
「顔ダニって本当に存在するの?」「自分の肌にも顔ダニがいるのかな?」と気になったことはありませんか。顔ダニは正式には「ニキビダニ(毛包虫)」と呼ばれる微小な生き物で、実は多くの成人の顔に生息しています。しかし、あまりにも小さいため肉眼では確認が難しく、その存在を実感できる人はほとんどいません。この記事では、顔ダニが肉眼で見えるのかどうかという素朴な疑問をはじめ、顔ダニの生態や肌トラブルとの関係、そして気になる場合の対策や治療法について、医学的な観点からわかりやすくご説明します。
目次
- 顔ダニとは何か?正式名称と基本情報
- 顔ダニは肉眼で見えるのか?大きさを徹底解説
- 顔ダニはどこにいる?生息場所と生態
- 顔ダニが増えすぎると起きる肌トラブル
- 顔ダニが多い人の特徴とリスク因子
- 顔ダニを自分で確認する方法はあるのか
- 顔ダニを増やさないための日常ケア
- 医療機関で受けられる顔ダニの検査と治療
- 美容クリニックでできるアプローチ
- まとめ
この記事のポイント
顔ダニ(毛包虫)は0.15〜0.4mmと極小で肉眼確認は不可能。成人の60〜80%以上に常在し通常は無害だが、異常増殖するとニキビ・酒さ・まつ毛ダニ症を引き起こす。診断は皮膚科の顕微鏡検査が必要で、イベルメクチン等の駆虫薬が有効。
🎯 顔ダニとは何か?正式名称と基本情報
顔ダニという言葉はメディアやSNSでよく目にしますが、その正式名称はDemodex(デモデックス)、日本語では「ニキビダニ」あるいは「毛包虫(もうほうちゅう)」と呼ばれています。節足動物の一種であり、クモやダニと同じ分類(クモ綱)に属します。
顔ダニには主に2種類の種が知られています。一つ目はDemodex folliculorum(デモデックス・フォリキュロルム)で、毛包(毛穴の奥にある毛の根元部分)に生息します。二つ目はDemodex brevis(デモデックス・ブレビス)で、こちらは皮脂腺の中に住み着きます。いずれも顔、特にTゾーン(額・鼻・あご)や頬に多く分布しています。
驚くべきことに、顔ダニは「人間の皮膚に寄生する生き物」でありながら、多くの場合は無害な存在です。研究によれば、成人の皮膚には顔ダニが常在しているケースが非常に多く、寄生率は成人で60〜80%以上ともいわれています。高齢者になるほど寄生率が上がるというデータもあり、ある意味では人間の皮膚の「常在菌」に近い位置づけで考えられることもあります。
顔ダニは通常、宿主に害を与えることなくひっそりと生活していますが、免疫力の低下や皮脂分泌の過多、スキンケアの乱れなどが重なると異常増殖し、さまざまな肌トラブルを引き起こすことがあります。
