
💬 「うちの子、もしかしてワキガ?」そう感じたら、この記事を読むだけで不安が解消されます。
放置すると、学校でからかわれたり、子どもが自信を失ったりするリスクがあります。でも大丈夫。正しい知識とケアを知っておけば、早めに対処できます。
⚠️ 読まないと起きること
- 🚨 子どもが学校でからかわれても気づけない
- 🚨 間違ったケアで症状が悪化する
- 🚨 受診のタイミングを逃して長期化する
✅ この記事でわかること
- 📌 小学生でワキガになる原因と見分け方
- 📌 自宅でできる今日からのケア方法
- 📌 病院に行くべきタイミングと治療の種類
- 📌 子どもに合った低侵襲な治療の選び方
うちの子だけじゃないのかな…
🏥 まずは専門家に相談してみませんか?
子どものワキガは早期対処が大切です
目次
- ワキガ(腋臭症)とはどんな状態?
- 小学生でワキガになる原因
- 小学生のワキガを見分けるサイン
- ワキガと普通の汗の臭いの違い
- 遺伝はするの?家族歴との関係
- 小学生のワキガが与える心理的な影響
- 自宅でできるワキガケアの方法
- 市販のデオドラント製品を使っていい?
- 病院に行くべきタイミングとは?
- 医療機関でのワキガ治療の種類
- 小学生にも適した治療はある?
- まとめ
この記事のポイント
小学生のワキガはホルモン変化によるアポクリン汗腺の活性化が原因で、遺伝的要因も強い。まず衛生習慣の見直しや外用薬などの低侵襲ケアを行い、改善しない場合はアイシークリニックなど専門医療機関への相談が推奨される。
💡 1. ワキガ(腋臭症)とはどんな状態?
ワキガとは、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる状態です。わきの下にあるアポクリン汗腺から分泌される汗が、皮膚表面に常在する細菌によって分解されることで、独特の酸っぱい・スパイシーな臭いが発生します。
汗腺には大きく分けて2種類あります。一つはエクリン汗腺で、全身に分布しており、体温調節のために分泌されるサラサラとした汗を出します。もう一つがアポクリン汗腺で、わきの下・耳・陰部などの限られた部位に分布しています。アポクリン汗腺から出る汗は脂質・タンパク質・アンモニアなどの成分を含んでおり、細菌と反応することで特有の臭い物質(3-メチル-2-ヘキセン酸など)が生成されます。これがワキガの臭いの正体です。
ワキガそのものは病気ではなく、体質の一つとして捉えられています。ただし、本人や周囲が臭いで困っている場合は、生活の質(QOL)に影響する問題として医療の対象になります。
Q. 小学生がワキガになる原因は何ですか?
小学生のワキガは、思春期の始まりによるホルモン変化が主な原因です。アンドロゲンなどの分泌増加によりアポクリン汗腺が活性化し、分泌物が皮膚の細菌に分解されて独特の臭いが生じます。近年は思春期の早期化により、8〜12歳頃から症状が現れるケースが増えています。
📌 2. 小学生でワキガになる原因
「小学生でワキガになるの?」と驚く方もいるかもしれませんが、実際にはこの年代からワキガの症状が現れるケースは珍しくありません。その背景には、主に思春期の始まりと関係するホルモン変化があります。
アポクリン汗腺は生まれたときから存在していますが、幼い頃は機能が未熟で、ほとんど活動していません。ところが、思春期に入るとアンドロゲン(男性ホルモン)やエストロゲン(女性ホルモン)などの分泌が増加し、アポクリン汗腺が発達・活性化します。近年は栄養状態や生活環境の変化により、思春期の始まりが早まる傾向があり、小学校中学年〜高学年(8〜12歳頃)にかけてアポクリン汗腺の活動が活発になるケースが増えています。
また、以下のような要因もワキガの臭いを強くする原因となります。
食生活の変化:肉類・乳製品・ファストフードなどの脂質や動物性タンパク質が多い食事は、アポクリン汗腺の分泌を増やしやすいといわれています。近年の子どもの食生活の欧米化が、ワキガの早期化に関係しているとも考えられています。
