シミ治療に使うレーザーの種類と選び方を徹底解説

鏡を見るたびに気になるシミ。紫外線や年齢とともに増えていくシミは、スキンケアだけではなかなか改善しにくいものです。そんなシミに対して、クリニックで行われるレーザー治療は非常に効果的な方法として注目されています。しかし、シミ治療に使われるレーザーにはさまざまな種類があり、「どのレーザーが自分に合っているのか」「それぞれどんな違いがあるのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、シミ治療に用いられる主なレーザーの種類と特徴、選び方のポイントについてわかりやすく解説します。


目次

  1. そもそもシミとは?種類と原因を理解しよう
  2. シミ治療にレーザーが使われる理由
  3. シミ治療に使われるレーザーの主な種類
  4. Qスイッチレーザーとは
  5. ピコレーザーとは
  6. フラクショナルレーザーとは
  7. IPL(光治療)との違いも知っておこう
  8. シミの種類別におすすめのレーザーを解説
  9. レーザー治療の流れと注意点
  10. レーザー治療後のダウンタイムとアフターケア
  11. 自分に合ったレーザーを選ぶためのポイント
  12. まとめ

この記事のポイント

シミ治療のレーザーにはQスイッチ・ピコ・フラクショナルの種類があり、老人性色素斑・肝斑・ADMなどシミの種類ごとに最適な選択が異なる。肝斑への強照射は悪化リスクがあるため、専門医による正確な診断と治療計画が効果的なシミ治療の鍵となる。

🎯 そもそもシミとは?種類と原因を理解しよう

シミ治療を考える前に、まず「シミとは何か」を理解しておくことが大切です。シミとは、皮膚にメラニン色素が過剰に沈着することで生じる茶色や黒っぽい斑点のことを指します。しかし一口にシミといっても、その原因や性質によって複数の種類に分けられます。

もっともよく見られるのが「老人性色素斑(日光性色素斑)」です。これは紫外線の影響によって引き起こされるシミで、顔や手の甲など、日光にさらされやすい部位に現れやすいのが特徴です。色は均一な茶色で、境界がはっきりしています。加齢とともに増えていくため、「年齢のシミ」とも呼ばれます。

次に多いのが「肝斑(かんぱん)」です。肝斑は主に30〜50代の女性に多く見られ、両頬や額、鼻の下などに左右対称に現れるのが特徴です。女性ホルモンの影響や紫外線、摩擦などが原因とされており、老人性色素斑とは異なる性質を持っています。肝斑は通常のレーザー照射では悪化することがあるため、治療法の選択が特に重要です。

「そばかす(雀卵斑)」は、鼻の周囲や頬に小さな斑点が散在するタイプのシミで、遺伝的な要因が強いとされています。子どものころから見られることが多く、紫外線によって濃くなる傾向があります。

「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」は、真皮層(皮膚の深い部分)にメラニンが沈着するタイプで、両頬や額に青みがかった灰色の斑点として現れることが多いです。肝斑と混在していることもあり、見分けが難しいケースもあります。

このように、シミにはさまざまな種類があり、それぞれに最適な治療方法が異なります。自己判断でシミの種類を特定するのは難しいため、クリニックでの診断が重要になってきます。

Q. シミにはどのような種類があり、それぞれの特徴は?

シミは主に4種類あります。老人性色素斑は紫外線による茶色い斑点、肝斑は30〜50代女性の両頬に左右対称に現れます。そばかすは遺伝的要因が強く鼻周囲に散在し、ADMは真皮層に青みがかった灰色の斑点として現れます。見た目が似ていても治療法が異なるため、専門医による診断が重要です。

📋 シミ治療にレーザーが使われる理由

シミに対する治療法には、外用薬(塗り薬)や内服薬、ケミカルピーリングなどさまざまな方法があります。その中でも、レーザー治療が特に効果的とされているのはなぜでしょうか。

レーザー(Laser)とは「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の略で、特定の波長を持つ光を一点に集中させた技術です。医療用のレーザーはこの特性を活かして、皮膚の中の特定のターゲット(メラニン色素など)だけに精度高くエネルギーを届けることができます。

