耳たぶの後ろにしこりができる原因と対処法を詳しく解説

💡 耳たぶの後ろにしこりを発見したら、この記事を読んでください。
触ってみたら何かある…でも痛くないし、まあいいか。その「様子見」が手遅れになるケースがあります。
この記事では、原因・受診の目安・やってはいけないことまで、スマホで3分でわかるようにまとめました。

🚨 こんな人はすぐ読んで!

⚡ しこりが最近急に大きくなった気がする

⚡ しこりが硬くて動かない感じがする

⚡ ピアスをしていて耳まわりが腫れている

発熱・体重減少など全身症状も出ている

👩‍⚕️

「しこりの約8割は良性ですが、だからこそ”大丈夫だろう”と放置しがちです。悪性との見分けは自己判断できません。気になったら早めの受診を。」


目次

  1. 耳たぶの後ろにしこりができる主な原因
  2. 粉瘤(アテローム)とはどんな状態か
  3. リンパ節の腫れがしこりとして感じられることがある
  4. 耳下腺・耳介周囲の腫瘤について
  5. ピアスに関連したしこりの特徴
  6. 悪性腫瘍の可能性と見分けるポイント
  7. しこりの症状別チェックリスト
  8. 受診すべき診療科と検査の流れ
  9. 自宅でできるケアと日常生活での注意点
  10. よくある疑問とその答え
  11. まとめ

この記事のポイント

耳たぶの後ろのしこりは粉瘤・リンパ節腫脹・ピアス関連が主な原因で大半は良性だが、急速な増大・硬化・全身症状があれば悪性も疑われるため早期受診が重要。

💡 1. 耳たぶの後ろにしこりができる主な原因

耳たぶの後ろにしこりができる原因は、皮膚や皮下組織に関わるものから、リンパ節、唾液腺、神経や血管など、さまざまな構造が関係しています。耳周辺は解剖学的に複数の組織が集まっている部位であるため、原因も多岐にわたります。以下に代表的な原因を挙げます。

最も頻度が高いのは粉瘤(ふんりゅう)と呼ばれる良性の皮膚腫瘤です。皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂が蓄積することでしこりとして触れるようになります。耳たぶの後ろは皮脂腺が多い部位でもあるため、粉瘤が発生しやすい場所のひとつとされています。

次に多いのがリンパ節の腫れです。耳たぶの後ろには耳介後リンパ節と呼ばれるリンパ節が存在しており、感染症や炎症が起きたときに腫れてしこりとして感じられることがあります。風邪やインフルエンザ、中耳炎、外耳炎などの際に一時的に腫れることが多く、感染が治まるにつれて縮小していくことが一般的です。

また、ピアスをしている方では、ピアスホールの周囲に肉芽腫や瘢痕組織が形成されてしこりとなることがあります。金属アレルギーや感染が原因で、特に軟骨ピアスではトラブルが起きやすい傾向があります。

その他の原因としては、皮様嚢腫(ひようのうしゅ)、脂肪腫、神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)、耳下腺腫瘤、血管腫などがあります。これらは頻度は高くないものの、診断には専門医による評価が必要です。

Q. 耳たぶの後ろにしこりができる主な原因は何ですか?

耳たぶの後ろにしこりができる主な原因は、粉瘤(アテローム)、耳介後リンパ節の腫れ、ピアスによるケロイドや肉芽腫、耳下腺腫瘤、脂肪腫などです。耳周辺は皮膚・リンパ節・唾液腺など複数の組織が集まる部位のため、原因が多岐にわたります。大半は良性ですが、専門医による診断が推奨されます。

📌 2. 粉瘤(アテローム)とはどんな状態か

粉瘤は「アテローム」とも呼ばれる、皮膚科や形成外科で最も頻繁に診察される皮膚の良性腫瘤のひとつです。皮膚の表面にある毛穴や汗腺の開口部がふさがれると、その内側に角質や皮脂が蓄積し、袋状の構造(嚢腫)が形成されます。耳たぶの後ろはこの粉瘤が好発する部位として知られており、耳介(じかい)や頸部とあわせてよく見られる場所です。

粉瘤の特徴としては、皮膚の下にある丸いしこりとして触れること、表面に小さな黒い点(コメドのような開口部)が見られることがある点が挙げられます。しこりは比較的固く、周囲の皮膚と癒着していることが多く、指で押しても大きく動かないことがあります。

