
「もしかして自分ってワキガ…?」
でも、誰にも相談できなくて不安…
💬 この記事を読めば、自分でできるワキガのセルフチェック方法から、原因・治療法までまるごとわかります。
「知らないまま」でいると、対策が遅れて症状が悪化することも。
🚨 こんな人はすぐチェックして!
- 📌 脇の汗が黄色っぽくシャツに残る
- 📌 耳垢が湿っている・ベタっとしている
- 📌 家族にワキガの人がいる
- 📌 汗をかくと周りの人が気にするそぶりを見せる
⚡ この記事を読まないと…
誤ったセルフケアで悪化・においが取れないまま悩み続けることになりかねません。正しい知識で、早めに解決の第一歩を踏み出しましょう。
目次
- ワキガとはどのような状態?基本的な仕組みを知ろう
- ワキガは見た目でわかる?外見的なサインを解説
- 衣服や持ち物でわかるワキガのサイン
- 体質や遺伝でわかるワキガのリスク
- ワキガのセルフチェック方法まとめ
- ワキガと多汗症の違いを知っておこう
- ワキガの程度を知る「グレード」とは
- ワキガの原因:アポクリン汗腺の働きとは
- ワキガの治療法:保存的療法から手術まで
- ワキガの治療タイミングと相談先について
- まとめ
💡 この記事のポイント
湿性耳垢・脇毛の変色・衣服の黄ばみ・家族歴などでセルフチェック可能。ただし、正確な診断と適切な治療法の選択には専門医への相談が重要です。
💡 1. ワキガとはどのような状態?基本的な仕組みを知ろう
ワキガは医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる状態で、脇の下から独特の臭いが発生する症状を指します。「臭い」と聞くと、汗そのものが臭うと思われがちですが、実は汗自体にはほとんど臭いがありません。ワキガの臭いは、脇の下にある「アポクリン汗腺」から分泌される成分が、皮膚の表面に存在する細菌によって分解されることで発生します。
人間の汗腺には大きく2種類あります。ひとつは全身に分布している「エクリン汗腺」で、体温調節のために水分を多く含んだ汗を分泌します。もうひとつがワキガと深く関係している「アポクリン汗腺」です。アポクリン汗腺は脇の下、耳の中、乳輪周辺、外陰部などに集中して存在し、タンパク質や脂質などの成分を含んだ粘度の高い汗を分泌します。この分泌物が皮膚の常在菌と反応することで、ワキガ特有の臭いが生じるのです。
ワキガは病気ではありませんが、本人や周囲の人に不快感を与えることがあるため、悩む方が多い状態です。また、ワキガは遺伝的な要素が強く、体質によるものが大きいことも特徴のひとつです。
Q. ワキガかどうか耳垢で判断できますか?
耳垢の状態はワキガのセルフチェックに活用できます。綿棒で確認した際に湿ってベタついた黄色みがかった耳垢(湿性耳垢)が取れる場合、アポクリン汗腺の活動が活発なサインの可能性があります。乾性耳垢の場合はワキガではない可能性が高いとされています。
📌 2. ワキガは見た目でわかる?外見的なサインを解説
ワキガかどうかを自分で判断する方法として、「見た目でわかるサイン」があります。臭いを自分で確認するのは難しいため、外見的な特徴からチェックすることが一般的です。代表的なものを以下に詳しく解説します。
✅ 耳垢の状態を確認する
