
💬 「傷跡、気になるけど治療費が怖くて…」そのまま放置していませんか?
実は、傷跡治療には健康保険が使えるケースがあります。知らずに「全額自費」と思い込んで諦めている方がとても多いのですが、条件を満たせば3割負担で治療できる可能性があります。
この記事を読めば、保険が使える傷跡の種類・条件・費用の目安がまるごとわかります。読まないまま放置すると、本来は保険で治療できたのに全額自費を払ってしまうことになりかねません。
🚨 こんな方はとくに必見!
✅ ケロイド・肥厚性瘢痕が痛い・かゆい
✅ やけどや事故の傷跡が残っている
✅ 手術の傷跡が気になっている
✅ 治療費が心配で受診を迷っている
目次
- 傷跡(瘢痕)とはどのようなもの?
- 傷跡治療が保険適用になる基本的な条件
- 保険適用になる傷跡の種類と治療法
- 保険適用外(自費診療)になる傷跡治療とは
- 保険診療と自費診療の費用の目安
- 傷跡治療を受ける前に確認しておきたいこと
- 傷跡治療を相談するなら形成外科・皮膚科へ
- まとめ
💡 この記事のポイント
ケロイドや瘢痕拘縮など、症状を伴う傷跡は保険適用になるケースあり。美容目的のレーザー治療等は自費診療。保険適用の判断は医師が行うため、まず受診が最重要です。
💡 1. 傷跡(瘢痕)とはどのようなもの?
皮膚が傷ついたとき、体はその部分を修復しようとします。この修復の過程でできた組織のことを「瘢痕(はんこん)」と呼び、一般的には「傷跡」とも言います。瘢痕は皮膚の深い層(真皮)にまで損傷が及んだ場合に形成されることが多く、表皮だけの浅い傷であれば、多くの場合は元の状態に近い形で修復されます。
瘢痕にはいくつかの種類があり、見た目や状態によって分類されます。それぞれの特徴を理解しておくことは、治療法や保険適用の有無を判断する上でも重要です。
✅ 成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)
傷が治癒した後、時間の経過とともに落ち着いた状態になった瘢痕のことを「成熟瘢痕」と言います。色は白っぽく、周囲の皮膚と比べて平坦またはやや硬い状態です。手術後の縫合跡や、時間の経った傷跡の多くはこの状態に当てはまります。痛みやかゆみといった症状はほとんどありません。
📝 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
傷が治る過程でコラーゲンが過剰に産生され、瘢痕が盛り上がった状態を「肥厚性瘢痕」と言います。赤みがあり、かゆみや痛みを伴うことがあります。傷の範囲内に収まっているのが特徴で、時間の経過とともに自然に改善するケースもあります。手術後や深いやけどの跡などに多く見られます。
🔸 ケロイド
ケロイドは肥厚性瘢痕に似ていますが、傷の範囲を超えて周囲の正常な皮膚にまで広がっていく点が特徴的です。赤みや盛り上がりが強く、かゆみや痛みも肥厚性瘢痕より強い場合があります。体質的な要因が大きく、胸部・肩・耳たぶなどに発症しやすいとされています。一度できると治りにくく、再発しやすい性質があります。
⚡ 陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)
皮膚が凹んでしまった状態の瘢痕で、「陥凹性瘢痕」と呼ばれます。ニキビ跡(特にアイスピック型と呼ばれる細い穴のような跡)や水痘(水ぼうそう)跡などが代表的です。皮膚の組織が失われたり、皮下組織が瘢痕化して引きつれることで生じます。
🌟 瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)
関節や顔など、皮膚の動きが必要な部位に瘢痕ができた場合、瘢痕の収縮によって動きが制限される状態を「瘢痕拘縮」と言います。やけどの後遺症として生じることが多く、日常生活への影響が大きいため、医療的な治療が必要なケースも少なくありません。
