七草粥の効能とは?胃腸を整える栄養素と正しい食べ方を医学的に解説

お正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を休めるために食べる七草粥。1月7日の人日の節句に食べる日本の伝統的な行事食ですが、実はこの風習には科学的な根拠があることをご存知でしょうか。春の七草には胃腸の働きを助ける成分が豊富に含まれており、年末年始で酷使された消化器官を優しくいたわる効果が期待できます。本記事では、七草粥が胃腸に良いとされる理由を医学的な観点から詳しく解説するとともに、各七草に含まれる栄養素の効能や、胃腸への効果を最大限に引き出す正しい食べ方についてご紹介します。

図15 1

目次

  1. 📚 七草粥とは?歴史と由来
  2. 💊 七草粥が胃腸に良い理由
  3. 🌿 春の七草それぞれの効能と栄養素
  4. 🍽️ 七草粥の胃腸への効果を高める食べ方
  5. ⚠️ 七草粥を食べる際の注意点
  6. 🔍 七草粥以外で胃腸を整える方法
  7. ❓ よくある質問
  8. 📝 まとめ

📚 七草粥とは?歴史と由来

七草粥は、毎年1月7日の「人日(じんじつ)の節句」に食べる日本の伝統的な行事食です。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの春の七草を刻んで入れたお粥で、無病息災を願って食べられてきました

🔸 七草粥の起源

七草粥の風習は、中国から伝わった行事と日本古来の若菜摘みの風習が融合して生まれたとされています。中国では古くから、1月7日を「人日」と呼び、7種類の野菜を入れた汁物を食べて邪気を払い、一年の無病息災を祈る習慣がありました。この風習が奈良時代に日本に伝わり、日本に古くからあった年の初めに若菜を摘んで食べる「若菜摘み」の風習と結びついたのです。

平安時代には、宮中行事として七草粥を食べる習慣が定着し、江戸時代には庶民の間にも広まりました。江戸幕府が人日の節句を五節句の一つに定めたことで、1月7日に七草粥を食べる風習は全国的に普及していきました。

🔸 七草粥に込められた意味

七草粥には、一年の無病息災を願う意味が込められています。冬の間に不足しがちな青菜を食べることで栄養を補給し、新年を健康に過ごそうという先人の知恵が詰まっています。また、お正月のご馳走で疲れた胃腸を休めるという実用的な意味合いもあります。

七草それぞれにも縁起の良い意味が込められており、例えば「せり」は競り勝つ、「なずな」は撫でて汚れを払う、「すずな」と「すずしろ」は神様を呼ぶ鈴を表すなど、言葉遊びを通じて福を呼び込む意味が託されています。

💡 ポイント
七草粥は単なる伝統行事食ではなく、栄養学的にも理にかなった胃腸ケア食品なのです!


🔸 七草粥に込められた意味

💊 七草粥が胃腸に良い理由

七草粥が胃腸に良いとされる理由は、単なる言い伝えではなく、科学的な根拠に基づいています。ここでは、七草粥が消化器官に与える良い影響について医学的な観点から解説します。冬の体調不良については、冬の便秘は水分不足が原因?メカニズムと効果的な対策を医師が解説でも詳しく解説しています。

🔸 消化に優しいお粥という形態

七草粥の基本となるお粥は、消化器官への負担が非常に少ない食べ物です。通常のご飯は米と水の割合が1対1.2程度ですが、お粥は1対5から1対10程度の水分量で炊かれます。この豊富な水分と長時間の加熱により、米のでんぷんが十分に糊化(α化)され、消化酵素であるアミラーゼが働きやすい状態になります。

胃での滞留時間も通常の固形食と比べて短く、胃酸の分泌も穏やかになるため、胃への負担が軽減されます。また、お粥の温かさは胃腸の血流を促進し、消化機能を活性化させる効果があります。体温に近い温度の食べ物は、冷たい食べ物と比べて胃腸への刺激が少なく、消化器官が効率よく働くことができるのです。

