かかとのひび割れの原因と治し方|自宅でできるケアから受診の目安まで

👣 かかとのひび割れ、保湿クリームを塗っても全然よくならない…そんな経験ありませんか?

🙋
毎年冬になると繰り返すし、痛くて出血することもある…
クリーム塗ってるのになんで治らないの?
👨‍⚕️
実は、かかとのひび割れは「乾燥」だけが原因ではないんです。水虫・糖尿病・乾癬など、皮膚疾患が隠れているケースも少なくありません。

🚨 この記事を読まないと起こること

  • ❌ 間違ったケアで症状がどんどん悪化するリスク
  • ❌ 裏に潜む病気を見逃して重症化する可能性
  • ❌ 毎年冬に同じ悩みを繰り返す「負のループ」から抜け出せない

✅ この記事でわかること

  • 📌 ひび割れが起こる本当の原因とメカニズム
  • 📌 自宅で今日からできる正しいケア方法
  • 📌 皮膚科を受診すべきタイミングの明確な目安
  • 📌 悪化させるNG習慣と予防策

目次

  1. かかとのひび割れとは?その特徴と症状
  2. かかとのひび割れが起こる主な原因
  3. かかとのひび割れを悪化させる生活習慣
  4. かかとのひび割れと関係する皮膚疾患
  5. 自宅でできるかかとのひび割れケア方法
  6. 保湿クリームの正しい選び方・使い方
  7. かかとのひび割れを予防するための日常習慣
  8. 皮膚科を受診すべき目安とタイミング
  9. まとめ

この記事のポイント

かかとのひび割れは乾燥・角質肥厚・生活習慣が主因だが、水虫や糖尿病・乾癬など疾患が潜む場合もある。入浴後の尿素配合クリームによる保湿が基本ケアで、2〜4週間改善しない場合は皮膚科受診が推奨される。

💡 かかとのひび割れとは?その特徴と症状

かかとのひび割れは、医学的には「皮膚亀裂(ひふきれつ)」や「踵部亀裂(しょうぶきれつ)」と呼ばれ、足の踵部分の皮膚が乾燥・肥厚して、表面に割れ目(亀裂)が生じた状態のことを指します。一般的には「あかぎれ」とも呼ばれることがあり、冬の乾燥した時期に悩む方が特に多い症状です。

かかとのひび割れは、初期段階では皮膚の表面が白くカサついたり、かさぶたのようなものが生じたりする程度ですが、症状が進行すると皮膚が厚く硬くなり(これを「角質肥厚」といいます)、そこに深い亀裂が入るようになります。亀裂が深くなると、歩くたびに痛みを感じたり、出血したりすることもあります。特に亀裂部分に細菌が入り込むと、感染症を引き起こすリスクもあるため、軽視せずにきちんとケアすることが大切です。

症状の程度は個人差が大きく、軽度の場合は表面が少し白くザラザラしている程度ですが、重度になると亀裂が真皮(皮膚の深い層)にまで達し、出血や強い痛みをともなうこともあります。また、冬季だけでなく、一年を通じてひび割れに悩んでいる方もいます。そのような場合は、単純な乾燥だけでなく、他の原因が関与している可能性があります。

Q. かかとのひび割れが起こる主な原因は何ですか?

かかとのひび割れは、皮膚の乾燥・角質肥厚・合わない靴・長時間の立ち仕事・加齢・体重増加・水分摂取不足などが複合的に重なって起こります。かかとは皮脂腺が少なく乾燥しやすい部位であり、歩行時の圧力で角質が肥厚すると亀裂が生じやすくなります。

📌 かかとのひび割れが起こる主な原因

かかとのひび割れには、さまざまな原因が複合的に関わっています。主な原因を一つひとつ詳しく見ていきましょう。

✅ 皮膚の乾燥(ドライスキン)

かかとのひび割れの最も一般的な原因は、皮膚の乾燥です。皮膚は表面に皮脂膜を持ち、内側から水分が蒸発するのを防いでいますが、乾燥した環境や加齢によって皮脂の分泌量が減ると、皮膚の保湿機能が低下し、乾燥が進みます。特にかかとは、他の部位と比べて皮脂腺が少なく、もともと乾燥しやすい部位です。乾燥が進むと皮膚が弾力を失い、体重がかかるかかとに亀裂が生じやすくなります。