シミの原因であるメラニン色素はレーザーの特定の波長に対して強く反応します。そのため、周辺の正常な皮膚組織にダメージを与えることなく、シミの色素だけを選択的に破壊することが可能です。これを「選択的光熱融解理論(Selective Photothermolysis)」と呼びます。

外用薬や内服薬でのシミ治療は時間がかかることが多く、効果にも個人差があります。一方でレーザー治療は、適切なレーザーを選択し正しく照射することで、比較的短期間で目に見える改善効果が得られる点が大きなメリットです。ただし、レーザーの種類や照射方法を誤ると効果が得られないだけでなく、シミが悪化したり、炎症後色素沈着などの副作用が生じたりすることもあります。そのため、専門のクリニックでの診断と治療が非常に重要です。

💊 シミ治療に使われるレーザーの主な種類

シミ治療に用いられるレーザーにはいくつかの種類があり、それぞれ仕組みや特徴が異なります。大きく分けると「Qスイッチレーザー」「ピコレーザー」「フラクショナルレーザー」などが代表的です。また、厳密にはレーザーとは異なりますが、IPL(光治療)もシミ治療によく使われるため、あわせて理解しておくとよいでしょう。

これらのレーザーはそれぞれ、照射するパルス幅(光を当てる時間の長さ)、波長、エネルギーの伝え方などが異なり、対応できるシミの種類や深さも変わってきます。次のセクションから、それぞれのレーザーの特徴を詳しく見ていきましょう。

Q. ピコレーザーとQスイッチレーザーはどう違うのか?

両者の主な違いはパルス幅(照射時間)です。Qスイッチレーザーはナノ秒単位でメラニンを熱破壊するのに対し、ピコレーザーはさらに1000分の1程度の超短パルスで衝撃波によりメラニンを物理的に粉砕します。これにより周囲組織への熱ダメージが少なく、照射後の色素沈着リスクが低いのがピコレーザーの特徴です。

🏥 Qスイッチレーザーとは

Qスイッチレーザーは、シミ治療の分野で長年にわたって使用されてきた、信頼性の高いレーザーです。「Qスイッチ」とは、非常に短い時間(ナノ秒単位:1ナノ秒は10億分の1秒)に強力なエネルギーを照射する技術のことを指します。この短いパルス幅によって、熱が周囲の組織に広がる前にメラニン色素を破壊することができます。

Qスイッチレーザーには主に以下の種類があります。

「Qスイッチルビーレーザー」は波長694nmの光を使用し、メラニン色素への吸収率が高いことが特徴です。老人性色素斑やそばかす、ADMなどへの効果が期待できます。照射後は一時的にかさぶた(痂皮)が形成されますが、これはメラニン色素が破壊されて排出されるための自然な過程です。

「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」は波長755nmのレーザーで、ルビーレーザーと同様にメラニンに対して高い親和性を持ちます。色素性病変の治療に幅広く使用されており、ADMや老人性色素斑などに効果的です。

「Qスイッチ Nd:YAGレーザー」は波長1064nmと532nmの2種類の波長を使い分けることができるレーザーです。1064nmは皮膚の深い層まで届くため、真皮性のシミ(ADMなど)に有効で、532nmは表皮の浅いシミに適しています。また、低出力での照射(トーニング照射)は、肝斑の治療にも応用されています。

Qスイッチレーザーの主なデメリットとしては、照射後にかさぶたができやすく、数日〜1週間程度のダウンタイムが生じる場合があることが挙げられます。また、肌の色が濃い方では、炎症後色素沈着が起こるリスクもあるため、照射後のケアが重要です。

⚠️ ピコレーザーとは

ピコレーザーは近年、シミ治療の分野で急速に普及している比較的新しいタイプのレーザーです。「ピコ」とはピコ秒のことで、1ピコ秒は1兆分の1秒という非常に短い時間を意味します。Qスイッチレーザーのパルス幅がナノ秒単位であるのに対し、ピコレーザーはさらに1000分の1程度の超短パルスでエネルギーを照射します。

