後頭部にしこりがあって押すと痛い…原因と受診の目安を解説

ふと後頭部を触ったとき、押すと痛みを感じるしこりに気づいて不安になった経験はないでしょうか。

🚨 その「しこり」、放置していませんか?
✅ この記事を読むと…
📌 後頭部のしこりの原因が自分でわかる
📌 病院に行くべきかの判断基準がわかる
📌 やってはいけないNG行動がわかる
⚡ 読まないとこうなるかも…
自己判断で放置 → 悪化・重篤な疾患を見逃すリスクも。
早めの受診が大切です。
🧑‍⚕️
後頭部のしこりはほとんどが良性ですが、まれに注意が必要な疾患が隠れていることも。
「たぶん大丈夫」の自己判断が一番危険です。

目次

  1. 後頭部のしこりとは?基本的な特徴を知ろう
  2. 後頭部のしこりが押すと痛い場合に考えられる主な原因
  3. リンパ節腫脹(後頭リンパ節炎)について
  4. 粉瘤(アテローム)について
  5. 毛嚢炎・おできについて
  6. 脂肪腫について
  7. 後頭神経痛について
  8. その他に考えられる原因
  9. 自分でできる確認ポイント
  10. 受診の目安と診療科の選び方
  11. アイシークリニック新宿院での対応について
  12. まとめ

💡 この記事のポイント

後頭部のしこりで押すと痛い場合、主な原因はリンパ節腫脹・粉瘤・毛嚢炎などの良性疾患1か月以上継続・急速な増大・発熱や体重減少を伴う場合は早急に医療機関を受診し、自己処置は厳禁。

💡 後頭部のしこりとは?基本的な特徴を知ろう

後頭部にしこりができたとき、多くの方が「がんではないか」「脳に何か問題があるのでは」と心配されます。しかし、後頭部のしこりの大多数は皮膚や皮下組織、リンパ節などに由来するものであり、脳そのものとは関係がありません。まずは落ち着いて、しこりの特徴を観察することが大切です。

しこりを評価する際には、いくつかの基本的な観察ポイントがあります。大きさはどのくらいか、柔らかいか硬いか、皮膚の表面に近いか深い位置にあるか、動くか動かないか、痛みはあるかどうか、どのくらいの期間で変化しているか、などです。これらの情報は、医師が診断を行う際にも非常に重要な手がかりになります。

特に「押すと痛い」という症状は、炎症が関与していることを示す重要なサインです。炎症が起きているということは、体がその部位で何らかの反応を起こしているということを意味します。感染症に対する免疫反応であることが多いですが、ほかの原因も考えられるため、正確な診断が大切です。

Q. 後頭部のしこりが押すと痛い主な原因は何ですか?

後頭部のしこりを押すと痛い場合、最も多い原因はリンパ節腫脹・粉瘤の炎症・毛嚢炎(おでき)の3つです。押したときの痛みは炎症が起きているサインであり、細菌やウイルスへの免疫反応が関与していることがほとんどです。多くは良性疾患で、適切な治療により改善します。

📌 後頭部のしこりが押すと痛い場合に考えられる主な原因

後頭部のしこりが押すと痛い場合、主に以下のような原因が考えられます。それぞれについて、詳しく解説していきます。

  • リンパ節腫脹(後頭リンパ節炎)
  • 粉瘤(アテローム)
  • 毛嚢炎・おでき(せつ)
  • 脂肪腫
  • 後頭神経痛
  • 帯状疱疹
  • 皮膚線維腫
  • 石灰化上皮腫

これらのうち、特に頻度が高いのはリンパ節腫脹と粉瘤、毛嚢炎です。多くの場合は良性の疾患ですが、症状の経過や他の症状の有無によっては、専門的な検査が必要になることもあります。

✨ リンパ節腫脹(後頭リンパ節炎)について

後頭部にしこりができる最も一般的な原因のひとつが、リンパ節の腫れです。後頭部には後頭リンパ節と呼ばれるリンパ節が存在しており、頭皮や首の後ろ側からリンパ液が流れ込んでいます。

リンパ節は免疫系の一部であり、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入したときに、それを捕まえて排除する役割を担っています。感染が起きると、その部位に対応するリンパ節が活発に働くため、腫れて痛みを伴うようになります。これがいわゆる「リンパ節炎」です。

後頭リンパ節が腫れる主な原因としては、頭皮の感染症(毛嚢炎、頭部白癬など)、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、伝染性単核球症(EBウイルスによる感染症)、風疹などが挙げられます。特に風疹は後頭部のリンパ節腫脹が特徴的な症状のひとつで、発疹を伴うことが多いです。