Q. 顔ダニは肉眼で確認できますか?
顔ダニ(毛包虫)の大きさは0.15〜0.4ミリメートルと極めて微小で、毛穴や皮脂腺の奥に潜んでいるため、通常の状況で肉眼確認はほぼ不可能です。体色も白っぽく半透明で皮膚と見分けにくく、正確な確認には皮膚科医による顕微鏡検査が必要です。
📋 顔ダニは肉眼で見えるのか?大きさを徹底解説
顔ダニが肉眼で見えるかどうかという疑問は、多くの人が抱く素朴な疑問です。結論からお伝えすると、顔ダニは通常の状況では肉眼で確認することは非常に困難です。その理由は、顔ダニのサイズにあります。
Demodex folliculorumの体長は約0.3〜0.4ミリメートル程度、Demodex brevisはさらに小さく0.15〜0.2ミリメートル程度とされています。一般的に人間の肉眼で識別できる最小サイズは0.1〜0.2ミリメートル前後とされており、理論上は非常に条件が整えばギリギリ見えなくもないサイズですが、実際には毛穴の中や皮脂腺の奥に潜んでいるため、皮膚の表面から肉眼で確認することはほぼ不可能です。
また、顔ダニの体は白っぽく半透明な色をしており、皮膚の色と見分けがつきにくいことも、視認を難しくしている要因の一つです。さらに、顔ダニは光を嫌う性質があり、日中は毛穴の奥に潜り込んでいるため、昼間に肌の表面を観察しても発見できません。
ネット上では「洗顔後に白い糸のようなものが見えたら顔ダニ」という情報が拡散されることがありますが、これは医学的に正確な情報ではありません。洗顔後に毛穴から出てくる白い角栓や皮脂の塊を顔ダニと誤解しているケースがほとんどです。顔ダニを肉眼で確認したと感じた場合も、実際には別のものを見ている可能性が高いです。
正確に顔ダニを確認するためには、皮膚科医が行う専門的な顕微鏡検査が必要です。皮膚から採取したサンプルを顕微鏡で拡大することで、初めてその存在と数を正確に把握することができます。
💊 顔ダニはどこにいる?生息場所と生態
顔ダニの生息場所と生態を理解しておくことは、適切なケアや対策を行ううえでとても重要です。顔ダニは主に顔の皮膚に生息していますが、特に皮脂の多い部位を好む傾向があります。
好発部位としては、鼻・額・あごなどのTゾーン、頬の中央部、まつ毛の根元周辺が挙げられます。まつ毛の毛包は顔ダニにとって理想的な住処であり、まつ毛ダニとも呼ばれるほど多く確認される場所です。また、眉毛や耳の周囲にも生息することがあります。
顔ダニの生活サイクルはおよそ14〜18日間といわれています。卵から孵化した幼虫が成虫になり、交尾・産卵を繰り返します。成虫は毛穴の中で皮脂や角質を食べて生活し、夜間になると皮膚表面に出てきて別の毛穴に移動したり、繁殖活動を行ったりします。
また、顔ダニには消化器官が不完全であることが知られており、排泄物を体内に蓄積したまま死を迎えます。死んだ顔ダニの体が毛包内で分解される際に、細菌の繁殖や炎症反応を引き起こすことがあり、これがニキビや酒さ(しゅさ)などの肌トラブルの原因の一つになると考えられています。
顔ダニは人から人へ移ることも知られています。主な感染経路としては、顔と顔が接触するスキンシップや、タオル・枕などの共有が挙げられます。母親から乳幼児への感染も報告されています。ただし、生後まもない赤ちゃんの皮膚にはほとんど見られず、思春期以降の皮脂分泌の増加とともに増えてくる傾向があります。
Q. 顔ダニが増えすぎると何が起きますか?
顔ダニが異常増殖すると、毛穴の詰まりや細菌繁殖によりニキビが悪化したり、顔の中央部が慢性的に赤くなる酒さを引き起こす場合があります。まつ毛の根元に白いカスが付着したり目が痒くなるまつ毛ダニ症や、脂漏性皮膚炎の悪化も報告されており、通常治療で改善しない場合は顔ダニの関与を疑うことが重要です。