粉瘤自体は良性であり、放置しても命に関わる問題にはなりませんが、細菌感染を起こすと炎症性粉瘤と呼ばれる状態になります。炎症性粉瘤は患部が赤く腫れ上がり、強い痛みや熱感を伴うことがあります。膿がたまった場合は自然に破れることもありますが、再発しやすいため、炎症が落ち着いた後に根治手術が勧められます

粉瘤の治療は基本的に外科的切除です。袋ごと摘出することが根治につながり、袋を取り残した場合は再発する可能性があります。局所麻酔下での日帰り手術が可能なことが多く、傷跡も時間とともに目立たなくなります。炎症が起きていない状態のほうが切除しやすいため、痛みや腫れがない段階での相談が望ましいとされています。

✨ 3. リンパ節の腫れがしこりとして感じられることがある

耳たぶの後ろには「耳介後リンパ節」と呼ばれるリンパ節が位置しています。リンパ節は免疫システムの一部として体内の異物や病原菌をろ過する役割を担っており、近隣の組織に炎症や感染があると反応して腫れます。この腫れたリンパ節がしこりとして感じられることがあります。

耳介後リンパ節が腫れる代表的な原因としては、外耳炎や中耳炎、頭皮や耳周囲の皮膚炎、風疹(ふうしん)などのウイルス感染症、伝染性単核症(EBウイルス感染症)などがあります。特に風疹では耳たぶの後ろのリンパ節が腫れることが特徴的な症状のひとつとされており、発疹や発熱とともに現れることがあります。

リンパ節の腫れによるしこりは、一般的にやや軟らかく、圧迫すると痛みを伴うことがあります。感染が原因の場合、多くは数週間以内に自然に縮小しますが、以下のような状況では医療機関への受診を検討することが大切です。

  • しこりが2〜4週間以上続いていて縮小する気配がない
  • しこりが急速に大きくなっている
  • 発熱や体重減少、倦怠感などの全身症状がある
  • 複数の部位のリンパ節が同時に腫れている
  • しこりが硬く、皮膚や周囲の組織に固定されている

なお、リンパ節の腫れは悪性リンパ腫や転移性リンパ節腫大の可能性もゼロではないため、上記のような症状が見られる場合は自己判断をせず、早めに専門医を受診することが重要です。

Q. 粉瘤を自宅で潰しても大丈夫ですか?

粉瘤を自宅で無理に潰すことは避けてください。内容物が周囲の組織に広がり、炎症や細菌感染を引き起こす危険があります。粉瘤は自然に消えることはなく、根治には袋ごと摘出する外科的切除が必要です。炎症が起きていない段階での手術が最も適切なため、皮膚科または形成外科への早めの相談をお勧めします。

🔍 4. 耳下腺・耳介周囲の腫瘤について

耳たぶの周辺には唾液を分泌する耳下腺(じかせん)が存在しており、この組織に腫瘤が生じることがあります。耳下腺腫瘍は、良性のものと悪性のものがあり、耳たぶの後ろや下あたりにしこりとして気づかれることがあります。

良性の耳下腺腫瘍として最も多いのは多形性腺腫(たけいせいせんしゅ)です。ゆっくりと大きくなる傾向があり、痛みを伴わないことが多いです。もうひとつの代表的な良性腫瘍であるワルチン腫瘍は、中高年の男性に多く見られ、耳たぶのやや下から後方にかけて生じることがあります。

耳下腺の悪性腫瘍は比較的まれですが、痛みや顔面神経麻痺(顔の筋肉が動きにくくなる)などの症状を伴うことがあります。耳下腺の腫瘤はその位置と解剖学的な特性から、顔面神経と密接に関連しているため、専門的な画像検査と治療が必要です。

耳下腺腫瘍が疑われる場合、超音波検査やMRI(磁気共鳴画像検査)が行われ、必要に応じて細胞診(しこりに細い針を刺して細胞を採取する検査)が実施されます。治療は基本的に外科的切除となりますが、腫瘍の性質や大きさ、位置によって手術方法が異なります。

耳介の軟骨部分に発生する軟骨腫や、皮膚に生じる脂肪腫もしこりの原因となります。脂肪腫は皮膚の下に形成される脂肪細胞の良性腫瘤で、触るとやわらかく、境界が明瞭な特徴があります。一般的に痛みはなく、数年かけてゆっくりと大きくなることがあります。

💪 5. ピアスに関連したしこりの特徴

ピアスをしている方では、ピアスホールの周囲にしこりが形成されることがあります。特に耳たぶの後ろ側はピアスの装着部位として多く、関連したトラブルが生じやすい部位です。ピアス関連のしこりには以下のような種類があります。