リンパ節腫脹によるしこりの特徴としては、柔らかく弾力があり、指で触れるとある程度動くことが多いです。押すと痛みを感じることが多く、触れると周囲の組織と比べて温かく感じることもあります。感染症が原因の場合は、発熱や倦怠感、喉の痛みなどの全身症状を伴うことがあります。

多くの場合、原因となっている感染症が治まるとともにリンパ節の腫れも引いていきます。通常は2〜4週間程度で改善することがほとんどです。しかし、1か月以上しこりが続く場合や、大きくなり続ける場合、発熱や体重減少などの症状を伴う場合は、悪性リンパ腫などのより深刻な疾患の可能性もゼロではないため、必ず医療機関を受診するようにしてください。

Q. 後頭部のしこりはどのような場合に早急に受診が必要ですか?

しこりが急速に大きくなる場合、38.5度以上の高熱を伴う場合、周囲が広範囲に赤く腫れている場合、呼吸や飲み込みに支障がある場合は早急に受診が必要です。また、1か月以上しこりが続く場合や、体重減少・夜間の寝汗などの全身症状を伴う場合も必ず医療機関を受診してください。

🔍 粉瘤(アテローム)について

粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂などが蓄積する良性腫瘍です。医学的にはアテロームとも呼ばれ、皮膚のあらゆる部位に発生しますが、頭皮や後頭部は比較的できやすい場所のひとつです。

粉瘤そのものは炎症がなければほとんど痛みがありませんが、細菌感染が起きると「炎症性粉瘤」となり、急激に赤くなって腫れ、強い痛みを伴うようになります。「急に後頭部のしこりが痛くなった」「以前からあったしこりが赤く腫れてきた」という場合は、粉瘤の炎症を起こしている可能性があります。

粉瘤の見た目の特徴としては、皮膚の上から見ると中央部分に小さな黒い点(毛孔)が確認できることがあります。触れると弾力のある球状のしこりとして感じられ、皮膚と一緒に動きます。大きさは数ミリから数センチメートルまでさまざまです。

炎症を起こした粉瘤は、自然に破裂して排膿することもありますが、再発を繰り返すことが多く、根本的な治療には袋ごと摘出する手術が必要です。炎症が強い時期には抗生物質の内服や切開排膿(膿を出す処置)を行い、炎症が落ち着いてから手術で根治を図るのが一般的な治療の流れです。

粉瘤を無理に自分で潰そうとすることは絶対に避けてください。内容物が周囲の組織に広がって炎症が悪化したり、傷跡が残ったりする危険性があります。特に頭皮は血流が豊富なため、感染が広がると重篤になることもあります。

💪 毛嚢炎・おできについて

毛嚢炎(もうのうえん)は、毛穴の根元にある毛包(毛の根を包む組織)に細菌が感染して炎症を起こした状態です。頭皮は毛が密生しているため、毛嚢炎が起きやすい部位のひとつです。後頭部はうなじに近く、衣服の首元との摩擦や蒸れが起きやすいため、特に毛嚢炎が生じやすい場所といえます。

毛嚢炎が悪化すると「おでき」(せつ)と呼ばれる状態になります。これは毛包を中心に周囲の組織にまで炎症が広がり、膿が溜まった状態です。おできになると、しこりが大きくなり、押すと強い痛みを感じます。皮膚が赤く盛り上がり、中央に白っぽい膿の先端が見えることもあります。

毛嚢炎の原因として最も多いのは黄色ブドウ球菌などの細菌ですが、真菌(カビ)が原因の場合もあります。汗をかいた後に十分な洗髪ができていない場合や、免疫力が低下しているとき、糖尿病などの基礎疾患がある場合などに起きやすいとされています。

軽度の毛嚢炎であれば、清潔を保ちながら経過観察することで自然に改善することもありますが、膿が溜まっているおできの状態になった場合は、皮膚科での処置(切開排膿や抗生物質の処方)が必要です。また、頭部全体に広がる慢性的な毛嚢炎(頭部膿瘍性穿掘性毛包周囲炎)という疾患もあり、この場合は長期的な治療が必要になることがあります。

🎯 脂肪腫について

脂肪腫は、皮下脂肪組織が増殖してできる良性の腫瘍です。体のさまざまな部位に発生しますが、背中や肩、頸部(首)などに多く見られ、後頭部にも発生することがあります。

脂肪腫の特徴としては、柔らかくてぷよぷよとした触感があり、皮膚の下で自由に動く感じがします。通常は痛みがないことが多いのですが、大きくなって周囲の神経を圧迫したり、炎症を起こしたりした場合に痛みを伴うことがあります。また、後頭部という部位の性質上、衣服や枕などに当たって圧迫されることで痛みを感じやすい場合もあります。

