寒い冬の季節になると「抜け毛が増えた気がする」「髪の毛のボリュームが減った」と感じる方が多くいらっしゃいます。実際に、冬は1年の中でも抜け毛が増えやすい時期の一つとして知られており、これには明確な医学的根拠が存在します。
本記事では、なぜ冬に抜け毛が増えるのか、その原因を詳しく解説し、効果的な対策方法もご紹介します。季節性の抜け毛でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次
- 冬に抜け毛が増える理由とは
- 冬の抜け毛の主な原因
- 季節性脱毛のメカニズム
- 冬の抜け毛対策方法
- 生活習慣の改善ポイント
- 専門的なケアと治療
- まとめ
この記事のポイント
冬の抜け毛増加は頭皮乾燥・血行不良・ホルモン変化・紫外線ダメージが主因の季節性脱毛で、適切な保湿ケアや生活習慣改善で春には自然回復することが多いが、1日200本超が続く場合は専門医への相談が必要。
🎯 冬に抜け毛が増える理由とは
冬季における抜け毛の増加は、多くの人が経験する自然な現象です。通常、人間の髪の毛は1日に50〜100本程度抜けるのが正常ですが、冬場はこの数が150本以上に増加することがあります。
この現象は「季節性脱毛」と呼ばれ、人間の生理的リズムと深く関係しています。動物が冬毛に生え変わるように、人間の髪の毛も季節の変化に応じて一定の周期で生え変わります。特に秋から冬にかけては、夏の紫外線ダメージを受けた髪の毛が抜け落ちる時期でもあります。
また、冬特有の環境要因も抜け毛の増加に大きく影響しています。気温の低下、湿度の減少、日照時間の短縮など、これらすべてが髪の毛の健康状態に影響を与え、結果として抜け毛の増加につながります。
重要なのは、冬の抜け毛が一時的な現象であることを理解することです。適切なケアを行うことで、春になれば自然と髪の毛の状態は回復していきます。ただし、抜け毛が異常に多い場合や、春になっても改善しない場合は、他の原因が考えられるため専門医への相談が必要です。
Q. 冬に抜け毛が増える主な原因は何ですか?
冬の抜け毛増加の主な原因は、頭皮の乾燥、寒さによる血行不良、日照時間短縮によるホルモンバランスの変化、夏の紫外線ダメージの遅延影響、栄養不足の5つです。これらが重なって髪の成長サイクルが乱れ、休止期に入る髪の割合が増加します。
📋 冬の抜け毛の主な原因
🦠 頭皮の乾燥
冬の抜け毛の最も大きな原因の一つが頭皮の乾燥です。冬場の湿度は夏場の半分以下になることが多く、この環境変化が頭皮の水分バランスを崩します。
頭皮が乾燥すると、皮脂の分泌バランスが乱れ、頭皮のバリア機能が低下します。これにより、外部からの刺激に対する抵抗力が弱くなり、炎症を起こしやすくなります。炎症が続くと毛根周辺の環境が悪化し、髪の毛の成長サイクルが乱れ、抜け毛が増加します。
また、乾燥した頭皮は血行不良を引き起こしやすくなります。頭皮の血行が悪くなると、毛根に必要な栄養素や酸素が十分に供給されなくなり、髪の毛の成長が阻害されます。
室内暖房の使用も頭皮乾燥を加速させる要因です。エアコンやヒーターなどの暖房器具は室内の湿度を大幅に下げるため、長時間暖房の効いた室内にいることで頭皮の乾燥が進行します。
👴 血行不良
冬の寒さは全身の血流を悪化させ、特に体の末端部分である頭皮への血流が減少します。頭皮の血行不良は、毛根への栄養供給を妨げ、髪の毛の成長に必要な環境を悪化させます。
血行不良が起こると、毛乳頭細胞への酸素と栄養素の供給が不足します。毛乳頭細胞は髪の毛の成長をコントロールする重要な細胞であり、これらの細胞の活動が低下すると、髪の毛の成長が遅くなり、同時に抜けやすくなります。
また、寒さによる筋肉の緊張も血行不良を悪化させます。首や肩の筋肉が緊張すると、頭皮への血流がさらに制限され、抜け毛の原因となります。特に現代人に多い肩こりや首こりは、この血行不良をより深刻にする要因となっています。
🔸 ホルモンバランスの変化
