コロナ後の抜け毛が気になる方へ|皮膚科での診断と対策を解説

🚨 コロナ後から急に髪が抜け始めた…それ、放置すると手遅れになるかも。

「シャンプーのたびに排水口が詰まる」「枕に大量の髪が…」そんな経験、していませんか?
この記事を読めば、コロナ後の抜け毛がなぜ起きるのか・いつ治るのか・何をすべきかが丸ごとわかります。

読まないでいると、対処が遅れて回復までの期間がどんどん長引く可能性があります。まず2分だけ読んでみてください👇

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コロナにかかってから2ヶ月後くらいから急に髪がごっそり抜けてて…これって治るの?皮膚科行くべき?

👨‍⚕️

それ、コロナ後の「休止期脱毛症」の可能性が高いです!実は世界中で報告されている症状で、適切に対処すれば多くの場合ちゃんと回復します。このページで全部解説しますね✅

💡 この記事を読むとわかること

  • ✅ コロナ後に抜け毛が起きるメカニズム
  • ✅ 感染後2〜4か月後に発症しやすい理由
  • ✅ 皮膚科に行くべきタイミングの見極め方
  • ✅ 自宅でできるケアと病院での治療法

⚠️ 6か月以上抜け毛が続いている・円形に薄くなっている方は要注意!

早めの受診が回復のカギになります👇


目次

  1. コロナ後の抜け毛とは?その実態と頻度
  2. なぜコロナ感染後に抜け毛が起きるのか?メカニズムを解説
  3. コロナ後の抜け毛の特徴と一般的な脱毛症との違い
  4. 抜け毛がひどいときの経過と自然回復の可能性
  5. 皮膚科を受診すべき目安とタイミング
  6. 皮膚科ではどのような診断・検査が行われるか
  7. 皮膚科での主な治療法
  8. 自宅でできる抜け毛対策とヘアケア
  9. 食事・生活習慣と抜け毛の関係
  10. メンタルヘルスと抜け毛の悪循環を断つために
  11. まとめ

この記事のポイント

コロナ感染後の抜け毛は主に休止期脱毛症によるもので、感染から2〜4か月後に発症しやすい。多くは時間と適切なケアで回復するが、6か月以上改善しない場合や円形脱毛斑がある場合は皮膚科受診が推奨される。アイシークリニックでは診断・外用薬などで対応している。

💡 コロナ後の抜け毛とは?その実態と頻度

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した後に経験する後遺症のひとつとして、脱毛・抜け毛の問題が広く知られるようになりました。「ロングCOVID」や「コロナ後遺症」と呼ばれるさまざまな症状の中でも、脱毛は倦怠感や息切れと並んで多く報告される症状のひとつです。

国際的な研究においても、コロナ感染者の一定割合が感染後に抜け毛を経験することが報告されています。ある大規模な研究では、感染後6か月以内に約20〜30%の患者が脱毛を訴えたとされており、特に女性に多い傾向があることも明らかになっています。軽症・中等症・重症に関わらず、また若い世代でも起こりうることがわかっており、「コロナにかかったのに抜け毛になるなんて」と驚く患者さんも少なくありません。

日本国内でも、感染者が急増した時期の後に「コロナ後の抜け毛」を訴えて皮膚科を受診する方が増加したことが、臨床現場からの報告として伝えられています。自分だけがこんな状態になっているわけではないと知るだけでも、少し気持ちが楽になる方もいるかもしれません。

Q. コロナ感染後に抜け毛が起きるメカニズムは?

コロナ感染後の抜け毛は主に「休止期脱毛症」が原因です。高熱や強いストレスにより多くの毛包が一斉に休止期へ移行し、2〜4か月後に大量の髪が脱落します。感染そのものが直接髪を抜かすのではなく、感染というショックが毛周期を乱すことで起こります。

📌 なぜコロナ感染後に抜け毛が起きるのか?メカニズムを解説

コロナ感染後の抜け毛が起きるメカニズムについては、現在も研究が進んでいますが、主にいくつかの要因が複合的に関わっていると考えられています。

✅ 休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)

