
💡 「耳の中に何かできてる…これって大丈夫?」そう感じたことはありませんか?
「耳の中にできものができたけど、放置しても自然に治るのかな?」「痛いし、なんか詰まった感じがする…」
放置は危険なケースもあります!
原因によっては聴力低下や悪化につながることも。この記事で正しい知識を確認しましょう。
🚨 この記事を読まないと起こりうること
- ⚡ 自己判断で悪化し、聴力に影響が出るリスク
- ⚡ 綿棒でいじって症状をさらに悪化させる可能性
- ⚡ 受診すべきタイミングを逃して重症化
✅ この記事でわかること
- 📌 耳の中のできものの種類・原因・症状がわかる
- 📌 何科を受診すればいいかがわかる
- 📌 今すぐ病院に行くべきかのセルフチェックができる
目次
- 耳の中にできものができる主な原因
- 耳の中にできるできものの種類と症状
- 外耳炎とは|耳の中が腫れる最も多い原因
- 粉瘤(アテローム)が耳の中にできることがある
- 脂肪腫|耳の中にできる良性のしこり
- 耳垢栓塞|耳の穴が塞がれる状態
- 外耳道乳頭腫|耳の中にできるウイルス性のできもの
- 外耳道真菌症|カビが原因で起こる炎症
- 悪性腫瘍の可能性はあるのか
- 耳の中のできものを自分で取り除いてはいけない理由
- 耳の中のできものは何科を受診すればよいか
- 受診の目安とセルフチェック
- 耳の中のできものを予防するためのセルフケア
- まとめ
この記事のポイント
耳の中のできものは外耳炎・粉瘤・耳垢栓塞・真菌症など原因が多様で、自己処置は悪化リスクがあるため専門医受診が必須。外耳道は耳鼻咽喉科、耳周囲の粉瘤・脂肪腫は皮膚科・形成外科が対応する。
💡 耳の中にできものができる主な原因
耳の中にできものができる原因は一つではなく、細菌・ウイルス・真菌(カビ)による感染や、皮脂の詰まり、物理的な刺激、アレルギー反応など多岐にわたります。耳という構造は、外部と接しながらも狭くて湿度が高い環境を持つため、さまざまなトラブルが起きやすい部位です。
特に多いのが細菌感染による外耳炎です。綿棒の使いすぎや耳かきの習慣、プールや海水浴などで水が入った後などに発症しやすく、外耳道(耳の穴から鼓膜までの道)に炎症が起き、腫れや痛みを生じます。また、皮脂腺の詰まりによって粉瘤(アテローム)ができたり、脂肪細胞の増殖によって脂肪腫が形成されたりすることもあります。
さらに、ヒトパピローマウイルス(HPV)などのウイルスが原因で乳頭腫(いぼ状のできもの)が生じることや、真菌(アスペルギルスやカンジダなど)による外耳道真菌症も耳の中のできものの原因として挙げられます。加えて、耳掃除のしすぎや補聴器の長時間使用、ピアスなどによる物理的刺激が繰り返されると、皮膚に慢性的な炎症や増生が起きることもあります。
