
⚡ まぶたにできもの…放置してない?
「ただの吹き出物かな」と思って放っておくと、実は治療が必要な病気だった…というケースが意外と多いんです。
この記事を読めば、まぶたのできものの種類・原因・正しい対処法がまるごとわかります。2週間以上治らない・どんどん大きくなる場合は特に要注意!
🚨 読まないとこんなリスクが…
- 自己判断で放置 → 悪化・慢性化のおそれ
- 間違ったセルフケア → 炎症が広がる可能性
- まれに悪性のできもののサインを見逃すことも
💡 この記事でわかること
- 📌 霰粒腫・麦粒腫・稗粒腫など主要なできものの違い
- 📌 それぞれの原因と治療法
- 📌 今すぐ病院へ行くべきサイン
目次
- 瞼の上にできものができる主な原因
- 瞼にできるできものの種類と特徴
- 霰粒腫(さんりゅうしゅ)について詳しく解説
- 麦粒腫(ものもらい)について詳しく解説
- 稗粒腫(はいりゅうしゅ)について詳しく解説
- その他の瞼のできもの
- 瞼のできものの治療法
- 自宅でできるケアと注意点
- 病院を受診すべきタイミング
- まとめ
この記事のポイント
瞼のできものには霰粒腫・麦粒腫・稗粒腫など多くの種類があり、原因・治療法はそれぞれ異なる。自己判断での放置や処置は危険で、症状が2週間以上続く場合や急速に大きくなる場合はアイシークリニックなど専門医への受診が不可欠。
💡 瞼の上にできものができる主な原因
瞼の上にできものができる原因は、一つではありません。瞼は非常に薄くデリケートな皮膚で覆われており、さまざまな皮膚腺や毛包が密集しています。そのため、さまざまな要因によってできものが生じやすい部位でもあります。
最も多い原因の一つが、皮脂腺や汗腺の詰まりです。瞼にはマイボーム腺と呼ばれる脂肪分泌腺が上下の瞼それぞれに約20〜30個存在し、目の表面を覆う油分を分泌しています。このマイボーム腺が何らかの理由で詰まってしまうと、分泌物が溜まってしこりのようなできものが生じることがあります。これが後述する霰粒腫の主な原因です。
次に、細菌感染が挙げられます。まつ毛の根元にあるツァイス腺やモル腺、あるいはマイボーム腺に細菌が感染することで、炎症を伴う赤く腫れたできものができます。これがいわゆる「ものもらい(麦粒腫)」です。手で目を触る癖がある方や、コンタクトレンズを不衛生な状態で使用している方は特に感染リスクが高くなります。
また、皮膚の代謝異常や毛穴の詰まりが原因で、稗粒腫と呼ばれる白い小さなできものができることもあります。稗粒腫は瞼周辺に多く見られ、汗管腫と呼ばれる汗腺由来の良性腫瘍も同部位によく生じます。
さらに、加齢や紫外線による皮膚の変化が原因で生じるできものもあります。脂漏性角化症(老人性いぼ)や扁平母斑など、主に中高年以降に発生するできものは、加齢に伴う皮膚細胞の異常増殖が関与しています。
そのほかにも、アレルギー反応や接触性皮膚炎、ウイルス感染(特にヒトパピローマウイルスによる疣贅)なども瞼のできものの原因となります。原因が多岐にわたるため、見た目や症状だけで自己判断せず、医療機関での診断を受けることが重要です。
