耳の裏にしこりができて痛い原因と対処法を詳しく解説

👂 耳の裏にしこりを発見…押すと痛い… そんな経験、ありませんか?

「もしかして悪い病気?」と不安になるのは当然です。でも、正しい知識があれば慌てなくて大丈夫。

この記事を読めば、「様子見でいいのか」「今すぐ病院に行くべきか」がズバリわかります。

🚨 こんな人はこの記事を最後まで読んでください

✅ しこりが 2週間以上 消えない

発熱や強い痛み を伴っている

✅ しこりが 急に大きくなってきた

⚠️ 放置すると手遅れになるケースもあります

💡 耳の裏のしこりの原因・受診の目安・自宅でできるケアまで、医療的な観点からわかりやすく解説します。

💬 読者の声

「耳の後ろにしこりができて怖くてネット検索しまくった…でもこの記事読んで受診できました!」
20代女性

「何科に行けばいいかわからなかったけど、ここに全部書いてあった!」
30代男性

⚡ 「もしかして…」と思ったら

まず専門医に診てもらいましょう!


目次

  1. 耳の裏のしこりとは?その特徴と見分け方
  2. 耳の裏にしこりができる主な原因
  3. 痛みを伴うしこりと痛みのないしこりの違い
  4. リンパ節腫脹について詳しく知ろう
  5. 粉瘤(アテローマ)が耳の裏にできる理由
  6. その他の原因となる疾患
  7. 子どもの耳の裏のしこりについて
  8. 病院を受診すべきサインとタイミング
  9. 何科を受診すればよいか
  10. 受診前に確認しておくべきこと
  11. 自宅でできるケアと注意点
  12. まとめ

この記事のポイント

耳の裏のしこりはリンパ節腫脹や粉瘤が主な原因痛みの有無に関わらず2週間以上続く場合や発熱・神経症状を伴う場合は耳鼻咽喉科等を受診すべき。自己処置は禁物。

💡 耳の裏のしこりとは?その特徴と見分け方

「しこり」とは、皮膚や皮膚の下にある組織が何らかの理由で硬くなったり、膨らんだりした状態を指します。耳の裏側は、リンパ節が集中している部位の一つであり、また皮脂腺が豊富に存在するため、しこりが発生しやすい場所の代表的な部位です。

耳の裏にできるしこりは、大きさ・硬さ・動き方・表面の状態・痛みの有無などによってある程度その性質を判断することができます。たとえば、柔らかくてよく動くしこりは良性のものが多く、硬くて皮膚に固定されているようなしこりは注意が必要とされています。ただし、見た目や触感だけで確実に判断することは難しいため、少しでも不安があれば医療機関を受診することが大切です。

しこりの位置としては、耳のすぐ後ろの骨(乳様突起)の周辺、耳たぶの後方、または首の上方との境目あたりに多く見られます。これらの部位にはリンパ節が存在するため、体の炎症反応に伴ってリンパ節が腫れることが特に多いです。

Q. 耳の裏にしこりができる原因で最も多いものは何ですか?

耳の裏にしこりができる原因として最も多いのはリンパ節腫脹です。風邪・中耳炎・扁桃炎などの感染症をきっかけに免疫システムが反応し、リンパ節が腫れます。感染症が改善されれば自然に縮小することがほとんどです。アイシークリニックでも来院患者の多くがリンパ節腫脹によるものです。

📌 耳の裏にしこりができる主な原因

耳の裏にしこりができる原因はひとつではなく、複数の可能性が考えられます。代表的なものを以下にまとめます。

✅ リンパ節腫脹(リンパ節の腫れ)

耳の裏にしこりができる原因として最も多いのが、リンパ節の腫れです。リンパ節は体の免疫システムの一部であり、細菌やウイルスなどの異物と戦う際に反応して腫れることがあります。かぜ・中耳炎・扁桃炎・皮膚の感染症などが引き金となることが多く、腫れに伴って押すと痛みを感じることも珍しくありません。

📝 粉瘤(アテローマ)

粉瘤とは、皮膚の下に皮脂や角質が蓄積してできる良性の嚢胞です。耳の裏は皮脂腺が多い部位のため、粉瘤が発生しやすい場所の一つです。通常は無痛ですが、感染を起こすと赤く腫れて強い痛みを伴うことがあります。

