
🚨 白いシャツの脇、洗っても黄ばみが落ちない… そのお悩み、放置するとどんどん落としにくくなる一方です。
この記事を読めば、脇の黄ばみがなぜ起きるのか・どうすれば防げるのかが丸わかり。医学的なメカニズムから自宅ケア、クリニック治療まで一気に解説します。
「毎回ちゃんと洗ってるのに、脇だけ黄ばむ…なんで?」
汗・皮脂・菌・制汗剤の成分が複合的に絡み合っているんです。正しく対処すれば防げますよ!
🚨 こんな人はこの記事を必ず読んでください
- ⚡ 洗濯しても脇の黄ばみが落ちない
- ⚡ お気に入りの白シャツをダメにしてしまった
- ⚡ 制汗剤を使っているのに黄ばむ
- ⚡ 汗・体臭・黄ばみをまとめて解決したい
目次
- 脇の黄ばみとはどんな状態か
- 脇の黄ばみの主な原因
- アポクリン汗腺と黄ばみの関係
- エクリン汗腺の汗と皮脂が引き起こす変化
- 制汗剤・デオドラント製品が黄ばみに関わる理由
- 衣類の素材と洗濯習慣が与える影響
- 脇の黄ばみを悪化させる生活習慣
- 衣類の黄ばみを防ぐための日常ケア
- すでについた黄ばみへの対処法
- 脇の黄ばみと体臭・汗の悩みにアプローチするクリニック治療
- まとめ
💡 この記事のポイント
脇の黄ばみはアポクリン汗・皮脂・皮膚常在菌・制汗剤のアルミニウム塩が複合的に作用して生じる。予防には早期洗濯やインナー活用が有効で、改善困難な場合はアイシークリニックでボツリヌストキシン注射やマイクロ波療法などの医療的治療も選択肢となる。
💡 1. 脇の黄ばみとはどんな状態か
脇の黄ばみとは、衣類の脇の部分に生じる黄色〜茶色がかった変色のことです。特に白や淡い色の衣類に目立ちやすく、一度ついてしまうと通常の洗濯では落ちにくいという特徴があります。
この変色は、洗濯直後にはほとんど目立たないことも多く、乾燥させてから気づくパターンが多いです。また、長期間着用していた衣類を久しぶりに取り出したときに「いつの間にか黄ばんでいた」と気づくケースもあります。これは、黄ばみの成分が時間の経過とともに酸化・固着するためです。
脇の黄ばみは見た目の問題だけでなく、衣類を傷める原因にもなります。成分が繊維の奥まで入り込んで固まると、繊維自体が劣化して薄くなったり、破れやすくなったりすることもあります。
また、脇の黄ばみは体の問題と結びつける方も多く、「体から何か悪いものが出ているのではないか」「体臭がひどいのではないか」と不安を感じる方もいます。しかし、黄ばみ自体は多くの場合、体の異常ではなく生理的な分泌物と外部からの物質が混ざり合った結果として生じるものです。
