ニキビ跡のローリング型とは?原因・特徴・治療法を徹底解説

😣 ニキビは治ったのに、肌の凹凸がずっと残っている…
鏡を見るたびに気になる、あの「なみなみした凹み」。
それ、「ローリング型ニキビ跡」かもしれません。

🚨 セルフケアで改善しない場合、放置するほど治療が難しくなります。
この記事を読めば、自分のニキビ跡のタイプ・原因・最新の治療法が3分でわかります。

👩
「スキンケアも変えたし、日焼け止めもちゃんと使ってるのに、頬の凹凸だけ全然治らない…どうして?」
🩺
それは皮膚の深部に原因があるタイプかもしれません。セルフケアでは届かない層の問題なので、医療機関での治療が必要です。

💡 この記事でわかること

  • ✅ ローリング型ニキビ跡の特徴と他タイプとの違い
  • なぜセルフケアでは治らないのか、その本当の理由
  • ✅ 医療機関で受けられる最新の治療法(サブシジョン・レーザーなど)
  • ✅ 受診するベストなタイミング

目次

  1. ニキビ跡とはどのような状態か
  2. 陥凹性ニキビ跡の3つの種類
  3. ローリング型ニキビ跡の特徴と原因
  4. ローリング型が他のタイプと異なる点
  5. ローリング型ニキビ跡が悪化する要因
  6. セルフケアの限界と医療機関を受診するタイミング
  7. ローリング型ニキビ跡の主な治療法
  8. 治療を受ける際に知っておきたいこと
  9. まとめ

この記事のポイント

ローリング型ニキビ跡は皮膚深部の線維性癒着が原因で、セルフケアでの改善は困難。サブシジョンを起点としたフラクショナルレーザーやダーマペンとの組み合わせ治療が有効で、複数回の施術を継続することで改善が期待できる。

💡 ニキビ跡とはどのような状態か

ニキビ跡とは、ニキビが炎症を起こした後に皮膚組織が回復する過程でさまざまな変化が残ってしまった状態を指します。ニキビそのものは毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖によって引き起こされますが、炎症が深部に及んだり、繰り返しニキビができたりすることで、皮膚の構造にダメージが加わります。その結果として現れるのがニキビ跡です。

ニキビ跡は大きく分けると、色の変化として残るものと、皮膚の表面形状が変わってしまうものの2種類があります。色の変化としては、炎症後の赤み(炎症後紅斑)や茶色っぽい色素沈着(炎症後色素沈着)が挙げられます。一方、皮膚の形状が変化するものには、皮膚が凹む「陥凹性ニキビ跡」と、皮膚が盛り上がる「肥厚性瘢痕」や「ケロイド」があります。

陥凹性ニキビ跡は特に顔に残りやすく、メイクで完全にカバーするのが難しいことから、精神的なストレスにもつながりやすいタイプです。また、自然に改善することが非常に難しいため、適切な治療が必要とされています。まずはどのような種類があるのかを理解することが、自分に合った治療法を見つける第一歩になります。

Q. ローリング型ニキビ跡が形成される原因は何ですか?

ローリング型ニキビ跡は、ニキビの炎症が真皮層に達した際に生じる線維性癒着が主な原因です。皮膚の表面(表皮)と深部(皮下組織)の間に繊維性の索状組織が形成され、表皮を内側に引っ張ることでなだらかな波状の凹みが広範囲に生じます。

📌 陥凹性ニキビ跡の3つの種類

陥凹性ニキビ跡(アトロフィックスカー)は、皮膚の深部にあるコラーゲンやエラスチンといった組織が炎症によってダメージを受け、皮膚が内側に引っ張られることで凹みが形成された状態です。医学的には、その形状の特徴によって大きく3つのタイプに分類されています。

✅ アイスピック型(Ice Pick型)

アイスピック型は、氷を割るための道具(アイスピック)で刺したような、直径が小さく深い穴が特徴のタイプです。穴の入口が狭く、奥に向かって先細りになる形状をしており、皮膚の深部まで達していることが多いのが特徴です。毛穴と連続している場合も多く、比較的直径が小さい(2mm以下が一般的)ため、個々の傷は小さいながらも集中して現れると肌の質感を著しく損なうことがあります。治療が難しいタイプのひとつとされており、表面的なアプローチだけでは改善しにくい場合があります。

