冬になると頭痛に悩まされる方が増えます。特に屋外と室内を行き来するときや、朝晩の冷え込みが厳しい日に頭痛が起こりやすいと感じている方も多いのではないでしょうか。この冬特有の頭痛の原因として、近年注目されているのが「寒暖差」です。寒暖差による頭痛は、気温の急激な変化によって自律神経のバランスが乱れたり、血管が収縮・拡張を繰り返したりすることで引き起こされます。本記事では、冬の寒暖差頭痛のメカニズムから、片頭痛や緊張型頭痛との関係、そして日常生活で実践できる予防法と対処法まで詳しく解説します。頭痛に悩まされず、快適な冬を過ごすためのヒントをぜひ参考にしてください。

目次
- 🎯 冬に頭痛が増える理由とは
- ⚡ 寒暖差頭痛のメカニズム
- 📋 寒暖差で起こりやすい頭痛のタイプ
- 🔍 寒暖差頭痛を引き起こしやすい人の特徴
- 💊 今すぐできる寒暖差頭痛の予防法7選
- 🏥 頭痛が起きたときの対処法
- ⚠️ 病院を受診すべき頭痛の見分け方
- ❓ よくある質問
- 📝 参考文献
この記事のポイント
冬の頭痛は寒暖差による血管の収縮・拡張と自律神経の乱れが主因。首元保温・重ね着・水分補給・適度な運動など7つの予防法が有効で、突然の激しい頭痛は救急受診が必要。
🎯 冬に頭痛が増える理由とは
冬は一年の中でも頭痛を訴える方が増える季節です。その背景には、寒暖差だけでなく、冬特有のさまざまな環境要因が関係しています。まずは、なぜ冬に頭痛が起こりやすくなるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。冬の頭痛には様々な種類があり、関連記事「冬の頭痛の原因とは?寒い季節に起こりやすい頭痛の種類と対処法を解説」でも詳しく解説しています。
🔸 気温の急激な変化
冬は一日の中での気温差が大きくなります。朝晩は氷点下近くまで冷え込む一方、日中は日差しがあれば10度以上になることも珍しくありません。また、暖房の効いた室内と冷たい屋外との気温差は15度から20度に達することもあります。このような急激な気温変化に対応しようとして、体には大きな負担がかかります。特に血管は気温に敏感に反応し、寒いところでは収縮し、暖かいところでは拡張します。この収縮と拡張が短時間に繰り返されることで、頭痛が引き起こされるのです。
🔸 自律神経の乱れ
自律神経は体温調節をはじめ、血圧や心拍数、消化機能など、生命維持に欠かせない機能をコントロールしています。冬の寒暖差が激しい環境では、この自律神経が体温を一定に保とうとフル稼働します。交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなり、頭痛だけでなく、めまいや倦怠感、肩こりなどの不調も起こりやすくなります。特に、現代人は空調の効いた環境で過ごす時間が長く、自律神経の調節機能が弱っている傾向にあるため、寒暖差の影響を受けやすいと言われています。肩こりと頭痛の関係については「肩こりからくる頭痛の原因と解消法|ストレッチ・ツボ押しで改善する方法」で詳しく解説しています。
🔸 乾燥による脱水
冬は空気が乾燥しているうえ、暖房によって室内の湿度がさらに低下します。乾燥した環境では、呼吸や皮膚から水分が失われやすく、知らず知らずのうちに脱水状態に陥ることがあります。また、冬は夏ほど喉の渇きを感じにくいため、水分摂取量が減りがちです。脱水状態になると血液がドロドロになり、脳への血流が悪化して頭痛を引き起こす原因となります。冬の脱水症状については「冬の脱水症状は高齢者に多い?原因・症状・予防法を詳しく解説」でも解説しています。
🔸 日照時間の減少
冬は日照時間が短く、太陽光を浴びる機会が減ります。日光を浴びることで分泌が促されるセロトニンは、気分を安定させるだけでなく、痛みの感じ方にも影響を与える神経伝達物質です。セロトニンの分泌が減少すると、痛みに対する感受性が高まり、頭痛を感じやすくなることがあります。また、冬季うつと呼ばれる季節性感情障害の症状として頭痛が現れることもあります。
🔸 運動不足と血行不良
寒い冬は外出する機会が減り、運動不足になりがちです。体を動かさないと血流が滞り、肩や首の筋肉がこり固まります。この筋肉の緊張が頭痛の原因となることがあります。また、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることも、血行不良を招き頭痛を誘発する要因となります。冬の肩こりについては「冬に肩こりがひどい原因とは?寒さで悪化するメカニズムと対策法を解説」で詳しく解説しています。