まず、ケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)があります。ケロイドは傷の修復過程で結合組織(コラーゲン)が過剰に増殖し、傷の範囲を超えて広がる状態です。遺伝的な体質が影響することが多く、特に耳たぶはケロイドが発生しやすい部位とされています。硬くて赤みを帯びたしこりとして現れ、かゆみや痛みを伴うことがあります。一方、肥厚性瘢痕は傷の範囲内にとどまる盛り上がりで、ケロイドとは異なり時間の経過とともに自然に改善することがあります。

次に、肉芽腫(にくがしゅ)があります。ピアスの素材(特にニッケルを含む素材)に対するアレルギー反応や慢性的な刺激により、炎症性の組織が増殖した状態です。赤みを帯びた柔らかいしこりとして現れ、表面から滲出液が出ることもあります。

さらに、ピアスホールへの細菌感染によって膿がたまり、膿瘍(のうよう)が形成されることがあります。この場合は痛みと発赤が強く、触ると波動感(ぷにぷにした感触)があることが特徴です。適切な治療が必要なため、早めに医療機関を受診することが重要です。

ピアスに関連したしこりを予防するためには、装着するピアスの素材を選ぶこと(チタン、サージカルステンレス、純金など金属アレルギーが起きにくい素材を選ぶ)、ピアスホールを清潔に保つこと、新しいピアスホールに過度な刺激を与えないことなどが有効です。

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🎯 6. 悪性腫瘍の可能性と見分けるポイント

耳たぶの後ろにできるしこりのほとんどは良性ですが、まれに悪性腫瘍の可能性があることも念頭に置いておく必要があります。悪性腫瘍としては、皮膚がん(基底細胞がん、扁平上皮がん、悪性黒色腫)、悪性リンパ腫、耳下腺の悪性腫瘍、他の部位からのがんのリンパ節転移などが考えられます。

悪性腫瘍の可能性を示すサインとして、次のような特徴があります。しこりが急速に大きくなる場合、硬くて触っても動きにくい(周囲の組織に固定されている)場合、表面が不規則で境界がはっきりしない場合、出血や潰瘍を形成している場合、顔面の筋肉の動きに影響がある場合、体重減少・倦怠感・発熱などの全身症状がある場合などです。

特に紫外線を浴びやすい耳周囲の皮膚がんは、長年日光にさらされてきた方に多く見られます。初期は痛みを伴わないことが多く、皮膚のただれやかさぶたが続く、出血しやすいなどの症状で気づかれることがあります。皮膚がんは早期発見・早期治療が非常に重要であるため、気になる皮膚の変化がある場合は皮膚科を受診することが推奨されます。

また、悪性リンパ腫は首から鎖骨上、わきの下などのリンパ節が複数腫れることが多く、発熱・寝汗・体重減少(B症状と呼ばれます)を伴うことがあります。これらの症状がある場合は血液内科や腫瘍内科への受診が必要です。

繰り返しになりますが、耳たぶの後ろのしこりが悪性腫瘍である確率は決して高くありませんが、上記のような心配なサインがある場合は自己判断せず、専門医への受診を早めに行うことが大切です。

Q. ピアスによるケロイドはどう治療しますか?

ピアスによるケロイドの治療法には、ステロイド外用薬・局所注射、シリコンジェルシートや圧迫療法、冷凍凝固療法、放射線療法、外科的切除などがあります。ケロイドは再発しやすく治療が難しいため、形成外科や皮膚科で医師と相談しながら最適な治療計画を立てることが重要です。ケロイド体質の方は予防的対策も医師と事前に確認しましょう。

💡 7. しこりの症状別チェックリスト

耳たぶの後ろにできたしこりがどのような状態かを確認することで、原因のおおよその見当をつけることができます。ただし、自己診断はあくまでも参考程度に留め、心配な場合は必ず医療機関を受診してください

粉瘤が疑われる特徴としては、皮膚の下にある丸いしこりで、触ると固め、表面に小さな開口部(黒い点)が見られることがある、においのある白い物質が出ることがある、感染を起こすと赤く腫れて痛みが出る、というものが挙げられます。このような特徴がある場合は、皮膚科または形成外科への受診が適切です。

リンパ節の腫れが疑われる特徴としては、やや軟らかく、押すと痛みがある、風邪や感染症の症状と同時に腫れてきた、数週間以内に縮小してきた、複数のリンパ節が腫れている、というものがあります。感染症が落ち着いても腫れが引かない場合は、内科や耳鼻咽喉科への受診が推奨されます

