
📌 ほうれい線が深くなってきた…
📌 頬が下がって老けて見える…
📌 フェイスラインがぼんやりしてきた…
たるみは自然には戻りません。時間が経つほど改善が難しくなるのが現実です。
✅ 効果の持続期間・リスクをわかりやすく解説
✅ 自分に合った治療かどうか判断できる基準がわかる
目次
- そもそも「たるみ」はなぜ起こるのか
- ヒアルロン酸とはどのような物質か
- たるみにヒアルロン酸が用いられる理由
- ヒアルロン酸注射でアプローチできるたるみの種類
- ヒアルロン酸注射の治療の流れと施術部位
- ヒアルロン酸注射の効果と持続期間
- ヒアルロン酸注射のリスクと副作用
- ヒアルロン酸注射が向いている人・向いていない人
- ヒアルロン酸注射と他のたるみ治療との違い
- 施術前に確認しておきたいポイント
- まとめ
この記事のポイント
顔のたるみはヒアルロン酸注射による容積補填で改善できるが、効果は6カ月〜2年で永続しない。血管塞栓などの重大リスクがあるため、解剖学的知識を持つ医師による施術が必須。アイシークリニックではHIFUやボトックスとの併用治療も提案している。
💡 1. そもそも「たるみ」はなぜ起こるのか
顔のたるみを理解するには、まず皮膚や顔の構造について知ることが大切です。私たちの顔は、皮膚・脂肪・筋肉・骨という複数の層が重なって構成されています。若い頃はこれらの層がバランスよく機能し、肌にハリと弾力がありますが、年齢を重ねることでさまざまな変化が生じます。
まず皮膚そのものの変化として、コラーゲンやエラスチンといった弾力線維が減少し、皮膚のハリが失われていきます。コラーゲンは皮膚の約70〜80%を占めるタンパク質で、皮膚に強度と弾力を与える役割を担っています。エラスチンは皮膚を引き伸ばした後に元の形に戻す役割を持つ線維です。これらが加齢とともに減少・変性することで、皮膚はしだいに薄く、たるみやすくなります。
次に、皮下脂肪の変化も重要な要因です。顔の脂肪は「脂肪コンパートメント」と呼ばれる区画に分かれており、若い頃はこれらが適切な位置にあることで丸みのある若々しい輪郭を形成しています。しかし加齢にともない、脂肪の量が減少したり、位置が下方向へ移動したりすることで、頬がこけてみえたり、フェイスラインが崩れたりします。
また、顔の骨格も変化します。眼窩(目のくぼみ)が広がったり、頬骨が縮小したりと、加齢による骨の変化が顔の立体感の喪失やたるみを引き起こす一因となることが知られています。さらに、表情筋(SMAS筋膜を含む)の緩みも、皮膚を支える力の低下につながります。
加えて、紫外線ダメージ(光老化)や乾燥、喫煙、過度な体重変動なども、たるみを加速させる要因として挙げられます。このようにたるみは単一の原因ではなく、皮膚・脂肪・骨・筋肉それぞれの変化が複合的に重なって生じる現象です。
