まぶたにできものができた!種類・原因・治療法を医師が解説

考え事をする女性

👁️ ふとした瞬間に気づいた「まぶたのできもの」、鏡を見てドキッとした経験はありませんか?

まぶたのできものには種類がたくさんあって、放置すると視力や眼球に影響が出ることも。「痛くないから大丈夫」「疲れ目のせいかな」と自己判断していると、気づいたときには手遅れ…なんてことも起こりえます。

💬 こんな心当たりありませんか?

🔸 まぶたにしこりや腫れがある
🔸 痛みはないけど気になる…
🔸 ものもらいが何度も繰り返す
🔸 しこりがどんどん大きくなっている

⚡ この記事でわかること

✅ まぶたのできものの種類と見分け方
危険なサインを見逃さないポイント
✅ 受診すべきタイミングと治療法
✅ 自分でできるケア・予防法

🚨 読まないとこんなリスクが!

自己判断で放置すると…
🔸 炎症が広がり手術が必要になるケース
🔸 悪性腫瘍を見逃す可能性
🔸 視力低下・眼球への影響が出ることも


目次

  1. まぶたにできものができる主な原因
  2. まぶたにできるできものの種類と特徴
  3. 霰粒腫(さんりゅうしゅ)について詳しく解説
  4. 麦粒腫(ものもらい)について詳しく解説
  5. その他のまぶたのできもの
  6. まぶたのできものが危険なケースとは
  7. まぶたのできものの診断方法
  8. まぶたのできものの治療法
  9. 自分でできるケアと注意点
  10. まぶたのできものを予防するために
  11. まとめ

この記事のポイント

まぶたのできものには霰粒腫・麦粒腫・汗管腫など多くの種類があり、原因・治療法はそれぞれ異なる。急速な増大や繰り返す発生は悪性腫瘍の可能性もあるため、自己判断を避け専門医による早期診断が重要。

💡 1. まぶたにできものができる主な原因

まぶたは非常に薄い皮膚と複雑な組織で構成されており、さまざまな要因でできものが生じやすい部位です。まず、まぶたのできものが起こる代表的な原因について整理してみましょう。

まぶたの内側にはマイボーム腺と呼ばれる皮脂腺が並んでいます。この腺は涙の油層を形成するための皮脂を分泌しており、目の乾燥を防ぐ重要な役割を担っています。マイボーム腺が詰まったり炎症を起こしたりすることで、霰粒腫や麦粒腫といったできものが生じます。

また、まぶたの皮膚には汗腺や毛根も存在しており、これらに関連したできものが形成されることもあります。外部からの細菌感染が引き金になることが多く、衛生状態の悪化や免疫力の低下、コンタクトレンズの不適切な使用なども原因として挙げられます。

さらに、アレルギーや炎症性疾患、まれに腫瘍性病変など、全身的な状態が関係していることもあります。特に繰り返しできものが生じる方や、治りが遅い方は、糖尿病や免疫疾患などの基礎疾患が関与しているケースもあるため注意が必要です。

コンタクトレンズの長時間使用や、アイシャドウ・アイライナーなどのアイメイクが目元の皮脂腺を詰まらせる原因になることも報告されています。特にウォータープルーフタイプのコスメは油分が多く、マイボーム腺に詰まりやすいとされています。

Q. まぶたにできものができる主な原因は何ですか?

まぶたのできものは、マイボーム腺の詰まりや細菌感染、汗腺・毛根への刺激が主な原因です。ウォータープルーフコスメやコンタクトレンズの長時間使用もリスクを高めます。糖尿病などの基礎疾患が関与するケースもあります。

📌 2. まぶたにできるできものの種類と特徴

まぶたにできるできものは、医学的にさまざまな種類に分類されます。それぞれ原因・見た目・症状が異なるため、正確な診断のもとで適切な治療を受けることが大切です。以下に代表的なものをまとめます。

最もよく見られるのが霰粒腫と麦粒腫です。霰粒腫はマイボーム腺の詰まりによって生じる非感染性の慢性肉芽腫であり、麦粒腫は細菌感染による急性炎症です。この2つはよく混同されますが、症状や治療法が異なります。