🏥 顔ダニが増えすぎると起きる肌トラブル
先述のように、通常の状態では顔ダニは皮膚に無害な存在ですが、何らかの原因で異常増殖すると、さまざまな肌トラブルを引き起こします。これを「酒さ様皮膚炎(デモデックス症)」や「毛包虫症」と呼ぶことがあります。
顔ダニの増加に関連する代表的な肌トラブルには以下のものがあります。
まずニキビ(尋常性ざ瘡)との関連です。顔ダニが毛包に大量に寄生すると、毛穴が詰まりやすくなり、皮脂の正常な排出が妨げられます。また、顔ダニが運ぶ細菌(特にCutibacterium acnesなど)が炎症を起こし、ニキビを悪化させる要因になることがあります。特にニキビの治療を行っているのになかなか改善しない場合には、顔ダニの関与が疑われることがあります。
次に酒さ(しゅさ)との関係があります。酒さとは、顔の中央部が赤くなったり、毛細血管が拡張したりする慢性的な皮膚疾患です。酒さ患者の皮膚から顔ダニが健康な皮膚の人に比べて多く検出されることが複数の研究で報告されており、酒さの発症・悪化に顔ダニが関与している可能性が指摘されています。
また、まつ毛ダニ症という症状もあります。まつ毛の毛包に顔ダニが大量に寄生すると、まつ毛の根元に白いフケのようなものが付着したり、まつ毛が抜けやすくなったり、目が痒くなったりすることがあります。眼科的にも問題となることがあり、眼瞼炎(まぶたの炎症)や結膜炎を引き起こすこともあります。
さらに脂漏性皮膚炎との関係も注目されています。頭皮や顔の皮脂が多い部位に生じる脂漏性皮膚炎は、マラセチアというカビの一種が主な原因とされていますが、顔ダニの増加も症状の悪化に関与しているとされています。
これらの肌トラブルは顔ダニだけが原因というわけではありませんが、治療に難渋する場合や繰り返す場合には、顔ダニの関与を疑って検査・治療を検討することが重要です。
⚠️ 顔ダニが多い人の特徴とリスク因子
顔ダニは誰でも持っている可能性がありますが、特に増殖しやすい状況や、増えやすい人の特徴があります。自分が当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
皮脂が多い肌質の方は顔ダニが増えやすい傾向があります。顔ダニは皮脂を主食としているため、皮脂の分泌量が多いほど顔ダニにとって住みやすい環境になります。脂性肌の方や、思春期ホルモンの影響で皮脂が増加している10代〜20代の若者は、顔ダニの数が多くなりやすいといわれています。
免疫機能が低下している方も注意が必要です。免疫抑制剤の使用、HIV感染症、栄養不良、慢性的なストレス状態などで免疫機能が低下すると、顔ダニが急増するリスクが高まります。
ステロイドの長期使用も顔ダニ増殖のリスク因子の一つです。顔にステロイド外用薬を長期間使用すると、皮膚のバリア機能が低下し、また免疫応答が抑制されることで顔ダニが増えやすくなります。ステロイドの長期使用後にニキビ様の皮疹が出現する「ステロイド酒さ」との関連も指摘されています。
不適切なスキンケアも問題です。洗顔不足で毛穴に皮脂や汚れが蓄積していたり、逆に洗いすぎてバリア機能が壊れていたりすると、顔ダニにとって繁殖しやすい環境になります。また、古くなったコスメや未洗浄のブラシを使用すると、顔ダニが道具を通じて拡散するリスクがあります。
年齢も関係しています。顔ダニの寄生率・密度は年齢とともに増加する傾向があり、中高年以降では若い世代に比べて多く検出されることがあります。これは加齢に伴う免疫機能の変化や、皮膚ターンオーバーの低下が関係しているとされています。
性別では、男性のほうが女性よりも皮脂分泌量が多いため、顔ダニが多い傾向があるといわれています。また、アルコールの多飲も皮膚の毛細血管拡張や免疫への影響から、顔ダニ関連の症状を悪化させる可能性があります。