最も有力なメカニズムのひとつが「休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)」です。通常、髪の毛は「成長期→退行期→休止期」というサイクルを繰り返しています。健康な状態では、全体の髪の約85〜90%が成長期にあり、10〜15%が休止期にあります。

しかし、重い感染症・高熱・強いストレス・栄養不足などの強いショックが体に加わると、多くの毛包が一斉に成長期から休止期に移行してしまいます。その結果、2〜4か月後に大量の休止期の髪が一度に脱落するのが休止期脱毛症です。新型コロナウイルス感染症は高熱を伴うことも多く、また体への負担も大きいため、この休止期脱毛症を引き起こしやすい条件が揃っています。

コロナに感染してから2〜3か月後に抜け毛が始まったという方が多いのは、このメカニズムで説明できます。感染そのものによって直接髪が抜けているのではなく、感染というストレスが引き金となって毛周期が乱れた結果として現れるのです。

📝 炎症反応と免疫システムへの影響

新型コロナウイルスは、体内で強い炎症反応(サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応)を引き起こすことがあります。この全身的な炎症が毛包に影響を与え、毛の成長サイクルを乱す可能性があると考えられています。また、コロナウイルスが血管内皮細胞に作用して微小循環障害を引き起こすことが知られており、頭皮への血流が低下することで毛包への栄養供給が減少し、脱毛につながる可能性も指摘されています。

🔸 精神的ストレスと自律神経の乱れ

コロナ感染中・感染後には、体の不調に加えて、仕事への影響、家族への感染の心配、隔離生活による孤立感など、強い精神的ストレスがかかることも多いです。精神的なストレスは自律神経のバランスを乱し、頭皮の血流低下やホルモンバランスの変化を通じて抜け毛を悪化させることがわかっています。

⚡ 栄養不足・食欲不振の影響

コロナ感染中は食欲が低下したり、嗅覚・味覚の異常により十分な食事が取れなくなることがあります。髪の成長には鉄分・亜鉛・タンパク質・ビタミン類などの栄養素が欠かせないため、感染中の栄養不足が回復後の抜け毛として現れることもあります。

✨ コロナ後の抜け毛の特徴と一般的な脱毛症との違い

コロナ後の抜け毛は、他の脱毛症と似ている部分もありますが、いくつかの特徴的な違いがあります。それぞれを理解することで、自分の状態をより正確に把握できます。

🌟 コロナ後の抜け毛(休止期脱毛症)の特徴

コロナ後の抜け毛は、主に休止期脱毛症として現れることが多く、以下のような特徴があります。感染から2〜4か月後に発症することが多く、シャンプー時や枕に大量の髪が落ちることに気づく場合がほとんどです。特定の部位だけでなく、頭全体から均一に抜けることが多く、頭頂部・生え際・全体的なボリューム低下として現れることが一般的です。また、抜けた髪の根元が白い球状(毛根鞘)になっていることが多く、これが休止期脱毛の特徴的なサインのひとつです。

💬 円形脱毛症との違い

円形脱毛症は、免疫系が自分の毛包を誤って攻撃することで起こる自己免疫疾患です。コロナ感染後に免疫系が乱れ、円形脱毛症が誘発されたケースも報告されています。円形脱毛症の場合は、硬貨状の丸い脱毛斑が頭皮にはっきりと現れるのが特徴で、全体的なびまん性の抜け毛とは見た目が大きく異なります。

✅ 男性型・女性型脱毛症(AGA/FAGA)との違い

男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)は、男性ホルモンの影響などによって毛周期が短縮し、徐々に薄毛が進行する脱毛症です。コロナ後の脱毛と比較すると、進行が比較的ゆっくりであり、特定のパターン(男性なら頭頂部や生え際の後退、女性なら頭頂部の分け目の広がり)が見られるのが特徴です。コロナ感染前からAGAやFAGAが潜在的に存在していた方が、コロナをきっかけに悪化・顕在化するケースもあります。