その他にも、粉瘤(アテローム)、脂肪腫、汗管腫、稗粒腫(はいりゅうしゅ)、母斑(ほくろ)、乳頭腫、黄色腫、脂腺癌(しせんがん)などがあります。これらはそれぞれ成因や組織学的な背景が異なり、治療方針も変わってきます。

できものの大きさや色、硬さ、触れた際の痛みの有無、変化の速さなどが、種類を判断する手がかりになります。自己判断は難しいため、気になる場合は眼科や形成外科などの専門医を受診することが望ましいです。

✨ 3. 霰粒腫(さんりゅうしゅ)について詳しく解説

霰粒腫は、まぶたの中にあるマイボーム腺が詰まることで、分泌物がたまって肉芽腫(にくがしゅ)を形成したものです。感染を伴わない慢性的な炎症性のできものであり、医学的には「非感染性慢性肉芽腫性炎症」と分類されます。

霰粒腫の特徴として、まぶたの内側に白っぽいしこりが形成されることが挙げられます。外から見ると、まぶたがぽっこりと膨らんで見えることが多く、触れると固くてコロコロとした感触があります。初期は痛みがないことがほとんどですが、感染が加わると赤みや痛みが出ることもあります。

霰粒腫は成人だけでなく、子どもにも多く見られます。再発しやすい傾向があり、同じ場所に繰り返しできる方も少なくありません。特に油分の多い食事、マイボーム腺機能不全(MGD)、アトピー性皮膚炎、ロザセアなどの皮膚疾患がある方は霰粒腫を繰り返しやすいとされています。

治療法については後述しますが、小さいものは点眼薬やステロイド注射で改善することもあります。大きくなったものや数ヶ月経っても消えないものは、局所麻酔下での切開手術が必要になることがあります。

霰粒腫の診断には、まぶたをひっくり返して内側を観察するなど、専門的な診察が必要です。放置すると視力への影響や角膜への刺激、外見上の問題が生じることもあるため、気になる場合は早めに眼科を受診することをお勧めします。

Q. 霰粒腫と麦粒腫はどう違いますか?

霰粒腫はマイボーム腺の詰まりによる非感染性の慢性的なしこりで、痛みが少ないのが特徴です。麦粒腫は黄色ブドウ球菌などによる急性細菌感染で、赤み・腫れ・痛みを伴います。見た目での判別が難しいため、専門医の診断が必要です。

🔍 4. 麦粒腫(ものもらい)について詳しく解説

麦粒腫は、一般的に「ものもらい」と呼ばれる、まぶたの急性細菌感染症です。黄色ブドウ球菌などの細菌がまぶたの腺に感染することで炎症が起き、赤みや腫れ、痛みを伴うできものが生じます。

麦粒腫には「外麦粒腫」と「内麦粒腫」の2種類があります。外麦粒腫はまつ毛の根元にあるツアイス腺やモル腺に感染が起こるもので、まつ毛の生え際に赤くて痛いしこりができます。内麦粒腫はマイボーム腺に感染が起こるもので、まぶたの内側に膿がたまりやすく、外麦粒腫よりも痛みが強い傾向があります。

麦粒腫の典型的な症状は、局所的な赤み・腫れ・熱感・痛みです。症状の進行に伴い、膿がたまって膿点(うみ)が見えてくることがあります。多くの場合、1〜2週間程度で自然に膿が排出されて改善しますが、程度が強い場合は抗菌点眼薬や抗菌内服薬による治療が必要です。

麦粒腫は感染症ですが、人から人への直接感染リスクは低いとされています。ただし、目を触ったあとに手洗いをしていない場合や、コンタクトレンズの管理が不衛生な場合などに発症しやすくなります。

麦粒腫は急性の痛みや赤みを伴う炎症が特徴であり、霰粒腫は慢性的で比較的無痛なしこりが特徴です。見た目だけでは判断しにくいこともあるため、専門医による診断が大切です。

💪 5. その他のまぶたのできもの

霰粒腫・麦粒腫以外にも、まぶたにはさまざまなできものが生じます。それぞれの特徴を知っておくと、受診の際にも役立ちます。

✅ 稗粒腫(はいりゅうしゅ・ミリア)