🔸 皮膚線維腫

皮膚線維腫は、皮膚の線維組織が増殖してできる良性の腫瘍です。固くて小さなしこりとして感じられることが多く、通常は痛みがありませんが、刺激を与えると軽い痛みを感じることがあります。

⚡ 脂肪腫

脂肪腫は、脂肪組織が異常増殖してできる良性腫瘍で、体のどこにでもできる可能性があります。耳の裏にも発生することがあり、柔らかくて弾力があり、押すとよく動く特徴があります。通常は痛みを伴いませんが、大きくなると周囲を圧迫して痛みが出ることもあります。

🌟 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふくかぜはムンプスウイルスによる感染症で、耳の下から顎にかけての唾液腺(耳下腺)が腫れます。耳の周囲全体が腫れるため、耳の裏にしこりや腫れが感じられることがあります。発熱や痛みを伴うことが多く、特に子どもに多い疾患ですが大人でもかかることがあります。

💬 帯状疱疹

水痘ウイルス(帯状疱疹ウイルス)の再活性化によって起こる帯状疱疹は、耳の周囲にも発症することがあります。耳の裏や耳周辺に強い痛みが先行し、その後に水疱が現れる特徴があります。耳の中の疱疹を伴う場合はラムゼイ・ハント症候群と呼ばれ、顔面神経麻痺や難聴・めまいを引き起こすことがあるため、早期の治療が重要です。

✅ 乳様突起炎

乳様突起炎は、中耳炎が悪化して耳の後ろにある乳様突起に炎症が広がる疾患です。耳の後ろが赤く腫れて強い痛みが生じ、発熱を伴うこともあります。適切な治療を受けないと重篤な合併症に発展する可能性があるため、早急な対応が求められます。

📝 悪性腫瘍(がんのリンパ節転移など)

頭部や頸部のがんがリンパ節に転移すると、耳の裏や首のリンパ節が腫れることがあります。また、悪性リンパ腫もリンパ節の腫れを引き起こす疾患の一つです。これらのケースは比較的まれですが、しこりが長期間消えない場合や他の症状を伴う場合は注意が必要です。

考え事をする女性

✨ 痛みを伴うしこりと痛みのないしこりの違い

耳の裏にしこりができた場合、痛みがあるかどうかはその原因を推測する一つの手がかりになります。ただし、痛みの有無だけで良性・悪性を判断することはできないため、あくまで参考情報として理解してください。

一般的に、痛みを伴うしこりは炎症が起きているサインであることが多いです。リンパ節の腫れで感染に伴うもの、感染を起こした粉瘤、乳様突起炎、帯状疱疹などが代表的です。痛みがあるということは体が何かと戦っている状態とも言えますが、それだけ症状が急性で進行している可能性もあります。

一方、痛みのないしこりは良性の脂肪腫・皮膚線維腫・感染のない粉瘤・単純なリンパ節腫脹などに多く見られます。ただし、悪性腫瘍の場合も初期段階では痛みを感じないことが多いため、「痛みがないから安心」と考えるのは危険です。特に数週間以上しこりが消えない場合は、痛みがなくても医師に診てもらうことをお勧めします。

Q. 耳の裏のしこりに痛みがない場合でも受診は必要ですか?

痛みがなくても安心とは言い切れません。良性の脂肪腫や感染のない粉瘤は痛みを伴わないことが多いですが、悪性腫瘍も初期段階では無痛のケースがあります。痛みの有無に関わらず、しこりが2週間以上消えない場合は耳鼻咽喉科や皮膚科への受診を強くお勧めします。

🔍 リンパ節腫脹について詳しく知ろう

耳の裏にしこりができる原因として特に多いリンパ節腫脹について、もう少し詳しく説明します。

リンパ節は全身に約600個存在し、体の免疫機能を担う重要な組織です。耳の後ろ(後耳介リンパ節)・首(頸部リンパ節)・脇の下・鼠径部などに多く集まっています。通常時はほとんど触れないほど小さいのですが、体内に炎症や感染が起きると免疫細胞が集まり、腫れて触れるほどの大きさになることがあります。