Q. 脇の黄ばみはなぜ複数の原因から生じるのか?
脇の黄ばみは、アポクリン汗腺からの分泌物・エクリン汗・皮脂・皮膚常在菌の代謝産物・制汗剤のアルミニウム塩が複合的に作用して生じます。これらが衣類に付着し、時間とともに酸化・固着することで黄色〜茶色の変色が起こります。
📌 2. 脇の黄ばみの主な原因
脇の黄ばみの原因は一つではなく、複数の要因が組み合わさって引き起こされます。主な原因として挙げられるのは以下の要素です。
まず、汗そのものです。人間の体には約200〜500万個の汗腺があり、そのうち脇の下には特徴的な汗腺が密集しています。汗の成分は水分がほとんどですが、タンパク質・脂質・ミネラルなどが含まれており、これらが衣類に付着すると黄ばみの下地となります。
次に、皮脂です。脇の周辺には皮脂腺が多く存在しており、分泌された皮脂が汗と混ざり合うことで衣類に付着します。皮脂は空気に触れると酸化し、黄色〜茶色に変色するため、これが黄ばみの直接的な原因の一つとなります。
さらに、皮膚常在菌の働きも関係しています。脇の下は温度と湿度が高く、皮膚常在菌が活動しやすい環境です。菌が汗や皮脂を分解する過程で生じる代謝産物が衣類に付着し、変色を引き起こします。この代謝産物は体臭の原因にもなるため、黄ばみと体臭はしばしば同じ原因から発生しています。
そして、制汗剤・デオドラント製品の成分も黄ばみに寄与します。特に制汗成分として広く使われているアルミニウム塩は、汗のタンパク質と反応して黄ばみを生じさせることが知られています。
これらの要因が単独または複合的に作用することで、脇の黄ばみは形成されます。一つひとつの原因を理解することが、効果的な予防や対処につながります。
✨ 3. アポクリン汗腺と黄ばみの関係
汗腺には大きく分けて「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。脇の黄ばみを語る上で、アポクリン汗腺の存在は特に重要です。
アポクリン汗腺は、主に脇の下・乳頭周辺・外陰部・耳の中など、体の特定の部位にのみ存在します。体中に分布するエクリン汗腺とは異なり、アポクリン汗腺が分布する場所は限られています。アポクリン汗腺は思春期に性ホルモンの影響を受けて発達するため、子どもの頃には機能しておらず、成人になってから活動が活発になります。
アポクリン汗腺から分泌される汗(アポクリン汗)は、エクリン汗腺から出る汗とは成分が異なります。エクリン汗がほぼ水と塩分でできているのに対し、アポクリン汗にはタンパク質・脂質・糖質・鉄分・アンモニアなどが含まれており、粘り気があります。
このアポクリン汗の成分、特に脂質とタンパク質が衣類に付着すると、時間の経過とともに酸化・変質して黄色〜茶色に変色します。また、アポクリン汗に含まれる鉄分が酸化することも、黄ばみの形成に関与しているとされています。
さらに、アポクリン汗は皮膚常在菌による分解を受けやすく、これがいわゆる「ワキガ(腋臭症)」の体臭の原因となります。ワキガの方は一般的にアポクリン汗腺が大きく、分泌量も多い傾向があるため、衣類の黄ばみも生じやすい傾向があります。
アポクリン汗腺の大きさや数は遺伝的な要因が大きく、本人の努力だけではコントロールが難しい部分もあります。そのため、アポクリン汗腺が原因の黄ばみや体臭については、根本的なアプローチとして医療機関での治療を検討することも選択肢の一つです。
Q. アポクリン汗腺が黄ばみに与える影響は?
アポクリン汗腺は脇の下など限られた部位に存在し、脂質・タンパク質・鉄分を含む粘り気のある汗を分泌します。これらの成分が衣類に付着して酸化することで黄ばみが形成されます。ワキガの方はアポクリン汗腺が大きく分泌量も多いため、黄ばみが生じやすい傾向があります。
🔍 4. エクリン汗腺の汗と皮脂が引き起こす変化
アポクリン汗腺だけでなく、エクリン汗腺の汗と皮脂も脇の黄ばみに関係しています。
エクリン汗腺から出る汗は主に水と塩化ナトリウム(塩分)から成り立っており、分泌直後はほぼ無色透明で無臭です。ただし、汗に含まれる微量のタンパク質や尿素などの成分が衣類に付着し、乾燥・酸化することで淡い黄色に変色することがあります。
また、汗に含まれる塩分(ミネラル)は生地の繊維と結合しやすく、繊維の劣化を引き起こします。特に綿や麻などの天然繊維は塩分の影響を受けやすく、長期間蓄積すると黄ばみが顕著になります。