Q. コロナ後の抜け毛は円形脱毛症とどう違う?

コロナ後の抜け毛(休止期脱毛症)は頭全体から均一に抜けるびまん性が特徴です。一方、円形脱毛症は硬貨状の丸い脱毛斑が頭皮にはっきり現れます。コロナ感染後に免疫系が乱れて円形脱毛症が誘発されるケースも報告されており、見た目の違いで区別することが重要です。

🔍 抜け毛がひどいときの経過と自然回復の可能性

コロナ後の抜け毛、特に休止期脱毛症については、多くの場合、時間の経過とともに自然に回復する可能性があります。これは、休止期脱毛症が「一時的に多くの毛包が休止期に入ってしまった状態」であり、原因となったストレス(コロナ感染)が取り除かれれば、毛包が再び成長期に移行して新しい毛が生えてくるためです。

一般的に、休止期脱毛症では感染などのストレスが加わってから2〜4か月後に抜け毛のピークが来て、その後3〜6か月かけて徐々に回復していくことが多いとされています。ただし、「自然に治るから大丈夫」と放置すればよいわけではなく、いくつかの条件が揃わないと回復が遅れることもあります。

自然回復の妨げになる要因としては、継続するストレスや睡眠不足、鉄欠乏性貧血などの栄養不足、甲状腺機能異常などの基礎疾患、コロナ感染前から存在していた脱毛症(AGAなど)の悪化などが挙げられます。

また、抜け毛が大量で精神的につらい場合や、6か月以上経過しても改善が見られない場合は、自然回復を待つだけでなく、専門家に相談することを検討してください。

💪 皮膚科を受診すべき目安とタイミング

コロナ後の抜け毛について、「これは皮膚科に行くべきなのか?」と迷う方は多いと思います。以下のような状況であれば、皮膚科への受診をお勧めします。

まず、抜け毛の量が明らかに増えていると感じ、それが2週間以上続いている場合です。1日に100本以上の抜け毛がある状態が続くようであれば、専門家に相談したほうがよいでしょう。次に、頭皮に円形の脱毛斑がある場合です。これは円形脱毛症の可能性があり、早めの治療が回復を早める場合があります。また、コロナ感染後6か月以上経過しても抜け毛が改善しない、あるいは悪化している場合も受診の目安です。

さらに、抜け毛に加えて頭皮のかゆみ・フケ・赤みなどの症状がある場合は、頭皮に別の疾患(脂漏性皮膚炎など)が合併している可能性があります。また、コロナ感染前から薄毛が気になっていた方がコロナ後に急激に悪化した場合や、精神的に抜け毛が非常につらく、日常生活に支障をきたしている場合も、早めに受診することをおすすめします。

皮膚科を受診することで、抜け毛の原因を正確に診断してもらい、適切な治療や指導を受けることができます。「たかが抜け毛」と思わずに、気になったら専門家に相談する姿勢が大切です。

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🎯 皮膚科ではどのような診断・検査が行われるか

皮膚科を受診すると、どのような流れで診察が進むのか不安に思う方もいるかもしれません。ここでは、一般的な皮膚科での診断・検査の流れを解説します。

📝 問診

最初に詳しい問診が行われます。コロナに感染した時期・症状の程度・治療内容、抜け毛が始まった時期と経過、抜け毛の量や状態(どこから抜けるか・抜けた毛の状態など)、既往歴・服用中の薬・アレルギーの有無、家族の薄毛歴、最近のストレスや生活習慣の変化などについて確認されます。

🔸 頭皮・毛髪の視診・触診

頭皮全体と髪の状態を視覚的・触覚的に確認します。脱毛のパターン(全体的なびまん性か、局所的な脱毛斑か)、頭皮の炎症・フケ・脂漏の有無、毛髪の太さや質の変化などを確認します。

⚡ 毛髪牽引試験(プルテスト)

