
💡 「最近、枕やシャワーのときに抜け毛が増えた気がする…」
そのお悩み、放置すると手遅れになるかもしれません。
🔸 実は、秋は一年で最も抜け毛が増えやすい季節。でも「なぜ?」「どこまでが正常?」を知らないまま過ごすのは危険です。
この記事を読めば、秋の抜け毛が増える科学的な理由と、今すぐできる対策がまるっとわかります。
読まないまま放置すると、季節性の抜け毛が本格的な薄毛に進行するリスクがあります。
目次
- 📌 秋の抜け毛は「異常」ではない?季節性抜け毛の基礎知識
- 📌 髪の毛のヘアサイクルとは何か
- 📌 秋に抜け毛が増える主な理由①:夏の紫外線ダメージの影響
- 📌 秋に抜け毛が増える理由②:ヘアサイクルの季節変動
- 📌 秋に抜け毛が増える理由③:気温・湿度の変化と頭皮環境の変化
- 📌 秋に抜け毛が増える理由④:自律神経の乱れとホルモンバランスの変化
- 📌 秋に抜け毛が増える理由⑤:夏の疲れや栄養不足の蓄積
- 📌 「季節性の抜け毛」と「病的な抜け毛」の違いを見極めるポイント
- 📌 秋の抜け毛を悪化させないために日常でできる対策
- 📌 いつクリニックを受診すべきか
- 📌 まとめ
⚡ この記事のポイント
秋の抜け毛増加は、夏の紫外線ダメージ・ヘアサイクルの季節変動・頭皮環境の変化・ホルモンバランスの乱れ・栄養不足が複合した一時的な生理現象。
しかし、3〜4ヶ月以上続く場合や特定部位の薄毛が進む場合は専門クリニックへの受診が必要です。
💡 1. 秋の抜け毛は「異常」ではない?季節性抜け毛の基礎知識
まず大前提として、人間の髪の毛は毎日一定数が自然に抜け落ちるものです。健康的な状態であっても、1日あたり50〜100本程度の抜け毛があるとされており、これは正常な範囲内です。しかし秋、特に9月から11月にかけては、この抜け毛の本数が通常より増えることが多く、1日100〜150本程度になることもあります。
こうした季節的な抜け毛の増加は「季節性脱毛」や「秋の抜け毛」と呼ばれており、医学的にも一時的な生理現象として認識されています。動物の世界では、犬や猫などが季節の変わり目に毛が大量に抜け替わる「換毛期」があることはよく知られていますが、人間も完全にその影響を受けないわけではありません。哺乳類としての本能的な体の変化が、程度の差こそあれ人間にも現れると考えられています。
ただし、「季節のせいだから仕方ない」と一概に放置してしまうのも問題です。秋の抜け毛が増える背景には複数の要因があり、その中には生活習慣の改善によって緩和できるものも含まれています。また、あまりにも抜け毛が多い場合や長期間続く場合は、薄毛症状(AGA:男性型脱毛症や女性型脱毛症など)が進行しているサインである可能性もあります。