🔸 食物繊維による整腸作用

春の七草には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は大きく分けて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、七草にはどちらも含まれています。水溶性食物繊維は腸内で水分を吸収してゲル状になり、便を柔らかくして排便をスムーズにします。また、腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やす効果があります。

不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激して蠕動運動を促進します。これにより、腸内に溜まった老廃物の排出が促され、腸内環境の改善につながります。お正月に食べる餅や肉料理は食物繊維が少ないため、七草粥で食物繊維を補給することは理にかなっています

🔸 ビタミン・ミネラルによる粘膜保護

七草にはビタミンA、ビタミンC、ビタミンB群などのビタミン類や、カリウム、カルシウム、鉄分などのミネラルが含まれています。これらの栄養素は胃腸の粘膜を健康に保つために不可欠です。

特にビタミンAは粘膜の形成と維持に重要な役割を果たし、胃や腸の粘膜を保護します。ビタミンCは粘膜の修復に必要なコラーゲンの生成を助け、傷ついた粘膜の回復を促進します。年末年始のアルコール摂取や脂っこい食事で傷んだ胃腸の粘膜を修復するのに、これらの栄養素は大きな助けとなります。

🔸 酵素による消化促進効果

すずな(かぶ)とすずしろ(大根)には、でんぷんを分解する消化酵素であるジアスターゼ(アミラーゼ)が含まれています。この酵素は唾液や膵液にも含まれる消化酵素で、炭水化物の消化を助けます。お正月に餅やおせち料理で大量の炭水化物を摂取した後に、この消化酵素を含む七草粥を食べることは、胃腸の消化作業を助けることになります

ただし、ジアスターゼは熱に弱い性質があるため、長時間加熱すると活性が失われます。消化酵素の効果を期待する場合は、お粥が炊き上がった後に刻んだ七草を加え、さっと火を通す程度にすることが推奨されます。

🌿 春の七草それぞれの効能と栄養素

春の七草はそれぞれ異なる栄養素と効能を持っています。ここでは、各七草の特徴と胃腸に対する効能を詳しく解説します。

🌱 せり(芹)

せりはセリ科の多年草で、独特の爽やかな香りが特徴です。この香りの成分はミリスチシンやアピオールなどの精油成分で、食欲を増進させる効果があります。また、せりにはビタミンC、ビタミンB2、カロテン、鉄分が豊富に含まれています。

せりに含まれるカリウムには利尿作用があり、体内の余分な水分や老廃物の排出を促します。また、食物繊維も豊富で、腸内環境を整える効果が期待できます。伝統的には解熱、整腸、利尿、食欲増進などの効能があるとされてきました。

🌱 なずな(薺)

なずなはアブラナ科の越年草で、別名「ぺんぺん草」とも呼ばれます。道端や畑などどこにでも生える雑草ですが、栄養価は非常に高く、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、鉄分などを豊富に含んでいます

なずなには止血作用や血圧降下作用があるとされ、漢方では古くから薬草として利用されてきました。また、解毒作用や利尿作用もあり、体内の老廃物の排出を助けます。胃腸に対しては、消化を促進し、胃もたれを解消する効果があるといわれています。

🌱 ごぎょう(御形)

ごぎょうはキク科の越年草で、別名「母子草(ハハコグサ)」とも呼ばれます。柔らかい綿毛に覆われた独特の外観を持ち、かつては草餅の材料として使われていました。ビタミンやミネラルのほか、フラボノイド類を含んでいます

ごぎょうは古くから咳止めや痰切り、喉の炎症を鎮める効果があるとされてきました。また、利尿作用や解熱作用もあり、風邪の予防や症状の緩和に役立つとされています。胃腸に対しては、胃の粘膜を保護し、炎症を抑える効果が期待されています。

🌱 はこべら(繁縷)

はこべらはナデシコ科の越年草で、古くから食用や薬用として利用されてきました。タンパク質、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、鉄分などを含み、栄養価の高い野草です。