ワキガの人は耳垢が湿っている傾向があります。耳の中にもアポクリン汗腺が存在しており、その分泌が多い人は耳垢が湿った状態(湿性耳垢)になりやすいとされています。耳垢が湿っているかどうかは、綿棒で確認することができます。ベタっとした黄色みがかった耳垢が出てくる場合は、アポクリン汗腺の活動が活発であるサインの可能性があります。
一方で、耳垢が乾燥してパラパラとしている(乾性耳垢)場合は、アポクリン汗腺の活動が比較的少ないことが多く、ワキガではない可能性が高いとされています。実際に、ワキガと耳垢の湿り具合には相関関係があるとする研究報告もあり、耳垢のチェックはワキガを判断する際のひとつの指標として広く知られています。
📝 脇の下の毛の状態を確認する
ワキガの人は脇の下の毛に独特の特徴が見られることがあります。アポクリン汗腺からの分泌物が毛に付着すると、毛が黄色や白っぽく変色したり、ベタつきを感じたりすることがあります。脇毛に白い粉のようなものや黄色みを帯びた付着物が確認できる場合は、ワキガのサインである可能性があります。
また、脇の下の毛が密集している人はアポクリン汗腺の分泌物が留まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境になるため、臭いが強くなりやすい傾向があります。脇毛の処理をしていない状態で色や付着物を確認するのがよいでしょう。
🔸 皮膚の色や状態を確認する
アポクリン汗腺の分泌が多い場合、脇の下の皮膚が黄色みを帯びて見えることがあります。分泌物に含まれる色素成分が皮膚に影響を与えるためです。また、分泌物と汗が混ざることで、皮膚がベタつきやすくなる場合もあります。脇の下を清潔に保ったあとで確認してみると、皮膚の変色や状態の変化に気づきやすくなります。
✨ 3. 衣服や持ち物でわかるワキガのサイン
ワキガのサインは体だけでなく、日常的に使用している衣服や持ち物にも現れることがあります。
⚡ 衣服の脇部分の黄ばみや変色
白い衣服やインナーを着ていると、脇の下の部分が黄色や茶色に変色することがあります。これはアポクリン汗腺からの分泌物が衣服に染み込み、繰り返しの洗濯でも落ちにくい頑固な汚れとして残るためです。エクリン汗腺からの汗だけでは、このような顕著な黄ばみが生じにくいとされているため、衣服の脇部分の変色はワキガのひとつのサインとして考えられます。
洗濯後でも脇の部分にシミや変色が残っている場合は、アポクリン汗腺の分泌が多いことを示している可能性があります。特に白や薄い色のシャツで確認しやすいので、チェックしてみましょう。
🌟 衣服に臭いが残りやすい
洗濯した衣服でも、脇の部分に臭いが残ってしまう場合は注意が必要です。アポクリン汗腺の分泌物は通常の洗濯では完全に除去しにくい成分を含んでいることがあり、繰り返し着用するうちに臭いが蓄積されやすくなります。衣服を洗濯後に乾かし、乾いた状態で脇の部分の臭いを確認してみましょう。臭いが残っている場合は、ワキガのサインである可能性があります。
💬 バッグや持ち物への臭い移り
ワキガが強い場合、衣服だけでなくカバンや持ち物にも臭いが移ることがあります。特に夏場や長時間の外出後に気になる方は、ワキガが影響している可能性があります。ただし、臭いの感じ方は個人差が大きいため、信頼できる家族や友人に確認してもらうことも有効です。
