
「子どもの肌に小さなぷつぷつが増えている」「水いぼと診断されたけれど、どう治せばいいの?」と悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。水いぼは子どもに非常によく見られる皮膚疾患で、ほとんどの場合は良性の経過をたどりますが、感染力が強く、集団生活の場で広がりやすいという特徴があります。治療方針については医師の間でもさまざまな考え方があり、「すぐに取り除くべきか」「自然に治るまで待つべきか」と迷われる方も少なくありません。この記事では、水いぼの原因や症状、感染経路をはじめ、自然治癒から医療機関での治療まで、さまざまな治し方をわかりやすく解説していきます。
目次
- 水いぼとはどんな病気か
- 水いぼの原因と感染経路
- 水いぼの症状と見た目の特徴
- 水いぼは自然治癒するのか
- 水いぼの治し方:自宅でできるケア
- 水いぼの治し方:医療機関での治療
- 水いぼとプール・集団生活の注意点
- 水いぼが増えてしまったときの対処法
- 水いぼを繰り返さないための予防策
- いつ医療機関を受診すべきか
- まとめ
この記事のポイント
水いぼは伝染性軟属腫ウイルスによる子どもに多い皮膚疾患で、自然治癒(6ヶ月〜2年)と医療機関での摘除・液体窒素療法などの治療法がある。アイシークリニック新宿院では、症状・生活への影響を総合的に判断し、適切な治療方針を提案している。
🎯 水いぼとはどんな病気か
水いぼは、医学的には「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と呼ばれるウイルス性の皮膚疾患です。英語では「molluscum contagiosum(モルスカム コンタジオスム)」と表記され、世界中で見られる非常に一般的な感染症のひとつです。
主に乳幼児から学童期の子どもに多く発症しますが、成人でも免疫機能が低下している場合には発症することがあります。水いぼという名称は、小さな水ぶくれのような見た目に由来しており、正式な病名ではありませんが日本では広く親しまれている呼び方です。
水いぼは悪性の病気ではなく、健康な免疫機能を持つ子どもであれば時間をかけて自然に治癒していくことが多いとされています。ただし、感染力があるため家族内や保育園・幼稚園・学校などで広がりやすく、適切なケアや対応が求められる場面もあります。
発症のピークは2歳から10歳頃とされており、アトピー性皮膚炎を持つ子どもは皮膚のバリア機能が低下しているため、特に水いぼが増えやすい傾向にあることが知られています。成人では性的接触による感染も報告されており、その場合は陰部周辺に発症することがあります。
Q. 水いぼの原因と感染経路を教えてください
水いぼはポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルス(MCV)が原因です。感染した皮膚への直接接触のほか、タオルや衣類を介した間接接触でも広がります。潜伏期間は2週間〜6ヶ月と幅があり、いつどこで感染したか特定が難しいケースも多いです。
📋 水いぼの原因と感染経路
水いぼの原因は、ポックスウイルス科に属する「伝染性軟属腫ウイルス(MCV:Molluscum Contagiosum Virus)」というウイルスです。このウイルスは人から人へと直接感染するほか、ウイルスが付着した衣類やタオル、プールの水具などを介した間接的な感染経路もあります。
主な感染経路をまとめると以下のようになります。
まず、直接接触による感染があります。感染した皮膚の病変部位に直接触れることでウイルスが移ります。子ども同士がスキンシップをとる場面(遊びや体操など)での感染が多く報告されています。自分の水いぼを掻いてしまい、手を介して別の部位に広がる「自家接種」と呼ばれる感染も起こりやすい経路のひとつです。
次に、間接接触による感染があります。タオルや衣類、スポンジ、バスタオルなど、水いぼのある人が使った物品を介して感染することがあります。プールでの感染については、ウイルスがプールの水中に存在するのではなく、プールサイドや更衣室のタオル、浮き輪などの共有物品を通じた接触感染と考えられています。