この超短パルスの照射によって何が起きるかというと、メラニン色素を熱エネルギーで破壊するのではなく、衝撃波(フォトメカニカル効果)によって物理的に粉砕することができます。これにより、周囲の正常組織への熱ダメージを最小限に抑えながら、より細かくメラニン色素を破壊することが可能です。

ピコレーザーのメリットとしては、まず照射後の色素沈着リスクが低い点が挙げられます。従来のQスイッチレーザーでは熱ダメージによる炎症が起きやすく、それが原因で色素沈着(レーザー後の黒ずみ)が生じることがありましたが、ピコレーザーではこのリスクが大幅に低減されます。

また、ピコレーザーにはさまざまな照射モードが搭載されていることが多く、スポット照射(ある部分を集中的に治療する)とトーニング照射(広範囲に低出力で照射する)を使い分けることができます。スポット照射は老人性色素斑やそばかす、ADMなどの局所的なシミに、トーニング照射は肌全体のくすみや肝斑の改善、毛穴の縮小などに活用されます。

さらに、ピコレーザーにはフラクショナル照射モードを備えたものもあります。これにより、コラーゲンの産生を促進し、肌のハリや質感の改善にも役立てることができます。

代表的なピコレーザーの機器としては、「ピコシュア(PicoSure)」「ピコウェイ(PicoWay)」「エンライトン(Enlighten)」「シナジー(Discovery PICO)」などがあり、それぞれ使用できる波長や特性が異なります。クリニックによって導入している機器が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

ピコレーザーのデメリットとしては、Qスイッチレーザーと比較して費用が高くなる傾向があること、また機器によっては対応できる波長が限られることなどが挙げられます。

🔍 フラクショナルレーザーとは

フラクショナルレーザーは、レーザー光を格子状(フラクショナル=分割)に照射するタイプのレーザーです。皮膚全体ではなく、無数の微細な柱状の熱凝固帯(マイクロサーマルゾーン)を作ることで、照射されていない周辺の正常組織を活かしながら皮膚の再生を促します。

フラクショナルレーザーには「アブレイティブ(ablative)」と「ノンアブレイティブ(non-ablative)」の2種類があります。

アブレイティブタイプは、皮膚表面を蒸散させながらレーザーを照射する方法で、より強い改善効果が期待できますが、ダウンタイムも長くなります。代表的な機器としては「フラクセル(Fraxel)」や「CO2フラクショナルレーザー」などがあります。

ノンアブレイティブタイプは皮膚表面を傷つけずに真皮層に熱エネルギーを届ける方法で、ダウンタイムが比較的短い反面、改善には複数回の治療が必要なことが多いです。

フラクショナルレーザーはシミの改善だけでなく、しわやたるみ、毛穴の開き、ニキビ跡などの改善にも幅広く使用されます。シミ治療においては、特にくすみや肌全体のトーンアップを目的とする場合に効果的です。ただし、肝斑のある部位への照射は悪化を招く可能性があるため注意が必要です。

Q. 肝斑へのレーザー治療で注意すべきことは何か?

肝斑に強いレーザーを照射すると、メラノサイトが刺激されてシミが悪化するリスクがあります。そのため肝斑には低出力のQスイッチNd:YAGレーザーによるトーニング照射や、ピコレーザーのトーニングモードが用いられます。さらにトラネキサム酸などの内服薬との併用療法も広く行われており、複数回の継続的な施術と正確な診断が治療の鍵となります。

📝 IPL(光治療)との違いも知っておこう

シミ治療の文脈でよく耳にする「IPL(Intense Pulsed Light)」は、厳密にはレーザーとは異なります。レーザーが単一の波長の光を使用するのに対し、IPLは広域の波長(通常500〜1200nm程度)を含む光を一度に照射します。

IPLはフォトフェイシャルやフォトRFなどの機器として知られており、複数の波長を使用することでシミだけでなく赤みや血管病変、毛穴の改善なども同時に期待できるのが特徴です。肌全体のトーンアップや美肌効果を求める方に向いています。

ただし、IPLはレーザーと比べてエネルギー密度が低いため、濃いシミや深いシミには効果が及びにくいことがあります。また、IPLにはさまざまなメーカーの機器があり、機器によって波長域や出力が異なるため、使用する機器の性能も治療効果に影響します。