稀ではありますが、外耳道がんや耳下腺腫瘍が耳の中や周辺に影響を及ぼすケースもあるため、しこりや腫れが長期間続く場合は専門医への相談が重要です。
Q. 外耳炎の主な症状と治療法は何ですか?
外耳炎は細菌感染による外耳道の炎症で、耳を引っ張ると強い痛みを感じる点が特徴です。かゆみから始まり、進行すると外耳道が腫れて聴力が低下し、膿を伴う耳だれが出ることもあります。治療は耳鼻咽喉科での外耳道清掃と、抗菌薬・ステロイドを含む点耳薬の使用が基本で、通常1〜2週間で改善します。
📌 耳の中にできるできものの種類と症状
耳の中にできるできものは、その性質・原因・発生部位によってさまざまな種類に分類されます。ここでは代表的なものをまとめて整理します。
まず、炎症性のものとしては外耳炎や外耳道真菌症が挙げられます。これらは感染によって外耳道の粘膜や皮膚が腫れ、赤みや分泌物を伴うことが多いです。次に、良性腫瘍の代表格として粉瘤(アテローム)と脂肪腫があります。粉瘤は皮脂や老廃物が袋状の嚢胞に溜まったもの、脂肪腫は脂肪組織が増殖したしこりです。いずれも悪性化することは稀ですが、感染すると痛みや腫れを生じることがあります。
ウイルス性のものとして外耳道乳頭腫があり、いぼ状の突起として観察されます。また、耳垢が固まって塊になる耳垢栓塞も広い意味では「できもの」として認識されることがあります。さらに、帯状疱疹ウイルスが耳周囲の神経に感染するラムゼイ・ハント症候群では、耳の中や耳介に水疱が生じるとともに顔面神経麻痺を引き起こすこともあります。
症状としては、耳の痛み・かゆみ・閉塞感・聴力の低下・耳鳴り・分泌物(耳だれ)・発熱などがあり、できものの種類によって現れる症状は異なります。複数の症状が重なっている場合は、早期に受診することを推奨します。
✨ 外耳炎とは|耳の中が腫れる最も多い原因
外耳炎は、外耳道(耳の穴から鼓膜に至るまでの管状の部位)に炎症が起きた状態を指します。耳の中にできものができたと感じる場合、この外耳炎による腫れや丘疹(小さなふくれ)が原因であることが最も多いとされています。
外耳炎の主な原因は、黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌感染です。耳かきや綿棒による過度な刺激、水泳やシャワー後の水分残留、汗や皮脂の蓄積などが誘因となります。とくに夏場は発症しやすく、プールや海水浴を楽しんだ後に「耳の穴が腫れた」「触ると痛い」という症状で受診される方が増える傾向があります。
症状の特徴としては、耳を引っ張ったり、耳の入り口を押したりすると強い痛みを感じる点が挙げられます。また、かゆみから始まり、進行すると外耳道が腫れて狭くなり、聴こえが悪くなることもあります。膿を伴う耳だれが出る場合もあります。
治療は、耳鼻咽喉科での外耳道の清掃処置(汚れや分泌物の除去)と、抗菌薬・ステロイドを含む点耳薬の使用が基本です。重症例では内服の抗菌薬が処方されることもあります。通常、適切な治療を行えば1〜2週間程度で改善することが多いですが、再発を繰り返す方は耳かきの習慣を見直すことが重要です。
また、糖尿病の患者様や免疫機能が低下している方では、緑膿菌による悪性外耳道炎(壊死性外耳道炎)という重篤な状態に進行することがあります。この場合は骨まで炎症が及ぶこともあるため、長引く耳の痛みや発熱が伴う場合は速やかな受診が必要です。
🔍 粉瘤(アテローム)が耳の中にできることがある
粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の嚢胞(のうほう)が形成され、その中に皮脂や老廃物が蓄積されてできる良性の腫瘍です。全身のどこにでもできる可能性がありますが、皮脂腺が多く分布する耳の周囲や耳たぶ、そして耳の穴の近くに発生することもあります。
粉瘤の特徴は、皮膚の下に丸くて柔らかいしこりとして触れ、中心部に小さな黒い点(毛穴の開口部)が見られることです。痛みがない状態では無症状であることが多く、「気づいたら耳の近くにしこりがあった」という訴えで受診される方が多いです。
問題となるのは、粉瘤に細菌が感染した場合です。感染が起きると炎症性粉瘤となり、急速に腫れて痛み・赤み・熱感を生じます。さらに悪化すると内部に膿が溜まり、破裂することもあります。炎症が強い状態では切開排膿(皮膚を切開して膿を排出する処置)が必要になることがあります。
粉瘤の根本的な治療は外科的切除です。嚢胞の袋ごと摘出しなければ再発するため、皮膚科や形成外科での手術が必要となります。炎症がない状態(非炎症期)での手術が最も安全で、傷跡も最小限に抑えられます。自分でつぶしたり針を刺したりすることは感染リスクを高めるため、絶対に避けるべきです。
