
「去年買った日焼け止めがまだ残っているけど、今年も使えるのかな?」「開封してから半年以上経っているけど、大丈夫?」こんな疑問を持ったことはありませんか?日焼け止めは毎日使うものではなく、ついシーズンをまたいで使い続けてしまいがちです。しかし、使用期限や保管方法を誤ると、肌への刺激や紫外線防止効果の低下につながることがあります。この記事では、日焼け止めの使用期限に関する正しい知識と、安全に使うための方法をわかりやすく解説します。
目次
- 日焼け止めに使用期限はある?
- 未開封と開封後で使用期限はどう違う?
- 使用期限切れの日焼け止めを使うとどうなる?
- 日焼け止めの劣化サインを見分ける方法
- 日焼け止めの正しい保管方法
- 剤型別(クリーム・スプレー・スティック)の注意点
- 期限切れ日焼け止めの正しい処分方法
- 日焼け止めを上手に使い切るコツ
- 日焼け止め選びのポイント
- まとめ
この記事のポイント
日焼け止めの使用期限は未開封で製造から2〜3年、開封後は1年以内が目安。期限切れは紫外線防止効果の低下と肌トラブルのリスクがあり、変色・異臭・テクスチャー変化などの劣化サインが見られたら即使用中止が推奨される。
🎯 1. 日焼け止めに使用期限はある?
日焼け止め製品には、医薬部外品として販売されているものと、化粧品として販売されているものがあります。日本の法律では、製造から3年以内に品質が変化しない製品については、使用期限の表示義務がありません。そのため、多くの日焼け止め製品のパッケージには使用期限が記載されていないことがあります。
ただし、「使用期限の表示がない=永遠に使える」というわけではありません。一般的に、未開封の状態で適切に保管された日焼け止めは製造から約3年間は品質が保たれるとされています。一方、開封後はその限りではなく、空気や雑菌の影響を受けて品質が変化しやすくなります。
製品によっては、パッケージの底面や背面に製造年月日や使用期限が記載されている場合もあります。購入時に確認しておくとよいでしょう。また、高機能な成分を配合している製品や、敏感肌向けの処方の製品については、より早めに使い切ることを推奨しているメーカーもあります。
特に注意が必要なのは、「3年間品質が変化しない」という基準はあくまでも理想的な保管環境での話であるという点です。高温多湿の場所に置いたり、直射日光に当てたりすると、期限内であっても品質が劣化することがあります。日焼け止めを安全に使うためには、使用期限と保管環境の両方に気を配ることが大切です。
Q. 日焼け止めの使用期限はいつまで?
日焼け止めの使用期限は、未開封で適切に保管された場合、製造から約2〜3年が品質維持の目安です。ただし日本の法律では、この期間内に品質が変化しない製品は期限表示の義務がないため、パッケージに記載がない場合も多くあります。
📋 2. 未開封と開封後で使用期限はどう違う?
日焼け止めの使用期限を考えるうえで、「未開封」と「開封後」では大きく条件が異なります。この違いを正しく理解することが、安全な使用の第一歩です。
🦠 未開封の場合
未開封の日焼け止めは、外気や細菌に触れることなく密封された状態が保たれています。このため、適切な環境で保管されていれば、製造から約2年から3年は品質を維持できるとされています。ただし、これは「冷暗所で保管」という条件が前提となります。
パッケージに使用期限の記載がある場合は、その期限が未開封時の目安となります。記載がない場合は、製品の底に記されている製造番号(ロット番号)をメーカーに問い合わせることで、製造時期を確認できることもあります。
👴 開封後の場合
開封後は、空気中の酸素・湿気・細菌などが製品に入り込み、品質が徐々に変化していきます。一般的に開封後の日焼け止めは、1年以内に使い切ることを目安にしているメーカーが多いです。製品によっては「開封後〇ヶ月以内に使用してください」という表示がある場合もあります。
特に夏場は使用頻度が高いため、シーズン内に使い切れることが多いですが、少量しか使わない場合や購入したもののあまり使わなかった場合は、翌シーズンに持ち越すことになります。この場合、保管状態が悪ければ品質が大きく劣化している可能性があります。
ヨーロッパのコスメ基準(PAO表示)では、開封後の使用可能期間をパッケージに記載することが義務付けられており、「6M」「12M」などの表示が容器に記されています。これは「開封から6ヶ月」「開封から12ヶ月」以内に使い切ることを意味しています。日本製の製品には必ずしも記載があるわけではありませんが、輸入品や一部のブランドではこの表示を確認することができます。
💊 3. 使用期限切れの日焼け止めを使うとどうなる?