Q. 秋に抜け毛が増えるのはなぜですか?
秋の抜け毛増加は、夏の紫外線ダメージ・ヘアサイクルの季節変動・気温や湿度の変化による頭皮環境の悪化・自律神経の乱れ・夏の栄養不足の蓄積という複数の要因が重なって起こる一時的な生理現象です。多くの場合、2〜3ヶ月で自然に落ち着きます。
📌 2. 髪の毛のヘアサイクルとは何か
秋に抜け毛が増える理由を理解するためには、まず髪の毛の成長サイクル、すなわち「ヘアサイクル(毛周期)」について知っておく必要があります。
髪の毛は、生えてから抜けるまでの間に以下の3つの段階を繰り返しています。
まず「成長期(アナゲン期)」です。これは毛母細胞が活発に分裂し、髪の毛が成長し続ける時期です。この期間は2〜6年と個人差がありますが、全体の毛の約85〜90%がこの成長期にあります。次に「退行期(カタゲン期)」があります。成長が止まり、毛根が収縮し始める段階です。期間は2〜3週間程度と短く、全体の約1〜2%に相当します。最後が「休止期(テロゲン期)」です。毛根が完全に活動を停止し、やがて自然に抜け落ちる準備をする時期です。3〜4ヶ月間ほど続き、全体の約10〜15%の毛がこの状態にあります。
このヘアサイクルが何らかの理由で乱れると、休止期に入る毛が増加し、結果として抜け毛が増えることになります。秋に抜け毛が増えるのは、このサイクルが季節的要因によって影響を受けていることが大きな理由のひとつです。
✨ 3. 秋に抜け毛が増える主な理由①:夏の紫外線ダメージの影響
秋に抜け毛が増える大きな要因のひとつが、夏に蓄積した紫外線によるダメージです。日本の夏は紫外線量が非常に多く、頭皮は薄い皮膚と少ない皮脂膜で覆われているため、直射日光の影響を受けやすい部位です。
紫外線(特にUVAとUVB)は頭皮の細胞にダメージを与えます。頭皮の表面の角質層が傷つくと、バリア機能が低下し、乾燥や炎症が起きやすくなります。さらに深い層では、紫外線が毛母細胞や毛乳頭に直接影響を及ぼし、ヘアサイクルを乱す原因になります。紫外線によって毛根部分の細胞がダメージを受けると、成長期にある毛が早めに退行期・休止期へと移行してしまい、秋になってそれらの毛が一斉に抜け落ちるという流れが起きやすくなるのです。
また、紫外線は頭皮の皮脂を酸化させ、毛穴に詰まった酸化した皮脂が炎症を引き起こすこともあります。このような慢性的な炎症も、毛根の健康を損ない抜け毛の増加につながります。
夏の間は帽子や日傘などで頭皮を守ることが理想的ですが、すでに夏が終わってしまった場合でも、頭皮のケアを丁寧に行うことでダメージの影響を最小限に抑えることが可能です。
Q. 夏の紫外線が秋の抜け毛に関係する仕組みは?
夏の強い紫外線は毛母細胞や毛乳頭にダメージを与え、本来は成長期にある毛を早期に退行期・休止期へ移行させます。その後3〜4ヶ月が経過した秋に、ダメージを受けた毛が一斉に抜け落ちやすくなります。帽子や頭皮用日焼け止めスプレーの活用が翌年への予防策となります。
🔍 4. 秋に抜け毛が増える理由②:ヘアサイクルの季節変動
2007年にスイスで発表された研究(Courtois et al.)など、いくつかの調査によって、人間の髪の毛には季節によってヘアサイクルが変動するパターンがある可能性が示されています。具体的には、7月ごろに休止期に入る毛が最も多くなり、その3〜4ヶ月後にあたる10〜11月に抜け毛のピークを迎えるという傾向が観察されています。
このパターンは、かつて人類が屋外環境で生活していた時代の名残とも言われています。夏の強い紫外線から頭皮を守るために、夏に髪の毛の密度を維持し、その後の秋から冬に向けて一部の毛が入れ替わるという生物学的なリズムが存在すると考える研究者もいます。
また、ヘアサイクルの長さは個人によって異なるため、すべての人が同じ時期に同じ量の抜け毛を経験するわけではありません。しかし、集団データとして見ると秋に抜け毛が増える傾向は一定数の人に観察されており、「秋の抜け毛」が科学的根拠のある現象であることは間違いありません。
この季節変動は、日照時間の変化とも関連している可能性があります。日照時間が長い夏から、秋にかけて短くなるにつれて、体内時計やホルモン分泌に影響が生じ、ヘアサイクルにも変化が起きると考えられます。