Q. 瞼にできものができる主な原因は何ですか?
瞼のできものの主な原因は、マイボーム腺(脂肪分泌腺)の詰まり、細菌感染、皮膚の代謝異常、加齢や紫外線による皮膚変化などです。ウイルス感染やアレルギー反応が原因になるケースもあり、原因が多岐にわたるため自己判断せず医療機関での診断が重要です。
📌 瞼にできるできものの種類と特徴
瞼の上にできるできものは、大きく「炎症性」と「非炎症性」に分けることができます。炎症性のできものは赤みや痛み、熱感を伴うことが多く、非炎症性のものは痛みなく徐々に大きくなるケースが一般的です。
代表的な種類としては以下のものが挙げられます。
まず炎症性のできものとして、麦粒腫(ものもらい)があります。まつ毛の根元周辺の腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症で、赤く腫れて痛みを伴います。
非炎症性のできものとしては、霰粒腫が代表的です。マイボーム腺の詰まりによって生じる慢性肉芽腫性炎症で、痛みを伴わない硬いしこりとして触れることが多いです。
また、稗粒腫は白色や淡黄色の直径1〜2mm程度の小さなできもので、瞼や目の周囲によく見られます。汗管腫は褐色や肌色の小さなドーム状の丘疹が複数集まって生じる良性腫瘍で、特に下瞼に多く見られます。
そのほかに、眼瞼黄色腫(まぶたに生じる黄色い平たいできもの)、脂漏性角化症(加齢性のいぼ状のできもの)、疣贅(ウイルス性のいぼ)、粉瘤(皮膚の下に角質が溜まる袋状のできもの)なども瞼にできることがあります。まれではありますが、基底細胞がんや脂腺がんなど悪性腫瘍が瞼に生じることもあるため、注意が必要です。
✨ 霰粒腫(さんりゅうしゅ)について詳しく解説
霰粒腫は、瞼にできるできものの中でも比較的よく見られるものの一つです。マイボーム腺という瞼の縁に存在する脂肪分泌腺が詰まり、分泌物が腺の中に溜まることで発生します。この溜まった分泌物に対して体が異物反応を示し、周囲に肉芽腫(にくがしゅ)と呼ばれる炎症組織が形成されることで、硬いしこりとして感じられるようになります。
霰粒腫の主な症状は、瞼の皮膚の下にできる硬い丸いしこりです。初期段階では痛みや赤みがほとんどなく、押しても痛くないことが多いです。ただし、細菌感染が加わると麦粒腫と同様に赤く腫れて痛みを伴うことがあり、これを感染性霰粒腫と呼びます。
霰粒腫は上瞼に多く見られますが、下瞼にも生じます。大きさは数ミリから1センチ程度になることもあります。大きくなると外見的な問題だけでなく、視野が妨げられたり、角膜に圧迫が加わることで乱視を引き起こしたりすることもあります。特に子供の場合、瞼からの圧力が角膜に長期間かかると弱視の原因になることもあるため、早期の対処が求められます。
霰粒腫が発生しやすい方の特徴として、マイボーム腺機能不全(脂肪の分泌異常)がある方、ドライアイの方、アトピー性皮膚炎などアレルギー体質の方、ロザセア(酒さ)や脂漏性皮膚炎のある方などが挙げられます。また、ホルモンバランスの乱れやストレスも霰粒腫の発生に影響すると考えられています。
治療については、小さな霰粒腫は自然に吸収されることもあります。しかし、数週間以上経過しても消えない場合や大きくなる場合は、眼科や形成外科での治療が必要です。治療法としては、ステロイドの局所注射や手術による内容物の切開・排出が一般的です。切開手術は多くの場合、局所麻酔下で数分程度で完了します。再発することもありますが、適切なアイケアを続けることで再発予防が期待できます。
Q. 霰粒腫と麦粒腫の違いを教えてください
霰粒腫はマイボーム腺の詰まりによる慢性的な肉芽腫性炎症で、痛みのない硬いしこりが特徴です。麦粒腫(ものもらい)は黄色ブドウ球菌などの細菌感染による急性化膿性炎症で、赤み・腫れ・痛みを伴います。原因と治療法が異なるため、自己判断は避けるべきです。
🔍 麦粒腫(ものもらい)について詳しく解説
「ものもらい」という名称で広く知られている麦粒腫は、瞼の皮脂腺や汗腺に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染することで起こる急性化膿性炎症です。感染する腺の場所によって、外麦粒腫と内麦粒腫の2種類に分けられます。