季節の変化は人間のホルモンバランスにも影響を与えます。特に冬場は日照時間が短くなるため、セロトニンやメラトニンなどのホルモン分泌に変化が生じます。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、髪の毛の成長にも関係しています。日照時間の減少によりセロトニンの分泌が減少すると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加し、これが抜け毛の原因となります。
また、女性の場合は生理周期とも関連があります。冬場はエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌が不安定になりやすく、これが髪の毛の成長サイクルに影響を与えることがあります。エストロゲンは髪の毛の成長を促進し、抜け毛を抑制する働があるため、その分泌が減少すると抜け毛が増加します。
💧 紫外線ダメージの蓄積
夏場に受けた紫外線のダメージが、冬になって表面化することも抜け毛増加の一因です。紫外線は髪の毛のタンパク質構造を破壊し、毛根にもダメージを与えます。
髪の毛の成長サイクルは約3〜6ヶ月かかるため、夏に受けたダメージが秋から冬にかけて抜け毛として現れることが多いのです。この現象は「遅延性紫外線ダメージ」と呼ばれ、季節性脱毛の重要な要因の一つとなっています。
特に頭頂部や前頭部は紫外線を受けやすい部位であり、これらの部分の抜け毛が冬場に目立つようになることがあります。また、紫外線は頭皮の老化も促進するため、長期的な髪の健康にも影響を与えます。
✨ 栄養不足
冬場は食事内容が偏りがちになり、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足しやすくなります。また、寒さにより食欲が変化し、バランスの取れた食事を摂取することが難しくなる場合があります。
髪の毛の主成分であるケラチンの合成には、タンパク質、ビタミンB群、亜鉛、鉄分などの栄養素が必要です。これらの栄養素が不足すると、髪の毛の成長が阻害され、抜け毛が増加します。
特に冬場に不足しがちなビタミンDは、毛周期の調節に重要な役割を果たしています。日照時間の減少により体内でのビタミンD合成が減少すると、髪の毛の成長サイクルが乱れ、抜け毛が増える可能性があります。
Q. 季節性脱毛の仕組みを教えてください。
髪の毛は成長期(約2〜6年)・退行期(約2〜3週間)・休止期(約3〜4ヶ月)のサイクルで成長します。通常は85〜90%が成長期にありますが、秋〜冬にかけて休止期に入る割合が増加し、抜け毛が増えます。これは動物の換毛期と同様の生理的反応です。
💊 季節性脱毛のメカニズム
季節性脱毛は、人間の生理的な適応反応の一つとして理解されています。この現象を理解するためには、まず髪の毛の成長サイクルについて知る必要があります。
髪の毛の成長は「成長期(アナゲン)」「退行期(カタゲン)」「休止期(テロゲン)」の3つの段階に分かれています。成長期は髪の毛が活発に成長する期間で約2〜6年続きます。退行期は成長が停止する移行期間で約2〜3週間、休止期は完全に成長が止まり抜け落ちる準備期間で約3〜4ヶ月続きます。
正常な状態では、全体の約85〜90%の髪の毛が成長期にあり、約10〜15%が休止期にあります。しかし、季節の変化により、この比率が変動することがあります。特に秋から冬にかけては、休止期に入る髪の毛の割合が増加し、結果として抜け毛が増えます。
この現象は進化的な観点から見ると、動物の換毛期と同様の生理的反応と考えられています。季節の変化に対応するため、古い髪の毛を脱落させて新しい髪の毛に生え変わる準備をする自然な過程なのです。
また、メラトニンの分泌変化も季節性脱毛に関係しています。メラトニンは睡眠を調節するホルモンですが、毛周期にも影響を与えることが研究で明らかになっています。冬場はメラトニンの分泌パターンが変化し、これが髪の毛の成長サイクルに影響を与える可能性があります。