Q. 冬に頭痛が増える主な原因は何ですか?
冬に頭痛が増える主な原因は、寒暖差による血管の収縮・拡張、自律神経の乱れ、暖房による室内の乾燥で起こる脱水、日照時間の減少によるセロトニン不足、運動不足による血行不良の5つです。特に室内外の気温差が15〜20度に達する冬場は、これらの要因が重なりやすい季節です。
⚡ 寒暖差頭痛のメカニズム
寒暖差によって引き起こされる頭痛には、いくつかのメカニズムが関係しています。体の中で何が起きているのかを理解することで、より効果的な対策を講じることができます。
🔸 血管の収縮と拡張
人間の体は、寒い環境では体温を逃がさないように血管を収縮させ、暖かい環境では熱を放散するために血管を拡張させます。このプロセスは通常、緩やかに起こりますが、急激な気温変化があると血管の収縮・拡張も急激に起こります。特に脳の血管が急激に拡張すると、周囲の神経が刺激されて痛みが生じます。これが片頭痛のメカニズムの一つと考えられています。一方、血管が収縮して血流が悪化すると、酸素や栄養素の供給が滞り、頭痛や頭重感を引き起こすこともあります。
🔸 自律神経の過剰反応
寒暖差に対応するため、自律神経は常に体の状態を調整しています。交感神経が優位になると血管が収縮し、副交感神経が優位になると血管が拡張します。しかし、頻繁な気温変化にさらされると、この切り替えがうまくいかなくなり、自律神経のバランスが崩れます。自律神経の乱れは、頭痛だけでなく、めまいや吐き気、動悸、不眠など、さまざまな不調を引き起こす原因となります。この状態を「気象病」や「寒暖差疲労」と呼ぶこともあります。
🔸 筋肉の緊張
寒さを感じると、体は無意識に筋肉を緊張させて熱を産生しようとします。特に首や肩の筋肉は緊張しやすく、この状態が続くと筋肉が硬くなり、血流が悪化します。首や肩の筋肉は頭部とつながっているため、この部分の筋緊張が頭痛を引き起こす原因となります。緊張型頭痛は、このメカニズムによって起こることが多いとされています。
🔸 三叉神経への影響
三叉神経は顔面の感覚を司る神経で、頭痛の発生にも深く関わっています。寒暖差によって血管が拡張すると、その周囲にある三叉神経が刺激され、痛みのシグナルが脳に伝えられます。また、炎症性物質が放出されることで、痛みがさらに増強されることもあります。片頭痛の発作は、この三叉神経血管系の活性化によって引き起こされると考えられています。