稗粒腫は、皮膚の角質が皮膚内に閉じ込められてできた白または乳白色の小さなできものです。1〜2mm程度の非常に小さな粒状の形をしており、まぶたの下や頬などに多く見られます。痛みやかゆみはなく、主に外見上の問題として気にされることが多いです。自然に消えることもありますが、持続する場合は皮膚科や美容外科での治療が可能です。針などで皮膚に小さな穴を開け、内容物を取り出す方法が一般的です。

📝 汗管腫(かんかんしゅ)

汗管腫は、汗を分泌する管(汗管)が増殖してできる良性腫瘍です。下まぶたを中心に、皮膚色から淡い褐色の小さなできものが多発することが特徴です。特に思春期以降の女性に多く見られます。かゆみや痛みはほとんどなく、外見的な悩みとして来院される方が多いです。自然消退はほとんど期待できないため、治療を希望する場合はCO2レーザーや電気凝固術などが行われます。

🔸 粉瘤(アテローム)

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、角質や皮脂などが蓄積したものです。まぶたにも発生することがあり、ドーム状に盛り上がった柔らかいしこりとして触れます。通常は無痛ですが、感染すると赤く腫れて痛みが生じます。根本的な治療は外科的な摘出術であり、放置すると徐々に大きくなることがあります。

⚡ 黄色腫(おうしょくしゅ・キサントーマ)

黄色腫は、脂質(コレステロールなど)が皮膚内に沈着してできる黄白色の扁平なできものです。上まぶたの内側寄りに好発し、ほとんど痛みはありません。高コレステロール血症や脂質異常症との関連が指摘されており、まぶたに黄色腫が見られた場合は血液検査による脂質チェックが推奨されます。治療は外科的切除やレーザー治療が行われますが、基礎疾患の管理が重要です。

🌟 乳頭腫(にゅうとうしゅ)

乳頭腫は、まぶたの皮膚にイボ状に突出してできる良性腫瘍です。ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によるものと、加齢による皮膚変化によるものがあります。外見上気になる場合は、切除やレーザー治療が選択されます。

💬 母斑(ほくろ)・色素性母斑

まぶたにも一般的なほくろが生じることがあります。通常は問題ありませんが、急に大きくなった・色が変わった・形が不規則になったなどの変化がある場合は悪性黒色腫(メラノーマ)などへの変化が疑われることもあるため、専門医による評価が必要です。

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🎯 6. まぶたのできものが危険なケースとは

まぶたのできものの多くは良性で自然に治癒するものですが、なかには注意が必要なケースもあります。以下のような場合は、放置せずに早めに専門医を受診することが大切です。

まず、できものが急速に大きくなっている場合は要注意です。良性のできものは比較的ゆっくりと成長することが多いのに対し、悪性腫瘍は短期間で大きくなることがあります。特に数週間のうちに明らかに拡大している場合は、専門医による精査が必要です。

次に、できものの縁が不規則でデコボコしている場合、色調が均一でない場合(赤・茶・黒など複数の色が混在)、出血や潰瘍を伴う場合なども、悪性腫瘍の可能性を考える必要があります。まぶたには脂腺癌(しせんがん)と呼ばれる悪性腫瘍が生じることがあり、霰粒腫に似た外見を呈することがあるため、繰り返し同じ場所にできものができる方は特に注意が必要です。

脂腺癌はまぶたの悪性腫瘍の中でも特に注意が必要なものであり、高齢者に多く見られます。治療が遅れると転移するリスクがあるため、再発を繰り返す霰粒腫様のできものがある場合は、組織検査(生検)による確認が推奨されます。

また、できものによって視野が遮られる、見え方に変化が生じている、眼球が圧迫されている感覚がある場合も、早急な受診が必要です。大きなできものが眼球を圧迫すると、乱視や視力低下の原因になることがあります。

そのほか、発熱や全身の倦怠感を伴う場合、眼周囲への広がりが見られる場合も、炎症や感染の重篤化が疑われますので、放置は禁物です。

Q. まぶたのできものが危険なサインとは何ですか?

短期間での急速な拡大、縁の不規則さ、出血や潰瘍の合併、同じ箇所への繰り返し発生は要注意です。まぶたに生じる脂腺癌は霰粒腫に似た外見を示すことがあり、視野や見え方の変化も伴う場合は、速やかに眼科などの専門医を受診してください。

