
粉瘤(ふんりゅう)は皮膚の良性腫瘍のひとつですが、適切な治療を受けなければ再発しやすいという特徴があります。「一度手術したのにまた膨らんできた」「別のクリニックで切ってもらったけれど再び出てきた」という声を耳にすることは珍しくありません。粉瘤の治療において最も重要なのは、袋(嚢腫壁)を完全に摘出できるかどうかです。この記事では、粉瘤の再発率に影響する要因や、手術方法ごとの特徴、再発を防ぐために知っておくべきポイントを詳しく解説します。
「手術したのにまた再発した…どうすればいいの?」と悩んでいませんか?
再発の原因は「袋の取り残し」がほとんど。この記事を読めば、なぜ再発するのか・どう防ぐのかがわかります!
🚨 この記事を読まないと起きること
- ❌ 再発リスクの高い術式を知らずに選んでしまう
- ❌ 炎症が起きてから受診し、さらに再発しやすくなる
- ❌ クリニック選びを間違えて何度も繰り返す
✅ この記事でわかること
- ✅ 粉瘤が再発する本当の理由
- ✅ 切開法・くり抜き法の再発リスクの違い
- ✅ 再発を防ぐために今すぐできること
- ✅ 失敗しないクリニックの選び方
目次
- 粉瘤とはどのような病気か
- 粉瘤はなぜ再発するのか
- 粉瘤の再発率の実態
- 手術方法の種類と特徴
- 切開法とくり抜き法の再発リスクの違い
- 炎症性粉瘤と再発の関係
- 再発した粉瘤の治療はどうすればよいか
- 再発を防ぐために患者側ができること
- クリニック選びのポイント
- まとめ
この記事のポイント
粉瘤の再発は嚢腫壁の不完全摘出が主因。切開法とくり抜き法それぞれに利点と再発リスクがあり、術者の技術・粉瘤の状態に応じた術式選択が重要。炎症前の早期受診が再発予防の鍵となる。
💡 粉瘤とはどのような病気か
粉瘤は「アテローム」とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。皮膚の中に袋状の構造物(嚢腫)が形成され、その中に老廃物や皮脂などが溜まって徐々に大きくなっていきます。表面からは皮膚が盛り上がったしこりとして確認でき、中央部には小さな黒点(毛孔)が見られることが多いです。
粉瘤は自然に消えることはなく、放置すれば徐々に大きくなる傾向があります。また、細菌が袋の中に入り込むと炎症を起こし、赤く腫れて痛みが出ることがあります。これを「炎症性粉瘤」と呼び、この状態になると治療がより複雑になります。
粉瘤ができる原因は完全には解明されていませんが、毛包や汗腺の詰まり、外傷による皮膚の陥入などが関係していると考えられています。体のどこにでも生じる可能性がありますが、特に顔(頬、耳の後ろ、おでこ)、首、背中、臀部などに多く見られます。
良性腫瘍であるため、命に関わる病気ではありません。しかし見た目の問題や炎症を繰り返すリスク、また稀ではありますが悪性化する可能性も完全には否定できないため、多くの場合で手術による摘出が推奨されます。
