
ふとした拍子に耳の後ろを触ったとき、「あれ、何か出っ張っている」と気づいたことはありませんか?
- ❌ 放置してよい出っ張りか、受診が必要な出っ張りかの判断ができない
- ❌ 悪性疾患のサインを見逃してしまうリスクがある
- ❌ 何科に行けばいいかわからず、受診が遅れる
- 📌 原因ごとの特徴とセルフチェックのポイント
- 📌 すぐ受診すべき危険なサインがわかる
- 📌 何科を受診すればいいかが明確になる
目次
- 耳の後ろの構造をおさらいしよう
- 痛みのない出っ張りとして多い原因①:乳様突起(にゅうようとっき)
- 痛みのない出っ張りとして多い原因②:リンパ節の腫れ
- 痛みのない出っ張りとして多い原因③:粉瘤(ふんりゅう)
- 痛みのない出っ張りとして多い原因④:脂肪腫
- 痛みのない出っ張りとして多い原因⑤:皮膚線維腫・石灰化上皮腫
- 痛みがなくても注意が必要なケース
- 子どもの耳の後ろの出っ張りについて
- 耳の後ろの出っ張りのセルフチェックポイント
- 何科を受診すればよい?診療科の選び方
- アイシークリニック新宿院でできること
- まとめ
この記事のポイント
耳の後ろの痛みのない出っ張りは、乳様突起・リンパ節腫脹・粉瘤・脂肪腫などが主な原因。1か月以上縮小しない・硬くて動かない・全身症状を伴う場合は悪性疾患の可能性があり早期受診が必要。アイシークリニック新宿院では粉瘤・脂肪腫などの皮下腫瘤の診察・日帰り摘出手術に対応。
💡 耳の後ろの構造をおさらいしよう
耳の後ろ側の骨を触ってみると、誰でもある程度の硬い突起感があることに気づきます。これは多くの場合、乳様突起(にゅうようとっき)と呼ばれる頭蓋骨の一部です。乳様突起は側頭骨(そくとうこつ)の一部であり、耳介(じかい、いわゆる耳)のちょうど後ろ下あたりに位置します。正常でも触れると「骨っぽい硬い出っ張り」として感じることがあるため、生まれつき目立ちやすい体質の方もいます。
また、この周辺にはリンパ節(後耳介リンパ節・後頸部リンパ節)が存在しており、細菌やウイルスの感染、アレルギー反応、そのほかのさまざまな刺激によって腫れることがあります。さらに、皮膚の直下には皮脂腺や脂肪組織があるため、粉瘤(アテローム)や脂肪腫といった良性のしこりができやすい部位でもあります。
つまり、耳の後ろに「骨のような出っ張り」を感じたとき、その正体は骨そのもの(乳様突起)である場合もあれば、皮膚下のリンパ節や良性腫瘤である場合もあります。それぞれ性質が異なるため、まずは出っ張りの特徴(硬さ・動くかどうか・皮膚との関係・大きさ・経過)を把握することが大切です。
