ワキガ治療法を徹底比較|手術・注射・外用薬の効果や費用・特徴を医師が解説

ワキガの臭いが気になって人と近づくのが怖い」「市販のデオドラントでは効果が感じられない」「どの治療法を選べばいいのかわからない」——このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。ワキガ(腋臭症)は、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで特有の臭いを発する体質的な症状です。日本人の約10〜15%がワキガ体質であるといわれており、決して珍しい症状ではありません。しかし、その臭いが原因で対人関係や日常生活に支障をきたすケースも多く、適切な治療を受けることで症状を大幅に改善できます。現在、ワキガの治療法には外用薬や内服薬による保存的治療から、ボトックス注射、各種手術療法まで多様な選択肢があります。それぞれの治療法には効果の持続期間、費用、ダウンタイム、副作用などに違いがあり、ご自身の症状の程度やライフスタイルに合った治療法を選ぶことが重要です。本記事では、ワキガの各治療法について、効果や費用、メリット・デメリットを詳しく比較解説します。治療法選びの参考にしていただければ幸いです。

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目次

  1. 📌 ワキガとは?臭いの原因とメカニズム
  2. 🎯 ワキガ治療法の種類と分類
  3. 💊 外用薬・内服薬による治療
  4. 💉 ボトックス注射による治療
  5. 🏥 手術療法の種類と特徴
  6. 🔸 ミラドライ(マイクロ波治療)
  7. ⚡ ビューホット(高周波治療)
  8. 📋 ワキガ治療法の比較一覧
  9. 🎯 症状・目的別おすすめ治療法
  10. 💰 ワキガ治療の保険適用について
  11. ✨ 治療後のケアと再発予防
  12. ❓ よくある質問

📌 ワキガとは?臭いの原因とメカニズム

ワキガ(腋臭症)とは、脇の下から特有の強い臭いが発生する状態を指します。治療法を正しく理解するためには、まずワキガの原因となるメカニズムを知ることが大切です。

🦠 アポクリン汗腺とエクリン汗腺の違い

人間の体には2種類の汗腺が存在します。全身に分布するエクリン汗腺と、脇の下・耳の中・乳輪・外陰部などの限られた部位に存在するアポクリン汗腺です。エクリン汗腺から分泌される汗は主に水分と塩分で構成されており、ほとんど無臭です。一方、アポクリン汗腺から分泌される汗には、タンパク質・脂質・アンモニア・糖質などの成分が含まれています。このアポクリン汗腺から出る汗自体は無臭ですが、皮膚表面の常在菌(主にコリネバクテリウム属の細菌)によって分解されると、特有の臭い成分が生成されます。主な臭い成分としては、3-メチル-2-ヘキセン酸や、硫黄化合物などが挙げられます。

🧬 ワキガ体質の遺伝的要因

ワキガ体質は遺伝的な要因が大きく関係しています。アポクリン汗腺の数や大きさ、活発さは遺伝によって決まり、両親のどちらかがワキガ体質の場合は約50%、両親ともにワキガ体質の場合は約80%の確率で子どもに遺伝するとされています。また、耳垢が湿っているタイプの方はワキガ体質である可能性が高いことが知られています。これは、耳の中にもアポクリン汗腺が存在するためです。

🌡️ 臭いが強くなる要因

ワキガの臭いの強さは、以下のような要因によって変動します。

📌 気温や湿度が高い季節には発汗量が増えるため臭いが強くなりやすい
📌 ストレスや緊張を感じると精神性発汗が促進され臭いが強まる
📌 脂質やタンパク質が多い食事を摂取するとアポクリン汗の成分が変化し臭いが強くなる
📌 女性の場合は月経周期や妊娠・出産などホルモンバランスの変化によって臭いが変動

🎯 ワキガ治療法の種類と分類

ワキガの治療法は、大きく分けて保存的治療と侵襲的治療に分類できます。それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った治療法を選択することが重要です。

🔸 保存的治療(非侵襲的治療)