はこべらには古くから胃腸の調子を整える効果があるとされ、胃炎や腸炎の改善に用いられてきました。また、利尿作用や浄血作用があり、体内の老廃物の排出を促進します。歯槽膿漏の予防にも効果があるとされ、昔ははこべらの汁を塩と混ぜて歯磨き粉として使用していました。

🌱 ほとけのざ(仏の座)

七草粥に使われる「ほとけのざ」は、キク科のコオニタビラコという植物です。よく見かける紫色の花を咲かせるシソ科のホトケノザとは別の植物なので注意が必要です。コオニタビラコは黄色い小さな花を咲かせ、葉がロゼット状に地面に広がる様子が仏様の蓮華座に見えることから、この名前がつけられました。

ほとけのざには食物繊維やミネラルが含まれており、整腸作用があるとされています。また、解熱作用や鎮痛作用があるといわれ、高血圧の予防にも効果があるとされてきました。胃腸の働きを整え、食欲を増進させる効果も期待されています。

🌱 すずな(菘)

すずなは現代ではかぶとして知られるアブラナ科の野菜です。根の部分にはでんぷんを分解する消化酵素ジアスターゼが豊富に含まれており、消化を助ける効果があります。また、ビタミンC、カリウム、食物繊維なども含まれています。

かぶの根は胃腸を温め、消化を促進する効果があるとされています葉の部分にはβカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれており、根よりも栄養価が高いです。七草粥では葉も一緒に使うことで、より多くの栄養素を摂取することができます。また、かぶには抗酸化作用のあるイソチオシアネートという成分も含まれており、免疫力の向上にも役立ちます。

🌱 すずしろ(蘿蔔)

すずしろは大根のことで、七草の中でも特に胃腸への効能が高いとされています。大根にもかぶと同様にジアスターゼが含まれており、でんぷんの消化を助けます。このほかにも、タンパク質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素も含まれています。

大根には辛味成分であるイソチオシアネートが含まれており、これには殺菌作用や抗炎症作用があります。胃の粘膜を保護し、胃炎や胃潰瘍の予防に効果があるとされています。また、大根の食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善に役立ちます。ビタミンCも豊富に含まれており、免疫力の向上や疲労回復にも効果的です。

注目ポイント
すずしろ(大根)とすずな(かぶ)は消化酵素の宝庫!お正月の食べ過ぎで疲れた胃腸にピッタリの食材です。

🍽️ 七草粥の胃腸への効果を高める食べ方

七草粥の胃腸への効果を最大限に引き出すためには、作り方や食べ方にも工夫が必要です。ここでは、効果的な七草粥の調理法と食べ方のポイントを解説します。暴飲暴食のリセット方法については、暴飲暴食をリセットする3日間プログラム|体を整える具体的な方法を解説もご参考ください。

📌 七草の下処理と加熱のタイミング

七草の栄養素を効率よく摂取するためには、下処理と加熱のタイミングが重要です。七草に含まれるビタミンCやジアスターゼなどの消化酵素は熱に弱いため、長時間加熱すると効果が減少します

推奨される方法としては、まず七草を水でよく洗い、塩を少々加えた熱湯でさっと茹でます。茹で時間は30秒から1分程度で十分です。茹でたらすぐに冷水にとって色止めをし、水気を絞って細かく刻みます。刻んだ七草はお粥が炊き上がった後、食べる直前に加えてさっと混ぜ合わせます。この方法であれば、七草の色と香りを保ちながら、栄養素の損失を最小限に抑えることができます。

📌 お粥の水加減と炊き方

胃腸の調子が悪いときは、より消化に優しい「三分粥」や「五分粥」がおすすめです。三分粥は米1に対して水20、五分粥は米1に対して水10の割合で炊きます。通常の「全粥」は米1に対して水5の割合です。水分が多いほど消化がよくなりますが、お腹を壊しているときでなければ全粥で十分です。

