
「水いぼは子どもの病気」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。しかし実際には、大人でも水いぼに感染するケースは少なくありません。特にアトピー性皮膚炎や免疫機能が低下している方、スポーツジムやプールを利用する機会が多い方などは注意が必要です。水いぼは小さなドーム状のぷつぷつとした皮膚の変化が特徴で、見た目が似た疾患も多く、自己判断では原因を特定しにくいことがあります。この記事では、大人の水いぼについて、症状の見た目の特徴から原因・感染経路・治療方法まで、正確な医療情報をもとに詳しく解説します。
目次
- 水いぼとはどんな病気か
- 大人の水いぼの見た目・画像で確認できる特徴
- 水いぼができやすい部位(大人の場合)
- 大人が水いぼになる原因・感染経路
- 大人が水いぼになりやすいリスク因子
- 水いぼに似た皮膚疾患との見分け方
- 大人の水いぼの診断方法
- 大人の水いぼの治療方法
- 水いぼの経過と再発について
- 水いぼの予防法と日常生活での注意点
- まとめ
この記事のポイント
水いぼは大人でも感染し、成人では性的接触による陰部発症が多い。アトピー性皮膚炎や免疫低下がリスク因子。治療は摘除法・冷凍凝固療法・CO2レーザーが有効で、早期受診が感染拡大防止に重要。
🎯 水いぼとはどんな病気か
水いぼは、医学的には「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と呼ばれる皮膚の感染症です。英語では “Molluscum contagiosum”(モルスクム・コンタジオサム)とも呼ばれており、ウイルス性の皮膚疾患に分類されます。
原因となるのは「伝染性軟属腫ウイルス(MCV: Molluscum Contagiosum Virus)」というポックスウイルス科に属するウイルスです。このウイルスが皮膚の表皮細胞に感染・増殖することで、特徴的なぷつぷつとした皮疹が形成されます。
水いぼは主に幼児から小学生頃の子どもに多く見られる疾患ですが、免疫機能が低下した大人や、特定の環境・生活習慣によっても発症することがあります。ウイルスが皮膚に直接触れることで感染するため、「接触感染」が主な感染経路です。
水いぼは自然に治癒することもありますが、数が増える、他の部位や他者に広がる、見た目が気になる、といった理由から皮膚科や美容皮膚科での治療を選択される方も多くいます。
Q. 水いぼの見た目の特徴は何ですか?
水いぼは直径1〜5mm程度のドーム状(半球形)の突起で、表面は滑らかでつやがあり、肌色〜白みがかった半透明に見えます。最大の特徴は皮疹中央にある小さなへこみ(中心臍窩)で、内部には乳白色の内容物が含まれています。
📋 大人の水いぼの見た目・画像で確認できる特徴
水いぼの外見的な特徴を正しく把握しておくことは、早期発見・早期治療につながります。ここでは、大人の水いぼに見られる典型的な見た目の特徴を詳しく解説します。
🦠 大きさと形
水いぼの皮疹(皮膚の変化)は、直径1〜5mm程度の半球状(ドーム型)のぷつぷつした突起が特徴です。大人の場合、子どもと比べてやや大きめの皮疹になることもあり、5〜10mm前後にまで成長することがあります。個々の皮疹はほぼ丸い形をしており、表面は滑らかでつやがあります。
👴 中心臍窩(へそ状のくぼみ)
水いぼを見分ける最大のポイントの一つが、皮疹の中央に小さなへこみ(くぼみ)が見られることです。これを「中心臍窩(ちゅうしんさいか)」と呼びます。このへそのような小さなくぼみがあることが、水いぼの診断において重要な所見となります。ただし、初期の段階や小さな皮疹ではこのくぼみが確認しにくいこともあります。
🔸 色