保存的治療は、体にメスを入れない治療法です。外用薬(塗り薬)、内服薬、デオドラント製品などが該当します。効果は比較的マイルドで一時的ですが、手軽に始められ副作用も少ないため、軽度のワキガや他の治療を検討する前の第一選択として用いられることが多いです。

💉 注射療法

ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)は、汗腺の働きを一時的に抑制する治療法です。手術に比べてダウンタイムが短く、比較的手軽に受けられますが、効果は永続的ではなく定期的な施術が必要です。

🏥 手術療法

手術療法は、アポクリン汗腺を物理的に除去または破壊する治療法です。剪除法(せんじょほう)、皮下組織削除法、超音波法などがあり、根本的な治療が期待できます。保険適用となる術式もあり、重度のワキガに対して高い効果が期待できます。

⚡ 機器を用いた治療

ミラドライやビューホットなど、マイクロ波や高周波を用いて汗腺を破壊する治療法です。メスを使わずに高い効果が期待でき、ダウンタイムも手術より短いのが特徴です。ただし、自由診療となるため費用は比較的高額になります。

💊 外用薬・内服薬による治療

外用薬や内服薬による治療は、ワキガ治療の第一歩として選ばれることが多い方法です。手軽に始められる反面、効果は限定的で継続的な使用が必要です。

🔸 塩化アルミニウム外用薬

塩化アルミニウムを含む外用薬は、汗腺の出口を物理的に塞ぐことで発汗を抑制します。市販品から医療機関で処方されるものまで濃度はさまざまで、一般的に10〜20%の濃度のものが使用されます。効果は使用を継続している間のみ持続し、中止すると徐々に元に戻ります。副作用としては、皮膚の刺激感やかぶれが生じることがあります。特に濃度が高いものや、剃毛直後の使用では注意が必要です。

💧 ソフピロニウム臭化物(エクロックゲル)

2020年に保険適用となった原発性腋窩多汗症治療薬です。抗コリン作用により汗腺の働きを抑制します。ワキガの直接的な治療薬ではありませんが、発汗量を減らすことで臭いの軽減が期待できます。1日1回脇の下に塗布し、効果発現までに1〜2週間程度かかることがあります。

💊 抗コリン薬(内服薬)

プロバンテリン臭化物などの抗コリン薬は、全身の発汗を抑制する作用があります。ただし、口渇・便秘・排尿困難・眼圧上昇などの副作用があるため、長期使用には注意が必要です。また、緑内障や前立腺肥大症のある方には使用できません。

⚖️ 外用薬・内服薬のメリット・デメリット

✅ メリット
📌 手軽に始められること
📌 費用が比較的安価であること
📌 副作用が少ないこと
📌 保険適用のものがあること

❌ デメリット
📌 効果が一時的で継続使用が必要
📌 重度のワキガには効果が不十分な場合がある
📌 皮膚トラブルが起こる可能性がある


⚖️ 外用薬・内服薬のメリット・デメリット

💉 ボトックス注射による治療

ボトックス注射は、ボツリヌス菌が産生するボツリヌストキシンを脇の下に注射することで、発汗を抑制する治療法です。手術よりも手軽に受けられ、効果も比較的高いことから人気のある治療法の一つです。

🔬 ボトックス注射の作用メカニズム

ボツリヌストキシンは、神経と汗腺の接合部においてアセチルコリンの放出を阻害します。これにより、汗腺への発汗指令が伝わらなくなり、発汗量が大幅に減少します。発汗量が減ることで、臭いの原因となる汗の量も減り、結果としてワキガの症状が軽減されます。ただし、アポクリン汗腺自体を除去するわけではないため、効果は永続的ではありません

⏰ 治療の流れと施術時間

ボトックス注射の施術は、以下の流れで行われます:

  • 📌 脇の下の範囲を確認し、必要に応じてマーキング
  • 📌 表面麻酔クリームの塗布や冷却で痛みを軽減
  • 📌 細い針を使って脇の下全体に均等にボトックスを注射
  • 📌 片側につき10〜20カ所程度の注射を行い、両脇で10〜20分程度で施術が完了

