
💡 耳の中のできもの、放置していませんか?
「触ると痛い」「何か膨らんでいる」「耳の奥がズキズキする」――そんな症状、自己判断で放置すると悪化するリスクがあります。
この記事を読めば、耳の中のできものの種類・原因・受診すべきタイミングがまるごとわかります。
読まないまま放置すると、難聴や感染の拡大につながる可能性も。まず2分だけ読んでみてください。
目次
- 耳の中のできものとは
- 耳の中のできものの主な種類と原因
- 耳の中のできものの症状とその特徴
- 耳の中のできものができやすい場所別の解説
- 耳の中のできものに関連するリスク因子
- 耳の中のできものの診断と検査
- 耳の中のできものの治療法
- 自宅でのケアと注意点
- 受診すべきタイミング
- まとめ
🚨 この記事でわかること
📌 耳の中のできものは外耳道炎・粉瘤・骨腫・悪性腫瘍など種類が多い
📌 自己処置は絶対NG!悪化・感染拡大の原因に
📌 強い痛み・分泌物・難聴・発熱がある場合は早期受診が必須
耳の中は自分では確認できない場所。早めの受診が症状悪化を防ぎます。
💡 耳の中のできものとは
耳の中のできものとは、外耳道(耳の穴の入り口から鼓膜までの通路)や耳介(耳の外側の軟骨部分)の内側などに生じる隆起や腫瘤のことを指します。できものという言葉は医学的な専門用語ではなく、一般的に皮膚や粘膜に生じるあらゆる種類の腫れや隆起を指す言葉として使われています。
耳の中は外部からの直接観察が難しい部位であるため、自分で異変に気づいたとしても、その正体を把握することは容易ではありません。鏡を使って確認しようとしても、耳の穴の奥の構造は確認が難しく、専門的な器具がなければ正確な状態を把握することができません。そのため、耳の中のできものは放置されがちですが、種類によっては早期の対処が必要なものも含まれています。
耳の中のできものは、良性のものから悪性のものまで幅広く、また感染症によるもの、皮膚の異常によるもの、外傷によるものなど、原因も多岐にわたります。それぞれの種類によって症状や治療法が異なるため、まずは何が起きているのかを正確に把握することが大切です。
Q. 耳の中のできものにはどんな種類がある?
耳の中のできものには、外耳道炎による腫れ、粉瘤(アテローム)、耳垢栓塞、外耳道乳頭腫、骨腫(サーファーズイヤー)、ケロイド、悪性腫瘍(外耳道がん)などがあります。原因や症状・治療法がそれぞれ異なるため、自己判断での対処は危険です。
📌 耳の中のできものの主な種類と原因
耳の中にできるできものには、さまざまな種類があります。それぞれの特徴と原因について詳しく見ていきましょう。
✅ 外耳道炎による腫れ
外耳道炎は、耳の穴(外耳道)に細菌や真菌が感染して炎症が起きる状態です。耳の中のできものの中で最も頻度が高い原因の一つといえます。耳かきのやりすぎや、プールや海水浴後に耳に水が入って不衛生な状態になることで発症しやすくなります。外耳道の皮膚が傷ついた状態で細菌が侵入することで、腫れや膿がたまり、できもののように感じられることがあります。
原因菌としては黄色ブドウ球菌が多く、真菌感染(外耳道真菌症)の場合はアスペルギルスやカンジダなどが関与していることがあります。症状が重い場合には、外耳道が腫れて狭くなり、耳が聞こえにくくなることもあります。
📝 おできや粉瘤(アテローム)
外耳道や耳介の皮膚には毛穴や皮脂腺が存在しており、ここに皮脂が詰まったり、細菌が感染したりすることで、おできや粉瘤が形成されることがあります。粉瘤(アテローム)とは、皮膚の下に皮脂や角質が袋状にたまった良性の腫瘤のことです。
粉瘤は自然に消えることはなく、感染すると赤く腫れて痛みを伴うことがあります。外耳道は比較的狭い空間であるため、小さな粉瘤でも違和感や耳閉感として感じられることがあります。
🔸 耳垢栓塞
