イボに市販薬は効果ある?種類別の選び方と使い方を解説

💊 「市販薬で治るかな?」と思っているあなたへ――その判断、間違えると悪化・手遅れになるリスクがあります。

🗣️ こんな経験ありませんか?
「ドラッグストアで買ったイボ薬、3ヶ月使っても全然変わらない…」
「これって本当にイボ?それとももっとヤバいもの?

✅ この記事を読めば、市販薬が効くイボ・効かないイボの違いが一発でわかります。
🚨 読まないと…皮膚がんを市販薬でケアし続ける最悪のケースも。


目次

  1. 📌 イボとはどのような皮膚トラブルか
  2. 📌 市販薬が対応できるイボの種類
  3. 📌 イボに使われる市販薬の主な種類
  4. 📌 市販薬の正しい使い方とよくある失敗
  5. 📌 市販薬の効果が出るまでの期間と目安
  6. 📌 市販薬が効きにくいケースと注意点
  7. 🚨 絶対に市販薬を使ってはいけないイボの見分け方
  8. ✅ クリニックの治療との違いと受診のタイミング
  9. 📌 まとめ

💡 この記事のポイント

市販のイボ用薬(サリチル酸製剤・冷凍凝固タイプ)はウイルス性イボに一定の効果があるが、正しい使用法で1〜3カ月の継続が必要。老人性イボや皮膚がんには無効なため、2〜3カ月改善しない場合はクリニック受診を推奨

💡 1. イボとはどのような皮膚トラブルか

「イボ」という言葉は日常的によく使われますが、医学的には複数の異なる皮膚疾患をまとめて指す言葉として使われています。そのため、一口に「イボ」といっても、原因や性質はさまざまです。まずはイボの種類を正確に理解することが、適切な対処法を選ぶ第一歩となります。

✅ ウイルス性のイボ(尋常性疣贅・扁平疣贅)

最も一般的なイボはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因のウイルス性のものです。正式には「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれ、手の指や手の甲、足の裏などによく現れます。表面がざらざらとして硬く、盛り上がっているのが特徴です。

また、顔や手の甲などに平らで小さなイボができる「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」もHPVが原因ですが、こちらは別の型のウイルスによって引き起こされます。扁平疣贅は色が肌色や淡い茶色で、少し盛り上がっている程度のため、気づきにくいこともあります。

ウイルス性のイボは、皮膚の小さな傷口からウイルスが侵入して感染します。免疫力が低下しているときや、皮膚のバリア機能が弱まっているときに発症しやすくなります。自分でひっかいたり、タオルを共用したりすることで他の部位や他人に広がることもあります。

📝 老人性イボ(脂漏性角化症)

中高年以降になると増えてくる茶色や黒っぽいイボは、「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」と呼ばれる老化に伴う皮膚変化です。ウイルスとは無関係で、感染することもありません。顔や体幹、手の甲などに多く見られ、加齢とともに数が増えていく傾向があります。

🔸 軟性線維腫(アクロコルドン)

首や脇、股の付け根などにできる、小さく柔らかいイボのような突起物を「軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)」または「アクロコルドン」と呼びます。皮膚が摩擦を受けやすい部位に多く見られ、これもウイルスとは無関係です。加齢や肥満、妊娠などがリスク因子とされています。

このように、「イボ」と呼ばれるものには複数の種類があり、市販薬が対応できるものとそうでないものがあります。誤った対処は症状を悪化させることもあるため、まず自分のイボがどの種類なのかを確認することが重要です。

Q. イボの市販薬はどんな種類のイボに効果がある?

市販のイボ用薬が効果を発揮するのは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の尋常性疣贅(ウイルス性イボ)です。加齢が原因の老人性イボ(脂漏性角化症)や、首・脇にできる軟性線維腫はウイルスと無関係なため、市販薬を使用しても効果は期待できません。

📌 2. 市販薬が対応できるイボの種類

市販のイボ用薬品が主に対象としているのは、ウイルス性のイボ、特に尋常性疣贅です。これは、市販薬に含まれる成分がウイルスに侵された角質を溶かしたり、冷却によって組織を壊死させたりすることで効果を発揮するためです。