重要なのは、季節性脱毛は一時的な現象であり、適切なケアを行えば春になると自然に改善することです。ただし、個人差があり、体質や生活習慣によって症状の程度は異なります。
🏥 冬の抜け毛対策方法
📌 適切な頭皮ケア
冬の抜け毛対策で最も重要なのは、適切な頭皮ケアです。まず、シャンプーの方法を見直すことから始めましょう。冬場は頭皮の乾燥を防ぐため、洗浄力がマイルドなシャンプーを選び、洗髪の頻度も調整する必要があります。
シャンプー前には、必ず予洗いを十分に行います。38〜40度程度のぬるま湯で、頭皮と髪の毛を1〜2分間しっかりと濡らすことで、汚れの多くを落とすことができ、シャンプーによる刺激を減らすことができます。
シャンプーは手のひらで十分に泡立ててから髪の毛につけ、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗います。爪を立てたり、強くこすったりすると頭皮を傷つける可能性があるため注意が必要です。
すすぎは洗髪時間の倍の時間をかけて行います。シャンプーの成分が頭皮に残ると炎症の原因となるため、特に生え際や襟足部分は念入りにすすぎましょう。
週に2〜3回程度、頭皮用のトリートメントや美容液を使用することも効果的です。これらの製品には頭皮の保湿成分や血行促進成分が含まれており、冬場の頭皮環境を整える助けになります。
▶️ 保湿対策
冬場の頭皮乾燥対策には、積極的な保湿ケアが必要です。頭皮用の保湿ローションや美容液を使用し、洗髪後の清潔な頭皮に適量を塗布してマッサージします。
保湿成分としては、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、グリセリンなどが効果的です。これらの成分は頭皮の水分保持能力を高め、乾燥による炎症を防ぎます。
また、室内環境の改善も重要です。加湿器を使用して室内湿度を50〜60%に保つことで、頭皮の乾燥を防ぐことができます。暖房器具を使用する際は、直接風が当たらないよう注意し、定期的に換気を行って空気の循環を良くしましょう。
就寝時には、シルクや綿などの天然素材の枕カバーを使用することをお勧めします。これらの素材は頭皮への刺激が少なく、静電気も発生しにくいため、髪の毛へのダメージを軽減できます。
🔹 血行促進マッサージ
頭皮の血行を促進するマッサージは、冬の抜け毛対策に非常に効果的です。マッサージにより血流が改善されると、毛根への栄養供給が増加し、髪の毛の成長が促進されます。
基本的なマッサージ方法は、まず両手の指を頭皮に当て、指の腹で円を描くように優しく揉みほぐします。額の生え際から頭頂部に向かって、次に耳の上から頭頂部に向かって、最後に後頭部から頭頂部に向かってマッサージします。
1回のマッサージ時間は5〜10分程度が適当です。強すぎる刺激は逆効果になるため、気持ち良いと感じる程度の強さで行います。シャンプー時やお風呂上がりの血行が良い状態で行うと、より効果的です。
頭皮マッサージ器具を使用する場合は、振動や温熱機能があるものを選ぶと血行促進効果が高まります。ただし、使用方法を守り、過度な刺激を避けることが重要です。
📍 紫外線対策
冬場も紫外線対策は重要です。雪面からの反射により紫外線量が増加することもあるため、外出時には帽子を着用したり、髪の毛用のUVスプレーを使用したりしましょう。
特にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ際は、雪面からの強い反射により通常の2倍以上の紫外線を浴びる可能性があります。専用の帽子やヘルメット、UVカット効果のあるヘアケア製品を積極的に使用しましょう。
また、前シーズンに受けた紫外線ダメージのケアも重要です。ダメージを受けた髪の毛は補修効果のあるトリートメントでケアし、頭皮には抗酸化作用のある美容液を使用することで、ダメージの進行を防ぐことができます。