ピアス関連のしこりが疑われる特徴としては、ピアスホールの近くにある、赤みやかゆみを伴う、盛り上がりがある(ケロイドや肥厚性瘢痕)、表面からにじむような滲出液がある(肉芽腫)、ピアスを装着した後から気になるようになった、というものがあります。このような場合は皮膚科または形成外科を受診し、適切なケアや治療を受けることが大切です。

早急な受診が必要な特徴としては、しこりが急速に大きくなっている、硬くて動かない、表面に潰瘍や出血がある、発熱・体重減少・倦怠感などの全身症状がある、顔の筋肉の動きが悪くなった、というものが挙げられます。これらの症状がある場合は耳鼻咽喉科、皮膚科、内科などを早めに受診してください。

📌 8. 受診すべき診療科と検査の流れ

耳たぶの後ろにできたしこりに対して、どの診療科を受診すればよいかは、しこりの特徴や伴う症状によって異なります。迷った場合は、まずかかりつけ医(内科や総合診療科)に相談するか、皮膚科や耳鼻咽喉科、形成外科を受診するとよいでしょう。

皮膚科は、粉瘤、ケロイド、脂肪腫、皮膚がんなど皮膚や皮下組織に関わる疾患全般に対応しています。ピアスに関連した皮膚トラブルも皮膚科の得意分野です。

耳鼻咽喉科は、耳周囲のリンパ節の腫れ、耳下腺の腫瘤、中耳炎や外耳炎に関連したしこりなどに対応しています。耳・鼻・喉のいずれかの症状が伴う場合は耳鼻咽喉科が適しています。

形成外科は、粉瘤やケロイド、脂肪腫などの外科的切除を行う診療科です。傷跡をできるだけきれいにしたい場合や、ケロイドに対する専門的な治療を受けたい場合に適しています

受診した際に行われる可能性がある検査について確認しておきましょう。問診では、しこりがいつから気づいたか、どのくらいの速さで大きくなったか、痛みやかゆみはあるか、最近感染症にかかったか、ピアスを装着しているかなどを確認されます。

視診・触診では、しこりの大きさ、形、硬さ、動きやすさ、表面の状態などが評価されます。これだけで診断がつくことも多くありますが、追加の検査が必要な場合もあります。

超音波検査(エコー検査)は、しこりの内部構造や周囲組織との関係を確認するのに有用です。粉瘤、リンパ節腫脹、耳下腺腫瘍などの評価に広く用いられています。放射線被曝がなく、痛みも少ない検査です。

CT検査やMRI検査は、しこりのより詳しい評価や、周囲の組織・神経・血管との関係を調べるために行われます。特にMRIは軟部組織の評価に優れており、耳下腺腫瘍の診断に有用です。

細胞診や組織生検は、しこりから細胞や組織を採取して顕微鏡で調べる検査です。良性か悪性かの鑑別に重要な検査で、特に悪性腫瘍が疑われる場合に行われます。

血液検査は、感染症の有無や炎症の程度を調べるために行われることがあります。悪性リンパ腫が疑われる場合は、LDH(乳酸脱水素酵素)などの腫瘍マーカーも確認されることがあります

Q. 耳たぶ後ろのしこりで早急に受診すべき症状は?

耳たぶの後ろのしこりで以下の症状がある場合は早急に医療機関を受診してください。①しこりが急速に大きくなる、②硬くて動かない、③表面に潰瘍や出血がある、④発熱・体重減少などの全身症状がある、⑤顔の筋肉の動きに影響がある場合です。これらは悪性腫瘍の可能性を示すサインであり、自己判断は禁物です。

✨ 9. 自宅でできるケアと日常生活での注意点

耳たぶの後ろのしこりに対して、自宅でできるケアは原因によって異なりますが、いくつかの共通する注意点があります。

まず、しこりを無理に押し出したり、自分で潰そうとすることは避けてください。特に粉瘤の場合、無理に絞り出すと内容物が周囲の組織に広がり、炎症を引き起こす可能性があります。また、清潔でない手で触ることも感染のリスクを高めます。

粉瘤が炎症を起こした場合(赤く腫れて痛みがある状態)は、無理に温めたり圧迫したりしないようにしましょう。医療機関を受診し、適切な処置を受けることが大切です。炎症の初期段階であれば抗生物質の服用で改善することもありますが、膿がたまった場合は切開排膿(患部を切開して膿を出す処置)が必要になることがあります