感染してから実際に水いぼが皮膚に現れるまでの潜伏期間は、2週間から6ヶ月程度と幅があります。潜伏期間が長いため、いつどこで感染したかを特定することが難しいケースも多くあります。
皮膚のバリア機能が低下している状態(アトピー性皮膚炎、乾燥肌、湿疹など)では、ウイルスが侵入しやすくなるため注意が必要です。また、免疫機能が未発達な幼い子どもほど感染・発症しやすいとされています。
💊 水いぼの症状と見た目の特徴
水いぼの症状は比較的わかりやすく、見た目の特徴を知っておくことで早期に気づくことができます。ただし、素人判断は危険な場合もあるため、疑わしい場合は必ず医療機関を受診することをおすすめします。
水いぼの見た目の特徴として、まず大きさについては直径1ミリから5ミリ程度の小さな丘疹(盛り上がり)であることが挙げられます。大きくなると1センチ程度になることもあります。色については、肌色から白色、あるいは半透明に見えることが多く、光を当てると真珠のように光って見えることがあります。形は丸くドーム状に盛り上がっており、中央にへそのような小さなくぼみ(臍窩:さいか)があるのが特徴的です。この中央のくぼみは、水いぼを診断する上で重要な所見のひとつです。内容物としては、水いぼの中には白いチーズ状の内容物(軟属腫小体)が入っており、これがウイルスを多く含んでいます。
水いぼが発生しやすい部位は、体幹(お腹や背中)、わきの下、首、肘の裏側(肘窩)、膝の裏側(膝窩)などです。顔にも発生することがありますが、頭皮には比較的少ないとされています。
かゆみについては、水いぼ自体にかゆみを感じる場合とそうでない場合があります。かゆみがある場合、子どもが掻いてしまうことで二次感染(細菌感染)が起きたり、ウイルスが広がって数が増えたりすることがあります。
水いぼと似た皮膚疾患としては、いぼ(尋常性疣贅)、汗管腫、稗粒腫(はいりゅうしゅ)、毛包炎などがあります。自己判断が難しい場合は皮膚科や小児科を受診して確認することが大切です。
Q. 水いぼは自然に治りますか?治癒までの期間は?
免疫機能が正常な子どもであれば、水いぼは治療しなくても自然治癒することが多く、一般的に6ヶ月〜2年で消えます。ただし3年以上かかる場合もあり個人差が大きいです。自然治癒を待つ間に数が増えたり他者へ感染するリスクもあるため、医師への相談が推奨されます。
🏥 水いぼは自然治癒するのか
水いぼは、免疫機能が正常であれば時間をかけて自然治癒することが多い疾患です。多くの研究では、治療を行わなくても6ヶ月から2年程度で自然に消えることが報告されています。なかには3年以上かかるケースもあり、個人差が大きいのが特徴です。
自然治癒のメカニズムとしては、体の免疫系がウイルスに対して反応し、徐々に排除していく過程があります。水いぼが赤くなったり少し炎症を起こしたりした後に消えていくことがありますが、これは免疫系が働いているサインと考えられています。
自然治癒を待つことのメリットとしては、治療に伴う痛みや精神的なストレスを子どもに与えなくて済む点が挙げられます。特に液体窒素による冷凍凝固療法やピンセットによる摘除は、痛みを伴うため幼い子どもにとって大きな負担となります。
一方、自然治癒を待つことのデメリットとしては、その間に水いぼが増えてしまうこと、他の子どもや家族に感染が広がる可能性があること、かゆみから掻いてしまい細菌感染を起こすリスクがあること、長期間にわたってプールや集団活動に制限が生じることなどが挙げられます。
日本皮膚科学会は、水いぼの治療について一定の指針を示していますが、治療するかどうかについては「症状の程度、患者・保護者の希望、日常生活への影響などを考慮して決定する」という考え方が基本となっています。つまり、必ずしもすぐに治療しなければならないわけではなく、個別の状況に応じて医師と相談しながら方針を決めることが重要です。
⚠️ 水いぼの治し方:自宅でできるケア
医療機関での治療と並行して、自宅でも実践できるケアがあります。これらは水いぼを直接治すものではありませんが、感染の拡大を防いだり、症状を悪化させないために重要です。
まず、掻かないようにすることが非常に大切です。水いぼをかゆがる子どもには、爪を短く切っておく、就寝時に薄手の手袋をつける、かゆみが強い場合は医師に相談してかゆみを抑える薬を処方してもらうなどの工夫が効果的です。掻き壊すと細菌感染(とびひなど)の原因になるほか、ウイルスが別の部位に移って水いぼが増えてしまいます。