耳の裏のリンパ節が腫れる主な原因としては、次のようなものが挙げられます。

まず、風邪やインフルエンザなどの一般的な感染症が最も多い原因です。ウイルスや細菌が体内に入ると、それに対抗するためにリンパ節が活発に働き、腫れることがあります。この場合は感染症が改善されるとともに、リンパ節の腫れも自然に引いていくことがほとんどです。

次に、頭皮や耳周辺の皮膚炎や皮膚感染症があります。頭皮のニキビ・毛嚢炎・脂漏性皮膚炎などが起きた場合、その近くにあるリンパ節が反応して腫れることがあります。

また、中耳炎や外耳道炎などの耳の感染症も耳の裏のリンパ節腫脹の原因になります。耳の感染症は痛みを伴うことが多く、そのために耳の裏のしこりも痛みを伴うケースが多いです。

さらに、伝染性単核球症(EBウイルス感染症)では複数のリンパ節が腫れることがあり、若い世代に多く見られます。のどの痛み・発熱・倦怠感などを伴うことが特徴です。

リンパ節腫脹が気になる場合、腫れの大きさ(通常1cm以上)・腫れた期間(2週間以上続く場合は要注意)・他の症状(発熱・体重減少・寝汗など)の有無を確認することが重要です。これらを医師に伝えることで、より正確な診断につながります。

💪 粉瘤(アテローマ)が耳の裏にできる理由

粉瘤(アテローマ)は医学的には「表皮嚢腫」とも呼ばれ、皮膚の下に袋状の構造物が形成され、その中に皮脂や角質などが蓄積されたものです。体のどこにでもできる可能性がありますが、耳の裏や首・背中・顔などに特によく見られます。

耳の裏に粉瘤ができやすい理由としては、この部位に皮脂腺が多く存在すること、耳の後ろは衣服や体の動きによる摩擦を受けやすいこと、そして日常的なケアでは目が届きにくいため発見が遅れがちであることなどが挙げられます。

粉瘤の特徴としては、中心部に小さな黒い点(開口部)が見られることがあること、押すと白いクリーム状または豆腐のカス状の内容物が出てくることがあること、そして柔らかく弾力があること、などが挙げられます。

感染を起こしていない粉瘤は通常痛みがなく、ゆっくりと大きくなることが多いです。しかし、皮膚のバリア機能が低下したり、外部からの刺激があったりすると細菌感染を起こすことがあります。感染した粉瘤は急に赤く腫れ上がり、強い痛みを伴います。この状態を「炎症性粉瘤」と言い、場合によっては自然に破裂して内容物が排出されることもありますが、適切な処置が必要です。

粉瘤の治療は基本的に外科的切除です。感染がない状態では嚢胞ごと切除する手術(くり抜き法や紡錘形切除)が行われます。感染を起こしている場合は、まず切開して膿を排出し、炎症が落ち着いてから改めて切除手術を行うことが一般的です。自分で無理やり絞り出そうとすると感染が広がったり、再発しやすくなったりするため、医療機関での適切な処置を受けることが大切です。

🎯 その他の原因となる疾患

🔸 ケロイド・肥厚性瘢痕

ピアスや外傷の傷跡がケロイドや肥厚性瘢痕になることがあります。耳たぶや耳の裏でのピアスによるケロイドは比較的多く見られ、しこりとして感じられます。炎症があると触れると痛みを感じることもあります。ケロイドは傷の部位を超えて広がる特徴があり、体質的にできやすい人がいます。

⚡ 神経線維腫

神経線維腫は、神経の周囲組織から発生する良性腫瘍です。柔らかく、押すと若干の違和感や痛みを感じることがあります。単発で発生することもありますが、神経線維腫症(レックリングハウゼン病)という遺伝性疾患の一症状として多発することもあります。

🌟 先天性耳瘻孔の炎症

先天性耳瘻孔とは、耳の前方や周辺に生まれつき存在する小さな穴のことです。通常は無症状ですが、感染を起こすと腫れや痛みを伴うしこりのようになることがあります。繰り返し感染を起こす場合は手術による根治が推奨されます。