Q. 耳の後ろにある硬い骨の出っ張りは正常ですか?
耳の後ろの硬い出っ張りは「乳様突起」と呼ばれる側頭骨の一部で、正常な解剖学的構造です。誰でも触れると感じられますが、骨格によっては特に目立つ方もいます。ただし骨以外に、リンパ節の腫れや粉瘤の場合もあるため、気になる際は医師への相談が推奨されます。
📌 痛みのない出っ張りとして多い原因①:乳様突起(にゅうようとっき)
乳様突起は成人の多くに触れることのできる正常な骨の突出部です。特に体型や骨格によっては非常に目立ちやすく、「いつから?」と思うほどはっきりと触れる方がいます。この場合、硬さは石のような硬度があり、押しても動かず、皮膚との癒着もなく、左右対称に存在していることが多いです。
乳様突起そのものは正常な解剖学的構造ですが、この内部には乳突蜂巣(にゅうとつほうそう)と呼ばれる小さな空洞が多数あり、ここが炎症を起こす「乳突炎(にゅうとつえん)」という疾患があります。乳突炎は中耳炎が悪化した場合などに生じ、通常は痛みや発熱、耳の後ろの腫れと発赤を伴います。痛みがない場合は乳突炎の可能性は低いといえますが、もともとの骨の突出感が急に増したと感じる場合には注意が必要です。
乳様突起自体が正常な骨の出っ張りであれば、それ自体に治療は必要ありません。ただし、「骨だと思っていたら実は別の何かだった」ということも十分あり得るため、気になる場合は一度医師に診てもらうことをおすすめします。
✨ 痛みのない出っ張りとして多い原因②:リンパ節の腫れ
耳の後ろには後耳介リンパ節(こうじかいリンパせつ)が存在し、頭皮や耳介周辺からリンパ液が集まってきます。このリンパ節が何らかの理由で腫れると、耳の後ろに「コリコリした小さなしこり」として感じられます。骨とは異なり、指で押すと少し動く感触があるのが特徴です。
リンパ節が腫れる原因として最も多いのは感染症です。風邪(かぜ)や上気道炎、頭皮の湿疹・炎症、ヘルペスウイルスの感染(特に帯状疱疹)などによって反応性にリンパ節が腫大します。この場合、軽度の圧痛(押すとやや痛む)を伴うことが多いですが、痛みをほとんど感じないケースもあります。
また、風疹(ふうしん)の感染でも耳の後ろのリンパ節が腫れやすいことが知られています。風疹は発疹と同時、あるいは発疹の前後にリンパ節腫脹が見られ、痛みが比較的軽いのが特徴です。予防接種を受けていない方やワクチン接種歴が不明な方は注意が必要です。
多くの反応性リンパ節腫脹は、原因となる感染症が改善されるとともに自然に縮小します。目安として、2〜4週間程度で小さくなることが多いです。しかし、1か月以上縮小しない・徐々に大きくなっている・硬さが増している・複数のリンパ節が同時に腫れているといった場合は、別の原因が隠れていることがあるため受診が必要です。
Q. 耳の後ろのリンパ節腫れはいつ受診すべきですか?
耳の後ろのリンパ節腫れは風邪や頭皮の炎症が原因の反応性腫脹が多く、2〜4週間で自然に縮小することが一般的です。しかし1か月以上縮小しない・徐々に大きくなる・硬くて動かない・体重減少や夜間発汗を伴う場合は、悪性リンパ腫などの可能性があり早期受診が必要です。
🔍 痛みのない出っ張りとして多い原因③:粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤(ふんりゅう)は「アテローム」とも呼ばれ、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂が溜まったものです。耳の後ろや耳たぶ周辺は粉瘤ができやすい部位のひとつとして知られています。
粉瘤の特徴は、皮膚の直下にあるため皮膚と一体化したように見え、中央に小さな黒い点(開口部)が見えることがある点です。触れるとドーム状に盛り上がっており、内容物は白色〜クリーム色のペースト状物質です。未感染の状態では痛みはほぼなく、じわじわと大きくなることがあります。