次に、スキンケアを丁寧に行うことが重要です。皮膚のバリア機能を保つことが感染の広がりを防ぐ上で有効です。特にアトピー性皮膚炎や乾燥肌の子どもは保湿ケアをしっかり行い、皮膚を健康な状態に保つよう心がけましょう。入浴後は保湿剤を適切に使用することをおすすめします。
衣類やタオルの共有を避けることも感染拡大防止の観点から大切です。水いぼのある子どもが使ったタオルや衣類は、他の家族と分けて洗濯するか、個別に使用するようにしましょう。特に入浴時のタオルは要注意です。
衣類で覆う方法もあります。水いぼがある部位を衣類や水着用のラッシュガードなどで覆うことで、直接接触による感染リスクを下げることができます。この方法はプールや水遊びの際にも有効です。
自宅での「つぶし」や「取り除き」は行わないことをおすすめします。水いぼの内容物にはウイルスが含まれており、自己処置によってウイルスが広がり、症状が悪化する可能性があります。また、感染リスクや傷跡が残るリスクもあるため、必ず医療機関で処置を行ってもらうべきです。
なお、インターネット上では「木酢液」「酢」「重曹」などを使った民間療法が紹介されていることがありますが、これらの効果は医学的に十分に証明されておらず、皮膚に刺激を与えてかえって症状を悪化させるリスクがあります。民間療法の使用は医師に相談してから判断するようにしましょう。
🔍 水いぼの治し方:医療機関での治療
医療機関での水いぼの治療には、いくつかの方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、医師と相談しながら子どもの状態や希望に合わせた方法を選択することが大切です。
摘除(ピンセット法)は最も一般的な治療法のひとつです。医療用のピンセットや摘除器を用いて、水いぼをひとつひとつ摘み取る方法です。確実にウイルスを除去できる即効性のある方法ですが、痛みを伴うため、多くの医療機関では麻酔テープ(リドカイン配合の貼付剤)を事前に貼ってから処置を行います。麻酔テープを貼る時間は30分から1時間程度が目安です。数が多い場合は複数回に分けて行うこともあります。処置後に少量の出血が見られることがありますが、通常は問題ありません。
液体窒素による冷凍凝固療法は、マイナス196度の液体窒素を綿棒や特殊な器具を用いて水いぼに直接当て、凍らせることでウイルスに感染した細胞を破壊する方法です。痛みを伴うため、小さな子どもには向かない場合があります。一度の治療で複数の水いぼに対応でき、1〜2週間に一度の頻度で繰り返し治療を行います。処置後に水疱や色素沈着が生じることがあります。
外用薬による治療としては、サリチル酸ワセリンやイミキモドクリーム(保険適用外の場合あり)、グルタルアルデヒドなどが使用されることがあります。これらは病変部に塗布することでウイルスに感染した細胞の除去を促します。効果が出るまでに時間がかかることが多く、副作用として皮膚の刺激感や炎症が起きることがあります。
カンタリジンという薬を使った治療法もあります。カンタリジンはスパニッシュフライという昆虫から抽出された物質で、水いぼに直接塗布すると水疱を形成し、その過程でウイルスを排除します。日本では保険適用外であり、使用できる医療機関が限られていますが、痛みが少ないため子どもにとっては比較的負担が軽い方法として知られています。
水酸化カリウム(KOH)溶液の外用も選択肢のひとつです。10%水酸化カリウム溶液を水いぼに塗布することで、ウイルスに感染した細胞を溶解させる効果があります。自宅で保護者が行うことも可能ですが、皮膚への刺激が強いため、適切な使い方を医師から指導してもらうことが必要です。
レーザー治療は、炭酸ガスレーザーや色素レーザーを用いて水いぼを焼灼する方法です。数が多い場合や摘除が難しい部位にある場合に有効なこともありますが、保険適用外となることが多く、費用負担が大きい場合があります。
どの治療法が最適かは、水いぼの数・大きさ・部位・子どもの年齢・痛みへの耐性・保護者の希望などによって異なります。医師と十分に相談した上で治療方針を決めることが大切です。また、治療を行っても再発することがあるため、治療後もしばらくは経過を観察することが推奨されます。