水いぼの色は、皮膚と同じ肌色〜やや白みがかった色、または半透明に見えることが多いです。「水」いぼという名前の通り、皮疹の中に白い乳白色の内容物(軟属腫小体)が透けて見えることもあります。炎症を起こしている場合は周囲が赤くなり、かゆみを伴うこともあります。
💧 内容物
水いぼを圧迫すると、白いカッテージチーズ状またはクリーム状の内容物(軟属腫小体)が出てきます。この内容物の中には大量のウイルス粒子が含まれており、これが他の皮膚部位や他者に接触することで感染が広がります。絶対に自分で潰そうとしてはいけません。
✨ 数と分布
水いぼは1つだけできることもありますが、多くの場合は複数(数個〜数十個)が集まって、あるいは散在して出現します。掻いてしまうと自家接種(自分の別の皮膚部位に感染が広がること)が起こり、数が急増することがあります。大人の場合、免疫機能が低下しているときは特に多発する傾向があります。
💊 水いぼができやすい部位(大人の場合)
大人の場合、水いぼができる部位は子どもとやや異なる傾向があります。子どもでは脇の下・胸・お腹・首まわりなどに多く見られますが、大人では以下のような部位が特徴的です。
📌 陰部・内股・下腹部
大人の水いぼで最も多いのが性器周辺(陰部・陰嚢・外陰部)や内股、下腹部などです。これは性的接触による感染が主な原因で、性感染症(STI)の一種としても扱われることがあります。パートナーとの皮膚接触によってウイルスが伝播するため、性的に活発な成人に多く見られます。
▶️ 脇の下・腕の内側
スポーツジムでの器具使用や接触スポーツ(柔道・レスリングなど)、タオルの共用などによって、脇の下や腕の内側に水いぼが発生することがあります。
🔹 顔・首まわり
免疫機能が低下している方や、アトピー性皮膚炎などで皮膚バリアが弱まっている方では、顔や首まわりにも水いぼが出現することがあります。顔の水いぼは目立つため、心理的なストレスになりやすい部位です。
📍 全身に広がるケース
HIV感染者など免疫機能が著しく低下した方では、顔・体幹・四肢など全身に多発することもあります。このような場合は水いぼ自体の治療と同時に、基礎疾患の管理も非常に重要となります。
Q. 大人の水いぼはどこにできやすいですか?
大人の水いぼは、性的接触が主な感染経路のため、陰部・内股・下腹部に最も多く発症します。また、スポーツジムや接触スポーツによって脇の下・腕の内側にできることもあります。免疫機能が低下している方では顔や首まわりにも出現する場合があります。
🏥 大人が水いぼになる原因・感染経路
水いぼの原因は前述の通り「伝染性軟属腫ウイルス(MCV)」ですが、大人が感染する具体的な経路について詳しく見ていきましょう。
💫 性的接触による感染
大人の水いぼで最も多い感染経路が性的接触です。性器・陰部・内股などの皮膚が直接触れ合うことでウイルスが伝播します。コンドームの使用である程度は予防できますが、コンドームで覆われていない皮膚部分への接触で感染するケースもあります。
🦠 タオル・衣類などの共用
水いぼウイルスはタオルや衣類などの間接的な接触によっても感染する可能性があります。特にスポーツジムや温泉施設などでのタオルの共用は感染リスクを高めます。
👴 スポーツ活動(接触スポーツ)
柔道・レスリング・ラグビーなど皮膚接触が多いスポーツでは、練習や試合中に感染するリスクがあります。アメリカのプロアスリートにも水いぼ感染の報告があるほど、接触スポーツでの感染は珍しくありません。
🔸 プール・温浴施設
かつては「プールで感染する」と言われていましたが、塩素処理された水中ではウイルスは不活化されるため、プールの水そのものからの感染よりも、プールサイドでの接触や用具の共用が感染経路となる可能性が高いとされています。