体重・肥満:体脂肪が多いとアポクリン汗腺の機能が高まりやすく、臭いが強くなりやすい傾向があります。
運動・発汗量の増加:スポーツをよくする子どもは汗をかく量が多くなりますが、汗自体は臭いのもとではなく、拭き取らずに放置することで細菌が増殖し臭いが強まります。
ストレス・緊張:精神的なストレスはアポクリン汗腺の分泌を促進させる作用があります。学校でのプレッシャーや緊張が続く場合も臭いに影響することがあります。
✨ 3. 小学生のワキガを見分けるサイン
子ども自身はなかなか自分の臭いに気づきにくく、保護者が気づいてあげることが大切です。以下のサインが見られる場合、ワキガの可能性があります。
衣類のわきの部分に黄ばみがつく:アポクリン汗腺の汗に含まれる成分が衣類の繊維と反応し、黄色い染みがつくことがあります。洗濯しても落ちにくい頑固な黄ばみはワキガのサインの一つです。
わきの下の衣類がボロボロになりやすい:アポクリン汗腺の分泌物は繊維を傷めやすく、わきの部分の生地が早く傷む場合があります。
耳垢が湿っている(軟耳垢):アポクリン汗腺は耳の中にも分布しています。耳垢が湿ったタイプ(軟耳垢)の人はアポクリン汗腺が発達しやすく、ワキガになりやすい体質とされています。日本人では軟耳垢の割合は比較的低め(約16〜20%程度)ですが、軟耳垢の場合はワキガのリスクが高まるといわれています。
わきの下から独特の臭いがする:汗の臭いとは異なる、酸っぱい・甘酸っぱい・スパイシーな独特の臭いがわきの下から感じられる場合は要注意です。
わきの下の汗が多い:エクリン汗腺の分泌が多い場合も細菌が増殖しやすくなりますが、アポクリン汗腺も同時に発達している場合は臭いが強くなりやすいです。
Q. ワキガと普通の汗の臭いはどう違いますか?
普通の汗臭さはエクリン汗腺由来で、酸っぱい臭いが特徴ですが、入浴や着替えで比較的簡単に解消されます。一方ワキガはアポクリン汗腺由来で、動物的・スパイシーな独特の臭いがし、入浴後やボディソープで洗っても臭いがすぐに戻りやすい点が大きな違いです。
🔍 4. ワキガと普通の汗の臭いの違い
「汗臭さとワキガの違いがわからない」という声をよく聞きます。両者の臭いの性質は異なり、正しく見極めることが適切なケアにつながります。
普通の汗の臭い(汗臭さ)は、エクリン汗腺から分泌されたサラサラな汗が長時間放置されることで細菌が増殖し、アンモニアや酢酸などが発生して起こるものです。臭いの特徴は「酸っぱい・すっぱい」感じで、入浴や着替えによって比較的簡単に軽減できます。運動後に誰でも感じるような汗の臭いはこちらに当たります。
ワキガの臭いは、アポクリン汗腺の分泌物に由来するため、独特の「動物的・スパイシー・甘酸っぱい」臭いがします。入浴後・着替え後もわきの臭いが気になる場合や、室温でも少し動いただけで臭いが出てくる場合はワキガの可能性が高くなります。また、ワキガの臭いはシャワーで流しただけでは落ちにくく、ボディソープでよく洗ってもすぐに戻ってしまうことが多いです。
簡単な自己チェックとしては、清潔な状態でわきの下を白いタオルや白いティッシュで拭き、少し時間をおいてから臭いを嗅いでみる方法があります。独特の臭いが感じられる場合や黄色い汚れがつく場合は、ワキガの可能性を考えて専門機関に相談することをおすすめします。
💪 5. 遺伝はするの?家族歴との関係
ワキガは遺伝的な要因が非常に強い体質です。両親のどちらかがワキガである場合、子どもにワキガが現れる確率は約50〜75%とされており、両親ともにワキガの場合はさらに高い確率で遺伝するといわれています。
先述の通り、ワキガと軟耳垢(湿った耳垢)は同じ遺伝子(ABCC11遺伝子)の変異と関連していることがわかっています。この遺伝子はアポクリン汗腺の発達・機能に関係しており、軟耳垢を持つ人はアポクリン汗腺が活発に機能しやすいとされています。
子どもの耳垢が湿っている(軟耳垢)場合、将来ワキガになりやすい体質であることが示唆されます。ただし、軟耳垢イコールワキガというわけではなく、アポクリン汗腺の大きさや数、個人の衛生習慣、食生活などによっても臭いの強さは変わります。