Q. 医療機関での水いぼの治療法にはどんな種類がありますか?
医療機関での主な治療法は、ピンセットで摘み取る摘除法、液体窒素で凍らせる冷凍凝固療法、サリチル酸ワセリンなどの外用薬治療です。摘除法・冷凍凝固療法は痛みを伴うため、多くの場合、麻酔テープを事前に使用します。最適な方法は水いぼの数・部位・年齢などを考慮して選択します。
📝 水いぼとプール・集団生活の注意点
水いぼを持つ子どもがプールに入ってよいかどうかは、保護者にとって非常に気になる問題のひとつです。日本では学校やスイミングスクールなどによって対応が異なり、「プール禁止」とされることもあれば、特定の条件のもとで参加が認められることもあります。
日本皮膚科学会をはじめとする複数の医学的見解では、水いぼはプールの水を介して感染するわけではなく、接触感染が主な感染経路であることを強調しています。したがって、水いぼがあるからといって一律にプールを禁止することは、医学的根拠に乏しいという考え方があります。
ただし、プールサイドやシャワー室での肌の接触、水中での直接接触、タオルや浮き輪などの共有物品を介した感染リスクは否定できないため、以下のような対策が推奨されます。水いぼがある部位をラッシュガードや防水テープで覆うこと、タオルや浮き輪を他の子どもと共有しないこと、プール後はシャワーで体を洗い清潔に保つことなどが有効です。
保育園・幼稚園・学校などの施設においては、それぞれの施設の方針に従うことが基本です。施設から医師の診断書や許可書を求められる場合は、かかりつけの医師に相談して対応してもらいましょう。施設の担任の先生や養護教諭と連携しながら、適切な対応策を話し合うことが大切です。
学校保健安全法では、水いぼは「第三種感染症」の「その他の感染症」として扱われることがありますが、出席停止の対象にはなっていません。つまり、水いぼであることだけを理由として登園・登校を禁止する法的根拠はなく、日常の学校生活や保育施設への参加を制限するかどうかは、感染リスクや施設の状況を考慮した上で柔軟に対応することが求められています。
💡 水いぼが増えてしまったときの対処法
水いぼは最初は数個だったものが、知らないうちに数十個、あるいはそれ以上に増えてしまうことがあります。特にアトピー性皮膚炎がある子どもや、免疫機能が低下している場合には急速に広がることがあります。
水いぼが増えてしまった場合、まず大切なことは焦らず医療機関に相談することです。数が多い場合は一度にすべてを取り除くことが難しい場合もあり、複数回に分けた治療計画を立てることになります。
アトピー性皮膚炎がある場合は、そちらの治療も並行して行うことが重要です。皮膚のバリア機能が改善されれば、水いぼが新たに増えにくくなります。アトピー性皮膚炎の治療には、保湿剤の使用、ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬による炎症のコントロール、かゆみのケアなどが含まれます。
かゆみが強くて掻き壊してしまう場合は、抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)を使用することも選択肢のひとつです。かゆみをコントロールすることで、自家接種による水いぼの拡大を防ぐ効果が期待できます。
水いぼを掻き壊した後に皮膚が赤く腫れたり、膿が出てきたりした場合は細菌感染(とびひなど)が起きている可能性があります。このような場合はすぐに医療機関を受診し、抗菌薬による治療を受けることが必要です。
水いぼが広範囲にわたる場合や、治療に抵抗して繰り返す場合には、免疫機能の検査を行うことも検討されることがあります。免疫不全がある場合には、専門的な管理が必要となる場合があります。
