って使用期間を決めましょう。テープを継続的に使用することで、傷跡が広がったり盛り上がったりするのを予防する効果が期待できます。
ケロイド体質の方でもワキガ手術を受けることは可能です。ただし、傷跡が盛り上がりやすい傾向があるため、事前に医師へ伝え、傷跡対策を十分に行うことが重要です。術後は早期からシリコンジェルシートやステロイド治療を併用したり、傷跡の小さい手術法を選択したりすることで、傷跡のリスクを軽減できる場合があります。
傷跡が目立つ場合の治療法としては、ステロイド注射、レーザー治療、シリコンジェルシートによる圧迫療法、外科的切除などがあります。肥厚性瘢痕やケロイドにはステロイド注射が効果的で、赤みや色素沈着にはレーザー治療が有効です。傷跡の状態に応じて、適切な治療法を医師と相談して決めることが大切です。
傷跡の状態には個人差がありますが、一般的に術後6か月から1年程度経過すると、傷跡はかなり目立たなくなります。ただし、完全に成熟するまでには1〜2年かかることもあります。夏場のノースリーブや水着を着る予定がある場合は、その時期を逆算して手術時期を決めることをおすすめします。
📚 参考文献
- 📌 日本形成外科学会
- 📌 日本皮膚科学会
- 📌 厚生労働省
- 📌 慶應義塾大学医学部 形成外科学教室
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