📝 ボックスカー型(Boxcar型)

ボックスカー型は、垂直な側壁と平らな底部を持つ、箱型(ボックス状)の凹みが特徴のタイプです。陥凹の輪郭がはっきりしており、浅いものから深いものまで幅があります。直径は1.5〜4mm程度のものが多く、浅いタイプは治療に反応しやすい傾向がありますが、深いものは改善に時間がかかることがあります。頬や側頭部に多く見られるタイプで、肌に影ができやすいため、蛍光灯の下や斜めからの光の当たり方で目立ちやすいという特徴があります。

🔸 ローリング型(Rolling型)

ローリング型は、皮膚の表面がなだらかな波状・丘陵状の凹凸を呈するタイプです。アイスピック型やボックスカー型のような輪郭のはっきりした凹みとは異なり、境界が不明瞭で波打つような陥凹が広範囲に広がっているのが特徴です。直径は4〜5mm以上になることも多く、凹みの深さは比較的浅いものの、広い範囲に影響するため肌全体の質感を損なって見えやすいという特徴があります。次のセクションでは、このローリング型についてより詳しく解説します。

✨ ローリング型ニキビ跡の特徴と原因

⚡ ローリング型の外見的な特徴

ローリング型ニキビ跡の最大の特徴は、皮膚の表面がなだらかに波打つような凹凸を示すことです。一見するとただの肌荒れや毛穴の目立ちのように見えることもありますが、よく観察すると広い範囲にわたって皮膚が不規則に上下しているのがわかります。

光が斜めから当たるとき(特に自然光や角度のある照明の下)、凹んだ部分に影ができることで肌の凹凸がより強調されて見えます。正面から強い光が当たる場合には目立ちにくいこともあるため、鏡で確認する環境によって見え方が大きく変わる点も特徴のひとつです。この見え方の変化が、本人の自己認識と周囲の印象との間にギャップを生みやすくもあります。

また、ローリング型は頬に多く現れる傾向がありますが、こめかみや顎周辺に見られることもあります。複数のタイプが混在することも珍しくなく、アイスピック型やボックスカー型と同時に存在するケースも多く見られます。

🌟 ローリング型が形成されるメカニズム

ローリング型ニキビ跡が形成される主な原因は、炎症を起こしたニキビが皮膚の深い層(真皮)にまでダメージを与えることによって生じる線維性癒着です。具体的には以下のようなメカニズムで形成されます。

ニキビの炎症が真皮層に達すると、皮膚を修復しようとする過程でコラーゲンが異常な形で産生されます。このとき、皮膚の表面(表皮)と深部の組織(皮下組織)の間に繊維性の索状組織(フィブロシス)が形成されることがあります。この繊維性の組織が表皮を内側に引っ張ることで、皮膚の表面がなだらかに引き下げられ、波状の凹みが生じます。

この「皮膚が内側に引っ張られる」という構造上の変化が、ローリング型の特徴であるなだらかな凹みの形状を生み出します。線維性の癒着が複数の箇所に分布することで、広範囲にわたる波状の凹凸となって表れるのです。この繊維性癒着が存在する限り、表面からのアプローチだけでは根本的な改善が難しく、真皮や皮下組織にアプローチする治療が必要となります。

💬 ローリング型になりやすい人の特徴

ローリング型ニキビ跡は、特に炎症が強く長引いたニキビや、繰り返し同じ箇所にニキビができた経験がある方に多く見られます。また、ニキビを手で潰したり触れたりすることで炎症が深部に広がり、その結果としてローリング型が形成されやすくなることもあります。

年齢的には、思春期から20代にかけてニキビに悩んだ経験がある方が成人後にニキビ跡として残ることが多く見られます。また、ニキビの治療が遅れた場合や、適切なスキンケアが行われなかった場合にも形成されやすい傾向があります。遺伝的な肌質や皮脂分泌量の多さなども関連因子として考えられています。