Q. 水いぼの子どもはプールに入れないのですか?
日本皮膚科学会の見解では、水いぼはプールの水ではなく接触感染が主な経路のため、医学的に一律禁止する根拠はないとされています。ただし感染リスク低減のため、患部をラッシュガードで覆う、タオルや浮き輪を共有しないなどの対策が推奨されます。施設の方針に従い担任や養護教諭とも連携して判断しましょう。
✨ 水いぼを繰り返さないための予防策
水いぼは一度治ったように見えても、再発・再感染することがあります。特に免疫機能が完全に発達していない子どもや、集団生活での感染リスクが高い環境にいる場合は注意が必要です。ここでは、水いぼの予防や再発防止に役立つ対策を紹介します。
皮膚のバリア機能を高めることが最も基本的な予防策です。入浴後は保湿剤をしっかり塗り、皮膚を健康な状態に保つことが重要です。特にアトピー性皮膚炎がある場合は、継続的なスキンケアと医師による適切な治療管理が再発防止につながります。
タオルや衣類の共有を避けることも有効です。家族内でのタオルや衣類の共有は感染リスクを高めるため、それぞれが個別のタオルを使うようにしましょう。
手洗いを徹底することも重要です。外出後や遊んだ後は石けんで丁寧に手を洗う習慣をつけることで、接触感染のリスクを下げることができます。
プールや公共の場での対策として、前述のようにラッシュガードや水着で肌を覆うことが有効です。また、プールの後は必ずシャワーで体を洗い、使ったタオルは共有しないようにしましょう。
爪を短く清潔に保つことも忘れないでください。爪が長いと皮膚を掻き傷つけやすく、そこからウイルスが侵入しやすくなります。爪を定期的に切り、清潔に保つことが予防につながります。
睡眠や栄養、生活リズムを整えることも免疫機能の維持に大切です。規則正しい生活習慣を保つことで、体の免疫システムが正常に機能しやすくなります。
現時点では、水いぼに対する予防ワクチンは存在しません。したがって、上記のような感染予防策を地道に実践することが最も有効な方法です。
📌 いつ医療機関を受診すべきか

水いぼは自然治癒する疾患ですが、以下のような場合には早めに医療機関を受診することをおすすめします。
水いぼの数が急激に増えている場合は受診の目安になります。数個だったものが短期間に数十個以上に増えた場合は、免疫機能の問題やアトピー性皮膚炎の悪化などが背景にある可能性があり、専門的な評価が必要です。
水いぼが赤く腫れて膿が出ている場合は、細菌による二次感染(とびひなど)が起きている可能性があります。抗菌薬による治療が必要な場合があるため、早めに受診してください。
かゆみが強くて子どもが日常生活に支障をきたしている場合も受診の目安です。かゆみ止めの薬を処方してもらうことで、子どもの不快感を軽減し、掻き壊しによる悪化を防ぐことができます。
顔や目の周りなど、デリケートな部位に水いぼができている場合は、自己処置は避け必ず医師に相談してください。目の周りの水いぼは眼科的な問題を引き起こすことがあるため、特に注意が必要です。
自然治癒を待ちたいが、幼稚園や学校からプールや活動への参加について制限を求められている場合は、医師に診断書や医療機関としての見解を記した書類を作成してもらうと便利です。
成人で水いぼが発症した場合や、免疫機能が低下している方(HIV感染者、免疫抑制剤を使用している方など)に水いぼが見られる場合は、より積極的な管理が必要なケースもあるため、必ず医療機関に相談してください。
また、「これは本当に水いぼなのか?」と疑問を感じる場合も受診することをおすすめします。水いぼに見た目が似た皮膚疾患は複数あり、誤った自己判断で対処すると症状が悪化する可能性があります。専門家による正確な診断を受けることが、適切な治療への第一歩です。
アイシークリニック新宿院では、皮膚科専門の医師が水いぼの診断から治療方針の決定、処置まで丁寧に対応しています。お子様の水いぼについてお悩みの方は、まずは一度ご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、水いぼのお子様をお持ちの保護者の方から「すぐに取るべきか、様子を見るべきか」というご相談を多くいただきます。治療方針はお子様の皮膚の状態や数、アトピー性皮膚炎の有無、日常生活への影響などを総合的に判断して決めていくものですので、まずは一人で悩まずにお気軽にご相談ください。最近の傾向として、早めにご来院いただくことで、お子様への負担を最小限に抑えながら適切な対応ができるケースが多くなっています。」