Q. ワキガと多汗症はどう違いますか?
ワキガはアポクリン汗腺の分泌物が皮膚の細菌に分解されて「臭い」が生じる状態です。多汗症はエクリン汗腺から汗が過剰に分泌される状態で、汗の量が問題となります。両方が同時に存在することもあり、治療の方向性が異なるため、正確な診断には専門医への相談が必要です。
🔍 4. 体質や遺伝でわかるワキガのリスク
ワキガには遺伝的な要素が強く関係しています。家族にワキガの人がいる場合、自分もワキガである可能性が高まります。両親のどちらか一方がワキガの場合は50〜70%程度、両親ともにワキガの場合は80〜90%程度の確率で子どもにもワキガが遺伝するとされています。
また、ワキガは人種によっても発症率が異なります。欧米人に多く見られる一方、日本人を含むアジア人では乾性耳垢の割合が高く、ワキガの発症率は比較的低いとされています。日本人全体でみると、10〜20%程度がワキガであるとも言われていますが、自覚しておらず悩んでいない方も多くいます。
家族の中でワキガに悩んでいる人が多い場合や、親や兄弟姉妹がワキガだと診断されている場合は、自分もワキガである可能性を念頭に置いてチェックしてみることが大切です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ワキガのご相談にいらっしゃる患者様の多くが、長期間一人で悩まれてからようやく受診されるケースが多く、早めにご相談いただくことでより多くの選択肢からご自身に合った治療法をご提案できると実感しています。セルフチェックで気になる項目があった場合でも、自己診断で過度に深刻になる必要はなく、専門医による客観的な評価を受けることで、症状の程度や最適な治療方針を正確に把握することができます。ワキガは体質によるものであり、適切な診断と治療によって改善が十分に期待できる状態ですので、気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。」
💪 よくある質問
いくつかのセルフチェック方法があります。綿棒で耳垢を確認し湿っている(湿性耳垢)場合、脇毛に黄色みがかった付着物がある場合、白いシャツの脇部分が黄ばみやすい場合、洗濯後も脇に臭いが残りやすい場合などが、ワキガの可能性を示すサインです。複数当てはまる場合は、専門医への相談をご検討ください。
ワキガには強い遺伝的要素があります。両親の一方がワキガの場合は50〜70%、両親ともにワキガの場合は80〜90%程度の確率で子どもに遺伝するとされています。家族にワキガで悩む方がいる場合は、セルフチェックの際に遺伝的リスクも考慮したうえで専門医に相談することをおすすめします。
ワキガはアポクリン汗腺からの分泌物が細菌に分解されることで「臭い」が生じる状態です。一方、多汗症はエクリン汗腺から過剰に汗が分泌される状態で、汗の量が問題となります。ただし両方が同時に存在することもあり、正確な診断には専門医による評価が必要です。治療の方向性も異なるため、自己判断は避けましょう。
症状の程度に応じてさまざまな治療法があります。軽度の場合は制汗デオドラント剤の使用や脇毛の処理などの日常的なケアが中心です。医療機関ではボツリヌストキシン注射、マイクロ波を使ったミラドライ、レーザー治療、外科的手術(剪除法・吸引法)などから、患者さんの状態や希望に合わせた方法を提案しています。
日常生活や対人関係に影響が出るほど臭いが気になる場合、市販品でのケアを続けても改善しない場合、思春期のお子さんがワキガで悩んでいる場合などは、早めの受診をおすすめします。アイシークリニックでは、ワキガに関するご相談を受け付けており、症状の程度や生活状況に合わせて適切な治療法を丁寧にご説明しています。
🎯 5. ワキガのセルフチェック方法まとめ
これまでに紹介したポイントをもとに、ワキガのセルフチェックをまとめて整理します。以下の項目に複数当てはまる場合は、ワキガである可能性が考えられます。
まず耳垢について確認しましょう。綿棒を耳に入れてみたときに、湿ったベタついた耳垢が取れる場合は湿性耳垢です。これはワキガの人に多く見られる特徴です。次に脇の下の毛の状態を確認します。脇毛に黄色みがかった付着物や白っぽい粉のようなものが付いている場合は要注意です。
衣服については、白いシャツやインナーの脇部分に黄ばみが生じやすい、洗濯しても臭いが取れにくいという特徴がある場合は、アポクリン汗腺からの分泌が多い可能性があります。また、家族にワキガの人がいるかどうかも重要な確認ポイントです。遺伝的なリスクがある場合は、他の項目も合わせてチェックしてみましょう。
さらに、入浴後しばらく時間が経ってから脇の下の臭いを自分で確認するのも方法のひとつです。入浴直後は清潔な状態ですが、数時間後にアポクリン汗腺の分泌物が蓄積されてきた段階で確認することで、より正確な状態を把握しやすくなります。ただし、自分で臭いを客観的に評価することは難しいため、信頼できる家族や友人に確認してもらうことが最も確実な方法のひとつです。