💪 5. 秋に抜け毛が増える理由③:気温・湿度の変化と頭皮環境の変化
夏から秋にかけて気温と湿度が急激に変化することも、頭皮環境に大きな影響を与えます。
夏の間、頭皮は高温・多湿の環境の中で皮脂の分泌量が増加しています。皮脂は本来、頭皮を保護するために必要なものですが、過剰になると毛穴に詰まり、細菌や真菌(カビ)の繁殖を促します。特に「マラセチア」と呼ばれる常在菌は、皮脂を栄養として増殖し、頭皮の炎症やかゆみ、フケなどを引き起こします。こうした炎症が続くと毛根にも影響が及び、ヘアサイクルが乱れる原因になります。
一方、秋になると気温と湿度が下がり始め、頭皮の水分量も減少します。頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすくなります。乾燥による頭皮の過剰な皮脂分泌が起きることもあり、これが再び毛穴詰まりや炎症を招くという悪循環になることもあります。
また、秋は朝晩の寒暖差が大きくなる季節です。この寒暖差は毛細血管の収縮を促し、頭皮への血流が低下することがあります。頭皮の血流が悪くなると、毛根に届く酸素や栄養素が不足し、毛の成長を阻害することにつながります。
このように、夏の過剰な皮脂分泌と秋以降の乾燥という、それぞれ異なる方向の頭皮トラブルが季節の変わり目に重なることが、秋の抜け毛増加の一因となっています。
🎯 6. 秋に抜け毛が増える理由④:自律神経の乱れとホルモンバランスの変化
秋は気候の変化が激しく、体がその変化に適応しようとする過程で自律神経のバランスが乱れやすい季節です。自律神経は心臓の動きや血流のコントロール、免疫機能など体のさまざまな機能を調整していますが、乱れると血行不良やホルモンバランスの崩れにもつながります。
ホルモンバランスの乱れは、抜け毛と深い関係があります。女性の場合、秋は特に女性ホルモン(エストロゲン)の変動が抜け毛に影響しやすいとされています。エストロゲンは毛の成長を促す働きを持っており、このホルモンの分泌量が変動することで、ヘアサイクルに影響が出ることがあります。
また、秋はメラトニンの分泌パターンが変化する時期でもあります。メラトニンは睡眠を促すホルモンですが、日照時間が短くなると分泌量が変化し、睡眠の質や体内時計に影響を与えます。睡眠不足や質の悪い睡眠は、成長ホルモンの分泌を妨げます。成長ホルモンは細胞の修復や再生に関与しており、毛母細胞の活動にも影響することから、睡眠の乱れが抜け毛の増加に関係する可能性があります。
さらに、秋は「秋うつ」と呼ばれる季節性の気分の落ち込みが起きやすい時期でもあります。日照時間の低下によってセロトニンの分泌量が減少し、気分の変動、疲れやすさ、食欲の変化などが現れることがあります。こうした精神的・身体的なストレス状態は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させ、毛根に直接・間接的な悪影響を与えることが知られています。
Q. 秋の抜け毛を和らげる日常ケアを教えてください
秋の抜け毛対策には、低刺激シャンプーによる丁寧な頭皮洗浄と保湿ケア、入浴後のドライヤーによる速やかな乾燥、タンパク質・亜鉛・鉄分・ビタミンB群を含むバランスの良い食事、質の良い睡眠の確保、頭皮マッサージによる血行促進を組み合わせることが効果的です。
💡 7. 秋に抜け毛が増える理由⑤:夏の疲れや栄養不足の蓄積
日本の夏は高温多湿で、体力の消耗が激しい季節です。夏の疲れが秋になっても回復しきれずに蓄積してしまう「秋バテ」という状態は、現代人に広く見られる問題です。この疲労の蓄積も、秋の抜け毛と無関係ではありません。
夏の食欲不振や偏った食事は、髪の成長に必要な栄養素の不足を招きます。髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質ですが、その合成には良質なたんぱく質のほか、亜鉛、鉄分、ビタミンB群、ビタミンD、ビオチンなどさまざまな栄養素が必要です。これらが不足すると毛母細胞の働きが低下し、ヘアサイクルが乱れて休止期に移行する毛が増えてしまいます。
特に、夏場に多くなるそうめんや冷やし中華など炭水化物に偏った食事、アイスや冷たいジュースばかりの食生活は、タンパク質や鉄分の不足を招きやすいです。また、暑さによる発汗で亜鉛などのミネラルも失われやすくなります。これらの栄養不足の影響が、秋になって抜け毛として現れることがあります。