「自分がワキガなので子どももなってしまうのでは?」と心配している保護者の方は、子どもの耳垢の状態を確認してみることが一つの参考になります。もし軟耳垢であれば、思春期前から衛生習慣を丁寧に教えてあげることが予防・対策として有効です。
🎯 6. 小学生のワキガが与える心理的な影響
ワキガは医学的な問題だけでなく、子どもの心理面にも大きな影響を与えることがあります。特に小学生の年代は友人関係が社会性の発達において重要な時期であり、体臭による影響はデリケートな問題です。
実際に、ワキガに悩む子どもの中には次のような問題を抱えるケースがあります。
いじめや仲間外れのリスク:子どもはにおいに敏感で、クラスメートから「くさい」と言われたり、陰でからかわれたりすることがあります。これは本人の自尊心を大きく傷つける可能性があります。
自己嫌悪・自信の低下:自分の臭いを気にするあまり、人前で腕を上げることを避けたり、体育の授業や水泳などを嫌がったりするようになる子どもがいます。積極的な活動への参加意欲が低下することもあります。
登校しぶり・不登校:臭いを気にするあまり学校に行きたくないという気持ちが強くなるケースもあります。思春期に差し掛かった子どもほど、体臭への敏感さが増す傾向があります。
強迫的な清潔行動:何度も洗ったり、過剰にデオドラントを塗ったりするなど、臭いへの不安から過剰な行動をとることがあります。
保護者としては、子どもが「くさいと言われた」「腕を上げるのが恥ずかしい」などと打ち明けた場合、頭ごなしに否定したり、「気にしすぎ」と片付けたりするのではなく、しっかり話を聞いてあげることが大切です。子どもが安心して相談できる環境を作り、必要であれば一緒に医療機関を受診することを検討してください。
Q. 子どものワキガに遺伝は関係しますか?
ワキガは遺伝的要因が非常に強く、片親がワキガの場合、子どもへの遺伝確率は約50〜75%とされています。ABCC11遺伝子の変異が関係しており、耳垢が湿っているタイプ(軟耳垢)の子どもはアポクリン汗腺が活発になりやすく、ワキガになりやすい体質とされています。
💡 7. 自宅でできるワキガケアの方法
医療機関での治療を行う前に、まずは日常生活の中でできるケアを丁寧に行うことが重要です。適切なセルフケアを習慣化することで、臭いをかなり軽減できる場合があります。
入浴時のわきの洗い方を見直す:わきの下はボディソープをよく泡立ててから、指の腹で丁寧に洗いましょう。毛穴の中にある汚れや皮脂を落とすため、泡を使って優しく円を描くように洗うのがポイントです。ただし、強くこすりすぎると皮膚を傷つけ、かえって細菌が増えやすくなるため注意が必要です。
入浴後はしっかり乾燥させる:湿った状態は細菌が繁殖しやすい環境です。入浴後はタオルでわきの下をしっかり拭き、完全に乾燥させてから衣類を着ることが大切です。ドライヤーの冷風を使って乾かすのも効果的です。
衣類の選び方と管理:通気性のよい天然素材(綿・麻など)の下着や衣類を選びましょう。合成繊維は蒸れやすく細菌が増えやすいため、わきの臭いが強くなりやすいです。また、着用した衣類は毎日洗濯し、特にわきの部分は入念に洗うようにしましょう。
食生活の改善:動物性脂肪・肉類・乳製品・スパイス類・ニンニクなどはアポクリン汗腺の分泌を促進させるといわれています。バランスのとれた食事を心がけ、野菜・果物・食物繊維を積極的にとることで臭いを軽減できることがあります。
こまめな汗の処理:学校などで汗をかいた場合は、清潔なタオルやウェットシートでわきの下を拭く習慣をつけましょう。汗を長時間放置しないことが臭い対策の基本です。
わきの毛の処理:思春期になりわき毛が生え始めた場合、わき毛は細菌の棲み家になりやすく臭いを強める原因になります。小学校高学年以上でわき毛が生えている場合は、保護者が相談の上、処理を検討することも一つの方法です。ただし、お子さんのペースや気持ちを尊重しながら対応することが大切です。
📌 8. 市販のデオドラント製品を使っていい?