施術直後から日常生活に戻ることができ、入浴や軽い運動も当日から可能です。

📈 効果の発現と持続期間

ボトックス注射の効果は、施術後2〜3日頃から徐々に現れ始め、1〜2週間程度で最大の効果が得られます効果の持続期間は個人差がありますが、一般的に4〜9か月程度です。効果が薄れてきたら再度注射を行う必要があります。継続的に施術を受けることで、徐々に効果の持続期間が延びる傾向があるという報告もあります。

💰 費用と保険適用

重度の原発性腋窩多汗症と診断された場合、ボトックス注射は保険適用となります。保険適用の場合、3割負担で両脇約2万〜3万円程度です。ワキガ単独の治療目的で保険適用の基準を満たさない場合は自由診療となり、両脇で5万〜10万円程度が相場となります。

⚖️ ボトックス注射のメリット・デメリット

✅ メリット
📌 施術時間が短く手軽
📌 ダウンタイムがほとんどない
📌 傷跡が残らない
📌 一定の条件で保険適用になる

❌ デメリット
📌 効果が永続的ではなく定期的な施術が必要
📌 重度のワキガには効果が不十分な場合がある
📌 長期的に見ると費用がかさむ可能性
📌 妊娠中・授乳中の方、神経筋疾患のある方には施術できない

🏥 手術療法の種類と特徴

手術療法は、ワキガの根本的な治療法として最も効果が高いとされています。アポクリン汗腺を物理的に除去することで、臭いの原因を直接取り除くことができます。

手術の詳しいケア方法については、「ワキガ手術後のケア方法を徹底解説|傷跡を残さず早く回復するためのポイント」で詳しく解説しています。

🔸 剪除法(皮弁法)

剪除法は、脇の下の皮膚を3〜5cm程度切開し、皮膚を裏返してアポクリン汗腺を目視で確認しながら一つずつ切除していく方法です。最も確実にアポクリン汗腺を除去できる方法であり、保険適用の術式として認められています

手術時間は片側30分〜1時間程度で、両脇を同時に行うことも可能です。術後は1週間程度の圧迫固定が必要で、抜糸は10〜14日後に行います。完全に回復するまでには1〜2か月程度かかります。

✅ メリット
📌 高い効果が期待できる
📌 保険適用である
📌 再発率が低い

❌ デメリット
📌 傷跡が残る
📌 ダウンタイムが長い
📌 合併症のリスクがある(血腫・感染・皮膚壊死・色素沈着・瘢痕拘縮など)

✂️ 皮下組織削除法(クワドラカット法)

皮下組織削除法は、1cm程度の小さな切開から専用の器具を挿入し、皮下組織とともにアポクリン汗腺を削り取る方法です。剪除法に比べて傷跡が小さく、ダウンタイムも短いのが特徴です。ただし、目視でアポクリン汗腺を確認しながら除去するわけではないため、剪除法に比べるとやや効果が劣る可能性があります。自由診療として行われることが多く、費用は20万〜40万円程度が相場です。

🌊 超音波法

超音波法は、小さな切開から超音波を発する器具を挿入し、超音波の振動によってアポクリン汗腺を破壊・吸引する方法です。傷跡が小さく済み、皮膚へのダメージも比較的少ないとされています。しかし、超音波だけでは完全にアポクリン汗腺を除去できない場合があり、追加治療が必要になることもあります。自由診療で行われ、費用は15万〜35万円程度です。

💨 吸引法(脂肪吸引法)

吸引法は、脂肪吸引と同様の手法で皮下組織とともにアポクリン汗腺を吸引除去する方法です。傷跡が小さく、比較的短時間で施術が完了しますが、アポクリン汗腺の除去率は他の方法に比べて低い傾向があります。軽度〜中等度のワキガに対して行われることが多く、費用は15万〜30万円程度です。

⚡ レーザー治療

レーザー治療は、小さな切開からレーザーファイバーを挿入し、レーザーの熱エネルギーでアポクリン汗腺を破壊する方法です。傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムも短いのが特徴です。ただし、効果については個人差が大きく、他の手術法に比べて再発率がやや高いとされています。自由診療で行われ、費用は15万〜40万円程度です。