Q. 粉瘤が手術後に再発する主な原因は何ですか?
粉瘤が手術後に再発する最大の原因は、袋状の構造物である「嚢腫壁」が手術中に完全に摘出されず、一部が皮膚内に残ることです。嚢腫壁は薄くて破れやすく、炎症後は周囲組織と癒着するため完全除去が難しくなります。残存した壁から再び内容物が蓄積し、同じ部位に再発します。
📌 粉瘤はなぜ再発するのか
粉瘤の再発を理解するためには、まず粉瘤の構造を知ることが大切です。粉瘤は「嚢腫壁」と呼ばれる袋の壁が存在し、この袋の中に内容物(角質や皮脂など)が蓄積されています。粉瘤の治療で最も重要なのは、この嚢腫壁を完全に取り除くことです。
再発が起きる最大の原因は、手術の際に嚢腫壁が完全に摘出されずに一部が皮膚内に残ってしまうことです。嚢腫壁はとても薄く、少し力が加わっただけで破れやすい性質を持っています。特に炎症を起こしている状態や、過去に炎症を繰り返した後は周囲の組織と癒着していることが多く、袋の壁を完全な状態で取り除くことが技術的に難しくなります。
嚢腫壁の一部でも皮膚の中に残ってしまうと、そこからまた袋が形成されて内容物が蓄積し、同じ場所に粉瘤が再発します。これは手術の質や術者の技術力と深く関わっており、いかに丁寧に嚢腫壁を全摘出できるかが再発率を左右する最大の要因となっています。
また、粉瘤が複数の袋を持っている場合や、袋が深部に伸びている場合なども完全摘出が難しくなり、再発リスクが高まります。さらに、炎症を繰り返した後の粉瘤は周囲との境界が不明瞭になっていることがあり、これも手術を困難にする要因のひとつです。
✨ 粉瘤の再発率の実態
粉瘤の再発率は、手術方法や術者の技術、粉瘤の状態(炎症の有無・大きさ・部位)によって大きく異なります。一般的に、適切な手術が行われた場合の再発率は数パーセント程度とされていますが、条件が悪い場合にはより高くなることがあります。
国内外の医学文献によると、粉瘤手術における再発率は施設や術者によってばらつきがありますが、経験を積んだ専門医が適切な方法で手術した場合には、再発率を低く抑えられることが報告されています。一方で、炎症が強い状態での手術や、不完全な摘出が行われた場合には再発率が高まることも示されています。
また、粉瘤の部位によっても再発しやすさが異なります。頭皮や耳の周囲など、解剖学的に複雑な部位や皮膚が厚い部位では、嚢腫壁の剥離が難しく、再発リスクが若干高くなる傾向があります。背中や臀部の粉瘤も比較的大型になりやすく、完全摘出が求められます。
大切なのは「再発率ゼロを保証できる手術方法はない」という現実を理解したうえで、できる限り再発リスクを下げるための最適な手術方法とクリニックを選ぶことです。粉瘤の状態に合わせた適切な術式を選択し、経験豊富な医師が丁寧に嚢腫壁を摘出することが、再発率を最小化するための鍵となります。
Q. くり抜き法と切開法では再発リスクにどんな違いがありますか?
切開法は嚢腫壁を直視しながら剥離できるため完全摘出の確実性が高く、一般的に再発リスクが低いとされます。くり抜き法は傷口が数ミリと小さいメリットがある一方、袋を完全に取り出すには高度な技術が必要です。粉瘤のサイズや炎症の有無によって適切な術式は異なるため、専門医が個別に判断することが重要です。
🔍 手術方法の種類と特徴
粉瘤の手術方法は主に「切開法(従来法)」と「くり抜き法(へそ抜き法)」の2種類に大きく分けられます。それぞれに長所と短所があり、粉瘤の状態や部位によって適切な方法が選択されます。
✅ 切開法(従来法)
