イボの自然治癒にかかる期間は?治りやすいイボと治りにくいイボの違いを解説

手や足、顔などにできるイボ。「そのうち自然に消えるだろう」と放置している方も多いのではないでしょうか。実際、イボには自然治癒するものもありますが、種類によっては何年経っても消えないものや、むしろ広がっていくものもあります。自然治癒を期待して待ち続けることで、気づいたときには数が増えていたというケースも少なくありません。この記事では、イボの種類ごとの自然治癒期間の目安や、治りやすいイボと治りにくいイボの違い、そして自然治癒を待つべきかどうかの判断基準について詳しく解説していきます。

🚨 こんな経験、ありませんか?
😟 「もう1年以上経つのに、イボが全然消えない…」
😰 「気づいたら周りにも広がってきた気がする」
😣 「市販薬を試したけど、なかなか取れない」

放置し続けると、イボが増殖・拡大するリスクがあります。この記事を読んで、自分のイボが「待てるもの」か「今すぐ対処すべきもの」かを判断しましょう!

💡 この記事を読むとわかること

  • イボの種類別・自然治癒までの期間の目安
  • ✅ 治りやすいイボ・治りにくいイボの見分け方
  • 今すぐ病院へ行くべきサインとは?
  • ✅ 自然治癒を助ける日常生活でのポイント

目次

  1. イボとは?種類と原因を知ろう
  2. イボの自然治癒とはどういう状態か
  3. 種類別・イボの自然治癒期間の目安
  4. 自然治癒しやすいイボの特徴
  5. 自然治癒しにくいイボの特徴
  6. 自然治癒を妨げる要因
  7. 自然治癒を待つべきケースと病院を受診すべきケース
  8. イボを自然治癒させるために日常生活でできること
  9. 病院でのイボ治療について
  10. まとめ

この記事のポイント

ウイルス性イボ(尋常性疣贅)は2年以内に約65〜70%が自然治癒するが、足底疣贅・長期存在・免疫低下例は治癒しにくい。老人性イボやスキンタッグは自然治癒しないため、アイシークリニックへの受診が推奨される。

💡 イボとは?種類と原因を知ろう

イボとは、皮膚の一部が盛り上がった良性の皮膚腫瘍の総称です。日常会話では「イボ」と一括りにされることが多いですが、医学的には原因や見た目によっていくつかの種類に分類されます。それぞれ原因が異なるため、自然治癒の可能性や期間も大きく変わってきます。

✅ ウイルス性イボ(尋常性疣贅・青年性扁平疣贅・足底疣贅など)

最も一般的なイボの種類がウイルス性イボです。ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から感染することで発症します。HPVには100種類以上の型があり、どの型に感染するかによってイボの種類が変わります。

手の指や手のひらにできる「尋常性疣贅」、顔や首にできる小さくて平らな「青年性扁平疣贅(青年性疣贅)」、足の裏にできる「足底疣贅(足底ウイルス性疣贅)」などがこのカテゴリに含まれます。いずれも感染症であるため、免疫系の状態が治癒に大きく関わってきます。

📝 老人性イボ(脂漏性角化症)

加齢に伴って現れる茶色や黒色のイボのような盛り上がりで、「脂漏性角化症」とも呼ばれます。ウイルスとは関係なく、加齢や紫外線によって皮膚の細胞が変化して生じるものです。こちらはウイルス感染ではないため、免疫による自然治癒という仕組みが働きません。中高年以降に多く見られ、放置していても自然に消えることはほぼありません。

🔸 水いぼ(伝染性軟属腫)

子どもに多く見られる水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって引き起こされます。光沢のある小さなドーム状の盛り上がりが特徴で、かゆみを伴うこともあります。プールやタオルの共用などで感染が広がることが知られており、子どもが集まる場所での流行も見られます。

⚡ 尖圭コンジローマ

性器周辺にできるイボで、HPVの特定の型(主に6型・11型)への感染によって起こります。性感染症の一種として分類されており、性行為による感染が主な経路です。カリフラワー状または鶏のとさかのような外見が特徴で、再発しやすいことでも知られています。

🌟 スキンタッグ(アクロコルドン)