皮脂については、脇の周辺に分布する皮脂腺から分泌される油分が汗と混ざり合うことで、衣類に複合的な汚れとして付着します。この酸化した皮脂は通常の洗剤での洗濯では落ちにくく、繰り返し洗濯するたびに熱が加わることで(乾燥機や高温洗濯)固着が進んでしまいます。
皮脂の分泌量には個人差があり、男性やホルモンバランスの影響を受けやすい時期(思春期・更年期など)には皮脂分泌が増える傾向があります。皮脂分泌が多い体質の方は、それだけ衣類の黄ばみが生じやすいといえます。
食事内容も皮脂の質に影響します。脂質の多い食事や動物性食品に偏った食生活は、皮脂の分泌量を増やしたり、皮脂の成分を変化させたりする可能性があります。日常的に脂っこい食事が多い方は、黄ばみが生じやすい体質になっていることもあります。
💪 5. 制汗剤・デオドラント製品が黄ばみに関わる理由
脇の黄ばみを防ごうと制汗剤やデオドラント製品を使っているにもかかわらず、黄ばみが逆にひどくなったと感じる方は少なくありません。実は、これらの製品に含まれる成分が黄ばみの原因になっているケースがあります。
制汗剤に含まれる「塩化アルミニウム」や「クロルヒドロキシアルミニウム」などのアルミニウム塩は、汗腺の開口部を一時的に塞ぐことで発汗を抑える効果があります。しかし、このアルミニウム成分が衣類に付着し、汗のタンパク質と反応することで黄色い固着物が形成されることがわかっています。
アルミニウムと汗のタンパク質の反応は、洗濯で落としにくい頑固な黄ばみを生じさせます。また、この反応は時間の経過とともに進行するため、しばらく着ていなかった衣類を取り出したときに黄ばみに気づくことが多いのです。
一方、デオドラント製品(体臭を抑える製品)には消臭成分や殺菌成分が含まれていますが、これらの成分自体が黄ばみを引き起こすことは少ないとされています。ただし、油性の基剤や着色料が含まれている製品は衣類への色移りを引き起こす可能性があります。
制汗剤やデオドラント製品を使う際は、製品の成分表示を確認し、使用後に衣類を着る前に少し乾燥させる時間を設けることが大切です。また、衣類の内側(脇部分)に直接触れないよう、インナーを活用する方法も有効です。
なお、アルミニウム塩を含まない天然由来のデオドラント製品も市場に出回っており、黄ばみを気にする方にはそういった製品を選ぶことも一つの方法です。ただし、制汗効果はアルミニウム塩含有製品に比べて低い場合があるため、使用感を確認しながら選ぶことをおすすめします。

🎯 6. 衣類の素材と洗濯習慣が与える影響
脇の黄ばみは衣類の素材によって生じやすさが異なります。また、洗濯の方法や頻度も黄ばみの蓄積に大きく影響します。
素材面で見ると、綿(コットン)はもっとも黄ばみが生じやすい素材の一つです。綿は吸水性が高いため汗や皮脂を吸収しやすく、繊維の奥まで汚れが浸透しやすいという特徴があります。白い綿のTシャツが黄ばみやすいのはこのためです。麻(リネン)も同様に吸水性が高く、黄ばみが生じやすい傾向があります。
一方、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は吸水性が低く、汗や皮脂が繊維の奥まで浸透しにくいため、黄ばみは生じにくいとされています。ただし、化学繊維は皮脂汚れが繊維の表面に付着しやすいため、別の種類の汚れが残りやすいという面もあります。
洗濯習慣については、着用後すぐに洗濯することが黄ばみ防止の基本です。汗や皮脂が付着した衣類を放置すると、時間とともに酸化・固着が進みます。特に、洗濯籠にしばらく放置したり、乾燥した状態で長期間保管したりすることは黄ばみを促進させます。
また、洗濯の温度も影響します。高温での洗濯はタンパク質を熱変性(固まらせる)させてしまうため、タンパク質汚れが多く付着している状態で高温洗いをするのは逆効果になることがあります。タンパク質を含む汚れを落とす場合は、まず低温でもみ洗いしてから洗濯するのが効果的です。
さらに、洗濯後に乾燥機を使用することも黄ばみを固着させる原因になります。乾燥機の高温により、繊維の奥に残った汚れ成分が熱で固定されてしまうためです。黄ばみが気になる衣類は、乾燥機の使用を避けて自然乾燥させることをおすすめします。