市販のデオドラント製品にはさまざまな種類があり、子どもに使用してよいのか迷う保護者の方も多いでしょう。ここでは主なタイプと注意点を整理します。
デオドラントスプレー・ロールオン・スティックタイプ:これらは主に臭いを抑える成分(殺菌・制菌作用のある成分、香料など)を含んでいます。子ども向けや敏感肌向けの低刺激タイプのものであれば、小学校高学年以上から使用できるものが多くあります。ただし、アルコール含有量が高いものや強い香料が含まれるものは皮膚刺激になることがあるため、成分表示を確認してから選ぶとよいでしょう。
制汗剤(制汗デオドラント):汗の量そのものを抑える成分(塩化アルミニウム・酸化亜鉛など)を含む製品です。これらはエクリン汗腺の開口部を一時的に収縮させることで発汗量を減らします。子ども向け製品も市販されていますが、成分の濃度や皮膚への刺激を考慮し、使用開始前に製品の対象年齢・成分を確認することが必要です。
ミョウバン水(手作りデオドラント):ミョウバンを溶かした水をわきに塗る方法は、昔から使われてきた天然のデオドラント方法です。ミョウバンは殺菌・収れん作用があり、臭いの原因となる細菌の増殖を抑えます。刺激が少なく、子どもにも使いやすい方法の一つです。
注意点として、肌が赤くなる・かゆみが出るなどの皮膚トラブルが見られた場合はすぐに使用をやめ、皮膚科に相談しましょう。また、デオドラント製品はあくまでも臭いを一時的に抑えるものであり、ワキガそのものを治療するものではありません。根本的な改善を望む場合は医療機関への相談が適切です。
✨ 9. 病院に行くべきタイミングとは?
「どの程度の臭いであれば病院に行くべきか」というのは多くの保護者が悩むポイントです。以下のような状況が見られる場合は、医療機関への相談を積極的に検討してください。
入浴・着替え後も臭いが継続する:清潔にしているにもかかわらず、入浴後しばらくするとわきの臭いが気になる場合は、アポクリン汗腺の分泌が活発なサインです。
衣類に黄ばみが頻繁にできる:わきの部分に繰り返し黄ばみが出る場合はアポクリン汗腺の分泌が多い状態を示しています。
子ども本人が強いストレスや悩みを抱えている:臭いを気にして人前で腕を上げられない、体育や部活を嫌がるようになった、友人関係に影響が出ているなど、精神的な負担が大きい場合は早めの相談が適切です。
いじめ・からかいを受けている:学校で体臭を理由にからかわれたり、傷ついている様子が見られたりする場合は、子どもの心身両面のケアのためにも専門家への相談が有益です。
保護者自身がワキガでお子さんも同じ臭いがする:遺伝的な要因が強いため、保護者がワキガであり、お子さんにも同様の臭いがある場合は早期から専門家に相談することで、適切なアドバイスが得られます。
受診する診療科としては、皮膚科または形成外科が一般的です。治療の必要性の判断・重症度の評価・適切なケア方法の指導など、専門的なアドバイスを受けられます。ワキガの治療を専門的に行うクリニック(美容外科・美容皮膚科など)では、より詳細な説明と治療の選択肢を提示してもらえることもあります。