Q. 冬の抜け毛対策に効果的なシャンプー方法は?
冬の頭皮ケアでは、洗浄力がマイルドなシャンプーを使い、38〜40度のぬるま湯で予洗いを1〜2分行います。指の腹で優しく円を描くように洗い、すすぎは洗髪時間の倍をかけて丁寧に行いましょう。週2〜3回の頭皮用トリートメントの使用も効果的です。
⚠️ 生活習慣の改善ポイント
💫 栄養バランスの改善
髪の毛の健康には、バランスの取れた栄養摂取が不可欠です。特に冬場は、髪の毛の成長に必要な栄養素を意識的に摂取する必要があります。
タンパク質は髪の毛の主成分であるケラチンの原料となるため、肉類、魚類、卵、大豆製品などを積極的に摂取しましょう。1日の推奨摂取量は体重1kgあたり1〜1.2g程度です。
ビタミンB群は髪の毛の成長を促進し、特にビオチン(ビタミンB7)は毛母細胞の活性化に重要な役割を果たします。レバー、卵黄、ナッツ類、きのこ類に豊富に含まれています。
亜鉛は髪の毛の合成に必要なミネラルで、不足すると抜け毛が増加します。牡蠣、赤身肉、かぼちゃの種などに多く含まれています。ただし、過剰摂取は他のミネラルの吸収を阻害するため、適量を心がけましょう。
鉄分は毛根への酸素供給に必要で、不足すると髪の毛が細くなったり抜けやすくなったりします。レバー、ほうれん草、ひじきなどの食品に多く含まれており、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が向上します。
オメガ3脂肪酸は頭皮の健康維持に重要で、炎症を抑制する作用があります。青魚、亜麻仁油、くるみなどに含まれており、週に2〜3回は魚類を食べることをお勧めします。
🦠 睡眠の質向上
良質な睡眠は髪の毛の成長に欠かせません。髪の毛は主に睡眠中に成長するため、睡眠不足や睡眠の質の低下は直接的に抜け毛の原因となります。
理想的な睡眠時間は7〜8時間とされており、特に午後10時から午前2時までの時間帯は成長ホルモンの分泌が最も活発になる「ゴールデンタイム」と呼ばれています。この時間帯にしっかりと睡眠を取ることで、髪の毛の成長が促進されます。
睡眠の質を向上させるためには、就寝前の環境作りが重要です。寝室の温度は18〜22度程度に保ち、湿度は50〜60%が理想的です。また、就寝1時間前にはスマートフォンやパソコンなどのブルーライトを避け、リラックスできる環境を作りましょう。
入浴は就寝の1〜2時間前に済ませ、体温が自然に下がるタイミングで眠りにつくと深い眠りを得られます。また、カフェインやアルコールの摂取は睡眠の質を低下させるため、就寝前は避けることをお勧めします。
👴 ストレス管理
ストレスは抜け毛の大きな原因の一つです。特に冬場は日照時間が短くなることでセロトニンの分泌が減少し、うつ状態になりやすく、これが抜け毛を悪化させることがあります。
ストレスが髪の毛に与える影響は多岐にわたります。まず、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌増加により、髪の毛の成長が阻害されます。また、ストレスは血管を収縮させ、頭皮への血流を減少させるため、毛根への栄養供給が不足します。
効果的なストレス管理方法として、定期的な運動、瞑想、深呼吸、趣味活動などがあります。特に有酸素運動は血行促進効果があり、頭皮環境の改善にも役立ちます。週に3回、30分程度のウォーキングや軽いジョギングから始めてみましょう。
また、人とのコミュニケーションもストレス軽減に有効です。家族や友人との会話、専門カウンセラーとの相談など、自分に合った方法でストレスを発散することが重要です。
🔸 適度な運動
運動は全身の血行を促進し、頭皮環境の改善に大いに役立ちます。特に冬場は寒さにより血行が悪くなりがちなため、定期的な運動により血流を改善することが重要です。