使用期限切れの日焼け止めを使い続けることで、いくつかのリスクが生じる可能性があります。大きく分けると「肌への影響」と「紫外線防止効果の低下」という2つの問題が挙げられます。
🔸 肌トラブルのリスク
日焼け止めに配合されている防腐剤は、一定期間は細菌の繁殖を抑制しますが、長期間使用していると防腐効果が弱まってきます。これにより、製品内で細菌やカビが繁殖するリスクが高まります。劣化した成分や細菌が含まれた日焼け止めを肌に塗ると、かぶれ・赤み・かゆみ・ニキビといった肌トラブルを引き起こす可能性があります。
また、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤などの活性成分が変質することで、肌への刺激が増す場合もあります。特に敏感肌の方やアレルギーを持つ方は、期限切れの製品を使うことで予期せぬ肌反応が出ることがありますので、注意が必要です。
💧 紫外線防止効果の低下
日焼け止めの主要な成分である紫外線吸収剤は、時間の経過とともに化学的に変化し、紫外線を吸収・散乱する能力が低下します。これにより、SPFやPA値に記載されている通りの効果が得られなくなることがあります。
SPF50と表示された日焼け止めであっても、期限切れの場合はSPF10程度の効果しか発揮できない可能性があるのです。「日焼け止めを塗っているから大丈夫」と思っていても、実際には十分な紫外線防止効果が得られていないという状況になりかねません。これは、日焼けや光老化、さらには紫外線による肌ダメージの蓄積につながるリスクがあります。
✨ テクスチャーの変化による使い心地の悪さ
品質が変化した日焼け止めは、油分と水分が分離したり、テクスチャーが変化したりすることがあります。こうした製品は、肌への均一な塗布が難しくなるため、十分な紫外線防止効果を発揮できないだけでなく、肌の上での使い心地も悪くなります。分離した成分が肌の特定の部分に集中することで、刺激が強まることもあります。
Q. 開封後の日焼け止めはいつまで使えますか?
開封後の日焼け止めは、空気中の酸素・湿気・細菌の影響を受けるため、一般的に1年以内の使い切りを目安とするメーカーが多いです。ヨーロッパ製品では容器に「6M」「12M」などPAO表示で開封後の使用可能期間が示されている場合があります。開封日をパッケージに記録しておくと管理に役立ちます。
🏥 4. 日焼け止めの劣化サインを見分ける方法
日焼け止めが劣化しているかどうかを判断するには、以下のポイントをチェックしてみましょう。いくつかの劣化サインを自分で確認することができます。
📌 見た目の変化
日焼け止めをチューブや容器から出したとき、油分と水分が分離している場合は劣化のサインです。また、色が変色している(白だったものが黄ばんでいる、透明だったものが濁っているなど)場合も品質の変化が起きていると考えられます。粒や固形物が浮いていたり、全体的に固まっていたりする場合も注意が必要です。
▶️ においの変化
購入直後や開封初期のにおいと比べて、異臭・酸っぱいにおい・腐敗臭がする場合は、成分が変化または細菌が繁殖している可能性があります。日焼け止めに独特の香りがついているものでも、「なんか変なにおいがする」と感じたら使用を中止した方が賢明です。