Q. 制汗剤が衣類の黄ばみを悪化させる理由は?
制汗剤に含まれる塩化アルミニウムなどのアルミニウム塩が、汗のタンパク質と反応することで洗濯では落ちにくい黄色い固着物を形成します。対策として、使用後は衣類を着る前に十分乾燥させる、またはアルミニウム塩を含まない天然由来のデオドラント製品への変更が有効です。
💡 7. 脇の黄ばみを悪化させる生活習慣
日常生活の中には、脇の黄ばみを悪化させる習慣が潜んでいます。以下に代表的なものを挙げます。
まず、発汗量の増加につながる生活習慣が挙げられます。運動習慣のある方や、夏場に屋外で長時間活動する方は発汗量が増えるため、汗が衣類に浸透する量も多くなります。これ自体は健康的なことですが、衣類の取り扱いに気をつける必要があります。
ストレスや緊張による発汗も黄ばみに影響します。精神的なストレスを受けると交感神経が刺激され、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方からの分泌が増加します。仕事や日常生活でのストレスが多い方は、意識せずに多量の汗をかいていることがあります。
食生活も見逃せません。動物性脂肪や加工食品の過剰摂取は、皮脂の分泌量を増やし、皮脂の成分を変化させます。特にトランス脂肪酸を多く含む加工食品や、チーズ・バターなどの高脂肪乳製品の過剰摂取は皮脂の質に影響するとされています。また、ニンニクや玉ねぎなど硫黄化合物を多く含む食材は、代謝産物として皮膚から分泌されることがあり、汗の成分に影響します。
アルコールの過剰摂取も発汗量を増やす要因です。アルコールを代謝する過程で体温が上昇し、体は体温調節のために発汗します。また、アルコール自体が皮膚から排出されることもあり、これが汗の成分に影響することがあります。
衣類の着用時間が長いことも、黄ばみを悪化させる習慣です。同じ衣類を複数日着続けることで、汚れの蓄積が加速します。特にインナーシャツを着ていない場合は、外側の衣類に直接汗や皮脂が付着するため、黄ばみが生じやすくなります。
脇の保湿ケアを怠ることも原因の一つです。脇の肌が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下し、皮脂分泌が増加することがあります。適度な保湿ケアで肌状態を整えることも黄ばみの予防につながります。
📌 8. 衣類の黄ばみを防ぐための日常ケア
脇の黄ばみを防ぐためには、日々のケアが重要です。着用中・着用後・洗濯時のそれぞれで取り組める対策を紹介します。
着用前・着用中の対策として、まずインナーシャツの活用が効果的です。汗取りインナーや脇パッドを使うことで、外側の衣類に汗が直接付着するのを防ぐことができます。脇パッドは洗い替えができるものを使い、毎日交換することが大切です。
制汗剤を使用する場合は、入浴後の清潔な脇に使用し、衣類を着る前に製品が十分に乾いてから着ることがポイントです。また、過剰な量を塗らないようにすることも大切です。制汗剤の塗りすぎは、衣類との接触面積を増やし、成分が付着する量を増やしてしまいます。
衣類の素材選びも重要です。汗をかきやすい季節や場面では、吸汗速乾性のある素材や、防臭加工が施された素材を選ぶと良いでしょう。また、白い衣類は黄ばみが目立ちやすいため、特にケアが必要です。
着用後は、できるだけ早めに洗濯することが基本です。脱いだ衣類を洗濯籠に長時間放置するのは避け、特に夏場は当日中に洗濯するのが理想的です。洗濯前に脇の部分に液体洗剤を直接塗布して軽くもみ込み、しばらく置いてから洗うと汚れが落ちやすくなります。
洗濯時は、水温に注意しましょう。前述のとおり、タンパク質汚れは高温で固着するため、まず30〜40度程度のぬるま湯で予洗いしてから通常の洗濯を行うのが効果的です。また、酵素系漂白剤(酸素系漂白剤)を使うと、タンパク質・皮脂・アポクリン汗の成分を分解する効果が期待できます。
脇の肌ケアとして、入浴時には脇の部分を泡立てた石けんでやさしく洗い、汗や皮脂をしっかり落とすことが大切です。ただし、ゴシゴシと強く擦ることは肌への刺激になるため避けましょう。入浴後は保湿ケアを行い、肌のバリア機能を維持することも効果的です。