有酸素運動は心肺機能を向上させ、全身の血流を改善します。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、スイミングなど、自分の体力レベルに合った運動を選択しましょう。運動強度は最大心拍数の60〜70%程度が理想的です。
筋力トレーニングも効果的で、特に首や肩周りの筋肉を鍛えることで、頭皮への血流改善が期待できます。ただし、過度な筋力トレーニングはテストステロンの分泌を増加させ、男性型脱毛症を悪化させる可能性があるため、適度な強度で行うことが大切です。
ヨガやストレッチも血行促進とストレス軽減の両方の効果があり、特に肩や首の緊張をほぐすポーズは頭皮への血流改善に直接的に役立ちます。寒い冬でも室内で手軽に行えるため、継続しやすい運動方法といえます。
Q. 冬の抜け毛で専門医に相談すべき目安は?
1日200本を超える抜け毛が1週間以上続く場合、頭皮に赤みや炎症が継続する場合、春になっても改善しない場合は専門医への相談が必要です。アイシークリニックでは冬場に抜け毛相談が約3割増加する傾向があり、早期診断・早期治療がより良い結果につながります。
🔍 専門的なケアと治療
💧 専門医への相談タイミング
季節性の抜け毛は一時的な現象ですが、以下のような症状が見られる場合は専門医への相談を検討しましょう。
まず、1日の抜け毛が200本を超える日が1週間以上続く場合は注意が必要です。また、抜けた髪の毛の根元に白い塊(毛根)が付いていない場合や、髪の毛が途中で切れている場合は、正常な脱毛ではない可能性があります。
頭皮に赤み、かゆみ、痛み、炎症などの症状が継続している場合も専門医への相談が必要です。これらの症状は脂漏性皮膚炎や湿疹などの皮膚疾患による脱毛の可能性があります。
また、春になっても抜け毛が改善しない場合や、明らかに髪の毛のボリュームが減少している場合は、男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)などの進行性脱毛症の可能性があります。
家族に薄毛の方がいる場合や、ストレスが非常に強い環境にある場合も、早めの相談をお勧めします。早期診断・早期治療により、より良い結果を得ることができます。
✨ 医療機関での治療選択肢
医療機関では、抜け毛の原因に応じて様々な治療選択肢があります。まず、詳細な問診と頭皮検査により、脱毛の原因を正確に診断します。
男性型脱毛症の場合、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬による治療が一般的です。これらの薬剤は5α-還元酵素を阻害し、脱毛の原因となるDHTの生成を抑制します。また、ミノキシジルの外用により発毛促進効果も期待できます。
女性の場合は、ミノキシジルの外用薬が第一選択となることが多く、必要に応じてスピロノラクトンなどの抗男性ホルモン薬が使用されることもあります。
近年注目されている治療法として、メソセラピーやHARG療法があります。これらは成長因子やビタミン、ミネラルなどを直接頭皮に注入する治療で、毛母細胞の活性化と発毛促進効果が期待されます。
LED光線療法や低出力レーザー治療も、副作用が少ない治療選択肢として注目されています。これらの治療は血行促進と細胞活性化により、髪の毛の成長を促進します。
📌 医療機関選びのポイント
脱毛治療を受ける医療機関を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
まず、皮膚科専門医や毛髪専門医が在籍している医療機関を選ぶことが重要です。脱毛症の診断と治療には専門的な知識と経験が必要であり、適切な医師による治療を受けることで良好な結果を期待できます。
治療方法の選択肢が豊富な医療機関も良いでしょう。内服薬、外用薬、注入療法、光線療法など、多様な治療選択肢があることで、患者さんの状態や希望に応じた最適な治療を受けることができます。