🔹 テクスチャーの変化
以前と比べてテクスチャーが変化している場合も劣化のサインです。「もともとさらっとしていたのにベタベタになった」「クリーミーだったのにシャバシャバになった」といった変化は、成分が変質しているサインかもしれません。また、肌に塗り広げたときに伸びが悪くなっている、塗った後に違和感がある、といった場合も使用を控えることをおすすめします。
📍 使用後の肌反応
塗ったあとに肌がヒリヒリする、赤みが出る、かゆみを感じるといった反応が出た場合は、製品が劣化している可能性があります。もともと肌に合わない製品でも同様の症状が出ることがありますが、以前は問題なく使えていた製品で急に反応が出た場合は、劣化を疑いましょう。
これらのサインがひとつでも見られた場合は、たとえ使用期限内であっても使用を中止することをおすすめします。肌の健康を守るためには、少しでも違和感を感じたら使い続けないことが大切です。
⚠️ 5. 日焼け止めの正しい保管方法
日焼け止めを長く品質を保つためには、正しい保管方法を実践することが重要です。適切な保管環境を整えることで、使用期限内は安心して使える状態をキープすることができます。
💫 直射日光を避ける
日焼け止めは光に敏感な成分を含んでいるため、直射日光が当たる場所に置くと成分が変質しやすくなります。窓辺やダッシュボードの上など、日光が直接当たる場所への保管は避けてください。特に車のダッシュボードの上や窓際への放置は、短時間でも高温・強光にさらされるため、成分の変質が急速に進む可能性があります。
🦠 高温・多湿の場所を避ける
バスルームや洗面台の上は、湿気が多く温度変化が激しいため、日焼け止めの保管には適していません。特に夏場は室温が高くなりやすく、成分の分解が早まることがあります。洗面台の引き出しや棚の中など、湿気が少なく温度が安定した場所に保管しましょう。
👴 常温の冷暗所で保管する
理想的な保管場所は、直射日光が当たらず、温度・湿度が安定している場所です。引き出しの中・クローゼットの中・収納棚の中などが適しています。「冷蔵庫で保管すれば長持ちするのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、冷蔵庫内は乾燥しており、また取り出したときの温度差により結露が起きることで品質が変化する場合があります。基本的には常温の冷暗所が最適です。
🔸 キャップをしっかり閉める
使用後は必ずキャップや蓋をしっかり閉めてください。開けたまま放置すると、空気中の酸素や雑菌が入り込み、酸化や細菌繁殖の原因となります。チューブタイプのものは、出口部分に製品が残っているとそこから雑菌が入りやすいので、使用後は清潔なティッシュなどで口元を拭いてからキャップを閉めると衛生的です。
💧 開封日を記録しておく
開封した日付をパッケージやラベルに書き込んでおくことで、どのくらい使用しているかを把握できます。「いつ開けたかわからない」という状況を防ぐことができ、適切なタイミングで使い切ることを意識できるようになります。シンプルなことですが、習慣にしておくとスキンケア管理がしやすくなります。