IPLとレーザーのどちらが適しているかは、シミの種類や状態、肌質によって異なります。薄いシミや広範囲のくすみにはIPLが有効な場合もありますが、はっきりとした色の濃いシミにはレーザーの方が効果的なことが多いです。担当医師と相談しながら選択することが大切です。

💡 シミの種類別におすすめのレーザーを解説

シミの種類によって、適したレーザーは異なります。ここでは、代表的なシミの種類に対してどのレーザーが用いられることが多いかを整理します。

老人性色素斑(日光性色素斑)に対しては、Qスイッチレーザーやピコレーザーが第一選択となることが多いです。表皮に均一にメラニンが沈着しているため、これらのレーザーがよく反応します。1〜2回の照射でかなりの改善が見られることも多く、即効性が期待できます。色が比較的濃くはっきりしたシミは、治療の効果が出やすい傾向があります。

そばかす(雀卵斑)に対しても、Qスイッチルビーレーザーやピコレーザーが有効です。そばかすは表皮にある小さなシミですが、遺伝的な要因が強いため、治療後の再発予防のためにも紫外線対策が欠かせません。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は真皮の深い部分にメラニンがあるため、深達性の高いQスイッチルビーレーザーやQスイッチアレキサンドライトレーザー、またはピコレーザーなどが使用されます。真皮性のシミであるため、治療回数が複数回必要になることが多く、改善に時間がかかる場合もあります。

肝斑の治療は特に慎重なアプローチが必要です。肝斑に対して強いレーザーを照射すると、メラノサイトが刺激されてシミが悪化することがあります。そのため、肝斑の治療には低出力でのQスイッチ Nd:YAGレーザーを用いたトーニング治療や、ピコレーザーのトーニングモードが用いられることが多いです。また、内服薬(トラネキサム酸)との併用療法も広く行われています。肝斑の治療は複数回の継続的な施術が必要であり、適切な診断と計画的な治療計画が重要です。

なお、シミは混在して存在することも多く(例:肝斑と老人性色素斑が同じ部位にある場合など)、その場合は複数の治療を組み合わせることもあります。いずれにしても、まずは専門医による正確な診断を受けることが治療の第一歩です。

✨ レーザー治療の流れと注意点

レーザー治療を受ける際の一般的な流れを知っておくと、受診の際に安心です。

まず、カウンセリングと診察が行われます。担当医師がシミの種類や状態、肌質などを確認し、最適な治療方法を提案します。このとき、過去の治療歴やアレルギー、内服薬なども確認されます。疑問や不安な点はこの段階で遠慮なく質問しておきましょう。

次に治療の準備として、洗顔やメイク落としを行います。治療部位に麻酔クリームを塗布することもあります(痛みの感じ方には個人差があります)。照射中はレーザーから目を守るため、保護用のゴーグルやアイシールドを着用します。

レーザーの照射は部位や範囲にもよりますが、数分〜30分程度で終わることが多いです。照射中は輪ゴムで弾かれるような感覚や、熱感を伴うことがあります。照射後は赤みや腫れが生じることもありますが、冷却処置を行いながら対応します。

治療を受ける際の注意点としては、以下のことが挙げられます。治療前に日焼けをしていると、レーザーが反応しすぎてやけどや色素沈着のリスクが高まるため、少なくとも1〜2か月前から日焼け止めを徹底し、日焼けを避けることが重要です。また、治療後も紫外線対策は継続的に行う必要があります。

治療を受けてはいけないケースとしては、妊娠中や授乳中、ケロイド体質、光線過敏症のある方などが挙げられます。事前のカウンセリングで必ず申告するようにしてください。

また、レーザーの種類によっては、治療前に特定の薬剤の使用を中止する必要がある場合もあります(例:ビタミンAを含む外用薬など)。担当医師の指示に従って準備を行いましょう。

Q. レーザー治療後のダウンタイムとケア方法は?

ダウンタイムはレーザーの種類によって異なります。スポット照射後のかさぶたは約7〜10日で自然に剥がれ、無理に除去すると色素沈着のリスクがあります。トーニング照射やIPLは赤みが数時間〜1日程度で落ち着くことが多いです。治療後は保湿と紫外線対策が特に重要で、刺激の強いスキンケアや強い洗顔は控えることが推奨されます。

