
🚨 鼻の中のできもの、放置していませんか?
痛み・違和感・鼻づまりが続くなら、原因によっては早めの受診が必要なサインかもしれません。
💡 この記事を読めば、あなたの鼻のできものが何なのか、今すぐ病院に行くべきかどうかがわかります。
⚠️ 「自然に治るだろう」と自己処置してしまうと、脳への感染が波及するリスクがあり非常に危険です。
鼻せつ・ポリープ・嚢胞・腫瘍など、種類ごとの症状・治し方・受診タイミングをわかりやすく解説します。
目次
- 鼻の中のできものとは
- 鼻の中にできものができる主な原因と種類
- 鼻せつ(鼻の中のおでき)の症状と治し方
- 鼻ポリープの症状と治し方
- 鼻前庭嚢胞の症状と治し方
- 内翻性乳頭腫の症状と治し方
- その他の鼻の中のできもの
- 自分でできるケアと注意点
- 病院を受診すべきタイミング
- 受診する診療科と検査内容
- まとめ
📌 この記事のポイント
鼻の中のできものは鼻せつ・ポリープ・嚢胞・腫瘍など原因が多様で、自己処置は脳への感染波及リスクがあり厳禁。症状が数日続く場合は耳鼻咽喉科への早期受診が重要です。
💡 鼻の中のできものとは
鼻の中(鼻腔・鼻前庭)にできものが生じることは、決して珍しいことではありません。鼻腔は外界と直接つながっており、ウイルスや細菌、ほこり、花粉などさまざまな刺激にさらされている場所です。そのため、炎症や感染をはじめ、さまざまな原因でできものが生じやすい環境にあります。
鼻の中のできものは、大きく分けると「炎症性・感染性のもの」「ポリープや嚢胞などの良性腫瘤」「良性・悪性の腫瘍」に分類することができます。それぞれ症状や経過、治療法が異なりますので、まずは自分の症状がどの種類に近いかを知ることが重要です。
なお、鼻の中のできものは自分で鏡を使って確認するのが難しい場所にあることが多く、触れるとひどくなる場合もあります。自己診断はあくまで参考程度にとどめ、気になる症状が続く場合は耳鼻咽喉科などの専門医を受診することをおすすめします。
Q. 鼻の中のできものを自分で絞り出してもよいですか?
鼻の中のできものを自己処置で絞り出すことは絶対に避けてください。鼻周囲は「危険三角」と呼ばれる部位に近く、静脈が脳と直接つながっています。自己処置で感染が広がると、髄膜炎や海綿静脈洞血栓症などの重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。
📌 鼻の中にできものができる主な原因と種類
鼻の中にできものができる原因はさまざまです。代表的なものを以下にまとめます。
✅ 細菌感染(鼻せつ)
鼻の入り口(鼻前庭)の毛穴や皮脂腺に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染し、化膿した状態を「鼻せつ(びせつ)」と呼びます。一般的に「鼻の中のおでき」と表現されるものの多くはこれにあたります。鼻を強くかんだり、鼻毛を抜いたりすることで皮膚に傷がつき、細菌が侵入することで起こりやすくなります。
📝 鼻ポリープ(鼻茸)