耳の穴の内部(外耳道内)に粉瘤ができた場合は、解剖学的に処置が難しくなるため、耳鼻咽喉科と形成外科・皮膚科が連携して対応することもあります。
Q. 耳の中にできた粉瘤はどのように治療しますか?
粉瘤(アテローム)は皮脂や老廃物が袋状の嚢胞に溜まった良性腫瘍で、根治には嚢胞の袋ごと摘出する外科手術が必要です。炎症のない時期に手術するのが最も安全で、傷跡も最小限に抑えられます。自分でつぶすと感染リスクが高まるため厳禁です。アイシークリニック新宿院では日帰り手術に対応しています。
💪 脂肪腫|耳の中にできる良性のしこり
脂肪腫は、脂肪細胞が異常に増殖してできる良性の腫瘤です。全身のあらゆる部位にできますが、耳の周囲や耳の後ろ(乳突部)にできることがあります。外耳道の内部に発生するケースは比較的稀ですが、ゼロではありません。
脂肪腫は柔らかく、弾力性のある感触が特徴で、通常は痛みがありません。皮膚の表面からは動かせることが多く、境界が明瞭なしこりとして触れます。大きさはさまざまで、数ミリ程度のものから数センチになるものまであります。
脂肪腫は基本的に悪性化することがなく、小さいものであれば経過観察で対応できる場合もあります。ただし、大きくなってきた場合や、外耳道を圧迫して聴力低下が起きている場合、見た目が気になる場合などは外科的摘出を行います。手術は局所麻酔下での切除が一般的で、日帰り手術が可能なことも多いです。
なお、似た見た目のしこりであっても、脂肪腫ではなく粉瘤であったり、まれに脂肪肉腫のような悪性腫瘍である可能性もあるため、自己判断せずに専門医による診察・画像検査を受けることが重要です。超音波検査(エコー)やMRIなどの画像検査で詳細を確認することができます。
🎯 耳垢栓塞|耳の穴が塞がれる状態
耳垢栓塞(じこうせんそく)とは、耳垢(耳あか)が外耳道内に過剰に蓄積し、固まって外耳道を塞いでしまった状態です。「できもの」と表現するには少し異なりますが、耳の穴に何かが詰まったような感覚や、鏡で耳の中を見て茶色や黒い塊を発見して受診される方も多くいます。
耳垢は本来、外耳道の皮膚が自然に外側へ移動する「自浄作用」によって自然に排出されます。しかし、耳かきのしすぎで皮膚を傷つけたり、外耳道が細い・曲がっているために耳垢が溜まりやすい体質の方、補聴器を使用している方などは耳垢栓塞になりやすい傾向があります。また、老年期になると自浄作用が低下することも原因の一つです。
症状としては、難聴(聞こえの低下)・耳閉感(耳が詰まった感じ)・耳鳴り・耳の圧迫感などが現れます。完全に詰まっている場合はかなりの難聴を感じることもあります。
治療は耳鼻咽喉科での耳垢除去処置です。軟らかい耳垢であれば吸引や鉗子(かんし)で除去できますが、硬く固まった耳垢の場合は点耳薬(耳垢を軟化させる薬剤)を数日間使用してから処置することもあります。自宅での綿棒による除去は、耳垢をさらに奥に押し込んでしまったり、外耳道を傷つけて外耳炎を引き起こしたりするリスクがあるため、原則として耳鼻咽喉科での処置を受けることが推奨されます。
💡 外耳道乳頭腫|耳の中にできるウイルス性のできもの
外耳道乳頭腫(がいじどうにゅうとうしゅ)とは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が外耳道の皮膚に感染することで発生するいぼ状の良性腫瘍です。皮膚の表面に小さないぼのような突起が一つ、または複数形成されるのが特徴です。
症状は、初期段階では無症状であることも多いですが、腫瘍が大きくなると耳の閉塞感や異物感、聴力の低下などが現れることがあります。また、外見上は白みがかったカリフラワー状の形態をとることが多いです。
診断は耳鼻咽喉科での耳鏡検査や内視鏡検査によって行われます。確定診断のためには生検(組織の一部を採取して病理検査にかけること)が必要な場合もあります。
治療は外科的切除が基本です。外耳道という狭い部位での手術となるため、耳鼻咽喉科専門医が顕微鏡や内視鏡を用いて慎重に摘出します。ただし、HPVが原因である場合は再発率がある程度あるため、術後の定期的な経過観察が重要です。液体窒素による凍結療法や、レーザー治療が行われることもあります。
なお、HPVには複数の型があり、外耳道乳頭腫を引き起こすことが多い型は一般に低リスク型であり、悪性化の可能性は低いとされています。しかし、症状が長期間続く場合や、腫瘍の形態が通常の乳頭腫と異なる場合は、悪性腫瘍との鑑別が必要です。