💡 7. まぶたのできものの診断方法

まぶたのできものを正確に診断するためには、専門医による詳細な診察が欠かせません。主に眼科または形成外科・皮膚科が対応しますが、美容外科でも対応しているクリニックがあります。

診察の流れとしては、まず問診によって症状の経過・いつから気になっているか・痛みやかゆみの有無・コンタクトレンズの使用状況・アレルギーや基礎疾患の有無などを確認します。

次に、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡を使用した視診・触診が行われます。細隙灯顕微鏡はスリットランプとも呼ばれ、強い光を使って目の表面や前眼部を拡大観察できる機器です。まぶたの外側だけでなく、まぶたを裏返してマイボーム腺の状態を直接観察することも行われます。

悪性腫瘍が疑われる場合は、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる病理組織検査(生検)が行われます。これによってできものの性質を確実に判断することができます。

また、黄色腫が疑われる場合は血液検査による脂質プロファイルの確認も行われます。全身疾患との関連が疑われる場合は、内科などへの紹介が行われることもあります。

正確な診断のためには、自己判断で市販薬などを使用して症状を変化させてしまう前に、できるだけ早い段階で専門医を受診することが重要です。

📌 8. まぶたのできものの治療法

まぶたのできものの治療法は、種類や程度によって大きく異なります。代表的な治療法について詳しく説明します。

✅ 点眼薬・内服薬による治療

麦粒腫(ものもらい)に対しては、抗菌成分を含む点眼薬(抗生物質点眼薬)が第一選択となります。症状が強い場合は抗菌薬の内服薬が処方されることもあります。炎症が強い場合はステロイド成分を含む点眼薬が使われることもありますが、眼圧上昇などの副作用があるため、医師の指示のもとで使用することが大切です。

霰粒腫の初期段階では、温熱療法(後述)や抗炎症点眼薬が使用されることがあります。症状が強い場合はステロイドの局所注射が行われることもあります。

📝 温熱療法(ホットアイマスク・温罨法)

霰粒腫や麦粒腫の初期、およびマイボーム腺機能不全に対して、温熱療法が有効とされています。温かいタオルや専用のホットアイマスクを目の上に当てることで、詰まったマイボーム腺の皮脂を柔らかくして排出を促します。1回5〜10分程度を1日2〜4回程度行うことが推奨されています。ただし、急性期の感染性のできもの(麦粒腫の炎症が強い時期など)に熱を当てると悪化する可能性があるため、医師に相談してから行うことが望ましいです。

🔸 ステロイド局所注射

霰粒腫に対して、ステロイド(トリアムシノロンなど)を霰粒腫内に直接注射する方法があります。炎症を抑え、しこりを縮小させる効果が期待できます。メスを使わずに済む場合があるため、特に子どもや手術を希望しない方に選ばれることがあります。ただし、すべての霰粒腫に効果があるわけではなく、大きいものには外科的治療が必要になることもあります。

⚡ 切開・摘出手術

保存的治療で改善しない霰粒腫や大きな麦粒腫、粉瘤、乳頭腫などには外科的な切開・摘出術が行われます。局所麻酔を使用して行われるため、手術中の痛みは最小限に抑えられます。手術時間は比較的短時間で済むことが多く、外来でも対応可能な施設が多いです。

霰粒腫の切開術は、まぶたの内側から切開してたまった内容物を取り出す方法と、外側から切開する方法があります。傷の目立ちにくさから、内側からのアプローチが選択されることが多いですが、病変の状態によって判断されます。

🌟 レーザー治療

汗管腫・稗粒腫・乳頭腫・黄色腫などの良性腫瘍に対して、CO2レーザーや電気凝固術が使用されます。特に汗管腫は薬物療法では効果が乏しいため、レーザー治療が主な選択肢となります。施術後は一時的な赤みや結痂(かさぶた)が生じることがありますが、適切なアフターケアで改善します。

💬 悪性腫瘍に対する治療

まぶたに脂腺癌や基底細胞癌などの悪性腫瘍が発見された場合は、外科的な広範切除が基本となります。切除後の再建手術が必要になることもあり、眼科と形成外科・眼形成外科が連携して治療にあたります。また、転移が確認された場合は放射線治療や化学療法なども組み合わせて行われます。