耳垢が外耳道の中で固まって蓄積すると、耳垢栓塞と呼ばれる状態になります。これはできものではなく耳垢の蓄積ですが、触れると硬い塊として感じられることがあり、できものと勘違いされることがあります。耳垢栓塞になると耳が詰まった感じや難聴、耳鳴りなどの症状が現れることがあります。
⚡ 外耳道乳頭腫
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって、外耳道にいぼ状の腫瘤(乳頭腫)ができることがあります。これを外耳道乳頭腫といいます。良性の腫瘍ではありますが、成長すると外耳道を塞いで難聴の原因になることがあるため、治療が必要なケースもあります。
🌟 外耳道骨腫・外骨腫
外耳道骨腫は、外耳道の骨部に骨が異常増殖してできた良性の腫瘤です。長期間にわたって冷たい水にさらされることで発生しやすく、サーファーズイヤー(サーファー耳)とも呼ばれます。サーフィンや水泳を長年続けている人に多く見られ、骨が徐々に成長して外耳道を狭くすることで、耳が詰まった感じや反復性の外耳道炎の原因になることがあります。
💬 ケロイド・肥厚性瘢痕
耳にピアスを開けた後に、傷跡が過剰に盛り上がってケロイドや肥厚性瘢痕が形成されることがあります。これらは耳介(耳の外側)に形成されることが多いですが、外耳道の入り口付近に生じることもあります。ケロイドは特に、もともとケロイドができやすい体質(ケロイド体質)を持つ方に多く見られます。
✅ 悪性腫瘍(外耳道がん)
外耳道にできるがんは稀ですが、存在します。外耳道がんのほとんどは扁平上皮がんで、耳の中のできものが長期間続く、治療しても繰り返す、出血する、激しい痛みがあるなどの場合には悪性の可能性も考慮する必要があります。早期発見・早期治療が重要です。
📝 外耳道湿疹
外耳道の皮膚にアレルギー反応や炎症が起きると、湿疹が生じることがあります。湿疹の部分が腫れたり、かさぶたが形成されたりすることで、できもののように感じられることがあります。アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎(シャンプーや化粧品などが原因)が外耳道に及ぶケースもあります。
✨ 耳の中のできものの症状とその特徴
耳の中のできものの症状は、その種類や原因によって異なります。主な症状とその特徴について整理してみましょう。
🔸 痛み
耳の中のできものに伴う痛みは、その程度も性質もさまざまです。外耳道炎やおできによる痛みは、特に耳を触ったり引っ張ったりしたときに強くなる特徴があります(耳珠圧痛・耳介牽引痛)。一方で、粉瘤や骨腫など炎症を伴わないものは、あまり痛みを感じないことも多いです。
痛みの程度が強い場合や、顎を動かすときに耳が痛む場合、睡眠が妨げられるほどの痛みがある場合などは、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。
⚡ かゆみ
外耳道炎や外耳道湿疹では、痛みの前にかゆみが先行することが多くあります。かゆみが気になって耳かきで触ると皮膚に傷がつき、さらに感染が広がって症状が悪化するという悪循環に陥りやすいため、注意が必要です。
🌟 耳閉感・難聴
できものが外耳道を塞ぐほど大きくなると、耳が詰まった感じ(耳閉感)や音が聞こえにくくなる(難聴)症状が現れることがあります。骨腫や大きくなった粉瘤、耳垢栓塞などで見られる症状です。
💬 耳からの分泌物
外耳道炎が進行すると、耳から黄色や白色の膿が出てくることがあります。真菌感染(カビ)の場合は、黒っぽいかすや白い綿のような分泌物が見られることもあります。これらの分泌物は炎症が進んでいるサインであり、医療機関での診察が必要です。
✅ 耳鳴り
外耳道が何らかの原因で狭くなっていると、耳鳴りが生じることがあります。また、炎症が内耳に波及した場合にも耳鳴りが起きることがあります。
📝 出血
できものを触ったり掻いたりすることで出血することがあります。また、悪性腫瘍の場合は自然と出血することもあります。耳の中から原因不明の出血が続く場合は、早急に医療機関を受診してください。