一方、老人性イボ(脂漏性角化症)や軟性線維腫は、ウイルスが原因ではないため、市販のイボ用薬を使っても思ったような効果は得られません。これらは皮膚科やクリニックでの適切な治療が必要です。

また、足の裏にできる「足底疣贅(そくていゆうぜい)」もHPVが原因のウイルス性イボですが、歩行による圧迫で皮膚の内側に向かって成長するため、外見上はタコや魚の目に似ている場合があります。市販薬を使う前に、本当にイボかどうかを確認することも大切です。

尋常性疣贅であれば市販薬が有効な場合もありますが、効果の程度は個人差があります。イボの大きさ、できた場所、感染からの経過時間、免疫の状態などによって、市販薬だけで完全に取れるケースもあれば、なかなか改善しないケースもあります。

✨ 3. イボに使われる市販薬の主な種類

ドラッグストアで購入できるイボ用の市販薬には、大きく分けて「サリチル酸製剤」と「冷凍凝固タイプ」の2種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

⚡ サリチル酸製剤

サリチル酸は古くから角質溶解薬として使われてきた成分で、イボの硬くなった角質を溶かして除去する作用があります。市販のイボ用薬の多くはこのサリチル酸を主成分としており、絆創膏タイプ、液体タイプ、クリームタイプなどさまざまな形状で販売されています。

絆創膏タイプは、サリチル酸を含んだパッドをイボに貼って使うものです。継続的にイボに密着させることができるため、使いやすいと感じる方が多い形状です。液体タイプは綿棒や付属のアプリケーターでイボに直接塗布して使います。

サリチル酸製剤は、イボに感染したウイルスそのものを殺菌するわけではなく、ウイルスを含む角質層を除去することでイボを縮小・消失させていきます。そのため、数日から数週間にわたって継続的に使用することが必要です。

サリチル酸の濃度は製品によって異なりますが、市販薬では一般的に10〜50%程度のものが多く見られます。濃度が高いほど角質溶解作用が強くなりますが、その分、周囲の健康な皮膚への刺激も強くなるため注意が必要です。

🌟 冷凍凝固タイプ

冷凍凝固タイプの市販薬は、液化ガスを使ってイボを急激に冷却し、組織を凍らせて壊死させることでイボを除去する仕組みです。クリニックで行われる液体窒素による冷凍凝固療法を家庭でも行えるようにした製品として登場し、近年では一般的になっています。

使用方法は製品によって異なりますが、専用のアプリケーターをイボに当てて一定時間冷却するのが基本です。施術後はイボの部分が水ぶくれになることがあり、その後かさぶたとなって自然に取れることが期待されます。

ただし、市販の冷凍凝固タイプはクリニックで使用する液体窒素(−196℃)よりも冷却温度が低く(製品によって異なりますが−20〜−50℃程度のものが多い)、深部への効果が限定的な場合があります。そのため、深いイボや大きなイボには十分な効果が得られないことがあります。

💬 その他の成分を含む製品

サリチル酸や冷凍凝固の他にも、乳酸やグリコール酸などのケミカルピーリング成分、または抗菌成分を含んだ製品も存在します。ただし、これらはイボそのものへの効果よりも、皮膚表面の状態を整えるためのものが多く、単独での使用では期待したほどの効果が出ないこともあります。

Q. イボの市販薬には具体的にどんな種類がある?

ドラッグストアで購入できるイボ用市販薬は主に2種類です。「サリチル酸製剤」はイボの硬い角質を溶かして除去するもので、絆創膏・液体・クリームタイプがあります。「冷凍凝固タイプ」は液化ガスでイボを冷却・壊死させる製品で、クリニックの液体窒素療法を家庭用にした仕組みです。

🔍 4. 市販薬の正しい使い方とよくある失敗

市販薬を使ってもなかなかイボが治らない、という経験をお持ちの方も多いかもしれません。市販薬が十分な効果を発揮するためには、正しい使い方を守ることが大切です。ここでは、特にサリチル酸製剤と冷凍凝固タイプに分けて、正しい使い方とよくある失敗を解説します。