Q. 日焼け止めが劣化しているサインは何ですか?
日焼け止めの劣化サインには、油分と水分の分離・色の変色(黄ばみや濁り)・異臭や酸っぱいにおい・テクスチャーの変化(ベタつきやシャバシャバ感)・塗布後の赤みやかゆみなどがあります。アイシークリニックでは、これらが一つでも見られた場合、使用期限内でも使用中止を推奨しています。
🔍 6. 剤型別(クリーム・スプレー・スティック)の注意点
日焼け止めにはさまざまな剤型があり、それぞれの特性によって劣化しやすいポイントや注意事項が異なります。自分が使っている剤型の特徴を把握しておきましょう。

✨ クリーム・乳液タイプ
チューブや瓶に入ったクリーム・乳液タイプは、最もポピュラーな剤型です。直接手で触れることが多いため、手から雑菌が入り込みやすい面があります。瓶タイプは特に注意が必要で、指を直接入れて取り出す際に毎回雑菌が持ち込まれる可能性があります。スパチュラ(小さなへら)を使って取り出す習慣をつけると衛生的です。チューブタイプは指が直接製品に触れにくいため、衛生面では瓶タイプより管理しやすいと言えます。
📌 スプレータイプ
スプレータイプの日焼け止めは、エタノールや可燃性ガスを含むものが多く、高温環境に置くと容器が破裂するリスクがあります。夏場の車の中や直射日光の下への放置は絶対に避けてください。また、ノズル部分にカスが溜まりやすく、詰まりの原因になることがあります。使用後はノズルを清潔に保つことが大切です。スプレータイプは成分が分離しやすいため、使用前によく振って中身を均一にしてから使いましょう。
▶️ スティックタイプ
スティックタイプはリップクリームのような形状で、持ち運びやすく使い勝手がよい剤型です。直接肌に塗るため、使用するたびに肌の皮脂や細菌が製品の表面に付着する可能性があります。使用後はキャップをしっかり閉め、表面が気になる場合はティッシュで軽く拭き取ってから保管すると清潔に保てます。また、高温の環境では溶けてしまうことがあるため、夏場のバッグの中での管理には注意が必要です。
🔹 ジェル・ウォータータイプ
水分量が多いジェルタイプやウォータータイプは、細菌が繁殖しやすい環境になりやすい剤型です。特に夏場の高温多湿な環境では品質が変化しやすいため、開封後は早めに使い切ることをおすすめします。色や透明感の変化、においの変化に特に注意して使用しましょう。
📝 7. 期限切れ日焼け止めの正しい処分方法
使用期限が切れた、または劣化サインが見られる日焼け止めは、正しく処分することも大切です。適切な処分方法を知っておきましょう。
📍 チューブ・瓶タイプの処分
チューブや瓶に入った日焼け止めは、基本的に燃えるゴミとして処分できます(自治体によって異なる場合があります)。内容物を布やティッシュに染み込ませて可燃ゴミに出すか、容器のまま可燃ゴミとして処分します。大量に残っている場合は、少量ずつ処分するか、ゴミの日に合わせて捨てるようにしましょう。
💫 スプレータイプの処分
スプレータイプ(エアゾール缶)は、中身が残ったまま処分するのが危険なため、必ず中身を使い切ってから処分します。中身を完全に使い切った後、火気のない屋外でガスを抜いてから不燃ゴミや缶として処分するのが一般的です。自治体によって処分方法が異なるため、各地域のゴミの分別ルールを確認してください。
中身が大量に残っている場合は、絶対に穴を開けたり火の近くで処理したりしないでください。専門の処理業者や薬局・コスメショップの回収サービスを利用する方法もあります。
🦠 使い切れなかった分を有効活用する方法
使用期限が近づいてきた日焼け止めを、肌への使用以外に活用する方法として「掃除への再利用」を紹介することがありますが、これは劣化した製品の肌への悪影響を回避するための一時的な方法です。ステンレス製品の磨き上げや革製品のケアに活用できることもありますが、あくまで期限前の製品を無駄なく使い切るためのアイデアとして参考にする程度にとどめましょう。