鼻の粘膜が慢性的な炎症により肥厚・浮腫し、ぶどうの房状に垂れ下がった状態を「鼻ポリープ(鼻茸)」といいます。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、アスピリン不耐症などと関連して生じることが多く、特に両側の鼻腔に生じやすい特徴があります。
🔸 鼻前庭嚢胞
鼻の入り口付近(鼻前庭)に液体が貯留した袋状の嚢胞ができる状態を「鼻前庭嚢胞」といいます。発生原因はさまざまで、先天的な要因や、皮膚腺の閉塞などが考えられています。痛みを伴わないことも多いですが、感染すると腫れや痛みが現れることがあります。
⚡ 内翻性乳頭腫
鼻腔や副鼻腔の粘膜に生じる良性腫瘍の一種が「内翻性乳頭腫」です。組織が粘膜の中に向かって増殖する(内翻する)のが特徴で、一般的には良性ですが、ごく一部で悪性化することが知られています。また再発率が高く、手術後も経過観察が必要です。
🌟 血管腫・線維腫などの良性腫瘍
鼻腔内には血管腫や線維腫、骨腫などさまざまな良性腫瘍が発生することがあります。これらは比較的ゆっくりと成長し、症状も軽いことが多いですが、増大すると鼻づまりや頻繁な鼻血の原因になります。
💬 悪性腫瘍(鼻腔がん)
鼻腔や副鼻腔に悪性腫瘍が生じる場合もあります。初期段階では鼻づまりや軽微な出血など、鼻炎や副鼻腔炎と区別がつきにくい症状を呈することがあるため、症状が長引く場合は早めの受診が大切です。
✅ ニキビ・毛嚢炎
鼻の入り口付近は毛穴が密集しており、皮脂の詰まりやニキビ(毛嚢炎)が生じることもあります。これは顔のニキビと同じメカニズムで起こり、比較的軽症で自然軽快することも多いです。
✨ 鼻せつ(鼻の中のおでき)の症状と治し方
鼻せつは、鼻の中のできものの中でも特に多くみられるものの一つです。鼻の入り口付近が赤く腫れ、強い痛みを伴うのが特徴です。
📝 主な症状
鼻せつの主な症状としては、鼻の入り口付近の赤みと腫れ、ズキズキとした拍動性の痛み、触ったときの強い圧痛などがあります。症状が進行すると膿が形成され、膿疱(ようとう)として現れることもあります。また、発熱を伴う場合もあります。鼻を触ったり、鼻をかんだりするたびに痛みが悪化するため、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
🔸 治し方
軽度の鼻せつの場合、温めることで血行を促進し、自然に排膿を促す方法が用いられることがあります。ただし、自己判断で無理やり絞り出したり、針で刺したりするのは厳禁です。鼻の周囲は「危険三角」と呼ばれる顔の部位に近く、ここの静脈は脳の静脈と直接つながっています。誤った処置を行うと、感染が脳に波及して重篤な髄膜炎や海綿静脈洞血栓症などの合併症を引き起こすリスクがあります。
医療機関では、軽症の場合は抗菌薬(抗生剤)の内服や抗菌薬軟膏の外用が行われます。膿が形成されている場合は、医師が適切な方法で切開排膿を行います。発熱や痛みが強い場合、あるいは症状が数日以上続く場合は早めに耳鼻咽喉科や皮膚科を受診しましょう。
⚡ 予防のポイント
鼻せつの予防としては、鼻毛を抜かない(ハサミで切る)、鼻を強くこすらない、鼻をいじる癖をやめる、手洗いをしっかり行うなどが効果的です。免疫力の低下や糖尿病などがある方は鼻せつを繰り返しやすいため、基礎疾患の管理も重要です。