Q. 外耳道真菌症の症状と外耳炎との違いは何ですか?
外耳道真菌症はアスペルギルスやカンジダなどのカビが原因で、細菌性外耳炎とは異なります。最大の特徴は耐えがたい強いかゆみと、白・黒・黄色などの分泌物です。耳の中に綿のようなものが見える場合も真菌症が疑われます。治療には抗菌薬ではなく抗真菌薬が必要なため、自己判断せず耳鼻咽喉科を受診してください。

📌 外耳道真菌症|カビが原因で起こる炎症
外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)は、アスペルギルスやカンジダなどの真菌(カビ)が外耳道に感染して起こる炎症です。細菌性の外耳炎と同様に耳の中の腫れやかゆみを生じますが、原因が真菌であるため、抗菌薬ではなく抗真菌薬での治療が必要です。
真菌は高温多湿の環境を好むため、夏場や梅雨の時期に発症しやすい傾向があります。また、抗菌薬の長期使用によって外耳道の常在菌バランスが崩れた際や、ステロイド点耳薬の使用後に真菌が二次感染するケースも見られます。糖尿病や免疫機能が低下している方では発症しやすく、また治りにくいことがあります。
症状の特徴は、耐えがたいほどの強いかゆみと、白色・黒色・黄色などの分泌物(菌糸や胞子による耳だれ)です。耳の中にフワフワした綿のようなものが見えたり、白い塊が詰まっているように感じる場合は外耳道真菌症を疑う必要があります。
治療は耳鼻咽喉科での真菌除去処置(外耳道を丁寧に洗浄・清掃する処置)と、抗真菌薬の点耳薬・外用薬の使用が中心です。再発しやすい疾患であるため、症状が消えてからも数週間は治療を継続することが重要です。自己判断で市販の耳かき薬を使用することは症状を悪化させる可能性があるため、必ず専門医の指示に従ってください。
✨ 悪性腫瘍の可能性はあるのか
耳の中にできるできものの多くは良性ですが、まれに悪性腫瘍(がん)の可能性も考慮する必要があります。外耳道に発生する悪性腫瘍としては、外耳道がん(扁平上皮がん、腺様嚢胞がんなど)があります。
外耳道がんは比較的まれな疾患ですが、初期症状が外耳炎や慢性中耳炎と似ているため、診断が遅れることがあります。耳の痛みや耳だれが長期間続く場合、治療をしても改善しない場合、耳から出血がある場合などは悪性腫瘍の可能性を念頭に置いた精密検査が必要です。
また、耳下腺(耳の前方に位置する唾液腺)に腫瘍が発生した場合、耳の周囲にしこりや腫れが感じられることがあります。耳下腺腫瘍には良性(多形性腺腫、ワルチン腫瘍など)と悪性(耳下腺がん)があります。耳の前方から耳たぶの下にかけて硬いしこりを触れる場合や、顔面神経が障害されて表情筋の動きに異常が出た場合は、耳下腺腫瘍を疑い速やかに受診してください。
悪性腫瘍の早期発見のためには、以下のような症状がある場合に迷わず専門医を受診することが大切です。
- 数週間以上続く耳の痛みや耳だれ
- 治療をしても改善しない耳の炎症
- 耳からの出血
- 顔面神経麻痺(表情が動かしにくい、口が曲がる)
- 耳周囲のリンパ節の腫れ
- 急速に大きくなるしこり
これらの症状は必ずしも悪性腫瘍を意味するわけではありませんが、専門医による診察・画像検査・病理検査によって正確な診断を行うことが重要です。
🔍 耳の中のできものを自分で取り除いてはいけない理由
耳の中に何かできものがあるとわかると、綿棒や耳かき、場合によっては爪やピンセットで取り除こうとする方もいるかもしれません。しかし、これは非常に危険な行為であり、絶対に避けるべきです。
まず、外耳道は非常に繊細な構造を持っており、皮膚が薄く、傷つきやすい環境にあります。硬い器具で触れるだけで傷ができ、そこから細菌が侵入して外耳炎を引き起こすことがあります。すでに外耳炎が起きている状態でさらに刺激を加えると、炎症が悪化して治療に時間がかかるようになります。