切開法は粉瘤の上の皮膚を紡錘形(楕円形)に切開し、粉瘤全体を周囲組織から剥離して取り出す方法です。粉瘤のサイズに応じた切開が必要で、傷が粉瘤の大きさにほぼ比例します。手術後は縫合が必要となります。
切開法の利点は、嚢腫壁を直視しながら剥離できるため、完全摘出の確実性が高いことです。特に大型の粉瘤や炎症後に周囲と癒着している粉瘤では、切開法の方が確実に嚢腫壁を摘出できるケースがあります。また、粉瘤の深部や解剖学的に複雑な位置にある場合も、視野を確保しながら安全に手術できます。
一方、切開法の欠点は傷が比較的大きくなることです。粉瘤のサイズと同程度の切開創が生じるため、手術後の瘢痕(傷跡)が目立ちやすくなる可能性があります。また、縫合が必要なため術後のケアと抜糸のための再診が必要となります。
📝 くり抜き法(へそ抜き法・トレパン法)
くり抜き法は、粉瘤の中心にある小さな開口部(へそ・毛孔)を含む皮膚を円形のメス(トレパン)で直径3〜4ミリ程度くり抜き、その穴から内容物を絞り出した後に嚢腫壁を摘出する方法です。
くり抜き法の最大の利点は、傷口が非常に小さくて済むことです。直径数ミリの小さな傷からアプローチするため、術後の傷跡が目立ちにくく、縫合が不要または1〜2針程度で済む場合も多いです。回復も比較的早く、手術翌日からシャワーが可能なケースもあります。
ただし、くり抜き法には技術的な難しさがあります。小さな穴から嚢腫壁を引き出す作業は繊細であり、袋が破れやすく、残存しやすいというデメリットがあります。特に袋が大きい場合や炎症後に癒着がある場合は、くり抜き法だけでは嚢腫壁を完全に摘出するのが困難なことがあります。術者の技術や経験が仕上がりと再発率に大きく影響する術式です。
🔸 炎症時の切開排膿
粉瘤が炎症を起こして赤く腫れ、膿が溜まっている状態の場合は、まず切開して内容物を排出する「切開排膿」という処置が行われます。この処置は炎症を鎮めることが目的であり、嚢腫壁を取り除く根治的な治療ではありません。炎症が落ち着いた後に改めて摘出手術を行うことで、初めて根治的な治療となります。
炎症の急性期に無理に嚢腫壁を取り除こうとすると、出血が多くなったり、袋が破れて内容物が広がったりするリスクがあり、再発率も高くなります。そのため、炎症が強い状態での根治手術は多くの場合避けられます。
💪 切開法とくり抜き法の再発リスクの違い
切開法とくり抜き法の再発リスクについては、医師や施設によって意見が分かれることがあります。一般的には、切開法の方が嚢腫壁を直視しながら完全に摘出しやすいため、再発率が低いとされることが多いです。ただし、これは術者の技術が十分であることが前提です。
くり抜き法は傷が小さいというメリットがある反面、嚢腫壁を完全に摘出するには高い技術が求められます。経験が豊富な術者がくり抜き法を行う場合は再発率を低く抑えられますが、技術が不十分な場合には嚢腫壁の残存リスクが高まります。また、粉瘤のサイズが大きいほどくり抜き法での完全摘出が難しくなる傾向があります。
どちらの手術法が優れているかは一概には言えず、粉瘤の状態(サイズ・部位・炎症の有無・過去の手術歴)と術者の技術・経験を総合的に判断して選択されるべきものです。患者さんとしては、それぞれの術式のメリット・デメリットを医師から十分に説明してもらい、自分の粉瘤の状態に最適な方法を選ぶことが大切です。
なお、一部の医療機関ではくり抜き法を強調してマーケティングしているケースもありますが、傷口が小さいことと再発率の低さは必ずしも一致しません。傷が小さくても嚢腫壁が残れば再発するため、手術の目的はあくまでも嚢腫壁の完全摘出にあることを忘れないでください。