粉瘤が細菌感染を起こすと「炎症性粉瘤」となり、突然赤く腫れ上がって強い痛みを伴います。この段階になると抗生物質の投与や切開・排膿が必要になります。痛みがない段階でも、粉瘤は自然には消えないため、根本的な治療(摘出術)を行わない限り少しずつ大きくなっていきます。
粉瘤の治療は外科的な摘出が基本となります。袋ごと完全に摘出しなければ再発しやすいため、形成外科や皮膚科での対応が推奨されます。アイシークリニック新宿院でも粉瘤の摘出に対応しており、局所麻酔下でのくり抜き法(くりぬき法)など体への負担が少ない術式を選択することができます。
💪 痛みのない出っ張りとして多い原因④:脂肪腫
脂肪腫(しぼうしゅ)は皮下脂肪組織が増殖してできる良性腫瘍で、全身どこにでも生じますが、首や後頭部周辺にも比較的よく見られます。耳の後ろに生じた場合、「やわらかく弾力のある丸いしこり」として感じられます。
脂肪腫の特徴は、触ると皮膚の下でやや動く感触があり、硬さは柔らかめ(ゴムまりのような弾力)、痛みはほとんどありません。サイズは数mm〜数cmとさまざまで、数年かけてゆっくりと大きくなることが一般的です。多発性の場合は「多発性脂肪腫症」という状態で、遺伝的な要因が関与することもあります。
脂肪腫は基本的に良性であり、悪性化することは非常にまれとされています。ただし、急速に大きくなる・硬さが増してきた・痛みが出てきたなどの変化があった場合は、「脂肪肉腫(しぼうにくしゅ)」と呼ばれる悪性腫瘍との鑑別が必要になることがあります。通常は経過観察で対応しますが、気になる場合や審美的に気になる場合は手術で摘出することが可能です。
🎯 痛みのない出っ張りとして多い原因⑤:皮膚線維腫・石灰化上皮腫
あまり聞き慣れない名称かもしれませんが、耳の後ろに見られる良性のしこりとしては皮膚線維腫(ひふせんいしゅ)や石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)も含まれます。
皮膚線維腫は皮膚の真皮層(しんびそう)に生じる良性の結節で、押すと皮膚がへこむような「くぼみサイン」が特徴的です。色調はやや茶褐色を帯びることがあり、硬さは比較的硬めです。ほとんどの場合は痛みがなく、自然消退することはほぼありません。
石灰化上皮腫(毛母腫とも呼ばれます)は、毛包の細胞から発生する良性腫瘍で、内部に石灰化(カルシウムの沈着)が生じるため非常に硬い触感が特徴です。耳の後ろや頬、上腕などに生じやすく、皮膚の直下で石のように硬い小さなしこりとして触れます。痛みはほとんどなく、小児〜若年成人に比較的多く見られます。
どちらも良性疾患ですが、石灰化上皮腫は自然に消えることはなく、気になる場合は外科的摘出が行われます。摘出は比較的簡単な手術で済むことが多いです。
Q. 耳の後ろにできた粉瘤は自然に治りますか?
粉瘤(アテローム)は皮膚下にできた袋状の構造物で、自然に消えることはありません。放置すると少しずつ大きくなり、細菌感染すると急激に腫れて強い痛みを伴う炎症性粉瘤に変化します。根本的な治療には外科的摘出が必要で、アイシークリニック新宿院では傷口が小さく済むくり抜き法での日帰り手術に対応しています。

💡 痛みがなくても注意が必要なケース
「痛みがないから大丈夫」と思いがちですが、実は痛みのない出っ張りの中にも、放置すると危険なケースが含まれています。ここでは特に注意が必要な状態を解説します。
まず、悪性リンパ腫(あくせいリンパしゅ)です。リンパ節の腫れが長期間続く場合、ホジキンリンパ腫や非ホジキンリンパ腫などの血液系悪性疾患が原因のことがあります。悪性リンパ腫によるリンパ節腫大は、痛みがないことが多く、ゴムのような弾力のある硬さで、徐々に大きくなるのが特徴です。体重減少・寝汗・発熱(Bサイン)を伴う場合は特に注意が必要です。