Q. 寒暖差頭痛を起こしやすい人の特徴は?
寒暖差頭痛を起こしやすい人の特徴として、もともと片頭痛持ちの方、ストレスや睡眠不足で自律神経が乱れやすい方、長時間デスクワークをする方、運動習慣がない方、水分摂取量が少ない方、女性が挙げられます。女性は男性より筋肉量が少なく冷えやすいため、寒暖差の影響を特に受けやすい傾向があります。
📋 寒暖差で起こりやすい頭痛のタイプ
頭痛にはさまざまなタイプがありますが、寒暖差によって特に起こりやすいのは片頭痛と緊張型頭痛の二つです。それぞれの特徴を知っておくことで、適切な対処法を選ぶことができます。
🦠 片頭痛
片頭痛は、頭の片側または両側にズキンズキンと脈打つような痛みが起こる頭痛です。痛みは中等度から重度で、4時間から72時間ほど続くことがあります。光や音、においに敏感になったり、吐き気や嘔吐を伴ったりすることも特徴です。体を動かすと痛みが悪化するため、発作中は静かな暗い部屋で横になりたくなります。片頭痛は気温や気圧の変化に敏感で、寒暖差が大きい日に発作が起こりやすいことが知られています。冬場、暖かい室内から寒い屋外に出た瞬間や、逆に寒い場所から急に暖かい場所に移動したときに発作が誘発されることがあります。
🦠 緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような、あるいは重い圧迫感を感じる頭痛です。痛みの程度は軽度から中等度で、片頭痛のように吐き気を伴うことは少なく、体を動かしても悪化しないのが特徴です。主な原因は、首や肩、頭の筋肉の緊張です。寒さで体が縮こまったり、暖房の効いた室内でも薄着で過ごして首や肩が冷えたりすると、筋肉が緊張して緊張型頭痛を引き起こします。また、冬場はコートやマフラーの重さで肩が凝りやすいことも、緊張型頭痛の誘因となります。ストレスや睡眠不足、長時間のデスクワークなども緊張型頭痛の原因となるため、複数の要因が重なって発症することも少なくありません。
🦠 混合型頭痛
片頭痛と緊張型頭痛の両方の特徴を持つ頭痛もあります。最初は締め付けられるような痛みで始まり、次第にズキンズキンと脈打つ痛みに変わることがあります。また、片頭痛持ちの方が、肩こりがひどいときに緊張型頭痛のような症状を感じることもあります。冬の寒暖差は、血管の変動と筋肉の緊張の両方を引き起こすため、このような混合型の頭痛が起こりやすい季節と言えます。
🔍 寒暖差頭痛を引き起こしやすい人の特徴
寒暖差による頭痛は誰にでも起こる可能性がありますが、特に起こしやすい人には共通した特徴があります。自分が当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
✨ もともと片頭痛持ちの人
片頭痛の既往がある方は、気温や気圧の変化に敏感な傾向があります。普段から天気の変わり目に頭痛が起こりやすい方は、冬の寒暖差でも発作が誘発されやすいでしょう。片頭痛は遺伝的な要素も関係していると言われており、家族に片頭痛持ちがいる場合は注意が必要です。
✨ 自律神経が乱れやすい人
ストレスを感じやすい方、睡眠リズムが乱れがちな方、更年期の方などは、自律神経のバランスが崩れやすい傾向にあります。このような方は、寒暖差による自律神経への負担が大きくなり、頭痛を起こしやすくなります。また、普段から冷え性の方や、低血圧の方も自律神経の調節機能が弱い傾向があります。冷え性の改善については「冷え性を即効で改善するツボ15選|自宅でできる押し方と効果を徹底解説」で詳しく解説しています。
✨ デスクワークが多い人
長時間同じ姿勢でパソコン作業をする方は、首や肩の筋肉が緊張しやすく、血行不良を起こしがちです。このような方は、寒暖差による筋肉の緊張が加わることで、より頭痛を起こしやすくなります。また、パソコン画面を見続けることによる眼精疲労も頭痛の原因となります。
✨ 運動習慣がない人
日頃から運動をしていない方は、血行が悪く、自律神経の調節機能も低下している傾向があります。運動不足の方は体温調節機能も衰えているため、寒暖差に対する適応力が弱く、頭痛を起こしやすいと言えます。
✨ 水分摂取量が少ない人
冬は喉の渇きを感じにくいため、水分摂取量が減りがちです。普段から水分をあまり取らない習慣がある方は、冬場は特に脱水になりやすく、頭痛を引き起こしやすくなります。コーヒーやお茶などカフェインを含む飲み物ばかり飲んでいる方も、利尿作用によって脱水に陥りやすいので注意が必要です。
✨ 女性
女性は男性に比べて片頭痛を発症する割合が高いことが知られています。これは女性ホルモンの変動が片頭痛の発作に関係しているためと考えられています。また、女性は男性より筋肉量が少なく、冷えやすい傾向があるため、寒暖差の影響を受けやすいと言えます。
Q. 寒暖差頭痛の予防法を教えてください。
寒暖差頭痛の予防法は7つあります。①首元をマフラーなどで保温する、②重ね着で体温調節しやすくする、③1日1.5〜2リットルの水分をこまめに摂る、④ウォーキングなど適度な運動を習慣化する、⑤毎日7〜8時間の規則正しい睡眠を取る、⑥38〜40度のぬるめの湯船に浸かる、⑦室温を20度前後に設定し急激な温度変化を避けることです。
💊 今すぐできる寒暖差頭痛の予防法7選
寒暖差による頭痛を予防するためには、日常生活でいくつかの工夫を取り入れることが効果的です。ここでは、すぐに実践できる7つの予防法を紹介します。
💡 ポイント:これらの予防法は組み合わせることで、より効果的な寒暖差頭痛対策になります!