💧 自家接種(自分自身への感染拡大)
すでに水いぼがある状態で患部を掻いたり触ったりすることで、手指を通じてウイルスが体の別の部位に広がることがあります。これを「自家接種」と呼びます。水いぼをむやみに触ることは感染拡大につながるため、注意が必要です。
⚠️ 大人が水いぼになりやすいリスク因子
水いぼに感染しても発症するかどうかは、個人の免疫状態や皮膚の状態に大きく左右されます。以下のような要因がある方は、水いぼになりやすいとされています。
✨ 免疫機能の低下
水いぼウイルスに対する免疫は、主に細胞性免疫(T細胞などによる免疫反応)によって制御されています。そのため、HIV感染・エイズ、臓器移植後の免疫抑制剤の使用、長期的なステロイド薬の使用、悪性腫瘍(がん)の治療中などによって免疫機能が低下している方は、水いぼが多発・重症化しやすい傾向があります。
📌 アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が低下しており、皮膚の細かな傷からウイルスが侵入しやすい状態にあります。また、アトピーによる強いかゆみで患部を掻くことで自家接種が起こり、急速に水いぼが増えることもあります。大人のアトピー性皮膚炎患者さんにおいても水いぼの発症は比較的よく見られます。
▶️ 皮膚のバリア機能の低下
乾燥肌、湿疹、傷、かみそり負けなど、皮膚に小さな傷や炎症がある状態ではウイルスが侵入しやすくなります。ひげ剃りによって生じた微細な傷から顔に水いぼが感染するケースも報告されています。
🔹 複数の性的パートナー
性的接触が主な感染経路となる大人の水いぼでは、複数の性的パートナーを持つことがリスク因子となります。他の性感染症と同様に、適切な予防策が重要です。
🔍 水いぼに似た皮膚疾患との見分け方
水いぼに似た見た目の皮膚疾患はいくつかあり、自己判断では区別が難しいことがあります。特に大人の場合、陰部に発生した際には他の性感染症との区別が重要です。
📍 尖圭コンジローマ(とがりコンジローマ)
ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる性感染症で、陰部や肛門周囲にカリフラワー状・鶏冠状のいぼができます。水いぼとの違いは、尖圭コンジローマは表面が不整で凸凹しており、中心臍窩(へこみ)がない点です。また、複数が集まって群生する傾向があります。
💫 ウイルス性疣贅(いぼ)
こちらもHPVが原因の疾患ですが、水いぼとは異なるウイルス型による皮膚疾患です。手足の指や足の裏に多く、表面がザラザラとした硬い突起が特徴です。内部に黒い点(血管)が見えることが多く、水いぼのような中心臍窩はありません。
🦠 汗管腫(かんかんしゅ)
汗腺(特にエクリン腺)の良性腫瘍で、目の下や頬などに小さな肌色〜半透明の丘疹が多発します。水いぼに似た見た目ですが、感染性はなく中心臍窩もありません。思春期以降の女性に多く見られます。
👴 稗粒腫(はいりゅうしゅ・ミリウム)
角質が皮膚の中に溜まってできる白い小さなのう胞(袋状の構造)で、顔(特に目の周り)に多く見られます。1〜2mm程度の白い粒状の見た目が特徴で、感染性はありません。水いぼのような中心臍窩はなく、硬い質感があります。
🔸 毛包炎・にきび
毛穴(毛包)に細菌などが感染して炎症を起こした状態が毛包炎です。赤みや膿を伴うことが多く、皮膚の特定の部位(顔・背中など)に多発します。にきびも毛包を中心とした炎症ですが、水いぼのような中心臍窩や半透明の見た目はありません。
これらの疾患は見た目が類似していることがあり、素人判断での鑑別は困難です。陰部にできた場合は特に、適切な治療のためにも必ず皮膚科・性病科を受診して正確な診断を受けることが大切です。