ピアスに関連したしこりがある場合は、原因となるピアスの使用を一時中断することを検討してください。金属アレルギーが原因の場合は、アレルギーを起こしにくい素材に変更することで改善することがあります。ピアスホールの周囲は、専用のケア用品(消毒液)で清潔に保ちつつ、必要以上に刺激を与えないようにしましょう。

リンパ節の腫れが感染症によるものと考えられる場合は、十分な休養と水分補給、栄養のある食事をとることが回復を助けます。発熱が続く場合や症状が悪化する場合は、早めに受診することが重要です。

ケロイド体質の方がピアスや耳周囲の小手術を受ける際は、事前に医療機関に相談することが大切です。ケロイドは一度形成されると治療が難しくなることがあるため、予防的な対策(シリコンジェルシートの使用、圧迫療法など)を医師と相談しながら行うことが推奨されます。

日常生活での注意点として、耳周囲の皮膚の清潔を保つことが大切です。特に夏場は汗をかきやすく、皮脂の分泌も増えるため、粉瘤が感染しやすくなります。耳の後ろまで丁寧に洗うことを習慣づけましょう。ただし、洗いすぎや強い刺激は皮膚のバリア機能を低下させるため、適度なケアが重要です。

また、紫外線対策も耳周囲の皮膚がんを予防する観点から重要です。耳は帽子やサングラスで保護しにくい部位でもあるため、日焼け止めを耳の周囲まで丁寧に塗ることを心がけましょう。

🔍 10. よくある疑問とその答え

耳たぶの後ろにできたしこりについて、多くの方が抱く疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. しこりができてから2週間経ちますが、痛みはありません。様子を見てもよいですか?

A. 痛みがなく、大きさも変わらない場合は、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘤の可能性が高いです。ただし、2週間以上続く場合は一度医療機関を受診して原因を確認しておくことが安心です。特に大きさが少しずつ増している、硬くなってきた、などの変化がある場合は早めの受診を推奨します。

Q. 子どもの耳たぶの後ろが腫れています。どう対処すればよいですか?

A. 子どもの耳たぶ後方のリンパ節腫脹は、中耳炎や外耳炎、頭皮の感染(とびひ・頭しらみなど)、ウイルス感染症(特に風疹や水痘)などが原因であることがあります。痛みを伴う場合や発熱がある場合は小児科または耳鼻咽喉科を早めに受診してください。また、風疹は予防接種で防ぐことができますので、ワクチン接種歴を確認することも重要です。

Q. 粉瘤は放置しても大丈夫ですか?

A. 炎症のない粉瘤は直ちに生命を脅かすものではありませんが、放置すると徐々に大きくなることがあります。また、体質によっては感染を繰り返しやすい方もいます。根治を希望する場合は外科的切除が必要ですが、手術を希望しない場合は定期的に経過観察を受けることが推奨されます。炎症を繰り返している場合は、感染していないときに切除手術を受けることが勧められます

Q. ケロイドになってしまいました。治療方法はありますか?

A. ケロイドの治療法には複数のアプローチがあります。ステロイド外用薬やステロイドの局所注射、シリコンジェルシートや圧迫療法、冷凍凝固療法、放射線療法、外科的切除(切除後に再発予防のための治療を組み合わせることが多い)などがあります。ケロイドは治療が難しく、再発しやすい疾患であるため、形成外科や皮膚科で医師と相談しながら最適な治療計画を立てることが重要です。

Q. 耳たぶの後ろのしこりは、自然に消えることはありますか?

A. 原因によって異なります。感染症や風邪に伴うリンパ節の腫れは、多くの場合、感染が治まるにつれて数週間以内に自然に縮小します。一方、粉瘤は自然に消えることはなく、外科的切除が必要です。ケロイドは自然軽快することはほとんどなく、治療が必要です。しこりが気になる場合は、まず医療機関を受診して原因を確認してもらうことが最善の対応です。

Q. 耳たぶのしこりの手術後、日常生活に制限はありますか?

A. 粉瘤などの外科的切除後は、手術の規模や術後経過によって異なりますが、一般的に術後数日は患部を水で濡らさないようにする、激しい運動を控えるなどの指導があります抜糸は通常1〜2週間後に行われます。傷跡は時間とともに目立たなくなりますが、ケロイド体質の方は術後のケアが特に重要です。医師の指示に従って適切な術後ケアを行ってください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、耳たぶの後ろにしこりができたとご相談いただく患者様の多くは粉瘤やリンパ節の腫れによるものであり、適切な診察と処置で改善できるケースがほとんどです。ただし、しこりの原因は見た目だけでは判断が難しいこともあるため、「痛みがないから大丈夫」と自己判断せず、気になる変化があれば早めにご相談いただくことをお勧めします。患者様一人ひとりの状態に合わせて、できるだけ体への負担が少ない方法で最善の治療をご提案してまいりますので、どうぞお気軽にお越しください。」

💪 よくある質問

耳たぶの後ろのしこりは何が原因で起きますか?