Q. 耳の中のできものですぐ受診すべき症状は?
強い痛みで日常生活や睡眠に支障がある場合、耳から膿や血液などの分泌物が出ている場合、難聴・耳閉感が続く場合、できものが急速に大きくなっている場合、発熱を伴う場合は、早急に耳鼻咽喉科を受診してください。糖尿病をお持ちの方は特に重症化リスクが高いため注意が必要です。
🔍 耳の中のできものができやすい場所別の解説
耳の中のできものは、できる場所によってもその種類や対処法が異なります。場所別に詳しく説明します。
🔸 外耳道の入り口付近
外耳道の入り口付近は皮膚が薄く、毛穴や皮脂腺も多いため、おできや粉瘤が生じやすい場所です。また、ピアスのトラブルによるケロイドや感染もこの部位に起きやすいです。入り口付近であれば、鏡を使えば自分でも確認できる場合があります。
⚡ 外耳道の中間部(軟骨部)
外耳道の軟骨部(耳の穴の入り口から約1センチメートルほどの範囲)は、皮膚が比較的厚く、耳かきが当たりやすい部位でもあります。外耳道炎はこの部位から始まることが多く、炎症によって腫れが生じてできもののように感じられることがあります。
🌟 外耳道の奥(骨部)
外耳道の奥(骨部)は皮膚が薄く、皮脂腺や毛穴がないため、炎症が起きると痛みが強く出やすい特徴があります。骨腫(サーファーズイヤー)はこの骨部に生じます。また、この部位に生じた炎症は中耳に波及するリスクもあります。
💬 耳介(耳の外側)の内側
耳介の内側(耳の外側の軟骨部分の内側)にはしわや溝が多く、汗や皮脂がたまりやすいため、湿疹や感染症が起きやすい部位です。また、耳かきや指を耳の穴に入れる際に誤って傷つけることもあります。
💪 耳の中のできものに関連するリスク因子
耳の中のできものができやすくなるリスク因子を知ることで、予防に役立てることができます。
✅ 過度な耳かき
耳かきを頻繁にしすぎることは、外耳道の皮膚を傷つけ、細菌や真菌の感染を招きやすくします。耳垢は本来、外耳道の自浄作用によって自然と外に排出されるようにできています。そのため、頻繁な耳かきは必ずしも必要ではなく、過度に行うことで外耳道炎などのトラブルを引き起こす可能性があります。
📝 水泳・サーフィンなどの水中活動
プール、海、川などで活動すると、耳の中に水が入りやすくなります。水が残ったままの状態が続くと細菌や真菌が繁殖しやすい環境になり、外耳道炎のリスクが上がります。また、長年にわたって冷たい水を浴び続けることで、骨腫(サーファーズイヤー)が発生するリスクもあります。
🔸 免疫力の低下
糖尿病や免疫不全疾患を持つ方、高齢者、ストレスや睡眠不足によって免疫力が低下している方は、感染症にかかりやすく、外耳道炎が重症化するリスクが高まります。特に糖尿病を持つ方では、悪性外耳道炎(外耳道から頭蓋底に向かって感染が広がる重篤な感染症)のリスクが上昇することが知られています。
⚡ アレルギー体質・アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎や接触アレルギーを持つ方は、外耳道の皮膚にも湿疹や炎症が生じやすく、外耳道炎を繰り返しやすい傾向があります。シャンプーや整髪料などが外耳道に入ることで接触性皮膚炎が起きる場合もあります。
🌟 ピアス・補聴器・イヤホンの使用
ピアスによる金属アレルギーや感染、補聴器やイヤーポッドなどの長時間使用による皮膚の蒸れや摩擦も、外耳道や耳介の皮膚トラブルの原因になることがあります。補聴器を使用する方は、補聴器のクリーニングと定期的なメンテナンスが特に重要です。
💬 加齢
加齢に伴い、外耳道の皮膚の弾力が低下し、耳垢が外に排出されにくくなります。このため、耳垢栓塞が起きやすくなるほか、皮膚の保護機能が低下して感染にかかりやすくなります。