Q. 顔のたるみはなぜ起こるのか?
顔のたるみは単一の原因ではなく、複合的な要因で生じます。加齢によりコラーゲン・エラスチンが減少して皮膚の弾力が失われるほか、脂肪の減少・位置の下方移動、眼窩拡大などの骨格変化、表情筋の緩みが重なって発生します。紫外線や喫煙も悪化要因です。
📌 2. ヒアルロン酸とはどのような物質か
ヒアルロン酸は、私たちの体内に自然に存在する多糖類(糖の一種)です。皮膚や関節、眼球など全身のさまざまな組織に分布しており、特に皮膚には体内のヒアルロン酸の約50%が存在しているとされています。
ヒアルロン酸の最大の特徴は、その保水力の高さです。ヒアルロン酸1グラムは約6リットルもの水分を保持できるとされており、皮膚の潤いや弾力を保つうえで欠かせない役割を担っています。この保水力によって皮膚は内側からふっくらとした状態を保ち、外部からの刺激に対するバリア機能も維持されます。
しかし、体内のヒアルロン酸量は20代をピークに年齢とともに減少していきます。40代では20代の約半分、60代ではさらに少なくなるといわれています。この減少が皮膚のハリや弾力の低下、乾燥、シワやたるみの一因となります。
美容医療で使用されるヒアルロン酸製剤は、もともとニワトリのトサカや細菌の発酵から抽出されていましたが、現在ではほとんどが非動物由来の発酵法で製造されたものです。アレルギーリスクを低減するために精製度が高く、生体適合性も優れています。また、架橋(クロスリンキング)という化学処理を施すことで、体内で分解されにくく持続性を高めた製品が多く使用されています。
製剤によって硬さ(ゲル強度)や粘性が異なり、注入する部位や目的に応じて使い分けられます。細かいシワには柔らかい製剤、骨格に近い深部への注入には硬めの製剤が用いられるのが一般的です。
✨ 3. たるみにヒアルロン酸が用いられる理由
たるみの改善にヒアルロン酸が用いられる理由は、主に2つの側面から説明できます。ひとつは「容積の補填」、もうひとつは「リフトアップ効果」です。
前述のとおり、加齢にともなって顔の脂肪や骨の容積が失われると、皮膚を支える土台が減り、たるみが生じやすくなります。ヒアルロン酸をその失われた部分に注入することで、容積を補い、皮膚を内側から押し上げる効果が期待できます。これにより、頬のこけやほうれい線の深さが改善され、若々しい顔の輪郭が取り戻しやすくなります。
もうひとつのリフトアップ効果は、解剖学的な知識に基づいた戦略的な注入によって得られます。顔には「リガメント(靭帯)」と呼ばれる皮膚と骨格をつなぐ組織があり、これが緩むことでたるみが生じます。特定のポイントにヒアルロン酸を注入することで、このリガメントへの圧力を調整し、物理的に皮膚を上方向へ引き上げる効果を生む場合があります。
また、ヒアルロン酸の高い保水力により、注入後に周囲の組織が水分を保ちやすくなり、皮膚全体のハリ感が改善されるという相乗効果も期待されています。
さらに、一部の研究ではヒアルロン酸注射が線維芽細胞(コラーゲンを産生する細胞)を刺激し、自己のコラーゲン産生を促す可能性も示されています。これは「バイオリビタリゼーション」と呼ばれる概念で、単なる充填剤としての効果を超えた、皮膚そのものの再生を促す効果として注目されています。
Q. ヒアルロン酸注射がたるみ改善に使われる理由は?
ヒアルロン酸注射がたるみ改善に用いられる主な理由は2つです。加齢で失われた脂肪・骨の容積をヒアルロン酸で補填し、皮膚を内側から押し上げる効果と、顔のリガメント(靭帯)周辺への戦略的注入による物理的リフトアップ効果です。さらに線維芽細胞を刺激しコラーゲン産生を促す可能性も報告されています。
🔍 4. ヒアルロン酸注射でアプローチできるたるみの種類
ヒアルロン酸注射はすべてのたるみに万能というわけではありません。どのようなたるみに対して効果的かを理解しておくことが重要です。
ヒアルロン酸注射が特に効果的とされるたるみは、「容積の減少」が主な原因となっているものです。具体的には、ほうれい線(鼻から口元にかけての溝)、涙袋の下のくぼみ(ゴルゴ線)、頬のこけ、こめかみのくぼみ、目の下のくぼみ(クマ)などが挙げられます。これらは脂肪や骨の容積減少によってできた「凹み」をヒアルロン酸で埋めることで改善が期待できます。