📌 1. 首元を温める
首は太い血管が通っている部位であり、ここを温めることで全身の血流が良くなります。外出時はマフラーやネックウォーマーを活用して、首元をしっかり保温しましょう。室内でも、特にエアコンの風が直接当たる場所で作業する場合は、薄手のストールなどで首を覆っておくと良いでしょう。急に寒い場所に出るときは、あらかじめ首を温めておくことで、血管の急激な収縮を防ぐことができます。蒸しタオルやカイロを使って首の後ろを温めるのも効果的です。
📌 2. 重ね着で体温調節をしやすくする
冬は室内と屋外の気温差が大きいため、脱ぎ着しやすい服装を心がけましょう。厚手の服を1枚着るよりも、薄手の服を重ねて着る方が、気温の変化に対応しやすくなります。暖かい室内では上着を脱いで体温の上昇を防ぎ、寒い屋外では上着を着て保温するという調整ができるようにしておきましょう。特にインナーには、吸湿発熱素材のものを選ぶと、汗をかいても冷えにくく快適に過ごせます。
📌 3. こまめに水分を摂る
冬は喉が渇きにくいため、意識的に水分を摂取することが大切です。一度にたくさん飲むよりも、こまめに少量ずつ飲む方が体に吸収されやすくなります。目安として、1日1.5から2リットル程度の水分を摂ることを心がけましょう。冷たい飲み物は体を冷やすので、常温の水や温かいお茶、白湯などがおすすめです。コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、飲みすぎには注意しましょう。
📌 4. 適度な運動を習慣化する
運動は血行を促進し、自律神経のバランスを整える効果があります。激しい運動である必要はなく、ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、自分のペースでできる運動を習慣化しましょう。特に、首や肩のストレッチは筋肉の緊張をほぐし、緊張型頭痛の予防に効果的です。寒い屋外での運動が難しい場合は、室内でできるエクササイズを取り入れると良いでしょう。デスクワークの合間に簡単なストレッチを行うだけでも、血行改善に役立ちます。
📌 5. 規則正しい生活を送る
睡眠不足や不規則な生活は自律神経の乱れを招き、頭痛を起こしやすくします。毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝る習慣をつけ、十分な睡眠時間を確保しましょう。成人の場合、7から8時間程度の睡眠が理想的とされています。ただし、寝すぎも頭痛の原因になることがあるため、休日だからといって極端に長く寝るのは避けましょう。また、朝起きたら太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、自律神経のリズムが整いやすくなります。
📌 6. 入浴で体を温める
シャワーだけで済ませず、湯船にゆっくり浸かることで体の芯から温まり、血行が促進されます。38度から40度程度のぬるめのお湯に15から20分程度浸かるのが理想的です。熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまうため、リラックス効果が得られにくくなります。入浴後は体が冷めないうちに寝室に移動し、すぐに布団に入ると、良質な睡眠につながります。ただし、片頭痛の発作中は入浴で血管が拡張して痛みが悪化することがあるため、頭痛が起きているときは入浴を控えた方が良いでしょう。
📌 7. 急激な温度変化を避ける