Q. 鼻ポリープはどのような方法で治療しますか?
鼻ポリープの治療は、軽度であれば副腎皮質ステロイドの点鼻薬を継続使用してポリープを縮小させる薬物療法が中心です。効果が不十分な場合や大きいポリープには内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)が行われます。再発しやすいため術後も点鼻薬による維持療法が必要です。
🔍 鼻ポリープの症状と治し方
鼻ポリープは慢性的な鼻の炎症を背景に生じるできもので、鼻づまりの原因として多くみられます。
🌟 主な症状
鼻ポリープの主な症状は、持続的な鼻づまりです。ポリープが大きくなるにつれて、鼻づまりの程度が悪化し、においがわかりにくくなる嗅覚障害を伴うことがあります。また、慢性副鼻腔炎を合併している場合は、粘り気のある鼻水・鼻汁が続いたり、頭重感や顔面の痛みが現れることもあります。鼻ポリープ自体は一般的に痛みを伴わないことが多いです。
両側の鼻腔にポリープが生じていると、薬で改善しにくい頑固な鼻づまりとなることがあります。アスピリンや鎮痛剤で症状が悪化する「アスピリン不耐症」に伴うポリープは特に難治性とされています。
💬 治し方
鼻ポリープの治療には、薬物療法と手術療法があります。薬物療法では、副腎皮質ステロイドの点鼻薬が中心的な役割を果たします。点鼻薬を継続的に使用することでポリープが縮小し、鼻づまりや嗅覚障害が改善することが期待できます。内服のステロイド薬が短期間使用されることもあります。
薬物療法で効果が不十分な場合や、ポリープが大きい場合は手術療法が検討されます。現在は内視鏡を用いた内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS:Endoscopic Sinus Surgery)が主流で、鼻の外側に傷をつけずにポリープを切除することが可能です。ただし、慢性副鼻腔炎やアスピリン不耐症を背景にした鼻ポリープは再発しやすいため、手術後も点鼻薬による維持療法が必要です。
近年では、重症のアレルギーや好酸球性炎症に関連した難治性の鼻ポリープに対して、生物学的製剤(デュピルマブなど)が使用されるようになり、治療の選択肢が広がっています。
💪 鼻前庭嚢胞の症状と治し方
鼻前庭嚢胞は、鼻の入り口付近に液体を含んだ袋状の構造物が生じるものです。
✅ 主な症状
鼻前庭嚢胞は小さいうちは無症状であることも多いですが、大きくなると鼻の入り口付近にふっくらとした膨らみとして触れることがあります。感染を起こすと赤みや腫れ、痛みが生じ、鼻の入り口が狭くなることで鼻づまりを感じることもあります。外見的に鼻翼(小鼻)の基部が膨らんで見えることもあります。
📝 治し方
感染を伴わない小さな鼻前庭嚢胞は、経過観察となる場合もあります。しかし、大きくなっている場合や繰り返し感染を起こす場合は、手術による摘出が根本的な治療法となります。手術は局所麻酔または全身麻酔で行われ、嚢胞を完全に摘出することで再発を防ぎます。感染を伴っている急性期には、まず抗菌薬で炎症を抑えてから手術を検討することが一般的です。

🎯 内翻性乳頭腫の症状と治し方
内翻性乳頭腫は比較的まれな良性腫瘍ですが、悪性化リスクや高い再発率のために特別な注意が必要です。
🔸 主な症状
内翻性乳頭腫は主に片側の鼻腔に生じることが多く、症状は片側の鼻づまりや鼻出血(鼻血)が代表的です。ポリープのような軟らかいできものとして触れることがあります。副鼻腔に広がると頭痛や顔面痛、目の周囲の症状が現れることもあります。放置すると周囲の骨を破壊しながら拡大することもあります。
⚡ 治し方
内翻性乳頭腫の治療は基本的に手術による完全切除です。かつては外切開を伴う手術が主流でしたが、現在は内視鏡下手術が多くの施設で採用されています。重要なのは、腫瘍が発生している骨膜を含めて完全に切除することで、再発率を下げることができます。術後は定期的な内視鏡検査や画像検査による経過観察が欠かせません。悪性化が疑われる場合は、放射線治療や追加手術が必要になることもあります。