🎯 よくある質問
免疫機能が正常であれば、治療しなくても自然に治癒することが多く、多くの場合6ヶ月から2年程度で消えるとされています。ただし3年以上かかるケースもあり、個人差が大きいのが特徴です。その間に数が増えたり、他の人へ感染が広がるリスクもあるため、医師と相談しながら治療方針を決めることをおすすめします。
医学的には、水いぼはプールの水ではなく接触感染が主な感染経路のため、一律にプールを禁止する根拠はないとされています。ただし感染リスクを下げるため、患部をラッシュガードで覆う、タオルや浮き輪を共有しないなどの対策が推奨されます。施設によって対応が異なるため、担任や養護教諭とも連携して判断しましょう。
主な治療法として、ピンセットで摘み取る摘除法、液体窒素で凍らせる冷凍凝固療法、外用薬による治療などがあります。摘除法や冷凍凝固療法は痛みを伴うため、多くの医療機関では麻酔テープを事前に貼って対応します。どの方法が適切かは、水いぼの数や部位、お子様の年齢などを考慮して医師と相談の上決定します。
自宅での自己処置はおすすめできません。水いぼの内容物にはウイルスが多く含まれており、自己処置によってウイルスが周囲に広がり症状が悪化したり、傷跡が残るリスクがあります。インターネットで紹介されている木酢液や酢などの民間療法も医学的根拠が乏しく、皮膚への刺激で悪化する恐れがあるため、必ず医療機関で処置を受けてください。
以下のような場合は早めの受診をおすすめします。①短期間で水いぼが急激に増えた、②患部が赤く腫れて膿が出ている(細菌感染の疑い)、③かゆみが強く日常生活に支障がある、④顔や目の周りに発生している、⑤「本当に水いぼか?」と判断に迷う場合です。アイシークリニック新宿院では、お子様の状態に合わせて丁寧に診断・対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
📋 まとめ
水いぼは伝染性軟属腫ウイルスによるウイルス性皮膚疾患で、主に子どもに多く見られる一般的な感染症です。ウイルスとの直接・間接接触によって感染し、潜伏期間が長いため気づかないうちに広がることがあります。
治し方については、自然治癒を待つ方法と医療機関での積極的な治療(摘除、液体窒素療法、外用薬など)のどちらかを、子どもの状態や保護者の意向、日常生活への影響などを総合的に考慮して選択することが大切です。「すぐに治療しなければならない」というわけではありませんが、水いぼが急激に増えている、細菌感染を合併している、生活に支障が出ているといった場合には早めの受診が推奨されます。
自宅でのケアとしては、掻かないこと、丁寧な保湿、タオルや衣類の共有を避けることが基本です。民間療法については医学的根拠が乏しいものも多く、医師への相談なしに行うことはおすすめできません。
プールや集団生活については、医学的には一律に禁止する根拠はないものの、感染リスクを下げる工夫(ラッシュガードの着用、物品の共有を避けるなど)を行いながら参加することが現実的な対応です。
水いぼはほとんどの場合、適切なケアと時間によって治癒しますが、正確な診断と適切な治療方針の決定のためにも、一度医療機関を受診して専門家に相談することを強くおすすめします。お子様の水いぼについて不安や疑問がある場合は、ぜひアイシークリニック新宿院にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 水いぼ(伝染性軟属腫)の診断基準・治療方針・プール参加に関する医学的見解および診療ガイドライン
- 国立感染症研究所 – 伝染性軟属腫ウイルス(MCV)の感染経路・潜伏期間・疫学情報および感染症としての分類に関する情報
- 厚生労働省 – 学校保健安全法における感染症の分類・出席停止基準および集団生活における感染予防対策に関する情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