脂肪腫そのものは良性であるため、小さくて症状がない場合は経過観察することもありますが、大きくなったり、痛みが出たり、美容的に気になる場合は手術による摘出が選択されます。手術は局所麻酔で行えることが多く、比較的短時間で終わる処置です。

なお、脂肪腫のような見た目でも、実際は他の腫瘍である可能性があります。特に急速に大きくなる場合や、硬さや形状が変化する場合は、医療機関での正確な診断が必要です。

Q. 後頭部の粉瘤はどのように治療しますか?

粉瘤の治療は炎症の有無で異なります。炎症がない場合はくり抜き法(トレパン法)で小さな切開により袋ごと摘出できます。炎症がある場合はまず切開排膿で膿を出し、炎症が落ち着いてから根治手術を行う二段階治療が一般的です。自分で潰すと炎症悪化や傷跡のリスクがあるため厳禁です。

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💡 後頭神経痛について

後頭神経痛は、後頭部の神経(大後頭神経・小後頭神経・第三後頭神経)に沿って生じる痛みの症状です。厳密にはしこり自体ができる疾患ではありませんが、後頭部を押すと強い痛みを感じるため、しこりがあると誤解されることがあります。また、後頭神経痛がある部位の皮膚が過敏になることで、普通に触れただけでも強い痛みや、電気が走るような鋭い痛みを感じることがあります。

後頭神経痛の原因としては、首の筋肉の緊張(長時間のデスクワークやスマートフォンの使用)、頸椎の変形や椎間板ヘルニア、帯状疱疹後神経痛などが挙げられます。また、明確な原因がわからない特発性のものもあります。

後頭神経痛の症状としては、後頭部から耳の後ろ、こめかみにかけての鋭い痛みや、ズキズキする痛みが特徴的です。首を動かしたときや、後頭部の特定のポイント(神経の出口付近)を押したときに痛みが誘発されることがあります。頭痛外来や神経内科で診断・治療を受けることができます。

治療としては、消炎鎮痛薬の内服、筋弛緩薬、神経ブロック注射などが用いられます。根本原因となっている頸椎の問題がある場合はその治療も並行して行います。日常生活では、首の筋肉をほぐすストレッチや、姿勢の改善が予防・改善につながることがあります。

📌 その他に考えられる原因

✅ 帯状疱疹

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が体内に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して発症する疾患です。後頭部にも発症することがあり、初期には皮膚に触れると非常に敏感な状態になり、しこりのような感覚とともに強い痛みが生じます。数日後に特徴的な水ぶくれを伴う発疹が現れます。

帯状疱疹は早期に抗ウイルス薬で治療することが重要で、治療が遅れると帯状疱疹後神経痛という慢性的な痛みが残るリスクが高まります。後頭部の帯状疱疹は、顔面に影響が及ぶ場合もあるため、特に早期受診が大切です。

📝 皮膚線維腫

皮膚線維腫は、皮膚内に線維芽細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。硬めのしこりとして触れることが多く、皮膚と癒着していることが特徴です。押すと軽度の痛みを感じることがあります。治療が必要な場合は外科的摘出を行います。

🔸 石灰化上皮腫(毛母腫)

石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)は、毛母細胞から発生する良性の皮下腫瘍です。触れると石のように硬いのが特徴で、頭部や顔面、頸部などに発生することがあります。子どもや若い成人に多く見られます。外科的摘出が治療法です。

⚡ 頭皮乾癬・脂漏性皮膚炎

頭皮の慢性的な皮膚疾患である乾癬や脂漏性皮膚炎では、頭皮に炎症が起き、患部が盛り上がってしこりのように感じられることがあります。かゆみや鱗屑(フケのような白い皮膚片)を伴うことが多く、触れると痛みを感じることもあります。

✨ 自分でできる確認ポイント

後頭部のしこりに気づいたとき、自分でできる確認ポイントをまとめます。ただし、これはあくまでも受診前の参考情報であり、自己診断には限界があります。正確な診断は必ず医療機関で受けてください。

🌟 しこりの大きさと変化

しこりの大きさを把握し、時間の経過とともに大きくなっているかどうかを確認しましょう。急速に大きくなるしこりは注意が必要です。一般的に、感染症によるリンパ節腫脹は1〜2週間程度でピークを迎え、その後縮小していきます。