また、治療費用が明確に提示されており、無理な勧誘がない医療機関を選ぶことも大切です。脱毛治療は長期間続ける必要があることが多いため、経済的負担を考慮した治療計画が必要です。
アフターケアやフォローアップ体制が整っている医療機関も重要なポイントです。治療開始後の経過観察や副作用への対応、治療方針の調整など、継続的なサポートが受けられる医療機関を選びましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、冬場になると「急に抜け毛が増えた」とご相談される患者様が約3割増加する傾向にあります。記事にもある通り、多くは季節性の一時的な現象ですが、頭皮の乾燥や血行不良が重なることで症状が長引くケースも見受けられます。適切なケアで春には改善することがほとんどですが、1日200本を超える抜け毛が続く場合や頭皮に炎症症状がある際は、他の脱毛症の可能性もあるため早めにご相談いただければと思います。」
📝 よくある質問
正常な抜け毛は1日50〜100本程度ですが、冬場は150本程度まで増加することがあります。これは季節性脱毛と呼ばれる自然な現象です。ただし、1日200本を超える抜け毛が1週間以上続く場合は、専門医への相談をお勧めします。
冬の季節性脱毛は一時的な現象で、適切なケアを行えば春になると自然に改善することがほとんどです。髪の毛の成長サイクルは3〜6ヶ月かかるため、改善まで数ヶ月を要する場合もありますが、春になっても改善しない場合は他の原因が考えられます。
冬場は頭皮が乾燥しやすいため、洗浄力がマイルドなシャンプーを選び、38〜40度のぬるま湯で洗髪することが大切です。予洗いを十分に行い、指の腹で優しくマッサージし、すすぎは洗髪時間の倍の時間をかけて丁寧に行いましょう。
髪の成長に必要なタンパク質(肉類、魚類、卵、大豆製品)、ビタミンB群(レバー、卵黄、ナッツ類)、亜鉛(牡蠣、赤身肉)、鉄分(ほうれん草、ひじき)、オメガ3脂肪酸(青魚、くるみ)を積極的に摂取しましょう。バランスの良い食事が重要です。
1日200本を超える抜け毛が1週間以上続く場合、抜けた毛の根元に白い塊がない場合、頭皮に赤みや炎症がある場合、春になっても改善しない場合は専門医への相談が必要です。当院では冬場に抜け毛相談が約3割増加する傾向があります。
💡 まとめ
冬に抜け毛が増える現象は、多くの人が経験する自然な生理現象です。主な原因としては、頭皮の乾燥、血行不良、ホルモンバランスの変化、紫外線ダメージの蓄積、栄養不足などが挙げられます。
これらの原因に対する効果的な対策として、適切な頭皮ケア、保湿対策、血行促進マッサージ、継続的な紫外線対策が重要です。また、栄養バランスの改善、良質な睡眠、ストレス管理、適度な運動などの生活習慣の見直しも抜け毛改善に大きく貢献します。
多くの場合、適切なケアを継続することで春には自然と抜け毛は減少し、髪の毛の状態も改善します。ただし、抜け毛が異常に多い場合や、季節が変わっても改善しない場合は、進行性脱毛症などの可能性があるため、専門医への相談を検討することが大切です。
冬の抜け毛でお悩みの方は、まず基本的なヘアケアと生活習慣の改善から始めてみてください。継続的なケアにより、健康な髪の毛を維持し、季節による抜け毛を最小限に抑えることが可能です。気になる症状がある場合は、お気軽に専門医にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインと季節性脱毛に関する皮膚科専門医による見解
- 厚生労働省 – 脱毛治療薬の安全性情報と適正使用に関する厚生労働省の指針
- PubMed – 季節性脱毛とホルモンバランス、毛周期に関する国際的な研究論文データベース
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