Q. 傷跡治療が保険適用になる条件は何ですか?
傷跡治療が保険適用となるのは、主に医学的な必要性が認められる場合です。具体的には、ケロイドや肥厚性瘢痕にかゆみ・痛みの症状がある場合、瘢痕拘縮により関節や顔の機能が制限される場合、外傷・手術・やけどの後遺症として生じた瘢痕の治療が該当します。最終的な判断は担当医師が行います。
📌 2. 傷跡治療が保険適用になる基本的な条件
傷跡の治療が健康保険の適用を受けられるかどうかは、主に「治療の目的」と「医学的な必要性」によって判断されます。日本の健康保険制度では、疾患の治療や機能の回復・改善を目的とした医療行為に対して保険が適用されます。一方、見た目をよくするだけを目的とした美容目的の治療は、原則として保険適用外となります。
具体的には、以下のような場合に保険適用の対象となり得ます。
💬 機能的な障害がある場合
瘢痕拘縮によって関節の動きが制限されていたり、まぶたや口の動きに支障が出ているなど、日常生活における機能に障害がある場合は、保険適用となる可能性が高いです。このような場合、治療の主目的が「機能の回復」にあるため、保険診療の範囲で対応できることがあります。
✅ 症状(かゆみ・痛みなど)が伴う場合
ケロイドや肥厚性瘢痕においてかゆみや痛みなどの症状があり、日常生活に支障をきたしている場合も、保険診療の対象となり得ます。症状を伴う瘢痕の治療は、美容目的ではなく医療的な必要性に基づくものとして認められる場合があります。
📝 外傷や疾患の結果として生じた瘢痕の場合
事故や怪我、やけど、手術などの結果として生じた瘢痕に対する治療は、もともとの外傷・疾患の治療の延長線上にあるものとして保険適用になることがあります。ただし、あくまでも医学的な必要性が認められることが前提です。
🔸 保険適用の判断は医師が行う
重要なのは、保険適用かどうかの最終的な判断は担当医師が行うという点です。同じような見た目の傷跡であっても、患者さんの状態や症状、治療法によって保険適用の有無が変わることがあります。また、治療の一部だけが保険適用となり、残りが自費になるケースもあります。必ず医療機関で診察を受け、担当医師に確認することが大切です。
Q. ケロイドに対して保険適用で受けられる治療法は何ですか?
かゆみや痛みを伴うケロイドには、保険適用で複数の治療法を受けられます。代表的なものはステロイド瘢痕内注射で、3割負担の場合1回数百円〜数千円程度が目安です。そのほか、ステロイドテープ・軟膏による外用療法、外科的切除手術も保険診療の範囲で行われることがあります。
✨ 3. 保険適用になる傷跡の種類と治療法
実際に保険適用となることが多い傷跡の種類と、その治療法について詳しく見ていきましょう。
⚡ ケロイド・肥厚性瘢痕
かゆみや痛みなどの症状を伴うケロイドや肥厚性瘢痕は、治療の必要性が認められやすく、保険診療の対象になることが多い傷跡の一つです。
保険適用となる代表的な治療法として、ステロイド注射(瘢痕内注射)があります。瘢痕部位にステロイド薬を直接注射することで、炎症を抑え、コラーゲンの過剰産生を抑制します。複数回の治療が必要なことが多く、定期的な通院が求められます。また、ステロイドテープや軟膏などを用いた外用療法も保険の範囲内で行われることがあります。
さらに、外科的切除(手術による切除と縫合)も保険適用で行われることがあります。ただし、ケロイドは手術後の刺激によって再発・悪化しやすいため、術後の放射線治療やステロイド注射との組み合わせが推奨されることがあります。
🌟 瘢痕拘縮
関節や顔の機能に支障をきたしている瘢痕拘縮は、機能回復を目的とした外科的治療が保険適用となることがほとんどです。治療法としては、瘢痕を切除して皮膚を移植する「植皮術」や、周囲の皮膚を用いて再建する「局所皮弁術」などがあります。これらは入院・手術を伴うことが多く、大きな費用がかかりますが、保険適用となることで患者さんの負担を抑えることができます。
💬 外傷による新鮮な傷(急性期)