Q. 小学生のワキガに適した治療法はありますか?
小学生には、まず衛生習慣の見直しや塩化アルミニウム外用薬など侵襲の少ない方法が第一選択です。切開を伴う手術は身体の発育が完成する18歳以降が推奨されることが多いです。アイシークリニックでは年齢・発育状況・症状の程度を丁寧に確認したうえで、お子さんに合った治療法をご提案しています。
🔍 10. 医療機関でのワキガ治療の種類

医療機関で行われるワキガ治療には複数の方法があり、それぞれに特徴と適応があります。子どもに適した治療法を選ぶためにも、まずは各治療法の概要を把握しておくことが大切です。
外用薬・塩化アルミニウム製剤:塩化アルミニウムの高濃度製剤(処方薬)を塗布することで、アポクリン汗腺・エクリン汗腺双方の開口部を閉塞し、発汗量と臭いを抑える方法です。侵襲が少なく副作用リスクも低いため、子どもへの使用も比較的行いやすい治療です。ただし、根本的な治療ではなく、使用を止めると元に戻ります。
ボトックス注射(ボツリヌス毒素注射):ボツリヌス毒素をわきの下に注射することで、汗腺への神経伝達をブロックし発汗を抑える方法です。効果は約6〜12ヶ月程度持続し、その後再注射が必要です。注射時の痛みは伴いますが、低侵襲な治療法として広く行われています。子どもへの適応は年齢や発育状況を考慮して判断する必要があります。
マイクロ波治療(ミラドライなど):マイクロ波のエネルギーをわきの皮膚に照射し、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を熱で破壊する方法です。非切開・低侵襲で、1〜2回の治療で長期的な効果が期待できます。局所麻酔下で行われるため痛みは軽減されますが、施術後に腫れや痛みが生じることがあります。一般的には成人向けの治療ですが、症状が強い場合に選択されることがあります。
剪除法(せんじょほう)・吸引法などの手術治療:わきの皮膚を切開し、内側のアポクリン汗腺を直接取り除く方法です。根本的な治療として効果が高く、再発率も低いとされています。ただし、全身または局所麻酔下での手術が必要であり、傷跡が残る可能性があること、術後のダウンタイムが必要なことなどから、成長が完了した後に行われることが多いです。
レーザー治療:レーザーのエネルギーを使用してアポクリン汗腺を破壊する方法です。皮膚への負担が比較的少なく、回復が早いという利点があります。近年、皮下に挿入したファイバーからレーザーを照射する方法(Nd:YAGレーザーなど)も行われています。
💪 11. 小学生にも適した治療はある?
「小学生の子どもにワキガの治療は受けさせられる?」という疑問を持つ保護者の方は多いでしょう。結論からいうと、年齢・症状・心身の発達状況によって適切な治療法は異なり、すべての治療が小学生に適しているわけではありません。
小学生の段階(特に低学年〜中学年)では、まず侵襲の少ない方法から始めることが一般的です。具体的には、適切な衛生習慣の指導・外用薬の使用・生活習慣の改善などが第一選択となります。
小学校高学年〜中学生以上になり、思春期の発育が進んでいる場合には、ボトックス注射やマイクロ波治療などの低侵襲な治療を検討できる場合があります。ただし、これらの治療を子どもに行う際は、保護者への十分な説明・同意(インフォームドコンセント)が必要であり、子ども自身の理解と同意も重要です。
切開を伴う手術治療(剪除法など)については、身体の発育が完成する18歳以降に行うことを勧めるクリニックが多いです。発育途中の身体への手術は、皮膚・組織の変化に伴う影響が出る可能性があること、また将来的なホルモンバランスの変化によって症状が変わることなどが理由として挙げられます。
重要なのは、「治療が必要かどうか」「どの治療が適切か」を医師と十分に相談して決めることです。子どもの心理面への影響が大きい場合や、日常生活に支障をきたしている場合は、積極的に専門家に相談することをためらわないでください。