🎯 耳の中のできものの診断と検査
耳の中のできものが疑われる場合、医療機関ではどのような診断・検査が行われるのでしょうか。
✅ 問診
まず医師による問診が行われます。いつから症状があるか、どのような症状か(痛み・かゆみ・難聴・耳からの分泌物など)、過去に同様の症状があったか、水泳や耳かきの習慣、アレルギーの有無、ピアスや補聴器の使用状況などが確認されます。
📝 耳鏡・耳内視鏡検査
耳鏡(耳の中を見るための器具)や耳内視鏡(カメラを使った内視鏡)を使って、外耳道の内部を直接観察します。できものの場所、大きさ、色調、表面の状態などを確認することができます。近年は耳内視鏡が普及しており、モニターに映像を映しながら詳細に観察することが可能になっています。
🔸 聴力検査
難聴が疑われる場合や、できものが外耳道を塞いでいると思われる場合には聴力検査が行われます。外耳道が塞がれていることによる伝音難聴か、内耳や神経の問題による感音難聴かを鑑別します。
⚡ 細菌・真菌培養検査
感染症が疑われる場合は、耳の分泌物を採取して培養検査を行い、原因菌を特定します。これにより、最も効果的な抗菌薬や抗真菌薬を選択することができます。
🌟 画像検査(CT・MRIなど)
骨腫が疑われる場合や、悪性腫瘍の可能性がある場合、あるいは感染が深部に及んでいる可能性がある場合には、CTやMRIなどの画像検査が行われることがあります。これにより、できものの範囲や周囲組織への影響を詳しく評価することができます。
💬 生検(組織検査)
悪性腫瘍が強く疑われる場合には、組織の一部を採取して病理検査(生検)を行います。これにより、腫瘍の種類(良性か悪性か)や性質を正確に診断することができます。
Q. 粉瘤は薬で治せますか?
粉瘤(アテローム)は薬では根本的に治すことができません。皮脂や角質が袋状にたまった構造のため、手術による袋ごとの摘出が基本的な治療法です。感染がある場合はまず抗菌薬で炎症を抑え、落ち着いてから手術を行います。袋が残ると再発するため、専門医による適切な手術が重要です。
💡 耳の中のできものの治療法
耳の中のできものの治療法は、その種類や原因、重症度によって異なります。主な治療法について解説します。
✅ 外耳道炎の治療
外耳道炎の治療の基本は、適切な外耳道の清掃と、抗菌薬・抗炎症薬を含む点耳薬(耳に直接点下する薬)の使用です。細菌感染の場合は抗菌薬の点耳薬や、場合によっては内服薬が処方されます。真菌感染の場合は抗真菌薬の点耳薬が使用されます。炎症が強い場合は、炎症を抑えるためにステロイドが含まれた点耳薬が使われることもあります。
外耳道が著しく腫れて狭くなっている場合は、薬が奥まで届くようにするためにガーゼやスポンジを外耳道に挿入してスペーサーとする処置が行われることがあります。
📝 おできの治療
外耳道にできたおできは、自然に膿が出て治癒することもありますが、医師が切開して排膿することで症状を早期に改善させることができます。感染が広がっている場合は抗菌薬の内服が必要になります。自分で無理に潰そうとすると感染が悪化したり深部に広がったりするリスクがあるため、専門医の処置を受けることが大切です。
🔸 粉瘤(アテローム)の治療
粉瘤は、薬では根本的に治すことができず、手術による摘出が基本的な治療法です。感染が起きている場合はまず抗菌薬で炎症を抑え、炎症が落ち着いてから手術を行います。手術は局所麻酔下に袋ごと摘出する方法が標準的です。袋を完全に摘出しなければ再発するため、専門医による適切な手術が重要です。
⚡ 耳垢栓塞の治療