Q. ローリング型とアイスピック型・ボックスカー型の違いは何ですか?

アイスピック型は直径が小さく深い点孔状、ボックスカー型は輪郭のはっきりした箱型の凹みです。一方ローリング型は境界が不明瞭でなだらかな波状の凹みが広範囲に広がります。また形成原因もコラーゲン欠損ではなく線維性癒着である点が大きく異なります。

🔍 ローリング型が他のタイプと異なる点

ローリング型ニキビ跡は、アイスピック型やボックスカー型と比較したときにいくつかの重要な違いがあります。これらの違いを理解することで、なぜ治療のアプローチが異なるのかがわかりやすくなります。

✅ 凹みの形状と深さの違い

アイスピック型は直径が小さく深さがある点孔状の凹みで、ボックスカー型は輪郭のはっきりした箱型の凹みです。これらに対してローリング型は、境界が不明瞭でなだらかな波状の凹みという点で大きく異なります。凹みの深さはローリング型が比較的浅いことが多いですが、その代わりに影響範囲が広いため、全体的な肌の質感に与えるダメージが大きい特徴があります。

📝 形成される原因の違い

アイスピック型やボックスカー型の主な原因はコラーゲンや組織の欠損であるのに対し、ローリング型の最大の特徴は「線維性癒着」にあります。皮膚の表面が繊維性の索によって皮下から引っ張られているという構造的な違いがあるため、治療のアプローチも異なります。単にコラーゲン産生を促すだけでは不十分で、この繊維性癒着を物理的に解除または破壊するアプローチが有効とされています。

🔸 治療の反応性の違い

ローリング型はその形成メカニズムの特性から、サブシジョンと呼ばれる皮下の線維性癒着を切断する治療に対して特によく反応するとされています。一方、アイスピック型はパンチ切除法や特殊なレーザー治療が向いているとされ、ボックスカー型は比較的多くの治療選択肢に反応します。このようにタイプによって治療の適応や期待できる効果が異なるため、まず自分のニキビ跡がどのタイプなのかを正確に診断することが非常に重要です。

💪 ローリング型ニキビ跡が悪化する要因

ローリング型ニキビ跡は一度形成されると自然には改善しにくい状態ですが、いくつかの要因によってより目立つようになったり、状態が悪化したりすることがあります。日常生活の中でこれらの要因を把握しておくことで、現在のニキビ跡をこれ以上悪化させないための対策を取ることができます。

⚡ 紫外線によるダメージ

紫外線は皮膚のコラーゲンやエラスチンを分解する酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)の産生を促進するため、もともとダメージを受けている真皮組織をさらに劣化させる可能性があります。また、炎症後の色素沈着が紫外線によって悪化すると、ニキビ跡全体がより目立ちやすくなります。日焼け止めの使用や、紫外線対策を徹底することはニキビ跡のケアにおいても非常に重要です。

🌟 肌の乾燥

肌の水分量が低下すると皮膚のハリや弾力が失われ、凹凸がより目立ちやすくなります。ローリング型の場合、乾燥によって肌のボリューム感が失われると、線維性癒着によって引っ張られている部分の凹みがより強調されて見える場合があります。適切な保湿ケアを続けることは、ニキビ跡の見た目を整える上でも基本的なアプローチとなります。

💬 新たなニキビの発生

ニキビ跡が残っている部分に再び炎症性ニキビができると、既存のニキビ跡がさらに悪化するリスクがあります。また、ニキビ跡の周囲に新たなニキビが繰り返し発生することで、ローリング型の範囲が広がったり、深さが増したりする可能性もあります。ニキビ跡の治療と並行して、現在進行形のニキビのケアも同時に行うことが望ましいとされています。

✅ 体重の変動と加齢

加齢に伴うコラーゲンやエラスチンの減少、または体重の減少による皮下脂肪の減少は、肌のボリュームを低下させ、ローリング型の凹みをより目立たせる要因となります。特に年齢を重ねると、若い頃はそれほど目立たなかったニキビ跡が顕在化するケースも少なくありません。