Q. 炎症を起こした粉瘤はすぐに根治手術できますか?
炎症が強い急性期には、まず切開して膿を排出する「切開排膿」で炎症を鎮めることが優先されます。この処置は嚢腫壁を除去する根治的治療ではありません。急性期に無理に摘出手術を行うと出血・感染拡大のリスクが高まり再発率も上昇するため、炎症が落ち着いた後に改めて根治手術を行うことが一般的な対応です。
🎯 炎症性粉瘤と再発の関係
粉瘤が炎症を起こした状態(炎症性粉瘤)は、再発リスクという観点から特に注意が必要な状態です。炎症が起きると粉瘤の袋の壁が周囲の組織と強く癒着し、正常な解剖学的構造が乱れるため、手術の難易度が上がります。
炎症を繰り返した粉瘤の場合、嚢腫壁と周囲組織の境界が不明瞭になっていることが多く、完全摘出が特に難しくなります。このような状態では、いくら経験豊富な術者であっても嚢腫壁を完全に取り除くことが困難なケースがあり、それが再発につながることがあります。
炎症性粉瘤の治療には大きく分けて2つのアプローチがあります。ひとつは炎症が落ち着くのを待ってから根治手術を行う方法で、もうひとつは炎症が活動的な状態でも一期的に摘出手術を行う方法です。
炎症が落ち着いてから手術を行う場合は、急性炎症のリスク(出血・感染の拡大)を避けられますが、炎症後の癒着が残った状態で手術することになるため、それはそれで技術的な困難さを伴います。一方、炎症が活動的な状態での一期的摘出は経験豊富な術者であれば行うことができますが、より高度な技術と十分な準備が必要です。
いずれにしても、炎症性粉瘤の治療は一般的な粉瘤よりも複雑であるため、経験豊富な専門医のいる施設での治療が推奨されます。また、炎症を繰り返さないためにも、粉瘤に気づいた段階で早めに受診し、炎症が起きる前に手術を受けることが理想的です。
なお、粉瘤が炎症を起こした際に自分で絞ったり、針で刺したりすることは絶対に避けてください。このような行為は炎症の拡大や感染を悪化させるだけでなく、嚢腫壁が破れて内容物が広がり、再発・悪化の原因となります。
💡 再発した粉瘤の治療はどうすればよいか
一度手術を受けたにもかかわらず再発した粉瘤の治療は、初回の手術よりも難易度が上がることが多いです。これは、前回の手術による瘢痕組織が残っており、それが嚢腫壁との境界を不明瞭にしているためです。また、再発した粉瘤は周囲の線維化(組織が硬くなること)が起きていることが多く、嚢腫壁の剥離がより困難になります。
再発粉瘤の治療においては、初回と同じ手術方法ではなく、より確実に嚢腫壁を摘出できる方法を選ぶことが重要です。多くの場合、再発した粉瘤では切開法による丁寧な摘出が選択されます。手術創が大きくなる可能性はありますが、再び再発させないためには完全摘出が最優先事項です。
再発した粉瘤の手術を受ける際は、前回の手術歴(どの施設で、どのような方法で手術を受けたか)を担当医に伝えることが大切です。これにより、担当医が術前に十分な情報を持って計画を立てられるようになります。
また、再発粉瘤の手術では通常の粉瘤よりも摘出する組織範囲が広くなることがあります。前回の手術で残存した嚢腫壁が瘢痕組織に包まれている場合は、その周囲の組織も含めて広めに切除することで、再々発を防ぎます。
再発粉瘤の治療を受ける際は、粉瘤手術の経験が豊富な皮膚科専門医や形成外科専門医に相談することをおすすめします。難易度の高い手術であるため、実績のある施設を選ぶことが重要です。
Q. 粉瘤の再発を防ぐために患者ができることは何ですか?
粉瘤の再発予防のため患者側でできる主なポイントは4つです。①炎症が起きる前の早期受診(炎症前は嚢腫壁との境界が明確で完全摘出しやすい)、②自己処置(絞る・針で刺す)を絶対に避ける、③術後は医師の指示に従い傷口を清潔に保つ、④術後に赤みや腫れなど異変を感じたら速やかに受診する、ことが特に重要です。
📌 再発を防ぐために患者側ができること
粉瘤の再発を防ぐためには、手術の質が最も重要ですが、患者側でも気をつけられることがいくつかあります。これらを実践することで、術後のトラブルや再発リスクを下げることにつながります。
⚡ 術後のケアを適切に行う