Q. ワキガは親から子どもに遺伝しますか?
ワキガには強い遺伝的要素があります。両親の一方がワキガの場合は50〜70%、両親ともにワキガの場合は80〜90%程度の確率で子どもに遺伝するとされています。家族にワキガの人がいる場合は、耳垢・脇毛・衣服の黄ばみなど複数の項目を合わせてセルフチェックすることが大切です。

💡 6. ワキガと多汗症の違いを知っておこう
ワキガと混同されやすい状態として「多汗症」があります。多汗症は、精神的な緊張や気温などのわずかな刺激で過剰に汗をかいてしまう状態を指します。エクリン汗腺からの発汗が過剰になる状態で、手のひら、足の裏、脇の下などに多く現れます。
多汗症ではエクリン汗腺からの汗が増えるため、汗の量は増えますが、汗自体には臭いがほとんどありません。一方、ワキガはアポクリン汗腺からの分泌が多いことが原因で、汗の量ではなく臭いが問題になります。
ただし、ワキガと多汗症は同時に存在することもあります。多汗症によって汗の量が増えると、アポクリン汗腺の分泌物と混ざり合うことで臭いが広がりやすくなるため、ワキガの症状が強く感じられることがあります。自分の状態がワキガなのか多汗症なのか、または両方なのかを正確に把握するためには、専門医への相談が重要です。
また、汗の量が多い時期や緊張しているときに特に臭いが気になる場合は、多汗症がワキガの症状を強めている可能性も考えられます。治療の方向性が異なるため、まずは専門家に診てもらうことをおすすめします。
📌 7. ワキガの程度を知る「グレード」とは
ワキガの重症度を評価する方法として、「臭気強度のグレード分類」が使われることがあります。一般的に使用される分類では、臭いの程度を段階的に評価します。
グレード1は衣服を着ている状態ではわからないが、脱いだ直後に近くで臭いを感じる程度の軽度なものです。グレード2は、衣服を着ていても密着した状態で気づく程度、グレード3は1メートル程度離れた場所でも臭いが感じられる中等度のものです。グレード4は数メートル離れていても臭いが感じられる重度のものを指します。
セルフチェックだけでは正確なグレード判定は難しいため、専門のクリニックでは専門医が直接確認することで客観的な評価を行います。自分では軽いと思っていても、実際には周囲に気づかれている場合もあれば、逆に気にしすぎているだけで実際には軽度であるケースもあります。
グレードの確認は治療法の選択にも影響します。軽度のものは生活習慣の改善や市販品でのケアで対応できる場合もありますが、中等度以上になると医療機関での治療が効果的です。自分のグレードを正確に把握することが、適切な対処法を選ぶための第一歩です。
Q. ワキガの治療法にはどんな種類がありますか?
ワキガの治療法は症状の程度に応じて選択します。軽度では制汗デオドラント剤の使用や脇毛処理が中心です。医療機関ではボツリヌストキシン注射、マイクロ波を用いたミラドライ、レーザー治療、アポクリン汗腺を直接除去する剪除法・吸引法などがあり、患者さんの状態と希望に合わせて提案されます。
✨ 8. ワキガの原因:アポクリン汗腺の働きとは
ワキガの根本的な原因は、アポクリン汗腺の過剰な分泌にあります。アポクリン汗腺は思春期にホルモンの影響を受けて発達し、その後活発に分泌を続けます。そのため、ワキガの症状は思春期ごろから現れ始めることが多いとされています。
✅ ホルモンバランスの影響
ホルモンバランスはアポクリン汗腺の活動に大きく影響します。男性ホルモン(アンドロゲン)はアポクリン汗腺の分泌を促進する働きがあるため、男性はワキガが強く現れやすい傾向があります。女性でも、月経周期や妊娠、更年期などホルモンバランスが変動する時期に臭いが強くなると感じることがあります。
📝 食事や生活習慣の影響
食事内容もワキガの臭いに影響を与えることがあります。動物性脂肪を多く含む肉類やアルコール、にんにく、ねぎなどの香味野菜を多く摂取すると、アポクリン汗腺からの分泌物の成分が変化し、臭いが強くなりやすいとされています。また、ストレスや睡眠不足もホルモンバランスを乱し、アポクリン汗腺の活動を促進する可能性があります。
🔸 皮膚の細菌叢の影響