首や脇の下などに細い茎のようなもので皮膚からぶら下がるように見えるイボで、「軟性線維腫」とも呼ばれます。ウイルス性ではなく、摩擦や加齢、肥満などが関係していると言われています。自然治癒することはほとんどなく、気になる場合は皮膚科での処置が必要です。


Q. ウイルス性イボの自然治癒率はどのくらいですか?

ウイルス性イボ(尋常性疣贅)は、医学的研究によると約65〜70%が2年以内に自然治癒するとされています。さらに3〜5年待てば自然消失するケースも含まれますが、残りの約30〜35%は長期間存在し続けることがあります。

📌 イボの自然治癒とはどういう状態か

ウイルス性のイボにおける「自然治癒」とは、体内の免疫システムがウイルスを認識して攻撃し、ウイルスが排除されることによってイボが消滅することを指します。イボが自然治癒するプロセスは、おおよそ以下のように進みます。

まず、免疫細胞(T細胞など)がHPVに感染した皮膚細胞を異物として認識します。次に、免疫反応が活性化されてウイルスへの攻撃が始まります。感染した細胞が死滅していくとともに、イボが徐々に小さくなり、最終的には皮膚が正常な状態に戻ります。

この過程は数ヶ月から数年にわたって緩やかに進むことが多く、ある日突然消えるというよりも、じわじわと目立たなくなっていくケースがほとんどです。ただし、免疫が十分に機能していても、ウイルスを完全に排除するまでには相当の時間がかかることがあります。

また、老人性イボやスキンタッグはウイルスが原因ではないため、免疫による自然治癒という概念は当てはまりません。これらのイボが「自然に消えた」と感じる場合は、実際には少しずつ変化していたものが擦れて取れたなど、偶発的なケースであることがほとんどです。


✨ 種類別・イボの自然治癒期間の目安

ここでは、イボの種類ごとに自然治癒が期待できる期間の目安を解説します。ただし、これはあくまでも目安であり、個人差が非常に大きい点に注意が必要です。

💬 尋常性疣贅(手足のイボ)の自然治癒期間

手や指にできる尋常性疣贅は、医学的な研究によると約65〜70%が2年以内に自然治癒すると言われています。さらに長く待てば、3〜5年以内に自然消失するケースも含めると、かなりの割合で自然治癒が期待できます。しかし、残りの約30〜35%は自然治癒せず、長期間にわたって存在し続けることもあります。

子どもの場合は免疫の反応が活発なこともあり、大人と比べて比較的早く自然治癒するケースが多いとされています。一方、成人以降ではHPVに対する免疫反応が弱くなることもあり、自然治癒までに時間がかかる傾向があります。

✅ 青年性扁平疣贅の自然治癒期間

顔や手の甲に多く見られる青年性扁平疣贅は、比較的自然治癒しやすいタイプと言われています。数ヶ月から数年で自然に消失することがあり、特に炎症反応が起きたとき(赤くなってかゆくなるとき)は免疫が活性化してイボが消えていくサインであることも多いです。この「炎症期」を経て自然治癒に至るケースが見られます。

ただし、顔にできるため見た目が気になる方も多く、自然治癒を待たずに治療を選択するケースも少なくありません。

📝 足底疣贅(足裏のイボ)の自然治癒期間

足の裏にできるイボは、歩行による体重圧迫で皮膚の内側に向かって成長していく特徴があります。そのため、他の部位のイボよりも厚くなりやすく、自然治癒までに時間がかかりやすいと言われています。自然治癒が起きたとしても、数年以上かかるケースも珍しくありません。

また、歩くたびに痛みを感じる場合も多く、日常生活への支障が大きいため、早めに治療を検討することをおすすめします。複数のイボが合わさってモザイク状になった「モザイク疣贅」は特に治りにくい傾向があります。

🔸 水いぼ(伝染性軟属腫)の自然治癒期間

水いぼは、子どもの場合は多くのケースで6ヶ月〜1年半程度で自然治癒すると言われています。免疫が成熟するにつれてウイルスを排除する力が高まり、自然消失していくことがほとんどです。ただし、その間にかゆみで引っ掻いて数を増やしてしまったり、他の子どもへの感染源となったりするリスクがあります。