外麦粒腫は、まつ毛の毛根部に位置するツァイス腺やモル腺に感染が起こるタイプで、まつ毛の根元付近に赤みや腫れが生じます。内麦粒腫は、瞼の内側(結膜側)のマイボーム腺に感染が起こるタイプで、瞼の内側が腫れて痛む特徴があります。
麦粒腫の典型的な症状は、瞼の局所的な赤み、腫れ、痛み、かゆみです。症状が進むと膿が溜まり、黄白色の膿点が見られることもあります。多くの場合、発症から数日で自然に膿が排出されて改善しますが、症状が強い場合や長引く場合は医療機関での治療が必要です。
麦粒腫は年齢を問わず誰にでも起こりますが、特に免疫力が低下しているとき、疲労やストレスが溜まっているとき、不衛生な環境下(手を洗わずに目を触る、古いアイメイクを使い続けるなど)に感染しやすくなります。コンタクトレンズ使用者も感染リスクが高まるため、レンズの衛生管理には特に注意が必要です。
治療法としては、抗菌薬の点眼や眼軟膏が一般的に用いられます。炎症が強い場合は抗菌薬の内服薬が処方されることもあります。膿が溜まっている場合は、切開して膿を排出する処置が行われます。自分で膿を絞り出そうとすることは、炎症が広がったり、蜂窩織炎などの重症化につながるリスクがあるため絶対に行わないようにしてください。
麦粒腫を予防するためには、目を清潔に保つことが最も重要です。手洗いを徹底する、アイメイクは毎日しっかり落とす、古くなったアイメイク用品は定期的に交換するなどの対策が有効です。
💪 稗粒腫(はいりゅうしゅ)について詳しく解説
稗粒腫は、皮膚の表面近くにケラチン(角質タンパク)が溜まることでできる小さな嚢腫(のうしゅ)です。見た目は直径1〜2mm程度の白色または淡黄色の小さな丘疹で、瞼や目の周囲に複数個できることが多いです。痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどなく、主に見た目の問題として気になる方が多いです。
稗粒腫には大きく分けて2種類あります。原発性稗粒腫は、特に誘因なく自然発生するタイプで、新生児や若い女性に多く見られます。続発性稗粒腫は、皮膚への外傷(やけど、皮膚炎、水疱性疾患など)や、長期的なステロイド外用薬の使用などをきっかけとして生じるタイプです。
新生児に見られる稗粒腫は多くの場合、生後数週間以内に自然に消えていきます。一方、成人の場合は自然消退することは少なく、長期間にわたって残り続けることが多いです。
治療が必要な場合は、針やメスを使って内容物(ケラチン)を取り出す処置が行われます。これは比較的簡単な処置ですが、瞼という繊細な部位であるため、医療機関で行うことが重要です。レーザー治療(炭酸ガスレーザーなど)でも治療可能です。自分で針を使って潰そうとすることは、傷ができたり感染のリスクがあるため避けてください。
稗粒腫に似たできものとして汗管腫があります。汗管腫は汗を分泌するエクリン汗腺の末端部(汗管)が増殖した良性腫瘍で、特に下瞼や頬に多く見られます。肌色から淡褐色の小さなドーム状の丘疹が複数密集して現れるのが特徴で、思春期以降の女性に多く見られます。ホルモンの影響を受けやすく、月経周期に伴って一時的に増大することもあります。治療にはレーザーや手術が用いられますが、完全に消すことが難しい場合もあります。
Q. 瞼のできものを自宅でケアする方法は?
霰粒腫や麦粒腫には、38〜40度のタオルを1日2〜3回・1回5〜10分当てる温罨法が有効です。アイシャンプーでまつ毛の根元を清潔に保つことも予防に役立ちます。ただし、できものを手で触ったり潰したりすることは感染拡大や蜂窩織炎のリスクがあるため厳禁です。

🎯 その他の瞼のできもの
瞼にできるできものは、ここまで紹介してきたもの以外にもさまざまな種類があります。それぞれの特徴と注意点を理解しておくことが大切です。
眼瞼黄色腫は、まぶたの内側(鼻側)に生じる黄色みを帯びた平たいできもので、皮膚の下にコレステロールや脂質が沈着することで生じます。痛みはありませんが、高コレステロール血症や脂質異常症との関連が指摘されているため、発見した際は内科的な検査を受けることが推奨されます。見た目が気になる場合はレーザー治療や手術で除去することができますが、脂質異常症の治療をしないと再発する可能性があります。