💬 猫ひっかき病

猫にひっかかれたり噛まれたりした後、バルトネラ・ヘンセレという細菌の感染によって発症する疾患です。傷に近いリンパ節が腫れ、痛みを伴うことがあります。猫を飼っている方がしこりを発見した場合、この疾患も念頭に置く必要があります。

Q. 粉瘤を自宅で絞り出しても問題ないですか?

粉瘤を自分で絞り出すことは危険なため絶対に避けてください。無理に押し出すと内容物が皮下に広がり炎症が悪化したり、細菌感染が拡大したりするリスクがあります。粉瘤の根本的な治療は外科的切除が必要です。アイシークリニックでも適切な処置を行っておりますので、自己処置せず受診をお勧めします。

💡 子どもの耳の裏のしこりについて

子どもの耳の裏にしこりが見つかった場合、保護者の方が心配されることは多いと思います。子どもは大人と比較してリンパ組織が発達しており、ちょっとした感染症でもリンパ節が腫れやすい特徴があります。

子どもに多い耳の裏のしこりの原因として、まず風邪などの上気道感染症に伴うリンパ節腫脹が挙げられます。耳の裏や首のリンパ節が腫れることはよくあることで、感染症が治れば自然に縮小することがほとんどです。

次に、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)があります。ワクチン未接種の子どもや免疫を持たない人がかかりやすく、耳の周辺が大きく腫れます。発熱・痛み・食べ物を噛む際の痛みなどを伴います。

また、頭皮の感染症(特に白癬菌による頭部白癬)が耳の裏のリンパ節腫脹を引き起こすことがあります。頭皮に円形の脱毛斑や炎症がある場合は、この疾患を疑うことがあります。

川崎病は5歳以下の幼児に多く見られる疾患で、高熱・発疹・目の充血・唇の赤みなどと共にリンパ節腫脹(特に首のリンパ節)が見られます。心臓の合併症を引き起こす可能性があるため、速やかな診断と治療が必要です。

子どもの場合、しこりについて自分から詳しく症状を伝えられないことが多いため、保護者が丁寧に観察することが大切です。しこりの大きさ・硬さ・痛みへの反応・発熱や倦怠感など全身状態の変化に注意し、心配なときは迷わず小児科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

📌 病院を受診すべきサインとタイミング

耳の裏にしこりができた場合、すべてが緊急を要するわけではありませんが、次のような症状やサインがあれば、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。

まず、しこりが急速に大きくなっている場合です。数日の間に明らかに大きくなっていると感じる場合、炎症や感染が進行している可能性があります。

次に、2週間以上しこりが消えない場合です。感染によるリンパ節腫脹は通常数日から2週間程度で改善されます。それ以上続く場合は他の原因を考える必要があります。

高熱を伴う場合も要注意です。38度以上の発熱がある場合は、細菌感染や全身性の疾患が考えられるため、早めの受診が必要です。

しこりが皮膚に固定されていて動かない場合や、非常に硬い場合も注意が必要です。これらは良性のしこりよりも悪性の可能性をわずかながら示唆することがあります。

皮膚が赤く腫れている・熱を持っている・膿が出てきたなど、感染の明らかなサインがある場合は早急に受診してください。感染は放置すると周囲に広がるリスクがあります。

体重の減少・夜間の発汗・持続する倦怠感など、全身的な症状を伴う場合は、リンパ節の腫れが全身性の疾患によるものである可能性があります。

耳鳴り・聴力の低下・めまい・顔面のしびれや麻痺といった神経症状がある場合も、速やかな受診が必要です。ラムゼイ・ハント症候群などの神経系の疾患を除外する必要があります。

また、しこりが5cm以上の大きさがある場合も、専門医への受診を強くお勧めします。

✨ 何科を受診すればよいか

耳の裏にしこりができた場合、どの診療科を受診すればよいか迷われる方も多いと思います。症状や疑われる原因によって、適切な診療科が異なります。

最初の相談先として最も適しているのが耳鼻咽喉科です。耳の裏・首・のどの疾患を専門的に扱う科であり、中耳炎・外耳道炎・リンパ節腫脹・乳様突起炎などの診断と治療が可能です。耳の症状(痛み・聞こえにくさ・耳鳴りなど)を伴う場合は特に耳鼻咽喉科が適しています。