✅ サリチル酸製剤の正しい使い方

サリチル酸製剤を使う際は、まず患部をお湯に浸してやわらかくしておくことが効果的です。皮膚が柔らかくなると、サリチル酸の浸透が促進され、角質溶解作用がより効果的に働きます。足裏のイボであれば、入浴後に処置するのが最も良いタイミングです。

次に、白くふやけた角質をやすりや軽石などで削り取ります。この工程を「デブリードマン」といい、死んだ角質を取り除くことで次の薬剤がより深く浸透できるようになります。ただし、削りすぎて出血するほどにしてしまうと、傷口からの感染リスクが高まるため注意が必要です。

薬剤を塗布する際は、イボの部分だけに正確に当てることが重要です。周囲の健康な皮膚にサリチル酸が触れると、その部分の正常な角質も溶かしてしまいます。液体タイプであれば綿棒を使って精密に塗布し、絆創膏タイプであればなるべくイボにぴったり合うサイズに切って使うと良いでしょう。

よくある失敗のひとつが「途中でやめてしまうこと」です。一度使って白くなったからといって処置をやめてしまうと、ウイルスを含む組織が十分に取り除かれておらず、イボが再び大きくなることがあります。効果が見られる場合でも、完全に消失するまで継続して使用することが大切です。

📝 冷凍凝固タイプの正しい使い方

冷凍凝固タイプを使用する際は、まず製品の説明書をよく読み、適切なアプリケーターのサイズと冷却時間を確認します。イボの大きさに合ったアプリケーターを選び、しっかりとイボに密着させた状態で規定の時間冷却します。

処置後はイボの周囲が赤くなり、数時間から数日で水ぶくれができることがあります。この水ぶくれは自然に治癒過程で起こるものですが、破らないように注意が必要です。破ってしまうと感染リスクが高まります。

冷凍凝固タイプのよくある失敗は、「1回の施術で完全に取れると思い込むこと」です。市販の冷凍凝固製品は1回の使用でイボ全体を完全に凍結させることが難しく、通常は複数回の処置が必要です。製品の説明書に記載されている間隔(多くは1〜2週間おき)を守って繰り返し使用しましょう。

顔や粘膜周囲など皮膚の薄い部分に使用することは避けてください。深く凍傷を起こして傷跡が残ることがあります。

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💪 5. 市販薬の効果が出るまでの期間と目安

市販薬を使い始めてから、実際にイボが消えるまでにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか。これは、イボの大きさや種類、使用する薬の種類、継続使用の頻度、そして個人の免疫力など、さまざまな要因によって大きく異なります。

サリチル酸製剤の場合、一般的には毎日継続して使用した場合でも、効果が実感できるまでに2〜4週間程度かかることが多く、完全に消失するまでには1〜3カ月程度かかることが珍しくありません。小さなイボであれば比較的短期間で対応できることもありますが、大きく深いイボや複数のイボが密集しているケースでは、それ以上の時間が必要なこともあります。

冷凍凝固タイプは1回の処置でイボ組織にダメージを与えますが、完全に取り切るには複数回の処置が必要です。1〜2週間おきに2〜5回程度の処置を繰り返すことで効果が得られることが多いですが、深いイボや免疫力が低下している場合はより多くの処置が必要になることもあります。

処置が効いているサインとしては、イボが白っぽくなる、縮小する、表面の黒い点(毛細血管の断面)が減る、触れた際の硬さが減るなどが挙げられます。逆に、2〜3カ月継続して使用しても変化がないか、むしろ広がっている場合は、市販薬での対応が難しいと考えてクリニックを受診することをお勧めします。

Q. 市販薬でイボが治るまでの期間の目安は?

サリチル酸製剤を毎日継続使用した場合、効果を実感するまで2〜4週間、完全消失には1〜3カ月かかることが一般的です。冷凍凝固タイプも1回では取り切れないことが多く、1〜2週間おきに複数回の処置が必要です。2〜3カ月使用しても改善しない場合はクリニックへの受診を推奨します。