また、マリオネットライン(口の両端から顎にかけての線)やフェイスラインのたるみにも、適切な部位へのヒアルロン酸注入が有効な場合があります。顎やあご先へのヒアルロン酸注入はフェイスラインを引き締める効果が期待でき、下顔面のたるみ改善に用いられることもあります。
一方で、皮膚そのものが大きく余ってしまっているような重度のたるみや、SMAS(表在性筋膜)が著しく緩んでいるケースでは、ヒアルロン酸だけでの改善には限界があります。このような場合はフェイスリフト(外科的手術)や、高周波機器・超音波機器を用いたたるみ治療との組み合わせが検討されることがあります。
たるみの原因と程度を正確に評価し、適切な治療を選択することが、満足度の高い結果を得るために欠かせません。
💪 5. ヒアルロン酸注射の治療の流れと施術部位
ヒアルロン酸注射の治療は、一般的に以下のような流れで行われます。
まずカウンセリングで、医師が顔の状態を詳細に確認します。どの部位にどの程度のたるみがあるか、どのような改善を希望するかを医師と丁寧に話し合います。この段階で治療のプランと使用する製剤、注入量、費用についても説明を受けます。
次に施術前の準備として、注入部位に麻酔クリームや局所麻酔を塗布します。麻酔クリームは施術の20〜30分前に塗布し、痛みを軽減します。また、ヒアルロン酸製剤自体にリドカインという局所麻酔薬が含まれているものも多く、注入時の不快感を和らげる工夫がなされています。
施術は注射針またはカニューレ(先端が丸い鈍針)を用いて行われます。カニューレは先端が鋭くないため、血管や神経を傷つけるリスクが通常の針と比べて低く、内出血も少ないとされています。注入の深さや層は、目的とする効果や注入部位によって変わります。骨膜上(骨の表面に近い深部)への注入、皮下脂肪層への注入、真皮層への注入など、複数の層にアプローチする場合もあります。
施術時間は部位や量にもよりますが、通常15〜60分程度です。施術後はすぐに日常生活に戻れることが多く、ダウンタイムが少ないことも特徴のひとつです。
たるみ治療でヒアルロン酸が注入される主な部位としては、以下が挙げられます。こめかみ(側頭部のくぼみを補填し、上部のたるみを引き上げる)、頬骨周辺(頬の高さと張りを出す)、ほうれい線(鼻翼から口角にかけての溝を浅くする)、マリオネットライン(口角から顎への線を改善する)、あご・顎先(フェイスラインを整える)、そして目の下(クマやくぼみを改善する)などです。
🎯 6. ヒアルロン酸注射の効果と持続期間
ヒアルロン酸注射の効果は、施術直後から確認できることが多いです。注入後すぐにボリュームが補填され、たるみが改善したように見えます。ただし、直後は浮腫(むくみ)があることもあり、最終的な仕上がりは1〜2週間後に安定することが一般的です。
効果の持続期間については、使用する製剤の種類、注入量、注入部位、個人の代謝などによって異なりますが、一般的には6カ月〜2年程度とされています。架橋度(クロスリンキングの程度)が高い製剤ほど分解されにくく、持続期間が長くなる傾向があります。
部位によっても持続期間は変わります。表情の動きが大きい部位(口周りなど)は製剤が分解されやすいため、持続期間がやや短くなる傾向があります。一方、こめかみや顎など動きの少ない部位では比較的長く効果が続くことが多いです。
ヒアルロン酸は体内の酵素によって徐々に分解・吸収されるため、効果は永続するものではありません。維持のためには定期的な追加注入が必要です。なお、繰り返し施術を受けることで、自己のコラーゲン産生が促進されるという報告もあり、長期的には皮膚の質そのものが改善されるケースもあると言われています。
また、ヒアルロン酸は「ヒアルロニダーゼ」という酵素によって溶かすことができます。これは他の充填剤にはないヒアルロン酸の大きなメリットであり、万が一仕上がりに満足できない場合や合併症が生じた際に、修正・解消が可能という安全性の高さにもつながっています。
Q. ヒアルロン酸注射の効果はどれくらい持続する?