事故や怪我などで生じた傷(新鮮創)の縫合や処置は、急性期の治療として保険が適用されます。傷を適切に処置することで、きれいな瘢痕になるよう縫合技術を駆使した治療が行われることがあります。形成外科では、よりきれいに傷を縫合する技術に長けており、同じ保険診療の範囲でも仕上がりに差が出ることがあります。
✅ 術後瘢痕(縫合不全・傷口の異常治癒)
手術後の傷口が感染を起こしたり、縫合不全(傷口が開いてしまうこと)が起きた場合の追加治療は、保険適用で行われることが一般的です。このような状態は医療的な合併症に当たるため、その後の治療も保険診療の範囲内となります。
📝 外傷性刺青(外傷性色素沈着)
アスファルトや砂利などが皮膚に刺さったまま治癒してしまった「外傷性刺青」は、色素が皮膚に残って見た目に影響を与えます。これは外傷の後遺症として認められることがあり、保険適用での治療が可能なケースがあります。
🔍 4. 保険適用外(自費診療)になる傷跡治療とは
傷跡治療の中でも、見た目の改善を主な目的とした治療は、原則として自費診療(保険適用外)となります。以下にその代表的なものを挙げます。
🔸 ニキビ跡・毛穴の凹みに対するレーザー治療
ニキビ跡による肌の凹凸(陥凹性瘢痕)に対するレーザー治療やフラクショナルレーザーは、美容目的の治療として位置付けられ、ほとんどの場合が自費診療です。ニキビ跡自体は機能障害を引き起こすわけではなく、あくまでも見た目の問題として扱われるためです。
⚡ 美容目的の瘢痕修正手術
症状のない成熟瘢痕(白っぽい傷跡など)を、見た目のためだけに修正する手術は自費診療となります。機能的な問題がなく、かゆみや痛みもない場合は、美容外科的な処置として扱われます。
🌟 美容的なレーザートーニング・光治療(IPL)
傷跡の色素沈着(茶色い跡)や赤みを改善するためのレーザー治療や光治療(IPL)は、美容目的の処置として自費診療になります。ピコレーザーやQスイッチYAGレーザーなどを用いた色素改善治療も同様です。
💬 マイクロニードリングや成長因子治療
微細な針で皮膚に刺激を与え、皮膚の再生を促す「マイクロニードリング(ダーマペンなど)」や、成長因子を用いた肌再生治療は、保険が適用されない自費診療です。傷跡の改善効果が期待される治療ですが、美容医療の範疇に含まれます。
✅ 自費のステロイド治療・注射
保険適用でもステロイド注射は行われますが、自費診療のクリニックでは保険外の薬剤や方法を用いてステロイド治療を提供していることもあります。保険診療と自費診療では使用する薬剤の種類や濃度が異なる場合があります。
📝 ヒアルロン酸注射による陥凹瘢痕の修正
凹んだ傷跡にヒアルロン酸を注入して皮膚をふっくらと見せる治療は、美容目的の処置として自費診療となります。即効性があり比較的気軽に受けられる反面、効果は永続しないため定期的な注入が必要です。
Q. ニキビ跡のレーザー治療は保険適用になりますか?
ニキビ跡の凹凸に対するフラクショナルレーザーやレーザー治療は、原則として自費診療となります。ニキビ跡は機能障害を引き起こすわけではなく、見た目の改善が目的のため美容目的と判断されるためです。費用は1回あたり数万円〜十数万円程度が目安で、複数回の治療が推奨されることが多いです。

💪 5. 保険診療と自費診療の費用の目安
傷跡治療における費用は、保険診療か自費診療かによって大きく異なります。また、傷跡の大きさや治療法、医療機関によっても費用は変わります。以下はあくまでも目安ですので、実際の費用については受診する医療機関で確認してください。
🔸 保険診療の場合
保険診療の場合、患者さんが負担するのは医療費全体の1〜3割(年齢や所得によって異なる)です。
例えばステロイド注射(瘢痕内注射)の場合、1回あたりの費用は数百円〜数千円程度(3割負担の場合)が目安です。複数回の通院が必要になることが多いため、トータルの費用も計算に入れておく必要があります。
外科的な切除手術の場合は、傷跡の大きさや部位によって大きく異なりますが、入院・手術を伴う場合でも保険適用であれば高額療養費制度を利用することができ、ひと月あたりの自己負担額に上限が設けられます。高額療養費制度の上限額は所得水準によって異なります。