Q. ローリング型ニキビ跡に最も有効な治療法は何ですか?

ローリング型ニキビ跡には、皮下の線維性癒着を細い針で物理的に切断する「サブシジョン」が特に有効とされています。癒着を断ち切ることで表面の凹みが改善するほか、コラーゲン産生も促進されます。さらにフラクショナルレーザーやダーマペンと組み合わせるコンビネーション治療で、より高い改善効果が期待できます。

🎯 セルフケアの限界と医療機関を受診するタイミング

ニキビ跡に悩む方の多くが、まず市販のスキンケア製品や美容液、マッサージなどのセルフケアを試みます。保湿によって肌の質感を整えることや、ビタミンC誘導体やレチノールを含む製品で色素沈着にアプローチすることは一定の意味があります。しかし、ローリング型のような凹凸を伴うニキビ跡に対しては、セルフケアの効果には明確な限界があります。

最大の理由は、ローリング型の根本原因が「皮膚の深部における線維性癒着」にあるという点です。どれほど優れた保湿成分やコラーゲン産生促進成分を含むスキンケアを使用しても、塗布するだけでは真皮や皮下組織に到達するのに限界があり、すでに形成された繊維性の索を断ち切ることはできません。このため、セルフケアで凹凸が改善しないことは決して珍しくなく、一定期間試してみて効果が感じられない場合は、医療機関を受診することを検討する時期と言えます。

また、ニキビ跡に対する自分の判断だけでは、タイプを正確に見極めることが難しいケースも少なくありません。複数のタイプが混在していたり、色素沈着と凹凸が組み合わさっていたりすることも多く、それぞれに適した治療法が異なります。専門の医師による正確な診断のもと、自分の状態に合った治療方針を立てることが、最も効率よく改善を目指す近道です。

具体的には、以下のような状態が続いている場合は受診を検討する目安となります。半年以上ニキビ跡が残っている場合、セルフケアを続けているが変化を感じられない場合、ニキビ跡が原因で精神的なストレスや生活上の支障を感じている場合などが挙げられます。

💡 ローリング型ニキビ跡の主な治療法

医療機関では、ローリング型ニキビ跡の治療に複数のアプローチが用いられています。ローリング型の特性(線維性癒着の存在)を考慮した上で、単独または複数の治療を組み合わせることで、より高い改善効果が期待できます。以下に代表的な治療法を詳しく解説します。

📝 サブシジョン

サブシジョン(Subcision)は、ローリング型ニキビ跡に対して特に有効とされる治療法です。ニキビ跡の下に細い針を挿入し、皮膚の表面を引っ張っている線維性の索(癒着)を物理的に切断する処置です。癒着が切断されることで皮膚が解放され、表面の凹みが改善に向かいます。また、針の刺入による微細な出血がトリガーとなり、コラーゲン産生が促進されるため、皮膚の厚みや弾力の回復にも寄与します。

局所麻酔を使用して行われるため、処置中の痛みは最小限に抑えられます。施術後には赤みや内出血が生じることがありますが、数日から1〜2週間程度で落ち着くことがほとんどです。複数回の施術を組み合わせることでより高い効果が期待できます。ローリング型においては、まずサブシジョンを行い、その後に他の治療を組み合わせるというプロトコルが効果的とされています。

🔸 フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、レーザー光を格子状(フラクショナル)に照射することで皮膚に微細な熱損傷を与え、コラーゲンの再生・産生を促す治療法です。皮膚全体を均一に傷つけるのではなく、格子状に照射することで未照射部分を残し、ダウンタイムを軽減しながら治療効果を引き出します。

フラクショナルレーザーには、アブレイティブ(皮膚を削る)タイプと、ノンアブレイティブ(皮膚を削らない)タイプがあります。アブレイティブタイプの代表としてはCO2(炭酸ガス)レーザーやエルビウムYAGレーザーがあり、ノンアブレイティブタイプには1550nmや1927nmの波長のレーザーが代表的です。一般的に、アブレイティブタイプの方が1回あたりの効果は高いですが、ダウンタイムもそれに伴って長くなる傾向があります。