🎯 6. 市販薬が効きにくいケースと注意点

市販薬を正しく使っても、効果が出にくいケースがあります。どのような場合に市販薬だけでは難しいのかを理解しておくことで、早めにクリニックを受診するかどうかの判断に役立てることができます。

🔸 大きくなったイボや長期間放置したイボ

イボが大きくなるほど、あるいは長期間放置するほど、ウイルスに感染した細胞の層が深くなります。市販薬のサリチル酸では深部まで浸透しきれないことがあり、表面だけを削っても根本的な解決にならないことがあります。

⚡ 免疫力が低下している場合

イボの自然治癒にも、また治療への反応にも、本人の免疫力が大きく関係しています。ストレスが強い時期、睡眠不足、過労、基礎疾患がある場合などは免疫力が低下し、ウイルスを排除する力が弱まります。このような状態ではイボが増えやすく、市販薬への反応も乏しくなることがあります。

🌟 足の裏や爪の周囲のイボ

足の裏(足底)のイボは、歩行による圧迫で皮膚の奥深くに向かって成長します。外から見えている部分は「氷山の一角」で、皮膚の中に深く根を張っているため、市販薬の角質溶解作用だけでは届きにくいことがあります。また、爪の周囲にできたイボは爪の下に侵入していることもあり、市販薬での対処が難しいケースがよく見られます。

💬 数が多い・広がっている

イボが多発している場合や、処置しても周囲に広がっていく場合は、市販薬での対処には限界があります。こうした状態では、クリニックで免疫療法や複数の治療を組み合わせるアプローチが有効なことがあります。

✅ 子どもと高齢者への使用

子どもの皮膚は大人よりもデリケートで、サリチル酸や冷凍凝固タイプの刺激に敏感に反応することがあります。特に幼い子どものイボには、市販薬ではなく皮膚科への受診を優先することをお勧めします。高齢者も皮膚が薄く乾燥しやすいため、市販薬による刺激でかえって皮膚を傷めてしまうリスクがあります。

💡 7. 絶対に市販薬を使ってはいけないイボの見分け方

「イボ」だと思って市販薬を使っていたところ、実は別の皮膚疾患であったというケースがあります。中には、早期に皮膚科を受診すべき重要な疾患が含まれることもあります。市販薬を使ってはいけない状態のサインを知っておくことが大切です。

📝 メラノーマ(悪性黒色腫)との区別

皮膚がんの一種であるメラノーマは、ほくろやイボに似た外見を持つことがあります。特に以下の特徴を持つ場合は、自己判断でイボと決めつけずに皮膚科を受診することを強くお勧めします。

注意が必要な特徴として、「非対称な形をしている」「縁がギザギザまたは不規則」「色が均一でなく、黒・茶・赤・白などが混在している」「直径が6mm以上」「最近変化(大きくなる、色が変わる)がある」といったものがあります。これらは「ABCDEルール」と呼ばれる皮膚がんのチェック項目です。このような特徴がある場合、市販薬を使用せず、すぐに皮膚科を受診してください。

🔸 出血・痛み・かゆみが強い場合

通常のイボは触っても痛みを感じないことが多いですが、イボが自然に出血したり、触れると強い痛みがあったり、激しいかゆみを伴う場合は、別の皮膚疾患の可能性があります。このような症状がある場合も、市販薬の使用前に皮膚科への相談をお勧めします。

⚡ 陰部や肛門周囲のイボ

陰部や肛門周囲にできる「尖圭コンジローマ」はHPVの感染によるものですが、性感染症(STI)の一種です。尖圭コンジローマには市販のイボ用薬は効果がなく、また放置すると広がるリスクがあるため、性病内科・産婦人科・泌尿器科・皮膚科への受診が必要です。自己処置は絶対に避けてください。

🌟 急に大きくなる・数が急増する場合

比較的短期間でイボが急激に大きくなったり、数が急に増えたりする場合は、免疫系の問題や、稀に内臓疾患との関連が考えられることもあります。「レーザー・ニルソン症候群」のように、急にイボが多発する状態が内臓腫瘍のサインになることもあるため、こうした変化がある場合は医療機関への受診が必要です。