また、夏の強い紫外線はビタミンCを消費します。ビタミンCはコラーゲンの生成に必要であり、毛根の健康維持にも関与しています。さらに抗酸化作用によって頭皮の酸化ストレスを軽減する役割もあるため、ビタミンCの不足が頭皮ダメージの回復を遅らせている可能性もあります。
夏の生活習慣の積み重ねが秋の抜け毛に直結していることを考えると、夏のうちから意識的に栄養バランスを整えることが、秋の抜け毛対策として非常に重要です。
📌 8. 「季節性の抜け毛」と「病的な抜け毛」の違いを見極めるポイント
秋の抜け毛が一時的な生理現象であるとはいえ、すべての抜け毛が「季節のせい」で片付けられるわけではありません。以下のような場合は、薄毛や脱毛症が進行している可能性を考慮する必要があります。
まず、抜け毛の本数と期間について考えてみましょう。季節性の抜け毛は一般的に2〜3ヶ月程度で落ち着いてくることが多いとされています。秋の抜け毛が多いと感じてから4ヶ月以上経っても改善が見られない場合は、他の原因を疑う必要があります。また、1日の抜け毛が200本を超えるような場合も、医療機関への相談を検討すべきでしょう。
次に、抜け毛のパターンを確認してください。季節性の抜け毛は全体的に均等に抜ける傾向がありますが、特定の部位だけが薄くなる(例えば、おでこの生え際が後退する、頭頂部だけが目立って薄くなるなど)場合は、AGAや円形脱毛症、牽引性脱毛症などの可能性があります。
抜けた毛の状態もひとつの目安になります。健康な毛は毛根に白い毛根鞘(もうこんしょう)が付いており、これは正常なヘアサイクルで抜けた毛のサインです。一方、毛根が黒ずんでいたり、毛が細く短い状態で抜けている場合は、ヘアサイクルが短縮されているAGAの可能性があります。
また、全身の症状にも注意が必要です。抜け毛とともに疲れやすさ、体重変化、寒気、皮膚の乾燥などがある場合は、甲状腺機能異常(バセドウ病や橋本病)や鉄欠乏性貧血など、内科的な疾患が抜け毛の原因になっている可能性があります。これらは血液検査で確認できるため、内科や皮膚科、薄毛治療専門クリニックへの受診が勧められます。
Q. 病院を受診すべき抜け毛の見極め方は?
抜け毛が1日200本を超える、3〜4ヶ月以上改善が見られない、生え際や頭頂部など特定部位だけが薄くなる、円形の脱毛斑がある、極端な疲労感や急激な体重変化を伴うといった症状がある場合は、AGAや内科的疾患の可能性があるため、アイシークリニックなど専門機関への早めの受診をお勧めします。
✨ 9. 秋の抜け毛を悪化させないために日常でできる対策
季節性の抜け毛は完全に防ぐことは難しいですが、日常生活の改善によってその程度を軽減することは可能です。以下に、秋の抜け毛を悪化させないための具体的な対策をご紹介します。
✅ 頭皮ケアを丁寧に行う
シャンプーは毎日行うのが基本ですが、洗いすぎや洗い残しはどちらも頭皮に悪影響を与えます。シャンプーは低刺激のものを選び、38〜40度程度のぬるま湯で優しく洗うことが大切です。指の腹を使ってマッサージするように洗うと、頭皮の血行促進にも効果的です。すすぎはしっかりと行い、シャンプーの残留がないようにしましょう。
秋は頭皮が乾燥しやすくなるため、洗髪後に頭皮用のスカルプオイルやヘアトニックなどで保湿ケアを行うことも効果的です。ただし、過剰な保湿は毛穴詰まりの原因になるため、適切な量を使うことが大切です。
📝 ドライヤーは必ず使う
秋は気温が下がるため、自然乾燥では頭皮が冷えて血行が悪くなります。また、湿ったままの状態は頭皮の細菌や真菌の繁殖を助長するリスクがあります。入浴後はドライヤーを使って速やかに乾かすようにしましょう。熱風を当てすぎると頭皮や髪を傷める原因になるため、ドライヤーは適度な距離(15〜20cm程度)を保ちながら使用し、冷風仕上げで頭皮の温度を落ち着かせると良いでしょう。
🔸 バランスの良い食事を心がける
髪の成長を支えるためには、タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)、亜鉛(牡蠣、牛肉、ナッツ類)、鉄分(レバー、ほうれん草、小松菜)、ビタミンB群(豚肉、玄米、卵)、ビタミンD(きのこ類、魚類)などをバランスよく摂取することが重要です。秋は食欲が回復する季節でもあるため、夏の栄養不足を補うイメージで積極的に取り組みましょう。