手術後は医師の指示に従って適切な創部のケアを行うことが大切です。傷口を清潔に保ち、指定された軟膏の塗布やガーゼの交換を丁寧に行いましょう。感染が起きると創部の治癒が遅れ、結果として再発リスクが高まることがあります。また、術後の経過観察のための再診には必ず出席し、担当医に創部の状態を確認してもらうことが重要です。
🌟 炎症が起きる前に受診する
粉瘤に気づいたら、炎症が起きる前に早めに受診することが再発を防ぐための大きなポイントです。炎症のない状態であれば、嚢腫壁と周囲組織の境界が明確なため、完全摘出がしやすくなります。逆に炎症を繰り返した後に手術を行う場合は、癒着や線維化により完全摘出が難しくなり、再発リスクが上がります。
💬 自己処置を避ける
粉瘤を自分で押し絞ったり、針で刺したりすることは絶対に避けてください。一時的に内容物が出ても嚢腫壁は残っているため根本的な解決にはならず、むしろ感染リスクや炎症を悪化させるリスクが高まります。また、自己処置で袋が破れた場合、その後の手術がより困難になることがあります。
✅ 術後に異変を感じたらすぐに受診する
手術後に傷口の赤み・腫れ・痛みの増強・膿の排出などの異変を感じた場合は、すぐに手術を行った医療機関に連絡して受診してください。術後感染が起きた場合、早期に適切な処置を行うことで再発リスクを最小限に抑えられます。また、手術から数ヶ月後や数年後に同じ部位にしこりが触れるようになった場合も、再発の可能性があるため早めに受診することをおすすめします。
📝 生活習慣を整える
粉瘤の発生や炎症のリスクを下げるためには、皮膚を清潔に保つことが基本です。特に皮脂の分泌が多い部位(顔・背中など)は、適切なスキンケアを行い毛穴を清潔に保つように心がけましょう。また、免疫機能を保つために十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動といった生活習慣の改善も、感染リスクの低下に間接的に寄与します。
✨ クリニック選びのポイント
粉瘤の再発率を下げるためには、手術を受けるクリニック・医師の選択が非常に重要です。以下のようなポイントを参考にして、信頼できる医療機関を選んでください。
🔸 粉瘤の手術実績が豊富であること

粉瘤の手術は一見シンプルに見えますが、再発させないためには繊細な技術と豊富な経験が必要です。クリニックの公式サイトや医師のプロフィールで、粉瘤手術の経験・実績について確認しましょう。症例数が多い施設や、皮膚腫瘍の専門的な治療を行っていると明記している施設は信頼の指標のひとつになります。
⚡ 術式の説明が丁寧であること
初診の際に、自分の粉瘤の状態に合わせた術式について詳しく説明してもらえるかどうかは重要なポイントです。「全員一律にくり抜き法」「全員一律に切開法」というような画一的な対応ではなく、患者の粉瘤の状態・サイズ・部位・炎症の有無などを考慮したうえで、最適な術式を提案してくれる医師が望ましいです。また、それぞれの術式のメリット・デメリット、再発リスクについても明確に説明してもらえることが大切です。
🌟 術後のフォローアップ体制が整っていること
手術を行うだけでなく、術後の経過観察・抜糸・トラブル時の対応など、術後のフォローアップ体制が整っているクリニックを選びましょう。術後に何か問題が起きた際に迅速に対応してもらえる体制があることは、安心して手術を受けるうえで非常に重要です。
💬 診断から手術までスムーズに対応できること
粉瘤は炎症を起こす前に治療することが理想的ですが、手術まで長い待機期間があるクリニックでは、その間に炎症が起きてしまうリスクがあります。初診から手術までの期間が短く、迅速に対応できる体制を持つクリニックを選ぶことも、結果的に再発リスクを下げることにつながります。
✅ 皮膚科専門医または形成外科専門医であること
粉瘤の手術を行う医師として、皮膚科専門医または形成外科専門医の資格を持つ医師に依頼することをおすすめします。これらの専門医は皮膚の構造や手術手技について深い専門知識を持っており、より確実な手術が期待できます。医師の経歴や専門資格については、クリニックの公式サイトや初診時に確認しておくとよいでしょう。
📝 料金が明確に提示されていること