Q. 鼻の中のできもので緊急受診が必要な症状は?
高熱・強い頭痛・顔面の腫れを伴う場合、目の周囲の腫れや視力の変化がある場合、鼻血が止まらない場合、できものが急速に大きくなっている場合は速やかに耳鼻咽喉科または救急外来を受診してください。特に鼻せつで高熱と頭痛を伴う場合は緊急受診が必要です。
💡 その他の鼻の中のできもの
🌟 血管腫
鼻腔内の血管腫は、血管が異常に増殖した良性腫瘍で、繰り返す鼻血(鼻出血)の原因になることがあります。出血が多い場合や頻繁に繰り返す場合は、レーザー治療や手術による切除が検討されます。
💬 骨腫
副鼻腔(特に前頭洞や篩骨洞)に骨腫が生じることがあります。多くは無症状で画像検査で偶然発見されますが、大きくなると頭痛や鼻づまりの原因になります。小さなものは経過観察でよい場合が多いですが、症状を引き起こすものは手術が考慮されます。
✅ アレルギー性鼻炎に伴う粘膜の腫脹
アレルギー性鼻炎では鼻粘膜が著しく腫脹し、鼻の中いっぱいに広がったように見えることがあります。これはできものではなく粘膜の炎症による腫れですが、鼻づまりや鼻内の違和感として感じられることがあります。抗アレルギー薬や点鼻ステロイド薬による治療が基本です。
📝 副鼻腔炎による粘膜肥厚・ポリープ様変化
慢性的な副鼻腔炎では、副鼻腔の粘膜が肥厚し、鼻腔内に膿性の鼻汁が貯留することがあります。この粘膜の変化がポリープ様に見えることもあります。適切な治療(抗菌薬・粘液溶解薬・点鼻薬など)で改善することが多いですが、慢性化している場合は手術が必要なこともあります。
🔸 悪性腫瘍(鼻腔がん・上顎がんなど)
鼻腔や副鼻腔に悪性腫瘍が生じる場合もあります。鼻腔がんは比較的まれですが、片側の鼻づまりや繰り返す鼻血、顔面の腫れや痛み、視力の変化などの症状が続く場合は注意が必要です。早期発見・早期治療が予後を左右しますので、このような症状が長引く場合は必ず専門医を受診してください。
📌 自分でできるケアと注意点
鼻の中のできものに気づいたとき、まずは自分でできるケアを試みたいと考える方も多いと思います。ここでは、やってよいこと・やってはいけないことについて詳しく説明します。
⚡ 清潔を保つ
鼻の入り口付近のできものに対しては、患部を清潔に保つことが大切です。汚れた手で触らないようにし、必要に応じて生理食塩水などで鼻の入り口を優しく清拭する程度にとどめましょう。
🌟 保湿・加湿
鼻の粘膜が乾燥すると炎症や感染が起こりやすくなります。室内の加湿に努め、乾燥した環境を避けることが鼻の健康を守る上で有効です。
💬 刺激を与えない

鼻の中のできものに指や爪で触れる、強く鼻をかむ、鼻毛を引き抜くなどの行為は炎症を悪化させる原因になります。できるだけ患部への刺激を避けることが重要です。
✅ 絶対にやってはいけないこと
鼻の中のできものを自分で針で刺したり、絞り出したりするのは絶対に避けてください。前述のように、鼻の周囲は顔面の「危険三角」に位置しており、感染が血流を通じて頭蓋内に広がる危険があります。化膿していて膿が出ていても、必ず医師による処置を受けるべきです。また、市販の消毒薬を鼻の中に直接塗布するのも、粘膜を傷めることがあるため推奨されません。
📝 鼻洗浄(鼻うがい)について
生理食塩水を用いた鼻洗浄(鼻うがい)は、鼻腔内を清潔に保ち、炎症を和らげる効果が期待できます。市販の鼻洗浄キットも販売されています。ただし、できものがある状態で強い圧力をかけた鼻洗浄を行うと、感染を副鼻腔に押し込んでしまう可能性もあるため、やり方について医師に相談してから行うのが安心です。
🔸 市販薬の使用
薬局で購入できる抗菌薬含有の軟膏を鼻の入り口付近の軽いできものに使用することが有効な場合もあります。ただし、奥深くのできものや症状が強い場合は市販薬では対処しきれないことも多く、医師の診察を受けることが先決です。
Q. 鼻の中のできものを予防する方法を教えてください。