ヒアルロン酸注射の効果持続期間は、使用製剤の架橋度・注入部位・個人の代謝により異なりますが、一般的に6カ月〜2年程度です。口周りなど表情の動きが大きい部位は短く、こめかみや顎など動きの少ない部位は長持ちする傾向があります。体内酵素で分解されるため、維持には定期的な追加注入が必要です。
💡 7. ヒアルロン酸注射のリスクと副作用
ヒアルロン酸注射は比較的安全性の高い治療ですが、リスクや副作用がないわけではありません。施術を検討する際は、これらを十分に理解したうえで判断することが大切です。
まず、一般的な副作用として内出血(青あざ)と腫れが挙げられます。注射針が皮膚内の毛細血管を傷つけることで内出血が生じることがあります。通常は1〜2週間程度で自然に消退します。腫れも同様に、数日〜1週間程度で落ち着くことが多いです。これらは施術後によく見られる反応であり、多くの場合は一時的なものです。
感染も稀ではありますが起こりえる合併症のひとつです。施術部位が赤く腫れ、痛みや熱感が持続する場合は感染が疑われ、適切な治療(抗菌薬の投与など)が必要です。
アレルギー反応も考慮が必要です。現在使用されているヒアルロン酸製剤は非動物由来であり、以前の製品と比べてアレルギーリスクは大幅に低下していますが、ゼロではありません。製剤に含まれる添加物(リドカインなど)に対するアレルギーが起きることもあります。
最も重大な合併症として、血管塞栓(血管閉塞)があります。注入したヒアルロン酸が血管内に入ったり、注入圧によって血管が圧迫されたりすることで、血流が遮断される可能性があります。これが皮膚の壊死や、最悪の場合には失明につながることもあるため、特に鼻や眉間、こめかみなどの危険な解剖学的部位への注入は、高い技術と解剖学的知識を持つ医師が行うことが必須です。
また、フィラー過剰症(グラニュローマ)と呼ばれる異物肉芽腫が形成される場合もあります。これは稀な合併症ですが、ヒアルロン酸が体内で異物として認識され、慢性炎症が続くことで硬いしこりができる状態です。治療が難しい場合もあり、専門医による対応が必要です。
チンダル現象と呼ばれる副作用もあります。これは目の下など皮膚が薄い部位にヒアルロン酸が浅く注入された場合、皮膚の下が青みがかって透けて見えてしまう現象です。見た目の問題であり、ヒアルロニダーゼで溶かすことで解消できます。
これらのリスクを最小化するためには、解剖学的知識と豊富な施術経験を持つ医師のもとで治療を受けることが最も重要です。また、施術前に既往歴やアレルギー、服用中の薬(特に血液をさらさらにする薬)などを医師に正確に伝えることも大切です。
📌 8. ヒアルロン酸注射が向いている人・向いていない人
ヒアルロン酸注射によるたるみ治療が特に適していると考えられる方の特徴を挙げると、まず30〜50代で加齢による顔のボリューム減少が気になり始めた方が挙げられます。まだたるみの程度が中等度以下であり、外科手術を希望しない方には、ヒアルロン酸によるノンサージカル(非手術)治療が有効な選択肢となりえます。
また、ほうれい線やマリオネットライン、こめかみのくぼみ、頬のこけなど、特定の部位の凹みや溝が気になる方も適応となる場合が多いです。フェイスラインがぼんやりしてきた、顔の立体感が失われてきたと感じている方にも、戦略的なヒアルロン酸注入が効果的なことがあります。
ダウンタイムを最小限に抑えたい、手術への抵抗感がある、まずは効果を試してみたいという方にとっても、可逆性があり(ヒアルロニダーゼで溶かせる)、ダウンタイムが少ないヒアルロン酸注射は検討しやすい選択肢です。
一方で、ヒアルロン酸注射が向いていない、または慎重を要する方もいます。皮膚の余りが大きく、重度のたるみがある方は外科的治療(フェイスリフトなど)の方が適している場合があります。注入部位に感染や炎症がある場合は、炎症が完全に治まるまで施術を延期する必要があります。
妊娠中・授乳中の方は施術が推奨されません。また、血液をさらさらにする薬(ワーファリン、アスピリンなど)を服用中の方は、施術前に医師への相談と必要に応じた服薬調整が必要です。ケロイド体質の方や免疫抑制剤を使用中の方も注意が必要です。