寒暖差頭痛を防ぐためには、できるだけ急激な温度変化を避けることが重要です。暖かい室内から寒い屋外に出るときは、玄関で少し立ち止まって体を寒さに慣らしてから外に出るようにしましょう。逆に、寒い屋外から暖かい室内に入るときも、急に暖房の近くに行くのではなく、徐々に体を温めるようにします。また、室内の温度設定も見直してみましょう。暖房の設定温度が高すぎると、屋外との気温差が大きくなり、頭痛を誘発しやすくなります。室温は20度前後を目安に設定し、寒く感じる場合は衣服で調整することをおすすめします。
🏥 頭痛が起きたときの対処法
予防していても頭痛が起きてしまうことはあります。そのようなときに、症状を和らげるための対処法を知っておくことが大切です。頭痛のタイプによって適切な対処法が異なるため、自分の頭痛がどのタイプかを把握しておきましょう。
💡 ポイント:頭痛のタイプを見分けるコツ
・ズキンズキン脈打つ痛み = 片頭痛
・締め付けられるような痛み = 緊張型頭痛
🔸 片頭痛の場合
片頭痛が起きたときは、まず静かで暗い部屋で横になりましょう。光や音の刺激を避け、できるだけ安静にすることが大切です。痛む部分を冷やすと、拡張した血管が収縮して痛みが和らぐことがあります。氷嚢や冷却シートをこめかみや首の後ろに当ててみてください。カフェインには血管を収縮させる作用があるため、発作の初期にコーヒーや緑茶を飲むと効果的な場合があります。ただし、カフェインを日常的に大量に摂取している方は効果が得られにくく、また、カフェインの過剰摂取自体が頭痛の原因になることもあるため、注意が必要です。市販の鎮痛薬を服用する場合は、用法用量を守って早めに服用することが効果的です。頭痛が本格化してからでは効きにくくなることがあります。
🔸 緊張型頭痛の場合
緊張型頭痛の場合は、首や肩の筋肉をほぐすことが効果的です。蒸しタオルやカイロで首や肩を温めたり、ゆっくりとストレッチを行ったりして、筋肉の緊張を和らげましょう。入浴も血行を促進するため効果的です。片頭痛とは逆に、温めることで症状が改善することが多いのが緊張型頭痛の特徴です。マッサージや指圧も有効ですが、強すぎる刺激は逆効果になることがあるため、心地よいと感じる程度の力加減で行いましょう。軽い運動やストレッチで体を動かすと、血行が良くなって症状が改善することもあります。長時間のデスクワークの合間には、こまめに休憩を取って首や肩を動かすようにしましょう。
🔸 頭痛日記をつける
頭痛が頻繁に起こる方は、頭痛日記をつけることをおすすめします。頭痛が起きた日時、痛みの程度や持続時間、その日の天候や気温、食べたもの、睡眠時間、ストレスの有無などを記録しておくと、自分の頭痛の誘因やパターンが見えてきます。これにより、頭痛が起こりやすい状況を事前に把握して予防策を講じたり、医療機関を受診する際に医師に的確な情報を伝えたりすることができます。
Q. 頭痛が起きたとき救急受診が必要なのはどんな場合ですか?
突然の激しい頭痛や「バットで殴られたような」頭痛はくも膜下出血の疑いがあり、直ちに救急車を呼ぶ必要があります。手足のしびれ・麻痺・ろれつが回らない症状を伴う場合は脳卒中、高熱と首を曲げると悪化する痛みは髄膜炎の可能性があります。いずれも命に関わるため、一刻も早い受診が不可欠です。
⚠️ 病院を受診すべき頭痛の見分け方
多くの頭痛は、生活習慣の改善や市販薬で対処できますが、中には医療機関を受診すべき頭痛もあります。以下のような場合は、早めに医療機関を受診してください。
🚨 緊急度高!すぐに救急外来へ
「突然の激しい頭痛」「これまで経験したことのないような頭痛」「バットで殴られたような頭痛」は命に関わる可能性があります!