Q. 日焼け止めの正しい保管場所はどこですか?
日焼け止めは、直射日光・高温・多湿を避けた常温の冷暗所が最適な保管場所です。引き出しやクローゼット内が理想的で、バスルーム・窓際・夏場の車内は品質劣化の原因となるため不適切です。冷蔵庫は結露による品質変化のリスクがあり推奨されません。使用後はキャップをしっかり閉めることも重要です。
💡 8. 日焼け止めを上手に使い切るコツ

日焼け止めを期限内に使い切るためには、日常的な使い方を少し工夫することが大切です。以下のコツを実践することで、シーズンをまたいで使い残すことが少なくなります。
👴 適切な量をしっかり使う
日焼け止めの効果を最大限に発揮するためには、適切な量を塗ることが重要です。日本皮膚科学会のガイドラインでは、顔全体に使う量としてクリームタイプはパール1〜2粒分、乳液タイプは500円硬貨大を目安としています。少量しか塗らないと防止効果が下がり、量も減らないためいつまでたっても使い切れません。適切な量を正しく使うことで、効果を発揮しながら上手に使い切ることができます。
🔸 こまめに塗り直す
日焼け止めの効果は汗や皮脂によって時間とともに落ちていきます。特に夏場は2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されています。こまめに塗り直す習慣をつけることで、消費量が増え、使い切りやすくなります。また、紫外線防止の効果もより確実になるため、一石二鳥です。
💧 顔だけでなくボディにも使う
日焼け止めを顔だけに使っている方は、首・デコルテ・腕・手の甲など露出している部位にも使う習慣をつけましょう。体全体に使うことで消費量が上がり、開封後1年以内に使い切りやすくなります。また、顔以外への紫外線対策にもなるため、全身の肌を守ることができます。
✨ 季節に関係なく年中使う
「夏しか日焼け止めを使わない」という方は多いですが、実は紫外線は1年を通して降り注いでいます。春から夏にかけては特に多いですが、秋・冬も油断は禁物です。曇りの日でも紫外線の約60〜80%は地表に届くと言われています。年中日焼け止めを使う習慣をつけることで、消費量が増えて使い切りやすくなる上、肌の光老化防止にもつながります。
📌 シーズン初めに新しいものを購入する
紫外線が強くなる春の始まりに、昨年の残りを使い続けるのではなく、新しい製品に切り替えることも一つの選択肢です。紫外線対策が最も重要な季節に新鮮な製品を使うことで、確実な効果が期待できます。残った古い製品は春先の室内作業時や弱い紫外線の日に使い切るよう計画しておくとよいでしょう。
✨ 9. 日焼け止め選びのポイント
効果的な紫外線対策のためには、自分の肌質やライフスタイルに合った日焼け止めを選ぶことも大切です。以下のポイントを参考に、自分に合った製品を選びましょう。
▶️ SPFとPAの値を目的に合わせて選ぶ
SPF(Sun Protection Factor)はUVBに対する防御効果を示す数値で、数値が高いほど防御力が強くなります。PA(Protection grade of UVA)はUVAに対する防御効果を示し、「+」の数が多いほど効果が高いことを意味します。
日常的な外出や通勤・通学程度であれば、SPF20〜30、PA++程度で十分とされています。一方、スポーツやレジャー、海水浴など長時間屋外で過ごす場合は、SPF50以上・PA++++のものを選ぶとよいでしょう。肌への負担も考慮し、目的に合った値の製品を選ぶことが大切です。高SPF・高PAの製品が必ずしも毎日使いに最適というわけではありません。
🔹 肌質に合った処方を選ぶ
オイリー肌の方はさらっとしたジェルや乳液タイプが使いやすく、乾燥肌の方は保湿成分を配合したクリームタイプがおすすめです。敏感肌の方はノンケミカル(紫外線散乱剤のみ)タイプを選ぶと肌への刺激が少ない傾向があります。アレルギーがある方や特定成分に反応することがある方は、配合成分をよく確認してから選びましょう。
📍 使いやすさと続けやすさを重視する
どんなに効果の高い日焼け止めでも、使い心地が悪くて毎日使えないのでは意味がありません。テクスチャー・においの有無・白浮きしないかどうか・塗り心地などを実際に試してみて、自分が毎日ストレスなく使えるものを選ぶことが継続的な紫外線対策の基本です。
💫 信頼できるブランドや販売店で購入する
インターネットの格安販売サイトや海外直輸入品を購入する際は、製品の製造日や保管状態が不明なことがあります。購入時点ですでに品質が変化している可能性も否定できないため、信頼できる販売店やドラッグストア・百貨店・クリニックで購入することをおすすめします。また、購入の際は製造年月日や使用期限を確認する習慣をつけましょう。
🦠 容量の選び方