次に、頭頸部癌(とうけいぶがん)の転移リンパ節です。舌癌・口腔癌・咽頭癌・喉頭癌・甲状腺癌などが首やその周辺のリンパ節に転移した場合、痛みのない硬いしこりとして触れることがあります。リンパ節転移による腫れは、硬く、癒着していて動かないことが多いのが特徴です。
また、皮膚悪性腫瘍(メラノーマや基底細胞癌など)が耳の後ろに生じることもあります。これらは皮膚の変色・色素の不均一性・境界の不整などを伴うことが多く、単純な「出っ張り」だけでなく皮膚の変化にも注意が必要です。
以下のような特徴がある場合は、早めの受診が推奨されます。
- 1か月以上縮小しないか、徐々に大きくなっている
- 硬くて押しても動かない(固定している)
- 急速に大きくなった
- 複数の部位にリンパ節腫脹がある
- 体重減少・夜間の発汗・原因不明の発熱を伴う
- 皮膚に潰瘍や色の変化を伴っている
- 声のかすれ・飲み込みにくさ・耳鳴りなどの症状を伴う
📌 子どもの耳の後ろの出っ張りについて
お子さんの耳の後ろに出っ張りを見つけた親御さんは、特に心配になることが多いと思います。子どもの場合は大人とやや異なる観点で考える必要があります。
まず、子どもは免疫システムが発達段階にあるため、ちょっとした感染でもリンパ節が反応して腫れやすい傾向があります。風邪や扁桃炎、中耳炎、頭皮の湿疹などに続いてリンパ節が腫れることは非常に一般的であり、多くは自然に改善します。
石灰化上皮腫(毛母腫)は小児や若年者に比較的多い疾患であり、耳の後ろや顔面に硬いしこりとして見つかることがあります。石のように硬く、皮膚に密着した感触が特徴で、良性ですが自然消退しないため手術が必要なことがあります。
一方、子どもに見られるリンパ節腫脹で注意が必要なものとして、川崎病(かわさきびょう)があります。川崎病は主に5歳以下の子どもに発症し、発熱・発疹・眼球充血・口唇の発赤・手足の浮腫・リンパ節腫脹を特徴とします。早期発見と治療が重要な疾患です。また、子どもでも悪性リンパ腫が発症することがあります。
子どもの耳の後ろのしこりが2〜4週間以上持続する場合、または急速に大きくなる場合、発熱などの全身症状を伴う場合は、小児科または耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
✨ 耳の後ろの出っ張りのセルフチェックポイント
自分で確認できる範囲でいくつかのチェックポイントを整理します。ただし、セルフチェックはあくまでも目安であり、確定診断は医師による診察・検査が必要です。
まず「硬さ」を確認しましょう。石のように非常に硬い場合は骨・石灰化上皮腫・硬化したリンパ節などが考えられます。弾力があってやわらかい場合は脂肪腫や反応性リンパ節腫脹、押すと少し潰れる感触がある場合は粉瘤が考えられます。
次に「動きやすさ」を確認します。指で押すと少し動く(可動性がある)場合は反応性リンパ節腫脹や脂肪腫、粉瘤などが多く、逆に押してもまったく動かない(固定されている)場合は骨(乳様突起)か、あるいは悪性病変で周囲組織に癒着している可能性があります。
「皮膚との関係」も重要です。皮膚の下でしこりが動く場合は皮下腫瘤(脂肪腫・リンパ節など)の可能性が高く、皮膚自体が一緒に動く場合(皮膚と癒着している)は粉瘤・皮膚線維腫・石灰化上皮腫などが考えられます。
「大きさの変化」も観察してください。数週間で変化がある場合は感染性のリンパ節腫脹の可能性が高く、数か月〜数年かけてゆっくり大きくなっている場合は良性腫瘤(脂肪腫・粉瘤・石灰化上皮腫)が多いです。急速に大きくなっている場合は炎症性粉瘤・悪性疾患の可能性があり注意が必要です。
「左右対称性」については、左右どちらにも同様に触れる場合は乳様突起(正常な骨)の可能性が高いです。片側だけの出っ張りは腫瘤性病変の可能性があります。
「付随する症状」も参考になります。発熱・頭皮の湿疹・耳の症状(耳痛・耳漏)・咽頭痛などを伴う場合は感染性の反応性リンパ節腫脹が疑われます。全身倦怠感・体重減少・夜間発汗を伴う場合は血液疾患が疑われ、早めの受診が必要です。