脂漏性角化症(老人性疣贅)は、加齢に伴い皮膚細胞が異常増殖することで生じる良性腫瘍です。褐色から黒褐色のいぼ状のできもので、表面はざらざらとしています。中高年以降に多く見られ、顔面や体幹など全身に生じますが、瞼にも発生します。悪性化することはほとんどありませんが、見た目の問題や慢性的な刺激がある場合は、レーザー治療や液体窒素による冷凍療法などで除去します。
疣贅(いぼ)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって皮膚細胞が過剰増殖することで生じます。瞼にできる疣贅は、扁平な形をした扁平疣贅が多く、肌色〜淡褐色の平たい丘疹として現れます。顔面に多く見られ、自分でこすったり引っかいたりすることで広がる可能性があります。治療には液体窒素による冷凍療法やレーザー治療が用いられます。
粉瘤(アテローム)は、毛穴の入口が詰まり、皮膚の下に角質が溜まることでできる袋状のできものです。中央に黒い点(開口部)が見られることがあり、押すと白いカスのような内容物が出てくることがあります。感染すると赤く腫れて痛むことがあります。根本的な治療には手術による袋ごとの摘出が必要です。
ここで特に注意が必要なのが、瞼にできる悪性腫瘍です。瞼は皮膚がんが発生しやすい部位の一つで、基底細胞がん、扁平上皮がん、脂腺がん(マイボーム腺がん)などが瞼に生じることがあります。一般的に、ゆっくり大きくなる、形が不規則、表面がただれやすい、まつ毛が抜けるなどの特徴がある場合は悪性腫瘍を疑う必要があります。自己判断せず、必ず医療機関を受診して生検(組織検査)を含む適切な検査を受けることが重要です。
💡 瞼のできものの治療法
瞼のできものの治療法は、その種類や大きさ、症状によって異なります。主な治療法について詳しく解説します。
薬物療法は、主に感染性のできものに対して用いられます。麦粒腫に対しては抗菌薬の点眼薬や眼軟膏、必要に応じて内服薬が処方されます。炎症が強い霰粒腫に対してはステロイド剤が使用されることがあります。薬物療法で改善が見られない場合や、薬だけでは対処できないタイプのできものには、外科的処置が必要です。
ステロイド局所注射は、霰粒腫に対して行われる治療法です。霰粒腫の内部にステロイド薬を直接注射することで、炎症を抑えて肉芽腫を縮小させます。比較的小さな霰粒腫には有効ですが、大きな霰粒腫や長期化したものには効果が限定的なこともあります。注射後数週間で効果を判定し、必要に応じて繰り返し行うこともあります。
切開・排膿は、麦粒腫や感染した霰粒腫などに対して行われます。局所麻酔下で小さな切開を行い、内部に溜まった膿や内容物を排出します。処置後は抗菌薬の点眼や軟膏を使用して感染防止を行います。多くの場合、比較的短時間で処置が完了します。
霰粒腫の摘出手術は、薬物療法やステロイド注射で改善しない霰粒腫に対して行われます。局所麻酔下で瞼の内側(結膜側)や皮膚側から切開し、霰粒腫の内容物を掻き出します。手術時間は10〜15分程度で、多くの場合日帰りで行えます。術後は眼帯をして帰宅し、数日間は抗菌薬の点眼を行います。
レーザー治療は、稗粒腫、汗管腫、脂漏性角化症、疣贅などに対して用いられます。炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーなどを使用して、できものを焼灼・蒸散させます。出血が少なく、縫合不要で回復が比較的早いことが利点です。ただし、深いできものや大きなできものには複数回の治療が必要なこともあります。
手術による切除は、粉瘤や悪性腫瘍、大きな良性腫瘍などに対して行われます。局所麻酔下でできものを周囲組織ごと切除し、必要に応じて縫合します。切除した組織は病理検査に提出し、悪性でないかどうかを確認します。瞼は目立ちやすい部位であるため、術後の傷痕ができるだけ目立たないよう、細かい縫合技術が求められます。
液体窒素による冷凍療法は、疣贅や脂漏性角化症などに対して行われます。液体窒素(約マイナス196度)を患部に吹き付けてできものを凍結させ、細胞を破壊します。1〜2週間おきに複数回行うことが多く、徐々にできものが小さくなっていきます。処置後に水疱ができることがありますが、これは正常な反応です。