アトピー性皮膚炎のある子どもは皮膚のバリア機能が低下しているため、水いぼが広がりやすく、自然治癒にも時間がかかる傾向があります。

⚡ 尖圭コンジローマの自然治癒期間

尖圭コンジローマは、免疫が正常であれば一部のケースで自然消退することがありますが、非常に再発しやすいことで知られています。自然治癒が起きたとしても、ウイルス自体が体内に潜伏している可能性があり、免疫力が低下したときに再び症状が出ることがあります。性感染症であるため、パートナーへの感染リスクも考慮する必要があり、早めの医療機関受診が推奨されます。

🌟 老人性イボ(脂漏性角化症)の自然治癒期間

老人性イボはウイルスが原因ではなく、加齢や紫外線によって生じた良性腫瘍です。そのため免疫による自然治癒という仕組みがなく、放置しても自然に消えることはほぼありません。むしろ加齢とともに数が増え、大きくなっていく傾向があります。気になる場合は皮膚科での治療が必要です。


Q. 老人性イボやスキンタッグは自然に治りますか?

老人性イボ(脂漏性角化症)とスキンタッグはウイルスが原因ではなく、加齢・紫外線・摩擦などによって生じるため、免疫による自然治癒という仕組みが働きません。放置しても自然に消えることはほぼなく、除去にはアイシークリニックのような医療機関での処置が必要です。

🔍 自然治癒しやすいイボの特徴

同じウイルス性イボでも、自然治癒しやすいケースとしにくいケースがあります。自然治癒が起きやすいイボにはいくつかの共通した特徴があります。

💬 発症から時間が短い

できてから比較的日が浅いイボは、自然治癒しやすい傾向があります。ウイルスが皮膚に根を張る前の段階では、免疫システムが認識・排除しやすい状態にあります。長期間存在し続けているイボほど、免疫からの「逃避」が巧みになっている可能性があります。

✅ 数が少ない

単発のイボは複数のイボが密集しているケースと比べて、自然治癒しやすいとされています。イボの数が少なければ免疫が一点集中して対処できるため、効率的にウイルスを排除できると考えられています。

📝 子どもや若年者のイボ

子どもや若い世代は免疫システムが活発であるため、HPVに対する免疫反応が起きやすく、自然治癒率が高いと言われています。特に10代以下の子どもでは、数ヶ月から2年程度で自然消失するケースが多く報告されています。

🔸 炎症反応が起きている

イボが赤くなったり、かゆくなったりする炎症反応は、免疫システムがウイルスを認識して攻撃を開始しているサインであることがあります。こうした反応が現れているイボは、その後自然治癒に向かうケースが多いとされています。ただし、炎症が起きているからといって自分でいじったり潰したりすることは、感染を広げる原因になるため避けてください。


💪 自然治癒しにくいイボの特徴

一方で、自然治癒が期待しにくいイボにも特徴があります。以下のような状況では、自然治癒を待ち続けることが得策でない場合も多いです。

⚡ 長期間存在しているイボ

発症から2年以上経過しても変化がないイボは、自然治癒しにくい状態にあると考えられます。HPVが免疫システムからの認識を逃れる仕組みを持っている可能性があり、長期間存在し続けているイボほど自然消失の可能性は低くなっていきます。

🌟 足の裏や爪の周りにあるイボ

足の裏のイボは体重がかかることで皮膚の内側に向かって成長し、周囲の組織と深く絡み合うことがあります。また、爪の周囲(爪囲疣贅)にできたイボは、爪の構造上治療が難しく、自然治癒にも時間がかかる傾向があります。これらの部位のイボは、早めに医療機関での治療を検討することが望ましいです。

💬 数が多い・広範囲に広がっているイボ

複数のイボが密集していたり、広範囲に広がっているケースでは、免疫が個々のイボに対応しきれないことがあります。また、ウイルスの量が多い分、自然治癒に向かうまでの時間も長くなりがちです。

✅ 免疫力が低下している人のイボ

糖尿病、ステロイドや免疫抑制薬を使用している方、HIV感染者など、免疫力が低下している状態ではイボが自然治癒しにくくなります。こうした方では、ウイルスに対抗する力が十分でないため、イボが増殖しやすく、治りにくい状態になることがあります。