🚨 すぐに受診が必要な頭痛
突然の激しい頭痛、これまで経験したことのないような頭痛、「バットで殴られたような」と表現されるような頭痛は、くも膜下出血など命に関わる病気の可能性があります。すぐに救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。頭痛に加えて、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、意識がもうろうとするなどの症状がある場合も、脳卒中の可能性があるため、一刻も早く医療機関を受診する必要があります。高熱を伴う頭痛で、首を前に曲げると痛みがひどくなる場合は、髄膜炎の可能性があります。これも緊急性の高い状態です。
⚠️ 早めに受診した方が良い頭痛
頭痛が日を追うごとに悪化している場合、特に朝起きたときに頭痛がひどく、吐き気を伴う場合は、脳腫瘍など頭蓋内の病気の可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。頭をぶつけた後に頭痛が続いている場合も、硬膜下血腫などの可能性があるため、受診が必要です。50歳以上で初めて頭痛を経験した場合や、今までとは異なるタイプの頭痛が起こるようになった場合も、念のため医療機関で検査を受けることをおすすめします。
📝 定期的な受診が望ましい頭痛
月に何度も頭痛が起こり、日常生活に支障をきたしている場合は、頭痛外来や神経内科を受診することをおすすめします。片頭痛には発作を予防する薬や、発作時に効果的な専用の薬があり、適切な治療を受けることで生活の質を大きく改善できます。市販の鎮痛薬を頻繁に使用している方は、薬物乱用頭痛を起こしている可能性もあります。鎮痛薬を月に10日以上使用している場合は、医師に相談してください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「冬場に頭痛を訴えて来院される患者さんは確実に増えており、特に寒暖差の激しい日や急激な冷え込みの翌日に受診される方が多く見受けられます。日常の生活習慣の見直しで改善するケースがほとんどですが、頻繁に起こる場合は適切な診断と治療が重要です。」
❓ よくある質問
個人差はありますが、一般的に7度以上の気温差があると頭痛を起こしやすくなると言われています。冬場は室内と屋外の気温差が15度から20度に達することも珍しくないため、頭痛が起こりやすい環境と言えます。特に気温の変化に敏感な方は、5度程度の気温差でも頭痛を感じることがあります。
寒暖差頭痛は主に気温の急激な変化によって血管が収縮・拡張することで起こります。一方、気圧による頭痛は低気圧が近づくときに起こりやすく、内耳が気圧の変化を感知して自律神経に影響を与えることが原因と考えられています。冬は低気圧が通過することも多いため、寒暖差と気圧の両方の影響を受けて頭痛が起こることもあります。
市販の頭痛薬は月に10日未満の使用にとどめることが推奨されています。これを超えて頻繁に使用すると、薬物乱用頭痛と呼ばれる状態を引き起こす可能性があります。薬物乱用頭痛は、鎮痛薬を使わないとかえって頭痛が起こるようになる悪循環に陥るもので、治療には専門家の助けが必要になります。頭痛の頻度が高い場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。
マグネシウムを多く含む食べ物が頭痛予防に効果的とされています。アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類、ほうれん草やひじきなどの緑黄色野菜や海藻類、大豆製品などがおすすめです。また、ビタミンB2も片頭痛予防に効果があるとされており、レバーや卵、乳製品などに多く含まれています。逆に、チーズや赤ワイン、チョコレートなどは片頭痛を誘発することがあるため、頭痛が起こりやすい時期は控えめにした方が良いでしょう。
はい、子どもも寒暖差頭痛になることがあります。子どもは体温調節機能が大人ほど発達しておらず、自律神経のバランスも崩れやすいため、気温の変化の影響を受けやすいと言われています。また、近年は起立性調節障害と呼ばれる自律神経の不調を訴える子どもが増えており、頭痛を伴うことも少なくありません。お子さんが頭痛を訴える場合は、まず小児科を受診して相談することをおすすめします。
📝 参考文献
- 📌 厚生労働省
- 📌 日本頭痛学会
- 📌 日本神経学会
- 📌 大阪大学医学部附属病院
- 📌 慶應義塾大学病院
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