Q. 瞼のできものはいつ病院を受診すべきですか?
症状が1〜2週間以上続く場合、できものが急速に大きくなる場合、痛みや腫れが広がる場合、視力や視野に影響が出る場合、まつ毛が抜ける場合は速やかに受診が必要です。アイシークリニックでは、霰粒腫・麦粒腫をはじめとする瞼のできものの診断から治療まで一貫して対応しています。
📌 自宅でできるケアと注意点
瞼のできものに対して自宅でできるケアはいくつかありますが、できもののタイプを正確に把握した上で適切に行うことが大切です。また、自己判断による処置はかえって症状を悪化させることがあるため、注意が必要です。
温罨法(おんあんぽう)は、霰粒腫や麦粒腫(感染が治まった後)に対して有効なホームケアの一つです。清潔なタオルを温めて瞼の上に当てることで、詰まったマイボーム腺の分泌物を溶かし、排出を促す効果が期待できます。38〜40度程度のぬるめのお湯で濡らしたタオルを数分間当てる方法が一般的で、1日に2〜3回、1回5〜10分程度行うと良いでしょう。ただし、急性期(赤く腫れて熱感がある時期)の麦粒腫に対しては、温めることで炎症が広がるリスクがあるため、医師の指示に従ってください。
瞼のマッサージも、マイボーム腺の詰まりを改善するために効果的です。温罨法の後に、清潔な指先で瞼のきわを優しくマッサージすることで、詰まった分泌物の排出を助けます。ただし、あまり強く押したり、炎症がある時に行うことは避けてください。
アイシャンプー(まつ毛シャンプー)を使ったまつ毛の根元の洗浄は、マイボーム腺機能不全の予防や改善に役立ちます。専用のアイシャンプーや薄めたベビーシャンプーを使って、まつ毛の根元を丁寧に洗い流すことで、皮脂汚れや細菌の繁殖を抑えることができます。
一方で、自宅でやってはいけないことも知っておく必要があります。まず、できものを手で触ったり、潰したりすることは絶対に避けてください。手には多くの細菌が付着しており、傷口から感染が起こる可能性があります。特に麦粒腫の膿を自分で絞り出そうとすることは、炎症が広がって蜂窩織炎(皮下組織の広範な感染)やその他の重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。
市販の薬を使用する際も注意が必要です。目の周りには使用できない薬も多く、誤った薬を使うことで症状が悪化することがあります。特に抗生物質入りの薬は、処方薬の場合と市販薬では成分や濃度が異なることがあり、自己判断での使用はリスクを伴います。
アイメイクについては、できものがある場合は炎症が悪化したり、細菌を広げる原因となることがあるため、できるだけ控えることをおすすめします。特にまつ毛の根元に近いラインへのアイライナーの使用は、マイボーム腺の開口部を塞いでしまう可能性があるため注意が必要です。
✨ 病院を受診すべきタイミング

瞼のできものは、軽度のものであれば自然に改善することもありますが、以下のような状況では速やかに医療機関を受診することをおすすめします。
まず、症状が1〜2週間以上続いている場合です。麦粒腫であれば通常1〜2週間程度で改善しますが、それ以上続く場合は適切な治療が必要な可能性があります。霰粒腫の場合も、数週間経過しても小さくならない場合は治療を検討すべきです。
次に、できものが大きくなっている場合です。急速に大きくなるできものや、1センチ以上の大きさになったできものは、悪性腫瘍の可能性を排除するためにも医師の診察が必要です。
痛みが強い場合や、赤みや腫れが広がっている場合も受診が必要です。蜂窩織炎などの重篤な感染症が起こっている可能性があります。発熱を伴う場合は特に緊急度が高くなります。
視力に影響が出ている場合(視力が低下した、ぼやけて見えるなど)や、視野が狭くなっている場合も、すぐに受診してください。大きなできものが角膜を圧迫していたり、より深刻な眼疾患が隠れている可能性があります。
まつ毛が抜けてきた場合も要注意です。まつ毛が生えてこない、または脱毛を伴うできものは、脂腺がんなどの悪性腫瘍のサインである可能性があります。
できものが繰り返しできる場合も受診を検討してください。同じ場所に繰り返し霰粒腫ができる場合は、皮脂腺がん(マイボーム腺がん)の可能性を念頭に置いた検査が必要です。
受診する診療科については、できものの種類や症状によって選択が異なります。麦粒腫や霰粒腫などの眼科的な問題が疑われる場合は眼科を、稗粒腫や汗管腫、脂漏性角化症など皮膚的なできものが疑われる場合は皮膚科や形成外科を受診するのが一般的です。ただし、瞼のできものは眼科と皮膚科・形成外科の両方に関わる場合も多く、迷った場合はどちらに受診しても対応してもらえることが多いです。