耳垢栓塞の治療は、医師が専用の器具を使って耳垢を除去することで行われます。固くなった耳垢の場合は、耳垢を柔らかくするための点耳薬を数日間使用した後に除去する場合もあります。自分で綿棒などを使って深くまで取ろうとすると、耳垢を奥に押し込んでしまうことがあるため、専門家に任せることが望ましいです。
🌟 外耳道乳頭腫の治療
外耳道乳頭腫は、手術や炭酸ガスレーザーなどを使って切除する方法が一般的です。ただし、ウイルスが原因であるため再発することもあり、経過観察が必要です。
💬 外耳道骨腫の治療
骨腫が小さく症状がない場合は経過観察となりますが、外耳道が著しく狭くなって難聴や繰り返す外耳道炎の原因になっている場合は、手術で骨を削除する治療が行われます。手術は全身麻酔下に行われることが多く、耳の後ろや外耳道の皮膚を切開して骨を削る方法がとられます。
✅ ケロイドの治療
ケロイドの治療には、ステロイドの局所注射、シリコンゲルシートの使用、放射線療法、手術などがあります。ケロイドは手術で切除しても再発しやすいため、術後にステロイド注射や放射線照射などを組み合わせて行うことが多いです。ケロイドの治療は複数回にわたることもあり、長期的な管理が必要です。
📝 悪性腫瘍の治療
外耳道がんと診断された場合は、手術(腫瘍の切除)が主体となります。病変の範囲によっては、外耳道の一部または全体を切除する必要があることもあります。手術に加えて、放射線療法や化学療法(抗がん剤)が組み合わされることもあります。早期発見・早期治療が予後を大きく左右するため、疑わしい症状がある場合は早めに専門医を受診することが重要です。
📌 自宅でのケアと注意点
耳の中のできものができた際に、医療機関を受診するまでの間や、治療を受けながら自宅でできるケアについて説明します。ただし、症状が重い場合や急激に悪化する場合は、自己ケアに頼らず速やかに医療機関を受診してください。
🔸 耳かきを控える

耳の中にできものや炎症がある場合、耳かきをすることで症状が悪化します。かゆみがあっても耳かきは控え、医療機関で適切な処置を受けるようにしましょう。耳かきで触れることで皮膚に傷がつき、感染が広がったり、できものが破れて膿が広がったりするリスクがあります。
⚡ 耳を水から守る
外耳道炎などの感染症がある場合は、耳に水が入ることで悪化するリスクがあります。シャワーや洗髪の際には耳に水が入らないよう注意し、プールや水泳は治癒するまで控えることが望ましいです。耳栓を使用する場合は、耳栓自体が汚れていると感染の原因になることがあるため、清潔なものを使用してください。
🌟 できものを押したり潰したりしない
耳の中のできものを自分で押したり潰したりすることは非常に危険です。感染が深部に広がったり、破れた部分から新たな菌が侵入したりするリスクがあります。できものは必ず医療機関で適切に処置してもらうことが大切です。
💬 イヤホンや補聴器の使用を控える
外耳道に炎症やできものがある場合、イヤホンや補聴器を使用すると摩擦や蒸れが生じ、症状が悪化することがあります。できるだけ使用を控えるか、症状について担当医に相談してください。
✅ 冷やす・温める
炎症による耳の痛みが強い場合、冷却ジェルシートや冷やしたタオルを耳の周囲にあてることで、一時的に痛みを和らげることができる場合があります。ただし、耳の中に直接冷却剤を当てることは避けてください。自己判断での温熱療法は慎重に行ってください。
📝 市販薬の使用について
市販の点耳薬は、軽度の外耳道炎に対して使用されることがあります。しかし、自己判断で使用すると適切でない薬を使ってしまったり、使用すべきでない状況(鼓膜に穴がある場合など)に使用してしまったりするリスクがあります。市販薬を使用する場合でも、症状が改善しない場合や悪化する場合には医療機関を受診してください。