📝 角質の肥厚

かかとは歩行時に体重がかかる部位であるため、摩擦や圧力を繰り返し受けます。この刺激に対する防御反応として、皮膚が厚く硬くなる「角質肥厚」が起こります。角質が分厚くなると皮膚の柔軟性が失われ、歩くたびにかかとが圧迫されることで亀裂が入りやすくなります。また、肥厚した角質は保湿成分が浸透しにくく、さらに乾燥が進みやすい状態になります。

🔸 合わない靴や素足での生活

サンダルやスリッパ、かかとが開いたミュールなどは、かかとへの摩擦が増えやすく、角質肥厚を促進します。また、素足で過ごす時間が長い方は、床との直接的な摩擦によってかかとの皮膚が厚くなりやすい傾向があります。一方で、きつすぎる靴や、かかと部分のクッション性が低い靴も、圧力や摩擦によって角質を刺激します。

⚡ 長時間の立ち仕事や歩行

立ち仕事が多い方や、一日中歩く機会が多い方は、かかとへの負担が大きくなります。継続的な圧力と摩擦は、角質を厚くするだけでなく、皮膚の表面を乾燥させやすくします。特に硬い床の上で長時間立つ職業(飲食業、販売業、医療職など)に就いている方は、かかとのひび割れが起こりやすいとされています。

🌟 加齢

加齢とともに、皮膚のターンオーバー(皮膚細胞が生まれ変わるサイクル)が遅くなり、皮脂の分泌量も減少します。また、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが減ることで、皮膚の弾力性や柔軟性が低下します。特に50代以降の方に多く見られますが、生活習慣によっては若い世代でも起こることがあります。

💬 体重の増加(肥満)

体重が増加すると、歩行時にかかとへかかる圧力が大きくなります。この過剰な圧力がかかとの皮膚に継続的な刺激を与え、角質肥厚やひび割れを引き起こす一因となります。また、肥満に関連するインスリン抵抗性や血行不良なども、皮膚の状態に影響を与えることがあります。

✅ 水分摂取不足

体全体の水分が不足すると、皮膚の水分量も低下し、乾燥を招きます。特に冬場は寒さから水分を摂る意識が低下しがちで、皮膚の乾燥が進みやすい時期です。かかとのひび割れの改善・予防には、外側からの保湿だけでなく、体の内側からの水分補給も重要です。

✨ かかとのひび割れを悪化させる生活習慣

原因を理解したうえで、さらにかかとのひび割れを悪化させる生活習慣についても知っておくことが大切です。

📝 長時間・高温のお風呂

熱いお風呂に長時間浸かることは、肌の皮脂膜を必要以上に洗い流してしまい、皮膚の乾燥を悪化させます。特にかかとを石けんでゴシゴシと強く洗う習慣がある方は注意が必要です。必要な皮脂まで取り除かれてしまい、入浴後に保湿ケアをしても追いつかない状態になることがあります。

🔸 入浴後の保湿ケアを怠る

入浴後は皮膚が柔らかくなり、角質が水分を吸収している状態です。しかし、この状態は時間が経つと急速に水分が蒸発し、入浴前よりも乾燥した状態になることがあります。入浴後10分以内に保湿剤を塗ることが推奨されており、これを怠ることでかかとの乾燥が進みやすくなります。

⚡ 角質を無理に取り除く

かかとが硬くなったからといって、やすりや軽石で強くこすりすぎたり、角質除去パックを頻繁に使いすぎたりすることは逆効果になることがあります。皮膚へのダメージが大きすぎると、防御反応として角質がさらに厚く形成され、悪循環に陥ることがあります。角質ケアはあくまで適度に行うことが重要です。

🌟 喫煙

喫煙は血管を収縮させ、皮膚への血流を低下させます。血流が悪くなると皮膚に十分な栄養や酸素が届かなくなり、皮膚の再生力や保湿機能が低下します。これがかかとを含む皮膚全体の乾燥やひび割れを悪化させる一因となります。

💬 栄養の偏り

皮膚の健康維持には、さまざまな栄養素が必要です。特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛などは皮膚の再生や保湿機能に関係しています。偏食や極端なダイエットによってこれらの栄養素が不足すると、皮膚の健康が損なわれ、かかとのひび割れにもつながることがあります。

Q. かかとのひび割れに効果的な保湿クリームの成分は?

かかとのひび割れには「尿素(ウレア)」配合クリームが特に効果的です。尿素は保湿効果に加え、硬くなった角質を柔らかくする作用があり、市販品では10〜30%配合のものが使われます。傷がある場合は刺激が少ない「ヘパリン類似物質」やワセリンの使用が適しています。