最も多い原因は粉瘤(アテローム)で、次いでリンパ節の腫れが挙げられます。その他にも、ピアスによるケロイドや肉芽腫、耳下腺腫瘍、脂肪腫などが考えられます。耳周辺は複数の組織が集まる部位のため、原因が多岐にわたります。気になる場合は専門医への受診をお勧めします。

痛みのないしこりでも病院を受診すべきですか?

痛みがなくても、2〜4週間以上しこりが続く場合は一度受診することを推奨します。粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘤は痛みを伴わないことが多いですが、放置すると大きくなる場合があります。当院では症状に合わせて丁寧に診察し、最適な治療法をご提案しています。

粉瘤は自然に治りますか?自宅で潰してもよいですか?

粉瘤は自然に消えることはなく、根治には外科的切除が必要です。また、自宅で無理に潰すと内容物が周囲の組織に広がり、炎症や感染を引き起こす危険があります。炎症が起きていない段階での手術が最も適切なため、気になる場合は早めに皮膚科または形成外科へご相談ください。

ピアスによるしこりはどう対処すればよいですか?

まず原因となるピアスの使用を一時中断し、金属アレルギーが疑われる場合はチタンや純金など刺激の少ない素材へ変更を検討してください。ケロイドや肉芽腫が形成されている場合は自然に改善しにくいため、皮膚科や形成外科を受診し、ステロイド注射や圧迫療法など適切な治療を受けることが大切です。

しこりが悪性腫瘍かどうか、どう見分ければよいですか?

以下のサインがある場合は悪性の可能性を否定できないため、早急な受診が必要です。①しこりが急速に大きくなる、②硬くて動かない、③表面に潰瘍や出血がある、④発熱・体重減少などの全身症状がある、⑤顔の筋肉の動きに影響がある。当院では超音波検査や細胞診など適切な検査で正確な診断を行います。

🎯 まとめ

耳たぶの後ろにできるしこりには、粉瘤(アテローム)、リンパ節腫脹、耳下腺腫瘤、ピアス関連のしこり(ケロイド・肉芽腫・膿瘍)、脂肪腫、皮膚腫瘍など多くの原因が考えられます。そのほとんどは良性のものですが、まれに悪性腫瘍の可能性もあるため、適切な評価が重要です。

しこりが急速に大きくなる、硬くて動かない、全身症状を伴う、表面に潰瘍や出血がある、顔の動きに影響があるなどの場合は、早急に医療機関を受診することが大切です。また、痛みや変化がなくても、2〜4週間以上続くしこりは、一度専門医に診てもらうことを推奨します

自宅でのケアとしては、しこりを無理に潰さないこと、耳周囲の皮膚を清潔に保つこと、ピアス関連のトラブルは素材の見直しと適切なケアを行うことが基本です。ケロイド体質の方は、傷やピアスホールに対して特に注意が必要です。

耳たぶの後ろのしこりで気になることがある場合は、アイシークリニック新宿院にお気軽にご相談ください。皮膚科・形成外科の専門医が、しこりの原因を丁寧に診察し、最適な治療方法をご提案します。早期発見・早期治療が良好な結果につながりますので、気になる症状がある場合は自己判断せず、ぜひ一度受診されることをお勧めします

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫・アテローム)やケロイド・肥厚性瘢痕の診断基準・治療ガイドライン、皮膚がん(基底細胞がん・扁平上皮がん・悪性黒色腫)に関する診療指針の参照
  • 日本形成外科学会 – 粉瘤の外科的切除方法、ケロイド・肥厚性瘢痕に対する圧迫療法・ステロイド注射・放射線療法などの治療選択肢、ピアス関連トラブルへの対処法に関する情報の参照
  • 国立感染症研究所 – 耳介後リンパ節腫脹の原因となる風疹・伝染性単核症(EBウイルス感染症)・水痘などのウイルス感染症の疫学情報、風疹ワクチン接種に関する公式情報の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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