Q. 顔ダニを増やさない日常ケアは何ですか?
顔ダニの増殖を抑えるには、朝晩の適切な洗顔で過剰な皮脂を除去しつつ、洗いすぎによるバリア機能の破壊を避けることが基本です。枕カバーやタオルは週1〜2回洗濯し、メイクブラシなどの道具も定期的に洗浄することが大切です。十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫機能を維持することも増殖抑制につながります。
🔍 顔ダニを自分で確認する方法はあるのか
「自分で顔ダニを確認したい」と思う方も多いですが、前述のとおり顔ダニは肉眼では通常確認できません。ネット上でさまざまな「セルフチェック法」が紹介されていますが、医学的な根拠が乏しいものも多く含まれているため注意が必要です。
よく紹介される「洗顔後にテープを鼻に貼って剥がし、白い糸のようなものがあれば顔ダニ」という方法については、実際には毛穴の皮脂や角栓が引き出されているだけのケースがほとんどです。これを顔ダニと判断するのは誤りです。また、「夜に懐中電灯で鼻を照らして見る」という方法も、顔ダニが光を嫌う性質があるため、あったとしても逃げてしまい確認はほぼ不可能です。
自分の肌状態から顔ダニの影響を間接的に推測する方法としては、以下のようなサインに注意する方法があります。まつ毛の根元に白いカスや鱗屑(りんせつ)が付着している、まつ毛が抜けやすくなっている、目の周りや鼻周辺が繰り返し痒くなる、ニキビや赤みが一般的な治療で改善しない、顔の中央部に慢性的な赤みがある、などが顔ダニの過剰増殖を疑うサインとなります。
これらのサインが複数当てはまる場合には、自己判断でケアを続けるよりも皮膚科医に相談することが重要です。顔ダニの正確な診断は、専門家による顕微鏡検査でしか行えません。皮膚科では、まつ毛を数本採取したり、皮膚の表面をスパチュラ(へら)でこすったりして採取したサンプルを顕微鏡で観察し、ダニの数や種類を確認します。1平方センチメートルあたり5匹以上の顔ダニが検出されると、病的な増殖と判断されることがあります。
📝 顔ダニを増やさないための日常ケア
顔ダニは完全に除去することを目指すのではなく、増殖をコントロールして肌トラブルが起きないように管理することが現実的な目標です。日常生活の中でできるケアを取り入れることが、顔ダニのバランスを保つために重要です。
まず適切な洗顔習慣が基本です。顔ダニが好む過剰な皮脂を洗い流すために、朝晩の洗顔を習慣にしましょう。ただし、洗いすぎは逆に皮膚のバリア機能を壊し、かえって皮脂分泌を増やすことがあるため、洗浄力が強すぎない洗顔料を使い、ぬるま湯で優しく洗うことが大切です。
まつ毛周りのケアも欠かせません。まつ毛の根元を清潔に保つことで、まつ毛ダニの増殖を抑えることができます。専用のまつ毛クレンザーや、低刺激のアイメイク落としを使って、まつ毛の根元まで丁寧にクレンジングすることを意識しましょう。
枕カバーやタオルの管理も重要です。顔ダニは枕やタオルを通じて皮膚に移動することがあります。枕カバーは週に1〜2回の頻度で洗濯し、できれば高温乾燥処理を行いましょう。タオルも使い回しを避け、清潔なものを使うようにしてください。
コスメや道具の衛生管理も忘れずに。メイクブラシやパフは定期的に洗浄し、古くなったコスメは処分しましょう。特にリキッドタイプやクリームタイプのコスメは雑菌が繁殖しやすいため、使用期限を守ることが大切です。
生活習慣の改善も顔ダニ対策に効果的です。十分な睡眠を確保することで免疫機能を維持し、過剰なストレスを避けることが顔ダニの増殖抑制につながります。バランスの良い食事、特にビタミンAやビタミンCを含む食品の摂取は皮膚のターンオーバーを促し、健康な皮膚環境の維持に役立ちます。
ティーツリーオイル(精油)については、抗菌・抗寄生虫作用があるとして顔ダニ対策に用いられることがありますが、原液は刺激が強く皮膚トラブルの原因になるため、必ず適切な濃度に希釈したうえで使用するか、ティーツリー成分を含む市販品を活用するのが安全です。ただし、効果の程度には個人差があります。