🔍 かかとのひび割れと関係する皮膚疾患

かかとのひび割れが繰り返し起こる場合や、保湿ケアをしても改善しない場合には、以下のような皮膚疾患が関与している可能性があります。

✅ 水虫(足白癬)

水虫は白癬菌というカビの一種(真菌)が足の皮膚に感染することで起こる疾患です。一般的には指の間がジュクジュクしたり、皮がむけたりするイメージがありますが、かかとや足裏全体の皮膚が厚く硬くなり、乾燥してひび割れが生じる「角化型足白癬(かくかたあしはくせん)」という種類もあります。この型は、かゆみが少ないことも多く、単なる乾燥やひび割れと区別がつきにくい点が特徴です。自己判断で保湿ケアだけを続けていても改善しないケースが多く、皮膚科で適切な診断と抗真菌薬による治療が必要です。

📝 乾癬(かんせん)

乾癬は、免疫の異常によって皮膚の角化が亢進し、皮膚が厚くなり白い鱗屑(りんせつ)が付着した赤い斑点(紅斑)が生じる慢性の炎症性皮膚疾患です。かかとや足裏にも発症することがあり、角質が厚くなってひび割れが起こることがあります。乾癬は完治が難しい疾患ですが、適切な治療によって症状をコントロールすることができます。

🔸 掌蹠角化症(しょうせきかくかしょう)

手のひらや足の裏の角質が過剰に厚くなる状態を「掌蹠角化症」と呼びます。遺伝的な要因が関与する場合や、後天的に生じる場合があります。かかとを中心に皮膚が著しく肥厚し、ひび割れが生じやすくなります。

⚡ アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下し、慢性的な湿疹や強いかゆみが繰り返される疾患です。足やかかとにも症状が現れることがあり、乾燥や亀裂が起こりやすくなります。アトピー性皮膚炎が関与している場合は、保湿剤だけでなく、炎症を抑えるステロイド外用薬などの治療が必要です。

🌟 糖尿病による皮膚症状

糖尿病は、末梢神経障害や血行不良を引き起こし、足の皮膚に様々な問題をもたらします。糖尿病の方は、足の感覚が鈍くなることで傷や亀裂に気づきにくく、ひび割れが深くなっても放置してしまうことがあります。また、免疫機能の低下から感染症のリスクも高まります。糖尿病を持つ方のかかとのひび割れは、「糖尿病性足病変」として特に注意が必要な状態であり、専門的な管理が求められます。

💬 甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が低下する「甲状腺機能低下症」では、皮膚が乾燥し、むくみが生じることがあります。かかとを含む皮膚全体の乾燥が著しくなることがあり、ひび割れの原因となることがあります。甲状腺疾患に気づかずに皮膚のケアだけを続けても改善は難しく、内科や内分泌科での診断・治療が必要です。

💪 自宅でできるかかとのひび割れケア方法

疾患が関与していない一般的なかかとのひび割れであれば、日常的なセルフケアで改善できることが多いです。効果的なケア方法を段階的にご紹介します。

✅ ステップ1:入浴で角質を柔らかくする

かかとのケアは、入浴中または入浴後のタイミングに行うのが最も効果的です。お湯に浸かることで角質が柔らかくなり、保湿成分が浸透しやすくなります。足湯だけでも効果的で、38〜40℃程度のぬるめのお湯に10〜15分程度かかとを浸けるだけで角質が柔らかくなります。ただし、熱すぎるお湯や長時間の浸けすぎは皮脂を必要以上に流してしまうため、注意が必要です。

📝 ステップ2:角質を適度に除去する

角質が柔らかくなったら、かかと専用のヤスリや軽石を使って、やさしく角質を除去します。力を入れてゴシゴシとこするのではなく、円を描くように軽い力でやさしく行うことがポイントです。週に1〜2回程度が目安で、やりすぎは皮膚を傷つけるため注意が必要です。市販のかかと角質除去クリームや角質ケアソックス(足パック)を活用するのも一つの方法ですが、頻繁な使用は避けましょう。

🔸 ステップ3:保湿剤をしっかり塗る

入浴後は清潔なタオルで水気を優しく拭き取り、できるだけ早く(10分以内)保湿剤を塗ることが大切です。かかとだけでなく、足全体に塗り広げることで乾燥を防ぐことができます。保湿剤を塗った後は、そのまま靴下を履くと保湿成分が逃げにくくなり、効果がアップします。特に夜寝る前に保湿剤を塗ってから靴下を履いて寝る「オーバーナイトケア」は、かかとのひび割れに高い効果が期待できます。