💬 硬さと動き

しこりを軽く触れて、柔らかいか硬いかを確認します。また、指でそっと押したときに動くかどうかも確認してください。周囲の組織に固定されていて動かないしこりは、要注意です。良性のしこりは比較的自由に動くことが多いですが、あくまでも参考程度に考えてください。

✅ 皮膚の状態

しこりの上の皮膚が赤くなっていないか、熱感はないか、発疹はないかを確認します。赤みや熱感がある場合は炎症が起きているサインです。帯状疱疹の場合は水ぶくれを伴う特徴的な皮疹が現れます。

📝 全身症状の有無

発熱、倦怠感、体重減少、夜間の寝汗、喉の痛み、皮疹など、しこり以外の症状がないかを確認してください。これらの全身症状を伴う場合は、より詳しい検査が必要なことがあります。

🔸 痛みの性質と誘発要因

痛みは常にあるのか、触れたときだけ痛いのか、また首を動かしたときに痛みが変化するかどうかを確認します。触れたときだけ痛い場合は局所的な炎症が多く、常に痛みがある場合や電気が走るような鋭い痛みがある場合は神経の関与も考えられます。

Q. 後頭部のしこりは何科を受診すればよいですか?

症状によって適切な診療科が異なります。粉瘤・毛嚢炎・脂肪腫など皮膚に近いしこりは皮膚科または形成外科、発熱を伴うリンパ節腫脹は内科または耳鼻咽喉科、後頭神経痛が疑われる場合は頭痛外来や神経内科が適しています。判断に迷う場合はまずかかりつけ医に相談するとよいでしょう。

🔍 受診の目安と診療科の選び方

後頭部のしこりは多くの場合、自然に改善するものですが、以下のような場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。

⚡ 早急に受診すべきサイン

しこりが急速に大きくなる場合、強い発熱(38.5度以上)を伴う場合、呼吸や飲み込みに支障をきたす場合、しこりの周囲が広範囲に赤く腫れている場合は、できるだけ早く受診してください。これらは感染が広がっている可能性や、重篤な疾患が隠れているサインである可能性があります。

🌟 数日以内に受診すべき場合

しこりに強い痛みがあり日常生活に支障をきたしている場合、しこりが赤く腫れて皮膚が張っている感じがする場合(炎症性粉瘤やおできが疑われる場合)、発疹を伴う場合(帯状疱疹や風疹が疑われる場合)などは、数日以内に受診することをおすすめします。

💬 経過観察しつつ受診を検討する場合

軽度の痛みのあるしこりで、風邪や喉の痛みなどの感染症に伴って出現した場合は、2〜3週間経過を見ることができます。ただし、2〜3週間経っても改善しない、あるいは悪化する場合は受診してください。また、以前からあったしこりが急に痛くなった場合も、数日以内の受診をおすすめします。

✅ 何科を受診すればよいか

後頭部のしこりで受診する診療科は、症状の内容によって異なります。

皮膚に近いしこりで、粉瘤・毛嚢炎・脂肪腫などが疑われる場合は、皮膚科または形成外科・美容外科が適しています。粉瘤の切除や毛嚢炎の処置は、これらの診療科で対応可能です。

発熱や全身倦怠感を伴うリンパ節腫脹が疑われる場合は、内科または耳鼻咽喉科が適しています。リンパ節が複数箇所で腫れている場合や、体重減少を伴う場合は血液内科での評価が必要になることもあります。

後頭部の痛みが主な症状で神経痛が疑われる場合は、頭痛外来(内科・神経内科)または整形外科が適しています。

発疹を伴う場合(帯状疱疹・風疹など)は、皮膚科を受診してください。

どの診療科に行けばよいかわからない場合は、まずはかかりつけ医や一般内科を受診し、適切な診療科への紹介を受けるのも一つの方法です。

💪 アイシークリニック新宿院での対応について

アイシークリニック新宿院では、後頭部のしこりに関するご相談も承っております。粉瘤や脂肪腫など皮下のしこりは、見た目や触った感触だけでは正確な診断が難しい場合もあります。適切な診断と治療方針の決定のために、まずは専門医による診察を受けることをおすすめします。

粉瘤(アテローム)の治療については、炎症の状態や大きさによって最適な治療法が異なります。炎症のない粉瘤に対しては、くり抜き法(トレパン法)という比較的小さな切開で袋ごと摘出できる方法なども行われています。この方法は傷跡が小さく、頭皮の場合は特に目立ちにくいというメリットがあります。