Q. 顔ダニの検査や治療は医療機関で受けられますか?
皮膚科では皮膚や抜いたまつ毛を顕微鏡で観察する直接鏡検でダニの数と種類を確認します。増殖が確認された場合、駆虫作用を持つイベルメクチンやメトロニダゾールなどが処方されます。
💡 医療機関で受けられる顔ダニの検査と治療
日常ケアを続けても肌トラブルが改善しない場合や、顔ダニによる影響が疑われる場合には、皮膚科医への受診を検討しましょう。医療機関では以下の検査や治療が行われます。
診断には主に直接鏡検(顕微鏡検査)が用いられます。皮膚表面から採取したサンプルや、まつ毛を数本抜いて顕微鏡で観察することで、顔ダニの種類・数・形態を確認します。検査は短時間で結果が得られ、患者さんへの侵襲も最小限です。
治療については、顔ダニが増殖していると診断された場合、駆虫作用を持つ薬剤が処方されます。代表的なものとしてイベルメクチン(経口薬または外用薬)があります。イベルメクチンは顔ダニに対して高い有効性が報告されており、特にイベルメクチン1%クリームは酒さの治療薬として複数の国で承認されています。
また、メトロニダゾール(外用薬)も酒さや顔ダニ関連の炎症に対して使用されることがあります。メトロニダゾールは抗原虫・抗菌作用を持ち、炎症を抑える効果があります。
まつ毛ダニ症に対しては、ティーツリーオイルを含む眼科用の洗浄剤(約50%濃度)を用いたまつ毛の拭き取り処置が行われることがあります。眼科や皮膚科でのまつ毛周辺のケアは、まつ毛ダニ症の症状を改善するうえで重要です。
さらに、顔ダニ関連の症状にニキビや細菌感染が合併している場合には、抗菌薬(テトラサイクリン系など)の内服が組み合わせられることもあります。治療期間は症状の程度によって異なりますが、数週間から数ヶ月にわたることが多く、自己判断で治療を中断せずに医師の指示に従うことが重要です。
✨ 美容クリニックでできるアプローチ

顔ダニの増殖が引き起こす肌トラブル(ニキビ、毛穴の開き、赤み、くすみなど)に悩んでいる方の中には、皮膚科だけでなく美容クリニックでのアプローチに興味を持つ方もいるかもしれません。
美容クリニックでは、顔ダニそのものを「駆除する」ための治療というよりも、顔ダニが増殖しやすい環境を改善し、同時に顔ダニによる肌トラブルの影響を和らげるための治療を行います。
ケミカルピーリングは、グリコール酸や乳酸などの酸性成分を使って肌の古い角質を除去する治療法です。毛穴の詰まりを解消し、皮脂の排出を促すことで、顔ダニの住処を減らす効果が期待されます。また、肌のターンオーバーを促進することで、ニキビ痕やくすみの改善にもつながります。
フォトフェイシャル(IPL光治療)は、特定の波長の光を肌に照射することで赤みや色素沈着を改善する治療です。顔ダニの増殖に関連した酒さや慢性的な赤みに対して、皮膚科治療と組み合わせて行われることがあります。
レーザー治療についても、毛穴の開きや赤み、ニキビ痕などの改善を目的としたレーザー治療(フラクショナルレーザーやCO2レーザーなど)が顔ダニ関連の肌トラブルの後療法として検討されることがあります。ただし、レーザー治療は炎症の活動期には行えないため、顔ダニの増殖がコントロールされてから行うことが基本です。
ハイドラフェイシャルや毛穴洗浄系の施術は、吸引と洗浄によって毛穴の皮脂や汚れを取り除く施術です。過剰な皮脂を除去することで、顔ダニの増殖環境を改善する補助的な効果が期待されますが、皮膚への刺激が強すぎると逆効果になることもあるため、担当医師・スタッフへの相談が大切です。
アイシークリニック新宿院では、ニキビ・毛穴・赤みなどの肌トラブルに対する美容医療を提供しています。顔ダニ関連の肌悩みがある場合には、まず医師によるカウンセリングを受け、現在の肌状態を正確に評価してもらったうえで、最適な治療法を選択することをお勧めします。皮膚科治療と美容医療を組み合わせたアプローチが、より良い結果をもたらすことがあります。