Q. イボに市販薬を使ってはいけない場合は?

形が非対称・縁が不規則・色が不均一・直径6mm以上・最近変化があるといった特徴はメラノーマ(皮膚がん)のサインの可能性があり、市販薬を使わず皮膚科を受診すべきです。陰部・肛門周囲のイボ(尖圭コンジローマ)や、出血・強い痛みを伴うイボも自己判断での対処は避けてください。

📌 8. クリニックの治療との違いと受診のタイミング

市販薬での対処が難しい場合や、より確実かつ早期にイボを解消したい場合は、クリニックでの治療を選択することが有効です。クリニックと市販薬では、使える治療法の種類や効果の強さに大きな差があります。

💬 液体窒素による冷凍凝固療法

皮膚科クリニックで最も広く行われているイボ治療が、液体窒素(−196℃)を使った冷凍凝固療法です。市販の冷凍凝固タイプと同じ原理ですが、温度が格段に低いため、より深部まで確実に凍結させることができます。綿棒やスプレーでイボに液体窒素を当て、細胞を壊死させます。

通常は1〜2週間おきに複数回の通院が必要ですが、市販薬に比べて効果が高く、多くの場合は数回〜十数回の処置でイボが消失します。処置後は水ぶくれになりますが、これは正常な反応です。

✅ 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーは、レーザーの熱によってイボ組織を蒸散させる治療法です。1〜2回の処置で深部まで含めてイボを取り切ることができるため、液体窒素よりも治療回数を少なく済ませることが期待できます。局所麻酔を使って処置するため、痛みを抑えながら受けられます。

傷跡が残るリスクが液体窒素よりわずかに高い場合もありますが、技術の進歩とともに精度が向上しており、顔のイボにも適用されることがあります。

📝 免疫療法(SADBE・DPCP法)

イボが多発している場合や難治性のイボに対しては、「接触感作免疫療法」が行われることがあります。これはスクアリン酸ジブチルエステル(SADBE)やジフェンシプロン(DPCP)と呼ばれる感作剤を使って、免疫反応を利用してイボウイルスを排除させる治療法です。

通院の手間や効果が出るまでの時間はかかりますが、多発したイボに対して有効な選択肢のひとつです。

🔸 ヨクイニン(漢方薬)の内服

ハトムギの種子から作られる漢方薬「ヨクイニン」は、免疫力を高めてウイルスに対する抵抗力を強化することで、イボに効果を発揮するとされています。外用薬との併用や単独での使用で、特に小児のイボや多発性のイボに使われることがあります。市販でも購入できますが、クリニックでは医師の診断のもとで適切な量が処方されます。

⚡ クリニックを受診するべきタイミング

以下のような状況では、市販薬での対処を続けるよりも早めにクリニックを受診することをお勧めします。

まず、市販薬を2〜3カ月使用しても改善が見られない場合。次に、イボの数が増えている・広がっている場合。また、顔や爪の周囲など、デリケートな部位にイボがある場合。痛みや出血、急激な変化がある場合。見た目が通常のイボと異なる(色の変化や不規則な形)場合。そして、お子さまや高齢者のイボの場合です。

クリニックでは、まず正確な診断を行ったうえで、イボの種類・大きさ・場所・患者さんの状態に合った最適な治療法を選択します。市販薬との大きな違いは、医師による診断があることと、より強力な治療手段が使えることです。早めに相談することで、治療期間を短縮できることも多くあります。

🌟 美容クリニックでのイボ治療

皮膚科だけでなく、美容クリニックでもイボの治療を行っているところがあります。特に顔や目立つ部位のイボで、治療後の見た目を重視したい場合には、美容クリニックが選択肢のひとつになります。炭酸ガスレーザーや電気凝固療法など、より精密な治療を提供しているクリニックもあります。

ただし、保険適用外になることもあるため、費用についても事前に確認しておくことをお勧めします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「まず市販薬を試してみたが数ヶ月経っても改善しない」というご相談を多くいただきます。市販のサリチル酸製剤や冷凍凝固タイプは正しく使えば一定の効果が期待できますが、足底や爪周囲のイボ、あるいは免疫力が低下している方のイボには市販薬だけでは対応が難しいケースも少なくありません。また、イボだと思っていたものがメラノーマなどの皮膚疾患であることも稀にあるため、見た目に少しでも気になる変化がある場合は自己判断せず、まず専門医にご相談いただくことをお勧めします。

✨ よくある質問

市販薬はどの種類のイボに効果がありますか?