Q. 水いぼに似た皮膚疾患にはどんなものがありますか?
水いぼに似た疾患として、HPVが原因の尖圭コンジローマやウイルス性疣贅、汗腺由来の良性腫瘍である汗管腫、角質が溜まった稗粒腫などがあります。いずれも中心臍窩がなく感染性もないため、自己判断は難しく、皮膚科での正確な診断が必要です。
📝 大人の水いぼの診断方法
水いぼの診断は、多くの場合は皮膚科医による視診(目で見て確認する診察)によって行われます。典型的な水いぼは、前述の中心臍窩を伴う半球状のドーム型皮疹という特徴的な外観から診断されることがほとんどです。
💧 視診・触診
皮膚科医は皮疹の形状・大きさ・色・分布・数などを詳しく観察します。中心臍窩の有無や皮疹の質感(やわらかいか、硬いか)なども診断の参考になります。
✨ ダーモスコピー(皮膚鏡検査)
ダーモスコープ(皮膚拡大鏡)という専用の機器を使って皮疹を拡大して観察することで、水いぼに特徴的な構造(白色のロブラー構造など)を確認することができます。肉眼での診断が難しい場合に有用です。
📌 病理組織検査
皮疹の一部を採取して顕微鏡で調べる検査です。水いぼの場合、「軟属腫小体」と呼ばれるウイルスに感染した表皮細胞の特徴的な変化が確認されます。通常の診療では必要ないことが多いですが、診断が難しいケースや免疫不全の患者さんなどで行われることがあります。
▶️ 性感染症の検査
陰部に水いぼが見られる大人の場合、性感染症(梅毒・クラミジア・淋病・ヘルペスなど)の合併の有無を確認するために、血液検査や尿検査・分泌物の検査が行われることがあります。
💡 大人の水いぼの治療方法
水いぼの治療方法はいくつかあり、皮疹の数・大きさ・部位・患者さんの状態などを考慮して最適な方法が選択されます。大人の場合、自然治癒を待つよりも積極的に治療を行うことが多いです。
🔹 摘除法(ピンセットを用いた治療)

専用のピンセット(トラコーマ鑷子)を使って水いぼを一つずつ摘み取る方法です。水いぼの中心部を破り、内容物(軟属腫小体)を押し出しながら取り除きます。即効性がある反面、痛みを伴うため、局所麻酔テープ(リドカイン含有テープ)を事前に貼ることで痛みを和らげる場合があります。
大人の場合、局所麻酔注射を行ってから摘除するクリニックもあります。数が少ない場合には特に有効な治療法です。
📍 液体窒素による冷凍凝固療法
液体窒素(約-196℃)を綿棒や専用器具を使って皮疹に当て、凍結させて壊死させる方法です。一般的なウイルス性いぼにも広く使われています。1〜2週間ごとに繰り返し治療が必要です。水いぼの摘除と比べると痛みは少ないですが、凍傷様の反応や色素沈着(皮膚が黒ずむ)が起きることがあります。
💫 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
炭酸ガスレーザーを用いて水いぼを蒸散(気化)させる治療法です。出血が少なく、精密な処置が可能なため、顔や陰部など繊細な部位の水いぼに対しても使用されます。局所麻酔を使いながら行うため、痛みは比較的少ないですが、保険適用外となる場合があるため事前に確認が必要です。
🦠 カンタリジン(斑猫素)
水疱(みずぶくれ)を形成させる薬剤(カンタリジン)を皮疹に塗布する方法です。日本ではあまり一般的ではありませんが、欧米では使用されています。塗布後に水疱が形成され、その過程でウイルスを含む組織が排出されます。
👴 サリチル酸製剤・外用薬
サリチル酸(角質を溶解する成分)を含む外用薬を水いぼに塗布して、時間をかけて組織を除去する方法です。痛みが少ないため、自宅で行えるという利点がありますが、効果が出るまでに時間がかかります。
🔸 免疫賦活剤(イミキモド)の外用
免疫応答を活性化させる薬剤(イミキモドクリーム)を皮疹に塗布することで、ウイルスに対する免疫反応を高めて水いぼを消失させる方法です。陰部の水いぼや多発例で用いられることがあります。皮膚の赤みやびらんなどの副作用が出ることがあります。なお、日本では水いぼへのイミキモドは保険適用外のため、使用できるクリニックは限られます。
💧 経過観察(自然治癒を待つ)