⚡ 自費診療の場合

自費診療の場合は、医療機関が独自に費用を設定するため、費用の幅が広くなります。
フラクショナルレーザーによるニキビ跡治療の場合、1回あたり数万円〜十数万円程度が相場です。複数回の治療が推奨されることが多く、トータルの治療費が数十万円になることもあります。
レーザー治療(色素改善目的)は、照射する範囲にもよりますが、1回あたり数千円〜数万円程度が目安です。
美容目的の瘢痕修正手術は、傷跡の大きさや難易度によって費用が大きく異なります。数万円〜数十万円が目安の範囲と言えますが、詳細はクリニックに問い合わせるのが確実です。
🌟 医療費控除について
自費診療であっても、医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告により税金の還付を受けられる制度です。ただし、美容目的と明確に判断される治療は対象外となることがあるため、税務署や税理士に確認することをおすすめします。
🎯 6. 傷跡治療を受ける前に確認しておきたいこと
傷跡治療を検討する前に、いくつかの点を確認しておくとスムーズです。
💬 傷跡の状態と経過を把握する
まず、自分の傷跡がどのような状態にあるかを把握しましょう。いつできた傷なのか、かゆみや痛みはあるか、盛り上がっているか、凹んでいるかなど、傷跡の詳細を医師に伝えることで、より適切な診断と治療法の提案を受けることができます。写真を撮っておくと、診察の際に役立ちます。
✅ 保険適用かどうかは受診して確認する
インターネットで調べた情報だけで保険適用かどうかを判断しようとするのは難しいです。同じ傷跡でも、医師が診察した結果によって保険適用の有無が変わることがあります。まずは医療機関を受診し、担当医師に相談することが最も確実な方法です。「保険適用で治療できますか?」と率直に聞いてみることをおすすめします。
📝 受診する診療科を考える
傷跡の治療を行う診療科としては、主に「形成外科」と「皮膚科」、そして「美容外科・美容皮膚科」があります。
形成外科は、外傷・やけど・手術後の瘢痕など、さまざまな傷跡の治療を専門とし、保険診療を中心に行っています。機能的な障害を伴う瘢痕拘縮の治療や、ケロイド・肥厚性瘢痕の治療は形成外科が得意とする分野です。
皮膚科では、ケロイドや肥厚性瘢痕の内服治療・外用療法、ステロイド注射などを保険診療で行っています。ニキビ治療の延長としてニキビ跡の相談を受けることもあります。
美容外科・美容皮膚科は、主に自費診療のクリニックが多く、レーザー治療やフラクショナル治療など、見た目の改善を重視した最新の治療法を提供しています。保険診療は行っていないことが多いですが、美容的な観点から高い仕上がりを期待できます。
🔸 治療のゴールを明確にする
傷跡治療はどんな方法を用いても、完全に傷跡をなくすことは難しいのが現実です。治療によって「目立たなくする」「症状を改善する」「機能を回復させる」ことが主な目標となります。最初から「完全に消したい」という期待を持ちすぎると、治療後に失望することもあります。医師と相談しながら、現実的なゴールを設定することが大切です。
⚡ 治療を始めるタイミングを見極める
傷跡が成熟するまでには一般的に1〜2年程度かかります。瘢痕は時間の経過とともに自然に改善していくことがあるため、特に新しい傷跡については、しばらく経過を観察してから治療を検討するという判断もあります。一方、ケロイドのように早期に治療を始めることで症状のコントロールがしやすいものもあるため、医師のアドバイスに従うことが重要です。
🌟 複数の医療機関で意見を聞く(セカンドオピニオン)
傷跡の治療は医師によって方針が異なることもあります。1つの医療機関の見解だけにとどまらず、複数の医師の意見を聞いてみることも有益です。特に、保険適用の可否や治療法の選択については、形成外科と美容外科など異なる専門を持つ医師に意見を聞くことで、より多くの選択肢が見えてくることがあります。