📝 老人性イボやスキンタッグ

前述のとおり、ウイルス性でない老人性イボやスキンタッグは免疫による自然治癒の対象外です。これらは医療機関での処置を行わない限り、自然に消えることはほぼありません。


Q. イボが自然治癒しにくいのはどんな状態ですか?

発症から2年以上変化がないイボ、足の裏や爪周りにあるイボ、複数が密集しているイボは自然治癒しにくい傾向があります。また、糖尿病・免疫抑制薬使用・HIV感染など免疫力が低下している方はウイルスへの対抗力が弱まり、イボが増殖・難治化しやすくなります。

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🎯 自然治癒を妨げる要因

本来なら自然治癒できる可能性があったイボでも、いくつかの要因が重なることで治癒が遅れたり、むしろ悪化したりすることがあります。日常生活の中でこれらの要因を避けることが、自然治癒を促すうえで重要です。

🔸 イボを自分で潰したり削ったりする

イボが気になって自分でつまんだり削ったりすることは、ウイルスを周囲の皮膚に広げてしまう原因になります。HPVは皮膚の微細な傷から感染するため、イボを傷つけることで周囲の健康な皮膚にも感染が広がり、新たなイボが増えてしまうことがあります。

⚡ 市販薬を誤った方法で使用する

市販されているイボ用の塗り薬(サリチル酸配合のものなど)は適切に使えば効果が期待できますが、正しい方法で使わないと周囲の正常な皮膚を傷つけてしまうことがあります。傷ついた皮膚はウイルスが侵入しやすい状態になるため、かえってイボが広がるリスクがあります。

🌟 免疫力の低下

睡眠不足、過度なストレス、栄養の偏り、過労などは免疫力を低下させます。免疫力が下がるとHPVへの対抗力も弱まり、自然治癒が遅れることがあります。また、新しいイボができやすい状態にもなります。

💬 感染機会の継続

プールや公衆浴場など、裸足で歩く機会が多い場合は、足底疣贅の感染源となる環境に繰り返し触れることになります。免疫がウイルスを排除しようとしている間に再感染してしまうと、治癒が遅れる場合があります。


💡 自然治癒を待つべきケースと病院を受診すべきケース

「自然治癒を待つ」か「病院で治療する」かは、イボの種類、場所、大きさ、期間、日常生活への影響などを総合的に考えて判断する必要があります。

✅ 自然治癒を待つことが選択肢になるケース

子どもの手や体にできた小さな尋常性疣贅で、発症から日が浅い場合は、2年程度を目安に経過を観察することが選択肢になる場合があります。特に免疫が活発な子どもでは、自然治癒の可能性が十分にあります。ただし、定期的に数や大きさの変化を確認し、増えたり大きくなったりしているようであれば、早めに受診を検討してください。

また、水いぼについても、かゆみや日常生活への支障が少ない場合は自然治癒を待つことも選択肢のひとつです。しかし、保育園や幼稚園・学校での集団生活における感染拡大リスクについては保護者や施設と相談しながら判断することが必要です。

📝 早めに病院を受診すべきケース

以下のような場合は、自然治癒を待たずに皮膚科を受診することをおすすめします。

まず、イボが急速に大きくなっている、色や形が変化している、出血している、痛みや強いかゆみがあるといった場合は、良性のイボではなく皮膚がんや他の疾患の可能性も考えられるため、早急に受診が必要です。特に「いつの間にかできていた黒いイボ」は、悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が重要です。

次に、足の裏のイボで歩くたびに痛みがある場合は、日常生活の質に直接影響するため、早めの治療が望まれます。また、顔や首など目立つ部位にあるイボは、見た目の問題から精神的なストレスになることもあり、積極的な治療を検討してもよいでしょう。

さらに、2年以上経過しても変化がないイボ、数が増え続けているイボ、免疫が低下している方のイボについても、自然治癒を期待するよりも医療機関での治療を選択することが現実的です。尖圭コンジローマについては、性感染症でありパートナーへの感染リスクもあることから、自然治癒を待たずに必ず医療機関を受診してください。


Q. イボの自然治癒を促すために日常生活でできることは?

ウイルス性イボの自然治癒は免疫システムに依存するため、1日7〜8時間の十分な睡眠、ビタミンC・D・亜鉛を含むバランスの良い食事、適度な運動によるストレス解消が有効です。またイボを触らず清潔を保つことで、ウイルスの周囲への拡散防止にもつながります。