鼻の中のできもの予防には、鼻毛はハサミで切り抜かない、鼻を強くこすらない、鼻をいじる癖をやめる、こまめな手洗いを行うことが効果的です。室内の加湿で粘膜の乾燥を防ぐことも重要で、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎がある方は医師の指示に従い継続的な治療を行うことが鼻ポリープ予防にもつながります。
✨ 病院を受診すべきタイミング
鼻の中のできものには自然に軽快するものもありますが、以下のような場合は早めに医療機関を受診することを強くおすすめします。
⚡ すぐに受診が必要なケース
高熱や強い頭痛・顔面の腫れを伴う場合、目の周囲の腫れや視力の変化がある場合、痛みが非常に強くなっている場合、できものが急速に大きくなっている場合、鼻血が止まらない場合などは、速やかに耳鼻咽喉科または救急外来を受診してください。特に鼻せつで高熱と頭痛を伴う場合は、海綿静脈洞血栓症などの重篤な合併症の可能性がありますので、緊急受診が必要です。
🌟 数日以内に受診が望ましいケース
痛みや腫れが2〜3日以上続いている場合、市販薬を使用しても改善しない場合、鼻づまりが慢性的に続いている場合、においがわかりにくくなっている場合(嗅覚障害)、鼻血が繰り返しある場合などは、1週間以内を目安に耳鼻咽喉科への受診を検討しましょう。
💬 経過観察してよいケース
鼻の入り口付近の小さな赤みやできもので、痛みが軽度、発熱なし、数日で自然に改善傾向にある場合は、経過をみることも可能です。ただし、1週間経っても改善しない場合は受診を検討してください。
🔍 受診する診療科と検査内容
✅ 受診する診療科
鼻の中のできもので受診する診療科は、主に耳鼻咽喉科です。耳鼻咽喉科では、鼻腔内を専用の内視鏡(鼻咽腔内視鏡)で直接観察することができ、できものの性状・位置・大きさを詳しく評価することが可能です。
鼻の入り口付近の皮膚に近い部分のできもの(ニキビや毛嚢炎など)であれば皮膚科でも対応可能ですが、鼻腔奥の病変や手術が必要な場合は耳鼻咽喉科が専門となります。
📝 初診での一般的な検査内容
耳鼻咽喉科を受診すると、まず問診で症状の経過・程度・既往歴・アレルギー歴などが確認されます。その後、前鼻鏡(鼻の入り口を広げる器具)や鼻咽腔内視鏡を用いて鼻腔内の観察が行われます。
できものの性状によっては、以下のような追加検査が行われることがあります。
CT検査は、副鼻腔の状態やできものの広がりを評価するために最もよく用いられる画像検査です。MRI検査は、軟部組織の性状をより詳しく評価する際に行われます。細菌培養・感受性検査は、感染が疑われる場合に原因菌と適切な抗菌薬を特定するために実施されます。病理組織検査(生検)は、腫瘍性病変が疑われる場合にできものの一部を採取して顕微鏡で調べる検査で、良性・悪性の診断に欠かせません。アレルギー検査は、アレルギー性鼻炎との関連が疑われる場合に行われることがあります。
🔸 治療の流れ
受診後は、診断結果に基づいて治療方針が決定されます。軽症の感染性病変であれば外来での処置と内服薬・外用薬の処方のみで治癒することが多いです。一方、手術が必要な場合は手術の規模や全身状態に応じて、外来手術または入院手術が選択されます。術後は定期的な外来フォローアップが行われ、再発の有無を確認します。
⚡ 美容外科・形成外科での対応
鼻の外側にできた皮膚のできもの(粉瘤・皮下嚢腫・脂肪腫など)の場合は、形成外科や美容外科が対応することもあります。鼻の外観に影響するできものについては、切除後の傷跡の仕上がりについても考慮した上で、適切な専門医を選ぶことが大切です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、鼻の中のできものを「様子をみていたら悪化してしまった」という状態でご来院される患者さんも少なくなく、早期受診の大切さを日々実感しています。特に鼻せつは自己処置によって感染が広がるリスクがあるため、痛みや腫れが数日続くようであれば迷わずご相談いただきたいと思います。鼻ポリープや腫瘍性病変など、原因によっては治療の選択肢が大きく異なりますので、「たかが鼻のできもの」と感じていても、専門医による正確な診断を受けることが症状の早期改善・重症化予防への近道です。」