⚡ ステップ4:ひび割れ部分を保護する

深いひび割れがある場合は、傷を保護する目的で医療用テープや市販のかかと保護パッドを使用することも有効です。亀裂部分が開いた状態で歩くと、さらに深く裂けてしまうことがあります。テープで亀裂を寄せるように貼ることで、痛みを和らげながら回復を促すことができます。ただし、出血や感染の兆候がある場合は自己処置に留まらず、医療機関を受診することが大切です。

Q. かかとのひび割れと水虫はどう見分けますか?

「角化型足白癬」と呼ばれる水虫は、かゆみが少なくかかとや足裏が乾燥・肥厚してひび割れる症状を示すため、単純な乾燥と区別がつきにくい特徴があります。アイシークリニックでも保湿ケアで改善しない方を診察すると、この水虫が原因だったケースが少なくありません。皮膚科での顕微鏡検査による確定診断が必要です。

🎯 保湿クリームの正しい選び方・使い方

かかとのひび割れに使用する保湿剤は、種類や成分によって効果が大きく異なります。どのような成分を選べばよいのか、また正しい使い方についても理解しておきましょう。

🌟 尿素配合クリーム

かかとのひび割れケアに最もよく使用される成分の一つが「尿素(ウレア)」です。尿素には水分を保持する保湿効果のほかに、硬くなった角質を柔らかくする「角質軟化作用」があります。市販のかかとクリームには10〜30%の尿素が配合されているものが多く、角質が厚い場合は濃度の高いものを選ぶと効果的です。ただし、ひび割れが深く傷になっている部位に塗ると刺激を感じることがあるため、その場合はより刺激の少ない保湿剤を選ぶか、亀裂部分を避けて塗るようにしましょう。

💬 ヘパリン類似物質配合クリーム

「ヘパリン類似物質」は、高い保湿効果を持つ成分で、皮膚科でも処方される成分です。皮膚の水分保持能を高め、角質を柔らかくする効果があります。市販のヒルドイドと同成分の製品も販売されており、ドラッグストアで入手できます。刺激が少なく、敏感な肌や傷のある部分にも比較的使いやすい特徴があります。

✅ ワセリン

ワセリンは石油から精製された保湿剤で、皮膚の表面を覆って水分の蒸発を防ぐ「エモリエント効果」があります。成分がシンプルでアレルギーが起きにくく、傷口にも使用できるため、ひび割れが深い場合にも安心して使えます。ただし、他の保湿成分と比べてベタつきが強いため、就寝前のケアに向いています。

📝 グリセリン配合クリーム

グリセリンは皮膚の水分を保持する「ヒュメクタント(保湿剤)」として機能し、多くの保湿クリームやローションに含まれています。単独での使用よりも、ワセリンや他のエモリエント成分と組み合わせることで効果が高まります。

🔸 保湿剤の正しい使い方のポイント

保湿剤は「塗るタイミング」と「塗る量」が重要です。入浴後できるだけ早く塗ること、そして「たっぷり塗る」ことが基本です。少量をケチって使うよりも、かかと全体をしっかり覆うように塗る量を使うことで、保湿効果が持続しやすくなります。また、朝・夕の2回以上塗る習慣をつけることが、かかとのひび割れの改善・予防には効果的です。

💡 かかとのひび割れを予防するための日常習慣

かかとのひび割れは、一度改善してもケアをやめてしまうと再発することが多いです。日常的な予防習慣を身につけることが、繰り返すひび割れを防ぐために重要です。

⚡ 自分の足に合った靴を選ぶ

かかとをしっかり包み込むデザインの靴で、クッション性の高いインソールを使用したものを選ぶことが大切です。サンダルや素足で過ごす時間を減らし、靴下を着用することでかかとへの直接的な摩擦を減らすことができます。また、靴のサイズが合っていないと歩行の際に余分な摩擦が生じるため、足に合ったサイズの靴を選ぶことも重要です。

🌟 毎日の保湿を習慣にする

かかとのひび割れが改善した後も、毎日の保湿ケアを続けることが再発予防の基本です。症状がなくなったからといってケアをやめてしまうと、また乾燥・角質肥厚が進んでひび割れが再発します。特に乾燥しやすい秋〜冬の時期は、より丁寧な保湿ケアを心がけましょう。

💬 適切な水分摂取

皮膚の水分を保つために、体の内側からの水分補給も欠かせません。1日1.5〜2リットル程度の水分を、食事や飲み物からバランスよく摂取することが推奨されています。コーヒーやアルコールは利尿作用があり体内の水分を排出しやすくするため、摂りすぎには注意が必要です。