使用頻度と容量のバランスも重要です。大容量の製品は割安に感じますが、使い切れずに期限切れになってしまっては本末転倒です。自分の使用ペースに合わせた容量の製品を選ぶか、少量タイプを複数購入して適切なタイミングで使い切る計画を立てましょう。旅行用の小分け容器に入れて持ち歩くのも一つの方法ですが、衛生面を考えると移し替えた場合は早めに使い切るようにしてください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、日焼け止めによる肌トラブルを訴えて来院される患者様の中に、使用期限や保管状態に問題のある製品を使い続けていたケースが少なくありません。期限切れの日焼け止めは紫外線防止効果が低下するだけでなく、成分の変質により肌への刺激が増すことがあるため、色・におい・テクスチャーに少しでも変化を感じたら迷わず新しい製品に切り替えることをお勧めします。肌トラブルや紫外線ケアについてご不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
日本の法律では、製造から3年以内に品質が変化しない製品は使用期限の表示義務がありません。未開封で適切に保管された場合、製造から約2〜3年が品質維持の目安です。ただし、高温・直射日光・多湿の環境では期限内でも劣化が進む場合があります。
開封後は空気中の酸素・湿気・細菌の影響を受けるため、一般的に1年以内を使い切りの目安としているメーカーが多いです。ヨーロッパのコスメ基準(PAO表示)では「6M」「12M」などで開封後の使用可能期間が示されている製品もあります。開封日をパッケージに記録しておくと管理しやすくなります。
期限切れの日焼け止めは、防腐効果の低下により細菌・カビが繁殖しやすくなり、かぶれ・赤み・かゆみ・ニキビといった肌トラブルを引き起こす可能性があります。また、紫外線吸収剤が変質して肌への刺激が増す場合もあります。アイシークリニックでも、劣化した製品による肌トラブルで来院される患者様が少なくありません。
以下のサインが劣化の目安です。①油分と水分が分離している、②色が変色(黄ばみ・濁りなど)している、③異臭・酸っぱいにおいがする、④テクスチャーが変わった(ベタつきやシャバシャバ感など)、⑤塗った後にヒリヒリ・赤み・かゆみが出る。これらが一つでも見られたら、使用期限内でも使用を中止してください。
直射日光・高温・多湿を避けた「常温の冷暗所」が最適です。引き出しやクローゼットの中が理想的で、バスルームや窓際、夏場の車内は品質劣化の原因となるため避けてください。冷蔵庫保管は結露による品質変化のリスクがあるため推奨されません。使用後はキャップをしっかり閉めることも大切です。
🎯 まとめ
日焼け止めの使用期限について、未開封の場合は製造から約2〜3年、開封後は1年以内を目安にすることが基本です。ただし、これはあくまでも適切な保管環境での目安であり、高温・直射日光・多湿の場所に置いた場合は期限内でも劣化が進む可能性があります。
使用期限切れの日焼け止めを使い続けることで、紫外線防止効果の低下だけでなく、肌トラブルのリスクも高まります。色・におい・テクスチャーの変化など劣化サインが見られた場合は、使用期限内であっても使用を中止し、新しい製品に切り替えることをおすすめします。
日焼け止めを適切に保管し、開封後は早めに使い切る習慣をつけることが、肌を健康に保ちながら効果的な紫外線対策を続けるための近道です。紫外線は一年中降り注いでいるため、季節に関係なく日焼け止めを使う習慣を身につけることで、使い切りやすくなるとともに、肌の光老化防止にも大きく役立ちます。
日焼け止めについてお悩みや疑問がある方、または肌トラブルを感じている方は、ぜひ皮膚科や美容クリニックへの相談もご検討ください。専門家のアドバイスのもとで、自分の肌に最適なスキンケア方法と紫外線対策を見つけることが、長期的な肌の健康維持につながります。アイシークリニック新宿院では、肌に関するさまざまなお悩みに対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 医薬部外品・化粧品の品質基準および使用期限表示に関する法的規定(製造から3年以内に品質変化しない製品の表示義務免除等)の根拠情報として参照
- 日本皮膚科学会 – 日焼け止めのSPF・PA値の選び方、適切な使用量(顔全体への塗布量の目安)、塗り直しの頻度など、正しい紫外線対策に関する推奨情報として参照
- PubMed – 紫外線吸収剤・散乱剤の経時的な化学的変質および紫外線防止効果の低下に関する科学的根拠、ならびに日焼け止め成分の安定性研究の参照文献として使用
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