ローリング型に対しては、フラクショナルレーザーによって真皮のコラーゲンリモデリングを促すことで、なだらかな凹みの改善が期待できます。ただし、線維性癒着の問題はフラクショナルレーザー単独では対処しにくい場合があるため、サブシジョンとの組み合わせが推奨されることが多いです。

⚡ ダーマペン・マイクロニードリング

ダーマペンをはじめとするマイクロニードリング治療は、極細の針を使用して皮膚に微細な穿刺を行い、自然治癒力を活性化させてコラーゲン産生を促す治療法です。複数の細い針が高速で皮膚に刺さることで、真皮層への刺激が加わり、コラーゲンやエラスチンの産生が促進されます。

フラクショナルレーザーと比較してダウンタイムが短い傾向があり、施術後のケアも比較的容易であることから、継続的な治療を受けやすい治療法です。また、PRP(多血小板血漿)や成長因子を含む薬剤と組み合わせることで、コラーゲン産生効果を高める試みも行われています。

ローリング型のなだらかな凹みに対して複数回の施術を重ねることで、徐々に改善が見込まれます。比較的広い範囲に凹凸が広がっているローリング型に対しては、均一にアプローチできるマイクロニードリングが適している場合もあります。

🌟 ヒアルロン酸・フィラー注入

ヒアルロン酸などのフィラー(充填剤)を凹んだ部分の皮膚下に注入することで、物理的に凹みを埋めて改善を図る治療法です。即効性があり、施術直後から変化を実感しやすい点が特徴です。また、ローリング型のなだらかな波状の凹みに対しては、適切な量を広い範囲に均一に注入することで、肌の表面をなめらかに整える効果が期待できます。

ただし、ヒアルロン酸などのフィラーは永続的ではなく、体内で徐々に分解・吸収されるため、効果の持続期間に限りがあります(種類によって異なりますが、数カ月から1〜2年程度が一般的)。繰り返し注入することで効果を維持できますが、長期的なコストも考慮する必要があります。また、線維性癒着が残っている状態では、フィラーを注入しても癒着部分には効果が及びにくいため、サブシジョンと組み合わせて行うことが多くなっています。

💬 ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、グリコール酸やサリチル酸、トリクロロ酢酸(TCA)などの酸性の薬剤を皮膚に塗布することで、古い角質や表皮の一部を除去し、肌のターンオーバーを促進する治療法です。表皮レベルのアプローチが主体となるため、深いところにある線維性癒着に直接作用するわけではありませんが、肌の質感を整えたり、色素沈着を改善したりする効果が期待できます。

濃度や薬剤の種類によって作用の深さが異なり、ローリング型の凹凸に対しては中深度以上のピーリングが必要になることもありますが、その場合はダウンタイムが生じることを理解しておく必要があります。単独での効果よりも、他の治療法と組み合わせることで相乗効果を発揮するケースが多いです。

✅ PRP療法(多血小板血漿療法)

PRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)療法は、患者自身の血液から血小板が豊富な血漿を分離し、それを皮膚に注入または塗布することで、成長因子による組織修復・再生を促す治療法です。血小板には皮膚の修復や再生を促すさまざまな成長因子が含まれており、コラーゲン産生の促進や皮膚の質の改善が期待できます。

自己血を使用するため、アレルギーリスクが低いことが特徴のひとつです。ダーマペンとの組み合わせ(マイクロニードリングPRP)や、サブシジョン後にPRPを注入する方法など、他の治療法との組み合わせで用いられることが多くなっています。

📝 治療法の組み合わせについて

実際の臨床では、ローリング型ニキビ跡に対して単一の治療法を用いるよりも、複数の治療を組み合わせたコンビネーション治療が行われることが多いです。たとえば、まずサブシジョンで線維性癒着を断ち切り、その後フラクショナルレーザーやダーマペンでコラーゲン産生を促すというアプローチは、多くの医療機関で採用されている代表的な組み合わせのひとつです。