📌 レーザー治療後のダウンタイムとアフターケア

レーザー治療後のダウンタイム(施術後に肌の回復に必要な時間)は、使用するレーザーの種類や照射出力によって大きく異なります。

Qスイッチレーザーやピコレーザーのスポット照射後は、照射部位にかさぶた(痂皮)が形成されることがあります。このかさぶたは通常7〜10日程度で自然に剥がれ落ちます。かさぶたは無理に剥がさず、自然に取れるのを待つことが大切です。無理に剥がすと、炎症後色素沈着や傷跡が残るリスクがあります。

ピコレーザーのトーニング照射やIPLは、ダウンタイムが比較的短く、照射後の赤みが数時間〜1日程度で落ち着くことが多いです。ただし、個人差があるため一概には言えません。

フラクショナルレーザー(特にアブレイティブタイプ)は、ダウンタイムが数日〜1週間以上になることもあります。施術後は赤みや腫れ、皮むけが生じることがあるため、社会的なイベントや大切な予定がある時期の前には施術を受けないほうが無難です。

治療後のアフターケアとして特に重要なのが、保湿と紫外線対策です。レーザー照射後の皮膚は非常に敏感な状態になっているため、刺激の少ない保湿剤でしっかりと保湿し、外出時は必ず日焼け止めを使用してください。できれば帽子や日傘なども活用して、物理的に紫外線を遮断することも効果的です。

また、治療後は洗顔の際に強くこすらないように注意し、スクラブ洗顔などの刺激の強いスキンケアは控えましょう。アルコールを含む化粧品も刺激になることがあるため、担当医師の指示に従って適切なスキンケアを行うことが大切です。

治療後に気になる症状(強い痛みや熱感、かゆみ、異常な腫れなど)が現れた場合は、自己判断せずに速やかに受診したクリニックに相談することをおすすめします。

🎯 自分に合ったレーザーを選ぶためのポイント

シミ治療のためのレーザー選びにおいて、最終的に重要なのは「自分のシミの種類と状態に合ったものを選ぶこと」です。そのためにいくつかのポイントを押さえておきましょう。

まず、専門医による診断を受けることが最優先です。先にも述べたように、シミには多くの種類があり、外見だけでは判断が難しい場合もあります。ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)やWOOD灯検査などを使って、シミの種類を正確に診断してもらうことが大切です。適切な診断なしに治療を受けると、効果が出ないだけでなく、悪化してしまうリスクもあります。

次に、ダウンタイムと生活スタイルを考慮することも大切です。仕事や生活の都合上、長いダウンタイムを取ることが難しい方は、ダウンタイムの短いトーニング照射やIPLから始めることも一つの選択肢です。一方、しっかりと期間を設けられる方は、より効果の高いスポット照射や強めのフラクショナルレーザーを検討することができます。

費用についても確認しておきましょう。シミのレーザー治療は基本的に自由診療(保険適用外)となります。そのため、費用はクリニックや使用する機器によって大きく異なります。治療の回数や総額の目安について、事前にしっかりと確認しておくことで、計画的に治療を進めることができます。

また、実績と信頼性のあるクリニックを選ぶことも重要です。レーザー治療は機器の種類だけでなく、医師の技術や経験によっても結果が大きく左右されます。治療件数の多いクリニックや、専門性の高い医師が在籍するクリニックを選ぶことで、より安全で効果的な治療を受けられる可能性が高まります。カウンセリング時に治療方針や実績についても確認してみましょう。

さらに、アフターフォローの体制も確認しておくと安心です。治療後に何か不安なことや気になる症状が出た場合に、迅速に対応してもらえるクリニックであれば、より安心して治療を受けることができます。