次に、耳垢や異物を押し込んでしまうリスクがあります。綿棒で耳の奥を触ると、耳垢や分泌物をさらに奥へ押し込んでしまい、耳垢栓塞を悪化させることがあります。また、鼓膜に近い部分を誤って刺激すると、鼓膜を傷つけてしまう可能性もあります。鼓膜に穴があくと(鼓膜穿孔)、難聴や耳鳴りが生じ、感染が中耳にまで及ぶ危険があります。
粉瘤の場合も同様で、自分でつぶしたり針で穿刺したりすると、感染を引き起こして炎症性粉瘤になるリスクが高まります。また、粉瘤の袋を完全に除去しなければ必ず再発するため、専門医による適切な手術が最善の方法です。
耳の中にできものを見つけた場合は、自己処置は行わずに耳鼻咽喉科・皮膚科・形成外科などの専門医を受診してください。専門医は耳鏡や耳内視鏡を使ってできものの種類・位置・大きさを正確に確認し、安全な治療方針を立てることができます。
Q. 耳の中のできものを予防するためのセルフケアを教えてください
耳のできものを予防するには、耳掃除は月1〜2回・耳の入り口を軽く拭く程度に抑えることが最重要です。耳は自浄作用があるため過度な耳掃除は皮膚を傷つけ、外耳炎の原因になります。水泳・入浴後は耳内の水分をしっかり除去し、補聴器やイヤホンは清潔に保ち、長時間使用後は耳を休める時間を設けましょう。
💪 耳の中のできものは何科を受診すればよいか
耳の中にできものができた場合、受診すべき診療科は状態や部位によって異なります。一般的な指針を以下に説明します。
耳の中(外耳道・鼓膜付近)にできものがある場合は、耳鼻咽喉科が最初の受診先として最も適しています。耳鼻咽喉科では耳内視鏡を用いた詳細な観察が可能で、外耳炎・外耳道乳頭腫・耳垢栓塞・外耳道真菌症・外耳道腫瘍などを診断・治療することができます。
耳たぶや耳の周囲(耳介部や耳の前後)にしこりや腫れがある場合は、皮膚科または形成外科への受診が適しています。粉瘤や脂肪腫の診断・切除手術は皮膚科・形成外科で行われることが多いです。アイシークリニック新宿院のような美容外科・形成外科でも、粉瘤や脂肪腫の摘出手術を日帰りで行うことができます。
耳の前方から顎の下にかけてしこりがある場合や、顔面神経麻痺の症状を伴う場合は、耳下腺腫瘍の可能性を考えて耳鼻咽喉科(頭頸部外科)への受診が推奨されます。
「どの科に行けばよいかわからない」という場合は、まず近くの内科や家庭医(かかりつけ医)に相談して適切な専門科に紹介してもらうという方法もあります。症状が急激に悪化している場合や、痛みが非常に強い場合は、救急外来を受診することも選択肢の一つです。
🎯 受診の目安とセルフチェック

「この程度の症状で受診してもいいのか」と迷う方のために、受診を検討すべき症状の目安をご紹介します。
以下のような症状がある場合は、早めに専門医を受診することをお勧めします。
- 耳の痛みが強く、日常生活に支障をきたしている
- 耳の中に見える腫れや赤みが1週間以上続いている
- 耳から膿や血液が出ている
- 聴力が急に落ちた、または耳が完全に詰まった感覚がある
- 耳鳴りが続いている
- 発熱を伴っている
- 顔の動きに違和感がある(顔面神経麻痺の疑い)
- 耳の周囲にしこりがあり、大きくなっている
- 耳の中に異物感があり、自分では取り除けない
一方、以下のような場合は比較的緊急性が低い可能性がありますが、症状が続くようであれば受診を検討してください。
- 軽いかゆみがあるが、痛みはなく日常生活に支障がない
- 耳の入り口付近に小さなできものがあるが、2〜3日で自然に消えた
- 水泳後に耳が詰まった感じがあるが、翌日には改善した