✅ バランスのよい食事

皮膚の健康維持に関わる栄養素を意識した食事を心がけましょう。ビタミンAはにんじんやかぼちゃ、レバーなどに、ビタミンCはレモンやブロッコリーなどに多く含まれます。ビタミンEはナッツ類やアボカドに豊富で、亜鉛は牡蠣や牛肉、大豆製品に多く含まれています。これらの栄養素をバランスよく摂取することで、皮膚の再生や保湿機能をサポートすることができます。

📝 入浴の温度と時間を見直す

38〜40℃程度のぬるめのお湯に15〜20分程度浸かることが、皮膚への負担を最小限に抑えながらリラックス効果も得られる理想的な入浴とされています。熱いお湯への長時間の入浴は皮脂を流しすぎるため、乾燥を招きます。また、かかとを石けんで洗う場合は、柔らかいタオルやスポンジを使って、やさしく洗うようにしましょう。

🔸 室内の湿度管理

乾燥した室内環境も皮膚の乾燥を助長します。特に冬場は暖房による室内の乾燥が著しくなるため、加湿器を使用して室内の湿度を50〜60%程度に保つことが皮膚の乾燥予防に有効です。

Q. かかとのひび割れで皮膚科を受診すべき目安は?

毎日保湿ケアを続けて2〜4週間経っても改善しない場合、出血や強い痛みをともなう場合、亀裂部分が赤く腫れるなど感染の兆候がある場合は皮膚科の受診が推奨されます。特に糖尿病をお持ちの方は足の感覚が鈍くなりやすく、軽いひび割れでも早めに専門医へ相談することが重要です。

📌 皮膚科を受診すべき目安とタイミング

かかとのひび割れのほとんどは、適切なセルフケアで改善することができますが、以下のような場合は皮膚科を受診することをおすすめします。

⚡ 2〜4週間のセルフケアで改善しない場合

毎日保湿ケアを続けているにもかかわらず、2〜4週間経過しても改善が見られない場合は、単純な乾燥だけが原因ではない可能性があります。水虫(角化型足白癬)や他の皮膚疾患が関与しているケースも多いため、専門医に診てもらうことが大切です。

🌟 出血や強い痛みをともなう場合

ひび割れが深くなり、出血や強い痛みをともなう場合は早めに受診しましょう。亀裂が真皮にまで達している状態は、感染のリスクが高まります。特に糖尿病のある方は、足の傷が治りにくく、悪化しやすいため、軽いひび割れでも早めに専門医に相談することが重要です。

💬 感染の兆候がある場合

亀裂部分が赤く腫れている、熱を持っている、膿が出ている、痛みが強くなっているなどの症状がある場合は、細菌感染(蜂窩織炎など)の可能性があります。このような場合は速やかに医療機関を受診し、適切な治療(抗菌薬の処方など)を受ける必要があります。

✅ かゆみを強くともなう場合

かかとのひび割れに加えて、足の指の間や足裏にかゆみや水疱がある場合は、水虫(足白癬)の可能性があります。水虫は市販の抗真菌薬でも対処できる場合がありますが、自己診断で水虫薬を使用しても改善しない場合や、症状が広がっている場合は皮膚科で検査(顕微鏡検査)を受けて確定診断を得ることが必要です。また、水虫だと思っていたものが他の疾患であったというケースもあります。

📝 毎年繰り返す場合

毎年同じ時期にかかとのひび割れが繰り返される場合、生活習慣上の問題に加えて、潜在的な皮膚疾患や体の状態が関係している可能性があります。皮膚科を受診して根本的な原因を調べてもらい、適切な治療・予防策を立てることで、繰り返しを防ぎやすくなります。

🔸 皮膚科での治療方法

皮膚科では、症状の原因に応じてさまざまな治療が行われます。原因が乾燥や角質肥厚の場合は、ヘパリン類似物質や尿素配合の保湿剤が処方されることが多く、市販品よりも高濃度・高品質なものが使用されます。水虫が確認された場合は抗真菌薬(外用薬または内服薬)が処方されます。乾癬やアトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患の場合は、ステロイド外用薬や免疫調節薬、光線療法など、疾患に応じた専門的な治療が行われます。

また、角質が非常に厚く硬化している場合は、皮膚科での処置として「角質削り」が行われることもあります。これは医療用の器具を使って専門家が安全に角質を除去する処置で、自己処置では難しい状態の角質にも対応できます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「保湿クリームを毎日塗っているのに改善しない」とお悩みの方が受診されるケースが多く、診察してみると水虫(角化型足白癬)が隠れた原因となっていることも少なくありません。かかとのひび割れは一見シンプルな乾燥症状に見えても、糖尿病や甲状腺疾患など全身の状態が関わっていることもあるため、セルフケアで2〜4週間経っても改善しない場合は、ぜひ一度専門医にご相談ください。正しい診断のうえで適切なケアを行うことが、つらいひび割れから早期に解放される一番の近道です。」

✨ よくある質問

かかとのひび割れは乾燥だけが原因ですか?