Q. 耳の中のできものを予防する方法は?
耳のできもの予防には、耳かきを月1〜2回程度・外耳道の入り口付近にとどめること、水泳後に耳の水分をしっかり取り除くこと、イヤホンや補聴器を清潔に保ち長時間連続使用を避けること、金属アレルギーのある方はアレルゲンを避けること、糖尿病などの基礎疾患をしっかりコントロールすることが効果的です。
✨ 受診すべきタイミング
耳の中のできもので悩んでいる方が、医療機関を受診すべきタイミングについて説明します。以下に挙げるような状況では、早めに耳鼻咽喉科などの専門医を受診することをお勧めします。
🔸 痛みが強い・痛みが続く
耳の中のできものによる痛みが強く、日常生活や睡眠に支障をきたしている場合、または市販薬を使っても痛みが改善しない場合は、医療機関を受診する必要があります。痛みが強い場合はおできや外耳道炎の重症例、あるいは悪性疾患の可能性もあり、適切な診断と治療が必要です。
⚡ 耳から液体が出ている
耳から膿、血液、または透明な液体が出ている場合は、感染症や鼓膜の損傷などが起きている可能性があります。特に血液が混じった分泌物は悪性疾患のサインである可能性もあるため、早急に専門医に診てもらうことが大切です。
🌟 難聴・耳閉感がある
耳の中のできものによって聞こえが悪くなっている場合や、耳が詰まった感じが続く場合も、医療機関での診察が必要です。難聴が長期間続くと、神経への影響が生じる可能性もあります。
💬 できものが大きくなっている・変化している
最初は小さかったできものが徐々に大きくなっている、または形や色が変わってきているという場合は、悪性腫瘍の可能性を含めた精密検査が必要です。急速な増大がある場合は特に注意が必要です。
✅ 繰り返す外耳道炎
外耳道炎を何度も繰り返す場合は、背景に骨腫や粉瘤などの器質的な問題、あるいはアトピー性皮膚炎や免疫異常などの基礎疾患が隠れている可能性があります。専門医による詳しい検査と原因の特定が重要です。
📝 発熱を伴う
耳の症状に加えて発熱がある場合は、感染が深部(乳突蜂巣や頭蓋底など)に及んでいる可能性があり、重篤な状態になる前に早急に医療機関を受診する必要があります。特に糖尿病や免疫不全の方は悪性外耳道炎のリスクが高いため、発熱がある場合は速やかに受診してください。
🔸 子どもに症状がある場合
子どもは耳の症状を正確に伝えることが難しく、異物を耳の中に入れてしまっているケースもあります。子どもが耳を頻繁に触る、耳を痛がる、耳から液体が出ている、聞こえにくそうにしているなどのサインがある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
⚡ どの診療科に行けばよいか
耳の中のできものは、基本的には耳鼻咽喉科(耳鼻科)で診てもらうことができます。皮膚科で対応できるケースもありますが、外耳道の内部まで詳しく観察できる機器が整っているのは耳鼻咽喉科であることが多いため、まずは耳鼻咽喉科への受診をお勧めします。また、ケロイドなど皮膚の問題が主体の場合は、皮膚科や形成外科への受診も選択肢となります。
🔍 耳の中のできものを予防するためのポイント
耳の中のできものを予防するためには、日常生活の中での正しいケアと習慣が大切です。以下のポイントを意識することで、耳のトラブルを減らすことができます。
🌟 耳かきの頻度と方法を見直す
耳かきは月に1~2回程度、外耳道の入り口付近を軽くなでる程度にとどめることが推奨されています。綿棒を使う場合も、深くまで入れないようにしましょう。耳垢は基本的に自然に外耳道から排出されるため、過剰な耳かきは不要です。
💬 水泳後の耳のケア
水泳やシャワーの後は、耳の外側の水分をタオルで優しく拭き取り、頭を傾けて耳の中の水を出すようにしましょう。ドライヤーを使って耳を乾燥させる場合は、低温で耳から距離を置いて使用してください。水泳中は耳栓を使用することで、耳に水が入るのを防ぐことができます。
✅ イヤホンや補聴器の清潔を保つ
イヤホンや補聴器は定期的にクリーニングし、清潔な状態を保ちましょう。長時間の連続使用は外耳道の蒸れを招くため、適度に休憩をとることも大切です。
📝 アレルゲンを避ける
接触性皮膚炎がある場合は、原因となっているアレルゲン(特定の金属、シャンプー、化粧品など)を特定して避けることが大切です。ピアスの素材にこだわり、金属アレルギーを持つ方はチタンや医療用ステンレスなどのアレルギーリスクが低い素材を選ぶことも予防につながります。
🔸 サーフィン・水泳をする方の対策
サーフィンや冷たい水での水泳を長年続けている方は、骨腫(サーファーズイヤー)のリスクがあります。耳栓の使用で外耳道への冷水・冷風の刺激を軽減することができます。定期的に耳鼻咽喉科で検診を受けることも重要です。