頭皮の複数の部位で数十本の毛を軽く引っ張り、抜ける本数を確認する検査です。通常は1〜2本以下ですが、休止期脱毛症では4本以上抜けることがあります。この簡単な検査で、現在進行中の脱毛の活動性を評価することができます。

🌟 ダーモスコピー検査

ダーモスコープという拡大鏡を用いて頭皮や毛根を詳しく観察します。毛包の状態、頭皮の血流、炎症のサインなどを細かく確認することで、脱毛の種類や重症度を判断するための重要な情報が得られます。

💬 血液検査

抜け毛の原因となりうる内科的な問題を除外するために、血液検査が行われることがあります。一般的には、血算(貧血の確認)、血清フェリチン(鉄の貯蔵量)、甲状腺ホルモン(TSH・FT4など)、亜鉛、ビタミンD、血糖値などが確認されます。コロナ感染後には栄養不足や甲状腺機能の変化が起きているケースもあるため、血液検査は非常に重要な診断ステップです。

✅ 毛根検査(トリコスキャン)

クリニックによっては、専用の機器を用いて毛根の状態を詳細に解析するトリコスキャンが行われることもあります。成長期・退行期・休止期にある毛の割合を数値化することで、脱毛の程度や種類をより客観的に評価することができます。

Q. コロナ後の抜け毛で皮膚科を受診する目安は?

以下の場合は皮膚科受診が推奨されます。1日100本以上の抜け毛が2週間以上続く、頭皮に円形の脱毛斑が現れた、コロナ感染後6か月以上経過しても改善しない、頭皮にかゆみや赤みがある、精神的に日常生活へ支障をきたしているケースでは早めの相談が大切です。

💡 皮膚科での主な治療法

皮膚科での診断結果をもとに、それぞれの原因や状態に応じた治療が行われます。コロナ後の抜け毛に対して行われる主な治療法について解説します。

📝 内服薬(サプリメント・鉄剤・亜鉛製剤など)

血液検査で鉄欠乏性貧血や亜鉛不足が判明した場合は、それぞれの補充療法が行われます。鉄剤や亜鉛製剤は処方薬として投与されることが多く、数か月の服用で毛髪の状態が改善することがあります。また、ビオチン(ビタミンB7)や各種ビタミンを含む毛髪・皮膚専用のサプリメントが処方されることもあります。

🔸 外用薬(塗り薬)

頭皮への血流を促進し、毛包に栄養を届けることを目的とした外用薬が処方されることがあります。これらは医師の診断のもとで処方されるものであり、市販品とは効果・成分が異なる場合があります。また、頭皮に炎症や脂漏性皮膚炎が合併している場合は、それに対応したステロイド外用薬や抗真菌薬が使用されることもあります。

⚡ 円形脱毛症に対する治療

コロナ後に円形脱毛症が発症・悪化した場合は、ステロイドの局所注射や外用薬、光線療法(PUVA療法・エキシマレーザーなど)、免疫調節薬などが使用されることがあります。重症の円形脱毛症に対しては、JAK阻害薬という新しいタイプの薬が使用されるケースもあり、治療の選択肢が広がっています。

🌟 頭皮ケア・生活指導

薬による治療だけでなく、頭皮の正しいケア方法や生活習慣の改善についての指導も行われます。適切なシャンプーの選び方・洗い方、頭皮マッサージの方法、睡眠・ストレス管理など、日常生活でできることについても専門家からアドバイスを受けることができます。

💬 甲状腺疾患などの基礎疾患への対応

血液検査で甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症が判明した場合は、内科や内分泌科への紹介が行われることがあります。基礎疾患の治療を行うことで、脱毛が改善するケースも多くあります。

📌 自宅でできる抜け毛対策とヘアケア

皮膚科での治療と並行して、自宅でできるケアを取り入れることで、回復を後押しすることができます。ただし、誤ったケアが逆効果になることもあるため、正しい方法を知っておくことが大切です。