市販のイボ用薬が効果を発揮するのは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の「尋常性疣贅(ウイルス性イボ)」です。一方、加齢による老人性イボ(脂漏性角化症)や、首・脇などにできる軟性線維腫にはウイルスが関与しないため、市販薬を使用しても効果は期待できません。まず自分のイボの種類を確認することが大切です。

市販薬でイボが治るまでどれくらいかかりますか?

サリチル酸製剤を毎日継続使用した場合、効果を実感するまで2〜4週間、完全に消失するまで1〜3カ月程度かかることが一般的です。冷凍凝固タイプも1回では完全に取り切れないことが多く、1〜2週間おきに複数回の処置が必要です。2〜3カ月使用しても改善が見られない場合は、クリニックへの受診をお勧めします。

市販薬を使ってはいけないイボの特徴はありますか?

以下の特徴がある場合は市販薬を使わず、すぐに皮膚科を受診してください。「形が非対称」「縁がギザギザ」「色が不均一」「直径6mm以上」「最近変化がある」といった特徴はメラノーマ(皮膚がん)のサインの可能性があります。また、陰部・肛門周囲のイボや、出血・強い痛みを伴うイボも自己判断での対処は避けてください。

サリチル酸製剤の正しい使い方を教えてください。

まず患部をお湯に浸して皮膚を柔らかくし、白くふやけた角質を軽石などで削り取ります。その後、薬剤をイボの部分だけに正確に塗布してください。周囲の健康な皮膚に触れると正常な角質も溶かしてしまうため注意が必要です。効果が見え始めても途中でやめず、イボが完全に消失するまで継続して使用することが重要です。

市販薬とクリニック治療はどう違いますか?

市販薬は自宅で手軽に使える一方、効果の強さや深部への到達に限界があります。クリニックでは液体窒素(−196℃)による冷凍凝固療法や炭酸ガスレーザー、免疫療法など、より強力な治療が受けられます。また医師による正確な診断が行われるため、イボの種類や状態に合った最適な治療法を選択でき、市販薬より短期間での改善が期待できます。

🔍 まとめ

今回はイボと市販薬の効果について、種類別の特徴や正しい使い方、クリニックとの違いなどを詳しく解説しました。

市販薬(サリチル酸製剤・冷凍凝固タイプ)は、ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)に対して一定の効果が期待できます。ただし、正しい使い方を守り、根気よく継続して使用することが重要で、効果が出るまでには数週間〜数カ月かかることがほとんどです。

一方で、老人性イボや軟性線維腫には市販のイボ用薬は効果がありません。また、メラノーマをはじめとする皮膚がんや尖圭コンジローマなど、医療機関での治療が必要な疾患をイボと見誤らないことも大切です。見た目の変化や急激な増加、出血や痛みなどのサインがある場合は、自己判断せずに皮膚科またはクリニックを受診してください。

市販薬で2〜3カ月対処しても改善がない場合や、最初からクリニックでの確実な治療を希望する場合は、専門家への相談をお勧めします。イボは放置すると数が増えたり他の部位に広がったりすることがあるため、早めの対応が肝心です。自分のイボに合った適切な治療法を選択するために、ぜひ今回の内容を参考にしていただければ幸いです。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性疣贅(ウイルス性イボ)の診断基準・治療ガイドライン(液体窒素冷凍凝固療法、サリチル酸製剤、免疫療法等の治療法の根拠として参照)
  • 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染経路・病態・疫学情報(ウイルス性イボの原因・感染メカニズムの説明根拠として参照)
  • 厚生労働省 – 市販薬(一般用医薬品)の適正使用に関する情報(サリチル酸製剤・冷凍凝固タイプの市販薬の使用上の注意・成分情報の根拠として参照)

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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