乾燥は主な原因の一つですが、それだけではありません。角質の肥厚、合わない靴、長時間の立ち仕事、加齢、体重増加なども関係します。また、水虫(角化型足白癬)や乾癬、糖尿病、甲状腺機能低下症といった疾患が隠れた原因となっているケースもあります。保湿ケアを続けても改善しない場合は、こうした疾患の可能性を考える必要があります。

自宅でできるかかとのひび割れケアの手順を教えてください。

基本的なケアは4ステップです。①38〜40℃のお湯で角質を柔らかくする、②週1〜2回を目安にヤスリや軽石でやさしく角質を除去する、③入浴後10分以内に尿素やヘパリン類似物質配合の保湿剤をたっぷり塗る、④深いひび割れは医療用テープで保護する。夜に保湿剤を塗って靴下を履いて寝る「オーバーナイトケア」も効果的です。

かかとのひび割れに効果的な保湿クリームの成分は何ですか?

特におすすめの成分は「尿素(ウレア)」と「ヘパリン類似物質」です。尿素は保湿効果に加えて硬くなった角質を柔らかくする作用があり、10〜30%配合のクリームが市販されています。ヘパリン類似物質は刺激が少なく、皮膚科でも処方される高保湿成分です。ひび割れが深い場合はワセリンも安心して使用できます。いずれもドラッグストアで入手可能です。

どのような場合に皮膚科を受診すべきですか?

以下の場合は早めの受診をおすすめします。①毎日ケアを続けて2〜4週間経っても改善しない、②出血や強い痛みをともなう、③亀裂部分が赤く腫れる・膿が出るなど感染の兆候がある、④かゆみや水疱も生じている(水虫の可能性)、⑤毎年繰り返している。特に糖尿病をお持ちの方は、軽いひび割れでも早めに専門医へご相談ください。

保湿ケアをしているのにかかとのひび割れが改善しないのはなぜですか?

保湿ケアだけで改善しない場合、水虫(角化型足白癬)が潜んでいる可能性があります。この型の水虫はかゆみが少なく、単純な乾燥と区別がつきにくいため、保湿ケアを続けても効果が出ません。また、乾癬や糖尿病、甲状腺機能低下症などの全身疾患が関与していることもあります。アイシークリニックでも同様のケースが多く見られるため、2〜4週間改善しない場合は皮膚科への受診をおすすめします。

🔍 まとめ

かかとのひび割れは、乾燥や角質の肥厚、生活習慣、靴の選び方など、様々な要因が重なって起こります。軽度のひび割れであれば、毎日の保湿ケアと生活習慣の見直しで十分に改善できることが多いです。入浴後の保湿を習慣化し、適切な靴を選び、バランスのよい食事と水分補給を心がけることが、かかとのひび割れの改善と予防につながります。

一方で、水虫や乾癬、糖尿病に関連した足病変など、専門的な治療が必要な疾患がひび割れの原因となっているケースもあります。セルフケアで改善しない場合や、出血・感染の兆候がある場合は、自己判断に頼らず早めに皮膚科を受診することが大切です。

アイシークリニック新宿院では、かかとのひび割れをはじめとする皮膚に関するさまざまなお悩みについて、専門的な診断と治療を提供しています。「なかなか改善しない」「原因がわからない」とお困りの方は、お気軽にご相談ください。正しい診断のもとで適切なケアを行うことが、かかとのひび割れを根本から改善する近道です。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 足白癬(水虫)の診断・治療ガイドラインおよび角化型足白癬の特徴・抗真菌薬による治療方針に関する情報
  • 日本皮膚科学会 – 乾癬・アトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患の診断基準・治療法(ステロイド外用薬・免疫調節薬等)に関する情報
  • 厚生労働省 – 糖尿病性足病変・末梢神経障害・血行障害による皮膚症状および足のセルフケア管理に関する情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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