さらに、過去にヒアルロン酸製剤に対してアレルギー反応が確認されている方や、リドカイン(麻酔薬)アレルギーがある方は、使用する製剤の選択に十分な配慮が必要です。
Q. ヒアルロン酸注射の重大リスクとその対策は?
ヒアルロン酸注射で最も重大な合併症は血管塞栓です。注入したヒアルロン酸が血管を閉塞し、皮膚壊死や失明につながる可能性があります。このリスクを防ぐため、アイシークリニックでは解剖学的知識と豊富な経験を持つ医師が施術を担当します。また万一の際に対応できるよう、溶解剤であるヒアルロニダーゼを常備しています。
✨ 9. ヒアルロン酸注射と他のたるみ治療との違い
たるみを改善するための治療法はヒアルロン酸注射以外にも複数存在します。それぞれの特性を理解し、自分の状態や希望に合った治療を選ぶことが重要です。
ボトックス(ボツリヌストキシン)注射は、筋肉の働きを一時的に抑制することで表情ジワを改善する治療法です。ヒアルロン酸とは作用のメカニズムが異なり、額のシワや眉間のシワ、目尻のシワなど、表情の動きによって生じるシワに対して特に効果的です。一方、ヒアルロン酸のようにボリュームを補填する効果はありません。ただし、ボトックスとヒアルロン酸を組み合わせることで相乗効果が得られることも多く、クリニックでは両者を組み合わせた治療プランが提案される場合もあります。
高強度集束超音波(HIFU)治療は、超音波エネルギーを皮膚の深部(SMAS層)に届け、熱によって組織を収縮させ、コラーゲン産生を促すことでリフトアップ効果を得る機器治療です。外側からのアプローチで皮膚を引き締める作用があり、ヒアルロン酸のようなボリューム補填はできませんが、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる効果が期待できます。ヒアルロン酸との組み合わせで、引き上げとボリューム補填の両面からたるみにアプローチする方法も多く用いられています。
高周波(RF)治療やレーザー治療も、コラーゲン産生を促進することで皮膚のハリを改善し、軽度〜中等度のたるみに効果が期待されます。ダウンタイムが少ないものから、剥離を伴う治療まで幅広い種類があります。
スレッドリフト(糸リフト)は、溶ける糸を皮膚の下に挿入し、物理的にたるんだ皮膚を引き上げる治療です。ヒアルロン酸よりも即効性の高いリフトアップ効果が期待でき、また糸がコラーゲン産生を促すことで長期的な皮膚改善効果も報告されています。
外科的フェイスリフト(切開リフト)は、余分な皮膚を切除し、SMAS筋膜を引き上げることで根本的なたるみ改善を行う治療法です。重度のたるみには最も効果的とされますが、手術を伴うためダウンタイムが長く、費用も高額になります。
ヒアルロン酸注射は「ボリューム補填」という点では他の治療法と異なる特性を持ち、容積の減少が主因のたるみには非常に効果的です。しかしたるみの原因は複合的であることが多く、複数の治療を組み合わせて多角的にアプローチすることで、より自然で満足度の高い結果が得られることも少なくありません。
🔍 10. 施術前に確認しておきたいポイント

ヒアルロン酸注射を受けることを検討している場合、施術前に確認しておくべき重要なポイントがいくつかあります。
まず、クリニック・医師選びについてです。ヒアルロン酸注射は医療行為であり、医師免許を持つ医師のみが行える施術です。顔の解剖学的構造を熟知し、施術経験が豊富な医師に相談することが安全性と効果の両面から非常に重要です。クリニックを選ぶ際は、カウンセリングの丁寧さ、医師の説明のわかりやすさ、症例写真の有無、緊急時の対応体制(ヒアルロニダーゼの常備など)なども確認するとよいでしょう。
次に、使用する製剤について確認することも大切です。どのメーカーのどの製剤を使用するのか、なぜその製剤を選んだのかを医師に聞いておきましょう。日本国内では厚生労働省が承認したヒアルロン酸製剤が使用されることが望ましいです。未承認の製剤を使用する場合はそのリスクについても十分な説明を受けてください。
施術前のセルフケアとして、内出血のリスクを高める行動を避けることも勧められています。具体的には、施術の1〜2週間前からアルコールの摂取を控え、血液をさらさらにする作用のある市販薬(アスピリンを含む薬や一部のサプリメントなど)の服用については医師に相談することが必要です。
費用についても事前にしっかり確認しておきましょう。ヒアルロン酸注射は保険適用外の自由診療となります。使用する製剤の種類、注入量、注入部位の数によって費用は大きく異なります。一般的には1部位あたり数万円〜十数万円程度が相場とされていますが、クリニックや製剤によって価格は様々です。「安さ」だけを基準にクリニックを選ぶことは、使用製剤の質や医師の技術・経験の問題を見逃すリスクがあるため注意が必要です。
また、施術後のアフターケアについても確認しておきましょう。施術後は注入部位を強くマッサージしない、激しい運動や入浴(湯船)は数日間控える、紫外線対策を徹底するなどの指示が一般的に行われます。施術後に気になる症状が現れた際にすぐ相談できる連絡体制が整っているかどうかも、クリニック選びの重要なポイントです。