最後に、1つのレーザー治療だけにこだわらず、複数の治療法を組み合わせることも視野に入れておきましょう。たとえば、老人性色素斑はスポット照射で集中的に治療し、肝斑にはトーニング照射と内服薬を組み合わせるというように、シミの種類と状態に応じた複合的なアプローチが有効なこともあります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、シミのご相談にいらっしゃる患者様の多くが、ご自身のシミの種類を正確に把握されないまま来院されるケースが多く、特に肝斑と老人性色素斑が混在しているケースでは、丁寧な診断と治療方針の説明を大切にしています。最近の傾向として、ダウンタイムへの配慮からピコレーザーのトーニング照射を希望される患者様が増えており、内服薬との組み合わせによってより効果的な改善を実感していただけるケースも多くなっています。シミ治療は「どのレーザーを使うか」よりも「正確な診断のもとで最適な治療を選ぶこと」が何より重要ですので、まずは気軽にご相談にいらしてください。」

📋 よくある質問

シミの種類によってレーザーの選び方は変わりますか?

はい、シミの種類によって最適なレーザーは異なります。老人性色素斑にはQスイッチレーザーやピコレーザー、肝斑には低出力のトーニング照射や内服薬との併用、ADMには深達性の高いレーザーが用いられます。自己判断は難しいため、まずは専門医による正確な診断を受けることが大切です。

ピコレーザーとQスイッチレーザーの違いは何ですか?

最大の違いはパルス幅(光を照射する時間)です。Qスイッチレーザーがナノ秒単位なのに対し、ピコレーザーはさらに1000分の1程度の超短パルスで照射します。これによりピコレーザーは熱ダメージを抑えながらメラニンを粉砕でき、照射後の色素沈着リスクが低い点が特徴です。ただし費用はやや高めになる傾向があります。

肝斑にレーザーを当てても大丈夫ですか?

肝斑への強いレーザー照射は、メラノサイトが刺激されてシミが悪化する恐れがあるため注意が必要です。肝斑の治療には、低出力のトーニング照射やピコレーザーのトーニングモードが用いられることが多く、トラネキサム酸などの内服薬との併用も広く行われています。当院でも丁寧な診断のうえで治療方針をご提案しています。

レーザー治療後のダウンタイムはどのくらいですか?

使用するレーザーの種類によって異なります。スポット照射後はかさぶたが形成され、自然に剥がれるまで約7〜10日かかることが多いです。トーニング照射やIPLは赤みが数時間〜1日程度で落ち着く場合がほとんどです。フラクショナルレーザー(特にアブレイティブタイプ)は数日〜1週間以上かかることもあります。

レーザー治療は保険適用されますか?費用はどのくらいですか?

シミのレーザー治療は基本的に自由診療(保険適用外)となります。そのため、費用はクリニックや使用する機器、治療回数によって大きく異なります。当院では、カウンセリング時に治療回数の目安や総額について丁寧にご説明していますので、費用面での不安もお気軽にご相談ください。

💊 まとめ

シミ治療に使われるレーザーにはQスイッチレーザー、ピコレーザー、フラクショナルレーザーなど複数の種類があり、それぞれ仕組みや特徴、適したシミの種類が異なります。老人性色素斑にはQスイッチレーザーやピコレーザー、肝斑にはトーニング照射や内服薬との併用、ADMには深達性の高いレーザーが使われるなど、シミの種類に合わせた治療選択が効果を最大化するための鍵となります。

また、治療後のダウンタイムやアフターケア、紫外線対策をしっかりと行うことで、より良い結果を得ることができます。自己判断でシミの種類を特定し、治療法を選ぶことは難しいため、まずは信頼できるクリニックで専門医の診断を受けることが大切です。

アイシークリニック新宿院では、患者さん一人ひとりのシミの状態や肌質、ライフスタイルに合わせた最適な治療プランをご提案しています。シミに悩んでいる方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。専門のスタッフと医師が丁寧にご説明し、納得のいく治療をサポートいたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – シミ(老人性色素斑・肝斑・ADMなど)の種類・診断基準・治療ガイドラインに関する情報
  • 日本美容外科学会 – レーザー治療(Qスイッチレーザー・ピコレーザー・IPLなど)の適応・安全性・施術に関する学会見解
  • PubMed – 選択的光熱融解理論(Selective Photothermolysis)やピコレーザー・Qスイッチレーザーの有効性・副作用に関する国際的な査読済み研究論文

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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