お粥を炊く際は、できれば土鍋を使うとよいでしょう。土鍋は熱がゆっくりと均一に伝わるため、米がふっくらと炊き上がります。炊飯器のおかゆモードを使用する場合も、同様においしく炊くことができます。お粥を炊いている間はあまりかき混ぜず、蓋をしたまま弱火でコトコト炊くことで、米の粒が崩れすぎず、適度なとろみのあるお粥に仕上がります。

📌 食べる量とタイミング

七草粥を食べる際は、一度に大量に食べるのではなく、適量をゆっくりと食べることが大切です。いくら消化に良いお粥とはいえ、食べ過ぎれば胃に負担がかかります。お茶碗に軽く1杯から2杯程度を目安に、よく噛んで食べましょう

食べるタイミングとしては、伝統的には1月7日の朝に食べますが、胃腸を休める目的であれば朝食に限らず、昼食や夕食に取り入れても効果的です。特に前日の夜に食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりした翌朝に食べると、胃腸の回復を助けてくれます。また、温かいうちに食べることで、胃腸の血流が促進され、消化機能が活性化します。

📌 よく噛んで食べることの重要性

お粥は柔らかいので、つい噛まずに飲み込んでしまいがちですが、消化を助けるためにはよく噛むことが重要です。噛むことで唾液の分泌が促進され、唾液に含まれる消化酵素アミラーゼがでんぷんの消化を助けます。また、よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐこともできます。

目安として、一口につき30回程度噛むことを意識してみましょう。最初は意識的に行う必要がありますが、習慣化すると自然とゆっくり食べられるようになります。これは七草粥に限らず、普段の食事でも実践したい習慣です。

⚠️ 七草粥を食べる際の注意点

七草粥は胃腸に優しい食べ物ですが、食べる際にはいくつかの注意点があります。ここでは、七草粥を安全においしく食べるためのポイントを解説します。

🚨 アレルギーへの注意

七草の中にはアレルギー反応を引き起こす可能性のある植物も含まれています。特に、せりはセリ科の植物であり、同じセリ科であるセロリやパセリ、ニンジンなどにアレルギーがある方は注意が必要です。また、キク科のアレルギーがある方は、ごぎょうやほとけのざに反応する可能性があります。

初めて七草粥を食べる場合や、アレルギー体質の方は、少量から試してみることをおすすめします。食後にかゆみ、腫れ、呼吸困難などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

🚨 野草を採取する場合の注意

七草は市販のセットを購入するのが一般的ですが、自分で野草を採取する場合は十分な注意が必要です。まず、正確に植物を識別できることが重要です。前述のように、七草粥に使う「ほとけのざ」はコオニタビラコであり、よく見かけるシソ科のホトケノザとは別の植物です。間違った植物を食べると、体調不良を起こす可能性があります

また、採取する場所にも注意が必要です。道路脇や公園など、農薬や排気ガスにさらされている可能性のある場所での採取は避けましょう。ペットの散歩コースになっている場所も衛生的ではありません。確実に安全な七草を使用するためには、スーパーやデパートで販売されている七草セットを購入することをおすすめします。

🚨 塩分の摂り過ぎに注意

七草粥は味付けに塩を使用しますが、塩分の摂り過ぎには注意が必要です。特に高血圧の方や腎臓病の方は、塩分を控えめにする必要があります。七草粥の味付けは薄味で十分であり、七草本来の風味を楽しむためにも、塩は控えめにすることをおすすめします。

どうしても味が物足りない場合は、塩の代わりに少量の梅干しを添えたり、出汁を利かせたりすることで、塩分を抑えながらも満足感のある味に仕上げることができます

🚨 体調が悪いときの注意

胃腸の調子が非常に悪いとき、例えば激しい腹痛や下痢、嘔吐などの症状がある場合は、七草粥であっても食べることは控えたほうがよいでしょう。このような状態では、まず水分補給を優先し、症状が落ち着いてから少しずつ食事を再開することが重要です。