Q. まぶたのできものを予防するための日常ケアは?

アイメイクは毎日丁寧に落とし、まぶた内側へのアイライナーは避けることが重要です。ホットアイマスクによる温熱ケアをこまめに行い、マイボーム腺の詰まりを防ぎましょう。目を触る前の手洗い徹底とコンタクトレンズの適切な管理も予防に有効です。

✨ 9. 自分でできるケアと注意点

まぶたのできものに気づいたとき、受診するまでの間にできる自己ケアと、してはいけないことについて解説します。

まず大切なのは、できものを手でつぶしたり、針などで刺したりしないことです。自分で処置を行うと、雑菌が傷口に入って感染が広がるリスクがあります。また、まぶたの内部構造を傷つけることで、炎症が悪化したり、傷跡が残ったりする可能性があります。

目を清潔に保つことも重要です。手を洗わずに目を触る習慣がある方は、まず手洗いの徹底を心がけてください。コンタクトレンズを使用している方は、レンズの適切なケアと装用時間の管理を見直しましょう。

麦粒腫(ものもらい)の初期段階では、清潔な温かいタオルを目の上に当てる温罨法(おんあんぽう)が症状の改善に役立つことがあります。ただし、状態によっては逆効果になることもあるため、専門医に確認してから行うことが理想的です。

アイメイクは、まぶたの炎症がある期間は控えることが望ましいです。特にまつ毛の根元に触れるアイライナーやマスカラは、感染のリスクを高める可能性があります。また、古いコスメや開封後長期間経過したアイメイクグッズは衛生上の問題があるため、定期的に交換することをお勧めします。

コンタクトレンズを装用している場合、まぶたにできものがある間はできるだけメガネを使用することが望ましいです。コンタクトレンズはまぶたへの刺激になるだけでなく、感染のリスクも高まります。

市販の点眼薬については、抗菌成分を含むものを短期間使用することは許容されますが、症状が改善しない場合や悪化している場合は自己判断での使用を続けずに医療機関を受診してください。ステロイドを含む市販薬は、眼圧上昇や白内障のリスクがあるため、眼の周囲には使用しないことが原則です。

🔍 10. まぶたのできものを予防するために

まぶたのできものを完全に予防することは難しい場合もありますが、日常生活の中でできることを実践することで、発生リスクを下げることができます。

✅ アイメイクの適切な管理

アイメイクは毎日丁寧に落とすことが基本です。特に目元のメイクはクレンジング剤で十分に落とし、まつ毛の根元やまぶたの縁に汚れが残らないように心がけましょう。アイライナーをまぶたの内側(粘膜)に引く「インサイドライン」はマイボーム腺を直接詰まらせるリスクがあるため、避けることが推奨されます。

📝 まぶたのマッサージとアイケア

マイボーム腺の詰まりを防ぐために、まぶたを温める温熱ケアを日常的に取り入れることが有効です。専用のホットアイマスクを1日1回5〜10分程度使用することで、マイボーム腺の皮脂の流れがスムーズになります。また、目のふちを優しくマッサージすることで皮脂の排出を促す効果も期待できますが、強くこすりすぎると逆効果になるため注意が必要です。

🔸 手指の衛生管理

目を触る前には必ず手洗いを行う習慣をつけましょう。スマートフォンやキーボードなど日常的に触れるものを通じて菌が手に付着しており、それが目に入ることで感染が起こるリスクがあります。

⚡ コンタクトレンズの適切な管理

コンタクトレンズは使用期限を守り、適切な洗浄・保管を行いましょう。1日使い捨てタイプを使用している方は毎日必ず新しいレンズを使うことが大切です。就寝時の装用は眼科医から推奨されたレンズ以外では避けてください。レンズの装用時間が長すぎるとまぶたへの負担が増し、マイボーム腺機能不全のリスクが上がります。

🌟 生活習慣の改善

睡眠不足や過労は免疫力の低下を招き、麦粒腫などの感染性のできものを起こしやすくします。十分な睡眠と規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。また、脂質の多い食事は皮脂の過剰分泌につながることがあるため、バランスのとれた食事も予防に役立ちます。