水いぼは免疫が正常な方であれば、治療を行わなくても6ヶ月〜数年の経過で自然に消えることが知られています。ただし、その間に数が増える・他者にうつす・他の部位に広がるなどのリスクがあるため、大人の場合は積極的な治療を選択することが多いです。特に陰部の水いぼはパートナーへの感染を防ぐためにも早期治療が推奨されます。
Q. 水いぼの主な治療法を教えてください。
水いぼの主な治療法は、専用ピンセットで取り除く「摘除法」、液体窒素で凍結させる「冷凍凝固療法」、炭酸ガスレーザーで蒸散させる「CO2レーザー」の3つです。皮疹の数・部位・患者の状態に応じて最適な方法が選択されます。大人は自然治癒より積極的な治療が推奨されます。
✨ 水いぼの経過と再発について
水いぼの治療を行った後も、再発(再感染)が起きる場合があります。水いぼウイルスへの免疫は治癒後もある程度持続しますが、完全ではないため、再び感染する可能性があります。
特に以下のような状況では再発リスクが高まります。
- 免疫機能が低下した状態が続いている場合
- アトピー性皮膚炎など皮膚バリアが弱い状態が続いている場合
- 感染源(水いぼのある人)との接触が続いている場合
- 治療後に皮膚を清潔に保つ対策が不十分な場合
また、一度の治療で全ての水いぼを除去しても、ウイルスの潜伏期間(感染してから皮疹が出るまでの期間:2週間〜6ヶ月)中にすでに感染していた部位が後から発症することがあります。これは再発ではなく、治療前の感染が遅れて現れたものです。
治療後は皮膚科での定期的なフォローアップを受けることが、再発の早期発見・早期治療につながります。
📌 水いぼの予防法と日常生活での注意点
水いぼは適切な対策によってある程度予防することが可能です。大人が日常生活で意識すべき予防・感染拡大防止のポイントをご紹介します。
✨ タオルや衣類の共用を避ける
タオル・バスタオル・水着・下着などは個人専用のものを使用し、他者と共用しないようにしましょう。特にスポーツジムや銭湯・温泉などの施設を利用する際は注意が必要です。
📌 皮膚を清潔に保つ
毎日の入浴で皮膚を清潔に保つことが基本です。ただし、過度な洗い方は皮膚バリアを傷つける可能性があるため、適切な洗浄方法を守りましょう。
▶️ 保湿ケアでバリア機能を高める
乾燥した皮膚はウイルスが侵入しやすい状態にあります。入浴後は保湿剤(ローション・クリームなど)を使って皮膚のバリア機能を維持しましょう。特にアトピー性皮膚炎の方は、適切なスキンケアが感染予防においても重要です。
🔹 水いぼを触らない・掻かない
すでに水いぼがある場合は、患部を触ったり掻いたりしないようにしましょう。内容物(ウイルス)が出てしまうと自家接種や他者への感染につながります。触ってしまった場合は手をしっかり洗いましょう。
📍 性的接触での予防
陰部の水いぼはパートナーへの感染予防が大切です。水いぼがある場合は性的接触を控えるか、コンドームを使用することが推奨されます(ただしコンドームで覆われていない部位の皮膚接触による感染は防ぎきれません)。パートナーにも水いぼがないか確認し、互いに早期受診・治療を行うことが重要です。
💫 免疫機能の維持
規則正しい生活習慣(十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動・ストレス管理)によって免疫機能を維持することが、感染予防の基礎となります。
🦠 早期受診・早期治療
「水いぼかも」と思ったら、早めに皮膚科を受診して正確な診断と適切な治療を受けることが、感染の拡大を防ぐ最善の方法です。大人の水いぼは放置するほど数が増えたり、他者にうつす可能性が高まったりするため、自己判断での様子見は避けることをお勧めします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「水いぼは子どもの病気」というイメージから受診をためらわれた後、症状が悪化してから来院される大人の患者様も少なくありません。特にアトピー性皮膚炎をお持ちの方や、陰部に皮疹が現れた際に尖圭コンジローマなど他の疾患と区別がつかずご不安を抱えていらっしゃる方が多い印象です。水いぼは早期に適切な治療を行うことで感染の拡大やパートナーへの感染を防ぐことができますので、気になる皮疹があればどうぞお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