Q. 脇の黄ばみや体臭にクリニックで対処できるか?
アイシークリニックでは、発汗量を抑制するボツリヌストキシン注射や、エクリン・アポクリン両汗腺に作用するマイクロ波療法など、症状や生活スタイルに合わせた治療を提供しています。日常ケアで改善が難しい黄ばみや体臭の悩みには、医師への相談が根本的な改善への近道となります。
✨ 9. すでについた黄ばみへの対処法
すでに衣類についてしまった黄ばみに対しても、適切な方法で対処することで改善できる場合があります。ただし、黄ばみの程度や衣類の素材によって効果は異なります。
軽度の黄ばみには、重曹と液体洗剤を混ぜたペーストを黄ばんだ部分に塗り込み、30分〜1時間程度置いてから洗う方法が有効です。重曹は弱アルカリ性で、皮脂汚れを落とす効果があります。
中程度の黄ばみには、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使う方法がおすすめです。40〜50度のお湯に酸素系漂白剤を溶かし、衣類をつけ置きすることで黄ばみを分解・漂白します。塩素系漂白剤(塩素系次亜塩素酸ナトリウム)はより強力ですが、繊維を傷めたり、素材によっては逆に黄ばみを悪化させることがあるため使用には注意が必要です。また、白以外の衣類には使用できません。
クリーニング店では、黄ばみ専用のシミ抜き処理を行うことができます。家庭での洗濯で落とせなかった頑固な黄ばみには、プロの技術を借りることも選択肢です。その際、「脇の黄ばみが気になる」と具体的に伝えると、適切な処理をしてもらいやすくなります。
なお、黄ばみのついた衣類を乾燥機にかけると、熱によって黄ばみが固着・悪化するため、黄ばみが落ちたことを確認してから乾燥機を使用するか、自然乾燥を選びましょう。
また、長年蓄積した黄ばみは家庭での処理では限界がある場合もあります。そのような場合は、衣類を買い替えることも現実的な選択肢として検討しましょう。衣類の買い替えよりも根本的な対策として、体からの分泌物の質や量を改善することに取り組むことが、長期的には効果的です。
🔍 10. 脇の黄ばみと体臭・汗の悩みにアプローチするクリニック治療

衣類の黄ばみが気になるだけでなく、体臭や多汗症に悩んでいる場合、医療機関での治療が根本的な改善につながることがあります。脇の黄ばみの主要な原因であるアポクリン汗腺や発汗の問題に対しては、いくつかの医療的アプローチが存在します。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は、脇の多汗症に対して効果的な治療法です。ボツリヌストキシンをエクリン汗腺の周囲に注射することで、発汗を司る神経伝達を一時的に遮断し、発汗量を減らします。効果は個人差がありますが、一般的に6〜12か月程度持続します。多汗症だけでなく、アポクリン汗腺にも作用するため、体臭改善にも効果が期待できます。
マイクロ波療法(ミラドライなど)は、マイクロ波(電磁波)のエネルギーを用いて皮膚の下にある汗腺を破壊する治療法です。エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方に作用するため、多汗症と体臭(ワキガ)の両方の改善が期待できます。ダウンタイムが比較的少なく、1〜2回の治療で長期的な効果が得られることが特徴です。
レーザー治療も選択肢の一つです。特定の波長のレーザーを使用して、皮膚の下にある汗腺にダメージを与える方法で、体臭改善や発汗抑制に効果があるとされています。
外科的切除は、アポクリン汗腺を直接取り除く方法です。切開法や吸引法(超音波吸引や剪除法など)があり、ワキガの根本治療として以前から行われてきました。効果は高いですが、手術に伴うリスクやダウンタイムがあるため、十分な説明を受けた上で選択する必要があります。
イオントフォレーシスは、電気を使って水の分子を皮膚に浸透させることで汗腺機能を一時的に抑制する方法です。主に手のひらや足裏の多汗症に用いられることが多いですが、脇の多汗症にも適用されることがあります。