アイシークリニック新宿院のような眼科専門クリニックでは、霰粒腫や麦粒腫をはじめとする瞼のできものに対して、診断から治療まで一貫して対応しています。見た目や日常生活への影響が気になる場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「ものもらいだと思って様子を見ていたが、なかなか治らない」というご相談で来院される患者様が多く、実際に診察すると霰粒腫であるケースが少なくありません。瞼のできものは種類によって治療法が大きく異なるため、自己判断で放置せず、気になる症状が2週間以上続く場合はお早めにご相談ください。まれに悪性腫瘍が隠れているケースもあるため、正確な診断と適切なケアで、患者様の大切な目の健康を一緒に守っていきたいと考えています。」
🔍 よくある質問
霰粒腫はマイボーム腺の詰まりによる痛みのない硬いしこりで、慢性的な経過をたどります。一方、ものもらい(麦粒腫)は細菌感染による急性の炎症で、赤み・腫れ・痛みを伴います。見た目が似ていても原因と治療法が異なるため、自己判断せず医療機関での診断を受けることが重要です。
小さな霰粒腫や軽度の麦粒腫は自然に改善することがあります。しかし、1〜2週間以上症状が続く場合や、できものが大きくなる場合は自然治癒は期待しにくく、適切な治療が必要です。当院でも「様子を見ていたが治らない」というご相談を多くいただいています。
絶対に避けてください。手の細菌が傷口から感染し、炎症が広がるリスクがあります。特に麦粒腫の膿を自己処置で絞り出すと、蜂窩織炎などの重篤な合併症を引き起こす危険性があります。できものが気になる場合は、必ず医療機関で適切な処置を受けてください。
まれですが、基底細胞がんや脂腺がんなどの悪性腫瘍が瞼に生じることがあります。「急速に大きくなる」「形が不規則」「まつ毛が抜ける」「表面がただれやすい」といった特徴がある場合は悪性腫瘍が疑われます。同じ場所に繰り返しできものができる場合も、速やかに医療機関を受診してください。
できものの種類によって異なります。霰粒腫・麦粒腫など眼科的な問題が疑われる場合は眼科へ、稗粒腫・汗管腫・脂漏性角化症などは皮膚科や形成外科が適しています。ただし、瞼は両科に関わるケースも多いため、迷った場合はどちらに受診しても対応可能です。アイシークリニック新宿院では診断から治療まで一貫して対応しています。
💪 まとめ
瞼の上にできるできものには、霰粒腫、麦粒腫(ものもらい)、稗粒腫、汗管腫、眼瞼黄色腫、脂漏性角化症、疣贅、粉瘤など、非常に多くの種類があります。それぞれ原因や症状、治療法が異なるため、正確な診断に基づいた適切な治療が重要です。
日常生活における予防策としては、手洗いを徹底する、アイメイクを毎日きちんと落とす、清潔なコンタクトレンズの管理を行う、目を手で触る癖を控えるといったことが基本となります。また、温罨法やアイシャンプーによるまつ毛周りの清潔管理も、マイボーム腺機能不全や霰粒腫・麦粒腫の予防に役立ちます。
「たかができもの」と軽視せず、症状が長引いたり悪化したりする場合は早めに医療機関を受診することが大切です。特にできものが急速に大きくなる、まつ毛が抜けるといった症状は悪性腫瘍のサインである可能性もあるため、速やかな受診が求められます。瞼は視覚に直接関わる繊細な部位であり、適切なケアと定期的な眼科検診が眼の健康を守るために欠かせません。
瞼のできものでお悩みの方は、一人で抱え込まずに専門医に相談してみてください。早期発見・早期治療が、より良い治療結果につながります。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 稗粒腫・汗管腫・脂漏性角化症・疣贅(ウイルス性いぼ)など瞼に生じる皮膚性良性腫瘍の診断基準・治療ガイドラインの参照
- 日本形成外科学会 – 霰粒腫・粉瘤・眼瞼黄色腫・悪性腫瘍(基底細胞がん・脂腺がん)を含む瞼のできものの外科的治療法(切開・摘出手術・レーザー治療)に関する情報の参照
- PubMed – 霰粒腫・麦粒腫のステロイド局所注射・切開手術・抗菌薬治療の有効性に関する臨床研究論文および温罨法などのホームケアに関するエビデンスの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