⚡ 全身の健康管理
糖尿病などの基礎疾患を持つ方は、疾患のコントロールをしっかり行うことで感染症のリスクを下げることができます。また、バランスの取れた食事や十分な睡眠などで免疫機能を維持することも、耳のトラブル予防につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、耳の中のできものを主訴にご来院される患者様の多くが、かゆみや違和感を感じながらも「そのうち治るだろう」と長期間放置されたケースが目立ちます。外耳道炎や粉瘤は早期に適切な処置を受けることで症状の悪化を防ぐことができますので、気になる症状があれば躊躇わずにご相談いただくことが大切です。特に痛みが強い・耳から分泌物が出るといった症状がある場合は、自己判断での耳かきや市販薬のみでの対応は避け、お早めに専門医を受診されることをお勧めします。」
💪 よくある質問
自分で押したり潰したりすることは非常に危険です。感染が深部に広がったり、破れた部分から新たな菌が侵入したりするリスクがあります。市販薬のみでの対応も状況によっては適切でない場合があるため、できものに気づいたら耳鼻咽喉科などの専門医を受診し、適切な処置を受けることが大切です。
基本的には耳鼻咽喉科(耳鼻科)への受診をお勧めします。外耳道の内部まで詳しく観察できる耳鏡や耳内視鏡などの専門機器が整っているためです。ケロイドなど皮膚の問題が主体の場合は、皮膚科や形成外科も選択肢となります。アイシークリニック新宿院では皮膚科・形成外科の立場からご相談を承っております。
以下の症状がある場合は早めに専門医を受診してください。①強い痛みで日常生活や睡眠に支障がある、②耳から膿や血液などの分泌物が出ている、③難聴や耳閉感が続く、④できものが急速に大きくなっている、⑤発熱を伴う、などが該当します。特に糖尿病をお持ちの方は重症化リスクが高いため、より早めの受診が重要です。
残念ながら、粉瘤は薬では根本的に治すことができません。手術による摘出が基本的な治療法です。感染が起きている場合はまず抗菌薬で炎症を抑え、落ち着いてから手術を行います。袋を完全に摘出しなければ再発するため、専門医による適切な手術を受けることが重要です。自己判断での放置は悪化につながる場合があります。
主な予防ポイントは以下の通りです。①耳かきは月1〜2回程度、入り口付近を軽くなでる程度にとどめる、②水泳後は耳の水分をしっかり取り除く、③イヤホンや補聴器を清潔に保ち長時間連続使用を避ける、④アレルゲンとなる金属やシャンプーを避ける、⑤糖尿病などの基礎疾患をしっかりコントロールする、といった日常習慣の見直しが効果的です。
🎯 まとめ
耳の中のできものは、外耳道炎・おでき・粉瘤・耳垢栓塞・乳頭腫・骨腫・ケロイド・悪性腫瘍など、さまざまな種類が存在します。それぞれの原因や症状・治療法が異なるため、自己判断で対処しようとすることは危険を伴う場合があります。
耳の中のできもので最も大切なことは、「触らない・悪化させない・早めに専門医を受診する」という3点です。特に、強い痛み・耳からの分泌物・急速な増大・難聴・発熱などの症状がある場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。
日常的な予防としては、過度な耳かきを避け、水泳後の耳のケアを行い、イヤホンや補聴器を清潔に保つことが重要です。また、アレルギーや糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方は、専門医のもとで定期的に耳の状態を確認することをお勧めします。
耳は日常生活のコミュニケーションに欠かせない感覚器官です。少しでも気になる症状があれば、早めに専門医に相談し、耳の健康を守りましょう。アイシークリニック新宿院では、皮膚科・形成外科の専門的な立場から、耳のできものに関するご相談を承っております。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 外耳道炎・耳疾患に関する医療情報、および感染症予防・医療機関受診の目安に関する公式情報として参照
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(アテローム)・ケロイド・外耳道湿疹・接触性皮膚炎など、皮膚疾患に関する診断基準および治療ガイドラインとして参照
- PubMed – 外耳道炎・外耳道骨腫(サーファーズイヤー)・外耳道乳頭腫・外耳道悪性腫瘍の診断と治療に関する国際的な医学研究文献として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