また、食事だけでは補いにくい場合は、サプリメントを活用する方法もあります。ただし、サプリメントは薬ではないため過信は禁物です。特に亜鉛や鉄分は過剰摂取による副作用もあるため、量に注意して利用してください。
⚡ 睡眠の質を高める
成長ホルモンは睡眠中、特に入眠から3時間以内の深い睡眠のときに多く分泌されます。この成長ホルモンが毛母細胞の修復や再生を促すため、質の良い睡眠は直接的に髪の健康に関わります。就寝前にスマートフォンやパソコンを長時間使用しない、入浴から就寝まで1〜2時間の時間を取る、寝室の温度や明るさを整えるなど、睡眠環境を整える工夫をしてみましょう。
🌟 ストレスをうまく発散する

ストレスは抜け毛の大敵です。秋特有の気候的な変化による体への負担を軽減するためにも、意識的にストレスを発散する習慣を持つことが大切です。軽い運動(ウォーキングやストレッチなど)は血行を促進し、自律神経のバランスを整える効果があります。趣味の時間を確保したり、リラックスできる環境を作ったりすることも重要です。
💬 頭皮マッサージを習慣化する
頭皮マッサージは血行を促進し、毛根への栄養供給を助ける効果が期待できます。シャンプー中に指の腹で優しく円を描くようにマッサージするだけでも効果があります。頭皮専用のマッサージブラシやスカルプブラシを使うのも良いでしょう。ただし、力を入れすぎると頭皮を傷めるため、優しい力で行うことが基本です。
✅ 紫外線対策を翌年夏から意識する
秋の抜け毛を予防するためには、夏の紫外線対策が重要です。外出時には帽子や日傘を活用し、頭皮への直射日光を避けましょう。また、頭皮用の日焼け止めスプレーも市販されており、特に分け目部分に塗布することで紫外線ダメージを軽減できます。翌年の夏から意識的に紫外線対策を行うことで、秋の抜け毛の悪化を防ぐことができます。
🔍 10. いつクリニックを受診すべきか
前述のように、季節性の抜け毛は自然に治まることが多いですが、以下のような場合は早めに専門のクリニックへ受診することをお勧めします。
一つ目は、抜け毛が3〜4ヶ月以上続いており、改善の兆しが見られない場合です。二つ目は、特定の部位(生え際、頭頂部など)に抜け毛が集中し、その部位の毛が明らかに薄くなってきている場合です。三つ目は、抜けた毛が全体的に細く短いと感じる場合で、AGAの可能性があります。四つ目は、円形の脱毛斑が出現している場合で、円形脱毛症が疑われます。五つ目は、抜け毛以外にも体調不良(極端な疲労感、急激な体重変化、皮膚の乾燥など)を伴う場合で、内科的疾患の可能性があります。
薄毛や抜け毛の専門クリニックでは、頭皮の詳細な診断(マイクロスコープ検査など)のほか、血液検査によって栄養状態や甲状腺ホルモンの異常、男性・女性ホルモンバランスなどを総合的に確認できます。早期に適切な治療を開始することで、薄毛の進行を遅らせたり、抜け毛の改善を促したりすることが可能です。
「秋だから仕方ない」と放置せず、気になる症状があれば専門家に相談することが重要です。アイシークリニック新宿院では、抜け毛や薄毛に関する専門的な診察を行っており、個人の状態に合わせた治療法をご提案しています。一人で悩まず、まずは相談してみることをお勧めします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、9月から11月にかけて「最近急に抜け毛が増えた」とご相談にいらっしゃる患者様が増加する傾向があり、その多くは夏の紫外線ダメージやヘアサイクルの季節変動、栄養不足の蓄積など、複合的な要因が重なっていることが診察を通じてわかっています。季節性の抜け毛は一時的な生理現象である場合がほとんどですが、「秋だから仕方ない」と放置せず、頭皮ケアや食生活・睡眠の見直しを丁寧に行うことが大切です。それでも3〜4ヶ月以上改善が見られない場合や、特定の部位だけが目立って薄くなってきた場合は、早めにご相談いただくことで適切な対策を一緒に考えることができますので、どうぞ一人で抱え込まずにお気軽にお声がけください。」
💪 よくある質問