手術跡について詳しく知りたい方は、「ワキガ手術跡は目立たない?傷跡を最小限にする治療法と術後ケアを解説」もご参照ください。

🔸 ミラドライ(マイクロ波治療)

ミラドライは、マイクロ波を照射して汗腺を熱破壊する治療法です。切開を必要としない非侵襲的な治療でありながら、手術に近い効果が期待できることから、近年人気が高まっています。

🔬 ミラドライの作用原理

ミラドライは、5.8GHzのマイクロ波を皮膚表面から照射します。マイクロ波は皮膚を透過し、汗腺が密集する深さ(真皮と皮下脂肪の境界付近)に集中して熱エネルギーを発生させます。この熱によってエクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方が熱変性を起こし、機能が失われます。同時に、ハンドピースには冷却システムが搭載されており、皮膚表面を冷却することで表皮のダメージを防ぎます。一度破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的に持続するとされています。

⏰ 治療の流れ

ミラドライの治療は、以下の流れで行われます:

  • 📌 脇の下にテンプレートを当てて照射位置をマーキング
  • 📌 局所麻酔を注射して痛みを軽減
  • 📌 マーキングに沿ってハンドピースを当て、マイクロ波を照射
  • 📌 片側の施術時間は20〜30分程度で、両脇で約1時間の施術

施術当日から日常生活に戻ることができますが、1〜2週間程度は脇の下の腫れや痛みが続くことがあります

ミラドライの詳しい施術後の経過について知りたい方は、「ミラドライ術後の経過を徹底解説|施術直後から1年後までの症状と過ごし方」をご参照ください。

📈 効果と持続期間

ミラドライの効果は施術直後から実感でき、臭いと発汗量の両方が大幅に減少します。臨床試験では、1回の施術で発汗量が平均82%減少したというデータが報告されています。効果は半永久的に持続するとされていますが、完全に100%の汗腺を破壊するわけではないため、個人差があります。効果が不十分な場合は、2回目の施術を行うこともあります。

ミラドライの効果の持続について詳しく知りたい方は、「ミラドライの効果はいつまで続く?持続期間と長期的な効果を医師が解説」もご参照ください。

💰 費用

ミラドライは自由診療となるため、保険適用はありません費用は医療機関によって異なりますが、両脇で25万〜40万円程度が相場です。2回目の施術が必要な場合は、割引価格で受けられる医療機関もあります。

⚖️ ミラドライのメリット・デメリット

✅ メリット
📌 切開が不要で傷跡が残らない
📌 効果が半永久的
📌 ダウンタイムが手術より短い
📌 ワキガと多汗症の両方に効果

❌ デメリット
📌 費用が高額
📌 保険適用がない
📌 腫れや痛みが1〜2週間続く
📌 まれに知覚異常やしこりが残ることがある

⚡ ビューホット(高周波治療)

ビューホットは、極細の針を皮膚に挿入し、高周波(RF)を照射して汗腺を熱破壊する治療法です。ミラドライと同様に切開不要で効果が持続する治療法として注目されています。

🔬 ビューホットの作用原理

ビューホットは、先端に36本の極細針がついたハンドピースを皮膚に刺入し、針先から高周波エネルギーを放出します。高周波の熱によって汗腺が凝固壊死を起こし、機能が失われます。針を刺入する深さを調整することで、エクリン汗腺とアポクリン汗腺それぞれの層に的確にエネルギーを届けることができます。また、針先だけが通電するため、表皮へのダメージを最小限に抑えることができます。

⏰ 治療の流れ

ビューホットの治療は、以下の流れで行われます:

  • 📌 脇の下に局所麻酔を行う
  • 📌 ハンドピースを当てて針を刺入し、高周波を照射
  • 📌 深さを変えながら複数回照射を行い、汗腺をまんべんなく破壊
  • 📌 片側の施術時間は15〜20分程度で、両脇で30〜40分程度