皮膚科は、粉瘤・脂肪腫・ケロイド・皮膚感染症など皮膚に関連したしこりの診断と治療に適しています。皮膚の変色・かゆみ・湿疹などの皮膚症状を伴う場合は皮膚科への受診が適切です。帯状疱疹も皮膚科で診察・治療が受けられます。

頭頸部外科または形成外科は、手術的処置が必要な腫瘍(良性・悪性問わず)の診断と治療に特化しています。粉瘤の切除手術もこれらの科で行われることが多いです。

内科・総合診療科は、全身症状を伴う場合や原因がよくわからない場合の最初の相談窓口として適しています。悪性リンパ腫など全身性の疾患が疑われる場合は、血液内科への紹介が行われることもあります。

子どもの場合は小児科が第一選択となります。小児科医が全身状態を評価したうえで、必要に応じて専門科に紹介することが多いです。

どの科を受診すればよいかわからない場合は、まずかかりつけ医に相談することも一つの方法です。かかりつけ医が状態を評価し、適切な専門科に紹介してくれます。

Q. 耳の裏のしこりで今すぐ病院を受診すべき症状はどれですか?

以下の症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。しこりが数日で急速に大きくなる・38度以上の高熱を伴う・皮膚が赤く腫れて膿が出る・顔面のしびれや麻痺・難聴・めまいなどの神経症状がある場合です。特に神経症状はラムゼイ・ハント症候群の可能性があり早期治療が重要です。

🔍 受診前に確認しておくべきこと

医療機関を受診する前に、次の点を確認・記録しておくと、医師に正確な情報を伝えることができ、診察がスムーズに進みます。

しこりに気づいた時期について、いつ頃から気づいたかを覚えておきましょう。突然現れたのか、徐々に大きくなってきたのかも重要な情報です。

しこりの変化については、大きさが変わっているか、痛みの程度が変化しているかを観察しておきましょう。

痛みの特徴として、常に痛いのか、触れたときだけ痛いのか、どのような時に痛みが強くなるのかを把握しておきましょう。

全身状態については、発熱・倦怠感・体重減少・食欲低下などの全身症状がないかを確認しましょう。

最近の出来事として、かぜをひいた・虫に刺された・猫や動物に傷つけられた・歯の治療をしたなど、しこりが現れる前後にあった出来事を思い出しておくと参考になります。

既往歴や服用中の薬についても、持病・過去にかかった疾患・現在服用中の薬(特に免疫抑制剤など)を把握しておくことが重要です。

また、しこりの大きさの目安として、硬貨などに例えて記録しておくか、写真を撮っておくと変化が比較しやすく、医師への説明にも役立ちます。

💪 自宅でできるケアと注意点

耳の裏にしこりが見つかった場合、自宅でできるケアには限界があります。ただし、医療機関を受診するまでの間、または受診して経過観察を指示された場合に注意すべき点をまとめます。

まず、しこりを無理に押したり絞り出したりしないことが大切です。特に粉瘤を自分で絞り出そうとすると、感染が広がったり、内容物が皮下に広がって炎症が悪化したりする可能性があります。

しこりを過度に触りすぎないようにしましょう。気になるからといって何度も触っていると、刺激によって炎症が悪化したり、皮膚が傷ついて感染のリスクが高まったりします。

清潔を保つことは基本的なケアとして重要です。耳の裏は汗や皮脂が溜まりやすい部位です。入浴時には丁寧に洗うようにしましょう。ただし、すでに炎症を起こしている場合は、強い刺激を避けてください。

腫れや痛みが強い場合は、冷やすことで一時的に症状が和らぐことがあります。ただし、長時間の冷却は血流を悪化させるため、短時間(15分程度)を目安にしてください。

ピアスによって刺激されている場合は、ピアスを一時的に外してみることも一つの方法です。金属アレルギーや摩擦による刺激がケロイドやしこりを悪化させることがあります。

市販の抗菌薬入り軟膏は、皮膚表面の感染に対して一定の効果がありますが、深部の感染や皮膚の下にある粉瘤の感染には効果が限られます。自己判断での薬の使用は慎重にし、使用する場合は用法・用量を守ってください。