また、慢性的な胃腸の病気がある方は、医師に相談してから七草粥を食べることをおすすめします。七草に含まれる食物繊維が症状を悪化させる可能性もあるため、自己判断は避けましょう。

⚠️ 重要な注意点
アレルギー体質の方や慢性疾患がある方は、事前に医師に相談してから食べることが安全です。

🔍 七草粥以外で胃腸を整える方法

七草粥は年に一度の行事食ですが、日常的に胃腸の調子を整えるためには、継続的な取り組みが必要です。ここでは、七草粥以外で胃腸を整える方法をご紹介します。冬の体調管理については、冬季うつの症状とは?セルフチェックリストと原因・対処法を詳しく解説でもストレスと体調の関係を詳しく解説しています。

✅ 規則正しい食生活

胃腸の健康を保つための基本は、規則正しい食生活です。毎日決まった時間に食事をとることで、胃腸のリズムが整い、消化機能が正常に働きます。特に朝食を抜くことは避け、一日三食をバランスよく食べることが大切です。

また、食事と食事の間隔にも注意が必要です。間隔が短すぎると胃が休まる時間がなく、長すぎると胃酸が胃壁を刺激してしまいます一般的には4時間から6時間程度の間隔を空けることが推奨されています。夜遅い時間の食事は避け、就寝の2時間から3時間前には食事を終えるようにしましょう。

✅ 消化に良い食品の選択

胃腸が疲れているときは、消化に良い食品を選ぶことが重要です。お粥以外にも、うどん、豆腐、白身魚、卵、バナナなどは消化しやすい食品です。調理法としては、揚げ物よりも煮物や蒸し物のほうが消化に負担がかかりません。

発酵食品も胃腸の健康に役立ちます。ヨーグルト、納豆、味噌、漬物などに含まれる乳酸菌や納豆菌は、腸内環境を整える効果があります。これらの食品を日常的に取り入れることで、腸内の善玉菌を増やし、消化機能を向上させることができます。

✅ 適度な運動

適度な運動は胃腸の働きを活性化させます。特にウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、腸の蠕動運動を促進し、便秘の改善に効果的です。食後すぐの激しい運動は避け、食後30分から1時間程度経ってから軽い運動を行うとよいでしょう。正月の運動不足解消については、正月の運動不足を室内で解消!自宅でできる効果的なエクササイズ10選でも詳しく解説しています。

また、腹筋運動やストレッチも腸の動きを助けます。特に、仰向けに寝て膝を抱えるポーズや、腰をゆっくりとひねるストレッチは、腸を刺激して便通を促します。毎日10分から15分程度の運動を習慣化することで、胃腸の調子を整えることができます。

✅ ストレス管理

ストレスは胃腸に大きな影響を与えますストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、胃酸の分泌が増加したり、腸の動きが乱れたりします。これが胃痛、胃もたれ、便秘、下痢などの症状につながります。

ストレスを軽減するためには、十分な睡眠をとることが重要です。また、趣味の時間を持つ、入浴でリラックスする、深呼吸や瞑想を行うなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。ストレスと胃腸の関係を意識し、心身ともに健康な状態を維持することを心がけましょう。

✅ 水分補給の重要性

適切な水分補給も胃腸の健康に欠かせません水分が不足すると便が硬くなり、便秘の原因となります一日に1.5リットルから2リットル程度の水分を摂取することが推奨されています。ただし、一度に大量の水を飲むのではなく、こまめに少量ずつ飲むようにしましょう。

飲み物の種類も重要です。カフェインを含むコーヒーや紅茶、アルコールは利尿作用があるため、水分補給としてはカウントしないほうがよいでしょう冷たい飲み物よりも常温や温かい飲み物のほうが胃腸への刺激が少なく、吸収も良くなります。白湯やほうじ茶、ハーブティーなどがおすすめです。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「年始の診療では、お正月の食べ過ぎによる胃腸の不調を訴える患者様が非常に多くなります。七草粥のような消化に優しい食事への切り替えは、実際に症状改善に効果的であることを日々の診療で実感しています。」

❓ よくある質問

七草粥は1月7日以外に食べても効果がありますか?