クリニックでの治療を検討する場合は、まず専門の医師に相談し、自分の症状や生活スタイルに合った治療法を選ぶことが大切です。アイシークリニック新宿院では、汗や体臭の悩みに対する適切なアドバイスと治療を提供しています。日常のケアだけでは改善しない黄ばみや体臭の悩みがある場合は、ぜひ専門家への相談を検討してみてください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「脇の黄ばみでお悩みの方は、「自分だけ体質がおかしいのでは」と不安を抱えてご来院されることも多いですが、実はアポクリン汗腺の分泌物や皮脂、制汗剤の成分が複合的に絡み合った結果であり、決して珍しい悩みではありません。当院では、衣類の黄ばみだけでなく体臭や多汗症にも同時にお悩みの方に対して、ボツリヌストキシン注射やマイクロ波療法など、お一人おひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療のご提案をしています。日常ケアで改善が感じられない場合は、一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。」
💪 よくある質問
脇の黄ばみは、アポクリン汗腺からの分泌物・エクリン汗・皮脂・皮膚常在菌の代謝産物・制汗剤のアルミニウム塩成分など、複数の要因が複合的に作用して生じます。これらが衣類に付着し、時間の経過とともに酸化・固着することで黄色〜茶色に変色します。
制汗剤に含まれる「塩化アルミニウム」などのアルミニウム塩成分が、汗のタンパク質と反応することで、洗濯では落ちにくい黄色い固着物を形成するためです。使用後は衣類を着る前に十分乾燥させる、もしくはアルミニウム塩を含まない製品への変更も一つの対策です。
軽度の黄ばみには重曹と液体洗剤を混ぜたペーストを塗布する方法が有効です。中程度の黄ばみには、40〜50度のお湯に酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を溶かしたつけ置き洗いが効果的です。なお、処理後は乾燥機を使わず自然乾燥させることが大切です。
はい、ワキガ(腋臭症)の方はアポクリン汗腺が大きく分泌量も多い傾向があるため、衣類に黄ばみが生じやすいといえます。アポクリン汗に含まれる脂質・タンパク質・鉄分が酸化することで黄ばみが形成されます。日常ケアで改善が難しい場合は、クリニックへの相談をご検討ください。
はい、アイシークリニックでは、ボツリヌストキシン注射(発汗量を抑制)やマイクロ波療法(汗腺を直接ケア)など、症状や生活スタイルに合わせた治療を提供しています。日常ケアだけでは改善が難しい黄ばみや体臭の悩みには、医師への相談が根本的な改善への近道となります。
🎯 まとめ
脇の黄ばみは、アポクリン汗腺からの分泌物・エクリン汗・皮脂・皮膚常在菌・制汗剤の成分などが複合的に作用して生じます。単に「汗をかくから黄ばむ」というシンプルな問題ではなく、生理学的なメカニズムと日常習慣が絡み合った結果として起こるものです。
予防のためには、着用後すぐに洗濯すること・インナーシャツや脇パッドを活用すること・制汗剤の使い方を見直すこと・食生活やストレスを管理することなど、日常のさまざまな面から取り組むことが大切です。
すでについた黄ばみには、酸素系漂白剤やつけ置き洗いが有効ですが、頑固な黄ばみはプロのクリーニングに頼ることも選択肢です。
また、黄ばみの根本原因となる汗や体臭に対して、日常ケアだけでは改善が難しい場合は、クリニックでの医療的アプローチを検討することも視野に入れてみてください。ボツリヌストキシン注射やマイクロ波療法など、現代の医療では発汗量や体臭を効果的にコントロールする方法が複数存在します。
脇の黄ばみは多くの方が経験する悩みですが、原因を正しく理解した上で適切な対策を講じることで、改善・予防が可能です。衣類を大切に長く使うためにも、ぜひ今日から取り組んでみてください。症状や悩みの程度に応じて、セルフケアと医療機関への相談を上手に組み合わせることが、快適な生活への近道となるでしょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – アポクリン汗腺・エクリン汗腺の生理学的特性、腋臭症(ワキガ)および多汗症の診断基準・治療ガイドラインに関する情報
- 厚生労働省 – 制汗剤・デオドラント製品に含まれるアルミニウム塩等の成分に関する薬事・安全性情報、および化粧品成分の規制に関する情報
- PubMed – アポクリン汗腺の分泌メカニズム、ボツリヌストキシン注射やマイクロ波療法による多汗症・腋臭症治療の有効性・安全性に関する国際的な学術文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