ただし、耳の症状は自己判断が難しいことが多く、「たいしたことはないだろう」と思っていた症状が思わぬ疾患のサインであることもあります。少しでも気になる症状がある場合は、早めに受診することを強くお勧めします。
なお、子どもが耳の中に小さなおもちゃや豆などを入れてしまった場合は「耳内異物」という状態であり、これは緊急性が高いことがあります。無理に取り出そうとせず、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。
💡 耳の中のできものを予防するためのセルフケア
耳の中のできものや炎症を予防するために、日常生活で心がけるべきことをご紹介します。適切なセルフケアを続けることで、外耳炎や耳垢栓塞などの多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
まず、耳掃除のしすぎに注意することが最も重要なポイントです。耳垢は自然に外側へ出てくる仕組みを持っており、健康な状態であれば特別な耳掃除をしなくても外耳道内に大量に蓄積されることはありません。過度な耳掃除は外耳道の皮膚を傷つけ、細菌感染の入り口を作ってしまいます。耳掃除は月に1〜2回程度、耳の入り口を軽く綿棒でぬぐう程度で十分です。綿棒を耳の奥まで差し込むことは避けてください。
次に、水泳や入浴後は耳の中の水分をしっかり取り除くことが大切です。水が耳の中に残ると、細菌や真菌が繁殖しやすい環境が生まれます。タオルで耳の入り口を優しく拭き、頭を左右に傾けて水を排出させるようにしましょう。プールでは耳栓を使用することも外耳炎の予防に有効です。
また、補聴器を使用している方は、補聴器を定期的に清潔に保つことが重要です。補聴器は外耳道を長時間塞ぐことになるため、蒸れや汚れが蓄積しやすく、外耳炎や外耳道真菌症のリスクが高まります。補聴器の清掃と、使用しないときに外耳道を開放して換気する時間を確保することを意識してください。
耳に合わないイヤホンや耳栓の長時間使用も外耳道の皮膚に負担をかけます。特に長時間音楽を聴く際は、使用後に耳を休める時間を設けることも予防につながります。また、ピアスをしている方は、ピアスホールの清潔を保ち、感染兆候(赤み・腫れ・分泌物など)があれば早めに対処することが大切です。
免疫力を高めるという観点でも、十分な睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動を心がけることが、感染症全般への抵抗力を保つために重要です。糖尿病のある方はとくに血糖コントロールに気をつけることで、耳に関する感染症リスクを低減できます。
さらに、耳の周囲のスキンケアも大切です。耳介(耳の外側の軟骨部分)や耳たぶは、乾燥や皮脂の過剰分泌により湿疹や皮膚炎が起きやすい部位です。洗顔・入浴時に耳の裏や耳介をしっかり洗い、清潔を保つようにしましょう。ただし、耳の内部は水で洗わないように注意してください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、耳の中のできものを気にしながらも「この程度で受診していいのか」と迷われてから来院される患者様が多く、早期に受診いただけていれば短期間で改善できたケースも少なくありません。耳の中は自分では観察しにくい部位だからこそ、痛み・かゆみ・閉塞感などの症状が続く場合は自己判断せず、専門医による正確な診断を受けることが大切です。耳たぶや耳の周囲にできた粉瘤や脂肪腫については当院で日帰り手術に対応しておりますので、しこりが気になる方もどうぞお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