はい、大人でも水いぼに感染・発症することがあります。特にアトピー性皮膚炎をお持ちの方、免疫機能が低下している方、スポーツジムやプールをよく利用する方、性的接触の機会が多い方は注意が必要です。「子どもの病気」というイメージがありますが、大人の発症も決して珍しくありません。
水いぼは直径1〜5mm程度のドーム状(半球形)のぷつぷつとした突起が特徴です。表面は滑らかでつやがあり、肌色〜白みがかった半透明に見えることが多いです。最大の特徴は皮疹の中央にある小さなへこみ(中心臍窩)で、これが水いぼを見分ける重要なポイントになります。
大人の場合、子どもとは異なり陰部・内股・下腹部に最も多く見られます。これは性的接触による感染が主な原因です。そのほか、スポーツジムや接触スポーツでの感染によって脇の下や腕の内側にできることもあります。免疫機能が低下している方では顔や首まわりにも出現することがあります。
主な治療法として、専用ピンセットで取り除く「摘除法」、液体窒素で凍結させる「冷凍凝固療法」、炭酸ガスレーザーで蒸散させる「CO2レーザー」などがあります。皮疹の数・大きさ・部位・患者様の状態に応じて最適な方法が選択されます。アイシークリニック新宿院でも診断・治療を行っておりますのでご相談ください。
免疫が正常な方であれば6ヶ月〜数年で自然治癒することがありますが、その間に数が増えたり、他の部位や他者に感染が広がったりするリスクがあります。特に大人の場合、パートナーへの感染を防ぐためにも早期治療が推奨されます。自己判断での様子見は避け、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。
📋 まとめ
水いぼは子どもだけの病気ではなく、大人でも感染・発症することがある皮膚疾患です。大人の場合、性的接触による陰部への発症や、スポーツ活動・スキンケア不足による体幹・四肢への発症が多く見られます。また、免疫機能が低下している方やアトピー性皮膚炎の方は特に注意が必要です。
水いぼの見た目の特徴としては、ドーム状の半球形・中心臍窩(へこみ)・白みがかった色・内部の乳白色の内容物が挙げられます。ただし、尖圭コンジローマ・ウイルス性いぼ・汗管腫などと見た目が類似する場合もあるため、自己判断ではなく医療機関での正確な診断が不可欠です。
治療法としては摘除法・液体窒素凍結療法・炭酸ガスレーザーなどがあり、皮疹の状態や部位に応じて最適な方法が選択されます。大人の水いぼは自然治癒を待つよりも積極的な治療を行うことで、感染拡大やパートナーへの感染を防ぐことができます。
「肌に気になるぷつぷつができた」「陰部に見慣れない皮疹がある」という場合は、早めに皮膚科・美容皮膚科を受診することをお勧めします。アイシークリニック新宿院では、水いぼをはじめとする皮膚疾患についての診断・治療を行っています。症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 伝染性軟属腫(水いぼ)の診断基準・治療ガイドラインに関する情報。中心臍窩の所見、摘除法・冷凍凝固療法などの治療選択肢、アトピー性皮膚炎との関連についての根拠として参照。
- 国立感染症研究所 – 伝染性軟属腫ウイルス(MCV)の病原体情報、感染経路(接触感染・性的接触)、疫学的特徴に関する情報。ウイルスの種類・感染メカニズム・免疫機能低下との関係性の根拠として参照。
- CDC(米国疾病予防管理センター) – Molluscum contagiosumの性感染症としての位置づけ、成人における感染リスク因子(HIV感染者・免疫抑制状態)、予防策(タオル共用の回避・コンドーム使用)に関する国際的なエビデンスとして参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