施術後は軽い腫れや赤み、点状の傷跡が残りますが、数日〜1週間程度で消失します。

📈 効果と持続期間

ビューホットの効果は施術後1〜2週間程度で現れ始め、1か月程度で安定します。臭いと発汗量の両方に効果があり、効果は半永久的に持続するとされています。ただし、個人差があり、効果が不十分な場合は追加施術が必要になることもあります。

💰 費用

ビューホットも自由診療となり、保険適用はありません費用は両脇で30万〜45万円程度が相場です。

⚖️ ビューホットのメリット・デメリット

✅ メリット
📌 切開が不要
📌 効果が半永久的
📌 ダウンタイムが短い
📌 ミラドライより照射深度の調整が細かくできる

❌ デメリット
📌 費用が高額
📌 保険適用がない
📌 針の跡が一時的に残る
📌 施術中に軽い痛みを感じることがある

📋 ワキガ治療法の比較一覧

ここまで解説してきた各治療法の特徴を比較表にまとめました。治療法選びの参考にしてください。

🎯 効果の高さと持続期間の比較

効果の高さで最も優れているのは剪除法(皮弁法)で、アポクリン汗腺を直接目視で確認しながら除去するため、最も確実に臭いを軽減できます。効果は永続的で、再発率も低いです。次いでミラドライとビューホットが高い効果を示し、こちらも効果は半永久的とされています。ボトックス注射は効果が高いものの持続期間は4〜9か月程度で、定期的な再施術が必要です。外用薬や内服薬は使用している間のみ効果があり、根本的な治療とはなりません。

💰 費用の比較

保険適用の治療法としては、剪除法(3割負担で両脇約4万〜5万円)とボトックス注射(重度の腋窩多汗症の場合、3割負担で両脇約2万〜3万円)があります。外用薬(エクロックゲルなど)も保険適用となります。自由診療の治療法では、ミラドライが両脇25万〜40万円、ビューホットが30万〜45万円、その他の手術療法が15万〜40万円程度となっています。長期的な費用を考えると、ボトックス注射は年に1〜2回の施術が必要なため、5年・10年単位で見ると手術やミラドライの方が費用対効果が高くなる可能性があります

詳しい費用情報については、「ワキガ手術の費用相場はいくら?保険適用条件や治療法別の料金を徹底解説」もご参照ください。

🏃‍♂️ ダウンタイムと傷跡の比較

ダウンタイムが最も短いのはボトックス注射と外用薬で、施術直後から日常生活に支障がありませんミラドライとビューホットは1〜2週間程度の腫れや痛みがありますが、日常生活は可能です。手術療法は最もダウンタイムが長く、剪除法では1〜2か月程度の回復期間が必要です。傷跡については、ボトックス注射、ミラドライ、ビューホットは傷跡が残りません。手術療法は切開が必要なため傷跡が残りますが、傷跡の大きさは術式によって異なります。

ダウンタイムについて詳しくは、「ワキガ治療のダウンタイム期間はどのくらい?施術別の経過と過ごし方を解説」をご覧ください。

🎯 症状・目的別おすすめ治療法

ワキガの症状の程度や、患者様のライフスタイル・希望によって、最適な治療法は異なります。ここでは、状況別におすすめの治療法をご紹介します。

🔸 軽度のワキガの場合

臭いが気になるものの、日常生活に大きな支障がない軽度のワキガの場合は、まず外用薬(塩化アルミニウムやエクロックゲル)から始めることをおすすめします。効果が不十分な場合は、ボトックス注射を検討するとよいでしょう。制汗剤やデオドラント製品と組み合わせることで、より効果的に臭いをコントロールできます。

🔥 中等度〜重度のワキガの場合

臭いが強く、対人関係や仕事に支障をきたしている中等度〜重度のワキガの場合は、根本的な治療として手術療法やミラドライ・ビューホットなどの機器治療を検討することをおすすめします保険適用を重視する場合は剪除法、傷跡を残したくない場合はミラドライやビューホットが適しています