また、美容クリニックで施術を受ける際には、使用される施術器具や環境の衛生管理について確認することも大切です。信頼できるクリニックでは、使用する機器の滅菌・消毒が徹底されており、顔ダニをはじめとした感染リスクの管理が適切に行われています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ニキビや慢性的な赤みがなかなか改善しないとお悩みの患者様が受診された際に、顔ダニ(毛包虫)の関与を疑って精査するケースが少なくありません。顔ダニは多くの成人に常在する生き物ですが、皮脂の過剰分泌や免疫機能の低下が重なると異常増殖し、通常の治療では改善しにくい肌トラブルの原因となることがありますので、セルフケアで解決しようとせず、まずは専門医にご相談いただくことが大切です。一人ひとりの肌状態をしっかりと評価したうえで、必要に応じて駆虫薬の処方や美容医療との組み合わせなど、最適な治療プランをご提案いたしますので、どうぞお気軽にご来院ください。」
📌 よくある質問
通常の状況では肉眼で確認することは非常に困難です。顔ダニの大きさは0.15〜0.4ミリメートル程度と極めて微小で、毛穴や皮脂腺の奥に潜んでいます。また体色が白っぽく半透明なため皮膚と見分けにくく、正確な確認には皮膚科医による顕微鏡検査が必要です。
研究によれば、成人の60〜80%以上の皮膚に顔ダニが常在しているとされています。年齢とともに寄生率は上がる傾向があり、高齢者ではさらに高くなるデータもあります。ただし、多くの場合は無害な存在で、通常は肌トラブルを引き起こすことはありません。
顔ダニが異常増殖すると、ニキビ・酒さ(慢性的な顔の赤み)・まつ毛ダニ症(まつ毛の抜け落ちや目の痒み)・脂漏性皮膚炎などの肌トラブルを引き起こすことがあります。通常の治療でなかなか改善しない場合は、顔ダニの関与が疑われるため、専門医への相談をお勧めします。
朝晩の適切な洗顔で過剰な皮脂を除去すること、まつ毛周りを清潔に保つこと、枕カバーやタオルを週1〜2回洗濯すること、メイクブラシなどの道具を定期的に洗浄することが有効です。また、十分な睡眠やバランスの良い食事で免疫機能を維持することも大切です。
皮膚科では顕微鏡検査で顔ダニの種類・数を確認したうえで、駆虫作用を持つイベルメクチン(外用・内服)やメトロニダゾールなどが処方されます。当院では医師によるカウンセリングで肌状態を評価し、必要に応じて駆虫薬の処方や美容医療との組み合わせによる最適な治療プランをご提案しています。
🎯 まとめ
顔ダニ(ニキビダニ・毛包虫)は、成人の多くに常在する非常に小さな生き物で、通常は肉眼で確認することはできません。その大きさは0.15〜0.4ミリメートル程度と極めて微小であり、毛穴や皮脂腺の奥に潜んでいるため、専門的な顕微鏡検査がなければ正確な確認は不可能です。
ほとんどの場合、顔ダニは人体に無害な存在ですが、皮脂の過剰分泌・免疫機能の低下・不衛生なスキンケア習慣などが重なると異常増殖し、ニキビ・酒さ・まつ毛ダニ症・脂漏性皮膚炎などさまざまな肌トラブルの原因となることがあります。
自分で顔ダニを確認しようとするよりも、適切な洗顔・スキンケア・生活習慣の見直しを行い、なかなか改善しない肌トラブルがある場合には皮膚科医に相談することが最善の対応策です。顔ダニ関連の症状には駆虫薬などの医療的な治療が有効なケースもあります。また、肌トラブルの跡や慢性的な赤みなどに対しては、皮膚科での治療と並行して美容クリニックでの施術を検討することも選択肢の一つです。
顔ダニに関して不安や疑問がある場合は、自己判断せずに専門医に相談することをお勧めします。正確な診断と適切な治療・ケアによって、健康で美しい肌を維持することが可能です。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性ざ瘡)・酒さ・脂漏性皮膚炎など、顔ダニ(毛包虫)の増殖に関連する皮膚疾患の診断基準・治療ガイドラインに関する情報
- PubMed – Demodex(顔ダニ)の生態・寄生率・酒さや毛包虫症との関連性・イベルメクチンやメトロニダゾールによる治療効果に関する国際的な医学研究論文
- 厚生労働省 – イベルメクチン等の駆虫薬・外用薬の承認情報および皮膚寄生虫疾患に関連する医薬品の安全性・使用に関する情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