ワキガの臭いを生み出す大きな要因のひとつが、皮膚の表面に存在する細菌(常在菌)です。アポクリン汗腺からの分泌物自体には強い臭いはありませんが、コリネバクテリウムなどの細菌がこれを分解することで、短鎖脂肪酸やアンモニアなど臭いの原因となる物質が生成されます。脇の下は湿度が高く、毛が多い環境であるため細菌が繁殖しやすく、臭いが発生しやすい部位といえます。
清潔を保つことで細菌の繁殖を抑えることができますが、アポクリン汗腺そのものの分泌量を変えることは生活習慣だけでは難しく、根本的な改善には医療的なアプローチが必要になる場合があります。
🔍 9. ワキガの治療法:保存的療法から手術まで
ワキガの治療法はその重症度や個人の希望によってさまざまな選択肢があります。大きく「保存的療法」と「外科的療法(手術)」に分けられます。
⚡ 日常的なケアと保存的療法

軽度のワキガの場合、まずは日常的なケアから始めることが多いです。脇の下を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑えることが基本となります。制汗デオドラント剤の使用も一般的な方法です。アルミニウム塩が含まれる制汗剤はエクリン汗腺の汗の分泌を抑える効果があり、汗の量を減らすことで臭いの広がりを抑えることができます。ただし、アポクリン汗腺に直接作用するわけではないため、根本的な解決には至らない場合もあります。
脇毛の処理も臭い対策として有効です。脇毛が多いと細菌が繁殖しやすく臭いが蓄積されやすいため、定期的な脇毛の処理によって臭いを軽減する効果が期待できます。また、通気性のよい衣服を選ぶことも、脇の下を蒸れにくくする上で効果的です。
🌟 ボツリヌストキシン注射
ボツリヌストキシン(ボトックス)注射は、脇の下に少量のボツリヌストキシンを注射することで汗腺の活動を一時的に抑える治療法です。主にエクリン汗腺に作用することで多汗症を改善しますが、発汗量を抑えることで細菌の繁殖環境を変化させ、ワキガの臭い軽減にも一定の効果が期待できます。
効果の持続期間は個人差がありますが、一般的に4〜12ヶ月程度とされており、効果が薄れてきたら再度注射が必要です。外科的治療に比べて身体への負担が少なく、ダウンタイムがほとんどない点が特徴ですが、ワキガそのものの根本的な治療ではなく、継続的な治療が必要になる点を理解しておく必要があります。
💬 ミラドライ(マイクロ波治療)
ミラドライはマイクロ波エネルギーを脇の下に照射することで、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の両方を熱で破壊する治療法です。切開を必要としない非侵襲的な治療であるため、外科手術に抵抗がある方でも受けやすい治療として知られています。
治療後は一時的な赤みや腫れ、しびれが生じることがありますが、比較的早期に回復します。1〜2回の治療でアポクリン汗腺を永続的に減少させることが期待でき、長期的な効果が見込めます。ただし、すべての汗腺を完全に破壊することは難しく、効果には個人差があります。
✅ 外科的手術(剪除法・吸引法)
中等度以上の重症なワキガの場合、外科的手術が根本的な治療として選択されることがあります。代表的な手術方法として「剪除法(せんじょほう)」と「吸引法(きゅういんほう)」があります。
剪除法は脇の下の皮膚を一部切開し、アポクリン汗腺を直接除去する方法です。汗腺を直接取り除くため根治性が高く、効果が確実である点が特徴です。一方で、切開を伴うため傷が残る可能性があり、術後のダウンタイムも数日〜数週間程度必要となります。
吸引法は脇の下に小さな切開を加え、吸引管を挿入してアポクリン汗腺を吸引する方法です。剪除法と比べて傷が小さく目立ちにくいとされていますが、汗腺の除去の確実性では剪除法に劣る場合もあります。クリニックによっては両方の方法を組み合わせた手術を行うこともあります。
外科的手術は効果が高い治療法ですが、術後のケアやリスクについて事前に十分な説明を受けることが重要です。専門の医師との十分な相談のうえで治療法を選択するようにしましょう。
📝 レーザー治療