✅ 正しいシャンプーの方法

毎日シャンプーをすることは、頭皮の清潔を保つために重要ですが、洗い方に注意が必要です。シャンプーは爪を立てずに指の腹でやさしくマッサージするように洗います。シャンプーをつける前にぬるま湯で十分に予洗いを行い、シャンプーをよく泡立ててから頭皮に乗せるようにしましょう。すすぎは十分に行い、シャンプー成分が残らないようにすることが大切です。洗髪後はタオルで強くこするのではなく、やさしく押し当てるように水分を取り、早めにドライヤーで乾かして頭皮を蒸れた状態のまま放置しないようにしましょう。

📝 シャンプー選びのポイント

強い洗浄力のシャンプーは頭皮の皮脂を過剰に取り除き、頭皮環境を悪化させることがあります。アミノ酸系の洗浄成分を使用した低刺激のシャンプーを選ぶとよいでしょう。また、頭皮に合わない成分(特定の香料・防腐剤など)によるアレルギーや刺激性皮膚炎が起きている場合は、成分をよく確認することが重要です。迷った場合は皮膚科の医師に相談して、自分の頭皮の状態に合ったシャンプーをすすめてもらうのが確実です。

🔸 頭皮マッサージ

頭皮マッサージは、頭皮の血流を促進して毛包への栄養供給を助ける効果が期待されています。シャンプー時に指の腹で円を描くようにやさしくマッサージしたり、入浴後に少し時間を取って頭皮全体をほぐすように動かすことが効果的です。ただし、強くこすったり引っ張ったりすることは逆効果になるため、あくまでもやさしく行うことが大切です。

⚡ ヘアスタイリングの注意点

コロナ後の抜け毛が気になる期間は、髪や頭皮への負担を減らすために、ヘアスタイリングにも気をつけることが大切です。頭皮を強く引っ張るようなポニーテールやきついお団子は、牽引性脱毛症を引き起こすリスクがあるため、できるだけ避けるか、緩めにまとめるようにしましょう。ヘアアイロンやドライヤーの高温による熱ダメージも、髪を傷つける原因となります。使用する場合は適切な温度設定を心がけ、ヘアオイルやヘアミルクなどの熱保護アイテムを活用することをおすすめします。また、パーマやカラーリングは頭皮・毛髪への刺激が強いため、抜け毛が落ち着くまでは控えることが理想的です。

Q. コロナ後の抜け毛に効果的な食事や生活習慣は?

髪の回復には、主成分であるタンパク質(肉・魚・卵・豆類)、鉄分(レバー・貝類・ほうれん草)、亜鉛(牡蠣・ナッツ類)を意識した食事が重要です。加えて、十分な睡眠で成長ホルモンの分泌を促し、適度な運動で頭皮の血流を改善すること、禁煙・節酒も回復を助けます。

✨ 食事・生活習慣と抜け毛の関係

髪の健康は、外側からのケアだけでなく、体の内側からの栄養補給によっても大きく左右されます。コロナ感染後の回復期には、特に食事と生活習慣の見直しが重要です。

🌟 髪に必要な栄養素を意識した食事

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。タンパク質が不足すると、髪の生成に十分な材料が行き渡らなくなるため、肉・魚・卵・豆類・乳製品などからしっかりとタンパク質を摂取することが大切です。

鉄分は、赤血球の材料となるだけでなく、毛根への酸素供給にも重要な役割を果たしています。特に女性は月経による鉄の損失があるため、鉄欠乏性貧血になりやすく、抜け毛の原因となることがあります。レバー・赤身肉・貝類・ほうれん草・ひじきなどの鉄分が豊富な食品を意識的に取り入れましょう。鉄分の吸収にはビタミンCが必要なため、同時に摂取することをおすすめします。

亜鉛は毛髪の成長を促進するミネラルで、不足すると抜け毛が増えることがあります。牡蠣・牛肉・豚肉・ナッツ類・ゴマなどに多く含まれています。ビタミンD、ビタミンB群(特にビオチン・B12・葉酸)、ビタミンAなども毛髪の健康に重要とされています。バランスのよい食事を基本としながら、不足しがちな栄養素は適切なサプリメントで補うことも一つの方法です。