さらに、カウンセリングではリアルな期待値の設定も大切です。ヒアルロン酸注射はたるみを根本的に解消する治療ではなく、あくまで改善・補正を目的とした治療であることを理解したうえで、どの程度の改善を期待するか医師と丁寧に話し合っておくことが、施術後の満足度を高めることにつながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ほうれい線や頬のこけ、こめかみのくぼみなど、加齢によるボリューム減少が気になって来院される方が多く、ヒアルロン酸注射はそのような方々にとって効果を実感しやすい治療のひとつです。最近の傾向として、単独での施術だけでなく、HIFUやボトックスと組み合わせることでより自然なリフトアップを希望される方も増えており、お一人おひとりの顔の状態や生活スタイルに合わせた治療プランをご提案しています。血管塞栓などの重大なリスクを防ぐためにも、解剖学的知識に基づいた安全な施術を徹底しておりますので、たるみでお悩みの方はまずお気軽にご相談ください。」
💪 よくある質問
使用する製剤の種類や注入部位、個人の代謝によって異なりますが、一般的に6カ月〜2年程度とされています。口周りなど表情の動きが大きい部位は短く、こめかみや顎など動きの少ない部位では比較的長く持続する傾向があります。効果は永続しないため、定期的なメンテナンス注入が必要です。
はい、ヒアルロン酸は「ヒアルロニダーゼ」という酵素製剤で溶かして修正することが可能です。これはヒアルロン酸注射の大きなメリットのひとつで、仕上がりに満足できない場合や万が一合併症が生じた際にも対応できます。当院でもヒアルロニダーゼを常備し、緊急時に対応できる体制を整えています。
加齢による顔のボリューム減少が主な原因のたるみに特に効果的です。ほうれい線・頬のこけ・こめかみのくぼみ・目の下のくぼみ・マリオネットラインなどが代表的な適応例です。一方、皮膚が大きく余っている重度のたるみには限界があり、フェイスリフトなど外科的治療が適している場合もあります。
比較的よく見られる副作用として、内出血(1〜2週間で消退)や一時的な腫れがあります。稀ではありますが、感染・アレルギー反応・チンダル現象(皮膚が青みがかって見える)なども起こりえます。最も重大な合併症は血管塞栓で、皮膚壊死や失明につながる可能性があるため、解剖学的知識と経験豊富な医師による施術が不可欠です。
はい、組み合わせることで相乗効果が期待できます。ヒアルロン酸は「ボリューム補填」、ボトックスは「表情ジワの改善」、HIFUは「皮膚の深部からの引き締め・リフトアップ」とそれぞれ異なる作用を持ちます。当院でも患者様お一人おひとりの顔の状態や希望に応じて、これらを組み合わせた治療プランをご提案しています。
🎯 まとめ
たるみとヒアルロン酸注射の関係について、さまざまな角度から解説してきました。最後に重要なポイントを整理します。
たるみは皮膚の弾力低下、脂肪や骨の容積減少、筋肉の緩みなど複合的な要因によって生じます。ヒアルロン酸注射はこのうち「容積の補填」を通じてたるみを改善する治療法であり、特に顔のボリューム減少が原因のたるみに効果的です。
ヒアルロン酸は体内に自然に存在する物質で、高い生体適合性と保水力を持ちます。効果の持続期間は製剤や部位によって異なりますが、一般的には6カ月〜2年程度です。効果が永続するものではないため、定期的なメンテナンスが必要となります。
血管塞栓などの重大なリスクもゼロではないため、解剖学的知識と豊富な施術経験を持つ信頼できる医師のもとで治療を受けることが何より重要です。また、万が一の際にはヒアルロニダーゼで溶解できるという可逆性も、この治療法の安全面における大きな特徴といえます。
ヒアルロン酸単独での治療だけでなく、HIFU・ボトックス・糸リフトなどの他の治療と組み合わせることで、より包括的なたるみ改善が期待できる場合もあります。自分の状態や悩みに最適な治療法を見つけるためにも、まずは専門医への相談から始めることをおすすめします。
アイシークリニック新宿院では、お一人おひとりの顔の状態や希望に合わせた丁寧なカウンセリングを行い、安全で効果的な治療プランをご提案しています。たるみやヒアルロン酸注射についてお悩みやご不明点がある場合は、お気軽にご相談ください。
📚 関連記事
- 新宿でボトックス治療を検討している方へ|効果・種類・選び方を解説
- 肝斑を薄くする方法|原因・セルフケア・クリニック治療を徹底解説
- ほくろ除去のダウンタイムと経過を徹底解説|症状・注意点まとめ
- 新宿で手の甲のシミ取りを検討している方へ|治療法や費用を解説
📚 参考文献
- 日本形成外科学会 – 顔のたるみの原因(皮膚・脂肪・骨・筋肉の加齢変化)やフェイスリフトなど外科的治療に関する医学的知見の参照
- 日本美容外科学会 – ヒアルロン酸注射によるたるみ治療の適応・リスク・副作用(血管塞栓・アレルギー・内出血など)および施術に関する患者向け情報の参照
- 厚生労働省 – 美容医療におけるヒアルロン酸製剤の承認状況・安全性に関する規制情報および未承認製剤使用に関する注意事項の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