粉瘤の手術は保険診療で行われることが多く、粉瘤の大きさによって手術費用が決まります。料金体系が明確に提示されており、事前に費用の見通しを立てられる施設を選びましょう。曖昧な料金設定や、費用が不透明な施設には注意が必要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、粉瘤の手術において「傷口の小ささ」よりも「嚢腫壁の完全摘出」を最優先に考え、患者様お一人おひとりの粉瘤の状態に合わせて術式を丁寧に選択しています。最近の傾向として、「別の施設で手術を受けたが再発した」というご相談で来院される方も少なくなく、再発例では瘢痕や癒着により初回よりも慎重な対応が必要になるため、早期のうちに適切な治療を受けることの大切さを改めて実感しています。粉瘤は良性腫瘍ではありますが、炎症を繰り返すほど治療が複雑になりますので、しこりに気づいた段階でお気軽にご相談いただければと思います。」
🔍 よくある質問
再発の最大の原因は、手術の際に粉瘤の袋(嚢腫壁)が完全に取り除かれず、一部が皮膚内に残ってしまうことです。嚢腫壁は薄くて破れやすく、炎症後は周囲組織と癒着するため完全摘出が難しくなります。残った袋から再び内容物が蓄積され、同じ場所に粉瘤が再発します。
一般的に切開法は嚢腫壁を直視しながら摘出できるため、確実性が高いとされます。一方、くり抜き法は傷が小さいメリットがある反面、完全摘出には高度な技術が必要です。どちらが適切かは粉瘤のサイズ・部位・炎症の有無などによって異なるため、専門医が個別に判断することが重要です。
炎症が強い急性期には、まず切開して膿を排出する「切開排膿」で炎症を鎮める処置が行われます。この段階では嚢腫壁の摘出は行いません。炎症期に無理に手術すると出血や感染リスクが高まり、再発率も上昇するため、炎症が落ち着いた後に改めて根治手術を行うことが一般的です。
はい、再発した粉瘤は初回よりも治療難易度が上がります。前回手術の瘢痕組織や周囲の線維化により、嚢腫壁との境界が不明瞭になるためです。再発例では多くの場合、切開法による丁寧な摘出が選択され、摘出範囲が広くなることもあります。アイシークリニックでも再発例のご相談を多くいただいています。
いくつかの点で再発リスクを下げることができます。①炎症が起きる前に早めに受診する、②自分で絞ったり針で刺したりする自己処置を避ける、③術後は医師の指示に従い傷口を清潔に保つ、④術後に赤みや腫れなど異変を感じたら速やかに受診する、といった点が特に重要です。
💪 まとめ
粉瘤の再発率は、手術方法の選択、術者の技術・経験、粉瘤の状態(大きさ・部位・炎症の有無)などの複合的な要因によって決まります。再発の最大の原因は嚢腫壁の不完全摘出であり、いかに袋を残さず取り除くかが手術の最重要課題です。
くり抜き法は傷が小さく回復が早いというメリットがありますが、嚢腫壁の完全摘出には高度な技術が求められます。切開法は確実性が高い反面、傷が大きくなる可能性があります。どちらが適しているかは粉瘤の状態や術者の技術によって異なるため、経験豊富な専門医が丁寧に判断することが重要です。
炎症性粉瘤は手術難易度が上がるため、炎症が起きる前に早期に受診することが再発予防の観点からも重要です。また、自己処置は絶対に避け、術後のケアと経過観察をしっかり行うことも再発を防ぐための大切なポイントです。
再発した粉瘤の治療はさらに難しくなるため、最初から信頼できる専門医のいる施設で確実な手術を受けることが、長い目で見た場合に最善の選択です。粉瘤が気になる方や手術を検討されている方は、ぜひ粉瘤治療の実績が豊富な医療機関に早めに相談されることをおすすめします。アイシークリニック新宿院では、粉瘤の状態に応じた適切な術式を選択し、再発リスクを最小限に抑えるための丁寧な手術を行っています。粉瘤でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫・アテローム)の診断基準・治療方針・手術適応に関するガイドラインおよび学会公式見解
- 日本形成外科学会 – 粉瘤の外科的摘出術(切開法・くり抜き法)の術式選択基準、嚢腫壁完全摘出の重要性、炎症性粉瘤への対応に関する専門的情報
- PubMed – 粉瘤(表皮嚢腫)の手術方法別再発率・炎症性粉瘤の治療成績に関する国内外の査読済み医学文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