耳の中(外耳道)にできものがある場合は、耳鼻咽喉科への受診が最適です。耳たぶや耳の周囲にできた粉瘤・脂肪腫などのしこりは、皮膚科または形成外科が対応します。アイシークリニック新宿院では、耳周囲の粉瘤・脂肪腫の摘出手術を日帰りで行っています。
自己処置は絶対に避けてください。外耳道の皮膚は非常に繊細で、綿棒や耳かきで傷つけると細菌感染による外耳炎を引き起こす恐れがあります。粉瘤を自分でつぶすと炎症が悪化することもあります。必ず耳鼻咽喉科や皮膚科など専門医を受診してください。
多くは良性ですが、まれに悪性腫瘍の場合もあります。数週間以上続く耳の痛みや耳だれ、耳からの出血、顔面神経麻痺、急速に大きくなるしこりなどの症状がある場合は、悪性腫瘍の可能性を考えた精密検査が必要です。早期発見・早期治療が重要です。
主な予防策として、耳掃除は月1〜2回・耳の入り口を軽く拭く程度に抑えること、水泳・入浴後は耳の水分をしっかり除去すること、補聴器やイヤホンを清潔に保つことが挙げられます。過度な耳掃除は皮膚を傷つけ、外耳炎などの原因になるため注意が必要です。
外耳炎は細菌感染が原因で、耳の痛みや膿を伴う耳だれが主な症状です。一方、外耳道真菌症はカビが原因で、強いかゆみと白・黒・黄色などの分泌物が特徴です。綿のようなものが見える場合は真菌症の可能性があります。治療薬が異なるため、自己判断せず耳鼻咽喉科を受診してください。
✨ まとめ
耳の中にできものができる原因は、外耳炎・粉瘤・脂肪腫・耳垢栓塞・外耳道乳頭腫・外耳道真菌症など多岐にわたります。多くは適切な治療によって改善できますが、自己判断や自己処置は症状を悪化させるリスクがあるため、気になる症状がある場合は必ず専門医を受診してください。
特に、長期間続く耳の痛み・耳だれ・聴力低下・出血・顔面神経麻痺・急速に大きくなるしこりなどの症状がある場合は、悪性腫瘍の可能性も含めた精密検査が必要です。早期発見・早期治療が予後を左右するため、「少し様子を見よう」と思わずに受診することが大切です。
耳の中(外耳道)のできものは耳鼻咽喉科、耳の周囲(耳介・耳たぶ)の粉瘤や脂肪腫は皮膚科・形成外科が主な受診先となります。アイシークリニック新宿院では粉瘤や脂肪腫の摘出手術を日帰りで行っており、専門のスタッフが丁寧に対応しております。耳の周囲にしこりや腫れが気になる方は、お気軽にご相談ください。
日常的な予防策として、耳掃除のしすぎを避けること・水泳後の水分除去・補聴器やイヤホンの清潔保持などを心がけることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。耳の健康を守るための正しい知識と適切なセルフケアを意識して、快適な日常生活を送っていただければと思います。
📚 関連記事
- 耳の後ろにしこりがあって痛い!原因と病気・受診の目安を解説
- アテローム(粉瘤)の手術とは?方法・費用・術後ケアを解説
- 耳の下のリンパが腫れる原因と対処法|痛みや症状別に解説
- 腫瘍ができやすい人の特徴とは?リスク要因と予防策を解説
- 耳の後ろの骨が片方だけ出っ張っている原因と対処法を解説
📚 参考文献
- 厚生労働省 – 外耳炎・耳垢栓塞・外耳道真菌症などの耳疾患に関する一般的な健康情報、および受診の目安・医療機関の選び方に関する情報の参照
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(アテローム)・脂肪腫などの皮膚良性腫瘍の診断基準・治療ガイドラインおよびセルフケアに関する情報の参照
- PubMed – 外耳炎・外耳道乳頭腫・外耳道真菌症・悪性外耳道炎(壊死性外耳道炎)・外耳道がんに関する国際的な臨床研究・症例報告・治療エビデンスの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