✨ 傷跡を残したくない場合

切開による傷跡を避けたい場合は、ボトックス注射、ミラドライ、ビューホットが選択肢となります。効果の持続性と費用を考慮すると、ミラドライやビューホットは1回の施術で長期的な効果が期待できるため、傷跡を残さずに根本的な治療を行いたい方に適しています

💰 費用を抑えたい場合

費用を抑えたい場合は、保険適用の治療法を選択するのが最も経済的です。重度のワキガと診断された場合、剪除法は保険適用となり、3割負担で両脇約4万〜5万円で手術を受けることができます。また、重度の腋窩多汗症と診断された場合は、ボトックス注射も保険適用となります。

保険適用の詳しい条件については、「ワキガ治療は保険適用できる?条件・費用・手術方法を医師が詳しく解説」をご確認ください。

⏰ ダウンタイムを取れない場合

仕事や学校で長期の休みを取れない場合は、ダウンタイムの短い治療法が適していますボトックス注射は施術直後から日常生活が可能で、ミラドライやビューホットも数日〜1週間程度で通常の活動に戻れます手術療法は1〜2週間の安静が必要なため、まとまった休みが取れる時期に予定を組むことをおすすめします

💰 ワキガ治療の保険適用について

ワキガ治療の費用は治療法によって大きく異なりますが、一部の治療法は保険適用となります。ここでは、保険適用の条件や手続きについて解説します。

📋 保険適用となる治療法と条件

ワキガ治療で保険適用となるのは、主に剪除法(皮弁法)による手術です。ただし、保険適用を受けるためには、医師の診察により「腋臭症」と診断される必要があります

診断の基準は医療機関によって多少異なりますが、一般的には以下のような所見が参考にされます:

  • 📌 耳垢が湿っていること
  • 📌 家族にワキガの人がいること
  • 📌 衣類の脇部分に黄ばみがあること
  • 📌 臭いの程度が強いこと

保険適用の手術費用は、3割負担で両脇約4万〜5万円程度となります。また、重度の原発性腋窩多汗症と診断された場合は、ボトックス注射(ボツリヌス毒素製剤)やエクロックゲルなどの外用薬も保険適用となります。

💡 自由診療との違い

保険診療と自由診療の大きな違いは費用負担です。保険診療では医療費の3割(現役世代の場合)を自己負担するのに対し、自由診療では全額自己負担となります。ただし、自由診療でしか受けられない治療法(ミラドライ、ビューホットなど)もあり、これらは傷跡が残らない、ダウンタイムが短いといったメリットがあります治療法を選ぶ際は、費用だけでなく、効果・ダウンタイム・傷跡などの要素も総合的に判断することが大切です。

✨ 治療後のケアと再発予防

ワキガ治療を受けた後も、適切なケアと生活習慣の見直しによって、より良い状態を維持することができます

🏥 術後・施術後のケア

手術を受けた場合は、医師の指示に従って傷口のケアを行うことが重要です。

  • 📌 抜糸までは傷口を清潔に保ち、激しい運動や脇を大きく動かす動作は避ける
  • 📌 処方された薬がある場合は、指示通りに服用
  • 📌 ミラドライやビューホット後は、1〜2週間程度腫れや痛みが続くため、冷やすことで症状を軽減
  • 📌 ボトックス注射後は、施術当日の激しい運動やサウナは避け、注射部位を強くこすったりマッサージしたりしない

🌱 再発予防のための生活習慣

ワキガ治療後も、以下のような生活習慣を心がけることで、より良い状態を維持できます

  • 脇の下を清潔に保つ – 入浴時にはしっかりと脇を洗い、汗をかいたらこまめに拭き取る
  • 食生活の見直し – 動物性脂肪やタンパク質の過剰摂取を避け、野菜や果物を多く摂取
  • ストレス管理 – 適度な運動やリラクゼーションでストレスを解消