📌 イボを自然治癒させるために日常生活でできること

ウイルス性イボの自然治癒は免疫システムに依存するため、免疫を正常に機能させる生活習慣を整えることが間接的に自然治癒を助ける可能性があります。以下のような点を意識してみましょう。

🔸 睡眠をしっかり取る

睡眠は免疫システムの修復・強化に欠かせません。睡眠不足は免疫細胞の働きを低下させることが知られており、イボの自然治癒にも悪影響を与える可能性があります。1日7〜8時間程度の質の良い睡眠を心がけましょう。

⚡ バランスの良い食事を心がける

免疫機能を維持するためには、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛などの栄養素が重要とされています。ビタミンCはかんきつ類、ブロッコリーなどに多く含まれ、ビタミンDは日光浴や魚類から摂取できます。亜鉛は肉類や魚介類、大豆製品などに含まれています。特定の栄養素に偏らず、バランスよく摂取することが基本です。

🌟 適度な運動でストレス解消を

適度な有酸素運動は免疫細胞の活性化に役立つと言われています。また、ストレスはコルチゾールというホルモンの分泌を促し、免疫を抑制する働きがあるため、運動やリラクゼーションでストレスを適切に管理することも大切です。

💬 イボを触らない・清潔を保つ

日常的にイボを触ったり、こすったりすることはウイルスの拡散につながります。特に、イボに触れた後は手をよく洗う習慣をつけましょう。また、イボのある部位の清潔を保つことで、二次感染のリスクを下げることができます。

✅ 人への感染を広げない配慮を

ウイルス性イボは他人に感染する可能性があります。プールでのビート板や足ふきマットの共用を避けたり、足裏のイボがある場合はサンダルを着用するなど、感染拡大防止への配慮も大切です。家族内での感染を防ぐために、タオルなどの共用も控えましょう。


✨ 病院でのイボ治療について

自然治癒を待つことにも限界があります。医療機関ではイボの種類や状態に応じてさまざまな治療法が提供されており、自然治癒よりも確実かつ短期間でイボを除去することができます。

📝 液体窒素療法(冷凍凝固療法)

皮膚科でのイボ治療として最もよく行われる方法です。液体窒素(約マイナス196度)をイボに直接当てることで、感染した細胞を凍結・壊死させ、免疫応答を引き起こしてウイルスを排除します。複数回の治療が必要となるケースが多く、一般的には1〜2週間おきに繰り返し行います。治療後に水疱ができることがありますが、これはほぼ正常な反応です。

🔸 サリチル酸外用療法

サリチル酸を含む外用薬をイボに塗ることで、角質をやわらかくして少しずつイボを取り除く方法です。市販薬にも同様の成分が含まれるものがありますが、医療機関では濃度の高い製剤を使用するため、より効果が期待できます。他の治療法と組み合わせて使うことも多いです。

⚡ 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーを使ってイボを蒸散・除去する方法です。液体窒素に比べて一回の治療で除去できる可能性が高く、再発率も比較的低いとされています。美容皮膚科やクリニックで行われることが多く、顔のイボや見た目を気にする方にも選ばれることがあります。治療後はかさぶたや赤みが生じますが、多くの場合数週間で落ち着きます。

🌟 電気焼灼法

電気メスや高周波を用いてイボを焼いて除去する方法です。老人性イボやスキンタッグなど、ウイルス性でないイボの除去にも使われます。局所麻酔を使用するため、治療中の痛みは少ないですが、治療後に色素沈着が残ることがあります。

💬 免疫療法(接触免疫療法)

DPCP(ジフェニルシクロプロペノン)などの化学物質をイボに塗ることで意図的に接触性皮膚炎を引き起こし、免疫システムを活性化させてHPVを排除する方法です。難治性のイボや多発性のイボに用いられることがあります。副作用として強いかゆみや水疱が生じることがあるため、医師の管理のもとで行われます。

✅ 内服・外用薬療法

尖圭コンジローマに対しては、イミキモドクリームなど免疫を活性化させる外用薬が処方されることがあります。また、難治性のウイルス性イボに対してヨクイニン(ハトムギ抽出物)の内服が行われることもあります。ヨクイニンは免疫調節作用があるとされており、特に子どもの水いぼや尋常性疣贅に使われることがあります。


👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「イボが気になっていたけれど、そのうち治ると思って何年も放置していた」という患者様が多くいらっしゃいます。ウイルス性のイボは確かに自然治癒が期待できるものもありますが、足の裏や爪周りのイボ、あるいは長期間変化のないイボは自然治癒が難しいケースも多く、早めにご相談いただくことでより短期間・少ない回数での治療につながることも少なくありません。「自然に治るかどうか迷っている」という段階でも気軽にご来院いただき、患者様一人ひとりの状態に合わせた最善の方法をご提案できればと思っております。」

🔍 よくある質問

イボは放置しておけば自然に治りますか?

ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)は、約65〜70%が2年以内に自然治癒すると言われています。ただし、足の裏のイボや長期間変化のないイボは自然治癒しにくいケースも多くあります。また、老人性イボやスキンタッグはウイルス性ではないため、自然治癒はほぼ期待できません。

子どものイボは大人より治りやすいですか?

はい、一般的に子どもは免疫システムが活発なため、大人と比べてイボが自然治癒しやすい傾向があります。特に10代以下では、数ヶ月から2年程度で自然消失するケースが多く報告されています。一方、成人以降はHPVへの免疫反応が弱まりやすく、自然治癒に時間がかかる傾向があります。

イボが自然治癒に向かっているサインはありますか?

イボが赤くなったり、かゆみを感じたりする「炎症反応」が起きているときは、免疫システムがウイルスを認識して攻撃を開始しているサインである場合があります。こうした反応が現れたイボはその後自然治癒に向かうケースが多いとされています。ただし、自分でいじったり潰したりすると感染が広がるため注意が必要です。

どんな場合は早めに皮膚科を受診すべきですか?

イボが急速に大きくなっている、色や形が変化している、出血・強い痛みがある場合は早急な受診が必要です。また、足の裏のイボで歩行時に痛みがある場合や、2年以上経過しても変化がないイボ、数が増え続けているイボも、自然治癒を待たずにアイシークリニックへご相談されることをおすすめします。

自然治癒を促すために日常生活でできることはありますか?

ウイルス性イボの自然治癒は免疫システムに依存するため、免疫力を維持する生活習慣が大切です。具体的には、1日7〜8時間の十分な睡眠、ビタミンC・D・亜鉛を含むバランスの良い食事、適度な運動によるストレス解消が効果的です。また、イボを触らない・清潔を保つことで、ウイルスの拡散防止にもつながります。

💪 まとめ

イボの自然治癒期間は、イボの種類や個人の免疫力、発症からの期間などによって大きく異なります。ウイルス性イボ(尋常性疣贅)は、2年以内に約65〜70%が自然治癒すると言われていますが、足の裏のイボや長期間存在しているイボ、免疫力が低下している方のイボは自然治癒が難しいケースも多いです。老人性イボやスキンタッグはウイルス性ではないため、自然治癒は期待できません。

自然治癒を目指すためには、十分な睡眠やバランスのよい食事など、免疫力を維持する生活習慣が基本となります。一方で、イボが増えている、痛みがある、長期間変化がないといった場合は、自然治癒を待ち続けることで状況が悪化する可能性もあります。

「このイボは自然に治るのか」「もう治療した方がいいのか」と判断に迷う場合は、一度皮膚科または美容皮膚科を受診して、専門家の意見を聞いてみることをおすすめします。アイシークリニック新宿院では、イボの種類や状態に応じた適切な治療をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。自然治癒を待つのか、治療を行うのか、患者さんの状況に合わせて丁寧にアドバイスいたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性疣贅・伝染性軟属腫・尖圭コンジローマなどのウイルス性イボの診断基準・治療ガイドライン(液体窒素療法・免疫療法等の標準的治療法の根拠として参照)
  • 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染経路・型の種類・疫学情報(ウイルス性イボの原因・感染メカニズム・自然治癒との関連の根拠として参照)
  • PubMed – 尋常性疣贅・足底疣贅・伝染性軟属腫の自然治癒率・治癒期間に関する臨床研究論文(「2年以内に約65〜70%が自然治癒」等の数値的根拠として参照)

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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