インターネットで調べた情報だけで自己診断・自己治療しようとすることは危険です。症状が改善しない場合や悪化している場合は、迷わず医療機関を受診してください。

生活習慣においては、免疫力の維持がリンパ節の腫れを早く改善させるために役立ちます。十分な睡眠・バランスのよい食事・適度な運動・過度なストレスを避けることが基本的な健康維持に繋がります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、耳の裏のしこりを主訴にご来院される患者様の多くは、リンパ節腫脹や粉瘤(アテローマ)によるものであり、適切な処置で改善されるケースがほとんどです。ただし、「痛みがないから大丈夫」と自己判断して長期間放置された後にご来院される方も少なくないため、2週間以上しこりが続く場合や神経症状を伴う場合は、お早めにご相談いただくことをお勧めします。患者様の不安に寄り添いながら、丁寧な診察と適切なご説明を心がけておりますので、気になる症状があればどうぞお気軽にご来院ください。」

🎯 よくある質問

耳の裏にしこりができる原因として最も多いものは何ですか?

最も多い原因はリンパ節の腫れ(リンパ節腫脹)です。風邪・中耳炎・扁桃炎などの感染症が引き金となり、体の免疫システムが反応することでリンパ節が腫れます。感染症が改善されれば、しこりも自然に縮小することがほとんどです。アイシークリニックでも、来院患者の多くがリンパ節腫脹によるものです。

耳の裏のしこりに痛みがなければ安心していいですか?

痛みがないからといって安心とは限りません。良性の脂肪腫や粉瘤は痛みがないことが多いですが、悪性腫瘍も初期段階では痛みを感じないケースがあります。痛みの有無に関わらず、2週間以上しこりが消えない場合は医療機関への受診をお勧めします。

耳の裏のしこりは何科を受診すればいいですか?

最初の相談先として耳鼻咽喉科が適しています。耳の痛みや聞こえにくさを伴う場合は特におすすめです。皮膚の変色やかゆみがある場合は皮膚科、手術が必要な腫瘍には形成外科が適しています。判断に迷う場合はかかりつけ医に相談するとよいでしょう。

粉瘤を自分で絞り出しても大丈夫ですか?

自分で絞り出すことは避けてください。無理に押し出そうとすると、内容物が皮下に広がって炎症が悪化したり、細菌感染が広がったりするリスクがあります。粉瘤の根本的な治療は外科的切除が必要です。当院でも適切な処置を行っておりますので、自己処置せず受診をお勧めします。

子どもの耳の裏にしこりができた場合、すぐに病院へ行くべきですか?

子どもは免疫組織が発達しているため、風邪などでリンパ節が腫れやすく、自然に改善することも多いです。ただし、高熱を伴う・しこりが急速に大きくなる・2週間以上続く・強い痛みがあるといった場合は速やかに小児科または耳鼻咽喉科を受診してください。川崎病など早期治療が必要な疾患もあります。

💡 まとめ

耳の裏にしこりができて痛みを感じる場合、その原因はリンパ節腫脹・粉瘤・帯状疱疹・乳様突起炎など多岐にわたります。多くの場合は感染症や炎症によるもので、適切な治療によって改善しますが、一部には注意が必要なケースもあります。

しこりが2週間以上消えない・急速に大きくなる・発熱など全身症状を伴う・皮膚に固定されている・神経症状を伴うといった場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。受診先は耳鼻咽喉科・皮膚科・形成外科などが適していますが、判断に迷う場合はかかりつけ医への相談から始めても構いません。

自己判断で放置したり、無理に処置しようとするのは禁物です。体のサインを適切に受け止め、専門家の診察を受けることで、安心して適切な治療を受けることができます。アイシークリニック新宿院では、皮膚や耳の周辺のしこりに関するご相談も承っておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫・アテローマ)の定義・症状・治療法(外科的切除)に関する医学的根拠として参照
  • 国立感染症研究所 – おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)・帯状疱疹・伝染性単核球症・猫ひっかき病などの感染症によるリンパ節腫脹の原因・症状・疫学情報として参照
  • 厚生労働省 – 帯状疱疹・おたふくかぜ等のワクチン予防接種や感染症対策に関する公的情報、および受診の目安・医療機関選択の指針として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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