どの治療法をどのような順序で組み合わせるかは、ニキビ跡の重症度、個人の肌質、ライフスタイル(ダウンタイムをどの程度取れるかなど)によって異なります。専門の医師が皮膚を直接確認した上で、最適な治療計画を立てることが重要です。

Q. ローリング型ニキビ跡の治療は何回必要でどれくらいかかりますか?

ローリング型ニキビ跡の治療は1回で劇的に改善するケースは少なく、複数回の施術が一般的です。フラクショナルレーザーやダーマペンは4〜6週間の間隔で複数回行われ、効果を実感するまで3カ月程度かかる場合もあります。また治療費は原則として保険適用外の自費診療となります。

📌 治療を受ける際に知っておきたいこと

🔸 治療回数と経過について

ローリング型ニキビ跡の治療は、1回の施術で劇的に改善するケースは少なく、複数回の施術を重ねることで徐々に改善していくことが一般的です。施術の間隔や総回数は治療法によって異なりますが、フラクショナルレーザーやダーマペンの場合は4〜6週間程度の間隔を空けて複数回施術することが一般的です。サブシジョンも同様に、数回の施術を繰り返すことでより高い効果が得られるとされています。

効果の実感が出るまでには、治療後の皮膚の回復過程(コラーゲンの産生・リモデリング)を含めて3カ月程度の時間がかかることも多く、最終的な結果の評価は施術後数カ月を経てから行うことが適切です。焦らず継続的に治療を受けることが、満足のいく改善につながります。

⚡ ダウンタイムへの備え

治療法によってダウンタイムの程度は大きく異なります。サブシジョンでは内出血や腫れが1〜2週間程度続くことがあり、アブレイティブフラクショナルレーザーでは赤みや皮膚の剥脱(皮むけ)が1週間前後生じることがあります。ダーマペンや軽度のケミカルピーリングではダウンタイムが比較的短い傾向がありますが、赤みや乾燥などは数日程度見られます。

治療を受ける前に、どの程度のダウンタイムが生じるか、その間の日常生活(職場や外出など)への影響をどのように管理するかについて、担当医と十分に相談しておくことが大切です。

🌟 治療後のスキンケアと注意事項

治療後の皮膚はバリア機能が低下しており、紫外線や外部刺激に対して敏感な状態になっています。そのため、施術後は担当医の指示に従ったスキンケアを徹底することが非常に重要です。一般的には十分な保湿と紫外線対策が必須とされ、スクラブや強い摩擦など皮膚に負担をかける行為は避けるよう指導されます。

また、治療中は新たなニキビが発生しないよう、ニキビそのもののケアも継続することが推奨されます。医療機関によっては、ニキビ跡の治療と並行してニキビの治療薬(外用薬や内服薬)も処方されることがあります。

💬 保険適用と費用について

ニキビ跡に対するほとんどの美容治療は、現時点では保険適用外(自費診療)となります。治療費用は使用する治療法や医療機関、施術範囲、施術回数によって異なりますが、複数回の施術が必要になることを踏まえると、ある程度まとまった費用が必要となることが一般的です。

治療を開始する前に、必要な施術回数の目安や1回あたりの費用、トータルでかかるおおよその費用について、カウンセリング時に確認しておくことをお勧めします。また、複数の医療機関でカウンセリングを受け、提案される治療法や費用を比較した上で判断することも選択肢のひとつです。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、ローリング型ニキビ跡のご相談をいただく患者様の多くが、長期間セルフケアを続けても改善が見られず、心理的なご負担を抱えた状態でご来院される傾向があります。ローリング型は線維性癒着という構造的な問題が根本にあるため、サブシジョンを起点としたコンビネーション治療が非常に有効であり、適切な治療計画のもとで継続していただくことで着実な改善が期待できます。お一人で悩まれる前に、まずは専門医への相談という一歩を踏み出していただければ、患者様の状態に合った最善のアプローチをご提案できますので、どうぞお気軽にご来院ください。」

✨ よくある質問

ローリング型ニキビ跡とは何ですか?