💪 よくある質問
絶対に避けてください。鼻の周囲は「危険三角」と呼ばれる部位に近く、静脈が脳と直接つながっています。自己処置で感染が広がると、髄膜炎や海綿静脈洞血栓症などの重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。膿が出ていても、必ず医師による処置を受けてください。
基本的には耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。耳鼻咽喉科では専用の内視鏡で鼻腔内を直接観察でき、できものの性状・位置・大きさを詳しく評価できます。鼻の入り口付近のニキビや毛嚢炎であれば皮膚科でも対応可能ですが、鼻腔奥の病変や手術が必要な場合は耳鼻咽喉科が専門です。
軽度であれば、副腎皮質ステロイドの点鼻薬を継続使用することでポリープが縮小し、鼻づまりや嗅覚障害が改善する場合があります。ただし、ポリープが大きい場合や薬物療法で効果が不十分な場合は、内視鏡手術が検討されます。また、再発しやすいため、手術後も点鼻薬による維持療法が必要です。
高熱や強い頭痛・顔面の腫れを伴う場合、目の周囲の腫れや視力の変化がある場合、鼻血が止まらない場合、できものが急速に大きくなっている場合は速やかに受診してください。特に鼻せつで高熱と頭痛を伴う場合は、海綿静脈洞血栓症などの重篤な合併症の可能性があり、緊急受診が必要です。
鼻毛は抜かずハサミで切る、鼻を強くこすらない、鼻をいじる癖をやめる、こまめな手洗いを行うことが感染性のできもの予防に効果的です。また、室内の加湿で粘膜の乾燥を防ぐことも重要です。アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎がある方は、医師の指示に従い継続的な治療を行うことが鼻ポリープの予防にもつながります。
🎯 まとめ
鼻の中のできものには、日常的によくみられる細菌感染による鼻せつから、鼻ポリープ、嚢胞、良性腫瘍、まれに悪性腫瘍まで、さまざまな種類があります。それぞれ原因・症状・治療法が異なるため、自己判断だけで対処しようとすることは危険な場合もあります。
特に「絞り出す」「針で刺す」などの自己処置は、鼻周囲の特殊な解剖学的構造(危険三角)により、脳への感染波及という重篤なリスクがあります。絶対に行わないようにしてください。
一方で、日頃から鼻を清潔に保ち、鼻毛を丁寧に処理し、鼻をいじる癖をなくすことで、感染性のできものは予防できます。アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎がある方は、主治医の指示に従って継続的な治療を行うことが鼻ポリープの予防・管理につながります。
症状が強い、長引く、繰り返す、あるいは急速に悪化しているといった場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診することが最も大切です。「たかが鼻のできもの」と軽視せず、専門医による正確な診断と適切な治療を受けることで、多くのケースで良好な結果が期待できます。鼻の不快な症状でお悩みの方は、ぜひお気軽に専門医にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 鼻せつ(鼻の中のおでき)の原因となる細菌感染(黄色ブドウ球菌など)や毛嚢炎・ニキビの診断・治療ガイドラインに関する情報
- 厚生労働省 – 鼻腔・副鼻腔の悪性腫瘍(鼻腔がん)を含むがんの早期発見・早期受診に関する啓発情報および医療機関受診の目安
- PubMed – 内翻性乳頭腫の内視鏡下手術・再発率・悪性化リスクおよび鼻ポリープに対する生物学的製剤(デュピルマブ)の有効性に関する臨床研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