Q. 傷跡治療はどの診療科に相談すればよいですか?
保険診療を希望する場合は、形成外科または皮膚科の受診が適しています。形成外科は瘢痕拘縮や外傷後の傷跡を得意とし、皮膚科はケロイドの薬物療法などに対応しています。美容的な改善を重視する場合は美容外科・美容皮膚科が適しています。アイシークリニックでは保険診療と自費診療の両方に対応しています。
💡 7. 傷跡治療を相談するなら形成外科・皮膚科へ
傷跡治療において保険診療を希望する場合は、まず形成外科や皮膚科を受診することをおすすめします。これらの診療科では、傷跡の状態を専門的な観点から診察し、保険適用で行える治療法を提案してもらうことができます。
一方、症状が少なく美容的な改善を求める場合や、保険診療では対応できない治療を希望する場合は、美容外科・美容皮膚科への相談が適しています。最近では、形成外科の専門知識をベースに、保険診療と自費診療の両方を提供しているクリニックも増えています。このようなクリニックでは、医師が保険適用の可能性を判断した上で、必要に応じて自費の治療を提案してもらえるため、患者さんにとっても安心して相談できる環境が整っています。
傷跡は体の一部であり、治療の結果は患者さんのQOL(生活の質)にも大きく影響します。費用面での不安があっても、まずは専門家に相談してみることが大切です。「これは保険で診てもらえるのかな?」「自費になるんだろうか?」と不安に思っている方も、実際に受診してみると思いがけず保険適用で治療できるケースもあります。
アイシークリニック新宿院でも、傷跡に関するご相談を承っております。患者さんの傷跡の状態や希望に応じて、適切な治療法をご提案いたします。どのような傷跡にお悩みの方でも、まずはお気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「傷跡は美容目的だから保険は使えない」と思い込んで長年悩みを抱えたまま来院される患者さんが少なくなく、実際に診察してみると保険診療の範囲で治療できるケースも多くあります。特にケロイドや肥厚性瘢痕はかゆみや痛みを伴うことが多く、症状がある場合は医学的な治療として保険適用が認められやすいため、「どうせ自費だろう」と諦めずにまず専門医へご相談いただくことが大切です。傷跡の状態や症状、治療の目的を丁寧に確認した上で、患者さんにとって最適な治療方針をご提案しますので、一人で悩まずお気軽にご来院ください。」
📌 よくある質問
すべてが自費診療というわけではありません。かゆみや痛みを伴うケロイド・肥厚性瘢痕の治療や、関節の動きが制限される瘢痕拘縮の治療など、医学的な必要性が認められる場合は保険適用となることがあります。まずは形成外科や皮膚科を受診し、担当医師に相談することをおすすめします。
ニキビ跡への凹凸に対するレーザー治療やフラクショナルレーザーは、美容目的の治療と位置付けられるため、原則として自費診療となります。ニキビ跡は機能障害を引き起こすものではなく、見た目の改善が目的となるためです。費用は1回あたり数万円〜十数万円程度が目安です。
ケロイドに対してかゆみや痛みなどの症状がある場合、ステロイド注射(瘢痕内注射)やステロイドテープ・軟膏による外用療法、外科的切除手術などが保険適用で受けられることがあります。ステロイド注射は3割負担で1回数百円〜数千円程度が目安です。ただし、保険適用の判断は担当医師が行います。
保険診療を希望する場合は、形成外科や皮膚科の受診をおすすめします。形成外科はやけど・外傷後の瘢痕や瘢痕拘縮を得意とし、皮膚科ではケロイドの薬物療法などに対応しています。美容的な改善を重視する場合は美容外科・美容皮膚科が適しています。当院では保険診療と自費診療の両方に対応しています。
保険適用の傷跡治療であれば、高額療養費制度を利用することができます。入院・手術を伴う植皮術や外科的切除などで医療費が高額になった場合、ひと月あたりの自己負担額に上限が設けられるため、患者さんの費用負担を抑えられます。上限額は所得水準によって異なりますので、医療機関や保険組合にご確認ください。
✨ まとめ
傷跡治療における保険適用について、まとめると以下のようになります。
保険適用となるのは、主にかゆみや痛みなどの症状を伴うケロイドや肥厚性瘢痕の治療、機能障害を伴う瘢痕拘縮の治療、外傷や疾患の後遺症としての瘢痕治療などです。治療法としては、ステロイド注射、外用療法、外科的切除・縫合、植皮術・皮弁術などが保険の範囲内で行われることがあります。
一方、見た目の改善を主な目的とするニキビ跡へのレーザー治療や、症状のない瘢痕の美容的修正、フラクショナルレーザー、ヒアルロン酸注射などは、原則として自費診療となります。
最も重要なのは、インターネットの情報だけで判断せず、実際に医療機関を受診して担当医師に相談することです。傷跡の種類・状態・症状・治療目的によって保険適用の判断は変わります。形成外科や皮膚科では保険診療の範囲で対応できることも多いため、費用面の心配があっても、まずは専門医に相談してみてください。傷跡の悩みを一人で抱え込まず、適切な治療を受けることで、生活の質の向上につながることを願っています。
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📚 参考文献
- 日本形成外科学会 – 傷跡(瘢痕)の種類や治療法、ケロイド・肥厚性瘢痕・瘢痕拘縮などの形成外科的治療に関する専門的な情報
- 日本皮膚科学会 – ケロイド・肥厚性瘢痕の診断基準や保険診療における薬物療法・ステロイド注射などの治療ガイドラインに関する情報
- 厚生労働省 – 高額療養費制度の適用条件・自己負担上限額・申請方法など、保険診療における費用負担制度に関する公式情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