炎症を起こした粉瘤については、まず炎症を鎮める処置(切開排膿)を行い、炎症が完全に落ち着いてから根治手術を行う二段階の治療が一般的です。炎症期に無理に根治手術を行おうとすると、組織の癒着で袋を取りきれず再発のリスクが高まるためです。

脂肪腫についても、大きさや症状に応じた外科的摘出が可能です。日帰り手術で対応できることが多く、局所麻酔で行いますので手術中の痛みは最小限に抑えられます。

後頭部のしこりについて不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。まずは現在の状態を正確に把握することが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、後頭部のしこりを心配されて受診される患者様の多くが、粉瘤やリンパ節腫脹など良性の疾患であることがほとんどですが、「放置していたら大きくなってきた」「痛みが強くなってきた」というタイミングでいらっしゃるケースも少なくありません。しこりは自己判断で潰したりせず、早めにご相談いただくことで、より負担の少ない治療法をご提案できる場合が多いです。気になる変化があれば、どうぞお気軽に受診してください。」

🎯 よくある質問

後頭部のしこりは脳の病気と関係していますか?

後頭部のしこりの大多数は、皮膚や皮下組織、リンパ節に由来するものであり、脳そのものとは関係がありません。最も多い原因はリンパ節腫脹や粉瘤の炎症、毛嚢炎などの良性疾患です。ただし、心配な症状がある場合は自己判断せず、医療機関を受診して正確な診断を受けることが大切です。

しこりを押すと痛いのはなぜですか?

押すと痛みを感じる場合、その部位で炎症が起きているサインです。細菌やウイルスに対する免疫反応としてリンパ節が腫れていたり、粉瘤や毛嚢炎が感染・炎症を起こしていたりすることが主な原因として考えられます。炎症がある場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。

後頭部のしこりは何科を受診すればよいですか?

症状によって適切な診療科が異なります。皮膚に近いしこりで粉瘤・毛嚢炎・脂肪腫が疑われる場合は皮膚科または形成外科、発熱を伴うリンパ節腫脹が疑われる場合は内科または耳鼻咽喉科が適しています。どこへ行くべきか迷う場合は、まずかかりつけ医に相談するのがよいでしょう。

しこりを自分で潰しても大丈夫ですか?

絶対に避けてください。自己判断で無理に潰すと、内容物が周囲の組織に広がって炎症が悪化したり、傷跡が残る危険性があります。特に頭皮は血流が豊富なため、感染が広がると重篤になることもあります。しこりが気になる場合は、必ず医療機関を受診して適切な処置を受けてください。

どのような場合に早急に受診が必要ですか?

以下の症状がある場合は早急に受診してください。しこりが急速に大きくなる場合、38.5度以上の高熱を伴う場合、しこりの周囲が広範囲に赤く腫れている場合、呼吸や飲み込みに支障がある場合です。また、1か月以上しこりが続く場合や、体重減少・夜間の寝汗などの全身症状を伴う場合も必ず受診しましょう。

💡 まとめ

後頭部にしこりがあって押すと痛い場合、最も多い原因はリンパ節腫脹や粉瘤の炎症、毛嚢炎(おでき)などです。これらは多くの場合、適切な治療や経過観察によって改善する良性の疾患です。

しかし、1か月以上しこりが続く場合、急速に大きくなる場合、発熱・体重減少・夜間の寝汗などの全身症状を伴う場合は、より詳しい検査が必要なことがあります。悪性リンパ腫などの重篤な疾患が隠れている可能性もゼロではないため、心配な症状がある場合は自己判断せず、必ず医療機関を受診するようにしましょう。

後頭部のしこりの診療科は、症状によって皮膚科・形成外科・内科・耳鼻咽喉科・神経内科などが適しています。どこに行けばよいかわからない場合は、まずかかりつけ医に相談するか、症状が皮膚に近いと感じる場合は皮膚科や形成外科を受診するとよいでしょう。

自己判断での処置(無理に潰すなど)は感染を広げる危険性があるため、絶対に避けてください。しこりに気づいたら、まずは冷静に症状を観察し、気になる変化があれば早めに専門家に相談することが大切です。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(アテローム)・毛嚢炎・脂肪腫・帯状疱疹・皮膚線維腫・石灰化上皮腫などの皮膚疾患の診断基準および治療ガイドラインの参照
  • 国立感染症研究所 – リンパ節腫脹の原因となる感染症(風疹・伝染性単核球症・水痘・帯状疱疹ウイルスなど)の疾患情報および感染症対策に関する情報の参照
  • 厚生労働省 – 帯状疱疹・風疹など後頭部リンパ節腫脹に関連する感染症の予防・治療に関する公式情報、および受診の目安に関する情報の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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