Q. 子どもの耳の後ろのしこりはどう判断すればいいですか?
子どもは免疫システムが発達段階のため、風邪や中耳炎でリンパ節が腫れやすく、多くは自然に改善します。ただし、しこりが2〜4週間以上続く・急速に大きくなる・発熱など全身症状を伴う場合は小児科または耳鼻咽喉科を受診してください。川崎病や悪性リンパ腫など早期対応が重要な疾患の可能性もあります。
🔍 何科を受診すればよい?診療科の選び方

耳の後ろの出っ張りがある場合、どの診療科を受診すればよいか迷う方も多いと思います。症状や状況に応じて適切な科を選ぶことで、よりスムーズに原因を特定できます。
皮膚の直下にあって皮膚と一体化しているように感じる場合(粉瘤・脂肪腫・皮膚線維腫・石灰化上皮腫などが疑われる場合)は、皮膚科または形成外科が適しています。粉瘤や脂肪腫の摘出手術は形成外科や皮膚科で対応しており、局所麻酔での日帰り手術が可能なケースも多いです。
耳の症状(耳の痛み・聞こえにくさ・耳垂れなど)を伴う場合や、中耳炎の既往がある場合は耳鼻咽喉科(耳鼻科)が適しています。耳鼻科では乳突炎や中耳炎に伴うリンパ節腫脹・骨の変化を診察することができます。
咽頭の痛み・声のかすれ・飲み込みにくさなどを伴う場合も耳鼻咽喉科が適しており、頭頸部領域の悪性腫瘍の転移リンパ節についても専門的に対応できます。
発熱・全身倦怠感・体重減少などの全身症状を伴う場合や、悪性リンパ腫が疑われる場合は内科(血液内科・一般内科)への受診が適しています。採血・超音波検査・CTなどの検査が必要となることがあります。
子どもの場合は、まず小児科を受診し、専門的な検査が必要と判断された場合に耳鼻科・形成外科などへ紹介してもらう流れがスムーズです。
どの科を受診すればよいか判断が難しい場合は、かかりつけ医・一般内科・総合診療科に相談することで適切な診療科へ紹介してもらうことができます。
💪 アイシークリニック新宿院でできること
アイシークリニック新宿院では、耳の後ろを含む体のさまざまな部位に生じた皮下腫瘤(粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫など)の診察・治療に対応しています。
粉瘤(アテローム)の治療においては、従来の紡錘形に皮膚を切開する方法だけでなく、「くり抜き法(トレパン法)」と呼ばれる最小限の切開で袋ごと取り出す術式にも対応しています。くり抜き法では傷口が小さく済むため、術後の回復が早く、目立ちにくい傷跡になりやすいというメリットがあります。
脂肪腫・石灰化上皮腫・皮膚線維腫などの良性皮膚腫瘍についても、部位や大きさに応じた摘出術を局所麻酔下で行うことができます。多くの手術は日帰りで対応可能であり、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
「これは何のしこりなのか」「治療が必要なのか」「手術はどのくらいの規模になるのか」といったご不安・ご不明点についても、診察時に丁寧にご説明します。しこりの見た目や触感だけでは判断が難しいケースもありますが、必要に応じて超音波(エコー)検査などを組み合わせることで、より正確な評価が可能となります。
「何年も前からあって、最近少し大きくなってきた」「見た目が気になる」「感染を繰り返してつらい」など、些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。アイシークリニック新宿院では患者さんの状況・ご希望に合わせた治療計画をご提案いたします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「耳の後ろの出っ張りが気になって受診される患者様の多くは、触れても問題のない乳様突起や良性のしこりであることがほとんどですが、当院では「痛みがないから」と長期間放置された後に受診され、早めに対処しておけばよかったというケースも少なくありません。粉瘤や脂肪腫は自然に消えることはなく、感染を起こしてから慌てて来院されるよりも、落ち着いた状態で処置を受けていただくほうが患者様のご負担も少なく済みます。「これは何だろう」と少しでも気になったときが受診のタイミングだと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