はい、七草粥の胃腸を整える効果は、1月7日に限らずいつ食べても期待できます。行事としては1月7日に食べる習慣がありますが、胃腸が疲れているときや消化に優しい食事をとりたいときには、季節を問わず七草粥を食べることで胃腸をいたわることができます。ただし、春の七草は冬から早春にかけてが旬のため、この時期のものが最も栄養価が高く新鮮です。

七草が揃わない場合、代用できる食材はありますか?

七草が全て揃わなくても問題ありません。手に入る七草だけで作っても十分に効能は期待できます。代用としては、小松菜、ほうれん草、水菜、三つ葉、春菊などの葉物野菜がおすすめです。特にかぶや大根の葉は七草に含まれるすずなやすずしろと同じ栄養素を含んでいるため、良い代用品となります。大切なのは消化に優しいお粥と青菜を組み合わせることです。

七草粥を食べると下痢をすることがありますが、なぜですか?

七草粥を食べて下痢をする原因としては、いくつかの可能性が考えられます。まず、七草に含まれる食物繊維が腸を刺激して蠕動運動を活発にした結果、一時的に便が緩くなることがあります。また、七草のいずれかにアレルギーがある場合も下痢を引き起こす可能性があります。さらに、胃腸が非常に弱っている状態で食べると、消化しやすいお粥でも負担になることがあります。症状が続く場合は医療機関を受診してください。

妊娠中に七草粥を食べても大丈夫ですか?

妊娠中でも七草粥を食べることは基本的に問題ありません。むしろ、つわりで胃腸の調子が悪いときには、消化に優しい七草粥は適した食事といえます。七草に含まれるビタミンやミネラルは、妊娠中に必要な栄養素でもあります。ただし、野草を自分で採取する場合は、確実に安全なものを選ぶ必要があります。不安がある場合は、市販の七草セットを使用するか、かかりつけの産婦人科医に相談してください。

七草粥の七草を生で食べることはできますか?

七草を生で食べることは可能ですが、加熱調理することをおすすめします。生の状態では硬くて食べにくいものもあり、また土壌に由来する細菌や寄生虫のリスクもあります。特に野草を自分で採取した場合は、十分な洗浄と加熱が必要です。ただし、消化酵素を多く含むすずしろ(大根)やすずな(かぶ)は、お粥とは別におろしにして生で食べると、消化酵素をより効果的に摂取できます。


📝 まとめ

七草粥は、単なる伝統行事の食べ物ではなく、科学的にも胃腸を整える効果が認められた食事です。春の七草に含まれる食物繊維、ビタミン、ミネラル、消化酵素などの栄養素は、年末年始で疲れた消化器官を優しくいたわってくれます

七草それぞれが異なる効能を持っており、せりの整腸作用、なずなの消化促進効果、すずなやすずしろの消化酵素など、それらが組み合わさることで総合的な胃腸ケアが期待できます。また、お粥という消化に優しい形態で食べることで、胃への負担を最小限に抑えながら栄養を摂取することができます。

七草粥の効果を最大限に引き出すためには、七草の加熱時間を短くする、適量をゆっくりよく噛んで食べる、温かいうちに食べるなどのポイントを意識することが大切です。また、アレルギーや塩分の摂り過ぎには注意が必要です。

胃腸の健康を維持するためには、七草粥だけでなく、日常的な食生活や生活習慣の見直しも重要です。規則正しい食事、消化に良い食品の選択、適度な運動、ストレス管理、適切な水分補給などを心がけ、年間を通じて胃腸の調子を整えていきましょう。1月7日の七草粥を、一年の健康を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか


📖 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

プロフィールを見る

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

プロフィールを見る

電話予約
0120-780-194
1分で入力完了
簡単Web予約
運営:医療法人社団鉄結会