💬 定期的な眼科受診

霰粒腫を繰り返す方や、まぶたに慢性的な炎症症状がある方は、定期的な眼科受診によってマイボーム腺の状態を管理することが重要です。マイボーム腺機能不全(MGD)が根本にある場合は、専門的な治療によって症状をコントロールすることができます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、まぶたのできものを「ものもらいだろう」と自己判断されたまま数ヶ月間様子を見ていた結果、実際には霰粒腫や別の疾患であったというケースを多く拝見します。最近の傾向として、アイメイクやコンタクトレンズの長時間使用を背景としたマイボーム腺のトラブルによるご相談も増えており、早期に適切な診断を受けることが症状の悪化や再発防止につながります。「痛みがないから大丈夫」と思わず、まぶたに気になる変化を感じたらお気軽にご相談ください。」

💪 よくある質問

霰粒腫と麦粒腫(ものもらい)の違いは何ですか?

霰粒腫はマイボーム腺の詰まりによる非感染性の慢性的なしこりで、比較的痛みがないのが特徴です。一方、麦粒腫は細菌感染による急性炎症で、赤み・腫れ・痛みを伴います。見た目だけでは判断が難しいケースもあるため、専門医による正確な診断を受けることが大切です。

まぶたのできものを自分でつぶしても大丈夫ですか?

自分でつぶしたり針で刺したりすることは絶対に避けてください。雑菌が傷口から入り感染が広がるリスクがあるほか、まぶたの内部組織を傷つけて炎症が悪化したり、傷跡が残ったりする可能性があります。気になる場合は早めに専門医へご相談ください。

まぶたのできものはどんな場合に早急に受診すべきですか?

できものが短期間で急速に大きくなっている、縁が不規則・出血や潰瘍を伴う、同じ場所に繰り返しできる、視野や見え方に変化がある場合は要注意です。悪性腫瘍(脂腺癌など)の可能性もあるため、放置せず速やかに眼科などの専門医を受診してください。

アイメイクはまぶたのできものの原因になりますか?

はい、関連があります。特にウォータープルーフタイプのコスメは油分が多く、マイボーム腺を詰まらせやすいとされています。また、まぶたの内側へのアイライナー(インサイドライン)は腺を直接詰まらせるリスクがあるため避けることが推奨されます。毎日丁寧にメイクを落とすことが予防の基本です。

霰粒腫は必ず手術が必要ですか?

必ずしも手術が必要なわけではありません。小さい霰粒腫や初期段階であれば、温熱療法・抗炎症点眼薬・ステロイド局所注射で改善するケースもあります。ただし、数ヶ月経っても消えない・大きくなっているなどの場合は、局所麻酔下での切開手術が必要になることがあります。当院では症状に応じた適切な治療法をご提案しています。

🎯 まとめ

まぶたにできるできものには、霰粒腫・麦粒腫・稗粒腫・汗管腫・粉瘤・黄色腫・乳頭腫など、多くの種類があります。それぞれ原因や症状・治療法が異なるため、自己判断で放置するのではなく、専門医による正確な診断を受けることが大切です。

特に、できものが急速に大きくなっている・繰り返し同じ場所にできる・出血や潰瘍を伴うなどの場合は、悪性腫瘍の可能性もあるため、早急な受診が必要です。

日常生活では、アイメイクを丁寧に落とす・手洗いを徹底する・コンタクトレンズを適切に管理する・温熱ケアを取り入れるといったことが予防につながります。

アイシークリニック新宿院では、まぶたのできものに関するご相談を承っています。「このできものは何だろう」「病院に行くべきか迷っている」という方も、お気軽にご相談ください。早期に適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、快適な目元を維持することができます。まぶたの気になる変化があれば、ひとりで悩まずに専門医へ相談することをお勧めします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 霰粒腫・麦粒腫・稗粒腫・汗管腫・粉瘤・黄色腫などまぶたのできものの種類・診断・治療に関する皮膚科学的ガイドラインおよび診療指針
  • 日本形成外科学会 – まぶたのできもの(粉瘤・乳頭腫・母斑・脂腺癌など)の外科的切除・レーザー治療・悪性腫瘍への対応を含む形成外科領域の疾患解説
  • PubMed – 霰粒腫・麦粒腫・マイボーム腺機能不全(MGD)の病態・診断・治療法に関する国際的な査読済み医学文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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