レーザーを使用してアポクリン汗腺にダメージを与える治療法もあります。一部のクリニックでは脇の下にレーザーを照射することで汗腺を減少させる方法を採用しています。非侵襲的または低侵襲的な治療として位置づけられており、傷が小さくて済む点が特徴ですが、効果の持続性や確実性については術式によって異なるため、クリニックでの説明を十分に聞くことが大切です。
💪 10. ワキガの治療タイミングと相談先について
ワキガの治療を検討する際に、多くの方が「いつ相談すればよいのか」「どこに相談すればよいのか」と悩むことがあります。
🔸 治療を検討するタイミング
ワキガは生命に関わる疾患ではないため、いつ治療を開始するかは個人の判断によります。ただし、以下のような状況では医療機関への相談を検討することをおすすめします。日常生活や対人関係に影響が出るほど臭いが気になる場合、市販品でのケアを続けても改善が見られない場合、思春期を迎えた子どもがワキガで悩んでいる場合、職場や学校での対人関係に不安を感じる場合などが挙げられます。
特に思春期の若い年代では、臭いに対する過度の不安から精神的なストレスを抱えることもあります。気になる場合は早めに専門家に相談することで、適切な治療法を選択できるとともに、精神的な不安も解消されやすくなります。
⚡ 相談先の選び方
ワキガの相談先としては、形成外科、美容外科、皮膚科などの医療機関が挙げられます。近年はワキガ治療を専門とするクリニックも増えており、複数の治療法の中から個人の状態に合ったものを提案してもらえます。
相談の際には、自分の症状(臭いの程度、いつから気になっているか、家族歴など)をできるだけ詳しく伝えると、医師の判断の助けになります。また、複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較することも、納得のいく治療法を選ぶうえで有効です。
治療費や保険適用の有無についても事前に確認しておきましょう。外科的手術は健康保険が適用される場合もありますが、美容目的と判断される場合は自由診療となることが多いです。クリニックによって費用や治療方針が異なるため、事前の確認が重要です。
🌟 自己診断だけで悩まないことが大切
セルフチェックで「ワキガかもしれない」と気になった場合でも、自己診断だけで深刻に悩む必要はありません。実際には軽度のものであったり、適切なケアで改善できるケースも多くあります。逆に、自分では気づいていなかったワキガが周囲に気づかれていることもあるため、気になる場合は専門家に相談することが最善です。
ワキガは体質によるものが大きく、本人の努力不足ではありません。適切な知識と治療によって改善できる状態ですので、一人で悩まずに専門家のサポートを活用することを考えてみてください。アイシークリニック新宿院では、ワキガに関するご相談を受け付けており、患者さんの状態に合わせた治療法を丁寧にご説明しています。
🎯 まとめ
ワキガは見た目や外見的なサインからある程度自分でチェックすることが可能です。耳垢の湿り具合、脇の下の毛の状態、衣服の黄ばみや臭いの残り具合、家族歴などを組み合わせて確認することで、ワキガの可能性を評価することができます。ただし、セルフチェックだけでは正確な判断が難しい場合も多く、確実な診断のためには専門医への相談が重要です。
ワキガの原因はアポクリン汗腺からの分泌物が皮膚の細菌によって分解されることにあり、遺伝的な要素も大きく関係しています。治療法は保存的療法から外科的手術まで幅広くあり、症状の重さや個人の希望に合わせて選択することが可能です。
ワキガで悩んでいる方は、一人で抱え込まずに専門の医療機関に相談することをおすすめします。適切な診断と治療によって、臭いへの不安を解消し、より快適な毎日を過ごすことができます。自分の状態をしっかり把握し、自分に合った対処法を見つけることが大切です。
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の定義・診断基準・アポクリン汗腺の仕組みに関する医学的情報
- 日本形成外科学会 – ワキガの外科的治療法(剪除法・吸引法)および治療選択に関する専門的情報
- PubMed – アポクリン汗腺の分泌メカニズム・耳垢との相関関係・ワキガの遺伝的要素に関する国際的研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