💬 睡眠の質を高める

良質な睡眠は、体全体の回復に欠かせません。成長ホルモンは深夜の睡眠中に多く分泌され、毛包の修復・再生にも重要な役割を果たしています。睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌が低下し、毛髪の成長サイクルにも悪影響を与えます。コロナ後遺症として不眠を訴える方も多いですが、できる限り規則正しい就寝・起床時間を維持し、睡眠環境を整えることが大切です。

✅ 適度な運動

適度な運動は血液循環を促進し、頭皮への血流改善にも役立ちます。また、運動によってストレスホルモン(コルチゾール)の過剰な分泌が抑えられ、精神的なストレスの軽減にもつながります。ただし、コロナ後遺症として倦怠感が残っている場合は、無理に激しい運動をすることは逆効果になりかねません。ウォーキングや軽いストレッチなど、自分の体調に合わせた範囲から始めることをおすすめします。

📝 喫煙・飲酒の影響

喫煙は頭皮の血流を低下させ、毛包への酸素・栄養供給を妨げるため、抜け毛を悪化させる可能性があります。また、過度の飲酒は亜鉛の吸収を阻害したり、肝臓への負担を通じて栄養代謝に影響を与えたりすることがあります。コロナ後の抜け毛が気になる間は、できるだけ禁煙・節酒を心がけることが回復の助けになります。

🔍 メンタルヘルスと抜け毛の悪循環を断つために

抜け毛は、外見上の変化を伴うため、精神的なダメージが大きい症状のひとつです。毎日大量に抜ける髪を見ることで「このまま全部抜けてしまうのではないか」という不安が高まり、そのストレスがさらに抜け毛を悪化させるという悪循環に陥ることがあります。

この悪循環を断つために、まず正しい知識を持つことが重要です。コロナ後の休止期脱毛症の多くは、適切なケアと時間の経過によって回復する可能性が高いという事実を知ることで、必要以上の不安を抱えずに済む場合があります。

また、抜け毛への過度な意識が強まると、鏡を見るたびに不安になったり、外出が億劫になったりすることもあります。こうした場合は、気持ちのケアも並行して行うことが大切です。信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。抜け毛が気になる間は、ウィッグやヘアアクセサリーを活用して外見のコンプレックスを軽減することも一つの選択肢です。

コロナ後遺症として倦怠感・抑うつ気分・不安感などが続いている場合は、心療内科や精神科への相談も視野に入れましょう。メンタルヘルスの改善は、抜け毛の回復にも間接的に良い影響を与えます。

皮膚科の医師に抜け毛の状態と精神的なつらさの両方を率直に伝えることも重要です。医師は医学的な治療だけでなく、患者さんの精神的な不安にも配慮したサポートを提供することができます。「こんな些細なことを言っていいのか」と遠慮せず、気になること・つらいことはすべて相談してみてください。

コロナ後遺症の症状はさまざまであり、抜け毛もその一部です。自分ひとりで抱え込まず、専門家のサポートを積極的に活用することが、心身の回復への近道となります。アイシークリニック新宿院では、コロナ後の抜け毛を含むさまざまな脱毛症の相談を受け付けています。何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、コロナ感染後2〜3か月を経て抜け毛の増加に気づき、不安を抱えてご来院される患者様が多く見受けられます。そのほとんどが休止期脱毛症によるものであり、適切な診断と栄養状態の把握をもとにケアを行うことで、着実に回復へと向かっているケースが多いです。「まだ様子を見るべきか」と悩まれる気持ちはよく理解できますが、精神的につらさを感じていたり、6か月以上改善が見られない場合は、どうぞ一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。」

💪 よくある質問

コロナ感染後、どのくらいで抜け毛が始まりますか?