秋の抜け毛の増加は、多くの場合「季節性脱毛」と呼ばれる一時的な生理現象であり、病気ではありません。1日100〜150本程度の抜け毛は正常な範囲内とされています。ただし、4ヶ月以上続く場合や特定の部位だけが薄くなる場合は、AGAなど別の原因も考えられるため、専門機関への相談をお勧めします。
季節性の抜け毛は一般的に2〜3ヶ月程度で自然に落ち着いてくることが多いとされています。秋(9〜11月)に増加した抜け毛は、冬にかけて徐々に収まるケースがほとんどです。ただし、3〜4ヶ月以上改善が見られない場合は、アイシークリニックなどの専門クリニックへの受診をご検討ください。
夏の強い紫外線が毛母細胞や毛乳頭にダメージを与え、本来なら成長期にある毛が早期に退行期・休止期へ移行してしまうためです。その後3〜4ヶ月が経過した秋に、ダメージを受けた毛が一斉に抜け落ちやすくなります。夏の帽子や日傘の使用、頭皮用日焼け止めスプレーの活用が予防につながります。
髪の主成分であるケラチンの合成に必要な栄養素をバランスよく摂取することが重要です。具体的には、タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品)、亜鉛(牡蠣・ナッツ類)、鉄分(レバー・ほうれん草)、ビタミンB群(豚肉・玄米)、ビタミンD(きのこ類・魚類)などが挙げられます。夏の栄養不足を補う意識で、秋から積極的に取り組みましょう。
以下に当てはまる場合は、早めにアイシークリニックなどの専門機関への受診をお勧めします。①抜け毛が1日200本を超える、②3〜4ヶ月以上改善が見られない、③生え際や頭頂部など特定の部位だけが薄くなってきた、④円形の脱毛斑がある、⑤極端な疲労感や急激な体重変化など体調不良を伴う、といった場合です。
🎯 まとめ
秋に抜け毛が増える理由は、一つの原因ではなく、複数の要因が重なり合っています。夏の紫外線ダメージが秋になって現れること、ヘアサイクルの季節変動、気温・湿度の急激な変化による頭皮環境の変化、自律神経やホルモンバランスの乱れ、そして夏の生活で蓄積した疲労や栄養不足――これらが複雑に絡み合って、秋の抜け毛増加を引き起こしています。
多くの場合、秋の抜け毛は一時的な生理現象であり、数ヶ月で自然に落ち着いてきます。しかし、生活習慣を整えることでその程度を軽減できますし、長期間続く場合や気になる症状がある場合は専門機関への受診が必要です。
普段からバランスの良い食事、十分な睡眠、適切なストレス管理、丁寧な頭皮ケアを心がけることが、健康な髪を保つための基本です。また、夏のうちから紫外線対策をしっかりと行うことが、秋の抜け毛を予防するための先手の対策となります。
「秋だから仕方ない」と諦める前に、自分の生活を振り返り、できることから取り組んでみてください。それでも心配な症状が続く場合は、ぜひ薄毛・抜け毛を専門とするクリニックへご相談ください。早めの対応が、将来の髪の健康を守ることにつながります。
📚 関連記事
- 秋の抜け毛が気になる女性へ|原因と効果的な対策を徹底解説
- 秋の抜け毛はいつまで続く?原因と対策を徹底解説
- 頭皮のかゆみと抜け毛の関係とは?原因・対策・受診目安を解説
- 抜け毛を皮膚科に相談すべき理由と受診のタイミング・治療法を解説
- 季節の変わり目に抜け毛が増える秋の原因と対策を徹底解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 脱毛症(季節性脱毛・AGA・円形脱毛症など)の診断基準や治療ガイドラインに関する情報。記事内で言及している「季節性脱毛」と「病的な抜け毛」の違い、ヘアサイクルの医学的解説の根拠として参照。
- PubMed – ヘアサイクルの季節変動に関する査読済み研究論文群。記事中で引用しているCourtoisらによるスイスの研究をはじめ、休止期(テロゲン期)の季節的増加パターンや日照時間・ホルモン変動との関連を示すエビデンスの参照元として活用。
- 厚生労働省 – 睡眠と成長ホルモン分泌、自律神経バランスに関する公式情報。記事内で解説している「睡眠の質と毛母細胞の修復」「メラトニン・セロトニンの季節変動による体内時計への影響」の根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