アイシークリニック新宿院では、ワキガ治療についての丁寧なカウンセリングを行っており、患者さんのお体の状態・年齢・ライフスタイルに合わせた最適な治療法をご提案しています。「子どものワキガが気になるけれど、どうすればよいかわからない」という保護者の方もお気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、小学生のお子さんのワキガを心配して来院される保護者の方が増えており、思春期の早期化に伴い低年齢からアポクリン汗腺が活発になるケースは珍しくありません。当院では、お子さんの年齢・発育状況・症状の程度を丁寧に確認したうえで、まずは衛生習慣の見直しや外用薬など侵襲の少ない方法からご提案しており、保護者の方とお子さんが安心して相談できる環境づくりを大切にしています。ワキガはお子さんの心理面にも影響しやすい問題ですので、「気になるかな」と感じた早い段階でお気軽にご相談いただければ、お子さんが自信を持って日常生活を送れるよう一緒に最適な対策を考えてまいります。」
🎯 よくある質問
はい、小学生でもワキガになることは珍しくありません。思春期に入るとホルモン分泌の増加によりアポクリン汗腺が活性化します。近年は思春期の始まりが早まる傾向があり、小学校中学年〜高学年(8〜12歳頃)からワキガの症状が現れるケースが増えています。
耳垢の状態が一つの目安になります。耳垢が湿っているタイプ(軟耳垢)の場合、アポクリン汗腺が発達しやすい体質とされており、ワキガになりやすいといわれています。また、両親のどちらかがワキガの場合、お子さんへの遺伝確率は約50〜75%とされています。
主な対策として、①ボディソープで泡立ててわきを丁寧に洗う、②入浴後はわきをしっかり乾燥させる、③通気性のよい綿素材の衣類を選ぶ、④動物性脂肪の多い食事を控えバランスよく食べる、⑤汗をかいたらこまめに拭き取る、といった方法が効果的です。
以下の場合は早めに受診を検討してください。入浴・着替え後も臭いが続く、衣類に黄ばみが頻繁にできる、臭いを気にして体育や外出を嫌がるようになった、学校でからかわれているなど、日常生活や心理面への影響が出ている場合です。皮膚科または形成外科への相談が一般的です。
小学生には、まず衛生習慣の見直しや塩化アルミニウム外用薬など侵襲の少ない治療から始めるのが一般的です。切開を伴う手術は身体の発育が完成する18歳以降を勧めるケースが多いです。当院では年齢・発育状況・症状の程度を丁寧に確認したうえで、お子さんに合った治療法をご提案しています。
💡 まとめ
小学生のワキガは、思春期の始まりとともにアポクリン汗腺が発達・活性化することで起こる体質的な問題です。遺伝的な要因が強く、両親にワキガがある場合や耳垢が湿っているタイプのお子さんは特に注意が必要です。
ワキガは病気ではなく体質の一つですが、子どもの社会生活や精神面に与える影響は決して小さくありません。早期に気づいて適切なケアを行うことで、子どもが自信を持って毎日を過ごせるようにサポートすることができます。
まずは日常の衛生習慣を見直すことが基本です。丁寧な洗い方・こまめな汗の処理・通気性のよい衣類の選択・食生活の改善など、生活の中でできることを一つずつ取り組んでみましょう。それでも改善が見られない場合や、子どもが強いストレスを抱えている場合には、専門の医療機関に相談することをおすすめします。
現在の医療では、低侵襲な治療から手術まで幅広い選択肢があり、年齢や症状に応じた最適な治療法を選ぶことができます。保護者の方が正しい知識を持ち、子どもと一緒に悩みに向き合っていくことが、最も大切なサポートといえるでしょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 腋臭症(ワキガ)の診断基準・治療方針・皮膚科的ケアに関するガイドラインおよび専門的見解
- 日本形成外科学会 – 腋臭症に対する剪除法・吸引法などの外科的治療法の適応・術式・リスクに関する情報
- PubMed – ABCC11遺伝子と軟耳垢・アポクリン汗腺の関連性、3-メチル-2-ヘキセン酸などワキガ臭気成分の科学的根拠に関する海外学術文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