コロナ感染後の抜け毛は、感染から2〜4か月後に現れることが多いとされています。これは「休止期脱毛症」と呼ばれるメカニズムによるもので、感染というストレスが引き金となり、多くの毛包が一斉に休止期へ移行した結果、数か月後に大量の髪が脱落します。感染直後ではなく、しばらく経ってから気づくケースがほとんどです。

コロナ後の抜け毛は自然に治りますか?

多くの場合、適切なケアと時間の経過によって自然回復が期待できます。一般的に、抜け毛のピーク後、3〜6か月かけて徐々に改善していくとされています。ただし、継続するストレス・栄養不足・基礎疾患などがあると回復が遅れることがあります。6か月以上改善しない場合は、自然回復を待つだけでなく、皮膚科への受診をお勧めします。

コロナ後の抜け毛で皮膚科を受診すべき目安は?

以下のような場合は皮膚科への受診をお勧めします。①1日100本以上の抜け毛が2週間以上続く、②頭皮に円形の脱毛斑が現れた、③コロナ感染後6か月以上経っても改善しない、④頭皮にかゆみ・フケ・赤みがある、⑤精神的につらく日常生活に支障をきたしている。「たかが抜け毛」と思わず、気になったら早めに専門家に相談することが大切です。

皮膚科ではどのような検査・治療が受けられますか?

皮膚科では問診・視診のほか、毛を軽く引っ張って抜け毛の活動性を調べる「毛髪牽引試験」、拡大鏡で頭皮を詳しく観察する「ダーモスコピー検査」、貧血・鉄不足・甲状腺機能などを確認する「血液検査」が行われます。診断結果に応じて、鉄剤・亜鉛製剤などの内服薬、外用薬、頭皮ケア指導など、個人の状態に合わせた治療が提供されます。

自宅でできるコロナ後の抜け毛対策はありますか?

いくつかの対策が効果的です。ケア面では、爪を立てずに指の腹でやさしく洗うシャンプー方法や、頭皮マッサージによる血流促進が有効です。食事面では、髪の主成分であるタンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミン類を意識して摂取しましょう。また、十分な睡眠・適度な運動・禁煙・節酒も回復を助けます。誤ったケアが逆効果になる場合もあるため、不安な際は皮膚科にご相談ください。

🎯 まとめ

コロナ感染後の抜け毛は、多くの方が経験する後遺症のひとつで、主に「休止期脱毛症」というメカニズムで起こることが多いとされています。感染というストレスにより一時的に毛周期が乱れ、2〜4か月後に大量の抜け毛として現れることが一般的ですが、適切なケアと時間の経過によって多くの場合は回復していきます。

ただし、6か月以上改善しない場合、円形の脱毛斑が現れた場合、頭皮に炎症がある場合、精神的に非常につらい場合などは、皮膚科への受診が大切です。皮膚科では問診・視診・血液検査・ダーモスコピーなどを通じて原因を正確に診断し、栄養補充・外用薬・頭皮ケア指導など、一人ひとりに合った治療や指導が受けられます。

自宅でのケアとしては、正しいシャンプーの方法・頭皮マッサージ・髪に必要な栄養素を意識した食事・十分な睡眠・適度な運動が効果的です。また、抜け毛による精神的なストレスが悪循環を生むこともあるため、メンタルヘルスのケアも忘れずに取り組むことが大切です。

コロナ後の抜け毛でお悩みの方は、ひとりで抱え込まずに皮膚科の専門家に相談することをおすすめします。正確な診断と適切なサポートを受けながら、焦らず着実に回復を目指していきましょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 新型コロナウイルス感染症の後遺症(罹患後症状)に関する情報。倦怠感・脱毛を含むロングCOVIDの実態や対処方針についての公式見解を参照。
  • 日本皮膚科学会 – 脱毛症(休止期脱毛症・円形脱毛症・AGA/FAGAなど)の診断基準・治療ガイドラインおよび皮膚科受診の目安に関する学会公式情報を参照。
  • PubMed – COVID-19感染後の休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)の発症頻度・メカニズム・経過に関する国際的な査読済み臨床研究論文群を参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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