🔄 再発した場合の対処

手術やミラドライなどの治療を受けても、完全に症状がなくならない、または時間が経って症状が再発するケースがあります。これは、治療で除去しきれなかったアポクリン汗腺が残っている、または一部が再生したためと考えられます。再発した場合は、追加治療を検討することができます。同じ治療法を再度行うこともあれば、別の治療法に切り替えることもあります。まずは治療を受けた医療機関に相談することをおすすめします。

再発について詳しくは、「ワキガ治療の再発確率は?手術方法別の再発率と再発を防ぐポイントを解説」もご参照ください。

💡 ポイント:治療効果の持続と生活の質の向上

当院でのワキガ治療を受けられた患者さんのうち、90%以上の方が「治療を受けてよかった」とお答えいただいています。治療によって対人関係への不安が軽減され、積極的な社会参加ができるようになったという声を多数いただいております。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太医師(当院治療責任者)より

「当院でワキガ治療をご希望される患者さんは、20代〜40代の方が中心ですが、最近は10代後半のお子様を連れていらっしゃる保護者の方も増えています。多くの患者さんが『長年悩んでいたけれど、どこに相談すればいいかわからなかった』とおっしゃいます。初診時には、まず臭いの程度や発汗量、これまでの対処法、ライフスタイルなどを詳しくお聞きし、患者さん一人ひとりに合った治療法をご提案しています。傷跡を残したくない方、費用を抑えたい方、とにかく早く確実に治したい方など、ご希望はさまざまです。どの治療法が良いか迷われている方も、お気軽にご相談ください。カウンセリングでは、それぞれの治療法のメリット・デメリットを丁寧にご説明し、納得していただいた上で治療を進めています。」

❓ よくある質問

ワキガは自然に治ることはありますか?

ワキガは体質的なものであり、自然に治ることは基本的にありません。ただし、加齢によってアポクリン汗腺の活動が低下するため、40代以降は臭いが軽減される傾向があります。根本的に改善したい場合は、手術やミラドライなどの治療を検討されることをおすすめします。

ワキガ治療は何歳から受けられますか?

一般的に、アポクリン汗腺の発達が完了する思春期以降(16歳〜18歳以降)から治療を受けることが推奨されます。成長期に手術を行うと、残った汗腺が発達して再発する可能性があるためです。ただし、症状が重度で日常生活に支障がある場合は、保護者の同意のもと、より早い年齢で治療を行うこともあります。まずは医師にご相談ください。

ワキガ手術後、どのくらいで仕事復帰できますか?

治療法によって異なります。ボトックス注射は当日から通常の活動が可能です。ミラドライやビューホットは2〜3日後からデスクワーク程度の仕事であれば復帰できます。剪除法などの手術の場合、デスクワークであれば1週間程度、腕を大きく動かす仕事の場合は2〜3週間の休養が必要となることがあります。

ワキガ治療で臭いは完全になくなりますか?

多くの場合、治療によって臭いは大幅に軽減されますが、100%完全に臭いがなくなることを保証することは難しいです。剪除法では90%以上のアポクリン汗腺を除去できるとされていますが、残った汗腺からわずかに臭いが発生することがあります。ただし、ほとんどの方は日常生活で気にならないレベルまで改善されます。

ワキガ治療は痛いですか?

どの治療法も、局所麻酔やクリーム麻酔を使用するため、施術中の痛みは最小限に抑えられます。ボトックス注射は細い針を使用するため、ほとんど痛みを感じない方が多いです。ミラドライやビューホットは局所麻酔を行った後に施術するため、施術中の痛みはありません。手術も同様に麻酔下で行われます。術後・施術後に軽い痛みや違和感を感じることがありますが、処方される鎮痛剤で対処可能です。

ワキガと多汗症は違いますか?

ワキガと多汗症は関連がありますが、別の症状です。ワキガはアポクリン汗腺から出る汗が原因で特有の臭いを発する状態です。一方、多汗症は汗の量が異常に多い状態で、エクリン汗腺が主に関与します。ワキガと多汗症を併発している方も多く、その場合は両方の症状に効果のある治療(ボトックス注射やミラドライなど)を選択することが多いです。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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