ローリング型ニキビ跡とは、皮膚の深部で生じた線維性癒着によって表皮が内側に引っ張られ、なだらかな波状・丘陵状の凹凸が広範囲に広がる陥凹性ニキビ跡の一種です。境界が不明瞭で、光の当たり方によって凹みが強調されて見えやすく、肌全体の質感に影響を与えやすい特徴があります。

セルフケアでローリング型ニキビ跡は改善できますか?

セルフケアでの根本的な改善は非常に難しいとされています。ローリング型の原因は皮膚深部の線維性癒着にあるため、保湿成分やコラーゲン産生促進成分を含むスキンケアを塗布するだけでは癒着に直接アプローチできません。半年以上改善が見られない場合は、医療機関への受診をご検討ください。

ローリング型ニキビ跡に最も効果的な治療法は何ですか?

ローリング型には、線維性癒着を物理的に断ち切る「サブシジョン」が特に有効とされています。さらに、フラクショナルレーザーやダーマペンとの組み合わせ治療(コンビネーション治療)を行うことで、コラーゲン産生も促進され、より高い改善効果が期待できます。最適な治療法は専門医が肌の状態を確認した上で判断します。

ローリング型ニキビ跡の治療は何回くらい必要ですか?

1回の施術で劇的に改善するケースは少なく、複数回の施術を重ねるのが一般的です。フラクショナルレーザーやダーマペンは4〜6週間の間隔で複数回行われることが多く、効果を実感するまで3カ月程度かかる場合もあります。必要な施術回数は症状の重症度や個人の肌質によって異なるため、カウンセリング時に担当医にご確認ください。

ローリング型ニキビ跡の治療費用は保険適用になりますか?

ニキビ跡に対する美容治療は、現時点では原則として保険適用外(自費診療)となります。費用は治療法や施術回数、範囲によって異なり、複数回の施術が必要なためある程度まとまった金額になる場合があります。アイシークリニックでは、カウンセリング時に施術回数の目安やトータル費用についてご説明していますので、まずはお気軽にご相談ください。

🔍 まとめ

ローリング型ニキビ跡は、皮膚の深部における線維性癒着が原因でなだらかな波状の凹みが形成される、陥凹性ニキビ跡のひとつです。アイスピック型やボックスカー型と比較して輪郭が不明瞭なため一見わかりにくいこともありますが、光の当たり方によって肌の凹凸が際立ちやすく、広い範囲に凹みが広がることで肌全体の質感に影響を及ぼします。

セルフケアでは根本的な改善が難しい性質を持っており、医療機関での治療が最も効果的なアプローチとなります。特に線維性癒着を物理的に断ち切るサブシジョンはローリング型に特有の原因にダイレクトにアプローチできる治療法として知られており、フラクショナルレーザーやダーマペン、フィラー注入などとの組み合わせ治療によって、より高い改善効果が期待できます。

ニキビ跡の治療は複数回の施術を要し、結果が出るまでに一定の時間がかかることがほとんどです。しかし、正確な診断と適切な治療計画のもとで継続的に治療を行うことで、多くの方が改善を実感しています。ローリング型のニキビ跡にお悩みの方は、まず専門の医療機関でカウンセリングを受け、自分の状態に合った治療法について詳しく相談してみることをお勧めします。アイシークリニック新宿院では、ニキビ跡の種類や重症度に合わせた個別の治療計画をご提案していますので、まずはお気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の診療ガイドラインおよび炎症後色素沈着・瘢痕形成に関する学会の公式見解・診療基準の参照
  • 日本形成外科学会 – ケロイド・肥厚性瘢痕・陥凹性瘢痕など瘢痕治療に関する形成外科学的な分類・治療方針・サブシジョンやレーザー治療等の情報の参照
  • PubMed – ローリング型ニキビ跡の形成メカニズム(線維性癒着)、サブシジョン・フラクショナルレーザー・マイクロニードリング等の治療効果に関する査読済み臨床研究・文献の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

プロフィールを見る

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

プロフィールを見る

電話予約
0120-780-194
1分で入力完了
簡単Web予約
LINE
運営:医療法人社団鉄結会