耳の後ろには「乳様突起」と呼ばれる正常な骨の突起があり、誰でも触れると硬い出っ張りを感じることがあります。特に骨格や体型によっては目立ちやすい方もいます。ただし、骨以外にもリンパ節の腫れや粉瘤・脂肪腫などの良性腫瘤の場合もあるため、気になる場合は医師に診てもらうことをおすすめします。
痛みがなくても、1か月以上縮小しない・徐々に大きくなる・硬くて動かないといった特徴がある場合は、悪性リンパ腫や頭頸部がんの転移など重大な疾患が隠れている可能性があります。「痛みがないから大丈夫」と思い込まず、気になる変化があれば早めに専門医へご相談ください。
粉瘤は自然に消えることはありません。放置すると少しずつ大きくなり、細菌感染を起こすと急に赤く腫れて強い痛みを伴う「炎症性粉瘤」になることがあります。根本的な治療には外科的な摘出が必要です。アイシークリニック新宿院では、傷口が小さく済む「くり抜き法」にも対応しており、日帰り手術が可能です。
子どもは免疫システムが発達段階のため、風邪や中耳炎などでリンパ節が腫れやすく、多くは自然に改善します。ただし、しこりが2〜4週間以上続く場合、急速に大きくなる場合、発熱など全身症状を伴う場合は、小児科または耳鼻咽喉科を受診してください。川崎病や悪性リンパ腫など、早期対応が重要な疾患の可能性もあります。
症状によって適切な診療科が異なります。皮膚と一体化したしこり(粉瘤・脂肪腫など)は皮膚科または形成外科、耳の痛みや聞こえにくさを伴う場合は耳鼻咽喉科、発熱・体重減少などの全身症状がある場合は内科・血液内科が適しています。どの科を受診すべきか迷う場合は、かかりつけ医や総合診療科に相談するとスムーズです。
💡 まとめ
耳の後ろの骨のような出っ張りについて、原因や特徴、受診のポイントを詳しく解説しました。最後に要点を整理します。
耳の後ろには乳様突起(正常な骨の突起)・後耳介リンパ節・皮下組織があり、それぞれが「出っ張り」の原因になり得ます。痛みのない出っ張りで最も多いのは、乳様突起の正常な触知・反応性リンパ節腫脹・粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫などの良性疾患です。
一方、1か月以上縮小しない・急速に大きくなる・硬くて動かない・全身症状を伴うといった特徴がある場合は、悪性リンパ腫や頭頸部癌の転移など、重大な疾患が隠れている可能性があるため、早めの受診が大切です。
皮膚科・形成外科(粉瘤・脂肪腫など皮膚腫瘤)、耳鼻咽喉科(耳症状・頭頸部疾患)、内科・血液内科(全身症状・血液疾患の疑い)というように、症状に合わせた診療科を選ぶことが重要です。
「痛みがないから大丈夫」と思い込まずに、しこりの性質や変化に注目し、少しでも気になることがあれば専門医に相談するようにしましょう。アイシークリニック新宿院では、皮下腫瘤の診察・治療について丁寧に対応しておりますので、耳の後ろの出っ張りが気になる方はいつでもお気軽にご来院ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫・アテローム)、脂肪腫、皮膚線維腫、石灰化上皮腫などの良性皮膚腫瘍の診断基準・治療指針に関する情報
- 日本形成外科学会 – 粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫などの皮下腫瘤に対するくり抜き法を含む外科的摘出術の適応・術式・日帰り手術に関する情報
- 国立感染症研究所 – リンパ節腫脹の原因となる風疹・ヘルペスウイルス感染症・川崎病などの感染症に関する疫学情報および予防接種に関する情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
